Arc5 進撃のアカデミアその1　作：こんにゃく

黒咲「全てを引き裂けぇ！！ライズ・ファルコン！！！」

ナイトオブデュエルズ「ぐぁぁぁっ！！」ｽﾞｻﾞｧｧｯ

ニコ『決まったァァ！！圧倒的な強さを見せる黒咲選手！！』

黒咲「…ふん、他愛ない」

権現坂「何？遊矢が目を覚ました？本当か！？」

柚子『そうなの！！権現坂は！？』

権現坂「案ずるな俺も今しがた勝ったところだ…して素良は？」

柚子『…見つからなかった』

権現坂「そうか…だが無事で何よりだ」

柚子『…今から遊矢と一緒にそっちに行くね！』

権現坂「…おう」ﾌﾟﾂﾝｯ

権現坂「…何があったと言うんだ…遊矢」

…

遊矢「それじゃあ行ってくる」

洋子「おう、あんた病み上がりなんだからあんまり無茶するんじゃないよ」

遊矢「分かってるよ、それじゃ」ｶﾞﾁｬ

洋子「いってらっしゃい遊矢…あたしも後で行くからね」

遊矢「…うん」

ユート『いい母親だな』

遊矢「まぁな」

柚子「遊矢ぁ！」

遊矢「柚子か」

柚子「皆に伝えたよ、遊矢が目を覚ましたってね」

遊矢「ありがとう」

柚子「もうすぐ遊矢の試合が始まっちゃうね急がなきゃ！」

遊矢「ああ、そうだな」

…

ニコ『さぁさぁ！次なる試合は！１回戦目沢渡選手と激闘を見せた榊遊矢選手ぅ！！』

遊矢「…ふぅ…間に合ったな」

ユート『中々ギリギリだった…』

ニコ『対するは１回戦目まさかのリアルファイトとデュエルタクティクスで相手を圧倒した梁山泊塾の男！！勝鬨勇男選手ぅ！！』

権現坂「勝鬨…１回戦目刀堂刃殿を拳や蹴りで痛め付けたデュエリスト…ぐぅ…けしからんがルールを破るほどの痛め付けではない…ルールに乗っ取った行為…ますます許せん！！」

アユ「梁山泊塾ってあの怖いところ…？」

修造「梁山泊塾は己の肉体とデュエルを磨くプロ育成デュエル塾…その過酷さは塾に入りプロになるまでは親とも会えないほど徹底している…だが毎年プロを排出する実力も持っているから入部する人達はLDSに継ぎ第二位の実力塾だ」

デブ「し、しびれる…」

ミエル「ダーリンなら大丈夫だと思うけど…なんだか波乱の予感がするわ…」

ニコ『それでは始めて頂きましょう！！』

遊矢・勝鬨「デュエル！！」
LP4000

フィールドが竹林へと変わっていく

勝鬨「榊…遊矢…！！」ｷﾞﾛｯ

遊矢「ん？」

ユート『遊矢…彼が君の事を睨んでいるぞ？何かしたのか？』

遊矢「…いいや初対面の筈だが」

勝鬨「来るがいいエンターテイナー…お前の光を見せてみろ」ｸｲｯｸｲｯ

遊矢「…俺のターン！！」
手札5

遊矢「俺は手札から《EM(エンタメイト)ドクロバットジョーカー》を召喚そしてその効果を発動し『召喚に成功した時、デッキからＥＭドクロバット・ジョーカー」以外の「ＥＭ」モンスター、 「魔術師」Ｐモンスター、「オッドアイズ」モンスターの内、いずれか１体を手札に加える！』俺はデッキから《時読みの魔術師》を手札に加える！」
手札5


《EMドクロバットジョーカー》
レベル４/闇属性/魔法使い族/スケール8
攻撃力1800/守備力100


遊矢「更に手札の《天空の虹彩》を発動！『自分フィールドの表側表示のカード1枚を破壊しデッキから「オッドアイズ」カード1枚を手札に加える！』俺はドクロバットジョーカーを破壊しデッキから《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を手札に加える！」
手札5

遊矢「そしてスケール1の《星読みの魔術師》とスケール8《時読みの魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング！これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能！ペンデュラム召喚！現れよ！！オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン！！」


《時読みの魔術師》
レベル3/闇属性/魔法使い族/スケール8
攻1200/守600


《星読みの魔術師》
レベル5/闇属性/魔法使い族/スケール1
攻1200/守2400


《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》
レベル7/闇属性/ドラゴン族/スケール4
攻2500/守2000


ニコ『決まったぁ！！榊選手のペンデュラム召喚が決まったぞぉ！！』

ユート『間近でペンデュラム召喚を見るのは初めてだな』

遊矢「どんな感じだ？」

ユート『中々面白い召喚方法だと思う』

遊矢「そりゃどうも…俺はこれでターンエンド」
手札2

勝鬨「ペンデュラム召喚…つい先日手にいれた力らしいな」

遊矢「ん？」

勝鬨「自分とは違い…常に「光の道」を歩いてきたお前には分からない…自分の闇を…ここでぶつけてやる！！自分のターン！！」
手札6

ユート『やっぱり君は何かしたんじゃ…』

遊矢「いや、さっぱり記憶にない」

ユート『…』ｼﾞｰ

遊矢「そ、そんな目で見るなそういう意味での記憶にないって訳じゃないって…本当に記憶にないんだよ」

勝鬨「何をごちゃごちゃと言っている！自分は『相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない時！手札から《地翔星 ハヤテ》をリリースなしで召喚できる！』」


《地翔星ハヤテ》
レベル5/地属性/戦士族
攻 2100/守 0

勝鬨「そして手札から装備魔法《弐狽剣》発動！『自分フィールドの「天」モンスターまたは「地」モンスターに装備できる、自分バトルフェイズの間そのモンスターの攻撃力を2倍にする！！』」

勝鬨「行け！！ハヤテ！！！オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを破壊せよ！！」


ハヤテ
攻撃力2100➡4200

⬇

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
攻撃力2500


勝鬨「ホァァッ！！！チヤァッ！！」ﾋﾞｭｱｯ!!

