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忍者VSスパイ 作:サクノバ
前回のあらすじ
ミッチー「お前、弱いだろ?」
アオイ「あぁ?」
・・・
ミッチー「言ってないよそんな事!」
ヨシト「いやミッチー、怒らせたのは事実だよ・・・」
~~~
アオイ「まだまだこれからだぜ、メイン2にカードを二枚セットしてターンエンドだ」
アオイ LP8000 手札3 フィールド:2枚伏せ(魔法罠))
アオイVSミッチーの前日、ミッチー宅での出来事
・・・
ハジメ「明日俺は行かないからミッチー一人で行ってきて」
ミッチー「やだよズルいよハジメ君!」
ハジメ「まぁまぁ待ちなって、俺に任せとけ!秘策がある」
ミッチー「秘策?」
ハジメ「俺は一足先に待ち合わせ場所を見渡せる高所、そうだな・・・木の上にてスタンバると」
ミッチー「なんで?」
ハジメ「もしD何ちゃらの会員の中にヤンキーがいて待ち合わせ場所やその周りに大勢の待ち伏せがいたとしよう」
ミッチー「うん・・・(ゴクリ)」
ハジメ「俺が見張っててその手の連中が居たら約束はドタキャンする、もし待ち伏せがいなかったとしても後から呼び寄せてきたら俺が大学近くの交番に通報って寸法よ」
ミッチー「なーる」
ハジメ「あとそれから」
ミッチー「?」
ハジメ「サークル勧誘を断る際にヨシトにデュエルを申し込め、そして勝て!」
ミッチー「えぇなんで僕が?!」
ハジメ「俺のデッキは対策されるとキツイがまだ手の内が知られてないから勝機はあるはずだ」
ミッチー「でも相手は甲子園準優勝者だよ?勝てるかな・・・」
ハジメ「大丈夫さ、そのカスタマイズしたデッキならいけるって【万事休す】さ」
ミッチー「うん・・・【万事休す】ってだめじゃん!」
・・・
ミッチー(相手はヨシト君じゃないけど幸いヨシト君と同じ、バックでモンスターを守りつつビートダウンするデッキだから対策は万全)
ミッチー(本当はアブソルートZEROを出すために超融合を入れてみたけど思わぬ形で助かった・・・(ホッ))
ミッチー「僕のターンドロー、このままバトル!エクスリダオでダイレクトアタック!」
エクスリダオATK2600→アオイ
アオイ「うあッこれしき」LP8000→5400
ミッチー「カード(魔法罠)1枚セットしターンエンド」
ミッチー LP8000 手札4 フィールド:エクスリダオ(攻)、1枚伏せ(魔法罠)
アオイ「くそ、中々やるじゃねーか!俺のターンドロー!(あいつの伏せカードは何だ?普通のヒーロービートなら妨害トラップが相場だが・・・また超融合の可能性もある、いや)」
アオイ(ディアボリックやDドロー見る限りそれは考え難い、恐らくダーク系のシンクロデッキって所か?)
アオイ「俺はナイトショットを発動、そのセットカードを割る、言っとくがこのカードに選択されたカードは発動できないぜ」
ヨシト「うまい!ミッチーはさっきシエンの弱点カード超融合を使い」
ヨシト「今度はアオイさんがヒーロービートによく採用されるデュアルスパークやヒーローブラスト等と言ったフリーチェーン系のカードに有効なナイトショットを打つなんて、やっぱ先輩は違うな!」
ミサキ「どうかな?」
ミサキは髪をいじりながらヨシトに話しかける。
ミサキ「ディアボやDドローなんかを見る限り、ヒーロービートとは言い難いんじゃないかな、むしろもっと攻めダルマなデッキだと思うの、私攻めダルマなデッキって大好き!」
ミサキが何やら色っぽい雰囲気をだすとヨシトは、
ヨシト(お、俺も攻めダルマなデッキ組もう、帰ったら速攻ショップ行こう!!)
ミッチー「緊急テレポートが破壊されます」
アオイ「あぶねぇあぶねーやっぱりな!そいつを使って墓地のディアボとシンクロ召喚狙ってたのか」
ミッチー「さぁ、どうですかね」
アオイ「ふん、じゃあそろそろ反撃といこうか!手札から六武衆の結束と永続魔法六武の門を発動、六武の門は六武衆と名のつくモンスターが召喚、反転召喚、特殊召喚する度に武士道カウンターを2つ置き、効果を発動するカードだ」
アオイ「俺は更に伏せカードの諸刃の活人剣術を発動、墓地から六武衆と名のつくカードを二体選び特殊召喚する、俺はカゲキと影武者を特殊召喚!」
カゲキ 地 レベル3 戦士族 ATK200 DEF2000
影武者 風 レベル2 戦士族 A400 KDEF1800
アオイ「さらに六武衆が特殊召喚された時に結束と門にカウンターが乗る」
結束1 門2
ミッチー「あれ?特殊召喚した分のカウンターが乗ってない・・・」
ミサキ「活人剣術は同時召喚扱いだからね、ちなみに活人で同じモンスターを呼んで奈落の落とし穴を発動したら、二体とも破壊されるからね」
ミッチー「へぇ」
アオイ「そんなの関係ねぇ、更に魔法カード六武衆の荒行を発動、フィールド上の影武者を指定し、影武者と同じ攻撃力の六武衆をデッキから特殊召喚する、俺は六武衆のご隠居守備表示で特殊召喚」
地 レベル3 戦士族 ATK400 DEF0
アオイ「そして結束と門にカウンターが乗る」
結束2 門4
アオイ「門の効果を発動、カウンターを4つ取り除いてデッキから六武衆と名のつくモンスター一体サーチする」
アオイ「ちなみにこの効果はフィールド上のカウンターをしようできる為、結束に乗っているカウンターを使用できるぜ、俺は門のカウンター2個と結束のカウンター2個を使う」
結束0 門2
ミッチー「便利なカードだなぁ~」
ヨシト「なに呑気に構えてんだミッチーの奴!」
アオイ「もう手も足も出ないってか?俺は真六武衆‐キザンをサーチ、このカードは自分フィールド上に六武衆と名のついたモンスターが二体以上居れば特殊召喚できる、キザンを特殊召喚」
光 レベル4 戦士族 ATK1800 DEF500
アオイ「さらにカウンターを追加」
結束1 門4
アオイ「そして門効果を発動、門のカウンターを4つ取り除いてデッキから六武衆の師範をサーチしこのカードもキザン同様、六武衆が居たら特殊召喚できる」
結束2 門2
地 レベル5 戦士族 ATK2100 DEF800
アオイ「更にカウンターが結束、門に乗る(ドローをすべきかサーチをすべきか・・・、ここは)」
アオイ「俺は結束と門のカウンターを4つ取り除いて、デッキから二体目のキザンをサーチする」
ミッチー「ぐるぐるだね~」
