6枚目 サイコ・チャージ　作：紅瑠璃

「ドロー。…カード１枚伏せて、攻撃！」
「攻撃により破壊されたのはサイバース・コネクター。墓地の効果発動！墓地のこのカードと墓地のサイバース族を特殊召喚する。蘇れ…サイバース・コネクターとドラコネット。」
「エンド…。」
「ドロー。…サイバース・コネクターとドラコネットを墓地に送り、リンク召喚…サイバース・スターライト。」
「リンク召喚！？にゃんだそれ！」

知らない召喚だ…よく考えるとサイバース族もはじめてだ。真保が普段使うディスクを見てみるがなにも写ってない。それどころか自分の出したシンクロモンスターも写ってない。しかし、魔法罠は見えている。真保の出したサイバース・スターライトはどのような能力があるのか…。

「私は手札からジャンク・シンクロンを召喚。墓地からガード・オブ・フレムベルを特殊召喚。墓地からモンスターが特殊召喚されたことにより手札からドッペル・ウォリアーを特殊召喚。ジャンク・シンクロンとドッペル・ウォリアーでシンクロ…。TGハイパー・ライブラリアン。ドッペル・ウォリアーの能力でトークン2体を特殊召喚。ガード・オブ・フレムベルとトークン１体でシンクロ召喚！来て。フォーミュラ・シンクロン。フォーミュラ・シンクロンとライブラリアンの効果で合計２枚ドロー。私はリビング・デッドの呼び声発動。ドラコネットを蘇生。トークンとドラコネットとフォーミュラでシンクロ召喚！現れて！スターダスト・チャージ・ウォリアー。スターダスト・チャージ・ウォリアーとライブラリアンの効果で合計２枚ドロー。ライブラリアンで相手のシンクロモンスターに攻撃！」
「ぐにゅっ！」
「サイバース・スターライトとスターダスト・チャージ・ウォリアーで攻撃！ターンエンド。」

相手の…真保の手札は5枚。次のターンをしのげなければ終わり。私はデッキの上を引く。私のため、真保の為に…。

「ドローッ！…みゅぅ…１枚伏せてエンド…。」
「私の記憶を甦らせる？訳のわからないことを言いつつそのような程度…笑わせる！ドロー。Emハットトリッカーを特殊召喚。ゴブリンドバーグを召喚。効果でH・Cサウザンド・ブレードを特殊召喚…ゴブリンドバーグとサウザンド・ブレードとサイバース・スターライトを墓地に送り、リンク召喚！来て…ネットワークリンクス・ドラゴン！カード２枚伏せて、手札からE・HEROバブルマンを特殊召喚…ハットトリッカーとバブルマンでリンク召喚。エクストラ・ガードナー。さぁ！終わりよ！攻撃ネットワークリンクス・ドラゴンで攻撃！」
「まてぇぇ！マスター・ピース発動！墓地の成金忍者と忍者マスターHANZOを効果を無効にし、特殊召喚する。その後光のホープをエクシーズ召喚。来て、No.39希望皇ホープ！」
「だけど…ネットワークリンクス・ドラゴンの攻撃力は3000！敵わない！」
「希望皇ホープの効果発動！素材を１つ使い、攻撃を無効にする。」
「だけど…エクストラ・ガードナーの効果はリンク先のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの攻撃力を500あげる。これによりハイパー・ライブラリアンは2900の攻撃力！」
「まだだ！ムーン・バリアー発動。…攻撃が無効ににゃった時、どちらかの効果を適用する…勿論エンドフェイズまで飛ばす！」
「くっ…エンド。」
「ドロー！ZW－阿修羅福腕をホープに装備。これにより希望皇ホープの攻撃力は1000ポイント上がり、全てのモンスターに攻撃可能！…エクストラ・ガードナーに攻撃！」
「ふっ！ネットワークリンクス・ドラゴンが存在する限り、このモンスターのリンク先のモンスターは一回だけ戦闘及び効果で破壊されない。」
「ダメージは受けてもらう！」

このまま私は攻撃する。スターダスト・チャージ・ウォリアーとTGハイパー・ライブラリアンとネットワークリンクス・ドラゴン。しかしまだ…ライフは4000ちょっとある。私はエンドフェイズを迎えた。

「ドロー。ふっ！ソウル・チャージ発動。私は墓地からTGハイパー・ライブラリアンとネットワークリンクス・ドラゴンとジャンク・シンクロンを特殊召喚。…3000のライフを削る。罠をオープン。ロスト・スター・ディセント発動し、スターダスト・チャージ・ウォリアーをレベル5にして特殊召喚。私はジャンク・シンクロンとレベル5となったスターダスト・チャージ・ウォリアーでシンクロ召喚！レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト！ハイパー・ライブラリアンの効果でドロー。伏せられていた魔法カードオープン。フィールド・ローテーション。自分フィールドのモンスターの位置を変えることができる…ただし、このカードを発動するターン私は特殊召喚を合計3回しか行えず、通常召喚ができない。私はレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの位置をエクストラ・ガードナーの右隣に置き換え、エクストラ・ガードナーの隣にネットワークリンクス・ドラゴン…そのとなりにTGハイパー・ライブラリアン。さぁて…。」

不吉な笑みだ…この布陣はなんだかヤバイ気がする。少なくともホープは破壊されるっ！

「エクストラ・ガードナーの効果はリンク先のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの攻撃力を500ポイントあげる。…この場合ネットワークリンクス・ドラゴンは墓地から特殊召喚されたので上がらない。ネットワークリンクス・ドラゴンはフィールドに存在する限り、一度だけリンク先のモンスターの戦闘及び効果での破壊を無効にする。レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果は…このモンスターの攻撃力以下の特殊召喚されたモンスターすべてを破壊し、破壊した分500ダメージを与える。さて…レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの攻撃力はいくつでしょうか？」
「…はっ！」
「答えまで見えたよね…レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果発動！このモンスターの攻撃力以下の特殊召喚されたモンスターすべてを破壊する！」

そうだ…そういうことだ…レッド・デーモンズの攻撃力は3500…今のホープと同じ攻撃力だ。しかし真保のフィールドはネットワークリンクス・ドラゴンの効果により破壊されない。つまり私だけが破壊されるっ！ 私は500のライフを受けた。

「ねぇ…。思い出してよ…宮野真保ちゃんっ！」

次のドロー…これがラストだろう。だが、私は諦められない…真保の記憶を蘇らせたいから…。私は立ち上がり、カードを引いた。