75 爆誕！智界精ミズガリア・ワイズ！　作：ギガプラント

ロバート「………」


仁「………」


フウジン「どうした…今更怖気づきやがったか！！」



ロバート「一つだけ聞かせろ。」


フウジン「あん！？」


ロバート「俺にデュエルを挑んだのは何故だ？大会で負けた腹いせか？」


フウジン「…ふん。」



フウジン「さっき言ったとおりだ。」


フウジン「兄貴のデュエルじゃねえ、俺のデュエルでてめぇを倒す。」


ロバート「………」


フウジン「負けたら勝つまで挑み続けろ。兄貴が作った、『亞流帝滅屠天変須斗（アルティメットテンペスト）』の掟だ。」


フウジン「騒がしかったあのチームも……今はもう俺一人になっちまった。そしてもうすぐ全てが消える。」


フウジン「だから…最後くらい、最期くらい筋を通すって決めたんだ！！」


ロバート「一人……他の連中はどうしたんだ。」


フウジン「…成す術を失った俺は、最後の手段であの糞デブをとっ捕まえて晒上げようとした。」


フウジン「チーム全体でバイク飛ばしたが……情けねぇ。セキュリティ連中に見事に抑えられちまったよ。」


フウジン「セキュリティに捕まって投獄されたのが約半数、事故って病院送りになったのと行方すら分からねえのでもう半分だ。」


ロバート「………そうか。」



仁「………」



ロバート「……ＯＫ、分かった。」


ロバート「長くなっちまったな。そろそろデュエルに戻るとすっか！！」



ロバート「俺のターン！！ドロー！」


フウジン「そうだ…来い！ロバート・バーンズ！！」


ロバート「俺は魔法カード！『バレット＆カートリッジ』を発動！」


ロバート「この効果で、俺はデッキの上から４枚を墓地へ送り、更に１枚ドロー！」


ロバート「そして、発動後このカードをデッキの１番上に置く！」



ロバート「更に俺は『テーザーガン・マッド』を召喚！」星４・ＡＴＫ１５００
両手に電気銃を持った科学者のような男。


ロバート「さてと、まずはそっちにも一発喰らって貰いますか！！カラミティ・バルカンの効果発動！」


ロバート「相手フィールド上のモンスターの数×５００ポイントダメージを相手ライフに与える！」


フウジン「っけ！この程度！まだまだ！」ＬＰ４０００→３５００


ロバート「そしてテーザーガン・マッドの効果により、相手に効果ダメージを与えた時、俺はデッキからカードを１枚ドローする！」

科学者が背負ったやたらと大きなバッテリーが輝きだす。


仁（ドローするカードは自身の効果でデッキの一番上に戻った『バレット＆カートリッジ』。あのカードは…）


ロバート「ドローしたカードは『バレット＆カートリッジ』！自身の効果でデッキトップに戻ったこのカードをドローした時、このカードは墓地へ送られる。」


仁（同ターン中に回収したか……だがうかうかしていられないぞ。）


ロバート「俺はマシンガン・ソルジャーとカラミティ・バルカンを守備表示に変更。」マシンＤＥＦ８００　カラミＤＥＦ１０００


ロバート「…カードを１枚セットしてターンエンド。」


フウジン「はっ！それで終わりか！」


ロバート「来いよ！お前の覚悟、俺にぶつけてみろ！」


フウジン「言うじゃねえか！じゃあ遠慮なくいかせてもらうぜ！」



フウジン「俺のターン！！」


フウジン「行くぞ…！俺自身の引退試合もこれでフィナーレだ！」


フウジン「エクスプリンター・瞬足神アキレウスで、テーザーガン・マッドを攻撃！！」


フウジン「バッシュ・モーメント！！！」






ロバート「フィナーレには、まだ、早い！！」






フウジン「っ！？」


ロバート「罠発動！『迎撃融合（インターセプト・フュージョン）』！」


ロバート「相手モンスターの攻撃宣言時、自分フィールドのモンスター２体を素材に融合召喚を行う！」


フウジン「相手ターンに融合だと！？」


ロバート「再びマシンガン・ソルジャーとカラミティ・バルカンを融合！」




融合召喚！




もういっちょ行きなああ！『ガトリング・スローター』！星８・ＡＴＫ２８００




ロバート「そして！迎撃融合の効果により、攻撃対象をこの効果で融合召喚されたモンスターに変更する！」


フウジン「なっ！？」


ロバート「今度はこっちの番だ！行け！ガトリング・スローター！！」


ロバート「蜂の巣だ！デス・ハニーコム！！」



フウジン「ぐあああああ！！！」ＬＰ３５００→２９００


ロバート「ガトリング・スローターの効果発動！戦闘破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える！」


