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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第184話:星龍皇覚醒・2

第184話:星龍皇覚醒・2 作:光芒





「まさか、詩織が1ダメージも与えられずに負けちゃうなんてね……でも次はそうはいかないわよ!」
「……なんで?」
「だってこの私が相手だからよ!」

 2番目の相手・千夏がいつものように啖呵を切る。彼女にはこのデュエルを有利に進めるための秘策があった。
 遊希が自分で選んだことであるため、仕方ないと言えば仕方ないことなのだが、このデュエルは4連戦で行われる。当然後に控えていた綾香・千夏・エヴァの3人は遊希と詩織のデュエルをその目で見ている。
 デュエルを見ているということは遊希の新しいデッキである星龍皇のカード効果やコンセプトを見た上で戦法を考えることができるため、こうして前のデュエリストがデュエルを行っている間にメタを打つなどの対策を立てることができるのだ。

「なるほど、今こうしている間にも綾香やエヴァは私に対する対策を立てている、ってことか」
「そう。そして私もあんたのデッキの欠点を見抜いたのよ!」
「へー……面白いね」
「そう、おもしろ……ってえっ?」
「対策を立ててくるのであれば、その対策ごと叩く。それだけだよね?」

 姿形は異形になり、精神的にはやや幼くなった遊希であるがデュエルに臨む彼女の姿勢は変わっていなかった。遊希はプロとしても名を馳せていたため、デュエルにおいては対策を立てられるのは日常茶飯事と言っていい。しかし、遊希は相手が対策を立ててくる度にその対策を受けた上でそれを踏み越えてきた。そのため、今更メタを貼られたところで何するものか。故に―――天都 遊希は強いのである。
 デュエルディスクは先攻後攻の決定権を千夏に与えた。千夏は遊希に真星龍皇 トゥーヴァウィルムを出されて場を固められないように先攻を取った。

「今度は後攻か……いいよ、千夏。全力でいきましょう?」
「の、望むところよ! 私だって精霊界で戦って強くなった! それをあんたに教えてあげるわ!」


千夏 LP8000 手札:5
デッキ:37 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:0 除外:0
遊希 LP8000 手札:5
デッキ:41 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:0 除外:0


☆TURN01


「私のターン!」

 千夏の初手の手札は理想のものではなかった。それでも先攻を取った以上、今ある手札でやれるだけのことをする。それもまた千夏がこのアカデミアの学生となって学んだデュエルの基本だった。

「私は手札から魔法カード、E-エマージェンシー・コールを発動! デッキからE・HERO エアーマンを手札に加えるわ! そして自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このモンスターは手札から特殊召喚できるわ! 来て、H・C 強襲のハルベルト!」

 千夏のフィールドにはデッキの切り込み隊長的な役割を果たすH・C 強襲のハルベルトが特殊召喚される。千夏のデッキは基本は普通の融合召喚およびマスク・チェンジによる融合召喚を主戦術とする【E・HERO】デッキであるが【ヒロイック】の要素も取り入れているため、ランク4のエクシーズ召喚にも切り替えることができるのだ。

「そしてさっきサーチしたエアーマンを召喚! 2つの効果のうちからデッキからHERO1体をサーチする効果を発動してE・HERO バブルマンを手札に加えるわ! そして手札から魔法カード、融合を発動!」
「……相変わらずの引きの強さね。融合を初手に引いているなんて」
「これが私の実力よ! 私はフィールドのE・HERO エアーマンと手札のE・HERO バブルマンを融合!“疾き風の英雄よ! 揺蕩う水の英雄よ! 今その命その力を1つとして絶対零度の力を操る英雄となれ!”融合召喚! 来て、E・HERO アブソルートzero!!」

 E・HERO アブソルートzero。HEROモンスターと水属性モンスターを融合素材に指定する融合モンスターであり、フィールドを離れることで相手フィールドのモンスターを全て破壊するという非常に強力な効果を持ったモンスターだ。
 千夏のデッキの中核を担うモンスターの1体であり、千夏が先攻を取った場合は決まってこのモンスターを狙って出してくる。それだけの力を持っているモンスターなのだ。

「カードを1枚セット! そして手札がこのカード1枚の時、このカードは手札から特殊召喚できるわ! 来なさい、2体目のE・HERO バブルマン!」
「2体目……そうか、これでエクシーズ召喚を……」
「そういうこと! 私はレベル4のH・C 強襲のハルベルトとE・HERO バブルマンでオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚!“神より放たれしその矢はあらゆるものを貫く! 何者をも決して逃がすな!” H-C ガーンデーヴァ!」
「レベル4以下のモンスターの特殊召喚を無効にするガーンデーヴァ……なるほど、対策は立ててきてるみたいだね」
「私はこれでターンエンドよ! さあ、どっからでもかかってきなさい!」

 アブソルートzeroとガーンデーヴァの二段構えによる防御は千夏が見出した遊希対策のそれとは違っていた。しかし、相手の展開を躊躇わせるこの2体がいることは遊希にとっては確実にプレッシャーになっていた。


千夏 LP8000 手札:0
デッキ:35 モンスター:2(E・HERO アブソルートzero、H-C ガーンデーヴァ ORU:2)魔法・罠:1 墓地:3 除外:0
遊希 LP8000 手札:5
デッキ:41 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:0 除外:0


