22. 親睦会開幕　友情タッグデュエル！　作：くちなし

★☆★☆

「これより、学年親睦会を開催しまーす」

悠里の一言で、親睦会は開幕された。

「悠里、見回り宜しくな」
「ああ、、」

実行委員は見回りの仕事も兼ねている。
しかし、周りは人だかりで、デュエルを早速始めるものも多い。その中で、一人歩いてる悠里は浮いていた。

「ま、、こうなるわな、、」

憂鬱になった自分は、外で気分転換に。

「観月～！」
「安楽木、城ヶ崎、どうした？」
「いや、外に出てくのが見えたからさ」
「うちもついて来たわけよ」
「2人はデュエルすればいいじゃん」
「第1幕やるから集まれだとさ。うちら伝言受けてきた」
「そうか、ありがとよ」

★☆★☆

「あ、悠里、来たか」
「なんだ、予定より早いじゃないか」
「ステージ、第1幕を切り上げてやることになったんだ」
「へえ、誰が出るんだ？」
「悠里だよｗ3幕とも出る事になってる」
「ふざけるなよ、、(´・ω・`)」
「まあまあ、実行委員長だし、実力もあるんだからいいじゃないか、、」

★☆★☆

と、いう訳で、ステージ第1幕が始まる。

「それでは、ステージ第1幕を開始したいと思います。第1幕はタッグデュエルです」

へえ、タッグデュエルねぇ、、因みに、各幕で何をするのかは自分等も知らない。
勿論、タッグのペアも。

「名前を呼ばれた人はステージに上がってください」

自分のペアは誰なんだ、、

「観月悠里君と城ヶ崎火憐さん、高嶺海清君と安楽々々木理沙さんはステージに上がってください」

は、、！？今、なんて言った、、？
この心境は城ヶ崎、安楽木ともに同じようである。しかもウミキヨが敵だって？？

「ちょ、、ちょっと、観月、うち、何も聞いて無いんだけど！」
「それが、自分も何も聞いて無いんだが、、」
「ええ、、！？」

とりあえず、呼ばれるがままステージに上がる。しかし、誰がどのデッキを使うのか、何一つ分からない。
デュエルディスクセット。行き当たりばったりだな、ホントに。


「それでは、これより、ステージ第1幕、タッグデュエルを開始します！」


【ルール】
・LPは共通、フィールドは別々
・見方モンスターを対象に取る効果で、相方のモンスターを対象に取るのは可能
・相手フィールドのモンスター全てを破壊する効果等の場合、2人の場に適用される
・各プレイヤー其々第1ターンは攻撃不可
・各チーム先攻第1ターン(つまり、第1ターン、第2ターン)はドロー無し


【決闘！】　(悠里・火憐 LP8000 VS　海清・理沙 LP8000)

Turn01　TP 海清　手札5

「先攻は貰うよ。俺は魔法カード、儀式の下準備を発動するよ」


儀式の下準備　通常魔法
「儀式の下準備」は1ターンに1枚しか発動できない。
①デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を
自分のデッキ・墓地から選ぶ。
そのカード2枚を手札に加える。　


「デッキから儀式魔法、レッドアイズ・トランスマイグレーションと儀式モンスター、ロード・オブ・ザ・レッドを手札に
加えるよ」

儀式真紅眼か、、！

「儀式魔法、高等儀式術を発動するよ」　


高等儀式術　儀式魔法
儀式モンスターの降臨に必要。
①☆の合計が儀式召喚するモンスターと同じになる様に、デッキから通常モンスターを墓地へ送り、
手札から儀式モンスター1体を儀式召喚する。


「デッキから、青眼の白龍を墓地に送る、、」


『熱き闘士よ、その炎を身に纏いて、出現せよ！』

【儀式召喚、、！ロード・オブ・ザ・レッド！】

ロード・オブ・ザ・レッド　ATK2400

「カードを1枚伏せてターンエンド」　　


Turn02　

「城ケ崎、先攻もらうぞ」
「なんか策があるの？」
「まあな、、」


Turn02　TP 悠里　手札5

「自分はカードを2枚伏せ、、フィールド魔法発動！

すると、あたりは真っ暗になり、悠里の後ろにお城みたいな建物が姿を現す。
空には無数の目。不気味である。

「うわ、、ナニコレ、、！」
「、、これは、、」

「フィールド魔法、ダーク・サンクチュアリだ。これでターンエンド」


Turn03　理沙　手札5→6


「手札の堕天使イシュタムの効果を発動！手札の堕天使スぺルピアと共に捨て、2枚ドロー」


堕天使イシュタム　闇属性　天使族　☆10　効果
自分は「堕天使イシュタム」をターンに1度しか特殊召喚できず、①②の効果はそれぞれターンに1度しか使用できない。
①手札からこのカードと「堕天使」カード1枚を捨てて発動できる。自分はデッキから２枚ドローする。
②1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。


安楽木のデッキは堕天使か、、！

「魔法カード、堕天使の戒壇、発動！」


堕天使の戒壇　通常魔法
「堕天使の戒壇」はターンに1枚しか発動できない。
①自分の墓地の「堕天使」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。


