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遊戯王Wanted Hunter/1-3 VS四月 晟 螺旋勇者! 作:霧雨

あの邪魔口兄弟を1ターンで倒し、これで晴れてランカーとしても、Wanted Hunterとしてもスタートラインを切ったわけだが…何やら慌ただしいようだ。遠くから誰かが走ってやってくる。

「はぁ…はぁ…すみません、失敗してしまいました…ずっと行方を追っていたのですが、見失ってしまい…ちくしょう!」

真っ赤な髪のその男は、ひどく疲れていた。毎日右往左往しているかのようだ。そんな男に、昴が声をかける。

「はぁ…また失敗か。君は最近何をやらせても上手くいかないな。四月 晟」
「すみません…次こそは必ず!」

四月 晟と呼ばれた男は勢い付くものの、

「ダメだ。君は少し休め。頭を冷やした方がいい。君がいない間は彼がしっかり働いてくれる。今日ハンターに入ったばかりだが、大丈夫だ。信用していい」
「俺の代わりですって…!?」
「そうだ」

なるほど、そういうことか。何年いたかよりも、やはり実力が評価される世界ということだな。
すると、晟はさっきの兄弟と似たようなことを言い出した。

「く…入ったばかりの人が俺の代わり…ですか。その前に…奴と、奴とデュエルさせてください。俺にチャンスを…!」

連戦かよ。

「おいお前!入ったばかりって言ったな!俺が手始めにお前の実力を見てやる!逃げずに勝負しろ!」

まあ、さっきの邪魔口兄弟よりはよほどマシな人間だということは、その姿勢からもよく分かる。昴も、

「分かった。勝てたら引き続きお前に仕事してもらう」

と言っている。さっきの俺のデュエルを見てもチャンスをあげる気になるのだから、実力は確かなのだろう。スランプか何かで調子が悪いんだろうな。
もちろん、俺も負けるつもりはないが。

「よっしゃあ!そうと決まったらデュエルだ!正々堂々とな!ただし、お互い恨みっこなしだ。ランキング戦はなしにさせてもらう」
「いいだろう」

◇スタンダード戦◇4000デュエル開始◇
新峠 遊(396201位)VS四月 晟(314255位)

※スタンダード戦
ランキングを賭けないで行われる一般デュエル。ルールの内容自体に影響はない。

晟「先攻はお前に譲るぜ」
遊「俺のターン。…ふ、さすがに先程のような手札とはいかなかったか。ならば…俺はこのモンスターを召喚する。出でよ、『バイパー』」

◇バイパー◇星4・戦士族・光・攻2600/守2500

晟「何…!?そのモンスターは…!」
遊「…どうかしたか」
晟「いや…しかしレベル4で攻撃力2600…なんて破壊力だ…!」
遊「まだだ。俺は手札からマジックカード、『金塊』を発動する。この効果により、自分のデッキからカードを3枚ドローする。俺は、装備魔法『ブルーメタル』を発動し、『バイパー』に装備する。このカードを装備したモンスターは、カードの効果では破壊されなくなる。…よし。俺は、『相反する宝刀・アンバーグリム』を発動。装備カードが装備されているモンスターがフィールドに存在する時、手札からレベル7以下の通常モンスター1体を特殊召喚できる。出でよ、『サファイルー』」

◇サファイルー◇レベル6・海竜族・光・攻/守2900

遊「カードを2枚伏せ、ターンを終了する」

晟「よっしゃあ!俺のターンだ!とはいえ、相手のフィールドには上級レベルの攻撃力を持ったモンスターが2体…だが所詮は通常モンスター。俺にも勝ち目はある!俺は、『螺旋勇者 ウィングソルジャー』を召喚する!」

