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第十一話:死神姫と愉快な蛇 作:粉玉采
塔子「Sya…!行きますわよ、私のターン!手札から『ニシキノDIEジャ』を召喚!」
ニシキノDIEジャ
ATK1300
塔子「この子の効果発動!このカードが召喚に成功した時、デッキから『DIEジャ』と名のついた儀式モンスターを手札に加える!『イワハミDIEジャ』を手札に!」
塔子「あとは…カードを二枚セットしてターンエンド。…さあ、あなたのターンですわ。」
ターン進行を促す塔子。マスタールビーは、放心状態にあったのかすぐにターンを始めようとしなかった。
ルビー「…はっ!?わ、私のターンだな、ドロー!(あのモンスターの攻撃力はそれほど高くない…考えられるパターンは三つ、一つは戦闘破壊されることを狙っている、二つはあの伏せカードに何かある、三つ目は搦め手で戦闘ダメージをトリガーとするカードでも狙っているのか?…考えろ、間違えたら…殺られる!)」
ルビー「私は手札から『ジェムナイト・フュージョン』を発動!手札の『ジェムナイト・ガネット』と『ジェムナイト・ルマリン』を融合!いでよ!『ジェムナイト・マディラ』!」
ジェムナイト・マディラ
ATK2200
溶鉱炉で熱したかのように赤い籠手が特徴的な宝石の騎士が現れる。
ルビー「墓地の『ジェムナイト・フュージョン』の効果発動!墓地のルマリンを除外し、このカードを手札に加える!」
ルビー「(まずは様子見だ…下手にジェムナイト融合モンスターを出さずにこいつで攻める!)バトル!マディラで『ニシキノDIEジャ』に攻撃!」
牙以外に何の攻撃手段も持たない蛇に無慈悲な炎の剣が襲いかかる。
ルビー「マディラの効果によって、あなたはダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスター効果を発動できない!」
塔子「……」
塔子 LP4000→3100
ルビー「私はこれでターンエンド!」
塔子「ふふ…」
ルビー「?何がおかしいので?」
塔子「いいえ…手加減してくださいましたのよね?」
ルビー「…その通りですが?」
塔子「いえ…そのおかげで見えちゃったんです…!」
塔子「あなたの死期が!」
希「じゃあ、お母さんは元死神のお姫様で、掟破りの死神を始末する役割を担ってたんだけど、お父さんと恋したせいで冥界を追放されちゃったってわけなの?」
アデス『そー、そー、飲み込みが早くて助かるぜ。』
真人「せいでって…ちょっと酷くないかい?」
塔子がデュエルをしている場所とは別の場所で、アデスと真人は希の質問責めにあっていた。
希「じゃあ、お父さんは死神が見えるの?このスットコドッコイ死神も?」
アデス『このヤロー…』
真人「あはは…ごめんねこんな娘で…」
アデス『謝る必要はねえよ、悪いのは全面的に娘だからな。』
真人「それで質問の方だけど、結論の方から言うと見えるよ。僕は昔っからそういう普通の人には見えないものが見えるんだ、霊感ってやつなのかな?」
希「へええ…じゃあもう一個だけ。」
真人「何だい?」
希「お母さんが元死神で、しかも死神の王様の娘…つまりお姫様だったっていうのは何とか理解できたわ。」
アデス『じゃあ何が疑問なんだよ?』
希「アデス、あんた言ってたじゃない。死神は人間と恋しちゃいけないって、そして掟破りの死神は殺されてしまうって。なのになんで母さんは今も元気なの?」
真人「おっ、それ聞くかい!?あっ、でもこのデュエルが終わってからにしようか!」
希「えー、いいじゃない教えてよー。」
アデス『あのなあ…』
真人「いいんだよアデス君。」
真人「なんていうか…久しぶりに娘が何かに対してここまで興味を持ってる姿を見れた気がするよ。」
塔子「Syaaーー!!!私のターン!」
真人「あ、あれやばい。」
アデス『ああ…ありゃあ確かにやばいかもな…』
希「?どうしてあれがやばいの?いやもうあの叫びの時点で色々やばいと思うけど…」
モニターに映る死神を見て何かの危機を察する死神と人間。状況についていけていない死神と人間のハーフ。
真人「ああなった塔子は…」
アデス『ああなった死神タワーは…』
「もう止められない。」
BGM:sp.nicovideo.jp/watch/sm5228072
塔子「手札から『イワハミDIEジャ』の効果発動!」
ルビー「なっ、そ、それは儀式モンスターのはず…」
塔子「儀式モンスターが手札から捨てられる効果持っちゃいけないなんて誰が決めましたの?このカードを手札から捨て、デッキから儀式魔法『蛇王降臨の儀』と儀式モンスター、『ヤマタノDIEジャ』を手札に加える!」
希「なっ!?実質『強欲な壺』じゃない!」
ルビー(今手札に加えた儀式モンスター…何かやばい!まだフィールドに出てないというのに、何故か私はあのカードに恐怖している!)