遊矢「何っ！！？」

ﾌﾞｩﾝｯ!!ｶﾞｯ

遊矢「ぐっ！！」

勝鬨「ほう、ガードしたか…だが」

ｽﾞﾊﾞﾝｯ!!

ハヤテによりオッドアイズが破壊される

遊矢「ぐぁぁぁっ！！」ﾌﾞﾜｯ
LP4000➡2300

ユート『遊矢！！！』

遊矢「ぐっ…」

勝鬨「どうした？この程度でへばるのか？」

ユート『なんていうデュエル…これじゃあまるで…っ』ﾋﾟｷｯ

遊矢「う…こ、これは…？」

遊矢の頭に「記憶」が流れる。それは「町」が破壊され「人々」が逃げ惑う記憶

遊矢「これは…まさか…ユートの…？」

勝鬨「俺はカードを1枚セットしターンエンド」
手札4


ハヤテ
攻撃力4200➡2100


アユ「遊矢お兄ちゃん…」

修造「どうしたんだ？遊矢…うずくまって…」

権現坂「まさか！打ち所が悪かったのか！！？」

柚子「遊矢…」

遊矢「くっ…」

ユート『大丈夫か遊矢』

遊矢「ああ、心配するな…俺は大丈夫だ…俺のターン！」
手札3

遊矢「さっきから闇だとか光だとか君は何を言っている…俺は君のことなんて知らないし初対面の筈だ…そんなに睨まれる筋合いもない」

勝鬨「…自分は闇の中にいた…幼少の頃からこの梁山泊塾に自分はいた親とも事は許されなかった…だがお前は違う！お前はいつも楽しそうに父親とデュエルをしていた！エンタメデュエリストの榊遊勝と共に！！」

ユート『榊…遊勝…』

遊矢「…そんなことで…」

勝鬨「そうだ！そんな事だ！お前にとってはそんな事かもしれない！！だが自分にとっては光の道を進むお前が憎い！！」

遊矢「そうか…なら存分にぶつけるがいい」

勝鬨「何！？」

遊矢「デュエルとはお互いの気持ちと気持ちをぶつけ合える場所だ…君の思っているもの全てをこのデュエルに乗せるといい！！俺は！再びペンデュラム召喚を行う！現れよ！！手札から《EM(エンタメイト) シルバークロウ》！エクストラデッキからオッドアイズ！そしてドクロバットジョーカー！！」


オッドアイズ
攻撃力2500

ドクロバットジョーカー
攻撃力1800

《EM(エンタメイト) シルバークロウ》
レベル4/闇属性/獣族/スケール5
攻1800/守700


遊矢「そして！天空の虹彩の効果によりドクロバットジョーカーを再び破壊しデッキから《オッドアイズ・フュージョン》を手札に加え発動！！オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとシルバークロウを素材に融合する！！二色の眼を持つ竜よ、銀の爪を持つ獣よ、天に稲妻走るときその姿を現さん！！融合召喚！！レベル7《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》！！」

《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》
レベル7/光属性/ドラゴン族/融合
攻撃力2500/守備力2000

遊矢「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果発動！『このカードが特殊召喚に成功した時！相手フィールドの表側表示のカード1枚を手札に戻す！』」

勝鬨「そうはいかない！トラップ発動！《修羅魔封》！！『相手が発動する「地」モンスターまたは「天」モンスターに対して発動するマジック、トラップ、モンスター効果の発動を１度だけ無効にする！！』」

遊矢「なら…バトルだ！ボルテックス・ドラゴンでハヤテを攻撃！！雷鳴のストライクバースト！！！」


ボルテックス・ドラゴン
攻撃力2500

⬇

ハヤテ
攻撃力2100


勝鬨「甘い！！ハヤテの効果発動！『相手のバトルフェイズに１度！自分フィールドにこのカードのみの場合！相手の攻撃を無効にする！！』」

ﾊﾞｷｨｨ!

アユ「防がれちゃった！！」

遊矢「分かっていたさ…そういう効果があることは！！ボルテックス・ドラゴンの効果発動！『このカード以外のマジック、トラップ、モンスター効果の発動をエクストラデッキに表側表示で存在するペンデュラムモンスター1体をデッキに戻すことでそれを無効にし破壊する！』俺はオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをデッキに戻してハヤテの効果を無効にして破壊する！！」

勝鬨「なにっ！？」

ﾊﾞｷｨｨ!!!

勝鬨「ぐぅ！！」

ニコ『なんとぉ！！榊選手この効果を見越していたぁ！！』

遊矢「これで君のフィールドにモンスターはいなくなった…ボルテックス・ドラゴンでダイレクトアタック！！」

ｽﾞｶﾞｧｧﾝｯ!!

勝鬨「ぐぅぉぉっ！！」ｽﾞｻﾞｧｧｯ
LP4000➡1500

勝鬨「ぐ…」

遊矢「俺はカードを1枚セットしてターンエンド」
手札0

ミエル「凄いわぁ！流石はダーリン！！」

勝鬨「く……ハッ！」ﾊﾞｯ!