ヨシト「何を呑気なことを・・・」
アオイ「俺はレベル3カゲキとレベル4キザンをレベル2影武者でチューニング、シンクロ召喚!出ろ氷結界の龍トリシューラ」
水 レベル9 ドラゴン族 ATK2700 DEF2000
ミッチー「出ましたかついに」
アオイ「こいつの効果を知ってるよな?俺はフィールド上の忌々しいエクスリダオと墓地のディアボ、そして手札をランダムに一枚除外する!」
ミッチー「大嵐を除外します」
アオイ「更にキザンを特殊召喚しカウンターを乗せる」
結束1 門2
アオイ「長かった下準備もこれで終わりだ、バトル!カゲキは他の六武衆が居る時1500ポイント攻撃力がアップする、パワーアップしたカゲキででダイレクトアタック!」ATK1700
ミッチー「あぐっ」LP8000→6300
アオイ「更にキザンでダイレクトアタック、ちなみにこのキザンも他の六武衆が居る時攻守が300ポイントアップする」ATK2100
ミッチー「うあッ!」LP6300→4200
アオイ「師範でもダイレクトアタック!」ATK2100
ミッチー「うはッ!」LP4200→2100
アオイ「ラストだ!トリシューラでダイレクトアタック!」ATK2700
ヨシト「ミッチ~!」
ミサキ「はい、おわり~」
大声で叫ぶヨシトのそばであくびをしながらミサキが声を発した瞬間、
ミッチー「そっちは通せませんよ!直接攻撃宣言時に手札から御封剣の剣士を守備表示で特殊召喚!」
アオイ「おおっとしのいだか?攻撃を続行!」
トリシュATK2700→御封剣士DEF2400
ミサキ(キザンやカゲキの攻撃時に出していれば御封剣士の守備力以下のモンスターを破壊できたのに出さなかった、むさかにの勾玉を意識したんだろうね)
アオイ「メイン2、結束を墓地に送り一枚ドローしてターンエンド、エンドフェイズに特殊召喚したカゲキを破壊しカゲキの攻撃力分ダメージを受ける」LP5400→5200
アオイ LP5200 手札1 フィールド:トリシュ(攻)、師範(攻)、キザン(攻)、セット1(魔法罠)
アオイ「凌いだが、そろそろヤバいんじゃねーか?所詮お前は腰巾着なんだよ!」
ミッチー「・・・僕のターンドロー、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合このカードを特殊召喚する、僕はフォトン・スラッシャーと特殊召喚」
光 レベル4 戦士族 ATK2100 DEF0
アオイ「いいモンスターだがそれじゃキザン、師範と相打ち止まりだぜ」
ミッチー「更に終末の騎士を召喚しデッキからネクロガードナー墓地に落とす」
闇 レベル4 戦士族 ATK1400 DEF1200
ミッチー「フォトスラと終末でオーバーレイネットワークを構築、H‐C エクスカリバーをエクシーズ召喚」
光 ランク4 戦士族 ATK2000 DEF2000
ミッチー「エクスカリバーの素材を2つ取り除き効果を発動、このカード攻撃力は相手のエンドフェイズまで二倍になる」
アオイ「あぁ?なんだと?」
ヨシト「よしこれなら・・・」
ミサキ(最後の足掻きってとこかしらね)
ミッチー「バトル、エクスカリバーでキザンに攻撃」
エクスカリバーATK4000→キザンATK2100
アオイ「ぐぐぐ」LP5200→3300
ミッチー「僕はこのままターンエンド」
ミッチー LP2100 手札2 フィールド:エクスカリバー(攻)
アオイ「しつこい奴め、俺のターンドロー、俺は手札から3体目のキザンを特殊召喚し門にカウンターを乗せる」
門4
アオイ「これで最後だ、俺は門の効果でカウンターを4つ取り除きデッキから六武衆ザンジをサーチし召喚」
光 レベル4 戦士族 ATK1800 DEF300
門2
アオイ「俺はザンジとキザン二体でオーバーネットワークを構築、恐狼牙ダイヤウルフをエクシーズ召喚」
地 ランク4 獣族 ATK2000 DEF1200
アオイ「素材を一つ取り除き自分フィールド上の獣、獣戦士、鳥獣族モンスターとフィールド上のカードを選択して破壊する、俺はダイヤウルフとエクスカリバーを選択し破壊」
ヨシトせっかく出した大型モンスターが・・・」
アオイ「バトル!師範でダイレクトアタック」ATK2100
ミッチー「墓地からネクロガードナーを除外し戦闘一度だけ無効にする」
アオイ「それならこれでどうだ?トリシューラでダイレクトアタック!これで終わりだ」
ヨシト「ミッチーーー!」
ハジメ「気張れミッチー!」
木の上から久々登場したハジメは思わず声を上げてしまう
ミッチー「僕は墓地から二体目のネクロガードナーを除外し戦闘を無効にする」
アオイ「なに?!いつ墓地に送ったんだ?そうかあの時・・・」
・・・
ミッチー「うあぁぁ・・・なんてね速攻魔法発動、超融合!」
ミッチー「このカードは手札1枚をコストに自分または相手のモンスターを融合召喚にできる速攻魔法」
・・・
ヨシト「そうか超融合のコストで既に墓地に送ってたんだ!」
ミサキ(ふーん・・・やるじゃん!)
木の上からホっと胸を撫で下ろし一息つくと、
ハジメ「ふう、ミッチーの奴めヒヤヒヤさせるぜまったく・・・」
アオイ「ちッ仕留め損ねた!俺はこのままターンエンド」
アオイ LP3300 手札1 フィールド:トリシュ(攻)、師範(攻)伏せ1(魔法罠)
アオイ「だいぶ年代物のデッキを使ってるようだなお前のデッキの正体は見破ったぜ!」
アオイ「今から約6年前に考案され一時期、レスキューシンクロと環境のトップを争ったデッキSDL(スーパードローライダー)だろ」
ミッチー「はい、そうですが」
アオイ「そんな旧式のデッキが勝てるわけなんて無いんだよ!」
ミッチー(このデッキは元々僕のランク4軸と融合召喚を軸としたヒーロービートデッキだった)
ミッチー(でも攻めダルマの日本代表みたいなハジメ君と組み上げて従来のヒーローには無い爆発力を手に入れた・・・)
・・・
ハジメ「よしこんなもんじゃないか」
ミッチー「このデッキ知ってるよ、僕らが中学生に上がるか上がらないか位に流行ったデッキだよね」
ハジメ「うんSDLって言うデッキだ、ただ当時には無かった新規のエクスリダオやシンクロモンスター、そしてなんと言ってもエクシーズモンスターの登場でまったく別のデッキに生まれ変わったんだ」
ハジメ「旧式デッキとバカにする奴は痛い目に見ることうけあいだぜ」(グッ!)