フウジン「くそがっ！！ぐうう！！」ＬＰ２９００→７００





ロバート「てめぇのしてえことは分かった。」


ロバート「復讐を止めろだのそんな説教めいた事を言うつもりもねえ。。」


フウジン「ぐっ………」


ロバート「だがな、悪ぃが俺にもやらなきゃいけない事があんだ。」


ロバート「お前と同じように、俺にも復讐しなきゃなんねえ奴が居る。」


仁「………」



ロバート「俺の復讐の為……お前の復讐は取り止めにして貰うぜ！！！」




フウジン「………だ。」




フウジン「まだだ……まだだ……」






フウジン「まだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだ！！！！！！」


フウジン「俺はまだ負けてねええええええ！！！！」


ロバート「っ！？」


仁「なんだこの気迫は…！？」




フウジンの周りを禍々しい気が包み込む。




フウジン「どおおおおおお！！！」


一気にスピードを上げる。




ロバート「な、なんだってんだ…！」





フウジン「自分フィールドと手札に、こノカード以外のカードが存在しナい時、コのカードは手札から特殊召喚デきる！！」






救世の断片よ、全ての業と英知を携え世界を救済へ導け！




出でよ！『智界精 ミズガリア・ワイズ』！星８・ＡＴＫ１０００







異界より現れた精霊。巨大な脳のような器官があり、全体的な風貌は人間に近しい。




ロバート「なんだあのモンスター！？」


仁「これは一体…！？」


フウジン「マだだぁ！！ロバート・バーンズ！！！俺はミズガリア・ワイズの効果発動！！」


フウジン「１ターンに１度、フィールド上に存在スる、コのカード以外の全てのカードヲ手札に戻す！！」


フウジン「更に手札ニ戻した枚数×５００ポイント、このカードの攻撃力をアップすル！！」


仁「なんだと！？」


ロバート「なんだよその無茶苦茶な効果！」


フウジン「ぶっ飛べぶっ飛べぶっ飛べえええ！！！」


ミズガリア・ワイズを中心にとんでもない規模の暴風が吹き荒れる。



ロバート「くそっ！ガトリング・スローターはエクストラデッキへ戻る！」


フウジン「こノ効果で手札ニ戻っタノは、『テーザーガン・マッド』と『フュージョニック・ソウル』！！」


フウジン「ヨッて攻撃力は１０００ポイントアップする！！」ＡＴＫ１０００→２０００


仁「カードを戻した上に自身の攻撃力まで上げるとは…。」


仁（にしてもなんだ…？あのカードを出して以降奴の様子が…。）


フウジン「ターンエンドだ！！るおおおおお！！」



ロバート「ちっ、俺のターン！」


ロバート「おいフウジン！どうした！！お前いきなり…」


フウジン「うルセえ！！他人の心配スル暇があンのかァ！！？」


フウジン「もウ無駄話は無シって言っタロウがヨおおお！！！気ィ抜いテット壁に食ワレテ死んシまうゾォ！！！」



仁「無駄だ…恐らく今のアイツに声は届かない…。」


ロバート「あれま……。」


ロバート「ま、奴の言う通り他人の心配ばっかしてらんねえか…。」


ロバート（カードを戻して自分を強化だとぉ？長く居座られたらどんどん強くなっていくじゃねえか……。）


ロバート「だったら……ここはスピード勝負だ！」


ロバート「俺は再び『テーザーガン・マッド』を召喚！」星４・ＡＴＫ１５００


ロバート「そしてテーザーガン・マッドを対象に、装備魔法『パーシュート・マシンガン』を発動！」


球状の小型兵器がテーザーガン・マッドの周囲に３つ浮かぶ。


ロバート「こいつを装備したモンスターは攻撃力が５００アップする！」ＡＴＫ１５００→２０００


仁「攻撃力が並んだか。」


ロバート「ちょっと痛いが、アレをのさばらしておくわけにはいかねえ！！」


ロバート「バトルフェイズ！！テーザーガン・マッドで智界精ミズガリア・ワイズを攻撃ぃ！！」


フウジン「糞ガぁ！ソンナ攻撃通ル訳無えダろおおお！！」


