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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第181話:少女たちの帰還

第181話:少女たちの帰還 作:光芒






「みんな……」
「ちゃんと、さよならできた?」
「……うん」

 遅れてワームホールに入った遊希を綾香たちは待ち続けていた。遊希と光子竜の絆は取り分け強いものであるため、どれだけ別れに時間がかかっても綾香たちは待ち続けると決めていた。
 これが今生の別れになるとは誰も思っていない。しかし、その意志通りに行くとは限らない。故に最後になるかもしれない出会いに後悔のないようにしなければならなかった。

「皆準備は済んだか? これより人間界へとあなたたちを送り届けるが……」
「待たせてごめんなさい、カオス・ソルジャー。お願いできるかしら?」
「ああ。だが、皆を送り届けるにあたって注意してもらいたいことがある」

 混沌帝龍がワームホールの外周を見渡す。このワームホールをくぐって精霊界までやってきた綾香たちはこのワームホールにわずかながら乱れがあることに気が付いた。

「ねえ、なんか様子おかしくないかしら?」
「精霊界の乱れによる影響がこのワームホールにも生じ始めている。恐らく行きほど順調にはいかないだろう」
「大丈夫なの?」
「我々は光子竜様からこの任務を任されている。光子竜様の恩に報いるためにもあなたたちを無事に元の世界へと送り届けましょう」

 遊希たちを平穏無事に送り届けることが大恩ある光子竜に報いること、と思っているこの2体に任せておけば問題ないだろう。
 それでも彼らは遊希たちが何ごともなく人間界に帰るにあたって、ある1つの約束を守ってほしいと念を押した。それは「人間界に戻るまで決して後ろを振り返ってはいけない」ということであった。

「後ろを振り返ってはいけない?」
「……思っていた以上に精霊界からの影響が大きい。少しでも気を抜くとあっという間に引き戻される恐れがある」
「まるで黄泉比良坂みたいね」
「ヨモツ……なんデスカ、それ?」

 遊希の言った「黄泉比良坂」とは日本神話におけるあの世とこの世を繋ぐ道のことであり、亡き妻であるイザナミノミコトに会うためにあの世へと行ったイザナギノミコトは妻から「決してこちらを見てはいけない」という忠告を受けていたにも関わらず、それを無視して亡き妻の姿を覗き見た。
 イザナミノミコトの身体は黄泉の食べ物を口にしてしまったために腐乱してしまっており、そんな妻の姿を見たイザナギノミコトは恐怖してその場から逃げ出してしまった。自分の姿を見られたことを恥に思ったイザナミノミコトは自分の配下たちにイザナキノミコトを追わせるも、イザナギノミコトは桃の実や大岩を使ってなんとか逃げ切ることに成功した。その神話においてイザナギノミコトが通った道こそが黄泉比良坂と言われている。

「つまり私たちはイザナギノミコトのようなものということでしょうか? 立ち止まって振り返ればたちまち精霊界に引き戻されてしまう……と」
「そういうことになる。普段はこのようなことはないのだが……」
「じゃあ精霊界はかなりギリギリの位置にあったってことね! 私たちもしかして凄いことしちゃった?」

 千夏の空気を読まない明るい言葉はある意味的中していた。もしもう少し遊希を助け出して精霊界を離れるのが遅かったら次元の守護者たちの保護があったとしても人間界に戻るのは難しくなっていたかもしれなかった。 

「私は後方を守る。カオス・ソルジャーは前方を守れ」
「ああ。人間たちよ、君たちは前を向き横一列になってくれないか」

 カオス・ソルジャーと混沌帝龍の指示を受けて遊希たちは横一列に並び、互いに手を繋ぎ合う。遊希を中心に左側に綾香と千夏、右側にエヴァと詩織が並ぶ形となる。絶対にその手を離すものか、という意志が5人の中にはあった。
 そして人間界に帰る、と強く念じることで自然と身体が前に進んでいく。行きは光子竜たちに乗せてきてもらう形であったが、帰りは違う。空を飛べない人間の少女たちが帰るために何よりも大切なものが彼女たちの「帰りたい」という意志なのだ。