右手を突出し親指を立てるハジメを見ながら
ミッチー「そうだね、なんか勝てそうな気がしてきたよ!ありがとう」
・・・
ミッチー「僕のターンドロー(これがおそらくラストターンだこの人は強い本当に強い、今まで僕だったらきっと前の前のターンあたりでやられただろう、でも今は・・・)
・・・
前日のミッチー宅にてデッキを改良する前の段階での出来事
ハジメ「デッキの出来はいいけど、なんで真心の入会試験滑ったんだ?そんなに強かったか?」
ミッチー「いやそうでもなかったよただ・・・」
ハジメ「ただ?」
ミッチー「肝心な時にへまをして・・・僕っていつもそうなんだよね、人の言動惑わされて・・・」
ハジメ「ふーん」
ミッチー「自分でも何が何だか」
態勢を変えミッチーに語りかける。
ハジメ「きっと心のコントロールが下手なんだろうな、周りの目も耳も気にするな」
ミッチー「そうは言っても・・・」
ハジメ「だ・か・ら気にするなつってんの!」
ミッチー(ビクッ)
ハジメ「苛立ち、あせり、不安、力み、緊張、プレッシャー・・・付きまとう感情に振り回されるな」
ハジメ「君にとって一番大切なことはカードだけ見ろ、これは訓練と自覚でできるさ」
ハジメ「元々の性格なんて関係ない修得できる技術さこんなもん」
ミッチー(修得できる技術!今までそんなふうに考えたことはなかった、感情のコントロールが?)
ハジメ「それができればどんな強力なレアカードよりも大きな武器になるぜ」
・・・
いつものベンチ アオイVSミッチー
ミッチー「行きますよ、これが僕のファイナルターン!」
アオイ「なんだと!」
ヨシト「こっから逆転できるのか?」
ミサキ「・・・」
ミッチー「僕はデステニードローを発動、D・HEROデビルガイをコストに二枚ドロー、そして手札から貪欲な壺を発動し効果で、墓地に存在するモンスターをデッキに戻しシャッフルし二枚ドローする」
戻したモンスター:エクスカリバー、エアーマン、デビルガイ、フォトスラ、終末
ミッチー「二枚ドロー、僕は手札からヒーローアライブを発動、ライフを半分支払いデッキからレベル4以下のE・HEROと名のつくモンスター一体を特殊召喚する、僕はE・HEROアナザーネオスを特殊召喚」
光 レベル4 戦士族 ATK1900 DEF1300
ミッチー「さらにレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時手札TG ワーウルフを特殊召喚する」
闇 レベル3 獣戦士族 ATK1200 DEF0
ミサキ(シンクロ狙いかな?)
ミッチー「更に増援の魔法カードを発動し、デッキからエアーマンをサーチし通常召喚し効果を発動僕は・・・ERO BLOO・・・を手札に加える」
アオイ「なにか聞き取れなかったぞ?なんのカードだ?」
ハジメ「あのカードは・・・」
・・・
ハジメ「よしデッキも完成したし明日のヨシト君とのデュエルに備えるだけだな」
ミッチー「そだねーあっそうだ!このデッキならこのとっておきのカードを使えるかもしれないぞ」
ハジメ「なんだよミッチーそのカード!俺にも見せろよ!」
ミッチー「当日のお楽しみだよ」
・・・
ミサキ(シンクロ狙いじゃないならエクシーズ?ならなんでレベルの合わないワーウルフを)
ミッチー「僕は3体のモンスターをリリースしこのモンスターを特殊召喚する来い僕の切り札、DHERO BLOO‐D!」
闇 レベル8 戦士族 ATK1900 DEF600
ヨシト「なんだあのD・HEROは見たことがないぞ!」
ミサキ「あれが切り札カード・・・」
アオイ「ハハハハッ!確かに見たことがない珍しいカードではあるが、肝心ステータスがしょぼいじゃねーかよ!」
ハジメ「うん、弱い」
ミッチー「ブルーDの効果を発動相手モンスター一体を指定してこのカードの装備カードとする、僕はトリシューラを選択」
アオイ「くっ俺のトリシューラが!」
ミッチー「更にこの効果には続きがある、ブルーDに装備されたモンスターの攻撃力の半分をブルーDの攻撃力に上乗せする」ブルーD ATK3250
ハジメ「うん、強い」
アオイ「なんだと?だがこのターンはまだ凌げる!」
ミッチー「じゃあ手札からもう一枚装備魔法、アサルトーアーマーをブルーDに装備、300ポイント攻撃力をアップさせる」
ヨシト「たった300ポイント?」
アオイ「最後まで笑わせてくれるぜ、腰巾着!それがどうした?」
ミッチー「このアサルトアーマーは墓地に送ることで装備されてたブルーDは二回攻撃すことができる」
ミサキ「そんな、まさか!?」
ミッチー「バトル!(ドンッ)師範に攻撃、ブラッティー・フィアーズファーストアタック」
ブルーD ATK3250VS師範 ATK2100
アオイ「ぐおおお!」LP3300→2150
ミッチー「これで最後です、ダイレクトアタック!」
アオイ「あああぁぁ!」LP2150→-1100
ミッチー WIN
ミッチー「よし終わった、これでD研究会を断れ・・・」
ミサキ「当然、入ってくれるんだろう!」
ミッチー(ビクッ)
ミッチー「えぇあのその」(アタフタ)
ヨシト「そうだよ!こんなに強かったなんて知らなかったよ、一緒に頑張ろうぜ!」
アオイ「あぁ、完敗だったよ」
照れ臭そうにうつむきながらアオイは
アオイ「その・・・すまなかったな、さっきはバカにして」
アオイ「強かったぜ、俺たちといっしょにやろう!」
ミッチー「えっあっとその・・・こちらこそよろしくです」
ハジメ「断れコンチキショー!!!」
木の上でじだんだを踏み天に吼えるハジメであった
???:お見事!(パチパチパチッ)
どこからともなく拍手が聞こえとなりベンチの上にに立っていたのはおそらく大学生であろう年齢の男なのだがその見た目が、
アオイ「あぁ!お前は真心の変態忍者」
なぜだが鎖帷子を着込んだ忍者の恰好をしている
ハジメ「なんだあいついつの間に、遠くで見てて気が付かなかったぞ」
ヨシト「なんですかこのへんな人?」
ミサキ「あいつは真心で3番目だか4番目だか忘れたけど、デュエルが強くて忍者オタクでそれでいて勧誘担当の誰だったっけ?」
ケンスケ「俺は尾形(おがた)ケンスケって言ってるだろう元真心副会長の大蔵ミサキ」
ヨシト「えぇ。ミサキさんって真心にいたんですか?」
ミサキ「うん・・・まぁね・・・」
アオイ「ちなみに俺もな」
ミッチー「えぇ、なんでやめちゃったんですか!勿体・・・ブベラッ」(ドゴッ)
アオイの右ストレートがミッチーの顔面をとらえる。
アオイ「ごめん、蚊が」
ヨシト&ミッチー「」
ミサキ「・・・」
ハジメ「あのクソアマめ~さっきのパンチで盗聴器が故障したじゃねぇか、これじゃあ状況がわからん・・・行くしかないか!」
アオイ「でなに用は?」
普段ツンケン気味のアオイが普段以上にツンケンさせてケンスケに要件を聞く
ケンスケ「きまってるじゃねーか、勧誘だよ勧誘!ミサキアオイ両名は勿論のこと」
アオイ「気安く名前を呼ぶな!」
ケンスケ「ゴホン、甲子園準優勝者のヨシトとそこにいるアオイに勝った者を我が真心に招きたい」
ミッチー「えぇ!本当ですか?ぜひ・・・」
アオイ&ミサキ&ヨシト「ミッチー!!!」
ミッチー「(ビクッ)遠慮しておきます・・・(はぁせっかくの勧誘を・・・)」
ケンスケ「えぇなんで?君はうちの入会試験を受けにきた子だろ?だったら」
ミサキ「彼はうちの研究会の会員、そして私たちも真心にも戻らない、会長も承知の事実だ」
ケンスケ「そこを何とか」
アオイ「やだ」
ケンスケ「ええぃこうなったらこれで白黒つけt」
???「そこでドーーーン!!!」(グシャッ!)
