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第06話 明かされる真実 作:オーヴァン
和也「はあ・・・はあ・・・」
デストロイヤーのダイレクトアタックを食らい、気を失っている田川を見ながら、和也は必死に痛みをこらえていた。
和也(一応勝ったが・・・ダメージを受けすぎたな・・・)
?(よくやった・・・和也よ・・・)
和也「? 誰だ?」
和也はあたりを見回したが、声の主と思しき人物は見当たらなかった。
和也「何なんだ・・・今の声・・・まあ、今はそんなことより!」
ふらふらになりながらも、和也は周りで倒れている生徒のところへ向かった。
和也「おい、大丈夫か?」
生徒A「うん、何とかね。伊住君こそ大丈夫?」
和也「ま、なんとかな。それより、みんなを保健室に運ぶの手伝ってくれ。」
生徒A「うん、分かった!」
まだ動ける生徒に声をかけ、自分もまた、保健室に治療を受けるためにいこうとした時だった。
?「さすがは、赤き竜に選ばれたデュエリストだ。だが、まだこれではダメだ、伊住和也よ」
その言葉を聞き、和也は振り返った。
和也「え?・・・あんた・・・まさか!?」
全身真っ白な服装に、金髪、Aの形をしたピアス、そして、見ただけで怖気づきそうな鋭い眼光。間違いなかった。
和也「あんたは・・・ジャック・アトラスなのか!?」
ジャック「いかにも。」
和也「信じられねえ・・・。いや、逆にあんたがここにいることに納得してきたよ、元キン・・・」
ゴン!
ジャックの拳が、和也の頭上を強く叩いた。
ジャック「誰が元キングのニートだ、貴様ァ!」
和也「そこまで言ってねえよ!」
ジャック「フン!まあいい。それより、和也、貴様に伝えなければならんことがある」
和也「何だよ?」
ジャック「これから、”俺たちの世界”へ来てもらう!」
和也「ハアッ!?」
ジャック「何をそんなに驚いてる?」
和也「いや、驚くだろ!普通!しかも、いきなり言われても・・・」
ジャック「赤き竜の痣が発現したのだろう?それは、赤き竜が、俺たちの世界を救うために、異世界から救世主を選んだ証拠なのだ」
和也「救世主・・・?」
ジャック「そうだ。そして俺は、以前シグナーだったが故に、貴様を迎える役を任されたのだ」
和也「まあ、ジャックはニー・・・」
ゴン!!
ジャック「ニートで暇だったからではない!」
和也「わかったから!・・・だが、あまりにも急すぎる。俺にも家族や友達が・・・」
ジャック「遊亜なら、もう行くと決定を下したぞ」
和也「!? 遊亜もシグナーに!?」
ジャック「ああ。昨日、お前とほとんど同じ目にあっている」
和也「マジかよ・・・。ってことは、遊亜にところにも行ったのか?ジャック」
ジャック「いや、遊亜のところへは、あいつがいっている」
昨日
?「それは俺が説明しよう。神城遊亜君」
遊亜「あんた・・・まさか・・・不動遊星?」
青いジャケットに左目のマーカー、そして蟹のようなあた(ry
それは、かつてネオドミノシティを危機から救った英雄、不動遊星だった。
遊星「ああ。俺は不動遊星。本物だ。」
遊亜「ったく、俺は夢でも見てんのか?」
遊星「いや、これは夢ではない。現実だ。それより、遊亜。君に伝えることがある」
遊星は遊亜に、痣が発現した理由やその他いろんなことを話した。
遊亜「なるほどね・・・。わかった、俺、行くよ!」
遊星「本当か!」
遊亜「ああ!だって、わくわくすんじゃねえか!夢にまで見た、アニメの世界・・・そこに行けるってだけで、もう・・!」
遊星「そうか(ニコッ)。」
遊亜「で、出発はいつなんだ?」
遊星「ジャックもこっちに来ていて、君と同じく、シグナーに選ばれたものを探している。ジャックが見つけ次第、出発する。」
遊亜「分かった。」
遊星「それまでに、いろいろと準備しておけ」
遊亜「なあ、遊星」
遊星「何だ?」
遊亜「お前の世界に行ったら、今のデュエルみたいなことをしなきゃなんねえのか?」
遊星「ああ、恐らくな。実のところ、俺やジャックは敵がどんなやつらなのかまでは知らないんだ。だが、シグナーに選ばれたからには、それなりの厳しい戦いが待ち受けているだろう。」
遊亜「そうか・・・。分かった、サンキューな」
