2話ー5　一撃だけ。　作：kaTe

さて、どうしようかなぁ。
さっきサーチしてたブラックディナー、モンスター除去できるらしいんだよなぁ。「……！………！」ってことはエクスドレイクは除去されるからそのターンはもう蘇生できないし、「……は……ろう…！」ディアブラスト使っても、特殊召喚できなくなるからその後１体しか出せないんだよね。「…く出番……よ！…躍……てくれよ！」一応Ｄａメイドがいなくなるとコイントスする必要があるらしいけど…まぁ成功するだろうし。ここから盤面を逆転するには…「…おい、聞こえてんだろ！」って、今考えてるんだからちょっと静、か…に…？

いくる「……」
メイ「いくる、どうしました？ターンエンド、あなたのターンですわよ？」
いくる「…あっ！？まただ、ごめんごめん。

もうちょっと待って？」

メイ「？…ええ。お好きになさって？」
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…ああ、そういう事。つまりあの1枚を引けってことか、あ、いやサーチもあるからもっと多いか。まあ引けなきゃ負けってことでもないし、
いくる「よし！私のターン…ドローっ！
…んふっ…！まじかぁ…！じゃあ、やるかぁ…！
メイン、手札のツインズウィズの効果を発動！このカードと「リビングデッド・シャーマニア」を捨てて2ドロー、そのまま墓地のツインズウィズの効果、このカードを装備カードとしてエクスドレイクを蘇生！」

メイ（！　思ったよりまっすぐ来ましたわね。…出し惜しみして、魔法耐性などをつけられてしまうよりは…）

メイ「特殊召喚成功時、速攻魔法「ダブリン・ブラックディナー」をエクスドレイクを対象として発動ですわ！本来コイントスの裏表によって効果が決まるのですけれど、Ｄａメイドが存在する場合わたくしが代わりに選択することができますわ。
わたくしが選択するのは裏の効果、対象のモンスターを破壊しますわ！」

いくる「っと、やっぱりきたか。問題なく破壊されるよ。これで私はこのターンもうエクスドレイクを特殊召喚することができない、と。

次いくよ！墓地のシャーマニアを装備カードとして、ホールディッグを蘇生、効果発動！デッキから3枚めくり、」

リビングデッド・ホールディッグ
リビングデッドの呪い
リビングデッド・ライカンスローグ

いくる「リビングデッド1枚を…まあホールディッグを手札、それ以外を墓地へ！
さあ、墓地のライカンスローグを装備カードとして、アンダーチアを蘇生！
これで、ホールディッグとアンダーチア、闇属性モンスター2体でリンク召喚！「見習い魔嬢」！」

［見習い魔嬢
　闇　魔法使い族　L2（左下/右下）
　A1400

いくる「さて、墓地に送られたホールディッグを装備カードとして、アンダーチア蘇生！
次に手札から、「リビングデッド・スカルスケイル」を召喚！
アンダーチアとスカルスケイルの「リビングデッド」モンスター2体でリンク召喚、「リビングデッド・マルチユーザー」だよ！」

［リビングデッド・マルチユーザー
　闇　魔法使い族　L2（左/右）
　A1100

さて、相手の伏せによっては失敗。まあ失敗したらディアブラスト、て事で。
いくる「バトルフェイズ！」

メイ「…。」

メイ「…え？」

メイ「、しょ、少々お待ちになって！」
いくる「うん、どうぞー。」

メイ（この状況で、あのモンスター2体でバトルフェイズ？　ええと、いくるの墓地には、闇属性モンスターが9体。黒い爪とアンダーチア、そして場の見習い魔嬢の効果で、闇属性モンスターの攻撃力は2300アップ。…それでも、レイナには届きませんわよね…。他にも色々とできそうですのに、何故…？）

メイ「…お待たせしました。どうそ、こちらは何もありませんわ。」

いくる「よし！じゃあ見習い魔嬢で、レイナを攻撃！攻撃力は見習い魔嬢が2300アップして3700、レイナは1500アップして3800だよね！」

A3700→A3800

メイ「って、自爆特攻ですって！？」
いくる「そう！何もないなら…、うん、何もないから私に100ダメージ（LP5400→5300）、見習い魔嬢は破壊！これで見習い魔嬢の効果が発動するよ！
戦闘・効果で破壊された場合、墓地の闇属性モンスター1体を手札に加えることができる！