フウジン「ミズガリア・ワイズ！！効果発動！！」


ロバート「なにっ！！？」


フウジン「ひゃっひゃっひゃ！！ミズガリア・ワイズの効果は相手ターンデモ発動デキんダヨ！！」


フウジン「装備カードごと手札ニ戻レ！！」ＡＴＫ２０００→３０００


ロバート「こっちのターンでも使えるだと！？頭おかしいんじゃねえのか！！？」


フウジン「終ワリだ……ここデテメェモ終わリだっはああああ！！！」


ロバート「くっ……ターンエンド。」


仁（万事休すか…！？）



フウジン「俺のターン！！！」


フウジン「こイつデ最後だ！！智界精ミズガリア・ワイズでダイレクトアタック！！」


ロバート「くそっ……ここまでか。」


フウジン「一足先に墓場で眠ってなあああああ！！！」





ロバート（墓場……。）







ロバート「！！」














ロバート「墓地から『最後の伏兵（ラスト・アンブッシュ）』の効果発動！」


ロバート「デュエル中に一度、自分フィールドにカードが無い場合、墓地のカード１枚を除外する事で墓地のこのカードを特殊召喚し、攻撃対象を移し替える！」星２・ＤＥＦ０


ロバート「『カラミティ・バルカン』を除外！そしてその攻撃を誘導する！」


ボロボロになった迷彩服の兵士が現れる。
その後ミズガリア・ワイズの放った衝撃波に巻き込まれあっさりと破壊された。


フウジン「墓地かラモンスター効果ダとォ！！？」


ロバート「そしてこの効果で蘇生した最後の伏兵は、フィールドから離れる時ゲームから除外される。」



ロバート「ふぅ危ね～！今のは本気でやられたかと思ったぜ！」


仁（バレット＆カートリッジで墓地へ送られていたカードか…。）


仁「……ふっ。」


フウジン「ざっケンナ！！悪あガキしテンじゃネえ！！」


フウジン「ターンエンドだ！！」





ロバート「ふぅ、なんとか凌いだぜ…。」


仁「だが状況が好転した訳じゃない。このままでは次のターンで確実に負けるぞ。」


ロバート「へっ……確かにな。そんときゃ男二人、地獄観光にでも行くか？」


仁「…死んでも御免だ。」


ロバート「あれま冷たい…ま、当然か。」


ロバート「そんじゃあここらでもういっちょ踏ん張らなきゃな！！」




フウジン「終ワレよ…終ワレ終わレ終ワれえええ！！！」


フウジン「いい加減ニシやガレ！！！モう終わりだッツってンダロ！！！トットとくたバリやがレええええ！！！！」


ロバート「…ったく、最早別人だな。」


仁「…ロバート。」


ロバート「分かってるよ。意地でも勝ってやらぁ！」


ロバート「俺のターン！！ドロー！！」





ロバート（こいつは……。）


ロバート「………」


フウジン「どウシタ！トっととターンエンドシやがレ！！」


フウジン「テメぇがどう足掻コうと、モウ勝ち目ハ無えんダヨ！！！


ロバート「言ってくれんな…。」







ロバート「悪いな。このデュエル、俺の勝ちだ。」







フウジン「！！？」


ロバート「俺は魔法カード『栄光の巨像』を発動！」


フウジン「栄光の巨像！？」


ロバート「この効果で、俺の墓地に存在する一番攻撃力の高いモンスターを攻撃力０で特殊召喚する！」


ロバート「さぁ戻ってこい！『マシンガン・ソルジャー』！」星４・ＡＴＫ１８００→０


フウジン「そ、それが何になる！？攻撃力０に俺のモンスターは……」
ロバート「倒せるんだなぁこれが。」


フウジン「っ！」


仁（マシンガン・ソルジャーには自身がモンスターを戦闘破壊した時に追加ダメージを与える効果しか無い筈……一体何を…。）


ロバート「さぁ本当のフィナーレはこのターンだ！！行くぜ！！」


ロバート「マシンガン・ソルジャーで、智界精ミズガリア・ワイズを攻撃ぃ！！」


マシンガンを撃ちながら走り出す。


フウジン「攻撃力０で攻撃だと！！？自滅する気か！！」


ロバート「へへっ！勝つのは俺って言ってんだろ！！」


フウジン「ふざけんな……」