遊星「不安になったか?」
遊亜「別に。何でもねえよ」
そういった遊亜の表情は、少しばかり曇っているように、遊星には見えた。
和也「そう・・・だったのか」
ジャック「ああ。どうだ、親友である遊亜が行くと行っているのだ。お前も行くのだろう?」
和也「当たり前だろ!俺だって、アニメの世界へ行くのは夢だったからな!」
ジャック「フン!なら、さっさと行くぞ。もうあいつらは到着しているからな」
和也「え?」
和也が体育館の入り口を見ていると、そこには遊星と遊亜が立っていた。
和也「遊亜・・・!」
遊亜「ったく、もう一人のシグナーってお前のことかよ」
和也「なんだ?不服か?」
遊亜「別に。できれば、女の子がよかったけどなw」
和也「嘘つけw にしても、なんで昨日返信くれなかったんだ?」
遊亜「そりゃあ、こんな楽しいこと、お前に味合わせたくなかったからだよ」
そういうと、遊亜は視線を遊星に移した。
それを見て、行くといったら、必ず和也は付いてくる、そうなれば、和也を危険にさらすことになる、それをしたくなかったんだと言う気持ちに、和也は感づいていた。
遊星「まあ、お話はそれぐらいにしよう」
ジャック「そうだな。では、遊星」
遊星「ああ。行くぞ!」
遊星「スターダスト・ドラゴン!」
ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン!」
グギャアアアア!
まばゆい閃光と共に、2匹の竜は姿を現した。
遊亜「すげえ・・・!」
和也「これが、あの・・!」
遊星「このカードたちに眠る赤き竜の力を使って、君たちを連れて行く。」
ジャック「準備はいいな、貴様ら!」
遊亜「ああ!たりめえよ!」
和也「俺も大丈夫だ!」
遊星「よし・・・でははじめるぞ!」
遊星がそういった瞬間、暖かな光の衣が、4人を包んだ。
遊星「いくぞ!」
その瞬間、体が軽くなり、浮いていく感じがした。
夢にまで見た世界。そこにいくわくわく感と、これから襲い掛かるであろう脅威への不安、その複雑な心境のなか、遊亜は静かに目を閉じた。
つづく・・・
デストロイヤーのダイレクトアタックを食らい、気を失っている田川を見ながら、和也は必死に痛みをこらえていた。
和也(一応勝ったが・・・ダメージを受けすぎたな・・・)
?(よくやった・・・和也よ・・・)
和也「? 誰だ?」
和也はあたりを見回したが、声の主と思しき人物は見当たらなかった。
和也「何なんだ・・・今の声・・・まあ、今はそんなことより!」
ふらふらになりながらも、和也は周りで倒れている生徒のところへ向かった。
和也「おい、大丈夫か?」
生徒A「うん、何とかね。伊住君こそ大丈夫?」
和也「ま、なんとかな。それより、みんなを保健室に運ぶの手伝ってくれ。」
生徒A「うん、分かった!」
まだ動ける生徒に声をかけ、自分もまた、保健室に治療を受けるためにいこうとした時だった。
?「さすがは、赤き竜に選ばれたデュエリストだ。だが、まだこれではダメだ、伊住和也よ」
その言葉を聞き、和也は振り返った。
和也「え?・・・あんた・・・まさか!?」
全身真っ白な服装に、金髪、Aの形をしたピアス、そして、見ただけで怖気づきそうな鋭い眼光。間違いなかった。
和也「あんたは・・・ジャック・アトラスなのか!?」
ジャック「いかにも。」
和也「信じられねえ・・・。いや、逆にあんたがここにいることに納得してきたよ、元キン・・・」
ゴン!
ジャックの拳が、和也の頭上を強く叩いた。
ジャック「誰が元キングのニートだ、貴様ァ!」
和也「そこまで言ってねえよ!」
ジャック「フン!まあいい。それより、和也、貴様に伝えなければならんことがある」
和也「何だよ?」
ジャック「これから、”俺たちの世界”へ来てもらう!」
和也「ハアッ!?」
ジャック「何をそんなに驚いてる?」
和也「いや、驚くだろ!普通!しかも、いきなり言われても・・・」
ジャック「赤き竜の痣が発現したのだろう?それは、赤き竜が、俺たちの世界を救うために、異世界から救世主を選んだ証拠なのだ」
和也「救世主・・・?」
ジャック「そうだ。そして俺は、以前シグナーだったが故に、貴様を迎える役を任されたのだ」
和也「まあ、ジャックはニー・・・」
ゴン!!