一同「!!!」
ケンスケ「ぐわぁぁ」(スッテンコロリン)
皆が話に夢中になってる間、ケンスケめがけて渾身のドロップキックが炸裂!5メートル位吹っ飛び一同呆然と立ち尽くしている
ヨシト「あれは・・・」
アオイ「えっ!知り合い?」
ミッチー「忘れてたよ・・・そういえばいたんだ」
ミサキ「???」
ヨシト「何してんだハジメ?」
そこに立っていたのは我らがスーパー主人公ハジメなのだが、
ハジメ「おいミッチーお前なんでD何ちゃらに入会したんだよ!断る作戦だろ?」
ミッチー「それなんだけど・・・ってハジメ君その恰好なにさ?」
ハジメ「え?なにが?」
ヨシト「なにがじゃなくて・・・なんで全身黒タイツなんだ???」
なぜかハジメの姿は名探偵コ○ンの犯人バリの黒の全身タイツを着込んでいたのだ
アオイ「なんで出てくるやつ出てくるやつがこうも変態ばっかなんだ?ってこの子が例の」
ミサキ「ハジメ君?」
ハジメ「おうおうそこのお二人さん、よくも俺のダチを勧誘してくれてんジャン?大体勧誘は昨日までだろうがよ」
アオイ「へ?そうだけどさ・・・」
ミサキ「そこはもういい!」
ミッチー「そうだよ、ハジメ君!大変なんだ」
ケンスケ「グハッ中々やるじゃねーか・・・この俺が躱せなかったとはな・・・」
ハジメ「だれだ?いい年こいて忍者気取りなお兄さんは?
D研究会一同(お前が言うな・・・)
ケンスケ「俺は真心の者だが、ここにいるお前以外の奴らを勧誘しに来たんだ」
ハジメ「えぇ?やったじゃないかミッチー、念願の真心だぞ」
ケンスケ「そうだぞ、そうだぞ」
アオイ「うるせーはいんねーぞ」
デッキを取り出しケンスケが
ケンスケ「というわけで俺とデュエルして俺が勝ったら真心に入ってもらおう」
アオイ「そんなデュエル受けるか」
ミサキ「待ってアオイ、いいよ受ける!ただしその代り」
ミサキ「こっちが勝ったら二度と勧誘に来な事を約束して、それでいいなら受けるよ」
ケンスケ「いいだろう、さぁかかってこい!」
アオイ「おい、ミサキ!」
ミサキ「あたしがやる!大丈夫、負けないから」
アオイ「へっ!じゃあ頼んだぜ」
あつい展開になりつつある状況の中冷静沈着な者が一人いた。
ハジメ「そいつはどうかな?」
全身黒タイツの我がスーパー主人公である。
ミサキ「どういうこと?」
急に言われたこの発言にきれいな顔をムッとさせハジメをにらんだ
ヨシト「そうだぞハジメ、この人は元真心の・・・」
アオイ(ギロッ)
ヨシト「なんでもないです・・・ハイ・・・」
ミッチー(怖ッ)
ハジメ「この忍者男相当やる、ただのコスプレオタクじゃない」
ケンスケ「・・・」
アオイ「でもこいつにミサキは何度も勝ってるんだぞ」
ハジメ「じゃあなぜ負けているのに関わらず勝負を挑んだ?」
ミッチー「たしかに・・・」
ハジメ「おそらく相手の戦術をよく知った上で研究し、勝てるデッキを作りこんだのだろう」
ハジメ「だとしたら絶対勝てる保証はない」
ヨシト「まぁそうなるけどさ・・・」
ハジメ「さっきデュエルした二人はデッキが把握されていて内1人は元身内だ、向こうには情報アドバンテージがある、この二人にも勝てる踏んでいるのだろう」
アオイ「・・・」
ハジメ「ヨシトも有名人だ、デッキが割れている可能性もある、となると」
ハジメ「俺のデータは一切ないというわけだ」
ハジメ「俺がやる、この中で勝てる可能性が一番高いのは俺だ、ハジメだけに一番な」
一同(良い分析したのに最後の一言で台無しじゃん・・・)
ケンスケ「・・・」
アオイ「大丈夫なのか?」
ミサキ(確かに熱くなってたからこんな初歩的なことを見落としてた・・・これじゃあ勝てるデュエルも勝てないか・・・)
ミサキ「たのんでもいい?」
ハジメ「あぁ!」
ケンスケ「ふふふ、お前見たところスパイの恰好だな」
D研一同(そんなわけないじゃん)」
ハジメ「そうだが?」
D研一同(そうなんかい!)