―――私たちは自分たちの世界に……人間界へと帰る。それが、精霊界に残って2つの世界を守ると誓った光子竜に対する一番の答え―――























「むっ……」

 精霊界を離れてから数時間ほど経ったあたりだろうか。先頭を行くカオス・ソルジャーが突如立ち止まったのは。

「カオス・ソルジャー、どうしたの?」
「どうやら……我々が君たちを送れるのはここまでのようだ」

 後方を守っていた混沌帝龍も先頭のカオス・ソルジャーの元へと合流する。この場所はかつて綾香たちが2体の次元の守護者たちと出会った場所であり、ちょうど人間界と精霊界の中間に位置する箇所であった。
 彼らが立ち止まると同時に大きな揺れがワームホールを襲った。宙に浮いている遊希たちであったが、まるで地面の上に立っているかのような形でその揺れが彼女たちを襲ったのだ。

「なに、この揺れ……それにここまでって、どういうこと?」
「精霊皇や七星将軍、そして光子竜様たちが精霊界に氾濫するエネルギーを抑えるために動き出したのだろう。その余波がここまで来ている」

 精霊皇が人間界など他の世界を滅ぼしてまで守るという判断を下しただけのことあって、相当強大な力が精霊界の方で動いていることが肌に感じられる。
 光子竜皇やスカーレッド、スターダスト・シフルといった覚醒した精霊や他の精霊たちの力を合わせてもこれだけの力がワームホールを通じて伝わってくる、ということは守護者たちの見通しを大きく超えていたということなのだろう。

「故に我々がここで次元の守護者として力の奔流を食い止めなければならない」
「待って、それじゃ私たちはどうすれば……」
「考えるまでもないデス。私たちがどうするか」
「後ろを振り返らない。そして念じ続ける、元の世界に帰りたいってことをね!」

 当初の予定とは異なるし、何よりこのワームホールについて知り尽くした精霊2体とはここで別れなければいけない、ということは遊希たちを不安にさせる。しかし、今彼女たちは1人じゃない。心から信頼できる仲間が5人もいる。その事実が少女たちの中に霧のように巣食った弱い心を振り払った。

「すまない、光子竜様たちとの約束を守れずに……」
「気にしないで、あなたたちはよくやってくれたわ。あなたたちがいなかったら私たちはここまで来ることすら危うかっただろうし」
「労いの言葉、痛み入る。武運長久を祈っているぞ!」

 そう言ってカオス・ソルジャーは右手の剣を閃かせて、混沌帝龍は咆哮を上げながら遊希たちの行く方向とは逆方向に飛んで行った。
 使命を全うできない彼らの辛さは言葉に出さずとも遊希たちには伝わってきた。そんな彼らの意志に、心遣いに報いる一番の手段はこのまま無事に人間界へと帰ること。
遊希たちは決して後ろを振り返らず、そして互いの手をぎゅっと力強く握ったまま、ただ前方に向けて飛び始めた。

「……スターダスト、大丈夫かな」
「大丈夫デス! なんてったって私たちを助けてくれた精霊なんですカラ!」
「そう、私たちにできるのは……精霊たちを信じるだけ」

 信じる。言葉にするには簡単なことであるが、実際にそれを貫き通すことはとても難しい。そして、それに比肩しうる困難が幾度となく遊希たちを襲った。
 次元の守護者たちと別れて1時間ほど経ったあたりだろうか。またしてもワームホール全体を大きな揺れが襲った。精霊界からだいぶ離れ、人間界へと近づいたはずだったのだが、その揺れもまた遊希たちの足を止めるには十分すぎるほどの揺れであった。

「こ、今度は何でしょうか……?」
「もしかして精霊界の影響がこんなところまで……?」

 綾香の言うことは半分ほど合っていると言っていいだろう。彼女たちが人間界を離れ、数日が経った頃である。地球全体を、人間界全体を異常気象が襲っていた。
 季節は年の瀬の12月に差し掛かっているにも関わらず、真夏のような陽射しが降り注いだり、台風のような暴風雨が吹き荒れたりすれば、季節相応の雪が降ったりする。そんな気象変動が早いところでは数十分間隔で入れ替わり立ち替わり発生していた。
 人間界の科学の力では解明などできるはずもない異常気象であるが、その原因は間違いなく精霊界で奔流していた行き場のないエネルギーが他の世界に影響を及ぼしていたことに他ならない。ワームホール全体を襲う振動は人間界を襲っていたエネルギーがワームホールを通じて精霊界へと逆流を始めていたからであった。

「まさか、人間界にももう影響が……?」
「嘘……!? こうしちゃいられないわ。すぐに戻りましょう!」
「で、でも……身体が前に進みません……」

 エネルギーは見えない波となって遊希たちの動きを止めてしまっていた。どれだけ強く願っても、どれだけ強く念じても彼女たちの身体は一歩たりとも前に進むことはなかった。

(どうしよう、このままじゃ……こんな時……光子竜が……銀河眼がいてくれたら……!!)