「墓地から堕天使スぺルピアを特殊召喚、、！」

堕天使スぺルピア　DEF2400

「さらに、スぺルピアの効果で、墓地から堕天使イシュタムを特殊召喚！」


堕天使スぺルピア　闇属性　天使族　☆8　効果
①このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、「堕天使スペルビア」以外の自分の墓地の天使族
モンスター１体を対象として発動できる。その天使族モンスターを特殊召喚する。


堕天使イシュタム　DEF2900

「カードを1枚伏せてターンエンドよ」

「エンド時、ウィジャ盤、発動！」

現れた板の盤面にはDの文字。

「そして、ウィジャ盤効果。死のメッセージを出し、ダーク・サンクチュアリの効果で、モンスター化させる！」

死のメッセージ「E」　DEF0　闇属性


Turn04　TP 火憐　手札5→6

「手札から♦1の魔界劇団―エキストラと♦2の魔界劇団ｰワイルド・ホープでPスケールをセット！」

スケール1と2でセットだと、、？このスケールじゃ、P召喚できないじゃないか、、！

「ワイルド・ホープの効果はPゾーンのもう片方のスケールを9にする！」


魔界劇団―ワイルド・ホープ　闇属性　悪魔族　☆4　P効果
Pスケール:青2/赤2
①ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンの「魔界劇団」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードのPスケールはターン終了時まで9になる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」モンスターしか特殊召喚できない。

モンスター効果
「魔界劇団－ワイルド・ホープ」の②の効果は１ターンに１度しか使用できない。
①ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの種類×100アップする。
(2)：このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから
「魔界劇団－ワイルド・ホープ」以外の「魔界劇団」カード１枚を手札に加える。


「じゃあ、ここでロード・オブ・ザ・レッドの効果を発動するよ」


ロード・オブ・ザ・レッド　闇属性　ドラゴン族　☆8　儀式
「レッドアイズ・トランスマイグレーション」により降臨。
①ターンに1度、自分または相手が「ロード・オブ・ザ・レッド」以外の魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、場のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
②ターンに1度、自分または相手が「ロード・オブ・ザ・レッド」以外の魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、場の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。


「破壊するのは、ワイルド・ホープ！」

「ワイルド・ホープが破壊された時、デッキから「魔界劇団」カードを手札に加える。うちは☆1のデビル・ヒールを
手札に加えるわ」

魔界劇団―エキストラ ♦1→9


「そして、♦1のデビル・ヒールをPゾーンにセット！これにより、☆2から8のモンスターがP召喚可能！」

『揺れる結晶、思いを力に変え、具現させよ！』

【P召喚！来て！うちの演出者たち！】

魔界劇団―プリティ・ヒロイン　DEF1000
魔界劇団―ビック・スター　ATK2500

「ビック・スターの効果発動！デッキから、「魔界台本」と名のついた魔法カードをセットできる！」

「ロード・オブ・ザ・レッドのもう1つの効果を発動するよ。効果を発動した時、モンスターを1体破壊するよ」

「うちのビック・スターが、、！だけど、効果でデッキから、魔界台本「魔王の降臨」をセットするわ！」


魔界劇団―ビック・スター　闇属性　悪魔族　☆7　P効果
Pスケール:青3/赤3
①ターンに1度、自分の場の「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚
を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

モンスター効果
①このカードの召喚・特殊召喚成功時には、相手は魔法・罠カードの効果を発動できない。
②ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を自分の場にセット
する。この効果でセットしたカードはエンドフェイズに墓地へ送られる。


「うちは今セットした魔王の降臨を発動！」


魔界台本「魔王の降臨」　通常魔法
①自分の場の攻撃表示の「魔界劇団」モンスターの種類の数まで、場の表側表示のカードを対象として発動
できる。そのカードを破壊する。
自分の場に☆7以上の「魔界劇団」モンスターが存在する場合、このカードの発動に対して相手は効果を
発動できない。
②自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊
された場合に発動できる。デッキから「魔界劇団」カードまたは「魔界台本」魔法カードを合計2枚まで手札に
加える(同名カードは1枚まで)。


「破壊するのはロード・オブ・ザ・レッドと安楽木さんの伏せカードよ！」

「罠発動、背徳の堕天使！場のスぺルピアを墓地に送り、観月の場の死のメッセージカードを破壊する！」

「、、死のメッセージカードはウィジャ盤以外のいかなる効果も受け付けない」

ロード・オブ・ザ・レッド、撃破！とりあえず、ウミキヨの場は空いた！

「カードを2枚伏せて、ターンエンドよ」


先攻を取れなかったのだけが唯一の欠点だ、、
と言うのも、もし、第1ターンが自分だったら、第4ターンで特殊勝利できるが、第2ターンを貰った事で、
特殊勝利までには3周目のウミキヨのターンを耐えないとならん。安楽木のはまあいいとして、ウミキヨの
ロード・オブ・ザ・レッドでウィジャ盤が消えたら、全てが終わる、、そうなったら、奥の手を使うしかない、、


