第121話 誰かのために　作：こんにゃく

アルフレド「あーやだやだ僕とした事がこんな簡単な罠に引っ掛かっちゃうなんて…」

サーニャ「…」

アルフレド「君はあのバカなガイとはちがって物静かだねぇ？」

サーニャ「…サーニャは確かにガイとは違います…ですが…その思いは同じですよ」

アルフレド「あっそ…別に興味はないよ…まぁいっか…さっ…さっさと始めようか、僕もこんなところで足止めされたくないしね」

サーニャ「…そうですね」

アルフレド「それじゃあいくよ…下らない兄妹愛なんて僕が葬ってやる…僕のターン！」

手札5

アルフレド「僕は『畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ) ストロング・バフォメット』を召喚」


ストロング・バフォメット
レベル4/闇属性/悪魔族
攻撃力1900/守備力200


アルフレド「そして僕はストロング・バフォメットをリリースすることで手札から『畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ) スライムスワロー』を特殊召喚！」


スライムスワロー
レベル5/水属性/悪魔族
攻撃力2200/守備力500


アルフレド「ストロング・バフォメットは『フィールドから墓地へ送られた時、１ターンに１度デッキからストロング・バフォメット2体を特殊召喚する』」


ストロング・バフォメット
攻撃力1900


ストロング・バフォメット
攻撃力1900


アルフレド「この効果で特殊召喚されたストロング・バフォメットはエクシーズの素材にすることは出来ないけどね…だけど」

アルフレド「僕は畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)スライムスワローの効果を発動し『１ターンに1度、自分フィールドに畏怖怪物（スケアリー・モンスターズ）と名の付く同名モンスターが1組以上存在する時、デッキからマジックカードを１枚手札に加える』」
手札4

サーニャ「同名モンスター…アルフレドのデッキは同名モンスターを揃えることで効果を発揮するデッキですか」

アルフレド「まだ終わりじゃないストロング・バフォメットをリリースし手札のスライムスワローを特殊召喚！！」


スライムスワロー
攻撃力2200


アルフレド「スライムスワローの効果により同名モンスターが1組以上存在する時デッキからマジックカードを手札に加える」
手札4

アルフレド「ストロング・バフォメットのもう１つの効果を発動！『同名モンスターが1組以上存在する時、このカードをリリースすることでデッキから『畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)』1体を手札に加える』」

アルフレド「僕はデッキから『畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)デストロイ・オーガ』を手札に加える」
手札5

サーニャ「手札が減りませんね…」

アルフレド「僕はフィールドのレベル5スライムスワロー2体でオーバレイ！！気高き戦の狸よ、我が大いなる力を携え、迫る者共を焼き尽くせ！！エクシーズ召喚！ランク5！『妖怪忍童  牙楼風狸（がろうふうり）』！！」


牙楼風狸
ランク5/闇属性/獣族/エクシーズ
攻撃力2800/守備力2400


ｽﾞｽﾞﾝｯ!!

