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遊☆戯☆王 Re;R/第0話 ようこそ遊進町へ 作:こんにゃく





コトコトコト…カシッ…パタンッ

鍋には味噌汁そして最新鋭の炊飯器には白くほかほかの御飯

『彼』はそのご飯を綺麗に取り茶碗へと移していく

グツグツグツ…クイッ

味噌汁もまた同じように丁寧に丁寧に取っていく

それらを彼は食卓に並べていく

ピッ

テレビを付ける

『遊進町では、現在行方不明となっている少年、少女の数が今年過去最多となっており…』

テレビでは朝のニュース番組、アナウンサーである女性が淡々と読み上げていく

コトッ…コトッ…コトッ…

テーブルには4つの椅子に4つの食事、味噌汁、白米、そしておかずはそれぞれバラバラの納豆やら魚やら…

それらがそれぞれの椅子のある方面へと置かれる

ギィ…

食事の支度を終えたその『男』は静かに4つの内の1つの席へと座る

スッ

「さぁ、食事の支度が出来たよ」

男は静かに言う

本来ならばその4つの席には人が座るべきだろう、だが男の周りには『誰も存在しない』

「ふふふ、今日はね『君達』の好みに合わせて朝御飯を支度したんだ…遠慮なく食べようじゃないか…」

男は話す…

誰もいない

いや、そこには確かに『存在』はする

4つの椅子、男が座る椅子以外に置かれた3つの『カード』

まるでそれは『人が閉じ込められている』かのような

そしてその人達は『少年』、『少女』であり皆『悲鳴』を上げているような…

そのカードに対して彼は優しく囁くのだ

「…家族なんだから」クスッ





・OPイメージ
『SPYAIR』

《ROKNIN OUT》




「行ってくる」

バタンッ…

「遊進町」

しかしながら数多くの自然を残しつつビル軍が並ぶその姿は奇妙

様々な国の外観を併せ持つこの町で一人の少年はいた。





「遊牙くーん」 「遊牙君こっちこっち!!」

数人の少女達が遊牙と呼ばれる少年を呼び掛ける

数人…その数は5人

「ねぇねぇ遊牙君、もうすぐ卒業だね!」

「遊牙君って確か…進学しないんだよね?」

「なんで進学しないのぉ?」

などとペチャクチャと喋る

遊牙「…朝から騒がしいぞお前達」スッ

遊牙はそんな女子達を置いてさっさと行ってしまう

「あーん、そんなこと言わないでよぉ遊牙くーん」タタタッ

少女達はそんな遊牙にまとわりつくように歩く

遊牙「…」

遊牙は全く気にも止めずに歩き続ける

その時

「遊牙!!」

1人の少女の声が響く

遊牙「…」

「あっ…」

「また来たのね…あの子」

その少女は茶色い長い髪を揺らす美少女

遊牙「美遊か…」

美遊「美遊かじゃないでしょ!?全く…はいこれ」スッ

美遊は遊牙と同じく周りの少女達を気にも止めず遊牙に1枚の手紙を渡す

遊牙「手紙…?」

美遊「父さんが持ってきたの…遊牙にって」

遊牙「…親父が?」

遊牙「…」

遊牙はその手紙をポケットの中に無理矢理押し込む

美遊「見ないの?」

遊牙「…興味ないな…あの親父から手紙なんて…」

美遊「…遊牙」

そう言い終えると遊牙は去っていく

「ちょっと!美遊ちゃん!」

「遊牙君の妹だからって遊牙君と私達の登校を邪魔しないでよね!」

そーよ!そーよ!と周りの女子達も騒ぐ

美遊「う…っるさいですよ!!遊牙は私の兄なんですから口出ししても良いじゃないですか!!それより遊牙に毎朝毎朝勝手について来るのは止めてくださいと言ってるじゃないですか!!!」

「う…」

美遊の勢いに少女達は黙る

美遊「はぁ…それにしても遊牙…」

「え…と…遊牙君って未だにお父さんと仲が悪いの?」

美遊「…はい…私達の父さんは忙しくて…余り…それこそここ数年は構って貰えていませんから…」



おい、来たぜ…遊牙だ アイツ強いくせに進学しないんだとよ ハッエリートはやっぱ違うな

ヒソヒソと周りから声が聞こえてくる

遊牙「…」

しかし遊牙はその声を気にしてなどいない

遊牙が気になる事は別だった

それは手紙

遊牙(親父が今さらなんで手紙を…?)

