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虹彩竜と歩むもの/第66話:証明 作:光芒




☆TURN06(留奈)


「わたしのターンだ、ドロー!!」

 幻獣の角によるコンバットトリックで、【ムーンライト】の動きを阻害するコアキメイル・ビートルを撃破した留奈。
 さすがに流れが留奈の方に傾き始めた、と認めざるを得なかった若葉は守りを固めるが、超攻撃型のデッキの使い手である留奈の前に守りに入ってしまった時点で遅きに失していた。

「わたしは月光彩雛を召喚! 月光彩雛の効果を発動するぞ!」
「月光彩雛は……デッキまたはエクストラデッキからムーンライトモンスター1体を墓地に送ることでそのモンスターと同名カードとして扱う効果でしたね」
「そのとおりだ。わたしはエクストラデッキから2体目の月光舞猫姫を墓地におくるぞ! これで月光彩雛は月光舞猫姫としてあつかう! そして手札から融合を発動する! わたしはフィールドの月光舞猫姫としてあつかう月光彩雛と手札の月光蒼猫を融合する!“月夜に空を夢見る雛よ。蒼き闇を徘徊する猫よ。今その命その力を一つとし、しなやかなる舞踏であらゆるものを切り刻め!”融合召喚! 躍り出ろ! 月光舞豹姫!!」

月光舞豹姫 ATK2800→2900

「融合素材として墓地におくられた月光彩雛の効果を発動する! 墓地の融合1枚を手札にもどす!」
「融合召喚の弱点の一つが融合のカードを要すること。しかし、月光彩雛を素材にすることでそのカードをまだ使える、というのは大きいですね」
「そのとおりだ! そして月光舞豹姫の効果を発動する! このターン、相手モンスターはそれぞれ1度だけ破壊されず、このカードは全ての相手モンスターに2回攻撃ができるようになったぞ! さあ、バトルだ! まずは月光舞豹姫で守備表示のクロスソード・ハンターを攻撃! “月光黒豹乱舞”!」

月光舞豹姫 ATK2900 VS クロスソード・ハンター DEF1200

「1度目の戦闘でクロスソード・ハンターは破壊されない! 2度目の攻撃だ!」

月光舞豹姫 ATK2900 VS クロスソード・ハンター DEF1200

 月光舞豹姫の二度の攻撃が、クロスソード・ハンターの巨大な鋏を圧し折った。失われていく昆虫の命を感じ取ったのか、昆虫たちの住まいである大樹海がザワザワと色めき立ち始める。

「昆虫族モンスターが破壊されて墓地に送られた時、永続魔法・大樹海の効果が発動します」
「ならばその発動にチェーンして月光舞豹姫の効果も発動する!」


チェーン2(留奈):月光舞豹姫
チェーン1(若葉):大樹海


「月光舞豹姫の攻撃力はこのバトルフェイズがおわるときまで200ポイントアップする!」

月光舞豹姫 ATK2900→3100

「私はデッキから2体目の共振虫を手札に加えます」
「月光舞豹姫はすべての相手モンスターに攻撃できる! セットモンスターを攻撃だ!」

月光舞豹姫 ATK3100 VS 共振虫 DEF700

「やはりセットモンスターはさっきサーチした共振虫か。そのモンスターも破壊させてもらうぞ!」

月光舞豹姫 ATK3100 VS 共振虫 DEF700

「フィールドから墓地に送られた共振虫の効果、そして大樹海の効果を発動します!」
「ならばそれに月光舞豹姫の効果をさらにチェーンさせてもらう!」


チェーン3(留奈):月光舞豹姫
チェーン2(若葉):大樹海
チェーン1(若葉):共振虫


「月光舞豹姫の攻撃力はさらに200ポイントアップする。まあ、もうおまえのフィールドにモンスターがそんざいしないから月光舞豹姫は攻撃できないがな」

月光舞豹姫 ATK3100→3300

「ではチェーン2の大樹海と共振虫の効果を発動します。大樹海の効果で2体目のクロスソード・ハンターを、共振虫の効果でレベル6の“マザー・スパイダー”を手札に加えます」
「いっきにサーチしてきたか。だが、まだわたしには攻撃力3300の月光舞猫姫の攻撃がのこっている! いくぞ、月光舞猫姫でダイレクトアタックだ! “月光猫舞踏”!」