 こういう局面でもし光子竜が共にいれくれたのならば。遊希の弱気な心に喝を入れてくれたかもしれない。だが、その光子竜はもういないのだ。
 遊希が苦しい時、辛い時に彼女と共に在って支えてくれたのは光子竜と自分のデッキのカードたちだった。このカードたちがあったからこそ今の天都 遊希という少女はこの世に存在すると言ってもいいだろう。それだけの想いを彼女はカードに込めていた。

(……お願い、カードたち。私を……みんなを―――助けて!!)

 精霊もいないのにそのような願いなど叶うはずもない。遊希が諦めかけた瞬間である、腰につけたデッキケースが光り輝き、カタカタと激しく揺れはじめたのは。

「遊希、デッキケースが……!」
「これは……まさか……!」

 パキン、という音と共にデッキケースの封を破って飛び出したのは遊希のデッキのカードたちだった。そして5枚のカードを中心に正規の召喚方法を踏んでいないのにも関わらず遊希のデッキのモンスターたちがワームホールに実体化したのだ。

「火球竜、氷晶竜、重力竜、大気竜、掩蔽竜……!!」

 炎・水・地・風・闇。光子竜と共に遊希の下に舞い降りたこの銀河眼たちは厳密にいえば精霊ではないため、遊希と言葉のやり取りをするだけの知能は持っていない。
ただ、言葉を交わさずとも遊希はこの5体のドラゴンたちの眼を見てこのドラゴンたちが何を思い、何を考えているかが手に取るようにわかっていた。

「みんな……お願い、私たちを助けて!!」

 炎の銀河眼こと火球竜が炎を噴き出しながら遊希たちの後方へと飛びずさる。そしてシンクロ召喚時の効果を体現するかのように全身から炎を噴き出してはワームホールの振動をその身ひとつで止めようとしていた。
 そんな火球竜に加勢せんとばかりに大気竜と掩蔽竜、風と闇の銀河眼たちも自身の持てる力を最大限に発揮してはワームホールにかかるエネルギーを制御しようとした。3本の矢ならぬ3体の銀河眼の力はやはり凄まじく、この3体がその力を一心とすることでこの場において遊希たちを抑えつけていたエネルギーは完全に緩和された。

「やった! これなら先に進める!」
「火球竜、大気竜、掩蔽竜……みんな、ありがとう……」

 3体の銀河眼たちが自身の力を発揮して主である遊希に貢献しているのを見ると、残された2体の銀河眼。氷晶竜と重力竜はその身を低く屈める。精霊皇とのデュエルで遊希が召喚することのできなかったこの2体はどうやら、遊希たちを乗せていくことで遊希に貢献したいと思ったのである。

「氷晶竜、重力竜……みんなこの2体に乗って!」

 遊希たち全員が乗り終えたことを確認すると、氷晶竜と重力竜は大きな咆哮を上げる。そしてそれに応えるかのように後方でワームホールの制御をしている3体も咆哮をあげる。ドラゴン同士の言葉はわからないが、おそらく互いの健闘を祈り合っていると遊希は解釈した。
 その後も氷晶竜や重力竜に乗りながら進む遊希は、ワームホールに綻びが見える度に遊希のデッキのモンスターたちが実体化してはその綻びの修繕にあたった。銀河の竜騎士や銀河の不死鳥といったエクストラデッキのカードたちから銀河の冥府竜、銀河の雷光竜、銀河悪魔、銀河の戦乙女、銀河新星、ギャラクシー・シールドラゴン……遊希をデュエルにおいて支え続けたカードたちがここぞとばかりに遊希たちのためにその身を削って戦っていた。

「遊希……すごいね」
「うん……」

 精霊でもないカードたちが命を宿し、自らの意志で主のために戦う。その光景に遊希たちは感嘆の言葉を漏らすことしかできなかった。
 ただ遊希がデッキのほとんどのモンスターを召喚し終えた後、またしても大きな逆流エネルギーが彼女たちを襲う。それを察した氷晶竜と重力竜は遊希たちを身体から降ろした。それはこの2体も他のモンスターたちと同じくこのワームホールを制御するため、そして遊希たちを無事に人間界へと送り届けるためにこの場に留まるということを意味していた。