遊牙(…まぁいい…癪だが後で確認しよう…)



ギシッ

遊牙は乱暴に椅子に座る

そして直ぐ様その手紙を開いた

遊牙「…これは」

そこには

『デュエルアカデミア・遊進』への進学届けだった

遊牙「…俺としたことが…何期待してんだよ」

遊牙は苦笑いを浮かべるとその紙をゴミ箱へと棄てる…が

「おいおいおい…遊牙君…この紙はなんだぁ?」

そこには遊牙よりも一回り巨大な体をした男の姿があった

遊牙「てめぇには関係ない…どけ」

「ああ関係ないな…だが」スッ

「おい見ろよぉ!遊牙の野郎デュエルアカデミアへのご招待が来てるぜぇ?」

「マジかよ」 「あの有名な?」

ザワザワ

「デュエルアカデミアと言えばこの遊進町でも有数のデュエル高校…そこで学べば輝かしい未来が待っている…」

「そしてその進学率は極めて低い!なにより実技選考!選りすぐりの教師による実技で大体は落とされちまう!そんな難易度の高い高校を!!なぁんでてめぇが進学届け持ってんだ?」

遊牙「…」

「お前確か進学しねぇんじゃなかったのかぁ?あ?」

遊牙「ああしない、だから捨てようとした」

「てめぇの親父のコネだろぉ?」

遊牙「…何が言いたい」

「このデュエルアカデミアはこの『悪童 豪』こそが相応しい!!」

遊牙「…俺に1度でもデュエルで勝ってから言うんだな」

悪童「ほう?ならやるか?」

遊牙「…てめぇには興味なんてない…退け」

悪童「はっ臆病者だなてめぇはよぉ…そんなんだからてめぇの親父はなにもしねぇんじゃねぇのか?」

遊牙「…」

周りから「やめなよぉ」などの声が聞こえてくるが悪童はやめない

悪童「聞いた話だと…てめぇの親父…帰ってきてねぇらしいじゃねぇか…新しく女でも作ったんじゃねぇのかぁ?」

遊牙「…」

悪童「お前の母親…捨てられたんじゃねぇのか?魅力が無くなってよぉ…」ニヤニヤ

遊牙「…」ピクッ

この時、初めて遊牙の表情が変わった

遊牙「今すぐ表へ出な…悪童」

悪童「あ?」

遊牙「聞こえなかったのか?それとも脳のねぇてめぇの頭じゃ言葉が通じなかったか?」

悪童「なん…だと」ピクッ

遊牙「今すぐ表へ出ろ…相手になってやる…」

悪童「良いだろう…お前にはいくつもの借りがある…ぶっ潰してやるよ」

遊牙「俺も潰してやるよ…てめぇの顔面をな」

周りが「や、やばくない?」 「どうすんだよ…」等とアタフタとしていたが

遊牙そして悪童は校庭へと向かっていった



美遊「はぁ…」

私の名前は美遊…

朝に一緒に居たのは兄の遊牙

私の兄である遊牙と父は仲が悪い…と言っても口喧嘩だとか殴りあいだとか生理的に嫌いだー…なんて言うことではない

…私達の父はこの町の有名人みたいなものでとにかく忙しかった

特に私達が物心ついた頃には頻繁に家に帰る事は無くなり

2年くらい前からはその忙しさに拍車が掛かり会える日は月に1、2回になった

母は仕事がらというかなんというか私達の世話をしつつ父の手伝いもしているからか頻繁に会うらしく夫婦仲は良好…なのだけど

遊牙にとってそれは耐え難い苦痛だったのかもしれない

父との接触がほぼ無くなり遊牙は父に対して『関心』が無くなったのだ

興味も無いと言った具合で少々遊牙の性格は歪んでしまった

母は「男の子ですもの反抗期くらいくるわ」なんて言ってるけど私は不安

喧嘩はしょっちゅうするし協調性が無いから友達は出来ない。



バキィッ!!