☆TURN02


「私のターン、ドロー。千夏、私ね……あなたのその真っすぐでへこたれない姿勢、凄いと思ってる」

 遊希は先の詩織とのデュエルの時と同じようにこれまでルームメイトとして、親友として、仲間として共に過ごしてきた千夏に敬意の言葉を告げる。これは作戦でもなんでもなく、遊希の素直な気持ちであった。

「ほ、褒め殺し!? 言っとくけどそんなんで喜ぶ私だなんて思わないでよね!」

 言葉とは裏腹に千夏は満更でもない様子だった。最も褒められて嬉しくない人間などそうはいないのだが。

「……そんなんじゃないよ。千夏のそういうところ、私好きだよ。そんな千夏みたいなデュエリストになりたいからさ、見せてあげるね。私は―――手札の星龍皇 ウィルムアンサルと星龍皇 ウィルムダシクをゲームから除外するわ!」

 遊希の手札に眠っていた2体の星龍皇、ウィルムアンサルとウィルムダシクがフィールド・墓地を飛び越え、異次元の彼方へと消えていく。今遊希のフィールドにはカードが1枚も存在しないのにも関わらずだ。

「えっ!? どういうこと!?」
「相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが2体以上存在する場合、手札または墓地の星龍皇モンスター2体を除外することでこのモンスターはエクストラデッキから―――“融合召喚”扱いとして特殊召喚できるわ!!」
「融合召喚!? あんたのデッキって、儀式召喚のデッキじゃ……」
「『このデッキは儀式デッキ』……そんなこと、誰も言ってないよ? “遥かなる天上にて輝く星の龍よ。今その命、その力を1つとし、女神に仕える美しき精霊として転生せよ!” 融合召喚!!」

 光り輝く風を纏って天上の世界より舞い降りたのは龍の翼と尻尾が生えた美しい妖精のようなモンスターだった。うら若き少女のように優雅なそのモンスターの両手には雌雄一対の剣が握られ、その剣をまるで舞を踊るかのように振りかざした。

「風の力を持ちし星龍皇……“真星龍皇 ヘスペリウィルム”!!」


※真星龍皇 ヘスペリヴィルム(オリジナルカード)
融合・効果モンスター
星8/風属性/幻竜族/攻2900/守2800
「星龍皇」と名のついたモンスター×2
相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが2体以上存在する場合に手札・墓地から「星龍皇」と名のついたモンスター2体をゲームから除外することでこのカードはエクストラデッキから融合召喚扱いとして特殊召喚できる。(「融合」カードは必要としない。)「真星龍皇 ヘスペリウィルム」は1ターンに1体までしか特殊召喚できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し、墓地へ送った場合に以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分はデッキからカードを1枚ドローする。この効果でドローしたカードが「星龍皇」と名のついたカードだった場合、更にもう1枚ドローできる。
●自分のデッキから「星龍皇」と名のついたモンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する。
(2):メインフェイズ時にこのカードをゲームから除外して発動できる。ゲームから除外されている「真星龍皇」以外の「星龍皇」と名のついたモンスター2体を自分フィールド上に表側表示で特殊召喚できる。この効果は相手ターンでも発動できる。
「真星龍皇 ヘスペリウィルム」の効果はそれぞれ1ターンに1度までしか発動できない。


「ヘスペリウィルムによってゲームから除外されたウィルムアンサルとウィルムダシクの効果を発動!」


チェーン2(遊希):星龍皇 ウィルムアンサル
チェーン1(遊希):星龍皇 ウィルムダシク


「チェーン2! ウィルムアンサルの効果でデッキから星龍皇 ラスタウィルムをゲームから除外する! そしてチェーン1! ウィルムダシクの効果で今除外されたラスタウィルムを自分フィールド上に特殊召喚するわ! 来て、ラスタウィルム!!」

 ウィルムダシクの開いたゲートを通って現れたのは巨大かつ優雅な飛竜、ワイバーンのように両腕が翼のようになった龍であった。
 これまで登場した星龍皇の中で儀式モンスターのトゥーヴァウィルムと融合モンスターのヘスペリウィルム以外の星龍皇モンスターはいずれも綾香が精霊界で対峙した玻星光モンスターの特徴を受け継いだモンスターであるのに対し、このモンスターは玻星光の時には存在していなかったモンスターだった。


※星龍皇 ラスタウィルム(オリジナルカード)
特殊召喚・効果モンスター
星8/風属性/幻竜族/攻2500/守3000
このカードは通常召喚できず、「星龍皇 ラスタウィルム」は1ターンに1体までしか特殊召喚できない。メインフェイズ時に手札・墓地から「星龍皇 ラスタウィルム」以外の「星龍皇」と名のついたモンスター2体をゲームから除外することでこのカードは手札から特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールド上に表側表示で存在するカードの効果を無効にする。また、このターンの終了時まで相手はカードの効果を発動できない。
(2):このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した場合に発動できる。その発動を無効にし、このカードをゲームから除外する。その後、ゲームから除外されている幻竜族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。この効果でゲームから除外されたこのカードはこのターンの終了時に自分フィールド上に戻り、この効果で特殊召喚された幻竜族モンスターは元々の持ち主のデッキに戻る。この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。ゲームから除外されている「星龍皇 ラスタウィルム」以外の「星龍皇」と名のついたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
「星龍皇 ラスタウィルム」の効果はそれぞれ1ターンに1度までしか発動できない。