「氷晶竜、重力竜……ありがとう、ありがとう!」

 別れの言葉などいらない、とばかりに高らかに咆哮をあげた2体のドラゴンは全てを凍てつかせる氷の力と全てを押しつぶす大地の力でワームホールを抑えにかかった。ここからはまたしても遊希たち5人だけでの帰路となる。5人はしっかりと互いの手を握りしめると「自分たちの世界に帰る」ということだけを願って前へと進み始めた。
 ワームホールにはやはり多少の乱れは見られたものの、5体の銀河眼をはじめとする遊希のカードたちが尽力してくれたおかげが彼女たちの歩みを止めてしまうほどの強い力とまでは至らなかった。そしてさらに数時間ほど進んだ先に、ワームホールが途切れている箇所を見つけた。そこからは白い光が漏れており、そしてうっすらと見えているのは綾香たちが入ってきたアカデミア地下室の風景だった。

「あれは……?」
「アカデミアの地下室よ! あの先が、人間界!!」
「あとはあそこに飛び込むだけデス!」
「ラストスパートってことね!」
「ええ、行きましょう!!」


 この長い長いワームホールもついに終着点が見えてきた。その事実が遊希たちの意気を嫌が応にも高めた。あそこを抜ければ、自分たちの世界へと帰ることができる。短くも長い戦いに終止符が打たれる―――はずだった。
 あと少しで人間界、というところで遊希たちをこれまでで最大の逆流エネルギーが襲った。精霊界での力の制御が成功したのか、漏れ出したエネルギーが逆流し、元の精霊界へと戻っていくものに直面してしまったのである。


―――きゃあああっ!!―――


 あまりに強すぎるエネルギーに悲鳴を上げる5人。突風や激流などとは比較にならないような力に全身がバラバラに引き裂かれるかのような圧が掛かる。それでも絶対にこの手は離さない。この身が滅んでしまおうとも他のみんなは絶対に助ける。5人全員が同じことを考えていた。

(どうしよう、どうしよう……このままじゃ……)

 しかし、精霊を持たなくなった少女たちでは圧倒的な力の前には為す術もない。そんな中遊希の心には最悪の結末が浮かぶ。
 ここで手を離して精霊界に戻ってしまうのであればまだ救われた方だろう。しかし、この長く荒れたワームホールでは人間1人など大波に揺られる木の葉の如く無力であり、無事な保証できない。
 また、時空の乱れから精霊界でもなければ人間界でもない世界に飛ばされてしまえばどうなるか。命は残っていても事実上それが最期の時となってしまう。考えてはいけない、とわかっていても考えてはいけないことばかりが浮かぶ。

「やばっ……手の……力が……!!」
「千夏さん! 駄目です、その手を離してはいけません!」
「千夏、踏ん張って! ここを抜ければ、全部終わるんだから!!」
「遊希サン……このままだと……みんないずれ……!!」

 綾香、千夏、詩織、エヴァ。4人の想いが、叫びが堰を切ったかのように流れ込んでくる。帰りたい、みんなと一緒に未来を歩んでいきたい、という強い想いが。





―――みんなの想いが、流れ込んでくる……みんなを……絶対に助けるっ!!―――





「……遊希……?」






 綾香は目を疑った。激しい光が遊希の身体を包み込むと、そこには遊希の姿はなかった。遊希の姿はなかったのだが、遊希がいた場所には遊希ではない別の何かがいた。
 水晶のように透き通った身体、オーロラのようなたてがみ、6枚の巨大な翼を持った美しくも雄々しい白い龍がそこにはいた。白い龍は綾香、千夏、詩織、エヴァを両手で抱えるように抱きしめると、甲高い咆哮を上げて白い一本の矢へと変わる。そして矢のような光へと変化した龍は逆流するエネルギーをまさに快刀乱麻を断つ、が如く突き破ると、ワームホールの終着点を突き抜けた。