◇螺旋勇者 ウィングソルジャー◇星3・戦士族・風・攻1500/守600

遊「ほう…ヒーローデッキか」
晟「どうだ!かっこいいだろ!だが俺のヒーローはただかっこいいだけじゃないぜ!俺は、お前と同じく装備カードを使うぜ!『螺旋の剣 キラー』!こいつを『ウィングソルジャー』に装備!この装備カードは、手札を1枚捨てることで『螺旋勇者』モンスターに装備できる。俺が捨てるカードは、『螺旋勇者 シャドウブレイカー』だ。そして、『螺旋の剣 キラー』を装備したモンスターが、戦闘で相手モンスターを破壊した時に与える戦闘ダメージは1000増える!更に、俺は先程墓地に捨てた『螺旋勇者 シャドウブレイカー』を除外して効果を発動する!エンドフェイズまで、『ウィングソルジャー』の攻撃力を1500アップする!」

◇螺旋勇者 ウィングソルジャー◇攻1500→3000

晟「いけ、『ウィングソルジャー』!『サファイルー』を攻撃!ウィングスピンアタック!攻撃力の差分は100だが、装備魔法『螺旋の剣 キラー』の効果で戦闘ダメージに1000を加え、合計1100のダメージを受けてもらう!」
遊「く…やるな…!」

◇新峠 遊◇LP4000→2900

晟「カードを1枚セットし、俺はこれでターンエンドだ。この瞬間、『シャドウブレイカー』の効果は終了し、『ウィングソルジャー』の攻撃力は元に戻る。だが『ウィングソルジャー』は、相手ターンのみ攻撃力が1000アップする効果を持つ。簡単にはやられない!」

◇螺旋勇者 ウィングソルジャー◇攻3000→1500→2500

遊「お前は確かに、十分な実力を持っている。俺にあれだけモンスターを揃えられておきながら、ここまで立て直すのだから…。俺のターンだ。俺はこのモンスターを召喚する。出でよ、『ギガルト』!」

◇ギガルト◇レベル4・ドラゴン族・光・攻2500/守2600

遊「…よし。俺は、『バイパー』で、『螺旋勇者 ウィングソルジャー』を攻撃する。ライトニングソード!」

◇四月 晟◇LP4000→3900

晟「く…!」
遊「更に俺は、『ギガルト』でダイレクトアタックする。バスターブレス!」

◇四月 晟◇LP3900→2400

晟「ここで、リバースカード発動!トラップカード『スパイラルシグナル』だ!自分がダイレクトアタックを受けた時、受けたダメージより低い攻撃力、つまり攻撃力2500以下の『螺旋勇者』モンスターをデッキから特殊召喚できる!来い、『螺旋勇者 ブルースナイパー』!守備表示で特殊召喚だ!」

◇螺旋勇者 ブルースナイパー◇星3・戦士・水・攻500/守1600

遊「ふ…その目、まだ諦めてはいないようだな。ターン終了だ」

晟「いくぜ…俺のターン、ドローだ!…これならいける!俺は手札から、『螺旋の生還』を発動する!墓地から『螺旋勇者』モンスター1枚を手札に戻し、相手フィールドの伏せカードを1枚破壊できる。俺が戻すのはもちろん、『螺旋勇者 ウィングソルジャー』だ!そして、お前の右側に伏せてあるカードも破壊する!」
遊「く…いいだろう」
晟「更に、マジックカード『融合』を発動!フィールドの『ブルースナイパー』と、手札の『ウィングソルジャー』を融合!『螺旋勇者 ウルトラサイクロン』を融合召喚だ!」

◇螺旋勇者 ウルトラサイクロン◇星6・戦士族・水・攻2100/守1800

晟「融合召喚されたヒーローは、融合素材となったモンスターのうち、片方の能力を得る。俺は『ウィングソルジャー』の効果の、相手ターンに攻撃力を1000アップする効果を引き継ぐ。更に俺は『ウルトラサイクロン』の効果を発動!墓地から『螺旋勇者 ウィングソルジャー』を除外し、相手のもう1枚の伏せカードも破壊する!」
遊「何…!」
晟「俺の手札はこれで0枚になった…。ターンエンド!だが、ウルトラサイクロンの攻撃力は跳ね上がる」