「ラスタウィルムが特殊召喚に成功した場合に1つ目の効果を発動! 相手フィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果を無効にする!」
「なんですって!?」

 星のようにキラキラと輝く風がフィールド上に吹き付ける。千夏のフィールドには変わらずモンスターが存在し続けているのだが、その風を浴びたモンスターたちはまるで眠ってしまっているかのように動かなくなっていた。

「私のモンスターたちが!!」
「これで千夏のモンスターたちの力は封じられた……バトル! 真星龍皇 ヘスペリウィルムで、E・HERO アブソルートzeroを攻撃!“ヘスペリス・ブレイドダンス”!!」

 美しき精霊の剣の舞が、氷の英雄の身体を切り裂く。それは全てを魅了する風の舞。

真星龍皇 ヘスペリウィルム ATK2900 VS E・HERO アブソルートzero ATK2500

詩織 LP8000→7600

「フィールドを離れたアブソルートzeroの効果で相手フィールドのモンスターを全て破壊……したいけど……」
「したいけど……それはできない」

 ラスタウィルムの特殊召喚成功時の効果で千夏はこのターンカードの効果を発動することはできない。その効果が届く範囲はフィールド・手札・墓地、そして除外と全ての空間に及ぶため、千夏はアブソルートzeroの全体破壊効果を発動することができないのだ。

「戦闘で相手モンスターを破壊し、墓地に送ったことでヘスペリウィルムは2つの効果のうちから1つを選択して発動することができる。私が発動するのは2つ目の効果!」
「2つ目の効果……!?」
「2つ目の効果、それは自分のデッキから星龍皇と名のついたモンスター1体を特殊召喚する効果よ! 来なさい!! 星龍皇 エルタウィルム!!」

 フィールドに現れたのは翼がない代わりに強靭な手足が生えたような東洋龍のようなモンスターだった。地響きのような咆哮と共に顔の周りと首全体、そして両腕に蒼く美しい炎が燃え盛る。


※星龍皇 エルタウィルム(オリジナルカード)
特殊召喚・効果モンスター
星8/炎属性/幻竜族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できず、「星龍皇 エルタウィルム」は1ターンに1体までしか特殊召喚できない。メインフェイズにゲームから除外されている「星龍皇 エルタウィルム」以外の「星龍皇」と名のついたモンスター2体を墓地に戻すことでゲームから除外されているこのカードは自分フィールド上に特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。このターンの終了時まで自分フィールド上に表側表示で存在する「星龍皇」と名のついたモンスターの攻撃力はフィールドに表側表示で存在する「星龍皇」と名のついたモンスターの数×600ポイントアップする。
(2):このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した場合に発動できる。そのモンスターをゲームから除外し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。この効果でゲームから除外されたモンスターは次の相手のターンの終了時に相手フィールド上に戻る。
(3):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。自分の墓地に存在する「星龍皇 エルタウィルム」以外の「星龍皇」と名のついたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
「星龍皇 エルタウィルム」の効果はそれぞれ1ターンに1度までしか発動できない。


「エルタウィルムが特殊召喚に成功した場合に1つ目の効果が発動! 自分フィールド上に存在する全ての星龍皇モンスターの攻撃力はこのターンの終了時までフィールドの星龍皇の数×600ポイントアップする!!」
「なんですって!?」
「私のフィールドに存在する星龍皇モンスターはエルタウィルムを含め3体。よって攻撃力は1800ポイントアップするわ!!」

真星龍皇 ヘスペリウィルム ATK2900→4700
星龍皇 エルタウィルム ATK3000→4800
星龍皇 ラスタウィルム ATK2500→4300

「嘘……攻撃力4000オーバーのモンスターが3体も……」
「まだ私のバトルフェイズは続いているわ! 星龍皇 エルタウィルムでH-C ガーンデーヴァを攻撃!―――“エルタニン・ギガフレア”!!」

星龍皇 エルタウィルム ATK4800 VS H-C ガーンデーヴァ ATK2100

千夏 LP7600→4900

「っ!!」
「そして戦闘で相手モンスターを破壊したエルタウィルムの第2の効果! そのモンスターをゲームから除外し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与えるわ!」

千夏 LP4900→2800

 8000もあったライフをまるで氷を解かすように消し飛ばしていく遊希。千夏は呆然と口を開けながらその光景を見ていることしかできなかった。

「そんな……こんな? こんなにあっさり……?」
「星龍皇 ラスタウィルムでダイレクトアタック。“ラスタバン・スーパーセル”!!」

星龍皇 ラスタウィルム ATK4300

千夏 LP2800→0











「もーっ! せっかくの遊希とのデュエルだったのに! こんなんじゃ物足りないわよ!!」

 後攻ワンキルを食らう形となってしまった千夏は思わず地団駄を踏む。遊希のデッキについてはわずかではあるが、1人目の詩織がその手口を暴いてくれた分もっといいデュエルができると思っていたため、ワンサイドゲームにさせてしまった自分の不甲斐なさに腹を立てていた。

「千夏とのデュエルっていつもこんな感じだよね……長くても4~5ターンで終わるような」
「全部あんたの勝ちだけどねー……でも私諦めないわ! あんたに勝つまで、いや勝ってもいつまでもデュエルを挑み続けるんだから!」
「千夏……うん、また、お願いね」
「約束よ! 私に負けるまで他の誰にも負けないでね! 応援してるから!」