「う……ううん……」

 頭痛に苛まれながら綾香は目を開ける。固く、冷たい感触が制服のブレザーを通して彼女の肌に伝わった。

「ここは……」

 目をこすりながら周囲を見回す綾香。そこは窓のない真っ暗な部屋であり、その傍らには千夏、詩織、エヴァが倒れていた。彼女の後方では役目を終えて故障した次元転送装置。

「まさか……」

 途端に早くなる心臓の鼓動。誰かが掛けてくる足音と共にその部屋のドアが開き、明るい光が差し込む。そこには綾香がずっと会いたかった人間がいた。

「綾香……? 綾香!!」
「あっ……ああ……パパぁ……パパぁぁぁ!!」

 綾香は立ち上がるとドアを開けてアカデミアの地下室に入ってきた竜司に飛びつくように抱き着いた。

「パパ!!……パパ……!!」
「おかえり、綾香」
「うん……ただいま……ただいま……!!」

 綾香たちが帰って来る瞬間、竜司たちは校長室にいて異常気象に対する対策を打っていた。そんな中、ジェームズが携帯していた装置に次元転送装置から高エネルギー反応が観測されたことを告げる警報が鳴り、竜司とミハエル、そしてジェームズがこの地下室に駆けつけたのである。

「エヴァ!」
「ジェームズ……ジェームズ!」

 フラフラしながらも立ち上がったエヴァはジェームズと熱い抱擁を交わすと何度も何度もキスをした。その様はまるで恋愛映画における長らく離れ離れとなっていたカップルが再会するシーンのようだった。

「あらあら、見せつけてくれちゃって」
「まあ婚約者ですからね……」
「陽川君、月宮君」
「教頭先生……」
「立てるか?」

 ミハエルは綾香やエヴァを苦笑いしながら見ていた千夏と詩織にそっと手を指し伸ばす。

「あ、ありがとうございます……」
「全く……心配をかけさせる……だが、よく戻ってきてくれた」

 ミハエルの両の眼からは光るものが流れ落ちていた。

「……ところで綾香、遊希くんは?」
「っ!? そうだ、遊希っ!!」

 綾香は驚いて振り返った。自分の記憶が定かならば遊希も一緒にワームホールを潜り抜けたはずだった。

「なによもう騒がしいわね……」

 そんな中、壊れた次元転送装置の前でうずくまっていた1つの影が起き上がった。

「遊希!! よかった、遊……」

 遊希の元に駆け寄ろうとした綾香は言葉を失った。

「どうしたのよ綾……」
「なにかあったんで……」
「えっ……」

 そしてそれは千夏、詩織、エヴァも同じだった。彼女たちだけではない、竜司も、ミハエルも、ジェームズも。その場にいた誰もが遊希の姿を見て言葉を失った。

「なに、みんなして目を丸くして……私の顔になにかついてるの?」
「遊希……だよね?」
「やだ……他に誰がいるというの?」

 遊希は憮然とした表情を見せる。すると彼女足元に何か細いものが蠢いているのが見えた。蛇か何かだろうか、と思って思い切り掴んでみると何故か遊希の身体に抓られたかのような痛みが走った。

「えっ……」

 遊希もまた、同じように言葉を失った。そしてその理由を彼女は壊れた次元転送装置に反射して映る自分の姿を見て知った。何故ならば―――




















―――美しい黒髪は銀色に染まり、頭から牡鹿のような立派な角が、背中からは2枚の水晶のような透き通った翼が、腰からは蛇のように細く長い尻尾が生えていたのだから―――























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ター坊
無事帰還してめでたく最終回…じゃない!?まぁこんなに楽しい話を最終回で即終わるのは勿体ないですが。
それよりもドラゴン化(?)した初期の遊望みたいな遊希。これは何かの新章が…!? (2016-12-13 16:39)
光芒
ター坊さん
もうちっとだけ続くんじゃ(亀仙人感)
ただ本当に本編は年内には終わるかもしれませんね。

ドラゴン化した遊希ですが、そんな彼女については次の話で触れる予定です。そして、彼女がドラゴン化したことでまた新しい展開に……最終話直前にやることじゃないんですけどね; (2016-12-14 11:29)
白金 将
これで終わりかと思えばまたひと悶着ありますねこれは……
一体遊希の身に何が起きたんでしょう。ただでさえ悲しい別れを経験しているのでここからの出来事に彼女たちが耐えられるかどうか……(´・ω・`) (2016-12-14 12:35)
から揚げ
精霊達の助けを得て、全員無事に人間界に戻れたと思ったら、まさか遊希が竜の姿になっていたとは・・・銀河眼の影霊衣ですね、わかります。

