第1話 イケてる男？遊矢VS沢渡シンゴ　作：クロッち

パチン！

と指を鳴らすと1人の少年が立っている


⁇「私の名前は榊遊矢でございます。私は父さん榊遊勝が見せたエンタメデュエルを皆さんにご覧頂きたいです」



遊矢「本来よARC-Vとは結構違うと思います！けど！それも楽しまなきゃ！！それでは[遊☆戯☆王ARC-VGenesis(ジェネシス)]！ご覧ください！お楽しみはこれからだ！]

パチン！

とまた指を鳴らすと煙と共に遊矢は消えた








ストーリーは石島戦以降の話です



ここは遊勝塾


遊矢はペンデュラムカードへと変わった星読み・時読み・オッドアイズの3枚を見ている

遊矢「ペンデュラム召喚…そしてこの3枚のペンデュラムカード…」


柚子「遊矢の様子がおかしいわね…」

権現坂「まぁ無理もない。ペンデュラムカードという未知なカードを持ってるんだからな」


石島戦以降、遊矢はずっと1人で、ペンデュラムカードを見ている

何を考えてるのか誰にも分からない


アユ「遊矢お兄ちゃんがあれじゃ…私達もなんか…」

フトシ「そうだよ！遊矢お兄ちゃんがいつも通り笑わせてくれないと！俺シビレねぇぜ！！」

タツヤ「何とか遊矢お兄ちゃんに元気を出してもらわないと」



柚子「遊矢…」




次の日学校の通学路


学校の門に着くやいなや大勢の生徒が遊矢を囲む

柚子「え、何⁉︎何⁉︎」

遊矢「なんだぁ⁉︎」


男生徒1「遊矢君！ペンデュラム召喚見せてよ！！」

女生徒1「私にも見せて！！」

男生徒2「俺にも俺にも！！」



そして遠くから遊矢を見てる4人の男がいる

1人はスイーツを食っている

⁇1「何なんだぁ、朝っぱらから騒がしいぞ！」

取り巻きA「あいつですよ！沢渡さん！榊遊矢ですよ！」

取り巻きB「あのストロング石島を倒したんですよ！」

取り巻きC「しかもペンデュラム召喚っていう謎の召喚法をしたんですぜ！」

⁇1→沢渡

沢渡「ヘンテュラム召喚？」

取り巻きA「ペンデュラム召喚ですよ！」

沢渡「ペンデュラム召喚か…おもしれぇ！榊遊矢って奴と戦ってみてぇぜ！」

取り巻きB「何でも手札から同時に大量に特殊召喚出来るみたいです！」

沢渡「余計に戦いたくなってきたぜ！！どのデッキで戦おうかなぁ〜このデッキか？あのデッキか？」


1人で盛り上がる沢渡


取り巻きC「沢渡さん、新しい物に興味持つからデュエルするまでうるさいだろうなぁ〜」

取り巻きB「こりゃあ当分の間は覚悟したほうがいいな…」


沢渡「聞こえているぞぉ！！」

3人「すいません！！！」




場面を遊矢たちに戻ります


なんとか人波を越え教室へとたどり着く遊矢と柚子

柚子「もぉ〜何なのよみんな…遊矢を何だと思っているの…」

遊矢「大丈夫だよ柚子…エンタメデュエルは人を喜ばせる…だからみんなが笑ってる方がいいんだ…」

柚子「遊矢…」


すると教室の外から

⁇「君が榊遊矢君かい」

それは沢渡だった


柚子「遊矢元気だしなよ」

沢渡「俺を無視すんなぁ！！！」



柚子「誰よあんた！」

沢渡「俺は最強デュエリスト！沢渡ぃぃぃ！」

3人「シンゴさんだぁぁぁ！！」



沢渡「決まったぁ……ってあれ⁉︎」


教室から柚子と遊矢はいなくなっていた


沢渡「あいつらぁぁ！！」



取り巻きC「これやるの恥ずかしいからあんまりやりたくないんだよな…」

取り巻きA「沢渡さんもよくやるよな…」

取り巻きB「あの人以外とポーズを気にするタイプだもんな…」


沢渡「だから聞こえてるって言ってんだろうがぁぁ！！」



沢渡「クソ！どうやって近づけばいいんだ！」


取り巻きA「おっ！沢渡さんこの作戦はどうですか…」ヒソヒソヒソ

沢渡「その作戦か！！よし！やってやるぜ！！」



柚子は遊矢を連れ隠れている

柚子「今日は裏門から帰るわよ！」

遊矢「どうしてだ？柚子」

柚子「さっきのアレ(沢渡達)見たでしょ！帰りもアレみたいなのが来るかもしれないのよ！」

遊矢「はぁ〜」


帰り遊矢達は裏門から出て行った


沢渡達は表門にいる

沢渡「クッソォ！榊遊矢は来ないのか！」

取り巻きA「沢渡さん！！榊遊矢達は裏門から出て行きました！！」

沢渡「何ぃぃ！なら先回りだ！！みんな付いて来い！！」

取り巻きB「何処にですか？」

沢渡「そ…それは…」

取り巻きC「奴の塾は確か遊勝塾って名前だったはず…」

沢渡「そうそうそこだ！！そこに先回りするぞぉぉぉ！！」

3人「お…おぉう」



遊勝塾の近く

柚子「ふぅ…流石に裏門からは誰も追って来なかったわね…」

遊矢「つ…つかれた…」

沢渡「おおっと！待ちな！」

柚子「また貴方ね！何の用よ！」


沢渡「君じゃなくて榊遊矢君に用があるんでね」

遊矢「俺？」

沢渡「君の召喚法ヘンテュラム召喚…」

取り巻きA「ペンデュラム召喚っすよ！」

沢渡「ペンデュラム召喚を生で拝見したくてね。デュエルを申し込みたくてね」

遊矢「俺は今そんな気分じゃ…」


沢渡「もし俺がペンデュラム召喚の事を知ってるとしてもかい？」

遊矢「何⁉︎」

柚子「そんなの嘘に決まってるわよ！名前間違える時点で嘘よ！」

沢渡「うっ…(でもここで引き下がる訳には…)これは失礼…でも俺は本当にペンデュラム召喚の事を知ってるんだぜ…なんとペンデュラムカード達をLDSが開発中なんだぜ！」