不良『ひぃぃっ!!?』

数人の不良が血だらけで倒れている。

美遊『あっ!!?ゆ、遊牙』

遊牙『俺はてめぇらみたいな奴が大嫌いなんだ…消えな』

不良達『に、逃げるぞぉ!!』

気弱な少年『あ、ありがとうごさいます…』

遊牙『…単純に俺が気に入らなかっただけだ気にするな…おまえもさっさと行きな』

気弱な少年『は、はい!!』タタタッ…

遊牙『…ちっ…デュエルも出来ねぇで寄ってたかって1人の人間を痛め付けるなんてやり方…俺は気にいらねぇ』

美遊『でもやり過ぎは良くないって言ってるでしょ!?問題になったら…』

遊牙『問題になったら…?アイツらは集団でたった1人に「負けました」とでも言うのか?そっちの方が男として情けねぇと思うがな』

美遊『…もうっ!!遊牙の屁理屈!!』




女の子からはモテるけどめんどくさがって相手にしてないし…



後輩の女の子『遊牙…先輩!!好きですぅ!!』

遊牙『…止めときな、俺となんてつるんだらてめぇの評判も悪くなるだけだ』

後輩の女の子『で、でもぉ…』

遊牙『それに俺は別に興味がねぇ、この話は無かった事にするんだな』スタスタ…

後輩の女の子『ふ、ふぇぇ…』



勉強だって本当は出来るくせに成績は並を保ってる…



遊牙『…』

学年中間テスト順位

遊牙 5位

遊牙『…まぁまぁって所か』

美遊『…遊牙なら1位取れるでしょ?』

遊牙『…なんで取る必要がある』

美遊『なんでってそりゃあ…』

遊牙『学力なんて自分が把握していれば良い…他人に見せびらかしても面倒が増えるだけだ』

美遊『なにそれ…』

でも…そんな遊牙でも『デュエルモンスターズ』だけは違う

全力を出して相手とぶつかれる手段として何時でも真剣だもん



昔から遊牙はデュエルモンスターズだけは楽しそうにやっていた

幼少期遊牙『いっけぇ!!』

ズガンッ‼

よく父さんと一緒にデュエルをしていた

私はお母さんと一緒にその光景を見ていた

それは今だって変わらない


遊牙『…行くぞ』

相手の少年『うわぁぁっ!』コテン
LP0

遊牙『ふ…いいデュエルだった』スッ

相手の少年『あ、ありがとう』スッ




でも最近ではそのデュエルモンスターズでさえ喧嘩の道具にしている気がする…

美遊「はぁ…どうしたらいいんだろ…」

ワァァァッ!!