ケンスケ「さっきのデュエル、どこで見てた?」
ハジメ「遠く木の上で見てた、だからお前がいきなり出てきたとき驚いたぜ、遠くで見てて気が付かないとはな、良い忍だ」
ケンスケ「お前も俺に感ずかれることなく攻撃したところを見ると中々の使い手だな」
ハジメ「このデュエル、どっちが諜報部員として」
ケンスケ「優れているか、いざ」
ハジメ&ケンスケ「ディアハ!」
D研一同「古代エジプトスタイルッ!?」
つづく
ミッチー「お前、弱いだろ?」
アオイ「あぁ?」
・・・
ミッチー「言ってないよそんな事!」
ヨシト「いやミッチー、怒らせたのは事実だよ・・・」
~~~
アオイ「まだまだこれからだぜ、メイン2にカードを二枚セットしてターンエンドだ」
アオイ LP8000 手札3 フィールド:2枚伏せ(魔法罠))
アオイVSミッチーの前日、ミッチー宅での出来事
・・・
ハジメ「明日俺は行かないからミッチー一人で行ってきて」
ミッチー「やだよズルいよハジメ君!」
ハジメ「まぁまぁ待ちなって、俺に任せとけ!秘策がある」
ミッチー「秘策?」
ハジメ「俺は一足先に待ち合わせ場所を見渡せる高所、そうだな・・・木の上にてスタンバると」
ミッチー「なんで?」
ハジメ「もしD何ちゃらの会員の中にヤンキーがいて待ち合わせ場所やその周りに大勢の待ち伏せがいたとしよう」
ミッチー「うん・・・(ゴクリ)」
ハジメ「俺が見張っててその手の連中が居たら約束はドタキャンする、もし待ち伏せがいなかったとしても後から呼び寄せてきたら俺が大学近くの交番に通報って寸法よ」
ミッチー「なーる」
ハジメ「あとそれから」
ミッチー「?」
ハジメ「サークル勧誘を断る際にヨシトにデュエルを申し込め、そして勝て!」
ミッチー「えぇなんで僕が?!」
ハジメ「俺のデッキは対策されるとキツイがまだ手の内が知られてないから勝機はあるはずだ」
ミッチー「でも相手は甲子園準優勝者だよ?勝てるかな・・・」
ハジメ「大丈夫さ、そのカスタマイズしたデッキならいけるって【万事休す】さ」
ミッチー「うん・・・【万事休す】ってだめじゃん!」
・・・
ミッチー(相手はヨシト君じゃないけど幸いヨシト君と同じ、バックでモンスターを守りつつビートダウンするデッキだから対策は万全)
ミッチー(本当はアブソルートZEROを出すために超融合を入れてみたけど思わぬ形で助かった・・・(ホッ))
ミッチー「僕のターンドロー、このままバトル!エクスリダオでダイレクトアタック!」
エクスリダオATK2600→アオイ
アオイ「うあッこれしき」LP8000→5400
ミッチー「カード(魔法罠)1枚セットしターンエンド」
ミッチー LP8000 手札4 フィールド:エクスリダオ(攻)、1枚伏せ(魔法罠)
アオイ「くそ、中々やるじゃねーか!俺のターンドロー!(あいつの伏せカードは何だ?普通のヒーロービートなら妨害トラップが相場だが・・・また超融合の可能性もある、いや)」
アオイ(ディアボリックやDドロー見る限りそれは考え難い、恐らくダーク系のシンクロデッキって所か?)
アオイ「俺はナイトショットを発動、そのセットカードを割る、言っとくがこのカードに選択されたカードは発動できないぜ」
ヨシト「うまい!ミッチーはさっきシエンの弱点カード超融合を使い」
ヨシト「今度はアオイさんがヒーロービートによく採用されるデュアルスパークやヒーローブラスト等と言ったフリーチェーン系のカードに有効なナイトショットを打つなんて、やっぱ先輩は違うな!」
ミサキ「どうかな?」
ミサキは髪をいじりながらヨシトに話しかける。
ミサキ「ディアボやDドローなんかを見る限り、ヒーロービートとは言い難いんじゃないかな、むしろもっと攻めダルマなデッキだと思うの、私攻めダルマなデッキって大好き!」
ミサキが何やら色っぽい雰囲気をだすとヨシトは、
ヨシト(お、俺も攻めダルマなデッキ組もう、帰ったら速攻ショップ行こう!!)
ミッチー「緊急テレポートが破壊されます」
アオイ「あぶねぇあぶねーやっぱりな!そいつを使って墓地のディアボとシンクロ召喚狙ってたのか」
ミッチー「さぁ、どうですかね」
アオイ「ふん、じゃあそろそろ反撃といこうか!手札から六武衆の結束と永続魔法六武の門を発動、六武の門は六武衆と名のつくモンスターが召喚、反転召喚、特殊召喚する度に武士道カウンターを2つ置き、効果を発動するカードだ」
アオイ「俺は更に伏せカードの諸刃の活人剣術を発動、墓地から六武衆と名のつくカードを二体選び特殊召喚する、俺はカゲキと影武者を特殊召喚!」
カゲキ 地 レベル3 戦士族 ATK200 DEF2000
影武者 風 レベル2 戦士族 A400 KDEF1800
アオイ「さらに六武衆が特殊召喚された時に結束と門にカウンターが乗る」
結束1 門2
ミッチー「あれ?特殊召喚した分のカウンターが乗ってない・・・」
ミサキ「活人剣術は同時召喚扱いだからね、ちなみに活人で同じモンスターを呼んで奈落の落とし穴を発動したら、二体とも破壊されるからね」
ミッチー「へぇ」
アオイ「そんなの関係ねぇ、更に魔法カード六武衆の荒行を発動、フィールド上の影武者を指定し、影武者と同じ攻撃力の六武衆をデッキから特殊召喚する、俺は六武衆のご隠居守備表示で特殊召喚」
地 レベル3 戦士族 ATK400 DEF0
アオイ「そして結束と門にカウンターが乗る」
結束2 門4
アオイ「門の効果を発動、カウンターを4つ取り除いてデッキから六武衆と名のつくモンスター一体サーチする」
アオイ「ちなみにこの効果はフィールド上のカウンターをしようできる為、結束に乗っているカウンターを使用できるぜ、俺は門のカウンター2個と結束のカウンター2個を使う」
結束0 門2
ミッチー「便利なカードだなぁ~」
ヨシト「なに呑気に構えてんだミッチーの奴!」
アオイ「もう手も足も出ないってか?俺は真六武衆‐キザンをサーチ、このカードは自分フィールド上に六武衆と名のついたモンスターが二体以上居れば特殊召喚できる、キザンを特殊召喚」
光 レベル4 戦士族 ATK1800 DEF500
アオイ「さらにカウンターを追加」
結束1 門4
アオイ「そして門効果を発動、門のカウンターを4つ取り除いてデッキから六武衆の師範をサーチしこのカードもキザン同様、六武衆が居たら特殊召喚できる」
結束2 門2
地 レベル5 戦士族 ATK2100 DEF800
アオイ「更にカウンターが結束、門に乗る(ドローをすべきかサーチをすべきか・・・、ここは)」
