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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第五話・天上院明日香VS黒崎龍吾

第五話・天上院明日香VS黒崎龍吾 作:鈴木颯手

俺が遊城十代とデュエルを行ってから数日が経過した。この数日間の間に遊城十代と一回だけデュエルを行っていた。その時は魔王龍ザガンの効果であっという間に邪悪龍ダークドラグーンを召喚して反撃を許さずに勝利を収めていた。

メールの交換も行い度々しょうもない事を十代はメールしてくる。ただしメールを登録した次の日の翔が人質にされて女子の天上院明日香と言う女とデュエルをしたらしい。理由はよく覚えていない。その程度の理由だったと言う事だろう。

俺はいつも通り普通に授業を受けてラーイエローに戻る最中だった。もうすぐ試験が行われるためここ最近はそのための勉強を行っている。今度こそ学年1位を取るために最近は授業以外ではデュエルも行っていない。

「ねえ、少しいいかしら?」

そう思っていると声をかけられた。人違いかと思ったが俺の他に誰もいない。めんどくさいが俺は声のした方向を向けば一人の女が立っていた。この学園特有の露出の高い制服を着込んだ女は見た事があったし十代から送られてきたメールにも出てきた。

「…何の用だ?天上院明日香」

俺はその女、天上院明日香に聞く。

「あら、私の事を知っていたの?」

「当たり前だ。十代とデュエルしたと聞いたからな」

「そうなの…。所で、今時間は大丈夫?」

「寮に戻ったら勉強するつもりだが…それ以外の用事はない」

「そう、良かったら私とデュエルしてくれない?」

天上院明日香の用事とはデュエルか。恐らく俺の実力を確かめたいのだろう。攻撃力10000を叩き出したことはこの学園でかなり広まっているからな。

「…いいだろう。実技テストに向けて丁度いい相手になりそうだ」

俺の記憶が正しければ天上院明日香の実力は相当なものだったはず。実技テストに向けてデュエルの腕を磨くのに丁度いい相手だろう。

「ありがとう。でも、デュエルディスクは持ってきてくれない?今一つしか無くて」

「なら場所を移そう。ここでは通行の邪魔だ」

「そうね。良いわ」

天上院明日香も了承した事だし取りに行くか。





☆★☆★☆
龍吾がラーイエローに戻ると安定とも言うべき三沢と良太に遭遇した。二人は龍吾を探していたらしく一緒に勉強をしないかと言う誘いだった。龍吾は天上院明日香とのデュエルがあるためそれを丁寧に断ると二人は見学すると言う。

そう言うわけでラーイエローの近くの森にて龍吾と明日香は向かい合っていた。二人の左腕にはデュエルディスクが装着され準備万端であった。そして

「「デュエル」」

二人の掛け声とともにデュエルがスタートする。

「俺のターン、ドロー」

先行を取ったのは龍吾。

黒崎龍吾
手札5枚→6枚

「手札から古のダークゴーレムを召喚」

そう言うと龍吾の後ろに巨大な岩の巨人が現れる。

古のダークゴーレム
ATK2000 DEF2000

「レベル8のモンスターを生贄なしで!?」

「このカードは生贄を必要としないモンスターだ。更にカードを一枚伏せてターンエンド」

「私のターン、ドロー!」

天上院明日香
手札5枚→6枚

「エトワールサイバーを攻撃表示で召喚!カードを一枚伏せてターンエンド」

明日香の場に現れたのは女性型のモンスター。直接攻撃時に攻撃力を上げる効果を持っており中々に厄介なモンスターである。

エトワールサイバー
ATK1200 DEF1600

黒崎龍吾LP4000 手札4枚
モンスター
古のダークゴーレム
魔法、罠
セット

天上院明日香LP4000
モンスター
エトワールサイバー
魔法、罠
セット

「…エトワールサイバーの効果は少し厄介だがあくまで直接攻撃のみに発動するカード。攻撃力も低く今の状態から効果を発動する可能性は低い。なら…」

龍吾はそこまで呟くと自分のターンに入るためデッキの上に手を置いた。

「俺のターン、ドロー」

龍吾
手札4枚→5枚

「手札から死者転生を発動」

「…なんですって?」

明日香は龍吾の発動したカードに疑問を持つ。死者転生のカードは手札を一枚捨てる事で墓地のモンスターを手札に加えることが出来るカード。しかし、龍吾の墓地にはカードが一枚もなく使う意味がないカードであった。

「手札を一枚捨てる事で今墓地に送ったカードを手札に加える。そして効果発動」

「!?」

「墓地からこのカードが手札に加わった時特殊召喚する事が出来る。現れろサイレントドラグーン!」

龍吾の言葉に応じて現れたのは黒一色の龍。もし今が夕日輝く時間帯ではなく夜だったら完全に同化していたであろう。

「更に手札の悪魔龍デスドラグーンの効果を発動!このカードを墓地に送る事で相手の場に悪魔龍トークンを一体召喚する」

そして明日香の場に悪魔龍を模したトークンが生み出された。

悪魔龍トークン
ATK2600 DEF2600

「互いの場にモンスターが二体…!」

「来るぞ!」

三沢と良太は今後の展開が予想出来て身構える。

「俺はお互いのモンスター二体ずつを生贄に邪悪龍ダークドラグーンを召喚する!」

「させないわ!リバースカードオープン!強制脱出装置!」

龍吾の言葉に合わせるように明日香はリバースカードを使う。使ったカードは強制脱出装置。そのカードを見た龍吾は目を見開く。

「私は場のエトワールサイバーを手札に戻す!これであなたのモンスターの召喚は不発よ」

防がれるとは思っていなかった龍吾は驚きのあまり目を見開くがやがて右手に持った邪悪龍ダークドラグーンのカードを手札に戻した。

「…俺はまだこのターン通常召喚を行っていない。手札から掟破りのダークゴーレムを召喚する!このカードは古のダークゴーレムと同じく生贄を使わずに召喚出来る!俺はカードを一枚伏せてターンエンド!」