これは、遊希の身体に異常が無いか、全身をくまなく調べる(意味深)必要がありそうですね(ゲス顔)

ん?ゴヨウ?つ次元障壁。 (2016-12-14 18:44)
光芒
白金 将さん
確かに最後の最後にひと悶着ありますね。
ただ、白金 将さんが危惧されているような悲惨な展開にはならない、ということだけは先にお伝えしておきます。むしろ遊希たちの友情を深め、そして遊希はより上の段階へと成長するためのある出来事を挟む予定です。

から揚げさん
銀河眼の影霊衣……どっちかというとそれは遊望の方ですね。一応遊希が見せた姿は銀河眼ではありませんので(重大なネタバレ)

>これは、遊希の身体に異常が無いか、全身をくまなく調べる(意味深)必要がありそうですね(ゲス顔)
>ん?ゴヨウ?つ次元障壁。

これやろうかと思いましたが、泣く泣くカットしました。ちなみにゴヨウ釈放されましたね。 (2016-12-15 00:52)

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77 第69話:千夏との誓い 1298 3 2016-02-05 -
70 第70話:あの日、あの時 1373 4 2016-02-08 -
123 第71話:黒幕との接触 1568 3 2016-02-10 -
137 第72話:決別の時 1648 3 2016-02-12 -
101 第73話:思いを一つに 1379 3 2016-02-15 -
98 第74話:邪なる同調 1456 2 2016-02-17 -
43 第75話:精霊の奇跡 1380 4 2016-02-19 -
108 第76話:星天の再会 1381 2 2016-02-22 -
111 第77話:ペンデュラムの脅威! 1430 4 2016-02-24 -
118 第78話:渾身のドロー 1627 2 2016-02-26 -
99 1万アクセス突破記念企画開催! 1842 0 2016-02-26 -
50 第79話:覇王黒竜の目覚め 1391 4 2016-02-28 -
43 第80話:進化する銀河龍 1476 2 2016-03-01 -
130 第81話:変わらぬ友情 1452 7 2016-03-03 -
106 第82話:集う決闘者 1688 6 2016-03-04 -
131 第83話:小さくたって決闘者 1701 7 2016-03-05 -
96 第84話:決意を秘めた決闘者 1426 9 2016-03-07 -
73 第85話:歩み始めた決闘者 1514 13 2016-03-08 -
114 第86話:真意を告げた決闘者 1570 7 2016-03-09 -
102 第87話:ポンコツ揃いな決闘者 1594 7 2016-03-10 -
61 第88話:とにかく可愛い決闘者・1 1492 10 2016-03-11 -
91 第89話:とにかく可愛い決闘者・2 1531 8 2016-03-13 -
89 第90話:五人五色な決闘者 1434 6 2016-03-14 -
125 遊希たちが4月改訂を語るようです 1469 8 2016-03-16 -
70 第91話:夕刻迎えし決闘者 1370 6 2016-03-16 -
87 第92話:解き放たれた決闘者 1610 6 2016-03-18 -
70 第93話:秘密を打ち明けた決闘者 1734 7 2016-03-20 -
63 第94話:一計案じる決闘者 1253 8 2016-03-22 -
75 第95話:絆深める決闘者 1435 10 2016-03-23 -
73 第96話:矛を交える決闘者・1 1384 9 2016-03-25 -
114 第97話:矛を交える決闘者・2 1311 6 2016-03-27 -
110 第98話:矛を交える決闘者・3 1406 7 2016-03-29 -
70 第99話:矛を交える決闘者・4 1390 7 2016-03-31 -
83 第100話:熱戦の決闘者・1 1366 6 2016-04-02 -
118 第101話:熱戦の決闘者・2 1407 10 2016-04-05 -
77 第102話:熱戦の決闘者・3 1419 11 2016-04-07 -
69 第103話:熱戦の決闘者・4 1372 6 2016-04-09 -
102 第104話:熱戦の決闘者・5 1500 6 2016-04-11 -
94 第105話:熱戦の決闘者・6 1442 6 2016-04-13 -
58 第106話:決戦に臨む決闘者・1 1374 6 2016-04-15 -
115 第107話:決戦に臨む決闘者・2 1440 11 2016-04-18 -
74 第108話:別れの時を迎える決闘者 1441 10 2016-04-20 -
66 番外編前編について遊希たちが語るようです 1469 6 2016-04-21 -
96 第109話:2通の手紙 1553 11 2016-04-23 -
92 第110話:青き眼のアトラクション 1476 6 2016-04-25 -
121 第111話:新時代のデュエル 1426 6 2016-04-27 -
80 第112話:ドラグーン 1341 6 2016-05-01 -
104 第113話:アクセラレーション! 1419 7 2016-05-03 -