 そう言って千夏はデュエルスペース脇の席で待つ詩織の元へと向かった。遊希と別れた時は笑顔を見せていた千夏であったが、詩織の元にやってきた途端、彼女の身体に倒れ込むように顔を埋めた。

「いつも元気で笑顔だと……疲れちゃいますよね。いいんですよ、私たちの太陽も時には休んでくれて」

 太陽が年がら年中この大地を照らすことはない。遊希たち5人の中においてその名に違わずムードメーカー的な役割を担っている千夏もまだ16歳の少女である。時には彼女も空を雲で覆ったり、雨を降らしたくなる時があるのだ。

「……ありがと、詩織。私がみんなを明るく照らすのに疲れた時はあんたが代わってね。私にはできない、月の光のように優しいあんたが」
「はい。ところで千夏さん、遊希さんのデッキの欠点を見抜いたと仰られてましたが、あれはどういうものだったのですか?」
「……M・HERO ダーク・ロウよ。遊希のデッキは除外を売りにしてるけど、星龍皇によって除外されないとその効果を発揮できない。だからダーク・ロウで除外しちゃおうと思ったんだけど」
「でも、エルタウィルムがいるから無理でしたね」
「ねー、でも……私のこの負けは無駄にはならないわ。だって次は……」

 詩織の身体から顔を離した千夏の目線の先にはふわふわと揺れる銀色の髪。先ほどより一層沸き立つ観客席の声援に応えながら、デュエルスペースにはエヴァ・ジムリアが登壇した。遊希とエヴァ、共にプロの世界にその身を置いた2人の美少女が対峙する。

「……てっきりエヴァは最後だと思ってた」
「何故デスカ?」
「だって、現役のプロだし」

 確かにデュエリストとしての実績や知名度を考えれば大トリを担うのはエヴァである。仮にこのデュエルに演出家やプロモーターなどがいるとすれば間違いなくそうさせたであろう。しかし、この順番。つまり3番目に遊希とデュエルすることを望んだのは他ならぬエヴァ自身であった。

「もう何度も言ってきたと思いマスガ、私は天都 遊希サン。あなたのようになりたくてプロデュエリストの道へと進みまシタ。この1年で私はだいぶあなたに近づけたような気がシマス。ですが、まだまだデス。あなたが更に上を臨むのと同じように、私ももっと上に行きたいんデス! 今の地位にあぐらをかく気なんて無いんデス!」
「そうね……デュエリストの道に終わりはない。終わりを見つけたら、それがそのデュエリストとしての限界だもの」
「ハイ! 私も遊希サンも、何処までも高みを目指す者デス! そして、そのためにも私は全力で、この想いを遊希サンにぶつけマス! 全力できてクダサイ!」
「言われなくとも!」

 未知なるカードを使ってのデュエルは心も身体も疲弊する。それを鑑みて遊希は可能な限り少ないターンでデュエルを終える。詩織や千夏とのデュエルではそれを実践することができたが、エヴァがここで来るとなればそう易々とは勝たせてくれないだろう。綾香の成長がどのくらいのレベルになったのかはわからないが、遊希は自分のスタミナを考慮した上でデュエルを行わなければならなかった。


遊希 LP8000 手札:5
デッキ:41 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:0 除外:0
エヴァ LP8000 手札:5
デッキ:39 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:0 除外:0


☆TURN01


「私のターン、私は手札のモンスター、星龍皇 ラスタウィルムを墓地に送って魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動するわ!」
(ワン・フォー・ワン? レベル1のモンスターもいるというのデスカ?)

 先攻を取った遊希が発動したのはワン・フォー・ワン。レベル1のモンスターを手札・デッキから特殊召喚するカードであり、制限カードにまで指定されているカードである。
エヴァはこれまでのデュエルで遊希のデッキのモンスターはレベル4と8と構成されているとばかり思っていたため、このカードの登場は流石に予想外であった。

「私はデッキからレベル1の“星龍皇 ウィルムサーフィ”を特殊召喚するわ!」

 遊希のフィールドに現れたのは3体の龍がとぐろを巻いて絡み合ったような姿をした燭台のようなモンスターだった。上向きになった口からは蒼い炎がゆらゆらと煌めいており、他の星龍皇モンスターと比べて無機物さが伝わってくる異質なものであった。

「そして星龍皇 ウィルムサーフィの1つ目の効果を発動!」


※星龍皇 ウィルムサーフィ(オリジナルカード)
効果モンスター
星1/炎属性/幻竜族/攻0/守200
(1):自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しない場合、このカードをゲームから除外して発動できる。自分のデッキから「星龍皇 ウィルムサーフィ」以外のレベル4以下の「星龍皇」と名のついたモンスター2体を表側表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚に成功したモンスターはこのターンの終了時に破壊される。
(2):このカードが「星龍皇」と名のついたカードによってゲームから除外された場合に発動できる。自分のデッキからカードを1枚ドローする。
(3):1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する「星龍皇」と名のついたカード1枚を手札に戻して発動できる。このターンの終了時までこのカードのレベルを8にする。
「星龍皇 ウィルムサーフィ」の(1)(2)の効果は1ターンに1度までしか発動できない。