月光舞猫姫 ATK3300

「これで―――!!」
「私のライフを大きく削れる、と思いましたか? させません」
 
 月光舞猫姫の爪牙が今まさに若葉を引き裂こうとした刹那。舞猫姫、そして既に攻撃を終えていた月光舞豹姫の姿が消えた。ミラー・フォースなどのような複数体のモンスターを一度に破壊する攻撃反応の罠だろうか。しかし、舞豹姫は効果破壊耐性を持つため、ミラー・フォースでは破壊されることはない。若葉のフィールドには赤いハードカバーで覆われたウジャト眼のようなものが描かれた本のようなものが浮いていた。

「リバースカードを発動させてもらいました。速攻魔法、皆既日蝕の書です。このカードの効果でフィールドの表側表示モンスターは全て裏側守備表示となります」
「……なるほど、ぼうぎょをするためのさくはあったということか」

 この時留奈は既に気づいていた。若葉の皆既日蝕の書を発動したタイミングについてである。今のように皆既日蝕の書を最初からセットしていたのであれば、月光舞豹姫の戦闘の時点で発動することもできていたし、そのタイミングで発動すれば若葉はクロスソード・ハンターと共振虫を守ることもできていたはずだ。
 だが、若葉のフィールドを見ればここで皆既日蝕の書でモンスターを守る必要はないし、そこで守ってしまうことそれこそが悪手であったのだ。若葉のフィールドには昆虫族モンスターが破壊されて墓地に送られることで発動する大樹海、そして墓地に送られることでレベル5以上の昆虫族モンスターをサーチできる共振虫が存在していた。
 2体のモンスターを守備表示にすることで受けるダメージは貫通効果を持つモンスターのいない留奈相手ならば0にできるし、墓地に送られることをトリガーに発動する効果も問題なく発動させることができる。そして若葉が共振虫の効果でサーチしたモンスターと皆既日蝕の書は非常に好相性でもあるのだ。

(若葉がサーチしたモンスターは……っ、わたしのしっさくだ)
「わたしはバトルフェイズからメインフェイズ2にうつる。だが、これでターンエンドだ。そしてターン終了時に皆既日蝕の書の効果で裏側守備となったモンスターが表側守備になる」
「そしてその効果で表側表示になったモンスターの数だけあなたはドローができます」
「2枚ドローさせてもらうぞ」


若葉 LP7400 手札5枚
デッキ:28 モンスター:0 魔法・罠:3(一族の結束、大樹海)墓地:5 Pゾーン:青/赤 除外:0 エクストラ:3(0)
留奈 LP7700 手札4枚
デッキ:27 モンスター:2(月光舞豹姫、月光舞猫姫)魔法・罠:2(炎舞-「天キ」)墓地:8 Pゾーン:青/赤 除外:0 エクストラ:12(0)


☆TURN07(若葉)


「私のターン、ドローです。前のターンに私が共振虫の効果でサーチしたモンスターはお判りですね?」
「ああ。そのモンスターはとくしゅなじょうけんで召喚できるモンスターだ」
「はい。私の墓地に存在するモンスターが昆虫族のみの場合、相手フィールドの表側守備表示のモンスターを墓地に送ることでマザー・スパイダーを特殊召喚できます!」

 留奈のフィールドに存在する皆既日蝕の書の効果で表側守備表示となっていた月光舞豹姫と月光舞猫姫の2体を自分の体内から出した糸で取り込むようにして現れたのは巨大な蜘蛛のようなモンスターだった。


※マザー・スパイダー
効果モンスター
星6/闇属性/昆虫族/攻2300/守1200
自分の墓地に存在するモンスターが昆虫族のみの場合、このカードは相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター2体を墓地へ送り、手札から特殊召喚する事ができる。


「一族の結束の効果で攻撃力が800ポイントアップです」

マザー・スパイダー ATK2300→3100

「そして2体目の共振虫を召喚。このモンスターの攻撃力も一族の結束の効果で強化されます」

共振虫 ATK1000→1800

「メインフェイズ1からバトルフェイズに移ります。まずは共振虫でダイレクトアタックです」

共振虫 ATK1800

留奈 LP7700→5900

「続けてマザー・スパイダーで追撃。“スパイダー・ネスト・ボム”」

マザー・スパイダー ATK3100

留奈 LP5900→2800

「ぐっ……」
「デッキパワーでは確かに私の方が低いでしょうね。ですが、カードとカードの組み合わせでウサギが獅子を狩ることもできるようになります」

 ましてや若葉は留奈のデッキを知り尽くしている。このデュエルモンスターズにとって情報アドバンテージというものは何物にも代えがたいものであり、それを得た上で若葉は幾重にも罠を張り巡らせている。それこそ留奈は若葉という蜘蛛が仕掛けた巣にかかっては、食べられるのを待つ蝶のようなものであると言ってよかった。