105 第114話:熱気溢れしサーキット 1232 6 2016-05-06 -
128 第115話:新たなるブラックフェザー 1289 5 2016-05-10 -
128 第116話:疾走の果てに 1494 7 2016-05-12 -
48 第117話:ノンストップ・ガールズ 1519 6 2016-05-14 -
67 第118話:夏の終わり 1443 9 2016-05-16 -
111 第119話:謎の美少女 1495 4 2016-05-19 -
80 第120話:真・究極 1362 8 2016-05-21 -
54 第121話:遊希の動揺、遊望の微笑 1323 4 2016-05-23 -
58 第122話:聖夜の悲劇 1289 6 2016-05-25 -
51 30000アクセス記念企画を少々。 1213 5 2016-05-27 -
73 第123話:姉として 1331 3 2016-05-29 -
64 第124話:対峙する竜と龍 1369 3 2016-06-01 -
54 第125話:顕現せし遊望の精霊 1406 5 2016-06-03 -
57 第126話:No.(ナンバーズ) 1427 4 2016-06-06 -
101 第127話:届かぬ言葉 1405 7 2016-06-08 -
69 30000アクセス記念企画 1612 4 2016-06-10 -
60 第128話:白紙のカード 1344 6 2016-06-14 -
116 第129話:青空の下で 1237 3 2016-06-17 -
123 第130話:白いドラゴンとの邂逅 1499 4 2016-06-20 -
66 第131話:試練のデュエル 1339 4 2016-06-23 -
60 第132話:第四の精霊 1263 5 2016-06-26 -
106 第133話:舞い降りる閃珖竜 1392 4 2016-06-29 -
61 第134話:親友に託された力 1253 3 2016-07-02 -
96 第135話:涙の誓い 1318 4 2016-07-06 -
96 第136話:次元転送装置 1273 3 2016-07-09 -
91 第137話:新たなる竜星 1429 5 2016-07-12 -
54 第138話:綾香の忘れたもの 1254 4 2016-07-15 -
131 第139話:決闘者たちの選択 1223 5 2016-07-19 -
99 第140話:2人の真意 1282 7 2016-07-24 -
63 第141話:精霊界への旅立ち 1316 4 2016-07-28 -
59 第142話:黒き魔術師と弟子 1260 3 2016-08-02 -
116 第143話:七星将軍の襲撃 1318 3 2016-08-05 -
87 精霊界 登場キャラクター(9/14更新) 1339 0 2016-08-07 -
65 第144話:英雄と炎拳・1 1233 5 2016-08-10 -
70 第145話:英雄と炎拳・2 1206 4 2016-08-14 -
62 第146話:騎士王の覚醒 1214 6 2016-08-17 -
73 第147話:竜姫神と岩の合成獣・1 1288 3 2016-08-21 -
70 第148話:竜姫神と岩の合成獣・2 1255 2 2016-08-23 -
46 第149話:過去への鎮魂歌 1302 7 2016-08-26 -
86 50000アクセス記念企画~短編集・1~ 1326 3 2016-08-28 -
82 第150話:機械の身体に宿る心 1134 0 2016-08-31 -
52 第151話:空を超えて 1106 0 2016-09-03 -
113 第152話:竜と機械の大会戦 1184 0 2016-09-08 -
55 第153話:竜領域のナンバーズ 1208 0 2016-09-13 -
78 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1456 7 2016-09-17 -
102 遊希たちが10月改訂を語るようです 1283 4 2016-09-19 -
78 第154話:望まぬ戦い 1166 2 2016-09-23 -
65 第155話:正しさと過ち 1150 4 2016-09-27 -
55 第156話:少女の決意 1260 2 2016-10-01 -
116 第157話:遊希に起きた異変 1342 4 2016-10-05 -
110 第158話:未知なるデッキ 玻星光 1289 3 2016-10-08 -
111 第159話:玻璃の如く純粋に 1286 2 2016-10-12 -
106 第160話:限界を超えて 1253 3 2016-10-15 -
128 第161話:決戦 1261 3 2016-10-18 -
96 第162話:精神の成長 1232 2 2016-10-21 -
46 第163話:聖なる珖放つ神の竜 1266 4 2016-10-24 -
40 第164話:絆が紡いだ道 1360 6 2016-10-27 -
66 第165話:戦いの終わり 1323 4 2016-10-30 -
58 番外編 Trick or Treat 1197 5 2016-10-31 -