「自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しない場合、ウィルムサーフィをゲームから除外してその効果を発動。自分のデッキからウィルムサーフィ以外のレベル4以下の星龍皇2体を特殊召喚するわ! 来なさい、星龍皇 ウィルムゼクンド、“星龍皇 ウィルムヴァイン”!」

 ウィルムサーフィの全身が炎に飲まれ、消えていくと同時にその炎からまるで生まれ変わったかのように2体の星龍皇モンスターが飛び出してくる。片方は雄山羊のような立派な角を持ったウィルムゼクンド、そしてもう片方は双頭の狼の頭と胴、龍の翼と尻尾を持ったモンスターであった。


※星龍皇 ウィルムヴァイン(オリジナルカード)
チューナー・効果モンスター
星4/地属性/幻竜族/攻1500/守1900
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。ゲームから除外されている「星龍皇 ウィルムヴァイン」以外の「星龍皇」と名のついたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚に成功したモンスターはこのターンの終了時に自分の手札に戻る。
(2):このカードが「星龍皇」と名のついたカードによってゲームから除外された場合に発動できる。自分のデッキから「星龍皇」と名のついた魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える。
(3):1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する「星龍皇」と名のついたモンスター1体をゲームから除外して発動できる。このカードのレベルをこのターンの終了時まで8にする。
「星龍皇 ウィルムヴァイン」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度までしか発動できない。


「特殊召喚に成功したウィルムゼクンド、ウィルムヴァイン、そして星龍皇によってゲームから除外されたウィルムサーフィの効果を発動!!」


チェーン3(遊希):星龍皇 ウィルムサーフィ
チェーン2(遊希):星龍皇 ウィルムゼクンド
チェーン1(遊希):星龍皇 ウィルムヴァイン


「チェーン3、ウィルムサーフィの効果で1枚ドロー。チェーン2、ウィルムゼクンドの効果でデッキから星龍皇 ウィルムダシクを手札に加え、そしてチェーン1、ウィルムヴァインの効果で今除外したウィルムサーフィをフィールドに特殊召喚するわ!!」

 遊希のフィールドには瞬く間に3体の星龍皇が揃い踏みとなる。ワン・フォー・ワンの効果で失った手札2枚をウィルムサーフィとウィルムゼクンドの効果であっという間に補ってしまった。

「3体のモンスターをフィールドに特殊召喚しながら手札の損失を防ぐ……流石デス!」
「ありがとう。エヴァ、あなたからも色々と学ぶことができたわ。あなたはいつだって天真爛漫で前向きで可愛い」
「ハワワ……恥ずかしいデス。でも、そうやってデュエルの相手を褒めるということは……」

 エヴァは前2戦のデュエルを見て気づいたことがある。遊希は詩織のことを讃えた後に詩織の得意とする儀式召喚を、千夏のことを褒めた後には千夏の得意とする融合召喚をそれぞれ披露していた。そして遊希のフィールドにはおあつらえ向き、とばかりに非チューナーのウィルムゼクンドとチューナーモンスターであるウィルムヴァインが揃っていた。

「……これが、エヴァのデュエルを見て学んだ、私の答え。私は―――レベル4の星龍皇 ウィルムヴァインに、レベル4のチューナーモンスター、星龍皇 ウィルムゼクンドをチューニング!!」
「チューナーモンスターを特殊召喚したことから確信に変わりまシタ。やはり……シンクロ召喚まで!」
「“星の力与えられし龍皇よ、天上に座する女神に傅き、神々の果実を守りし守護者となりて生まれ変われ!”シンクロ召喚!!―――目覚めなさい、“真星龍皇 ラードゥウィルム”!!」

 大地に根差す巨大な三つ首の龍が雄叫びをあげた。






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ター坊
星龍皇、守備範囲広っ!何となく予想してましたが融合・シンクロもあるとは。また、下級モンスターも優秀なものも多く、特にウィルムサーフィが…専用レスキューキャット+1ドローは強いぞ!
千夏はあっさりワンキルされ(←あっ、千夏ちゃん泣かないで)、エヴァに先攻でシンクロをかます、さてさて、遊希の破竹の勢いはどこまで続くか。
そして、やはりトリは一番愛しあっt、いや、親交が深い綾香か。 (2016-12-21 07:28)
光芒
ター坊さん
【星龍皇】はこの作品の最後の最後を飾るデッキかつ遊希の成長した証のデッキなので、ちょっとというか結構チートな効果を持ったカードを多く含んでおります。ウィルムサーフィはレスキューキャット+ドローもそうですが、レベル1なのでワン・フォー・ワン対応、そして守備力200なので真炎の爆発にも対応しているという優遇っぷり。まあ自身の効果はフィールドに他のカードがあると発動できないため、そこが縛りになって……いますかね?(殴

>そして、やはりトリは一番愛しあっt、いや、親交が深い綾香か。
遊戯王のラストデュエルはこれまで最も絆の深い相手か最初にデュエルをした相手と行われるパターンが王道となっているのでそれに則る形で。愛しあって……というのはデリケートなことですが(え (2016-12-21 17:03)
白金 将
星龍皇の戦術の広さに驚かされますね……これもうホープさんより強くなってるんじゃ?
千夏さんも後攻ワンキルしてしまいましたし、エヴァちゃんはどうなっちゃうんでしょうかね。
最後の最後で最強の力を見せつけるあたり主人公っぽいぞぉ(ん (2016-12-21 22:13)
光芒
白金 将さん
ホープクラスかどうかはわかりませんが、星龍皇を覚醒させた遊希は遊望や七星将軍たちは超えているレベルの強さでしょうね。作中での扱いはあまり良くありませんが、千夏も詩織も十分強い方なんですよ。ただ遊希やエヴァといった精霊使いかつプロがぶっ飛んでいるだけの話であって。