「バトルフェイズを終えてメインフェイズ2に移ります。蜘蛛の張り巡らせた糸からは抜け出すことはできません。このままあなたを絡め取ってあげます。ターンエンドです」


若葉 LP7400 手札4枚
デッキ:27 モンスター:2(マザー・スパイダー、共振虫)魔法・罠:3(一族の結束、大樹海)墓地:5 Pゾーン:青/赤 除外:0 エクストラ:3(0)
留奈 LP2800 手札4枚
デッキ:27 モンスター:0 魔法・罠:2(炎舞-「天キ」)墓地:10 Pゾーン:青/赤 除外:0 エクストラ:12(0)


「そんな、留奈のライフが……!」
「想像以上に手堅いデュエルをするわね。さすが代表に選ばれるだけのことはあるわ」
「でもなんで共振虫を召喚したんだ? あの子の手札にはより攻撃力の高いクロスソード・ハンターだっているはずなのに」
「たぶん舞原さんの反撃を見越して、ってことなんじゃないかな。大樹海と一緒に発動することで後続は用意できるし。一族の結束があるから攻撃力は下級の基準クラスである1800まで上がっているから」


☆TURN08(留奈)


「わたしのターン、ドローだ。おい若葉……おまえ、さっきなんていった?」
「……? このまま絡め取ってあげます、でいいのでしょうか」
「そうだ、おまえはたしかにそういった。そんなおまえにいいことをおしえてやろう。えものをまえにしたなめずりをするやつはさんりゅうってことをな!」
「……まさかその手札に既に反撃の手段が?」
「そういうことだ! わたしは手札からスケール1の月光狼とスケール5の月光虎をPゾーンにセッティングだ!」

 獲物を糸で絡め取り、動きを止めてからじっくりと、確実に捕食する。まさに蜘蛛の如く狡猾で堅実なデュエルであったが、そんな彼女のプレイングにも一つだけ過ちがあった。
 それは皆既日蝕の書によるデメリット効果である。皆既日蝕の書はフィールドの表側表示モンスターを全て裏側にすることで、攻撃の抑制はおろかシンクロ召喚やエクシーズ召喚をも事前に防ぐことができるなど汎用性の高いカードである。しかし、強い力には常にリスクが伴うのだ。
 皆既日蝕の書で裏側守備表示となったモンスターはエンドフェイズ時に表側守備表示へと変わる。そして相手のみ表側守備表示になったモンスターの数だけドローができるのだが、そのドローで留奈はムーンライトのペンデュラムモンスター2種を見事に引き当てていたのである。

「確か月光狼のP効果は……」
「月光狼のP効果は墓地の指定モンスターを除外することで、ムーンライトの融合モンスター1体を融合召喚できる! わたしは墓地の月光舞豹姫と月光黒羊、月光白兎を除外して融合!“月光の原野で舞い踊るしなやかなる黒豹よ。月光に映え躍動する兎よ。漆黒の闇に潜む羊よ。月の光に導かれ、新たなる命をもって生まれ変われ! 融合召喚! 月光舞獅子姫!」

月光舞獅子姫 ATK3500→3600

「月光舞獅子姫……こうもあっさり切り札が出てくるとは」
「月光舞獅子姫はいちどのバトルフェイズに2回まで攻撃ができる! バトルフェイズだ! 月光舞獅子姫でマザー・スパイダーを攻撃! “月光舞獅子輪舞”!」

月光舞獅子姫 ATK3600 VS マザー・スパイダー ATK3100

若葉 LP7400→6900

「っ、マザー・スパイダー……大樹海の効果で2体目のマザー・スパイダーを手札に加えます」
「まだまだおわらないぞ! 月光舞獅子姫で共振虫を攻撃! 月光舞獅子輪舞・第二曲!」

月光舞獅子姫 ATK3600 VS 共振虫 ATK1800

若葉 LP6900→5300

「くっ……」
「共振虫を攻撃表示にしていたのがしっぱいだったな!」
「墓地に送られた共振虫、そして大樹海の効果が発動します!」


チェーン2(若葉):大樹海
チェーン1(若葉):共振虫


「大樹海の効果でコアキメイル・ビートルを、共振虫の効果でレベル8の“デビルドーザー”を手札に加えます」
(デビルドーザーだと? しまった、入っていたのか……)
「私はバトルフェイズをおえてメインフェイズ2にうつる。Pゾーンの月光虎の効果を発動するぞ」

