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9枚目 レッド・ワイバーン 作:紅瑠璃
鋼が打ち合う音がする…。人の雄叫びが聞こえる。
「みゃぅ…」
「蜜柑さん。何か聞こえたの?私にはまだ聞こえなくて…。」
当然元々人間の真保には聞こえない。まだ遠いからだろうか…私には聞こえる…元々が猫だから?あれ?でも今は人間…。そんなことはどうでもいい…森を走る馬達。戦闘を走るはアスナ・キルディム王女本人。彼女が言う平和とは何なのかまた、その平和は実現するのか…この世界の戦を知らない私は疑問になる。何せ渚町と言う現住所で私は戦っていた…平和のために。その平和は…実現するには程遠く、そうだな…少なくとも自分の生きている間には見ることができないだろう。
「ぐにっ!…いった…にゃに?」
「ば、馬車を急に止めてすまない…」
「…聞こえる。戦の音。」
そして臭う…血の匂い。私の中の野生が沸き立つがそれを堪える。私たちがいるのは100mあるような崖の上。そこから下に下っていく…ちゃんとそのような道があるのだが王女の言葉が私の耳に聞こえた。
「誰か私の愛馬を頼めるか!…ありがとう。私はこれからこの崖を飛び降りる。皆は下に到着しだい作戦通りに盾を張れ!」
なんとこんな高い崖を飛び降りると言う。皆はざわつくが堂々としたアスナ・キルディムの発言に何も言えなかったのか馬が再度走り出した。
~崖の下~
「このっ!」
「やめぬかっ!」
私…アスナ・キルディムは柄頭で相手の腹部に攻撃し立てないようにした。さすがに殺すことはできない。命を奪うことはこの世で最低の行為だと感じているからだ…そもそも戦を始めた時点で両者…いや、私も最低なのかもしれない。それでは矛盾している。自問自答、本末転倒…じゃないか。私はノグスの兵士、サンムニルの兵士を次々に倒してく皆柄頭の攻撃で倒れる。
「囲まれた…か。」
誰がいったのか私は自身の噂を耳にしたことがある「立てば烈火座れば火風歩く姿は業火」だったか…あとは「レッド・ドラゴン」。最後に1つ、これは気に入ったものがある。今もその象徴を鎧にまとっているが皆わかっていない。その名は…「レッド・ワイバーン」。
「何故お前らは戦う!」
「それはサンムニルの奴がよく知ってるだろうよ!」
「何を…ノグスのお前らがしらばっくれやがって!」
「ていやっ!…争いはいけない。」
回りにいた兵士達を気絶させ辺りを見回す…。ひどい光景だ。それよりも先ほどの言い分…何か裏がありそうだ。私はさらに走る。
~ヴァルコニア王国の兵士達付近~
「アスナ王女の作戦通り…展開っ!」
その言葉に兵達は横一列になると盾を構えた。
「一寸の隙間も開けるな。前進!」
びっしりと横一列になった盾の兵達は前進した。その後ろをまた、盾の兵達が前進するその後ろに補給部隊。ノグスの兵士だろうがサンムニルの兵士だろうが介護する…もちろんヴァルコニアの兵士もだ。その介護に真保も携わり、蜜柑はアスナ・キルディムの後を追った。
~アスナ・キルディムの付近~
「作戦が始まったかしら…。ならばあとは半分。にしても王女がこんな前線にいるなんて駄目ね。王位譲ろうかしら…。」
もう疲れているのか無駄口が多くなる。剣術を学んでいなければ死んでた…剣術を教えてくれたのは…クルス・キルディム…今は行方不明の私の兄だ。いつも私を気遣ってくれて嬉しかったのに…どこへいったのか。だからだろうか…旅をしたい思いがあったのか。それもこれもこの戦の後だ。
「なっ!」
弓矢が飛んでくるのが見えたのでかわす。飛んできた方を見ると…数mある岩場の上に弓を構えた部隊がいた。攻撃準備は整っているらしい。
「放て!」
その合図と共に無数の弓矢が放たれた。人々がその弓矢に刺さる。私も弓矢が右腕に当たるが鎧のお陰で刺さらなかった。しかしヒビが入り、次は守ってくれなさそうだ。
「くっ!」
弓矢が再度放たれた。この攻撃を受けたら…。
「ぎにやぁぁっ!」
私は何かに守られたようだ…。しかしうつむいていて丁度足元しか見えない。しかしその足元はどう見ても人の足ではない。私は恐る恐る顔をあげる。そこには怪物の顔があった…。私は剣を向けるが怪物の体は変化し、見たことある人になった。