Turn05　TP 海清　手札4→5

「俺は手札抹殺を発動するよ」


手札抹殺　通常魔法　【制限カード】
①全てのプレイヤーは手札を全て捨てた後、捨てた枚数分だけデッキからカードをドローする。


ハンドチェンジか、、生憎、此方の手札には捨てたくないのがあったんだがな、、
一方、城ヶ崎の方は、手札が悪かったみたいである。
良いカードを引いたのか、3人は少しニヤついてやがる。こっちの手札は最悪だぞ、全く。

「墓地に捨てた伝説の白石の効果を使うよ」


伝説の白石(ホワイト・オブ・レジェンド)　光属性　ドラゴン族　☆1　効果チューナー
①このカードが墓地に送られた場合に発動する。デッキから「青眼の白龍」1体を手札に加える。　


「手札から、ワン・フォー・ワンを発動するよ」


ワン・フォー・ワン　通常魔法　【制限】
①手札を1枚捨てて発動。手札・デッキから、☆1モンスター1体を特殊召喚する。


「手札の伝説の黒石をすて、デッキの伝説の黒石を特殊召喚するよ」

伝説の黒石　DEF0

「じゃあ、場の伝説の黒石の効果を発動するよ」


伝説の黒石(ブラック・オブ・レジェンド)　闇属性　ドラゴン族　☆1　効果
「伝説の黒石」の①②の効果は１ターンに１度、いずれか1つしか使用できない。
①このカードをリリースして発動できる。デッキから☆7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。
②このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の☆7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を対象と
して発動できる。そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。


「自身をリリースし、デッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚するよ」

真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラック・ドラゴン)　ATK2400

「そして、手札コストとして青眼の白龍を捨て、トレード・インを発動するよ」


トレード・イン　通常魔法
①手札から☆8モンスター1体を捨てて発動する。デッキから2枚ドローする。


「そして、、手札の青眼の白龍を相手に見せ、、」

おい、、嘘だろ、、つ！この条件で出せるモンスターは1体しかいない、、！

「青眼の亜白龍を特殊召喚するよ」

青眼の亜白龍　ATK3000

「亜白龍の効果を発動するよ。対象は、、悠里の場の裏守備モンスターにするよ」


青眼の亜白龍(ブルーアイズ・オルタナティブ・ホワイト・ドラゴン)　光属性　ドラゴン族　☆8　効果
このカードは通常召喚出来ない。手札の「青眼の白龍」1体を相手に見せた場合に特殊召喚できる。
この方法による「青眼の亜白龍」の特殊召喚はターンに1度しかできない。
①このカードのカード名は、場・墓地に存在する限り「青眼の白龍」として扱う。
②ターンに1度、相手の場のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。


裏守備モンスターはマシュマロン、、唯一の壁が、、！

「バトル、！真紅眼の黒竜で2人にダイレクトアタックするよ！」

真紅眼の黒竜　ATK2400

悠里・火憐　LP8000→5600

「カードを1枚追加で伏せてターンエンドするよ」

ターン終了と同時に、ウィジャ盤効果とダーク・サンクチュアリの効果が起動。

死のメッセージ「A」　DEF0

「じゃあ、僕も、墓地の真紅眼の飛竜の効果を使うよ」

真紅眼の飛竜(レッドアイズ・ワイバーン)　闇属性　ドラゴン族　☆4　効果
このカードの効果を発動するターン、自分は通常召喚できない。
①自分エンドフェイズに墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「レッドアイズ」モンスター1体を対象と
して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

「墓地の真紅眼の黒竜(2体目)を特殊召喚するよ」

真紅眼の黒竜　ATK2400


Turn06　TP 悠里　手札2→3

自分のターン、、ドロー、、

「スタンバイエイズに、罠カード、ワンダー・エクシーズを発動するよ」


ワンダー・エクシーズ　通常罠
①自分の場のモンスターを素材にしてX召喚する。


「場の真紅眼の黒竜2体でオーバーレイ！」

『猛き竜よ！熾烈を極め、真紅の雄叫びをあげろ！』

【X召喚！真紅眼の鋼炎竜！！】

真紅眼の鋼炎竜　ATK2800

スタンバイフェイズでまた厄介なモンスターを、、
今の自分に打開策は、、無い、、

「手札全伏せで、、ターンエンドだ、、！」

『このターンの』攻撃は頼むぞ、城ヶ崎、、なんとても、2周目は守ってやるからな、、、！


【フィールド】
悠里　LP5600　手札0
裏守備モンスター
死のメッセージ「E」、「A」　DEF0
ダーク・サンクチュアリ
ウィジャ盤
伏せカード4

火憐　LP5600　手札2
魔界劇団―デビル・ヒール(Pゾーン、♦1)
魔界劇団―エキストラ(Pゾーン、♦1)
魔界劇団―プリティ・ヒロイン　DEF1000
伏せカード2

海清　LP8000　手札3　(うち1枚、青眼の白龍)
真紅眼の鋼炎竜　ATK2400
青眼の亜白龍　ATK3000
伏せカード1

理沙　LP8000　手札3
堕天使イシュタム　DEF2900