 Pゾーンの月光虎の効果は墓地のムーンライトモンスター1体を特殊召喚する効果だ。しかし、特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、攻撃もできず、このターンの終了時に破壊される。一部モンスターを除いてはエンドフェイズ時の破壊はデメリットであるため、専らフィールドでの融合召喚を手助けするための効果と言っていいだろう。だが、それ以外の使い方が全くない訳ではない。

「わたしは墓地の月光蒼猫を特殊召喚する! そしてこれでターンエンド! ターン終了時に月光虎の効果で特殊召喚されたモンスターは破壊される!」
「今の蘇生は無意味……などではないですね。月光蒼猫には破壊された時に発動できる効果があります」
「フィールドのこのカードが破壊された時、デッキからムーンライトモンスター1体を特殊召喚する! 特殊召喚するのは月光紅狐だ!」

月光紅狐 ATK1800→1900

「では私もこのターン終了時にリバースカードを発動します。永続罠、リビングデッドの呼び声です。墓地のクロスソード・ハンターを特殊召喚します」

クロスソード・ハンター ATK1800→2600


若葉 LP5300 手札7枚
デッキ:24 モンスター:1(クロスソード・ハンター)魔法・罠:3(一族の結束、大樹海、リビングデッドの呼び声)墓地:6 Pゾーン:青/赤 除外:0 エクストラ:3(0)
留奈 LP2800 手札3枚
デッキ:25 モンスター:2(月光舞獅子姫、月光紅狐)魔法・罠:2(炎舞-「天キ」)墓地:7 Pゾーン:青1(月光狼)/赤5(月光虎)除外:3 エクストラ:11(0)


☆TURN09(若葉)


「私のターン、ドローです」

 留奈のフィールドには攻撃力3600かつカードの効果の対象にならずカードの効果で破壊されない月光舞獅子姫、そして効果で墓地に送られることで相手モンスター1体の攻撃力を0にする月光紅狐が存在している。
 このフィールドを覆すにはやはりこの2体のモンスターを倒さなければならず、融合素材で墓地に送られるだけでこちらのモンスターを弱体化させてくる月光紅狐を如何にして墓地に送らせないかが鍵となる。

(……今思うと、私は勝つためとはいえ相手の弱点を突くことを厭わなかった。勝つことは大事だけど、そのスタイルは決して受け入れられたわけじゃない。女なのに虫が好きってことで陰口も散々言われてきた。決して日向に出るような存在じゃないなんてことは自分が一番わかっている。でも―――)

 若葉の心は今ぽかぽかと暖かくなっていた。こんな自分を今はノース校のみならず四校の生徒全員が声を枯らしそうになりながら、応援してくれている。そのことが自分に力をくれる。前に進めるだけの力を。そしてそれは今まで自分が貫いてきたデュエルスタイルが間違っていなかったことの証明になるのだから。

「私は墓地の昆虫族モンスター、増殖するGとマザー・スパイダーをゲームから除外し、手札からデビルドーザーを特殊召喚します!! 現れなさい、デビルドーザー!」


※デビルドーザー
効果モンスター
星8/地属性/昆虫族/攻2800/守2600
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の昆虫族モンスター2体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。


「一族の結束の効果でデビルドーザーの攻撃力は800ポイントアップします!」

デビルドーザー ATK2800→3600

「攻撃力3600……月光舞獅子姫とならんだか。だが、そのモンスター1体では月光舞獅子姫とあいうちするだけだ!」
「確かに。仮に全部のモンスターで総攻撃を仕掛けてもあなたのライフを0にすることはできません。ですが、これならばどうでしょうか? 私は手札からチューナーモンスター、“インフェルニティ・ビートル”を召喚!」


※インフェルニティ・ビートル
チューナー(効果モンスター)
星2/闇属性/昆虫族/攻1200/守0
自分の手札が0枚の場合、このカードをリリースする事で、デッキから「インフェルニティ・ビートル」を2体まで特殊召喚する。


「チューナーモンスターだと!?」
「私はレベル4の昆虫族モンスター、クロスソード・ハンターにレベル2の闇属性チューナー、インフェルニティ・ビートルをチューニング!“深淵の地底に蠢く影よ。その力で全てを縛り、あらゆるものを己が虜とせよ!”シンクロ召喚! 現れなさい!“地底のアラクネー”!!」