「み、蜜柑!何…今の姿。」
「それはあと!」
蜜柑さんそういうと弓を構えた部隊がを殴り倒した。
「気絶してるだけ。で、次は?」
「双方が戦う意味を知らないと…。もうそろそろ撤退命があるはずよ…早く戻りましょ」
アスナ・キルディムと猫山蜜柑はヴァルコニア王国の兵士がいる場所まで戻った。
~ヴァルコニアのテント前~
「アスナ様!ご無事で!」
「お怪我はありませんか!?」
私が戻ると皆が私の心配をしてくれた。心配をしてくれるのは嬉しいが少々しつこい気がする。私は宮野真保がノグス王国の兵士とサンムニル王国の兵士の人を保護し、介護していると聞き、面会を頼んだ。
「…ノグスの兵士さん。私の事はわかりますか?」
「アスナ…キルディム…。レッド・ワイバーン…。」
レッド・ワイバーンと呼ばれ笑みが出る。そのレッド・ワイバーンを気に入っているのか…。私は眼鏡を拭きながらその様子を見ている。
「あなた達はサンムニル王国の兵士に何をされたのかしら?」
「家や、王宮の1部、を破壊されたんだ!人も家畜も殺され…兵士も死んだ。」
「それは…本当にサンムニル王国の人間なの?」
「何を言う!そのとき俺も見たが明らかにサンムニル兵の服装で自分を名乗っていた!国は半分近く壊滅だ…。」
半分も壊滅…その時点で被害はでかい…でかいの一言で済むわけがない。逆にサンムニル王国の兵士にも聞いてみるとノグスの兵に町を破壊されたと言う。これは明らかにおかしい。両国は勘違いをしている
「伝えることはできないのですか?」
「この戦に王が入れば伝えられる…まぁ私みたいに前線にいることはないわね。手紙を送るにしてもそれを信用してくれるかどうか…。どちらかの国と協力するしかないのか…」
アスナ・キルディムは悩む…この戦を止めるための策を…。
「私らが戦を止めるから…王女は両国の王に話をつけてきてよ。」
そういって提案したのは猫山蜜柑だった。それしかないのか…。私はため息をし、立ち上がる。
「私が両国に向かう…皆は先ほどと同じように…お願い。」
「我々もお供します!」
「気持ちだけ受け取っとくわ。大勢でいくのは危険よ…あとはお願いね。」
アスナさんは馬を走らせる。この戦を終わらせるために…。
「みゃぅ…」
「蜜柑さん。何か聞こえたの?私にはまだ聞こえなくて…。」
当然元々人間の真保には聞こえない。まだ遠いからだろうか…私には聞こえる…元々が猫だから?あれ?でも今は人間…。そんなことはどうでもいい…森を走る馬達。戦闘を走るはアスナ・キルディム王女本人。彼女が言う平和とは何なのかまた、その平和は実現するのか…この世界の戦を知らない私は疑問になる。何せ渚町と言う現住所で私は戦っていた…平和のために。その平和は…実現するには程遠く、そうだな…少なくとも自分の生きている間には見ることができないだろう。
「ぐにっ!…いった…にゃに?」
「ば、馬車を急に止めてすまない…」
「…聞こえる。戦の音。」
そして臭う…血の匂い。私の中の野生が沸き立つがそれを堪える。私たちがいるのは100mあるような崖の上。そこから下に下っていく…ちゃんとそのような道があるのだが王女の言葉が私の耳に聞こえた。
「誰か私の愛馬を頼めるか!…ありがとう。私はこれからこの崖を飛び降りる。皆は下に到着しだい作戦通りに盾を張れ!」
なんとこんな高い崖を飛び降りると言う。皆はざわつくが堂々としたアスナ・キルディムの発言に何も言えなかったのか馬が再度走り出した。
~崖の下~
「このっ!」
「やめぬかっ!」
私…アスナ・キルディムは柄頭で相手の腹部に攻撃し立てないようにした。さすがに殺すことはできない。命を奪うことはこの世で最低の行為だと感じているからだ…そもそも戦を始めた時点で両者…いや、私も最低なのかもしれない。それでは矛盾している。自問自答、本末転倒…じゃないか。私はノグスの兵士、サンムニルの兵士を次々に倒してく皆柄頭の攻撃で倒れる。
「囲まれた…か。」