アオイ「俺は結束と門のカウンターを4つ取り除いて、デッキから二体目のキザンをサーチする」
ミッチー「ぐるぐるだね~」
ヨシト「何を呑気なことを・・・」
アオイ「俺はレベル3カゲキとレベル4キザンをレベル2影武者でチューニング、シンクロ召喚!出ろ氷結界の龍トリシューラ」
水 レベル9 ドラゴン族 ATK2700 DEF2000
ミッチー「出ましたかついに」
アオイ「こいつの効果を知ってるよな?俺はフィールド上の忌々しいエクスリダオと墓地のディアボ、そして手札をランダムに一枚除外する!」
ミッチー「大嵐を除外します」
アオイ「更にキザンを特殊召喚しカウンターを乗せる」
結束1 門2
アオイ「長かった下準備もこれで終わりだ、バトル!カゲキは他の六武衆が居る時1500ポイント攻撃力がアップする、パワーアップしたカゲキででダイレクトアタック!」ATK1700
ミッチー「あぐっ」LP8000→6300
アオイ「更にキザンでダイレクトアタック、ちなみにこのキザンも他の六武衆が居る時攻守が300ポイントアップする」ATK2100
ミッチー「うあッ!」LP6300→4200
アオイ「師範でもダイレクトアタック!」ATK2100
ミッチー「うはッ!」LP4200→2100
アオイ「ラストだ!トリシューラでダイレクトアタック!」ATK2700
ヨシト「ミッチ~!」
ミサキ「はい、おわり~」
大声で叫ぶヨシトのそばであくびをしながらミサキが声を発した瞬間、
ミッチー「そっちは通せませんよ!直接攻撃宣言時に手札から御封剣の剣士を守備表示で特殊召喚!」
アオイ「おおっとしのいだか?攻撃を続行!」
トリシュATK2700→御封剣士DEF2400
ミサキ(キザンやカゲキの攻撃時に出していれば御封剣士の守備力以下のモンスターを破壊できたのに出さなかった、むさかにの勾玉を意識したんだろうね)
アオイ「メイン2、結束を墓地に送り一枚ドローしてターンエンド、エンドフェイズに特殊召喚したカゲキを破壊しカゲキの攻撃力分ダメージを受ける」LP5400→5200
アオイ LP5200 手札1 フィールド:トリシュ(攻)、師範(攻)、キザン(攻)、セット1(魔法罠)
アオイ「凌いだが、そろそろヤバいんじゃねーか?所詮お前は腰巾着なんだよ!」
ミッチー「・・・僕のターンドロー、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合このカードを特殊召喚する、僕はフォトン・スラッシャーと特殊召喚」
光 レベル4 戦士族 ATK2100 DEF0
アオイ「いいモンスターだがそれじゃキザン、師範と相打ち止まりだぜ」
ミッチー「更に終末の騎士を召喚しデッキからネクロガードナー墓地に落とす」
闇 レベル4 戦士族 ATK1400 DEF1200
ミッチー「フォトスラと終末でオーバーレイネットワークを構築、H‐C エクスカリバーをエクシーズ召喚」
光 ランク4 戦士族 ATK2000 DEF2000
ミッチー「エクスカリバーの素材を2つ取り除き効果を発動、このカード攻撃力は相手のエンドフェイズまで二倍になる」
アオイ「あぁ?なんだと?」
ヨシト「よしこれなら・・・」
ミサキ(最後の足掻きってとこかしらね)
ミッチー「バトル、エクスカリバーでキザンに攻撃」
エクスカリバーATK4000→キザンATK2100
アオイ「ぐぐぐ」LP5200→3300
ミッチー「僕はこのままターンエンド」
ミッチー LP2100 手札2 フィールド:エクスカリバー(攻)
アオイ「しつこい奴め、俺のターンドロー、俺は手札から3体目のキザンを特殊召喚し門にカウンターを乗せる」
門4
アオイ「これで最後だ、俺は門の効果でカウンターを4つ取り除きデッキから六武衆ザンジをサーチし召喚」
光 レベル4 戦士族 ATK1800 DEF300
門2
アオイ「俺はザンジとキザン二体でオーバーネットワークを構築、恐狼牙ダイヤウルフをエクシーズ召喚」
地 ランク4 獣族 ATK2000 DEF1200
アオイ「素材を一つ取り除き自分フィールド上の獣、獣戦士、鳥獣族モンスターとフィールド上のカードを選択して破壊する、俺はダイヤウルフとエクスカリバーを選択し破壊」
ヨシトせっかく出した大型モンスターが・・・」
アオイ「バトル!師範でダイレクトアタック」ATK2100
ミッチー「墓地からネクロガードナーを除外し戦闘一度だけ無効にする」
アオイ「それならこれでどうだ?トリシューラでダイレクトアタック!これで終わりだ」
ヨシト「ミッチーーー!」
ハジメ「気張れミッチー!」
木の上から久々登場したハジメは思わず声を上げてしまう
ミッチー「僕は墓地から二体目のネクロガードナーを除外し戦闘を無効にする」
アオイ「なに?!いつ墓地に送ったんだ?そうかあの時・・・」
・・・
ミッチー「うあぁぁ・・・なんてね速攻魔法発動、超融合!」
ミッチー「このカードは手札1枚をコストに自分または相手のモンスターを融合召喚にできる速攻魔法」
・・・
ヨシト「そうか超融合のコストで既に墓地に送ってたんだ!」
ミサキ(ふーん・・・やるじゃん!)
木の上からホっと胸を撫で下ろし一息つくと、
ハジメ「ふう、ミッチーの奴めヒヤヒヤさせるぜまったく・・・」
アオイ「ちッ仕留め損ねた!俺はこのままターンエンド」
アオイ LP3300 手札1 フィールド:トリシュ(攻)、師範(攻)伏せ1(魔法罠)
アオイ「だいぶ年代物のデッキを使ってるようだなお前のデッキの正体は見破ったぜ!」
アオイ「今から約6年前に考案され一時期、レスキューシンクロと環境のトップを争ったデッキSDL(スーパードローライダー)だろ」
ミッチー「はい、そうですが」
アオイ「そんな旧式のデッキが勝てるわけなんて無いんだよ!」
ミッチー(このデッキは元々僕のランク4軸と融合召喚を軸としたヒーロービートデッキだった)
ミッチー(でも攻めダルマの日本代表みたいなハジメ君と組み上げて従来のヒーローには無い爆発力を手に入れた・・・)
・・・
ハジメ「よしこんなもんじゃないか」
ミッチー「このデッキ知ってるよ、僕らが中学生に上がるか上がらないか位に流行ったデッキだよね」
ハジメ「うんSDLって言うデッキだ、ただ当時には無かった新規のエクスリダオやシンクロモンスター、そしてなんと言ってもエクシーズモンスターの登場でまったく別のデッキに生まれ変わったんだ」
ハジメ「旧式デッキとバカにする奴は痛い目に見ることうけあいだぜ」(グッ!)