柚子「LDSが⁉︎」

遊矢「開発中⁉︎」


取り巻きC「マジっすか？沢渡さん⁉︎」

沢渡「嘘に決まってるだろ。ここまで言わないと奴らも引っかからん」ヒソヒソ


柚子「LDSって…」


取り巻きA「そう！LDSは！！


L(レオ)D(デュエル)S(スクール)の略であり

プロのデュエリスト輩出率はデュエルスクールNo.1！

アドバンス召喚・融合召喚・シンクロ召喚・エクシーズ召喚と殆どの召喚法を教えてくれる塾なんだ！！


それがLDSさ！！

そしてここに沢渡さんと俺たち3人はそのLDSの生徒なのさ！！！」


沢渡「説明ご苦労！」パチパチ



遊矢「でも何故LDSがペンデュラムを開発するんだ⁉︎」

沢渡「(良い感じに引っかかってくれたぜ)もちろんスクールのコースに入れるんだろ」

柚子「でも何故貴方がそれを…」

沢渡「うちの父さんにちょっとコネがあってね、教えてもらったんだよ」


遊矢「もし…俺とデュエルしたら教えてくれるか…LDSの事を…」

柚子「遊矢！」

遊矢「今の俺には少しでもペンデュラム召喚の事が知りたいんだ！！」

柚子「…」


沢渡「まぁ俺に勝ったら教えてやってもいいがな」

遊矢「本当か！」

沢渡「商談成立だな…」

柚子「遊矢…」

沢渡「あ〜言い忘れたが…俺が勝ったら…そのペンデュラムカードを貰う！」

遊矢「何⁉︎」

沢渡「当たり前だろぉ〜こっちは企業秘密を提供してるんだぜぇ」

柚子「そんなデュエル認めないわ！！遊矢！こんなデュエル辞めなさい！」

沢渡「おおっと！もうデュエルの契約は済んだんだぜ！口だし無用だ！柚子ちゃん〜」

遊矢「くっ…分かった…デュエルを受ける」




取り巻きC「よくまぁあんな嘘を速攻でつけるよな…」

取り巻きA「沢渡さん嘘つくのは得意だからな…」

取り巻きB「負けたらどうするつもりなんだろう…」


沢渡「お前らぁぁぁ！！」

3人「すいません！！！」

沢渡「まっ…今の俺は負ける要素がない！このデッキで勝負してやる！！」

取り巻きA「そのデッキは…」



遊勝塾の中

遊矢「アクションフィールドはどうする」

沢渡「アクションフィールドはなしだ！面倒くさい事は嫌いなんでね」


外野

柚子「あっ権現坂…それにみんな…」

権現坂にアユ・フトシ・タツヤが到着した

権現坂「これはどうゆう事だ？柚子」

みんなに説明する柚子


遊矢「行くぞ！えぇ〜っと…」

沢渡「沢渡だ！！沢渡シンゴだ！！！」

遊矢「行くぞ！！沢渡！！」

沢渡「来い！」

2人「デュエル！！」

遊矢LP4000手札5

沢渡LP4000手札5


沢渡「先行は俺だ！！俺のターン！俺は[冥帝従騎エイドス]を召喚！」

冥帝従騎エイドス
☆2
ATK800

沢渡「そして[エイドス]の効果発動！このターン俺は通常召喚に加え、アドバンス召喚を行える！」



フトシ「つまり上級モンスターを出せるって事？」

タツヤ「うん…多分あの人のデッキはアドバンス召喚主体のデッキ…」



沢渡「俺は[エイドス]リリース！！来い！[炎帝テスタロス]！！！」

炎帝テスタロス
☆6
ATK2400

遊矢「いきなり上級モンスターを…」

沢渡「ただ上級モンスターを並べるだけじゃねぇぜ！[テスタロス]の効果発動！相手の手札を1枚ランダム墓地に送る！」

遊矢「うわっ！！」

遊矢の手札から墓地に送られたカードは[EMディスカバーヒッポ]


遊矢「[ディスカバーヒッポ]！！」

沢渡「そして墓地に送ったモンスターのレベル×100のダメージを受けて貰う！！」


アユ「[ディスカバーヒッポ]のレベルは3…」


沢渡「300のダメージを受けて貰う！！」


遊矢「ぐわぁぁ！！」
LP4000→3700

子供3人「遊矢お兄ちゃん！！！」


沢渡「どうだ俺の洗礼は！」

取り巻き3人「さっすが沢渡さ〜ん！！」

沢渡「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ」




柚子「1ターン目に上級モンスターを召喚し、手札も減らされてダメージも…これがLDSの生徒の力…」





そしてこのデュエルをモニターで見てる者が1人

謎のフードを被っている人物

⁇「…何故この世界にペンデュラム召喚が……」


完