※地底のアラクネー
シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/昆虫族/攻2400/守1200
闇属性チューナー+チューナー以外の昆虫族モンスター1体
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動する事ができない。
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備する事ができる。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこの効果で装備したモンスターを破壊する事ができる。


地底のアラクネー ATK2400→3200

「地底のアラクネーの効果を発動します! 1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体をこのカードに装備カード扱いとして装備させることができます!」
「なんだと!?」
「月光紅狐を装備しなさい、地底のアラクネー! “トワイナー・スレッド”」

 地底のアラクネーの蜘蛛の姿をした下半身から粘着力の強い糸が吐かれ、その糸はまるで意思を持っているかのように動いては留奈の月光紅狐を瞬く間に絡め取る。月光紅狐は抵抗するが、やはり蜘蛛の巣にかかった獲物のように食べられるのを待つだけとなってしまっていた。

「地底のアラクネーの装備カードとなったモンスターはアラクネーが戦闘で破壊される場合にその身代わりになって破壊されます」
「……なるほど、これでわたしのフィールドは……」
「理解されましたか。これでこのデュエルは終わりです。ですが、勝ち負けは別にとても楽しかったです。バトルフェイズ! デビルドーザーで月光舞獅子姫を攻撃します!」
「たのしかった、か。ああ、わたしもだ! むかえうて、月光舞獅子姫!」

デビルドーザー ATK3600 VS 月光舞獅子姫 ATK3600


「“デビルズ・ヘル・プレス”!!」
「“月光舞獅子輪舞”!!」


 2つの大きな力がぶつかり合い、そして反発して消える。


「地底のアラクネーでダイレクトアタックです。“アビス・リール・ストーム”!!」

地底のアラクネー ATK3200


留奈 LP2800→0








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ター坊
ちょっ、ダークシグナー…!まさかのアラクネーとは意外なモンスターでした。リアルでは素材の縛りでなかなかお目にかかれないモンスターですが、それを出せるのはSSならではですよね。
若葉さん、他人からの陰口は気にしてたんですね。だが、こんな素晴らしい結果を残した以上、文句を言う奴はいないぞ! (2017-10-13 06:05)
Lv3
読ませていただきました、というより読ませていただいておりました!
かっこかわいく書いていただきありがとうございます!
実は正直若葉が勝つ流れになるとは思っていませんでしたが非常に良いデュエルにしてくださり感謝です…! (2017-10-15 21:07)
から揚げ
デッキパワーの低さを持ち前の巧みなタクティクス・プレイングや、昆虫族デッキへの限りない愛情という熱い想いで見事に克服し、留奈ちゃん程の屈指の実力者相手に勝利を収めた若葉ちゃんが本当に素晴らしかったです!

どの様なデッキでも、それを使う決闘者の技量次第でいくらでも輝かせられる所が遊戯王の魅力の一つですね!

それにしても、若葉ちゃんが留奈ちゃんに絡め取ってあげますと言っていた所や、地の文で留奈ちゃんが食べられるのを待つ蝶と表現されていた所がとてもエロいですね!(蜘蛛の糸で絡め取られた留奈ちゃんを想像しながら) (2017-10-16 04:41)
光芒
ター坊さん
残念ながら若葉はダクナーでもなければアラクネーもダークシンクロではありません。一応前作にダークシンクロは出てきましたが、百目竜をはじめとしたダークモンスターは皆普通のシンクロモンスターとして存在しているので悪しからず、とマジレス。
それでもスパイダーというデッキのおかげで普段お目にかかれないモンスターを活躍させてあげられるのは嬉しいですね。

Lv3さん
この度は企画への参加ありがとうございました。最初は若葉というキャラと【スパイダー】というデッキをどのように動かせられるか、というところでだいぶ四苦八苦しましたが、ご満足いただけたようで何よりです。でも個人的にはもっと見せ場を多くしてあげられれば、とは思っていましたが……

から揚げさん
リアルのデュエルではこうはいかない分、創作のデュエルでデュエリストの技量とデッキの秘められた力を活かせるところに良さをを感じます。遊戯王も当然そのうちの一つに準えていいでしょうね。

>それにしても、若葉ちゃんが留奈ちゃんに絡め取ってあげますと言っていた所や、地の文で留奈ちゃんが食べられるのを待つ蝶と表現されていた所がとてもエロいですね!(蜘蛛の糸で絡め取られた留奈ちゃんを想像しながら)

一応蜘蛛好きという若葉の特徴を生かした描写になっています。ちなみにキマシ展開はありませんのでご了承ください。 (2017-10-16 16:37)

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