>最後の最後で最強の力を見せつけるあたり主人公っぽいぞぉ(ん
星龍皇を手にした遊希は今までの積み重ねといった感じですからね。ただそんな最強の力を持った主人公の前には最大のライバルかつ最高の仲間たちが立ちはだかるわけですが。 (2016-12-22 17:12)

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116 第24話:闇と氷のドラゴン 1766 3 2015-07-24 -
45 第25話:精霊の波動 1415 2 2015-08-07 -
89 第26話:ようこそアカデミアへ 1492 2 2015-08-24 -
52 第27話:遊希VSエヴァ 1474 2 2015-08-30 -
52 第28話:反撃の闇氷竜 1483 2 2015-09-04 -
107 第29話:襲撃、闇の銀河眼 1543 2 2015-09-07 -
99 第30話:第二の精霊 1549 4 2015-09-11 -
131 第31話:隠された涙(9/1加筆修正) 1863 5 2015-09-14 -
115 【闇氷】カード紹介(12/29更新) 1591 0 2015-09-19 -
130 第32話:開催!学内対抗デュエル大会! 1954 2 2015-09-21 -
138 第33話:登場!アイドルデュエリスト! 1597 2 2015-09-24 -
38 第34話:綾那のポリシー 1397 2 2015-09-30 -
133 第35話:パワー・ボンド 1570 2 2015-10-06 -
82 第36話:飛翔、風の銀河眼 1468 4 2015-10-10 -
115 第37話:相対する英雄 1594 2 2015-10-17 -
77 第38話:変身召喚! M・HERO! 1385 3 2015-10-23 -
200 第39話:運命を超えろ! 1529 2 2015-10-28 -
113 第40話:真っすぐにあれ 1539 3 2015-11-01 -
74 第41話:綺麗な花には棘がある 1557 3 2015-11-07 -
62 第42話:開闢の戦士VS狂い咲く植物 1405 3 2015-11-10 -
96 第43話:植物の恐ろしさ 1345 3 2015-11-14 -
116 第44話:最後の最後まで 1618 4 2015-11-17 -
104 第45話:シンクロVSエクシーズ! 1561 3 2015-11-20 -
93 第46話:娘たちの意地 1447 3 2015-11-25 -
104 第47話:乗り越えるべき存在 1390 3 2015-11-28 -
116 第48話:不格好な絆 1567 3 2015-12-01 -
136 第49話:束の間の休息 1617 2 2015-12-05 -
111 第50話:誇りを賭けた戦い 1510 5 2015-12-08 -
37 第51話:昔からの相棒 1420 3 2015-12-11 -
115 第52話:超戦士降臨 1563 4 2015-12-15 -
63 第53話:綾瀬の正体 1511 2 2015-12-19 -
50 第54話:精霊と精霊 1340 4 2015-12-22 -
71 第55話:真剣勝負 1305 2 2015-12-25 -
41 第56話:反攻の遊希 1255 2 2015-12-27 -
104 第57話:満身創痍のふたり 1342 3 2015-12-30 -
123 第58話:幻惑、水の銀河眼 1581 3 2016-01-04 -
102 第59話:未知の敵 1568 4 2016-01-07 -
70 第60話:猛攻! スピードロイド 1463 2 2016-01-10 -
94 第61話:親友 1469 5 2016-01-12 -
65 第62話:死闘の果てに 1510 6 2016-01-15 -
87 第63話:二人の少女、そしてライバル 1426 2 2016-01-18 -
50 第64話:激突! 青眼VS真紅眼! 1404 3 2016-01-21 -
107 第65話:光の導き 1316 2 2016-01-24 -
104 第66話:立ち上がる時 1351 4 2016-01-27 -
86 第67話:不滅の戦士! 幻影騎士団 1412 2 2016-01-30 -
121 第68話:不可解なこと 1459 2 2016-02-02 -
77 第69話:千夏との誓い 1298 3 2016-02-05 -
70 第70話:あの日、あの時 1373 4 2016-02-08 -
123 第71話:黒幕との接触 1568 3 2016-02-10 -
137 第72話:決別の時 1648 3 2016-02-12 -
101 第73話:思いを一つに 1379 3 2016-02-15 -
98 第74話:邪なる同調 1456 2 2016-02-17 -
43 第75話:精霊の奇跡 1380 4 2016-02-19 -
108 第76話:星天の再会 1381 2 2016-02-22 -
111 第77話:ペンデュラムの脅威! 1430 4 2016-02-24 -
118 第78話:渾身のドロー 1627 2 2016-02-26 -
99 1万アクセス突破記念企画開催! 1842 0 2016-02-26 -
50 第79話:覇王黒竜の目覚め 1391 4 2016-02-28 -
43 第80話:進化する銀河龍 1476 2 2016-03-01 -
130 第81話:変わらぬ友情 1452 7 2016-03-03 -
106 第82話:集う決闘者 1688 6 2016-03-04 -
131 第83話:小さくたって決闘者 1701 7 2016-03-05 -
96 第84話:決意を秘めた決闘者 1426 9 2016-03-07 -
73 第85話:歩み始めた決闘者 1514 13 2016-03-08 -
114 第86話:真意を告げた決闘者 1570 7 2016-03-09 -
102 第87話:ポンコツ揃いな決闘者 1594 7 2016-03-10 -
61 第88話:とにかく可愛い決闘者・1 1492 10 2016-03-11 -
91 第89話:とにかく可愛い決闘者・2 1531 8 2016-03-13 -
89 第90話:五人五色な決闘者 1434 6 2016-03-14 -