塔子「手札から『蛇王降臨の儀』発動!このカードは、墓地の『DIEジャ』モンスターを儀式召喚する『DIEジャ』モンスターと同じレベルになるように除外し、『DIEジャ』モンスターを儀式召喚するカード!レベル3『ニシキノDIEジャ』とレベル5『イワハミDIEジャ』を除外し、儀式召喚!」
コンクリートをぶち破り、八俣に別れた白い蛇が姿をあらわす。それと同時に塔子の目に宿る青い光が一層強くなる。
塔子「Syaaa!!来いっ!『ヤマタノDIEジャ』っ!!」
ヤマタノDIEジャ
ATK500
「トウコ、アイツ、クワセロ」
「ハラ、ヘッタ」
「オレモ」
「アイツ、クイタイ」
「オレガ、マルノミスル!」
「ヒトリジメ、ズルイゾ」
「ソウダ、ソウダ」
「モツハトッテオイテクレヨ」
日本神話に伝わる怪物ヤマタノオロチ。伝承通りの八つの頭は、今マスタールビーをどうやって喰らおうかと会議中だ。
ルビー「だが!マディラの攻撃力は2200!」
塔子「フー……『ヤマタノDIEジャ』の効果発動、このカードは自分フィールドにセットされているカード×1000ポイント、攻撃力をアップする。セットカードは二枚だから合計2000アップね」
ヤマタノDIEジャ
ATK500→2500
ルビー「な、なんだって?」
真人「あのモンスターの恐ろしさは…」
アデス「まだこんなもんじゃないぜ…」
塔子「このモンスターは一度のバトルフェイズに8回攻撃できる!」
ルビー「なっ……なっ!?」
八つの頭についた目がギラリと光る。
塔子「おあずけよ〜。」
まるでペットを訓練するかのようにはやる八つ首を静止させる。
塔子「よし!『ヤマタノDIEジャ』で『ジェムナイト・マディラ』を攻撃!その後七回ダイレクトアタック!」
「ヤッタ!メシダ!」
「クウ!クウ!クウ!」
地面をえぐり、木々をなぎ倒すかのような勢いで『ジェムナイト・マディラ』を弾き飛ばし、『メシ』であるマスタールビーに向かっていく八つ首。
ルビー「やっ、やめろ………!!やめてくれ…!イヤだ!イヤだあああ!俺はっ!まだ死にたくない!イヤだああ!やめてええーー!!うわああーーー!!!」
マスタールビー
LP4000→3700→1200→−1300→−3800→−6300→−8800→−11300→−13800
その断末魔はテレビ中継を経て、遠くまで響いたという…。
塔子「安心して。死にはしないわ。でも…ちょっと蛇がトラウマになるかもしれないわね。」
狩り、終了。
あとがき
何日も更新サボってすみませんでした…その上何だこの低クオリティ…
ニシキノDIEジャ
ATK1300
塔子「この子の効果発動!このカードが召喚に成功した時、デッキから『DIEジャ』と名のついた儀式モンスターを手札に加える!『イワハミDIEジャ』を手札に!」
塔子「あとは…カードを二枚セットしてターンエンド。…さあ、あなたのターンですわ。」
ターン進行を促す塔子。マスタールビーは、放心状態にあったのかすぐにターンを始めようとしなかった。
ルビー「…はっ!?わ、私のターンだな、ドロー!(あのモンスターの攻撃力はそれほど高くない…考えられるパターンは三つ、一つは戦闘破壊されることを狙っている、二つはあの伏せカードに何かある、三つ目は搦め手で戦闘ダメージをトリガーとするカードでも狙っているのか?…考えろ、間違えたら…殺られる!)」
ルビー「私は手札から『ジェムナイト・フュージョン』を発動!手札の『ジェムナイト・ガネット』と『ジェムナイト・ルマリン』を融合!いでよ!『ジェムナイト・マディラ』!」
ジェムナイト・マディラ
ATK2200
溶鉱炉で熱したかのように赤い籠手が特徴的な宝石の騎士が現れる。
ルビー「墓地の『ジェムナイト・フュージョン』の効果発動!墓地のルマリンを除外し、このカードを手札に加える!」
ルビー「(まずは様子見だ…下手にジェムナイト融合モンスターを出さずにこいつで攻める!)バトル!マディラで『ニシキノDIEジャ』に攻撃!」
牙以外に何の攻撃手段も持たない蛇に無慈悲な炎の剣が襲いかかる。
ルビー「マディラの効果によって、あなたはダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスター効果を発動できない!」
塔子「……」
塔子 LP4000→3100
ルビー「私はこれでターンエンド!」
塔子「ふふ…」
ルビー「?何がおかしいので?」
塔子「いいえ…手加減してくださいましたのよね?」
ルビー「…その通りですが?」
塔子「いえ…そのおかげで見えちゃったんです…!」
塔子「あなたの死期が!」
希「じゃあ、お母さんは元死神のお姫様で、掟破りの死神を始末する役割を担ってたんだけど、お父さんと恋したせいで冥界を追放されちゃったってわけなの?」
アデス『そー、そー、飲み込みが早くて助かるぜ。』
真人「せいでって…ちょっと酷くないかい?」