美遊「…ん?なんだろう…騒がしいな…」

美遊「…外…?」ガタッ



とある研究施設

二人の男の姿があった

「…これは『残思』か?」

「…どうやらな」

「まさか…本当に」

「いや…それは無いだろう」

「どうして言い切れる?」

「…過去の照合パターンだ、見ろ」

「…数値は一定…何も変化していない…?」

「そうだ、つまりお前が思ってるような事はまず無い」

「だが…」

「…ああそうだ…つまりこの『残思』…これを利用している奴がいる」

「…だが一体…」

「最近ニュースで見たか?」

「?」

「この遊進町の少年、少女の行方不明者の数」

「ああ、過去最多だったな」

「これを見てくれ」スッ

「これは…!」

「行方不明者が急増したのは今から15年前…どう思う?」

「関係が…あるのか?」

「…さぁな…そこまでは分からない…だがこの町には確かに『闇』があるって事だよ」

「…」

「そういやお前の息子達も15歳になるのか」

「今年で16だよ」

「はっは…早いもんだなぁ」

「…そうだな」

「遊牙とは仲良くやれよ」

「…そうしたいけどな…」

「それに行方不明者の事件だって遊牙達も例外じゃねぇ…遊牙は腕っぷしもデュエルタクティクスもあるからともかく美遊はしっかり守ってかねぇと」

「…少し外す」

「…おう」

「すぐに戻るよ」スタスタスタ



悪童「はっ!!やっとお前にリベンジが出来る事を嬉しく思うぜぇ!!遊牙ぁ!!!」

遊牙「…なに喜んでんだてめぇは」

悪童「そりぁお前を潰せるんだからなぁ!!こんなに嬉しい事はねぇ!!」

遊牙「そうか…そりゃあ残念だな…てめぇは2度とカードを拝むことが出来ねぇ顔面になっちまうんだからな」

悪童「言ってくれるじゃあねぇか…やれるもんならやってみやがれ!!」

遊牙・悪童「デュエル!!」
LP4000


悪童「先行は俺から行かせてもらう!!俺のターン!」
手札5

悪童「俺はモンスターを《裏側守備表示》で召喚!そしてカードを1枚セットしてターンエンド」
手札3

《裏側守備表示》

悪童「まずは様子見…遊牙…お前の出方を伺ってやるよ」

遊牙「…そうか…なら俺のターン!」
手札6

「マジでやってるぜ!?」 「遊牙君のデュエル久々に見るかも…」

遊牙「俺は手札から《黄泉隊(トワイナイト) デュランダル》を召喚!」


《黄泉隊(トワイナイト) デュランダル》
レベル4/闇属性/戦士族
攻撃力1800/守備力1000


遊牙「そして手札から《黄泉隊(トワイナイト) ソウル・キャット》の効果を発動!『自分フィールドのモンスター1体を破壊し手札、墓地からこのカードを特殊召喚する!』」

遊牙「デュランダルを破壊することで手札から特殊召喚!」


《黄泉隊(トワイナイト) ソウル・キャット》
レベル1/闇属性/獣族
攻撃力0/守備力0


遊牙「ここで『フィールドで破壊されたデュランダルの効果発動!デッキからレベル5以上の黄泉隊(トワイナイト)モンスター1体を手札に加える!』」

遊牙「俺は《黄泉隊(トワイナイト) エンプレス・ヴァンパイア》を手札に加える!」
手札4

遊牙「そしてエンプレス・ヴァンパイアの効果発動『自分フィールドのモンスター1体を破壊しこのカードを手札から特殊召喚する!』」

遊牙「俺はフィールドのソウル・キャットを破壊しエンプレス・ヴァンパイアを特殊召喚!」


黄泉隊(トワイナイト) エンプレス・ヴァンパイア
レベル7/闇属性/悪魔族
攻撃力2300/守備力2000

遊牙「…」

そこに現れたのは美人という言葉が似合う美しき吸血鬼

遊牙「そして破壊され墓地へ送られたソウル・キャットの効果により『デッキからソウル・キャットを特殊召喚する!』」


ソウル・キャット
攻撃力0


遊牙「更に手札の《黄泉隊 (トワイナイト) キャロス・ソーサラー》の効果により『フィールドのモンスター1体を破壊し手札から特殊召喚する!』」


キャロス・ソーサラー
レベル7/闇属性/魔法使い族
攻撃力2000/守備力2500


遊牙「ソウル・キャットの効果は1ターンに1度のみ…効果は発動されねぇ」

遊牙「…てめぇは様子見と言ったな…てめぇのその甘さでどうやってアカデミアに行くつもりだったんだ?」

悪童「俺が甘いだと?寝言なら…」

遊牙「俺はエンプレス・ヴァンパイアの効果を発動する『このカードの攻撃力をエンドフェイズまで墓地のトワイナイトの数だけ300ポイントアップさせる』」


エンプレス・ヴァンパイア
攻撃力2300➡3200


遊牙「戦闘を行う…裏側守備表示のモンスターを攻撃しろエンプレス・ヴァンパイア」

遊牙「ディス・ウィップ!」

バシュンッ!!

悪童「かかったな遊牙!!裏側守備なのは《人喰い虫》よぉ!!」


人喰い虫
レベル2/地属性/昆虫族
攻撃力450/守備力600


悪童「コイツが『リバースした時!!相手フィールドのモンスター1体を破壊する!!』」

悪童「それだけじゃねぇ!!トラップ発動《人喰い便乗》!!『相手フィールドのモンスターを破壊する効果が発動した時!!更にもう1枚破壊してそれがモンスターの場合お前にこのターンに破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを受けてもらう!!』」