125 遊希たちが4月改訂を語るようです 1469 8 2016-03-16 -
70 第91話:夕刻迎えし決闘者 1370 6 2016-03-16 -
87 第92話:解き放たれた決闘者 1610 6 2016-03-18 -
70 第93話:秘密を打ち明けた決闘者 1733 7 2016-03-20 -
63 第94話:一計案じる決闘者 1253 8 2016-03-22 -
75 第95話:絆深める決闘者 1435 10 2016-03-23 -
73 第96話:矛を交える決闘者・1 1384 9 2016-03-25 -
114 第97話:矛を交える決闘者・2 1311 6 2016-03-27 -
110 第98話:矛を交える決闘者・3 1406 7 2016-03-29 -
70 第99話:矛を交える決闘者・4 1390 7 2016-03-31 -
83 第100話:熱戦の決闘者・1 1366 6 2016-04-02 -
118 第101話:熱戦の決闘者・2 1407 10 2016-04-05 -
77 第102話:熱戦の決闘者・3 1419 11 2016-04-07 -
69 第103話:熱戦の決闘者・4 1372 6 2016-04-09 -
102 第104話:熱戦の決闘者・5 1500 6 2016-04-11 -
94 第105話:熱戦の決闘者・6 1442 6 2016-04-13 -
58 第106話:決戦に臨む決闘者・1 1374 6 2016-04-15 -
115 第107話:決戦に臨む決闘者・2 1440 11 2016-04-18 -
74 第108話:別れの時を迎える決闘者 1441 10 2016-04-20 -
66 番外編前編について遊希たちが語るようです 1469 6 2016-04-21 -
96 第109話:2通の手紙 1553 11 2016-04-23 -
92 第110話:青き眼のアトラクション 1476 6 2016-04-25 -
121 第111話:新時代のデュエル 1425 6 2016-04-27 -
80 第112話:ドラグーン 1341 6 2016-05-01 -
104 第113話:アクセラレーション! 1419 7 2016-05-03 -
105 第114話:熱気溢れしサーキット 1232 6 2016-05-06 -
128 第115話:新たなるブラックフェザー 1289 5 2016-05-10 -
128 第116話:疾走の果てに 1494 7 2016-05-12 -
48 第117話:ノンストップ・ガールズ 1519 6 2016-05-14 -
67 第118話:夏の終わり 1443 9 2016-05-16 -
111 第119話:謎の美少女 1495 4 2016-05-19 -
80 第120話:真・究極 1362 8 2016-05-21 -
54 第121話:遊希の動揺、遊望の微笑 1323 4 2016-05-23 -
58 第122話:聖夜の悲劇 1289 6 2016-05-25 -
51 30000アクセス記念企画を少々。 1213 5 2016-05-27 -
73 第123話:姉として 1331 3 2016-05-29 -
64 第124話:対峙する竜と龍 1369 3 2016-06-01 -
54 第125話:顕現せし遊望の精霊 1406 5 2016-06-03 -
57 第126話:No.(ナンバーズ) 1427 4 2016-06-06 -
101 第127話:届かぬ言葉 1405 7 2016-06-08 -
69 30000アクセス記念企画 1612 4 2016-06-10 -
60 第128話:白紙のカード 1344 6 2016-06-14 -
116 第129話:青空の下で 1236 3 2016-06-17 -
123 第130話:白いドラゴンとの邂逅 1499 4 2016-06-20 -
66 第131話:試練のデュエル 1339 4 2016-06-23 -
60 第132話:第四の精霊 1263 5 2016-06-26 -
106 第133話:舞い降りる閃珖竜 1392 4 2016-06-29 -
61 第134話:親友に託された力 1253 3 2016-07-02 -
96 第135話:涙の誓い 1318 4 2016-07-06 -
96 第136話:次元転送装置 1273 3 2016-07-09 -
91 第137話:新たなる竜星 1429 5 2016-07-12 -
54 第138話:綾香の忘れたもの 1254 4 2016-07-15 -
131 第139話:決闘者たちの選択 1223 5 2016-07-19 -
99 第140話:2人の真意 1282 7 2016-07-24 -
63 第141話:精霊界への旅立ち 1316 4 2016-07-28 -
59 第142話:黒き魔術師と弟子 1260 3 2016-08-02 -
116 第143話:七星将軍の襲撃 1318 3 2016-08-05 -
87 精霊界 登場キャラクター(9/14更新) 1339 0 2016-08-07 -
65 第144話:英雄と炎拳・1 1233 5 2016-08-10 -
70 第145話:英雄と炎拳・2 1206 4 2016-08-14 -
62 第146話:騎士王の覚醒 1214 6 2016-08-17 -
73 第147話:竜姫神と岩の合成獣・1 1288 3 2016-08-21 -
70 第148話:竜姫神と岩の合成獣・2 1255 2 2016-08-23 -
46 第149話:過去への鎮魂歌 1302 7 2016-08-26 -
86 50000アクセス記念企画~短編集・1~ 1326 3 2016-08-28 -
82 第150話:機械の身体に宿る心 1134 0 2016-08-31 -
52 第151話:空を超えて 1106 0 2016-09-03 -
113 第152話:竜と機械の大会戦 1184 0 2016-09-08 -
55 第153話:竜領域のナンバーズ 1208 0 2016-09-13 -
78 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1456 7 2016-09-17 -
102 遊希たちが10月改訂を語るようです 1283 4 2016-09-19 -