塔子がデュエルをしている場所とは別の場所で、アデスと真人は希の質問責めにあっていた。
希「じゃあ、お父さんは死神が見えるの?このスットコドッコイ死神も?」
アデス『このヤロー…』
真人「あはは…ごめんねこんな娘で…」
アデス『謝る必要はねえよ、悪いのは全面的に娘だからな。』
真人「それで質問の方だけど、結論の方から言うと見えるよ。僕は昔っからそういう普通の人には見えないものが見えるんだ、霊感ってやつなのかな?」
希「へええ…じゃあもう一個だけ。」
真人「何だい?」
希「お母さんが元死神で、しかも死神の王様の娘…つまりお姫様だったっていうのは何とか理解できたわ。」
アデス『じゃあ何が疑問なんだよ?』
希「アデス、あんた言ってたじゃない。死神は人間と恋しちゃいけないって、そして掟破りの死神は殺されてしまうって。なのになんで母さんは今も元気なの?」
真人「おっ、それ聞くかい!?あっ、でもこのデュエルが終わってからにしようか!」
希「えー、いいじゃない教えてよー。」
アデス『あのなあ…』
真人「いいんだよアデス君。」
真人「なんていうか…久しぶりに娘が何かに対してここまで興味を持ってる姿を見れた気がするよ。」
塔子「Syaaーー!!!私のターン!」
真人「あ、あれやばい。」
アデス『ああ…ありゃあ確かにやばいかもな…』
希「?どうしてあれがやばいの?いやもうあの叫びの時点で色々やばいと思うけど…」
モニターに映る死神を見て何かの危機を察する死神と人間。状況についていけていない死神と人間のハーフ。
真人「ああなった塔子は…」
アデス『ああなった死神タワーは…』
「もう止められない。」
BGM:sp.nicovideo.jp/watch/sm5228072
塔子「手札から『イワハミDIEジャ』の効果発動!」
ルビー「なっ、そ、それは儀式モンスターのはず…」
塔子「儀式モンスターが手札から捨てられる効果持っちゃいけないなんて誰が決めましたの?このカードを手札から捨て、デッキから儀式魔法『蛇王降臨の儀』と儀式モンスター、『ヤマタノDIEジャ』を手札に加える!」
希「なっ!?実質『強欲な壺』じゃない!」
ルビー(今手札に加えた儀式モンスター…何かやばい!まだフィールドに出てないというのに、何故か私はあのカードに恐怖している!)
塔子「手札から『蛇王降臨の儀』発動!このカードは、墓地の『DIEジャ』モンスターを儀式召喚する『DIEジャ』モンスターと同じレベルになるように除外し、『DIEジャ』モンスターを儀式召喚するカード!レベル3『ニシキノDIEジャ』とレベル5『イワハミDIEジャ』を除外し、儀式召喚!」
コンクリートをぶち破り、八俣に別れた白い蛇が姿をあらわす。それと同時に塔子の目に宿る青い光が一層強くなる。
塔子「Syaaa!!来いっ!『ヤマタノDIEジャ』っ!!」
ヤマタノDIEジャ
ATK500
「トウコ、アイツ、クワセロ」
「ハラ、ヘッタ」
「オレモ」
「アイツ、クイタイ」
「オレガ、マルノミスル!」
「ヒトリジメ、ズルイゾ」
「ソウダ、ソウダ」
「モツハトッテオイテクレヨ」
日本神話に伝わる怪物ヤマタノオロチ。伝承通りの八つの頭は、今マスタールビーをどうやって喰らおうかと会議中だ。
ルビー「だが!マディラの攻撃力は2200!」
塔子「フー……『ヤマタノDIEジャ』の効果発動、このカードは自分フィールドにセットされているカード×1000ポイント、攻撃力をアップする。セットカードは二枚だから合計2000アップね」
ヤマタノDIEジャ
ATK500→2500
ルビー「な、なんだって?」
真人「あのモンスターの恐ろしさは…」
アデス「まだこんなもんじゃないぜ…」
塔子「このモンスターは一度のバトルフェイズに8回攻撃できる!」
ルビー「なっ……なっ!?」
八つの頭についた目がギラリと光る。
塔子「おあずけよ〜。」
まるでペットを訓練するかのようにはやる八つ首を静止させる。
塔子「よし!『ヤマタノDIEジャ』で『ジェムナイト・マディラ』を攻撃!その後七回ダイレクトアタック!」
「ヤッタ!メシダ!」
「クウ!クウ!クウ!」
地面をえぐり、木々をなぎ倒すかのような勢いで『ジェムナイト・マディラ』を弾き飛ばし、『メシ』であるマスタールビーに向かっていく八つ首。
ルビー「やっ、やめろ………!!やめてくれ…!イヤだ!イヤだあああ!俺はっ!まだ死にたくない!イヤだああ!やめてええーー!!うわああーーー!!!」
マスタールビー
LP4000→3700→1200→−1300→−3800→−6300→−8800→−11300→−13800
その断末魔はテレビ中継を経て、遠くまで響いたという…。
塔子「安心して。死にはしないわ。でも…ちょっと蛇がトラウマになるかもしれないわね。」
狩り、終了。
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