右手を突出し親指を立てるハジメを見ながら
ミッチー「そうだね、なんか勝てそうな気がしてきたよ!ありがとう」
・・・
ミッチー「僕のターンドロー(これがおそらくラストターンだこの人は強い本当に強い、今まで僕だったらきっと前の前のターンあたりでやられただろう、でも今は・・・)
・・・
前日のミッチー宅にてデッキを改良する前の段階での出来事
ハジメ「デッキの出来はいいけど、なんで真心の入会試験滑ったんだ?そんなに強かったか?」
ミッチー「いやそうでもなかったよただ・・・」
ハジメ「ただ?」
ミッチー「肝心な時にへまをして・・・僕っていつもそうなんだよね、人の言動惑わされて・・・」
ハジメ「ふーん」
ミッチー「自分でも何が何だか」
態勢を変えミッチーに語りかける。
ハジメ「きっと心のコントロールが下手なんだろうな、周りの目も耳も気にするな」
ミッチー「そうは言っても・・・」
ハジメ「だ・か・ら気にするなつってんの!」
ミッチー(ビクッ)
ハジメ「苛立ち、あせり、不安、力み、緊張、プレッシャー・・・付きまとう感情に振り回されるな」
ハジメ「君にとって一番大切なことはカードだけ見ろ、これは訓練と自覚でできるさ」
ハジメ「元々の性格なんて関係ない修得できる技術さこんなもん」
ミッチー(修得できる技術!今までそんなふうに考えたことはなかった、感情のコントロールが?)
ハジメ「それができればどんな強力なレアカードよりも大きな武器になるぜ」
・・・
いつものベンチ アオイVSミッチー
ミッチー「行きますよ、これが僕のファイナルターン!」
アオイ「なんだと!」
ヨシト「こっから逆転できるのか?」
ミサキ「・・・」
ミッチー「僕はデステニードローを発動、D・HEROデビルガイをコストに二枚ドロー、そして手札から貪欲な壺を発動し効果で、墓地に存在するモンスターをデッキに戻しシャッフルし二枚ドローする」
戻したモンスター:エクスカリバー、エアーマン、デビルガイ、フォトスラ、終末
ミッチー「二枚ドロー、僕は手札からヒーローアライブを発動、ライフを半分支払いデッキからレベル4以下のE・HEROと名のつくモンスター一体を特殊召喚する、僕はE・HEROアナザーネオスを特殊召喚」
光 レベル4 戦士族 ATK1900 DEF1300
ミッチー「さらにレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時手札TG ワーウルフを特殊召喚する」
闇 レベル3 獣戦士族 ATK1200 DEF0
ミサキ(シンクロ狙いかな?)
ミッチー「更に増援の魔法カードを発動し、デッキからエアーマンをサーチし通常召喚し効果を発動僕は・・・ERO BLOO・・・を手札に加える」
アオイ「なにか聞き取れなかったぞ?なんのカードだ?」
ハジメ「あのカードは・・・」
・・・
ハジメ「よしデッキも完成したし明日のヨシト君とのデュエルに備えるだけだな」
ミッチー「そだねーあっそうだ!このデッキならこのとっておきのカードを使えるかもしれないぞ」
ハジメ「なんだよミッチーそのカード!俺にも見せろよ!」
ミッチー「当日のお楽しみだよ」
・・・
ミサキ(シンクロ狙いじゃないならエクシーズ?ならなんでレベルの合わないワーウルフを)
ミッチー「僕は3体のモンスターをリリースしこのモンスターを特殊召喚する来い僕の切り札、DHERO BLOO‐D!」
闇 レベル8 戦士族 ATK1900 DEF600
ヨシト「なんだあのD・HEROは見たことがないぞ!」
ミサキ「あれが切り札カード・・・」
アオイ「ハハハハッ!確かに見たことがない珍しいカードではあるが、肝心ステータスがしょぼいじゃねーかよ!」
ハジメ「うん、弱い」
ミッチー「ブルーDの効果を発動相手モンスター一体を指定してこのカードの装備カードとする、僕はトリシューラを選択」
アオイ「くっ俺のトリシューラが!」
ミッチー「更にこの効果には続きがある、ブルーDに装備されたモンスターの攻撃力の半分をブルーDの攻撃力に上乗せする」ブルーD ATK3250
ハジメ「うん、強い」
アオイ「なんだと?だがこのターンはまだ凌げる!」
ミッチー「じゃあ手札からもう一枚装備魔法、アサルトーアーマーをブルーDに装備、300ポイント攻撃力をアップさせる」
ヨシト「たった300ポイント?」
アオイ「最後まで笑わせてくれるぜ、腰巾着!それがどうした?」
ミッチー「このアサルトアーマーは墓地に送ることで装備されてたブルーDは二回攻撃すことができる」
ミサキ「そんな、まさか!?」
ミッチー「バトル!(ドンッ)師範に攻撃、ブラッティー・フィアーズファーストアタック」
ブルーD ATK3250VS師範 ATK2100
アオイ「ぐおおお!」LP3300→2150
ミッチー「これで最後です、ダイレクトアタック!」
アオイ「あああぁぁ!」LP2150→-1100
ミッチー WIN
ミッチー「よし終わった、これでD研究会を断れ・・・」
ミサキ「当然、入ってくれるんだろう!」
ミッチー(ビクッ)
ミッチー「えぇあのその」(アタフタ)
ヨシト「そうだよ!こんなに強かったなんて知らなかったよ、一緒に頑張ろうぜ!」
アオイ「あぁ、完敗だったよ」
照れ臭そうにうつむきながらアオイは
アオイ「その・・・すまなかったな、さっきはバカにして」
アオイ「強かったぜ、俺たちといっしょにやろう!」
ミッチー「えっあっとその・・・こちらこそよろしくです」
ハジメ「断れコンチキショー!!!」
木の上でじだんだを踏み天に吼えるハジメであった
???:お見事!(パチパチパチッ)
どこからともなく拍手が聞こえとなりベンチの上にに立っていたのはおそらく大学生であろう年齢の男なのだがその見た目が、
アオイ「あぁ!お前は真心の変態忍者」
なぜだが鎖帷子を着込んだ忍者の恰好をしている
ハジメ「なんだあいついつの間に、遠くで見てて気が付かなかったぞ」
ヨシト「なんですかこのへんな人?」
ミサキ「あいつは真心で3番目だか4番目だか忘れたけど、デュエルが強くて忍者オタクでそれでいて勧誘担当の誰だったっけ?」
ケンスケ「俺は尾形(おがた)ケンスケって言ってるだろう元真心副会長の大蔵ミサキ」
ヨシト「えぇ。ミサキさんって真心にいたんですか?」
ミサキ「うん・・・まぁね・・・」
アオイ「ちなみに俺もな」
ミッチー「えぇ、なんでやめちゃったんですか!勿体・・・ブベラッ」(ドゴッ)
アオイの右ストレートがミッチーの顔面をとらえる。
アオイ「ごめん、蚊が」
ヨシト&ミッチー「」
ミサキ「・・・」
ハジメ「あのクソアマめ~さっきのパンチで盗聴器が故障したじゃねぇか、これじゃあ状況がわからん・・・行くしかないか!」
アオイ「でなに用は?」
普段ツンケン気味のアオイが普段以上にツンケンさせてケンスケに要件を聞く
ケンスケ「きまってるじゃねーか、勧誘だよ勧誘!ミサキアオイ両名は勿論のこと」
アオイ「気安く名前を呼ぶな!」
ケンスケ「ゴホン、甲子園準優勝者のヨシトとそこにいるアオイに勝った者を我が真心に招きたい」
ミッチー「えぇ!本当ですか?ぜひ・・・」
アオイ&ミサキ&ヨシト「ミッチー!!!」
ミッチー「(ビクッ)遠慮しておきます・・・(はぁせっかくの勧誘を・・・)」
ケンスケ「えぇなんで?君はうちの入会試験を受けにきた子だろ?だったら」
ミサキ「彼はうちの研究会の会員、そして私たちも真心にも戻らない、会長も承知の事実だ」
ケンスケ「そこを何とか」
アオイ「やだ」
ケンスケ「ええぃこうなったらこれで白黒つけt」
???「そこでドーーーン!!!」(グシャッ!)