梁山泊の人々「…」ｷﾞﾛｯ

勝鬨「っ！！自分は…こんな所で負けられないのだ！！自分のターン！！」
手札5

ユート『彼は何故あんなにも勝ちに拘るんだ』

遊矢「彼の通っていた塾がそうさせたんだろう…負けてはいけない…そういった呪いのような物が彼を縛り上げているんだ」

勝鬨「自分は手札から《融合》発動！！」

修造「融合だって！？前年まではそんなカード…」

勝鬨「自分は勝つ！自分はひたすらに暗い闇のなかを歩いてきた！！お前のような奴に負けたりなどしない！！自分は手札の地翔星ハヤテと《天昇星 テンマ》を融合！！」


《天昇星 テンマ》
レベル5/風属性/戦士族
攻 2100/守 0


勝鬨「天駆ける星、地を跳び、今一つとなって、悠久の覇者たる星と輝け！融合召喚！来い！《覇将星 イダテン》！！」


《覇将星 イダテン》
レベル10/光属性/戦士族/融合
攻 3000/守 2200 


ニコ『勝鬨選手ここで前年までは無かった融合召喚を披露した！！』

勝鬨「更に装備魔法《破星剣》をイダテンに装備！！バトルだ！！イダテンでボルテックス・ドラゴンを攻撃！！この瞬間イダテンの効果発動！『このカードがこのカードよりも低いレベルのモンスターと戦闘を行う時！相手モンスターの攻撃力を0にする！！』」

遊矢「っ！ボルテックス・ドラゴンの効果発動！！」

勝鬨「そうはいかない！装備魔法破星剣の効果により『装備モンスターが戦闘を行う間！相手はモンスター効果を発動出来ない！！』」

遊矢「なにっ！？」

ユート『ボルテックス・ドラゴンの効果が封じられた！！』

勝鬨「終わりだ！榊遊矢！！！」


イダテン
攻撃力3000

⬇

ボルテックス・ドラゴン
攻撃力0


遊矢「トラップ発動！《反逆の翼》！！『相手による戦闘ダメージを半分にして攻撃してきた相手モンスターを破壊する！！』」

勝鬨「破星剣の効果により『バトルフェイズ時にイダテンが戦闘、効果で破壊されることはない！！！』」

遊矢「ぐぅぅっ！！」ﾌﾞﾜｯ
LP800

勝鬨「ホワァァ！！タァァッ！！！」ｶﾞｯ!!

遊矢「ぐぁっ！！」ﾊﾞｷｨｯ!!

柚子「遊矢ぁ！！！」

勝鬨「お前も落ちるがいい本当の「闇」に…俺はこれでターンエンド」
手札1

遊矢「本当の…「闇」…？」

ユート『ぐぅぅっ！！』

遊矢「うぉぉっ！！！」

－ｷｨｨﾝ－

遊矢『…』

ユート『…』


ｺﾞｺﾞｺﾞ…空が一瞬にして曇っていく

遊矢・ユート「俺の…ターン！！！」ﾄﾞﾝｯ!!
手札1

勝鬨「な、なんだ…！？」

遊矢・ユート「俺は再びペンデュラム召喚を行う…揺れろ我が魂よ…ペンデュラム召喚！！出でよ我が僕のモンスター達よ！！エクストラデッキからレベル4！ドクロバットジョーカー！！シルバークロウ！！！」


ドクロバットジョーカー
攻撃力1800

シルバークロウ
攻撃力1800


柚子「遊矢…？」

権現坂「遊矢は一体何を…」

遊矢・ユート「俺はレベル4のドクロバットジョーカーそしてシルバークロウでオーバレイ！！」

権現坂「なぁ！？」

遊矢「漆黒の闇より」

ユート「愚鈍なる力に抗う反逆の牙！！」

遊矢「今降臨せよ！！」

遊矢・ユート「エクシーズ召喚！！ランク4！！《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》！！」


《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
ランク4/闇属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻2500/守2000


ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁｨ!!

遊矢「…」

ニコ『な…ななななんとぉ！榊選手がエクシーズ召喚を！！』

柚子「あれは！！ユートの！！」

権現坂「ユート…ユートだと！？」

黒咲「っ」

遊矢「俺はダークリベリオンの効果発動『オーバレイユニットを2つ使い相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を半分にしその攻撃力分ダークリベリオンの攻撃力をアップする！！』トリーズン・ディスチャージ！！！」


ダークリベリオン
攻撃力2500➡4000


イダテン
攻撃力3000➡1500


勝鬨「イダテンの攻撃力を…！！」

遊矢「バトルだ…ダークリベリオンで…ぐっ！！うぅ！！」

柚子「遊矢！？」

遊矢「お、俺は…俺だ…」

遊矢(なんだ…この衝動は…！！全てを破壊したい衝動…これがユートやユーゴが体感した現象か…！！)

遊矢「俺は…こんなものに…支配されない！！！」

ユート『ああ…その…通りだ遊矢…』

遊矢「は…はは…ユートが俺の中に居てくれて良かったよ…一人では耐えられなかった」

ユート『俺も同じさ』

遊矢「…」ｽｩ…

遊矢「勝鬨と言ったな…お前は自分は闇の中にいると言ったな」

勝鬨「…ああそうだ」

遊矢「…俺も3年前父さんがいなくなった」

勝鬨「なに？」

遊矢「その後は稀代のエンターテイナーの息子から臆病者の息子に変わった…誰一人として俺に関わってくる人はいない…関わってきても俺をいじめてくる人間のみだった」

勝鬨「…」

遊矢「だがそれは暗い闇だけじゃなかった」

勝鬨「どういう意味だ」

遊矢「その中で確かな光を掴んだ、俺を支えた数少ない塾の皆やバカにされなように強くなろうとした俺の志が暗い闇の中で見つかったんだ！」

勝鬨「っ」

遊矢「闇があれば光もある…闇から抜け出したいと思うのなら自分の力で足掻いてみたらどうなんだ！勝鬨！！！」

勝鬨「じ、自分は…」

ユート『遊矢…』

遊矢「俺は抜け出す！！自分の力で！！父さんを越えるデュエリストになるために！！過去の自分も今の自分も越えてその天辺にある光を掴む！！」ﾋﾞｼｯ

遊矢は人差し指を上に向けるするとそこからﾊﾟｧｧと光が指してくる

勝鬨「榊…遊矢…」

「うぉぉ！いいぞ！！遊矢ぁ！！」

「応援するわ！！」

「もう誰も君をバカになんてしないぞぉ！！」

ﾜｧｧ!!