◇螺旋勇者 ウルトラサイクロン◇攻2100→3100

遊「ふ…まさか伏せカードを2枚も破壊してくるとはな…正直ここまでやるとは思わなかった。では俺も見せてやる。圧倒的な力の差を!俺のターン。俺は…レアフュージョンを行う」
晟「な…レアフュージョンだと…。素材はフィールドのモンスター限定だが、融合を必要とせずに行う新しい融合召喚…」
遊「俺は、フィールドに存在する『バイパー』と『ギガルト』を融合させる。光の戦士と光の竜よ、織り成す力で敵を打ち砕け…レアフュージョンモンスター『ギガルトバイパー』を融合召喚だ!」

◇ギガルトバイパー◇星8・戦士族・光・攻4000/守3800

遊「ふ…この瞬間、『バイパー』に装備された『ブルーメタル』が破壊されたことにより、効果を発動する。墓地の『金塊』をデッキに戻し、更に2枚のカードをドローする。そして俺は、手札から『ソーサリーギガルト』を特殊召喚。このモンスターは、フィールドに『バイパー』の名を持つモンスターが存在する時に、手札から特殊召喚できる」

◇ソーサリーギガルト◇星3・チューナー・魔法使い族・風・攻2000/守1500

遊「そして更に『レジェスター』を通常召喚する」

◇レジェスター◇星4・チューナー・岩石・光・攻2000/守2000

晟「く…レベル4でこれだけ攻撃力の高いモンスターを揃えられるとどうしようもねえ…!」
遊「ルール違反はしていない。いくぞ、『ギガルトバイパー』で、『螺旋勇者 ウルトラサイクロン』を攻撃。シャイニングブレスソード!」

◇四月 晟◇LP2400→1500

晟「く…俺の切り札が…!」
遊「そして、『ソーサリーギガルト』で、伏せてあるモンスターに攻撃する!」
晟「それは通さないぞ!このモンスターは『螺旋勇者 ラージボディ』だ!」

◇螺旋勇者 ラージボディ◇星4・戦士族・地・攻600/守1500

晟「リバース効果を発動する!『ラージボディ』の守備力を600アップする!『ソーサリーギガルト』の攻撃力を上回るぜ!」

◇螺旋勇者 ラージボディ◇守1500→2100

遊「見事だ…だが、俺は手札から速攻魔法『白鋼玉』を発動する!このターンのエンドフェイズまで、全ての自分モンスターの攻撃力を500アップさせる」
晟「何…!?まさか…これだけ準備を整えた俺の、更に上手を…」

◇ギガルトバイパー◇攻4000→4500
◇ソーサリーギガルト◇攻2000→2500
◇レジェスター◇攻2000→2500

遊「これでチェックメイトだ。『ソーサリーギガルト』で『螺旋勇者 ラージボディ』を攻撃。最後に、『レジェスター』でダイレクトアタックだ!」
晟「ぐあああああ!」

◇四月 晟◇LP1500→0

◇スタンダード戦◇4000デュエル終了◇

☆勝者 新峠 遊(396201位・スタンダード戦のため変動なし)
★敗者 四月 晟(314255位・スタンダード戦のため変動なし)

「俺の勝ちだな」

晟は、敗北のショックからかその場にうずくまっているようだった。

「く…お前の名前を教えてくれ…」
「俺は、新峠 遊だ。お前は…四月 晟、だったか」

すると、ゆっくりと顔を上げ、

「ああ…悔しいが俺の負けだ」
「いや。初心者の俺が言えた義理ではないが…お前もなかなか悪くなかったと思う」
「そうか…?そうだよな!よーし、次は絶対お前に勝ってみせるぜ!それまでは…って、そうだった!!俺、ハンター戦力外通告…!?」
「…」

どうやら、状況も忘れて本気でデュエルを楽しんでいたようだ。なんというか、清々しい。俺にはない熱さを持っているようだ。
すると、昴が

「はははっ、気にするな。今のデュエルはなかなかよかったぞ。なんせ、アメリカでチェスばかりやってはいたものの、100年に1人の天才の新峠 遊にここまで善戦したんだ。自信を持ちたまえ!」
「だからチェスだけではない」
「似たようなもんだろう?それより、遊。きみは晟と一緒に、ある先輩の下について働いてもらいたいと思うんだが…これから紹介したい。ついてきてくれるか?」

すかさず新キャラクターの登場か。主人公の俺が言うのもなんだが、忙しすぎるぜ…俺。
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