誰がいったのか私は自身の噂を耳にしたことがある「立てば烈火座れば火風歩く姿は業火」だったか…あとは「レッド・ドラゴン」。最後に1つ、これは気に入ったものがある。今もその象徴を鎧にまとっているが皆わかっていない。その名は…「レッド・ワイバーン」。
「何故お前らは戦う!」
「それはサンムニルの奴がよく知ってるだろうよ!」
「何を…ノグスのお前らがしらばっくれやがって!」
「ていやっ!…争いはいけない。」
回りにいた兵士達を気絶させ辺りを見回す…。ひどい光景だ。それよりも先ほどの言い分…何か裏がありそうだ。私はさらに走る。
~ヴァルコニア王国の兵士達付近~
「アスナ王女の作戦通り…展開っ!」
その言葉に兵達は横一列になると盾を構えた。
「一寸の隙間も開けるな。前進!」
びっしりと横一列になった盾の兵達は前進した。その後ろをまた、盾の兵達が前進するその後ろに補給部隊。ノグスの兵士だろうがサンムニルの兵士だろうが介護する…もちろんヴァルコニアの兵士もだ。その介護に真保も携わり、蜜柑はアスナ・キルディムの後を追った。
~アスナ・キルディムの付近~
「作戦が始まったかしら…。ならばあとは半分。にしても王女がこんな前線にいるなんて駄目ね。王位譲ろうかしら…。」
もう疲れているのか無駄口が多くなる。剣術を学んでいなければ死んでた…剣術を教えてくれたのは…クルス・キルディム…今は行方不明の私の兄だ。いつも私を気遣ってくれて嬉しかったのに…どこへいったのか。だからだろうか…旅をしたい思いがあったのか。それもこれもこの戦の後だ。
「なっ!」
弓矢が飛んでくるのが見えたのでかわす。飛んできた方を見ると…数mある岩場の上に弓を構えた部隊がいた。攻撃準備は整っているらしい。
「放て!」
その合図と共に無数の弓矢が放たれた。人々がその弓矢に刺さる。私も弓矢が右腕に当たるが鎧のお陰で刺さらなかった。しかしヒビが入り、次は守ってくれなさそうだ。
「くっ!」
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「それはあと!」
蜜柑さんそういうと弓を構えた部隊がを殴り倒した。
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「双方が戦う意味を知らないと…。もうそろそろ撤退命があるはずよ…早く戻りましょ」
アスナ・キルディムと猫山蜜柑はヴァルコニア王国の兵士がいる場所まで戻った。
~ヴァルコニアのテント前~
「アスナ様!ご無事で!」
「お怪我はありませんか!?」
私が戻ると皆が私の心配をしてくれた。心配をしてくれるのは嬉しいが少々しつこい気がする。私は宮野真保がノグス王国の兵士とサンムニル王国の兵士の人を保護し、介護していると聞き、面会を頼んだ。
「…ノグスの兵士さん。私の事はわかりますか?」
「アスナ…キルディム…。レッド・ワイバーン…。」
レッド・ワイバーンと呼ばれ笑みが出る。そのレッド・ワイバーンを気に入っているのか…。私は眼鏡を拭きながらその様子を見ている。
「あなた達はサンムニル王国の兵士に何をされたのかしら?」
「家や、王宮の1部、を破壊されたんだ!人も家畜も殺され…兵士も死んだ。」
「それは…本当にサンムニル王国の人間なの?」
「何を言う!そのとき俺も見たが明らかにサンムニル兵の服装で自分を名乗っていた!国は半分近く壊滅だ…。」
半分も壊滅…その時点で被害はでかい…でかいの一言で済むわけがない。逆にサンムニル王国の兵士にも聞いてみるとノグスの兵に町を破壊されたと言う。これは明らかにおかしい。両国は勘違いをしている
「伝えることはできないのですか?」
「この戦に王が入れば伝えられる…まぁ私みたいに前線にいることはないわね。手紙を送るにしてもそれを信用してくれるかどうか…。どちらかの国と協力するしかないのか…」
アスナ・キルディムは悩む…この戦を止めるための策を…。
「私らが戦を止めるから…王女は両国の王に話をつけてきてよ。」
そういって提案したのは猫山蜜柑だった。それしかないのか…。私はため息をし、立ち上がる。
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