遊矢「自分の手で闇を振り払え！勝鬨…！！俺はダークリベリオンでイダテンを攻撃！！反逆のライトニング・ディスオベイ！！」

勝鬨「イダテンが自分よりも低いレベルのモンスターと戦闘する時！！その攻撃力を0にする！！」

遊矢「エクシーズモンスターはレベルを持たないよって効果は無効さ」

勝鬨「何！？レベルを持たないと言う事はレベル0ではないのか！？…ふ…だが…悪くない」

ﾊﾞｷｨｨｨﾝｯ!!

勝鬨「…ふっ」ﾌﾜｯ
LP1500➡0

ニコ『決まったぁ！！！』

ﾜｧｧ!!

ミエル「きゃぁぁ///ダーリンかっこいい～！！！」

遊矢「…どうだ勝鬨」

勝鬨「…自分の手で…自分の足で闇を振り払えか…単純で簡単な事だったようだな」

遊矢「…ふっ」ﾆｺｯ

梁山泊の人々「…」ｽｯ

遊矢「待てよ！！」

梁山泊の人々「…」ﾋﾟｸｯ

遊矢「勝鬨があんたたちに言いたいことがあるってさ」

勝鬨「自分は！負けました！！なので梁山泊塾を抜けさせてもらいます！！そして！！自分の道は！！自分で決めます！！」ﾆｯ

遊矢「…だ…そうだ」

梁山泊の人々「ふん…元より勝鬨は破門するつもりであった…自分から抜けてくれてせいせいする」

遊矢「…そんな扱いだから万年準優勝なんだあんたの所は」

梁山泊の人々「なにっ！？」

遊矢「使えない人間を切り捨てていくからあんたの所はLDSに勝てないって言っているんだ…今に見ているがいい「勇男」は強くなるぞ」

勝鬨「榊…遊矢」

梁山泊「…ふん！！」ｽﾀｽﾀ

ﾜｧｧ!!

ニコ『第一試合に続き第二試合も盛り上がりを見せました榊遊矢選手のデュエル！！相手を称え！支える！！これこそがまさにエンタメなのではないでしょうか！！』

勝鬨「すまないありがとう」

遊矢「いいや気にすることはないさ…それに今度は憎しみじゃない…真剣勝負をしよう」

勝鬨「ああ、自分も梁山泊に籠ってばかりで君の父親が失踪していたこと…エクシーズの事など何も知らなかった…きっとまだまだ自分には知らないことがあるだろう」

遊矢「それを見つけにいくのか？」

勝鬨「ああ…」ｽｯ

勝鬨が遊矢に手を差しのべる

遊矢「！…ふっ」ｽｯ

お互いにがっちりと握手を交わすと会場が大いに盛り上がった。


…


－融合次元 アカデミア－


研究員A「それでデータは？」

研究員B「記憶データによるとスタンダード次元にてエクシーズの残党と思われるエクシーズ使いと交戦…いずれも敗北しています」

研究員A「…紫曇院素良程のデュエリストがやられるほどのエクシーズ使い…レジスタンスのリーダー格の人間か」

研究員B「恐らく」

「…」ｽｯ


…

「…よし」ｶﾞﾁｬｯ

「待ってよ…何処に行くの？」

「…ユーリか」

ユーリ「デュエルディスクなんて持って…何処へ行く気なのセレナ」

セレナ「…ユーリ…貴様…」ｷﾞﾛｯ

ユーリ「…」

ｺﾞｺﾞｺﾞ…



ﾊﾟﾝｯ!!

セレナ「頼む！！見逃してくれユーリ！！」ﾃｦｱﾜｾ

ユーリ「はぁ…そう来ると思ったよ」ﾔﾚﾔﾚ

セレナ「お前と私の仲だろう？頼む！！この通りだ！！」

ユーリ「僕が見逃したってセレナが居なくなったら絶対に奪還命令が僕…いや僕だけじゃないアカデミアの兵士達に命令が下るよ？」

セレナ「それでもスタンダード次元にかなりの手練れのエクシーズの残党がいると聞いた…私だって戦えるという事をここで見せてやるのだ！」

ユーリ「…ふーん…」

セレナ「そもそも何故プロフェッサーは私やユーリを前線に出さんのだ！！私達の実力ならエクシーズの人間など容易いはずなのに…！！」

ユーリ「…僕は一応エクシーズの前線には出てないけど他の任務でエクシーズ次元やシンクロ次元には行ったことあるけどね」

セレナ「何！？そうだったのか！！それでどうだった！！！？」

ユーリ「どうって…」ﾒｿﾗｼ

セレナ「どうした？」

ユーリ「まぁ別にそんな事はいいでしょ？それよりスタンダードに行きたいんでしょ？見逃してあげるから行きなよ」

セレナ「本当か！？」

ユーリ「うん、セレナはずっとここに閉じ込められてたんだ自由になったって誰も文句は言わないさ」

セレナ「ありがとうユーリ！！流石はユーリだ！！」

ユーリ「まぁセレナを奪還する命令が下った兵士達も出来るだけ足止めしておくよ…ただ足止めだけだからね流石に僕も…」

セレナ「分かっているぞ！！ユーリありがとう！！大好きだぞ！！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

ユーリ「もう行っちゃったよ…まぁいいかスタンダードなら…エクシーズのあの現状をセレナには見せたくないし…それより出てきたら？バレット…だっけ？セレナのストーカーの」