ジャック「ニートで暇だったからではない!」
和也「わかったから!・・・だが、あまりにも急すぎる。俺にも家族や友達が・・・」
ジャック「遊亜なら、もう行くと決定を下したぞ」
和也「!? 遊亜もシグナーに!?」
ジャック「ああ。昨日、お前とほとんど同じ目にあっている」
和也「マジかよ・・・。ってことは、遊亜にところにも行ったのか?ジャック」
ジャック「いや、遊亜のところへは、あいつがいっている」
昨日
?「それは俺が説明しよう。神城遊亜君」
遊亜「あんた・・・まさか・・・不動遊星?」
青いジャケットに左目のマーカー、そして蟹のようなあた(ry
それは、かつてネオドミノシティを危機から救った英雄、不動遊星だった。
遊星「ああ。俺は不動遊星。本物だ。」
遊亜「ったく、俺は夢でも見てんのか?」
遊星「いや、これは夢ではない。現実だ。それより、遊亜。君に伝えることがある」
遊星は遊亜に、痣が発現した理由やその他いろんなことを話した。
遊亜「なるほどね・・・。わかった、俺、行くよ!」
遊星「本当か!」
遊亜「ああ!だって、わくわくすんじゃねえか!夢にまで見た、アニメの世界・・・そこに行けるってだけで、もう・・!」
遊星「そうか(ニコッ)。」
遊亜「で、出発はいつなんだ?」
遊星「ジャックもこっちに来ていて、君と同じく、シグナーに選ばれたものを探している。ジャックが見つけ次第、出発する。」
遊亜「分かった。」
遊星「それまでに、いろいろと準備しておけ」
遊亜「なあ、遊星」
遊星「何だ?」
遊亜「お前の世界に行ったら、今のデュエルみたいなことをしなきゃなんねえのか?」
遊星「ああ、恐らくな。実のところ、俺やジャックは敵がどんなやつらなのかまでは知らないんだ。だが、シグナーに選ばれたからには、それなりの厳しい戦いが待ち受けているだろう。」
遊亜「そうか・・・。分かった、サンキューな」
遊星「不安になったか?」
遊亜「別に。何でもねえよ」
そういった遊亜の表情は、少しばかり曇っているように、遊星には見えた。
和也「そう・・・だったのか」
ジャック「ああ。どうだ、親友である遊亜が行くと行っているのだ。お前も行くのだろう?」
和也「当たり前だろ!俺だって、アニメの世界へ行くのは夢だったからな!」
ジャック「フン!なら、さっさと行くぞ。もうあいつらは到着しているからな」
和也「え?」
和也が体育館の入り口を見ていると、そこには遊星と遊亜が立っていた。
和也「遊亜・・・!」
遊亜「ったく、もう一人のシグナーってお前のことかよ」
和也「なんだ?不服か?」
遊亜「別に。できれば、女の子がよかったけどなw」
和也「嘘つけw にしても、なんで昨日返信くれなかったんだ?」
遊亜「そりゃあ、こんな楽しいこと、お前に味合わせたくなかったからだよ」
そういうと、遊亜は視線を遊星に移した。
それを見て、行くといったら、必ず和也は付いてくる、そうなれば、和也を危険にさらすことになる、それをしたくなかったんだと言う気持ちに、和也は感づいていた。
遊星「まあ、お話はそれぐらいにしよう」
ジャック「そうだな。では、遊星」
遊星「ああ。行くぞ!」
遊星「スターダスト・ドラゴン!」
ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン!」
グギャアアアア!
まばゆい閃光と共に、2匹の竜は姿を現した。
遊亜「すげえ・・・!」
和也「これが、あの・・!」
遊星「このカードたちに眠る赤き竜の力を使って、君たちを連れて行く。」
ジャック「準備はいいな、貴様ら!」
遊亜「ああ!たりめえよ!」
和也「俺も大丈夫だ!」
遊星「よし・・・でははじめるぞ!」
遊星がそういった瞬間、暖かな光の衣が、4人を包んだ。
遊星「いくぞ!」
その瞬間、体が軽くなり、浮いていく感じがした。
夢にまで見た世界。そこにいくわくわく感と、これから襲い掛かるであろう脅威への不安、その複雑な心境のなか、遊亜は静かに目を閉じた。
つづく・・・
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