フウジン「ふざっけんな！！」




フウジン「智界精ミズガリア・ワイズの効果発動！！」


フウジン「フィールド上に存在するこのカード以外の全てのカードを手札に戻し、その枚数×５００ポイントこのカードの攻撃力をアップする！！」


フウジン「うおおおらあああああ！！」ＡＴＫ３０００→３５００


ロバート「っ！」

マシンガン・ソルジャーのカードが手札に飛ばされる。






フウジン「ははは……何を企んでたか知らねえが！これで全部水の泡………」
ロバート「良かった。」


フウジン「っ！？」


ロバート「急に様子が変わっちまったから、化け物にでもなっちまったのかと思ったが……お前はまだちゃんとした人間なんだな。」


フウジン「何を言ってやがる！！」


ロバート「心のあるれっきとした人間じゃなきゃ、ビビったりできねえ。」


仁「………。」


フウジン「ビ、ビビった……俺が、俺がビビっただと！！デタラメ言ってんじゃねえぞ！！」






ロバート「さっきお前が言ってた、アストベリー杯のエキシビションマッチ。ありゃ確かに酷かった。」


フウジン「何……？」


ロバート「プロともあろう奴が、わざわざ融合素材にするモンスターをフィールドに出すなんて、プレイングミスもいいとこだ。」









ロバート「融合を行う場合、『融合素材は手札からでも使える』のになぁ。」




フウジン「っ！！お前……まさか！！？」


ロバート「そのまさかさ！魔法カード『融合』を発動！」


ロバート「手札の『マシンガン・ソルジャー』と『テーザーガン・マッド』で融合！」




機銃を操る戦士よ！雷光に魅せられし狂者よ！荒ぶる力その身に纏い究極の機人となれ！！




融合召喚！




殲滅せよ！『プリズミック・デスガンナー』！星８・ＡＴＫ２５００




大型のプラズマランチャーを装備した戦闘機械人。


フウジン「融合…召喚…。」


ロバート「俺の狙いは最初っからコイツを出す事さ。ただ出してもそいつに戻されちゃ意味がないからな。」


仁「さっき攻撃した時、相手が効果を使わなかったら…」


ロバート「残念。地獄観光はまた今度みたいだ、仁。」


仁「…まったく。」


ロバート「かぁ～あのちっこいのと同じ手か。はは、らしくねえ。」


仁（奴が警戒したお陰で助かった…か。）





フウジン「がああああああ！！！」


フウジン「融合に成功したからなんだ！！てめぇのバトルフェイズは終了してんだよ！！今更モンスターを出そうが意味は無え！！」


仁「…策はあるんだろうな？」


ロバート「当然！！」



ロバート「俺はプリズミック・デスガンナーの効果発動！！」


ロバート「相手モンスター１体を破壊し、その攻撃力分のダメージを与える！」


フウジン「何だと！？」


ロバート「攻撃力だけが火力じゃないってね。ライジンの言葉だぜ。」


ロバート「プリズム・デトネーション！！」


数発のプラズマ砲がミズガリア・ワイズを直撃する。



フウジン「まさか……この俺がああああああ！！！！」ＬＰ７００→０




ＷＩＮ・ロバート









黒い帳が消えていく。
そしてフウジンのオートバイはだんだんとスピードを落とす。
ユラユラと左右に蛇行を繰り返し、そのまま道外へとゆっくり外れていく。



フウジン「あ………にき……。」


ロバート「危ねえ！！」



オートバイが転倒し、フウジンの身体が投げ出される。



ロバート「おい！！フウジン！！」


仁「っ！」


オートバイを止め、フウジンに駆け寄る。



フウジン「へ、へへへ……ははは。」


ロバート「おい！しっかりしろ！」


フウジン「負け……か。まさかまたお前に負けるとはな。」


フウジン「くっ、兄貴……すまねぇ……。」


ロバート「喋んな！いややっぱ喋ろ！！どっか強く打ったとことかねえか！？」


フウジン「けっ、お前に心配される筋合い……なんざ…ねぇよ。」


ロバート「なんとか無事みたいだな…。」


