第104話　禍々しき龍　作：くちなし

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ルカナのプレイミス。それは誰もが予想しなかった出来事。現れたダークシミターによって、ルカナのフィールドは崩壊し、セイントレアのみが棒立ちの状態になってしまった。


《フィールド》
ルカナ　LP5000　手札1
神騎セイントレア(ATK2000)
？？？
？？？

ヒロト　LP900　手札6
Kozmo－ダークシミター×2(ATK3000)
Kozmoーフォアランナー(ATK2800)


Turn31　TP ヒロト　手札6→7

「僕のターン！カードを1枚伏せる！」

ルカナには今、対抗策が残されていない。唯一の手札は月光彩雛の効果で戻した融合のみ。しかし、ほんの
少しだけ、安心していた事があった。それはセイントレアの特殊能力。セイントレアはX素材があれば戦闘破壊を
免れ、バトル後に素材を取り除いて相手モンスターをバウンスする能力がある。このターンはまだ負けない、、
そう思っていた。
しかし、この後、、

「僕は、☆8のダークシミターで、、」

イ「⋯⋯！？」
無「まさか、、」
梨「、、、」

「オーバーレイ！！」

意外な発言にルカナも、見ていたイリア達含め、あたりが騒然となる。


≪2機の機械仕掛けの戦艦よ、今1つとなりて、闇に踊る人形となれ！》

『X召喚、★8、No15！ギミック・パペットージャイアント・キラー！！！』


No15 ギミック・パペットージャイアント・キラー　ATK1500

無「No、、！」
イ「ギミック・パペット、、！」

「また」、No。真っ黒で巨大な操り人形の冷酷な瞳がルカナを見下ろす。

「ジャイアントキラーの効果！X素材を1つ取り除き、特殊召喚されたモンスター1体を破壊する！」

「んなっ⋯⋯！」

セイントレアは効果破壊には耐性がない。さらに、ジャイアントキラーには更なる効果があった。

「破壊したモンスターがXモンスターだった場合、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える！
　「パペット・ショット」！」

巨大な手から放たれた砲撃がセイントレアの体を貫通し、爆発する。ルカナの場はガラ空きになってしまった。

ルカナLP5000➡3000

「バトル！2体でダイレクトアタック！！」

ー私は、、もう、、負ける、、ー

ルカナLP3000➡1500➡0


★☆★☆

一方、咲夜達。

「バトル！ドラゴネクロで閃珖竜を攻撃！「魂の喰事」(ソウル・クランチ)！」


《フィールド》
咲夜　LP4600　手札0
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン(ATK2800)

レイ　LP8400　手札3
冥界龍ドラゴネクロ(ATK3000)
ダークソウルトークン(ATK3000)
焔紫竜ピュラリス(DEF1400)
融合武装カブトアーマー(ドラゴネクロ装備状態)

白桃　LP6000　手札1
アクセル・シンクロン(DEF2100)
閃珖竜スターダスト(ATK2500)
伏せカード2枚

サイヤ　LP6000　手札5
青眼の精霊龍(DEF3000)


ドラゴネクロがスターダストに向かっていく。このままでは、閃光竜も魂を喰われてしまう、、

「罠発動！くず鉄のかかし！相手の攻撃を無効にし、このカードを発動後、再びセットするわ！」

「、、このままターンエンド」


Turn06　TP 咲夜　手札0

「、、、(僕には、、何ができる、、？)」

レ「ハハッ、、！君の手札は0。このドローで勝敗が決まるよ。しかもP召喚もできないのさ！」

レイの言う通りだ。咲夜はこのドローで勝敗が決まる。精霊龍が居るので大量展開もできない。

「(ボクはデッキを、カードを信じる！)、、ドロー、、！！」

「⋯⋯悪魔の宝札を発動」

『悪魔の宝札』　通常魔法　(オリジナル)
「悪魔の宝札」は1ターンに1枚しか発動できない。
1000以上のLPを払って発動できる。(上限4000まで)
払ったLP÷1000の数値分、カードをドローする。

「ボクは2000LPを払い、2枚ドロー！」

咲夜LP4600➡2600

ドローした時、咲夜は軽く笑って見せた。ドローしたカードを見ずに。その微笑みは希望を導いたのだ。

「ボクは、、この魔法カードを発動するよ、、」

咲夜がそのカードを見せた瞬間、3人の表情が変わった。

桃「咲夜、、！」


「魔法カード、、復活の福音、発動！」


『復活の福音』　魔法カード　(要約)
「復活の福音」は1ターンに1枚しか発動できない。
①自分の墓地の☆7,8のドラゴン族モンスター1体を選択し特殊召喚する。
②自分の場のドラゴン族モンスターが破壊される代わりに、このカードを墓地から除外する事が出来る。


レ「この状況で、、引き当てたのか、、！」
サ「カードを見ずに、、」

「ボクが蘇らせるのは、、クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン！」

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン　ATK3000

桃「クリスタルウィング、、」

サ「僕は精霊龍の効果を発動！自身をリリースし、EXデッキから光のドラゴンのSモンスターを呼ぶ！」

「クリスタルウィングの効果！相手の効果が発動した時、その効果を無効にし、破壊し、破壊した
　モンスターの攻撃力分、クリスタルウィングの攻撃力をアップする！」

サ「精霊龍の効果を、、！精霊龍の攻撃力は、、2500！」

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン　ATK3000➡5500

レ「攻撃力5500！！」

「バトル！クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンでドラゴネクロを攻撃！「疾風のダイブスラッシャー」！！」

レ「⋯⋯クリスタルウィング、、！」

クリスタルウィングの更なる効果は、戦闘する時に、相手モンスターの攻撃力を加算する。今のドラゴネクロ
　の攻撃力は3000。

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン　ATK5500➡8500

桃「攻撃力、8500！5500の大ダメージだわ！」

レイLP8400➡2900

「僕はこのままターンエンド。エンド時、クリスタルウィングの効果は終了する」

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン　ATK5500➡3000


Turn07　TP サイヤ　手札5→6

「僕のターン、、僕も、呼んじゃおうか、、」

咲夜と白桃は嫌な気配を感じる。サイヤの召喚しようとしているカードに。。

「劫火の旅人 ゴースト・ガロスを召喚、、」

劫火の旅人 ゴースト・ガロス　ATK0

「ゴースト・ガロスの効果、、フィールドがこのカードだけの時、墓地の融合モンスターと一緒に除外して、
　S召喚する、、！」

桃「まさか、、決闘龍を、、」
咲「墓地とフィールドのS召喚、、、！」

「墓地の☆8、冥界龍ドラゴネクロに☆2の劫火の舟人 ゴースト・ガロスをチューニング、、！」

≪冥府の旅人に導かれし龍よ、次元の狭間を超えて、絶望の闇を齎せ、、！≫

『S召喚、、！☆10、冥界濁龍ドラゴキュートス！！』

冥界濁龍ドラゴキュートス　ATK4000


第105話へ続く