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風民と異徒の物語/番外編・語り手は神を語る 作:パニー



吹雪の中佇む一軒の大きな屋敷。
その書斎の扉が開く。


?「オレだ。いつかの語り手だ。
ほんの少しだけだが、話をしよう。」


語り手は自室に入り、机の上の本を取り出す。数ヶ月前放置していたらしく、埃をかぶっていた。


「この世界は、深い歴史と共にある。おそらく、他の世界とは違うものがいる。

たとえばの話だ。

オレの話を聞いている君は、神を信じるか?
熱心な宗教者でもないかぎり神は信じないだろうし、何かあるときに精々神頼みをする程度だろう。
本題はここからだ。

オレは神を信じている。この世界はあまりにも奇跡が起きすぎて、頭がおかしくなりそうになる。
普通、精霊をし従えるか?
なぜ精霊は黙って言うことを聞くのだ?
そもそも精霊使いがいる理由は?


この世界には謎があふれている。到底亜人や精霊の仕業ではないだろう。
恐らくは、太古からこの世界に住まう神の仕業だ。少なくとも、俺はそう思っている。

ほら、こうしている間にも…そろそろ来るか。」

少年「マスター!終わったぜ!」

?「騒がしいな。リビングで薪ストーブを焚いているから、ゆっにりしていろ。」

少年「お、助かるぜ。」

?「おっと、行く前に質問に答えてほしい。毎回気になるのだが、なぜお前は見ず知らずのオレに付き従うのだ?」

少年「う~ん、、、分かんねえや。」

?「そうか、聞いたオレが馬鹿だった。」


少年はそそくさと部屋を出て、薪ストーブの元へむかっていった。少年にとってその話はどうでも良さそうであった。


?「この有様だ。 
元々奴が馬鹿だというのもあるが、多くの精霊がそんな感じらしい。
精霊として付き従う者の宿命だと受け入れているのか、はたまた縛られた運命を前に諦めているのか。

オレには理解できないな、付き従う者の思考が。
これを宿命と受け入れさせているのは、恐らく神の仕業なのだとオレは勝手に思わせてもらう。
話は終わりだ。」


本を閉じ、部屋を後にする語り手。

突風と由紀がたたき付けられ、ぴしぴしと音を立てる窓。
その窓には、血のシミがついていた。




















どうも、パニーです。
本来なら2月には再開できたのですが、教習所やらスマホの不都合やらスランプやらで大変送れてしまいました。

とんでもなく少なくて味気ない番外編でしたが、お許しください…


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