仁「………」





仁「おい。」





仁「…貴様等は人間を滅ぼすと言ったな？一体どんな手を使ってそんなことをするつもりだ。」



フウジン「さぁねぇ…俺詳しい計画はほっとんど聞いてねぇから…分かんねえや…。」


フウジン「あー………でも、今はなんかのカードを奪ってこいって言われたっけなぁ……ヴィクトリ……なんだったか、忘れちまった。」


仁「っ…！」


フウジン「俺は……アインヘリアルじゃ只の問題児だっ…痛っ！！」


ロバート「フウジンっ！やっぱりどっか打ったんじゃ！」


フウジン「ぐっ…！ロバート………バーンズ……最…っ！ぐうううううう！！！」


頭を抱えだす。


ロバート「ﾁｯ!よりによって頭か……くっそ！治療できるとこは……仁！」


仁「分かっている…！」

dPhoneを取り出しどこかへ繋ごうとする。



フウジン「がっ！がはっ……なんだ……これ……！？」


フウジン「こんな……まさかこれが……！！」


ロバート「おい！！」


フウジン「………」


ロバート「フウジン……おいフウ…」
フウジン「がっはっはっはっはっはっはっは！！！」


ロバート＆仁「っ！？」


フウジン「とんだお笑い種だ……あーあったくやってくれるぜ…。」


フウジンの身体が淡い光に変わっていく。


ロバート「な、こりゃあ一体…。」


フウジン「結局……俺は何も成せなかったんだな……情けねぇ。」


仁「身体が……消えていく…！？」


フウジン「ま………もうどうでもよくなっちまった。」


フウジン「ロバート・バーン…ズ」


ロバート「お、おい！」


フウジン「最後に戦ったのがてめぇで……良かったのかも……な。」




フウジン「礼を言う……ぜ」







フウジン「あば…………よ………」



光が全て荒野の空に溶けていく。




仁「………」


ロバート「………」





双葉「フウジン！！？」


双葉「そんな……界精の力が消えて……。」





ロバート「んっ！？」


仁「っ！お前は…！！？」


いつのまにか後ろに立っている双葉。





双葉「あっ！？」


ロバート「な、なんだ知り合いか？」


仁「…まさかコイツも。」


双葉「あ……あ……くっ！！」


忍びの如く一気に走り去る。





ロバート「…なんだよ。なんだってんだよ。」


仁（奴は……ジェネシック本社の窃盗騒動の時の…。）


ロバート「なんだか訳ありっつーか…知ってることがあるみたいだなお前。」


仁「…まぁ、な。」


ロバート「そうかい……。」





ロバート「………仁。」


仁「……なんだ。」


ロバート「付き合わしといて悪いが……話はまた今度だ。」


ロバート「なんか…今はそんなあ気分じゃねえ。」


ロバート「埋め合わせはすっから、勘弁してくれ。」


仁「…分かった。」







仁（アインヘリアル…奴はそう言った。）





仁（夏武斗……。）





終










--- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---


（次回予告）


天音「仁君！待ってください！夏武斗君のところへ行くなんて！」


仁「恐らく奴等の情報を持っているのはアイツだけだ。いい加減アイツからも話を聞く必要がある。」


天音「だからって！夏武斗君は今そんな状態じゃありません！」


仁「なら事態が悪化するのを待てというのか？それに奴等の目的は…」


天音「急ぎ過ぎです！少しは夏武斗君の事も考えてあげてください！」


天音（駄目……これ以上夏武斗君を追い詰める様な事は、絶対…！）


天音「次回！『夏武斗の為に…。天音ＶＳ仁！』」


仁「花田…俺の邪魔をするな。」
--- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
・バレット＆カートリッジはファイブディーズで鬼柳さんが使ったカードです。かの有名なクラッシュタウン編で使っています。