バレット「ほう、気づくか流石だなユーリ…しかし私はストーカーではない「監視役」だ」

ユーリ「…それで？どうするの？」

バレット「無論…今報告させてもらう」

ユーリ「それは困るなぁ…セレナには少しの間でも自由になってもらいたいんだ…邪魔はさせないよ？」

バレット「お前とセレナ様の関係は知っている…だがだからこそセレナ様に甘いのだ！！」

ユーリ「…そうだね…僕はセレナに対して甘いかもしれない…だけどそれはね…逆に言えばさ…」ﾌﾞﾜｯ

ユーリから紫色のオーラが迸る

バレット「っ！！？」ｺﾞｸｯ

ユーリ「セレナ「以外」はどーでも良いって事なんだよ…プロフェッサーもアカデミアもスタンダードもエクシーズもシンクロだってぜーんぶどーでもいい！！僕にとって！等しく…皆ね！！「平等」だ！」

バレット「ふん、貴様のセレナ様に対する思いは勲章物だな…だがプロフェッサーの命だセレナ様をアカデミアから出すわけにはいかない！！」

ユーリ「セレナをそうやって縛り上げるのはやめてもらおうかな…食い殺すよ？」

バレット・ユーリ「デュエル！！」
LP4000

バレット「先んずれば私が先行だ！私のターン！」
手札5

バレット「私は永続魔法《獣闘機融合装置（ビーストボーグ・フュージョナー）》を発動！『１ターンに１度、自分の手札・フィールドから決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、ビーストボーグ１体をエクストラデッキから融合召喚する！』私は手札の《ダーク・センチネル》と《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》を融合！融合召喚！」現れ出でよ！！レベル6！《獣闘機(ビーストボーグ)パンサー・プレデター》」


《漆黒の豹戦士 パンサーウォリアー》
レベル４/地属性/獣戦士族
攻 2000/守 1600 

《ダーク・センチネル》
レベル４/闇属性/機械族
攻1500/守1800 


 《獣闘機 パンサー・プレデター》
レベル6/闇属性/機械族/融合
攻1600/守2000


バレット「パンサー・プレデターは『１ターンに１度、攻撃力の半分のダメージを相手に与える事ができる！』食らえユーリ！！」

ユーリ「…」
LP4000➡3200

バレット「私はカードを1枚セットしてターンエンド！！」
手札1

ユーリ「あっはは！１ターン目から地味に削ってくる堅物の君らしい戦法だね」

バレット「ふん！戦場に置いてこの地味なダメージが命取りとなる！！」

ユーリ「ああ、そう…でも僕はどちらかというと一撃で仕留める方が好きなんだよねぇ」

バレット「ふん！やれるものならやってみせよ！！」

ユーリ「…僕のターンだドロー…」
手札6

ユーリ「僕は手札から《捕食植物(プレデター・プランツ) オフリス・スコーピオン》を召喚」


《捕食植物 オフリス・スコーピオン》
レベル3/闇属性/植物族
攻1200/守 800


ユーリ「コイツの効果で『召喚、特殊召喚に成功した時手札のモンスター…僕は《にん人》を墓地へ送ることでデッキから「捕食植物」モンスター１体を特殊召喚する』…僕はデッキから《捕食植物(プレデター・プランツ) ダーリング・コブラ》を特殊召喚！」


《捕食植物 ダーリング・コブラ》
レベル3/闇属性/植物族
攻1000/守1500


ユーリ「そしてダーリング・コブラの効果発動！『このカードが「捕食植物」のモンスター効果で特殊召喚に成功した時デッキから「融合」または「フュージョン」カードを1枚手札に加える』僕は《融合》を手札に加え発動！」

ユーリ「フィールドのオフリス・スコーピオンそしてダーリング・コブラで融合！絶望の葉を生やすサソリよ…快楽の匂いを嗅ぐ蛇よ…魂喰らいてその姿を現せ！融合召喚！現れよ！！数多の虫を喰らう貪欲の葉！！レベル8！《捕食植物(プレデター・プランツ) ディオナス・ムスキブラ》！！」


《捕食植物（プレデター・プランツ）ディオナス・ムスキブラ》
レベル8/闇属性/植物族/融合
攻撃力2800/守備力2200


バレット「む！！融合モンスターか！！ならば！！永続罠発動！ 《紅鎖の獣闘機勲章》！『エクストラデッキからモンスターが特殊召喚された時、そのモンスター１体を対象としてこの効果を１度だけ発動できる！このカードが存在する限り対象のモンスターは攻撃できず、表示形式の変更もできない。そしてお前はモンスターを召喚・特殊召喚できず、マジック・トラップカードも発動できない！フィールドにビーストボーグが存在しない場合、紅鎖の獣闘機勲章は破壊される』しかし！！お前はこのターン何もできない！！」

ｷﾞｭﾙﾙﾙｯ!!

ユーリに紅い鎖が絡まる

ユーリ「あっそ…で？それが封じられるのって…マジック、トラップだけだよね？モンスター効果は封じられない…」ﾆﾔｯ

バレット「何！？」

ユーリ「僕はディオナス・ムスキブラの効果発動！『このカードが特殊召喚に成功した時フィールドの「プレデター」カードの数だけ相手フィールドのカードを選択し捕食カウンターを乗せる！！』僕のフィールドにはディオナス・ムスキブラが存在する！よって１つ！！その紅鎖の獣闘機勲章に乗せる！！」

ﾊﾞｼｨｯ!! 紅鎖の獣闘機勲章に小さな植物が取りつく

バレット「な、なんだ！！？」

ユーリ「そしてディオナス・ムスキブラの効果により『１ターンに１度、捕食カウンターが乗ったカード1枚を選んで破壊する！！』」

ﾊﾞｷﾝｯ!!