「えっ!?それって!!」 「悪童のズルいデュエルだ!!」

悪童「はっ!!これでお前は終わりだなぁ!!遊牙!!」

遊牙「…俺は嘘が嫌いなんでな…有言実行させてもらう」

悪童 「…あ」

遊牙「キャロス・ソーサラーの効果発動『自分フィールドのモンスターが守備表示モンスターとバトルする時その攻撃力を500上げて貫通効果を与える』」

悪童「なにっ!?」


エンプレス・ヴァンパイア
攻撃力3200



人喰い虫
守備力600


悪童「うぉぉっ!?」
LP1400

悪童「だ、だかよぉ!!てめぇのモンスターは破壊されて!!その攻撃力だけ…っ!!」

遊牙「無駄だ、エンプレス・ヴァンパイアの効果発動!『1ターンに1度墓地の黄泉隊(トワイナイト)モンスター1体を除外して相手が黄泉隊(トワイナイト)に発動する魔法、罠、モンスター効果の発動を無効にして破壊する!』」

悪童「何ぃ!?」

遊牙「…」ドドド…

悪童「っうっ!?」

遊牙「てめぇはさっき俺の母親に対してなんつったか覚えてるか?」

悪童「…っ!!」

遊牙「俺の母さんや美遊を傷つける野郎は誰であろうと許さねぇ!!!」

悪童「ゆ…許してくれよ遊牙…な?ほんの遊びだろ?デュエルなんて…」

遊牙「…遊びだと?デュエルが遊び…そんなだからてめぇはその程度なんだよ」

悪童「ぼ、暴力反t」

遊牙「…駄目だね」

ギュァァンッ!!

ドドドッ!!!

「きゃぁぁっ!?」 「なっ!?なんつー威力だよ」 「悪童ヤバくね?」

悪童「ぎぁぁぁっ!!?」
LP1400➡0

悪童の顔に直撃した攻撃は文字通り面目丸つぶれと言ったところか

遊牙「俺に懺悔したところで許されるわけないだろ」

ドサァ

悪童「が…がが…」

遊牙「…」

美遊「遊牙!!」

遊牙「…」

美遊「あ…遅かったか…もう!!何やってんの!」

遊牙「…何が?」

美遊「何がじゃない!こんなことしてただで済むと…」

遊牙「…コイツが俺の勘に触る事を言うからだ」

美遊「オーバーリンクスはそんな為に使うものじゃないって何度言えば…」

遊牙「ふん…それでなんだ、この手紙の進学届けでも無しになるのか?」スッ

美遊「それは…」

遊牙「それで結構…俺は俺のやりたいようにやるだけだ」

「お前はそれでいいのか?」

ザワ…

周りが静寂からザワザワとざわめき始める

「あ…あの人は…」 「えっ!?なんでここに!?」

遊牙「…あんたは」

先生「ほら!早く!!悪童君を!」

先生達が悪童に応急手当てをしながら運んでいく

先生「後は頼みます…」

「ああ、分かりました…うちの息子がご迷惑を…」

先生「いえいえ…」

遊牙「…こんな所まで出向いてくるなんてどういう風の吹き回しだ?親父…」

「…お前は今自分がどうだと思っている?」

遊牙「質問の意味が分からねぇな」

「お前は自分が最も強いと思っているんではないか?」

遊牙「…そこまで自惚れてないがな」

「だがそれに近いだろう?」

遊牙「お前に何が…」

「…だから俺はコレをお前に渡したのさ」スッ

遊牙「そうか…だが俺は行くきは無ぇ…」

「俺とデュエルをしよう」

遊牙「…は?」

「自分よりも強いデュエリストはこの世に沢山いるって事を俺が教えてやる…それに俺とデュエルがしたかったんだろう?」

遊牙「…面白い…かかってこい、相手になってやる」

「久々のお前とのデュエルだ全力で来い!」

遊牙「言われなくてもそうさせてもらう!!」

美遊「父さん!遊牙!!」

「マジかよ…あの人のデュエルが見れるのかっ!」 「本当に!?やったぁ!!」

遊牙「…人気な事で…」

「別に人気というわけではないだろう」

先生「…あの人は今から18年も前…私が10歳位だったかな…」

遊牙「デュエル!!」
LP4000

「先行は俺から行かせてもらう!俺のターン!」
手札5

先生「世界が「深淵」に包まれた時…己の力で世界を救った人物…」

父親「俺はスケール1の《黒の魔術師》とスケール8の《黒麗の魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング!!」