78 第154話:望まぬ戦い 1166 2 2016-09-23 -
65 第155話:正しさと過ち 1150 4 2016-09-27 -
55 第156話:少女の決意 1260 2 2016-10-01 -
116 第157話:遊希に起きた異変 1342 4 2016-10-05 -
110 第158話:未知なるデッキ 玻星光 1288 3 2016-10-08 -
111 第159話:玻璃の如く純粋に 1286 2 2016-10-12 -
106 第160話:限界を超えて 1253 3 2016-10-15 -
128 第161話:決戦 1261 3 2016-10-18 -
96 第162話:精神の成長 1232 2 2016-10-21 -
46 第163話:聖なる珖放つ神の竜 1266 4 2016-10-24 -
40 第164話:絆が紡いだ道 1360 6 2016-10-27 -
66 第165話:戦いの終わり 1323 4 2016-10-30 -
58 番外編 Trick or Treat 1197 5 2016-10-31 -
107 第166話:終わりの始まり 1392 9 2016-11-04 -
106 第167話:最期のワガママ 1440 4 2016-11-07 -
117 第168話:声なき再会の誓い 1309 4 2016-11-10 -
89 番外編:11月11日 1199 5 2016-11-11 -
69 第169話:七皇激突 1145 3 2016-11-15 -
48 第170話:怒りに生まれし竜 1121 3 2016-11-17 -
129 第171話:紅き新星竜 1419 5 2016-11-19 -
77 第172話:未来を賭けた戦い・1 1316 4 2016-11-22 -
116 第173話:未来を賭けた戦い・2 1225 3 2016-11-24 -
125 第174話:未来を賭けた戦い・3 1217 4 2016-11-28 -
133 第175話:神の目覚め(修正済) 1226 5 2016-11-30 -
147 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1571 5 2016-12-02 -
99 第177話:次元を越える想い 1452 4 2016-12-05 -
138 第178話:天地創造の龍 1445 3 2016-12-07 -
104 第179話:希望への道 1357 3 2016-12-09 -
134 第180話:別れの時 1267 4 2016-12-11 -
104 第181話:少女たちの帰還 1208 5 2016-12-13 -
57 遊希たちが1月改訂を語るようです 1161 7 2016-12-15 -
121 第182話:バースデイ 1412 3 2016-12-17 -
95 第183話:星龍皇覚醒・1 1236 3 2016-12-19 -
102 第184話:星龍皇覚醒・2 1204 4 2016-12-21 -
80 第185話:星龍皇覚醒・3 1118 4 2016-12-22 -
96 番外編:一番のプレゼント 1208 5 2016-12-25 -
117 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1315 3 2016-12-26 -
98 星龍皇 設定・カード紹介 1313 0 2016-12-29 -
62 第187話:星龍皇覚醒・5 1214 4 2016-12-30 -
99 番外編:新年 1215 4 2017-01-01 -
75 第188話:星龍皇覚醒・6 1083 2 2017-01-04 -
114 第189話:星龍皇覚醒・7 1208 3 2017-01-07 -
56 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1394 3 2017-01-09 -
126 エピローグ:未来 1666 10 2017-01-13 -
91 番外編:2月3日 1162 4 2017-02-03 -
89 番外編:愛と友情のチョコレート 1031 4 2017-02-14 -
79 番外編:桃(色)の節句 1085 4 2017-03-04 -
126 感謝とお知らせ 1257 2 2017-05-04 -
79 番外編:Gift 1108 2 2017-12-25 -
141 ゴブリンと青眼(ブルーアイズ) 1089 2 2018-01-14 -
113 アフターストーリー:星乃 綾香編・1 1744 2 2018-05-24 -
83 アフターストーリー:星乃 綾香編・2 988 2 2018-05-28 -
95 アフターストーリー:星乃 綾香編・3 909 2 2018-05-30 -
122 アフターストーリー:星乃 綾香編・4 1033 2 2018-06-03 -
114 アフターストーリー:星乃 綾香編・5 1076 4 2018-06-06 -
53 アフターストーリー:陽川 千夏編・1 835 2 2018-08-14 -
63 アフターストーリー:陽川 千夏編・2 830 3 2018-08-20 -
103 アフターストーリー:陽川 千夏編・3 863 3 2018-08-23 -
64 アフターストーリー:陽川 千夏編・4 842 2 2018-08-25 -
37 アフターストーリー:陽川 千夏編・5 765 3 2018-08-30 -
62 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・1 904 2 2018-09-01 -
204 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2 1016 3 2018-09-07 -
94 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・3 740 0 2018-09-09 -
60 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・4 842 3 2018-09-12 -
119 番外編:願う幸福 1420 2 2018-12-25 -

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