私が加えるのは、リビングデッド・エクスドレイク！」

メイ「…！それが目的ですの？…しかし、それに一体何の意味が…」

いくる「まあまあ、それは置いといて。マルチユーザーにはある効果があったよね？」

メイ「え？」

いくる「第2の効果！マルチユーザーが場にいる限り1ターンに1度、私は「リビングデッド」魔法罠を手札から発動できる！発動するのはさっき回収した永続罠「リビングデッドの呼び声」、墓地のモンスター1体を攻撃表示で蘇生する！

さあ出番だよ、「リビングデッド・ライカンスローグ」！」

［リビングデッド・ライカンスローグ
　闇　獣戦士族　星6
　A2100　D1100「イェアッハァァ！！さあ俺だ！主役は遅れて来るってなあ！あ？なんだアイツら妙ちくりんな格好して、って結構パワーあんじゃねえかやるなぁ！まあ！俺に比べりゃ…」
いくる「はいはい、そろそろ再開するよー。「あ、お前！さっきは盛大に無視してくれやがって！俺で解決に決まってんだろうが！」いやドローによっちゃ微妙だったでしょ！」

メイ「いくる…？ええと、ずいぶん賑やかな方ですのね？
…コホン！ですが、わたくしの場には最低でも攻撃力2600、最高で3800のモンスターが4体！この場をそのモンスター1体でどうやって…「あ？何言ってんだ、お前。デュエルはモンスターが全滅したら負け、じゃねえだろ？」…え？」

いくる「うんまあ、そういうこと。
さあ、いくよ！ライカンスローグ、効果発動！「俺の効果！俺は1ターンに1度、手札・フィールドからリビングデッド1体をリリースすることで、そいつのレベル×200分、場のモンスター1体の攻守をアップさせる！」対象はライカンスローグ！リリースするのは、今手札に加えたエクスドレイクだよ！エクスドレイクはレベル8、よって攻守1600アップ！　レスト・イン フレーション！」

折れた爪に霊が集まり、爪を復元するように形づくっていく。

「さあて、復習の時間だ！俺たちの墓場には
スカルスケイル、マルチユーザー、エクスドレイク、ディアブラスト、見習い魔嬢2体、アンダーチア3体、合計9体！
リビングデッドの黒い爪、アンダーチアそれぞれの効果で俺たちの攻撃力は1800アップ！守備力は、まあどうでもいいよなぁ！
つ・ま・り！俺の攻撃力は2100+1600+1800でぇ、5500っつう事だ！」

メイ「！……まだ、まだ足りませんわ！そこからどうするおつもり？」

気のせいか、覚悟を決めたように晴れやかな顔。

そっか。

いくる「このカードが、最後の一押しだよ！速攻魔法「リビングデッドの暴霊（ぼうれい）」をライカンスローグを対象に発動！」

朧「…？何だあのカード、いつの間に入れたんだ？」

いくる「このカードは、対象のモンスターに自壊デメリットを与える代わりに
攻撃力を、倍にする！」

メイ「倍…！なるほど、まだそんなカードを！」

いくる「これは今の攻撃力を参照するから、ライカンスローグの攻撃力は
11000！」
ライカンスローグに集まった霊が、強烈な爆発音を上げる。

いくる「その伏せカードが何でもないなら、これで決まる！行けぇ！ライカンスローグ、レイナに攻撃だあ！」「イャハハハ！行くぜぇ必殺！」

A11000→A3800

「「デスヴォイス・クロー！！」」




今日のカード紹介ィ！！
［リビングデッドの暴霊
　速攻魔法
このカード名のカードは１ターンに１度しか使用できない。①：自分フィールドの「リビングデッド」モンスター１体を対象として発動する。そのモンスターは攻撃力が倍になり、以下の効果を得る。またターン終了時、そのモンスターを墓地に送る。●このカードが戦闘を行うダメージ計算後に発動する。このカードを墓地に送る。

リビングデッドの切り札的超火力カードだ！発動した時の攻撃力を参照するから、俺のバフ効果と相性バッチリだなぁ！墓地に送るデメリットもあって無ぇようなもんだしな、作中みてぇに攻撃力1万超えも夢じゃねえぜ！