《黒の魔術師》
レベル7/闇属性/魔法使い族/スケール1
攻撃力2500/守備力2000


《黒麗の魔術師》
レベル6/闇属性/魔法使い族/スケール8
攻撃力2000/守備力1500


先生「そう彼がこの町を…ひいてはこの国をまとめる人物であり今の「デュエルモンスターズ」を開発し続ける人物「小鳥遊 一騎」殿だ」

一騎「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!!現れよ!紫煙の眼輝けし竜!!《ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン》!!」


《ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン》
レベル7/闇属性/ドラゴン族/スケール4
攻撃力2500/守備力2000


一騎「遊牙…もっと広い視野で物事を捉える事だ、この世界にはもっと面白いことがある」

遊牙「それがデュエルアカデミアへの進学か?違うね、俺の道は俺で決める!!」

一騎「…全く…立派になった物だな…」

遊牙「そんなにそこに進学させたいなら…俺を倒してみるんだな…出来ればの話だが」

美遊「もうっ!!」




続く


次回


第1話「ようこそ遊進町へ その2」



《小鳥遊 遊牙 》

年齢15歳


顔つきが少々悪いが整った顔立ち。
冷静に物事を考える性格。人当たりは悪くあまり他人に干渉しようとしない。
地頭も良く機転が効き些細なことにも気づいたりするのだが目立つことも蔑まれる事も嫌っており成績は並みをわざと取っている。

しかしデュエルに関しては自信を持っており自分がどの程度であるか十分理解している。自身が通う学校では自分より強い相手はいないと思っている。

危うい性格で自分が良しとしないことに対して真っ正面からぶつかりデュエルやステゴロの喧嘩もしばしば
しかしそれは基本的に誰かの為だったりする為彼に救われた人間も多数存在し
女の子からはよくモテる…が本人はうっとおしいとしか思っていない。

デッキ
『黄昏隊(トワイナイト)』



《小鳥遊 美遊》

年齢14歳



対人関係も良好で兄である遊牙とは逆に人当たりが良く学校生活でも人気者である。
遊牙を誰よりも認めて誰よりも評価をしているのだが本人が嫌がるためあまり口にはしない。
遊牙と同じく誰かの為に行動し自分よりも他人を尊重するのだが遊牙からは「お前は何も考えていない」と言われている。
孤独に生きる遊牙をとても心配している。















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ター坊
新作の主人公はチョイ悪系少年ですね。
それにしてもまさか前作主人公の息子とは!一騎にも敵意剥き出しということは反抗期なのかそれとも教育方針を間違えたのか?
今後も前作のキャラの登場にも注目。 (2017-02-26 16:15)
パニー
こんにゃくさんの新作が出たので読ませていただきました!
主人公の遊牙君、なんだか某奇妙な冒険の承○郎みたいなキャラでかっこいいです。
そして父親はまさかの一騎!一話でいきなり息子と激突する熱い展開、今後も期待です。
(2017-02-26 16:35)
カズ
前作主人公の息子が今回の主人公でしたか。某忍者アニメのボ⭕トとは違ってこちらはクール系、というか少し近寄りがたい性格ですね。そんな彼がどう成長していくのか楽しみです。 (2017-02-26 16:49)
ギガプラント
ほうほう続編ではアカデミアがでてくるとな。
息子とはいえ性格は全然違いますね。
開幕人喰い虫はちょっと面白かったです。トワイナイトは破壊を駆使するカテゴリなのかしら? (2017-02-26 20:15)
こんにゃく
皆様!コメントありがとうございます!
ちょい悪主人公は今までいなかったかな?(遊戯は不良だったかな?)
前主人公の息子が主人公…そしてトワイナイトのコンセプトは自身のカテゴリを破壊し効果を繋げる…種族もバラバラなカテゴリです!
遊牙はどんな感じで成長して物語に入っていくか…
バニーさんコメントありがとうございます!
○太郎っぽい…正にそうかもしれませんな、クールな主人公大好きです (2017-02-27 07:33)

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