一同「!!!」
ケンスケ「ぐわぁぁ」(スッテンコロリン)
皆が話に夢中になってる間、ケンスケめがけて渾身のドロップキックが炸裂!5メートル位吹っ飛び一同呆然と立ち尽くしている
ヨシト「あれは・・・」
アオイ「えっ!知り合い?」
ミッチー「忘れてたよ・・・そういえばいたんだ」
ミサキ「???」
ヨシト「何してんだハジメ?」
そこに立っていたのは我らがスーパー主人公ハジメなのだが、
ハジメ「おいミッチーお前なんでD何ちゃらに入会したんだよ!断る作戦だろ?」
ミッチー「それなんだけど・・・ってハジメ君その恰好なにさ?」
ハジメ「え?なにが?」
ヨシト「なにがじゃなくて・・・なんで全身黒タイツなんだ???」
なぜかハジメの姿は名探偵コ○ンの犯人バリの黒の全身タイツを着込んでいたのだ
アオイ「なんで出てくるやつ出てくるやつがこうも変態ばっかなんだ?ってこの子が例の」
ミサキ「ハジメ君?」
ハジメ「おうおうそこのお二人さん、よくも俺のダチを勧誘してくれてんジャン?大体勧誘は昨日までだろうがよ」
アオイ「へ?そうだけどさ・・・」
ミサキ「そこはもういい!」
ミッチー「そうだよ、ハジメ君!大変なんだ」
ケンスケ「グハッ中々やるじゃねーか・・・この俺が躱せなかったとはな・・・」
ハジメ「だれだ?いい年こいて忍者気取りなお兄さんは?
D研究会一同(お前が言うな・・・)
ケンスケ「俺は真心の者だが、ここにいるお前以外の奴らを勧誘しに来たんだ」
ハジメ「えぇ?やったじゃないかミッチー、念願の真心だぞ」
ケンスケ「そうだぞ、そうだぞ」
アオイ「うるせーはいんねーぞ」
デッキを取り出しケンスケが
ケンスケ「というわけで俺とデュエルして俺が勝ったら真心に入ってもらおう」
アオイ「そんなデュエル受けるか」
ミサキ「待ってアオイ、いいよ受ける!ただしその代り」
ミサキ「こっちが勝ったら二度と勧誘に来な事を約束して、それでいいなら受けるよ」
ケンスケ「いいだろう、さぁかかってこい!」
アオイ「おい、ミサキ!」
ミサキ「あたしがやる!大丈夫、負けないから」
アオイ「へっ!じゃあ頼んだぜ」
あつい展開になりつつある状況の中冷静沈着な者が一人いた。
ハジメ「そいつはどうかな?」
全身黒タイツの我がスーパー主人公である。
ミサキ「どういうこと?」
急に言われたこの発言にきれいな顔をムッとさせハジメをにらんだ
ヨシト「そうだぞハジメ、この人は元真心の・・・」
アオイ(ギロッ)
ヨシト「なんでもないです・・・ハイ・・・」
ミッチー(怖ッ)
ハジメ「この忍者男相当やる、ただのコスプレオタクじゃない」
ケンスケ「・・・」
アオイ「でもこいつにミサキは何度も勝ってるんだぞ」
ハジメ「じゃあなぜ負けているのに関わらず勝負を挑んだ?」
ミッチー「たしかに・・・」
ハジメ「おそらく相手の戦術をよく知った上で研究し、勝てるデッキを作りこんだのだろう」
ハジメ「だとしたら絶対勝てる保証はない」
ヨシト「まぁそうなるけどさ・・・」
ハジメ「さっきデュエルした二人はデッキが把握されていて内1人は元身内だ、向こうには情報アドバンテージがある、この二人にも勝てる踏んでいるのだろう」
アオイ「・・・」
ハジメ「ヨシトも有名人だ、デッキが割れている可能性もある、となると」
ハジメ「俺のデータは一切ないというわけだ」
ハジメ「俺がやる、この中で勝てる可能性が一番高いのは俺だ、ハジメだけに一番な」
一同(良い分析したのに最後の一言で台無しじゃん・・・)
ケンスケ「・・・」
アオイ「大丈夫なのか?」
ミサキ(確かに熱くなってたからこんな初歩的なことを見落としてた・・・これじゃあ勝てるデュエルも勝てないか・・・)
ミサキ「たのんでもいい?」
ハジメ「あぁ!」
ケンスケ「ふふふ、お前見たところスパイの恰好だな」
D研一同(そんなわけないじゃん)」
ハジメ「そうだが?」
D研一同(そうなんかい!)
ケンスケ「さっきのデュエル、どこで見てた?」
ハジメ「遠く木の上で見てた、だからお前がいきなり出てきたとき驚いたぜ、遠くで見てて気が付かないとはな、良い忍だ」
ケンスケ「お前も俺に感ずかれることなく攻撃したところを見ると中々の使い手だな」
ハジメ「このデュエル、どっちが諜報部員として」
ケンスケ「優れているか、いざ」
ハジメ&ケンスケ「ディアハ!」
D研一同「古代エジプトスタイルッ!?」
つづく
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