バレット「なにぃ！！？」

ユーリ「あーあ…折角君が頑張って僕を縛り上げたのに…解けちゃったね…そして僕は墓地のにん人の効果を発動し『フィールドまたは手札の植物族モンスターを墓地へ送りコイツを特殊召喚する』…僕は手札の《捕食植物(プレデター・プランツ) ドロソ・フィルムヒドラ》を墓地へ送る」


《にん人》
 レベル４/闇属性/植物族
攻1900/守 0


ユーリ「バトルだ…ディオナス・ムスキブラでそのよく分からない機械を攻撃…デトネイト・ファゴサイトーシス！！」


ディオナス・ムスキブラ
攻撃力2800

⬇

パンサー・プレデター
攻撃力1600


バレット「ぐぅっ！！だがその程度のモンスターでは私は倒せない！！『パンサー・プレデターが戦闘で破壊された時！墓地から融合素材となったモンスター1組を自分の墓地から特殊召喚する！』」
LP4000➡2800


パンサーウォリアー
攻撃力2000

ダーク・センチネル
守備力1800


ユーリ「おじさんバカなのぉ？パンサーウォリアーの攻撃力に自信があるのか知らないけど守備表示で出すべきだったよねぇ！！」

バレット「何を言っている！にん人程度ではダーク・センチネルを破壊するのがやっと…」

ユーリ「僕は手札から速攻魔法《瞬間融合》発動！！」

バレット「何！？」

ユーリ「僕はフィールドのディオナス・ムスキブラとにん人を融合する！！魅惑の香りで虫を誘う二輪の花よ！今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ！融合召喚！現れろ！飢えた牙持つ毒龍。レベル8！《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》！」


《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》
レベル8/闇属性/ドラゴン族/融合
攻2800/守2000


バレット「このタイミングで融合…だと…！！」

ユーリ「そしてスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果により『融合召喚に成功した時特殊召喚された相手モンスター1体の攻撃力分スターヴ・ヴェノムの攻撃力をエンドフェイズまでアップする！！』」

バレット「バカなっ！？」


スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
攻撃力2800➡4800


ユーリ「君の鎖じゃ僕もセレナも縛り上げることなんて出来ない…身の程を知れよおじさん…僕はスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンでパンサーウォリアーを攻撃！！」

ユーリ「暴食のデストロイ・ヘル・イーター！！！」

ｶｯｶｯｶｯ!!

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ!!

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
攻撃力4800

⬇

パンサーウォリアー
攻撃力2000


バレット「ぬぉぉぉっ！！？」ﾌﾞﾜｯ
LP2800➡0

ユーリ「あっけない幕切れだったね…おじさん」

バレット「ぐぅ…く…」

ユーリ「僕は優しいからね…」ｽﾞｲｯ

バレット「っ」

ユーリ「カードにはしないであげるよ…ただしセレナを逃がしたのが僕ってことをプロフェッサーに伝えたら…後は分かるよね？」

バレット「…見上げた根性だな…勲章ものだ」

ユーリ「その返答はオーケーってことね♪はい、それじゃこの話はおしまい♪それじゃあねぇ～」ﾃｦﾋﾗﾋﾗ

バレット「…奴は化け物か…全く…」ｶﾞｸｯ

…

ユーリ「ふんふふーん♪」ﾄﾝﾄﾝｯ

ユーリ「入るよぉ♪」ｶﾞﾁｬｯ

瑠璃「…」

ユーリ「はい、これご飯だよ、ちゃんと食べてね」ｽｯ

瑠璃「…」

ユーリ「大丈夫だってきっと君の思い人が助けに来てくれるよ」

瑠璃「貴方が私を拐ったんじゃない」

ユーリ「そうだったね…気に触った？」

瑠璃「…どうして私はカードにしないで拐ったの？」

ユーリ「…正直な話君を拐うのは少し気が引けたんだよね」

瑠璃「え？」

ユーリ「君や「リン」がセレナによく似ていたから…」

瑠璃「セレナ…」

ユーリ「…本当の事を言うと君達を拐っている理由事態は知らない、その命令事態を出しているのはこのアカデミアでプロフェッサーと呼ばれる男さ」

瑠璃「理由が分からないのに…私やそのリンって子を拐ったの！？」

ユーリ「こうでもしなきゃセレナが自由になれないから」

瑠璃「え？」

ユーリ「はぁ…やっぱり君は何処と無くセレナに似てるからかな…僕も余計な事を話しちゃうよ…セレナは僕のたった一人の家族みたいな物なんだよ」

…

僕達の住むこの世界…アカデミアはプロフェッサーが来る前から「強者主義」だったのさ

強い者が上に立ち下の者を取りまとめる…普通だろう？

そんな中で僕は…自分で言うのも何だけど「強者」だった

元々センスが合ったのかな？僕は6歳にしてこのアカデミアの頂点にたった

初めは皆驚きと歓声を上げてたよ、なんて凄い少年なんだと…ね…だけど何時しか歓声は「悲鳴」に変わっていた

たかが6歳のガキが目上の…それもプロデュエリストをいとも簡単に打ち破るその姿は何時しか僕を皆が「悪魔」、「化け物」と罵るようになったのさ

拍車をかけたのはもしかしたら僕が使っていたデッキ「捕食植物」の影響も少なからずあっただろうね。

だけど僕は昔から花が好きだった、特に「光合成」で自ら動くことなく栄養を補給する植物ではなく、自らまるで獣のように昆虫や動物を食べる「捕食植物」に興味を引かれた。

だから変える気も無かったしそれでいいと思っていた。

ショタユーリ「あ、あの…」

アカデミア生徒「ひっ…あ、ああ…ユーリ君か」

ショタユーリ「でゅ、デュエルを…」

アカデミア生徒「はっはは…ご、ごめんね今忙しいから…それじゃ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

ショタユーリ「あ…」ｼｭﾝｯ

「あの子だろ？」

「ああ、止めとけって強すぎてつまんねぇか」

「きっと心の底では俺たちを見下してるって…」

ショタユーリ「…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

僕には家族は居ない…このカード以外に家族なんて無かった

だからこんな時に頼れる人なんて居なかった…そんな時だった

「おいおまえ！」

ショタユーリ「！」

「わたしとでゅえるしろ！」

ショタユーリ「え？」

僕の目の前に現れたのがセレナだった

ショタユーリ「君は？」

ロリセレナ「わたしか？わたしはせれなだ！」ﾌﾝｽｯ

ショタユーリ「初めて…来たの？」

ロリセレナ「うむ、しせつとやらからこっちにきたのだ、よろしくな…えーと」

ショタユーリ「…ユーリだよ」

ロリセレナ「うむ！よろしくだゆーり…それよりでゅえるだ！！」

ショタユーリ「僕と…？」

ロリセレナ「おまえいがいにだれがいるのだ」

僕はこの時、この子は始めてアカデミアにきたから僕の強さを知らない哀れな子だと思っていただから仕方なくデュエルをした

ｽﾞｶﾞｧｧﾝｯ!!