107 第166話:終わりの始まり 1392 9 2016-11-04 -
106 第167話:最期のワガママ 1440 4 2016-11-07 -
117 第168話:声なき再会の誓い 1309 4 2016-11-10 -
89 番外編:11月11日 1199 5 2016-11-11 -
69 第169話:七皇激突 1145 3 2016-11-15 -
48 第170話:怒りに生まれし竜 1121 3 2016-11-17 -
129 第171話:紅き新星竜 1419 5 2016-11-19 -
77 第172話:未来を賭けた戦い・1 1316 4 2016-11-22 -
116 第173話:未来を賭けた戦い・2 1225 3 2016-11-24 -
125 第174話:未来を賭けた戦い・3 1217 4 2016-11-28 -
133 第175話:神の目覚め(修正済) 1226 5 2016-11-30 -
147 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1572 5 2016-12-02 -
99 第177話:次元を越える想い 1453 4 2016-12-05 -
138 第178話:天地創造の龍 1445 3 2016-12-07 -
104 第179話:希望への道 1357 3 2016-12-09 -
134 第180話:別れの時 1267 4 2016-12-11 -
104 第181話:少女たちの帰還 1209 5 2016-12-13 -
57 遊希たちが1月改訂を語るようです 1161 7 2016-12-15 -
121 第182話:バースデイ 1412 3 2016-12-17 -
95 第183話:星龍皇覚醒・1 1236 3 2016-12-19 -
102 第184話:星龍皇覚醒・2 1205 4 2016-12-21 -
80 第185話:星龍皇覚醒・3 1118 4 2016-12-22 -
96 番外編:一番のプレゼント 1208 5 2016-12-25 -
117 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1316 3 2016-12-26 -
98 星龍皇 設定・カード紹介 1313 0 2016-12-29 -
62 第187話:星龍皇覚醒・5 1214 4 2016-12-30 -
99 番外編:新年 1215 4 2017-01-01 -
75 第188話:星龍皇覚醒・6 1083 2 2017-01-04 -
114 第189話:星龍皇覚醒・7 1208 3 2017-01-07 -
56 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1394 3 2017-01-09 -
126 エピローグ:未来 1666 10 2017-01-13 -
91 番外編:2月3日 1162 4 2017-02-03 -
89 番外編:愛と友情のチョコレート 1031 4 2017-02-14 -
79 番外編:桃(色)の節句 1085 4 2017-03-04 -
126 感謝とお知らせ 1257 2 2017-05-04 -
79 番外編:Gift 1108 2 2017-12-25 -
141 ゴブリンと青眼(ブルーアイズ) 1089 2 2018-01-14 -
113 アフターストーリー:星乃 綾香編・1 1744 2 2018-05-24 -
83 アフターストーリー:星乃 綾香編・2 988 2 2018-05-28 -
95 アフターストーリー:星乃 綾香編・3 909 2 2018-05-30 -
122 アフターストーリー:星乃 綾香編・4 1033 2 2018-06-03 -
114 アフターストーリー:星乃 綾香編・5 1076 4 2018-06-06 -
53 アフターストーリー:陽川 千夏編・1 835 2 2018-08-14 -
63 アフターストーリー:陽川 千夏編・2 830 3 2018-08-20 -
103 アフターストーリー:陽川 千夏編・3 863 3 2018-08-23 -
64 アフターストーリー:陽川 千夏編・4 842 2 2018-08-25 -
37 アフターストーリー:陽川 千夏編・5 765 3 2018-08-30 -
62 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・1 904 2 2018-09-01 -
204 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2 1016 3 2018-09-07 -
94 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・3 740 0 2018-09-09 -
60 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・4 842 3 2018-09-12 -
119 番外編:願う幸福 1420 2 2018-12-25 -

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