掟破りのダークゴーレム
ATK2000 DEF2000

邪悪龍ダークドラグーンの召喚を防がれた龍吾だったがすぐにあらたなモンスターを召喚して次につなげた。

「残念だったわね。あなたの自慢のモンスターが召喚出来なくて」

「…」

明日香の挑発ともとれる言葉に龍吾は答えない。明日香はそんな龍吾の反応が面白くないのか直ぐにデュエルに戻る。

「私のターン、ドロー!」

天上院明日香
手札5枚→6枚

「私は手札から融合を発動!エトワールサイバーとブレードスケーターを手札融合してサイバー・ブレイダーを融合召喚する!」

「…リバースカードオープン!便乗融合を発動!」

「…え?」

「相手が融合を発動した時に発動できる。相手の融合の効果を無効にして破壊する!」

結果明日香の融合は不発となりサイバー・ブレイダーは召喚されなかった。

「まだだ!その後俺は融合の効果を使うことが出来る!ただしこの効果が及ぶのは自分の場のみだがな」

「相手の融合を無効にして融合の効果を自分が使えるカードだと…。やっぱり可笑しいじゃねぇか」

観戦していた良太は便乗融合の効果に頭を抱えているがその間にもデュエルは進んでいく。

「場の古のダークゴーレム、掟破りのダークゴーレムを融合!現れろ!暗黒のアルティメットゴーレム!」

二体の巨人が交じり合うと現れたのは先ほどよりも大きくなった巨大な岩の巨人であった。

暗黒のアルティメットゴーレム
ATK4000 DEF4000

「攻守が4000!?」

「まだこんなカードを持っていたとは…」

「…私はエトワールサイバーを守備表示で召喚。更に悪魔龍トークンを守備表示にしてターンエンド」

黒崎龍吾LP4000 手札1枚
モンスター
暗黒のアルティメットゴーレム
サイレントドラグーン
魔法、罠
セット

天上院明日香LP4000手札4枚
モンスター
エトワールサイバー
悪魔龍トークン
魔法、罠
なし

未だにライフが1ポイントも減っていないが場の流れは龍吾に傾きつつあった。

「俺のターン!ドロー!」

「俺は手札から闇龍の卵を召喚!その効果によってこのカードを生贄に漆黒のドラグーンを召喚!」

場に現れた卵が割れると中から龍が姿を現した。

漆黒のドラグーン
ATK1700 DEF1600

「漆黒のドラグーンの効果発動!相手の場のカードを一枚破壊する。俺は悪魔龍トークンを選択!」

龍吾自身の手で召喚された悪魔龍トークンは龍吾の効果によって破壊されていった。

「バトル!暗黒のアルティメットゴーレムでエトワールサイバーを攻撃!暗黒のアルティメットゴーレムの効果発動!このカードが相手の守備表示モンスターを攻撃した時攻撃力が守備力を上回っていればその数値分相手にダメージを相手に与える!」

アルティメットゴーレムがエトワールサイバーを殴りつけると一瞬で破壊されその余波が明日香に襲いかかった。

天上院明日香LP4000→1600

「…くぅ!」

「止めだ!サイレントドラグーンで直接攻撃!」

「きゃぁ!」

天上院明日香LP1600→-400

サイレントドラグーンの攻撃で明日香は吹き飛ばされ軽く悲鳴をあげた。

「…圧勝、じゃねぇか」

「邪悪龍ダークドラグーンの召喚を防がれたこと以外完全に龍吾が圧倒していたな。これはデッキの練り直しが必要だな」

龍吾の圧倒的なデュエルに三沢と良太は驚く。龍吾はカードをしまうと明日香に近寄り手を伸ばした。

「立てるか?」

「…当たり前でしょう」

明日香は龍吾の手を使わずに立ち上がる。龍吾は必要なかったかと思い手を引っ込める。

「…邪悪龍ダークドラグーンの召喚を防がれたのはこのアカデミアに来て初めてだった」

「けど私が出来たのはそれくらい。切り札のサイバー・ブレイダーを召喚出来ずにあなたの融合に使われてしまったわ。今回はありがとう。おかげでデッキの問題点が分かったわ」

「こちらも有意義なデュエルだった。いつの日かデュエルしよう」

龍吾はそう言って再び手を差し出す。今度は握手の為だ。明日香もそれを分かっているため龍吾の手を握り返す。

「ええ、勿論よ。次は勝たせてもらうわ」

「いいや、このまま勝ち越させてもらう」

そう言うと二人は笑いあうのであった。

…因みにこの日のデュエルが何処からか漏れ明日香と龍吾がデュエルをしたばかりか握手したと聞いた明日香のファンクラブが嫉妬の視線を龍吾に向けるようになるのは完全なる余談である。
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