ロリセレナ「うわぁぁぁ！」ﾍﾟﾀﾝｯ
LP0

ショタユーリ「だ、大丈夫！？」ﾎﾟﾃﾎﾟﾃ
LP4000

ロリセレナ「う…うぅ」ｼﾞﾜｧ…

ショタユーリ「え、えぇ！？な、泣かないで…！」ﾜﾀﾜﾀ

僕はやってしまったと思った、彼女は泣いていた

僕はまた「一人」になるとそう思っていた

ロリセレナ「…かい」

ショタユーリ「え？」

ロリセレナ「もういっかいだ！！ゆーり！！」ﾊﾞｯ!!

ショタユーリ「えぇ！？」

セレナは泣きながら僕にもう一回とデュエルをせがんできた

来る日も来る日もワンターンキルされても何度でも挑んでくるセレナ

僕にとって「家族」はセレナしかいないんだ

…

そして幾分か年月がたって今から3年前突然現れたのがプロフェッサー

彼によって僕とセレナは離れ離れにされた…それが許せなかった

ユーリ「プロフェッサーは？」

アカデミア生徒「さぁ？だが誰とも会う気はないらしい」

ユーリ「…ち…仕方ないか」

そこで僕はセレナが幽閉されている場所に勝手に忍び込んだ

ユーリ「ここが…広いけど…何もない」

セレナ「む？この「匂い」は…ユーリか！！」ﾊﾞｯ!!

ベッドから飛び起きた彼女は一目散に僕に詰め寄ってきた

ユーリ「…犬か君は」

セレナ「ふふーん、これでもずっと一緒にいるのはユーリだからなユーリの匂いなら分かるぞ」ｴｯﾍﾝ

ユーリ「そう…結構元気そうで良かったよ」ｸｽｯ

セレナ「むぅ…だが何故私達は離れ離れなんだ？」

ユーリ「さぁ、あのプロフェッサーとやらの考えがあるんだろう…僕には分からないけど」

セレナ「…今日も脱走をしようとして捕まった」

ユーリ「…あの騒ぎ…やっぱりセレナだったんだ」

セレナ「全く何故私がこんなところに！！」

ユーリ「…よし、なら僕が毎日ここに侵入してあげる」

セレナ「！」

ユーリ「少し…いや結構大変だけどセレナの為だったら頑張ってみるよ」

セレナ「本当か！？」

ユーリ「…うん、セレナは僕にとってたった一人の家族なんだ…家族の為だったら何だってするよ」

セレナ「…それはこちらのセリフだ私にとってもユーリは家族だ…いやその…」

ユーリ「ん？」

セレナ「か、家族以上の…その///」

ｶﾞﾀﾝｯ

ユーリ「とっ…誰か来そうだね…少し僕は隠れるよ」ｼｭﾊﾞｯ

セレナ「う///うむ///」

僕はその後もセレナに隠れて会い続けた。

…

ユーリ「ま、それで今に至るわけ」

瑠璃「それでどうして私達を連れ去ることになるのよ」

ユーリ「…君はここに来てからまだ１ヶ月もたってないよね？」

瑠璃「…」

ユーリ「でもセレナは3年もの間こんな感じの部屋に閉じ込められていたんだ…君は考えられるかい？」

瑠璃「っ…」

ユーリ「だから僕はセレナを自由にしたい…その為にはプロフェッサーから瑠璃、リン、柚子って子を連れてこいという命令が下ったんだ」

瑠璃「そのプロフェッサーの命令に従うというの！？」

ユーリ「僕だって最初は反抗したさだけどプロフェッサーは一筋縄じゃいかない…負けちゃったのさ僕」

瑠璃「え！？」

ユーリ「まぁでもそこまで実力が離れてるわけじゃないし戦ったのは3年も前…今の僕だったら充分やれるだろうから次やれば勝てるかもしれない…だけど今アカデミアの実権はプロフェッサーが握ってる…ここで問題を起こしてセレナとのこの取引を無かったことにされる方が僕としては望ましくない」

瑠璃「そこまでして…そのセレナって子を…」

ユーリ「僕にとってセレナは全てなんだ…それ以外の人間なんてどうでもいいよ」

瑠璃「…」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

ユーリ「ん？プロフェッサーから…それじゃ僕もう行くね、ちゃんとご飯食べてね…あっと…リンにも渡しに行かなきゃ…」ｽﾀｽﾀ

ｶﾞﾁｬﾝｯ

瑠璃「…あの人は顔がユートに似てた…奥底に秘める強い意思もユートと同じだけど…この世界があの人の性格を歪ませてしまった…ユート…助けに来て…そしてあの人も…変えてあげて…」ｷﾞｭ

…

ユーリ「…何のよう？」

プロフェッサー「セレナが脱走した」

ユーリ「へぇ…そうなんだ」

プロフェッサー「そこでだ…ユーリ…君にはこの柊柚子の確保にスタンダード次元に向かってほしい」

ユーリ「…セレナは？」

プロフェッサー「彼女の事は「オベリスクフォース」に任せてある」

ユーリ「オベリスクフォース…ねぇ…うん、分かったよ…じゃあスタンダードに行くよ」

プロフェッサー「頼んだよ」

ユーリ「はいはーい」ｽﾀｽﾀ

ユーリ(ま、丁度いいかな…セレナを監視できるし…まぁセレナがオベリスクフォースに負けるとは思えないけど多勢に無勢って言葉もあるしね…僕がセレナを守るんだ…)

