30.降誕　作：くちなし

☆★☆★

【フィールド】
悠里　LP8000　手札3
伏せカード2枚
(フォース・リゾネーター、レッド・ライジング・ドラゴン、琰魔竜 レッド・デーモン)

有希　LP2500　手札4
捕食植物キメラフレシア　ATK2800
ブラック・ローズ・ドラゴン　ATK2400
魔王龍ベエルゼ　ATK3000
伏せカード1枚
(テラ・フォーミング、ローンファイア・ブロッサム×3、グローアップ・バルブ、ブラック・ガーデン、ブラック・ローズ・ドラゴン、ギガプラント、フレグランス・ストーム、ソウル・チャージ)


Turn06　TP 悠里　LP8000　手札4

カードを引く。このカード次第で決まるんだ、、

「！？」
「これは、、、」

その時。光りだしたのだ。2人の刻印が。そして、悠里のEXデッキが。

「、、、」

冷静な有希。悠里は手札を見る。

「、、、！(このカードなら、、繋がる！)」

悠里の場には伏せカードのみ。対する有希の場にはベエルゼとブラック・ローズ・ドラゴン。

「リバースカードオープン！針蟲の巣窟！デッキから5枚を墓地に送る！」

レッド・リゾネーター、ボルト・ヘッジホッグ、チェーン・リゾネーター、レッド・ノヴァ、
ミラー・リゾネーター、、これは、、導けた、、のか、、？

「さらに！リバースカードオープン！ロスト・スター・ディセント！！」


ロスト・スター・ディセント　通常罠
自分の墓地に存在するSモンスター1体を選択し、自分の場に守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、☆は1下がり守備力は０になる。
また、表示形式を変更する事はできない。


「墓地から琰魔竜レッド・デーモンを特殊召喚！」

琰魔竜 レッド・デーモン　DEF2500→0　☆8→7

「墓地のレッド・ライジング・ドラゴンの効果発動！自身を除外し、☆１「リゾネーター」
モンスター2体を墓地から特殊召喚する！」

ミラー・リゾネーター　DEF0
シンクローン・リゾネーター　DEF100

「☆7の琰魔竜 レッド・デーモンに☆1のシンクローン・リゾネーターをチューニング！」

≪烈火の龍よ、ここに魂の咆哮を上げ、天地を揺るがす覇者となれ！≫

【S召喚！レッド・デーモンズ・ドラゴン！】

レッド・デーモンズ・ドラゴン　ATK3000

「レッド・デーモンズ・ドラゴン、、。だけど、攻撃力はベエルゼと互角よ」

そんなことは百以上に承知である。言われるまでもない。

「クロック・リゾネーター、、召喚、、！」

クロック・リゾネーター　ATK1200

「、、何をするつもり、、？」
「有希を連れて帰るために、、！己の限界を超えるだけだよ」
「、、」
「☆8のレッド・デーモンズ・ドラゴンに☆1のミラー・リゾネーターと☆3のクロック・リゾネーターを、、ダブルチューニング！」
「、、！」

≪琰魔に響く悪魔の囁き、！真紅の炎を纏い咆哮せよ！≫

【S召喚！スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン！】

スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン　ATK3500

まさに降誕、、という感じである。そして熱い。松〇修造みたいに。

「ダブル、、チューニング、、」

流石の有希にも表情が動く。

「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンの攻撃力は墓地のチューナーの数×500上昇する」

悠里の墓地にはチューナーが6体。3000上昇する。

スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン　ATK3500→6500

「攻撃力6500、、」

ただでさえ暑苦しい紅蓮の龍がさらに暑苦しくなる。まるでアニマル〇口みたいに。
しかし、これで魔王龍ベエルゼの攻撃力を大きく上回った。

「バトル！スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンで魔王龍ベエルゼに攻撃、、！」

魔王龍ベエルゼ　ATK3000

これが通れば、、悠里の勝ち。

「、、、」

有希LP2500→0


「ボクの勝ちだ、、」
「、、強くなったわね」
「当然だ。、、帰るぞ、、」

手を引くと素直についてくる。

「嫌、、じゃないの、、？」
「もう、、良いの。悠里のそばだったら、、」

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一方、火憐と海清は2人体制でも関わらず、セージュに敗北する危機に陥っていた。

「バトル！PSYフレーム・ロードΩでダイレクトアタック！」

PSYフレーム・ロードΩ　ATK3000

「うあぁぁ、、！！」
「きゃぁぁ、、！」

火憐・海清　LP0

「約束通り、、返してもらうわよ、、」

セージュが歩み寄ろうとしたとき、、

「逃げるぞ、、！」
「え、、？」

2人はボロボロの状態で走り出す。

「ちょ、、！痛いんだけど！」
「いいから走るんだ！ま、このデュエル自体が囮なんだけどな」
「え、、？」
「安楽木さんが邪魔されないための囮だったのさ」
「まったく、、うちが怪我したら許さないんだからね！」
「はいはい、、」