…

北斗「うわぁぁぁ！！」ｶﾞｸｯ
LP0

セレナ「ふん…」

北斗「ま、待って！！」

セレナ「他愛ないエクシーズ次元の奴等がこの程度な訳がない」ﾋﾟｯ

北斗「うわぁぁぁ…」ﾋﾟｶｯ

セレナ「…次だ」

…

中島「強大な融合反応あり」

零児「…」ｽｯ

中島「社長」

零児「少し席を外す、この事は黒咲には黙っていてくれ」

中島「はっ」

…

桜木「…ん？君は…」

セレナ「…お前がこのスタンダードでプロのエクシーズ使いだな」

桜木「僕を呼んだのは君…？」

零児「いいや君を呼んだのは私だ」

桜木「社長さん！？」

零児「君はもう下がっていい…ありがとう」

桜木「は、はぁ…それでは失礼します」ﾀﾀﾀｯ

セレナ「…貴様は」

零児「久し振りだな…それとも覚えていないか？私の事を…3年前に１度会っているはずだ」

セレナ「3年前だと…？」

零児「ああ、そうだ」

セレナ「…」

…


続く

次回

「アカデミア進撃2」


熱血！！ユーリ塾！！


ユーリ「はぁい僕だよ、皆よろしくね」

セレナ「うむ、私はセレナだ」

ユーリ「今回は僕達が担当する事になったんだ」

セレナ「うむ！！楽しみだなユーリ！」

ユーリ「楽しいかどうかはさておいて…それじゃあオリカからいこうかな」


《弐狽剣》
－装備魔法－

①自分フィールドの「天」モンスターまたは「地」モンスターに装備できる。自分バトルフェイズの間そのモンスターの攻撃力を2倍にする。


《破星剣》
－装備魔法－

①このカードを装備したモンスターが相手モンスターと戦闘を行う間相手はモンスターの効果を発動出来ない。②このカードを装備したモンスターは戦闘、効果で破壊されない。


《修羅魔封》
－通常罠－
①「天」モンスターまたは「地」モンスターに対して相手が発動する魔法、罠、モンスター効果の発動を１度だけ無効にする。


ユーリ「勝鬨君のカードだね」

セレナ「弐狽剣は放送時に出てきたアクションマジックの効果をそのまま装備魔法にしただけだな」

ユーリ「強いかどうかと言ったら微妙だけどネーミングは気に入ってるらしいよ」


《反逆の翼》
－通常罠－
①このターンに受ける戦闘ダメージを１度だけ半分にする、その後攻撃してきた相手モンスター１体を破壊できる。②墓地のこのカードを除外して発動する、墓地に存在するランク4、闇属性、ドラゴン族Xモンスター１体を特殊召喚する。このカードが墓地に送られたターンこの効果は発動出来ない。


ユーリ「苦肉の策第２弾、遊矢はトラップが少ないからね…」

セレナ「これはダーク・リベリオンの攻撃力半分効果を戦闘ダメージに置き換えて相手モンスターを破壊する…なかなかではないか」

ユーリ「②の効果も魅力的ではあるけどこれを入れるかと言われたら疑問だね」


《捕食植物（プレデター・プランツ）ディオナス・ムスキブラ》
レベル8/闇属性/植物族/融合
攻撃力2800/守備力2200

フィールドの捕食植物×2

このカードが表側表示で存在する限りフィールドの捕食カウンターが乗ったレベル2以上のモンスターは全てレベル1となる。
①このカードが特殊召喚に成功した時、自分フィールドの表側表示で存在するプレデターカードの数だけ相手フィールドのカードを選択し捕食カウンターを乗せる。②このカードはフィールドの捕食カウンターの数だけこのターン攻撃できる回数を増やす。③１ターンに１度、相手フィールドの捕食カウンターが乗ったカード1枚を選んでそのカードを破壊する。


ユーリ「あははは！！僕のオリジナルカードだよ！いいねぇ！！」

セレナ「テンションが高いなユーリ」

ユーリ「そりゃあ僕のカードだからさ、さて素材の方はまぁ僕のデッキなら無理なくだせるだろうねただフィールド指定だから面倒ではあるけど」

セレナ「しかし①の効果は１ターンに何度でも使えるな」

ユーリ「１度召喚して何度でも蘇生すれば最低でも１つカウンターを乗せることができる」

セレナ「③の効果で確実な除去を選ぶかはたまた②の効果で連続攻撃を狙うか」

ユーリ「②の効果はシューティングスターと違って攻撃できるじゃなくて攻撃回数を増やすだから仮にフィールドに捕食カウンターなくてもコイツは１回は攻撃できるのが魅力的だね」

セレナ「「ディオナス・ムスキブラ」か…ディオナス・ムスキブラってなんだ？」

ユーリ「ディオナス・ムスキブラ…そのままの意味だよセレナ、「ハエトリソウ」さハエトリソウは食虫植物の中ならかなり有名じゃないかな？その見た目から動物を連想させやすいしね僕も好きだよあれ」

セレナ「だがあれは見た目の美しさとかはないな」

ユーリ「それが逆に魅力的じゃないか僕が扱う捕食植物には「見た目の魅力」で虫を喰らう者…他にはウツボカヅラやハエトリソウのように「無骨でただ食べる」だけの捕食植物…いいじゃないか」

セレナ「うむぅ…よくわからないがユーリが楽しそうで何よりだ！！」

ユーリ「それじゃ次回もよろしくねぇ♪」ﾃｦﾋﾗﾋﾗ

…




ArcVifは書き溜めで16話くらいまで出来てますがReRはまだまだです。下手するとArcVばっかじゃねぇか！ってなるかも…

ReRも頑張って製作中…うぉぉ！


ちなみに次回はセレナと零児戦ですが零児難しすぎて私憤死しています