サーニャ「妖怪…貴方はこのはのようなモンスターを使うのですね」

アルフレド「違うね、このはのモンスターが僕のモンスターの真似をしているだけさ」

サーニャ「…そうですか」

アルフレド「僕はカードを１枚セットでターンエンド」
手札4

アルフレド「さぁてあまり君に時間をかけたくないんだ…さっさと終わらせてくれるかい？」

サーニャ「そうですか…ならそうさせてもらいます」

アルフレド「ん？」

サーニャ「…ぶん回します」

アルフレド「ぶん回わす…？」

サーニャ「サーニャのターン！」
手札6

サーニャ「サーニャは手札から永続魔法『機械人形(マシンドール)ユニット』を発動し更に『機械人形(マシンドール) Ⅰ (ワン)ブラスト・アーム』を召喚」


機械人形(マシンドール)　Ⅰ(ワン)ブラスト・アーム
ユニオン
レベル4/光属性/機械族
攻撃力1800/守備力100


アルフレド「兄妹揃って機械族ねぇ」

サーニャ「…」

…

サーニャ『…』

幼少期のサーニャは今よりも更に口数が少なかった

フュージニア王『…サーニャは感情が無いのか…？』

医者『い、いえ…そうではないのですが…感情の起伏が少ない…まるで機械のような…』

フュージニア王『そうか…我が娘は…病気なのか？』

医者『病気…と断定は出来ませんな』

フュージニア王『ガイ…』

ガイ『おい！サーニャ！！』

サーニャ『…』

ガイ『お前どーしていっつもそんな無表情なんだ？』

サーニャ『はい』

ガイ『はい、じゃねぇだろぉ！』ﾋﾞｼｯ!

サーニャ『』

ガイ『サーニャ…こういう時は笑え』

サーニャ『笑う…笑うとは…？』

ガイ『面白いと感じたときは笑うんだ！それ！笑ってみろ』

サーニャ『面白いと感じたとき…では今は笑う必要はないでしょう』

ガイ『えぇ！？面白くなかったの！？』ｶﾞｰﾝ

サーニャ『はい』

サーニャは孤独でした。孤独だと思い込んでました

サーニャは他の人達とは違う、きっと違う生き物

いや、もはや生き物ですらないのでしょうと思っていた。

『感情』を『表現』するとは何なのでしょうか、『感情』は一体どこからやって来るのでしょう

サーニャは考えても考えても分かりませんでした

…

サーニャ「機械人形(マシンドール) ユニットの効果により手札から『機械人形(マシンドール)アサルト・ユナイト・ガール』を特殊召喚します」


アサルト・ユナイト・ガール
レベル4/光属性/機械族
攻撃力1900/守備力1800


サーニャは機械人形…感情は乏しい

サーニャのその姿を模したような機械人形

サーニャ「ですが…サーニャは感情義ないわけではないのです…それはもう乗り越えたのですから」

サーニャ「更に『機械人形の裏道ルート(マシンドール シャドロードルート) 』発動『フィールドに機械人形(マシンドール)アサルト・ユナイト・ガールが存在する時デッキから2体の機械人形(マシンドール)ユニオンモンスターを除外しそのモンスターを使用して合体召喚を行います』」

サーニャ「デッキから『機械人形(マシンドール)機械人形(マシンドール)　Ⅲ(スリー)ソード・レッグ・ブースター』と機械人形(マシンドール)　Ⅳ(フォー)イレイザー・ファンネル』を除外します」


機械人形(マシンドール)　Ⅲ(スリー)ソード・レッグ・ブースター
ユニオン
レベル4/光属性/機械族
攻撃力1600/守備力1600


機械人形(マシンドール)　Ⅳ(フォー)イレイザー・ファンネル

ユニオン
レベル4/光属性/機械族
攻撃力1200/守備力700


サーニャ「現れよ『機械人形(マシンドール)　ⅢⅣ(スリーフォー)ソード・ファンネル』」


ⅢⅣ(スリーフォー)ソード・ファンネル
レベル6/光属性/機械族/ユニオン
攻撃力2300/守備力1000


アルフレド「ふーん…だけどそんな程度のモンスターでどうするつもり？僕の牙楼風狸を倒すことはできないよ」

サーニャ「果たしてそうでしょうか…」

アルフレド「…へぇ」

サーニャ「ユニオンモンスター達の凄さはここからです！アサルト・ユナイト・ガールとⅢⅣソード・ファンネルを除外し…合体召喚！！」

サーニャ「冷徹無慈悲の機械姫よ、閃光放つ剣を掲げ、風塵雷光の光となれ、合体召喚、『機械人形(マシンドール)　ⅩⅡ(テンツー)ソードファンネル・アサルト』！！」


機械人形(マシンドール)　ⅩⅡ(テンツー)ソードファンネル・アサルト
レベル8/光属性/機械族
攻撃力2600/守備力2500


ｶﾞｼﾝｯ!!ｶﾞｼﾝｯ!!

けたたましい音と共にアサルト・ユナイト・ガールに装着されていく

サーニャ「バトルです！ソードファンネル・アサルトで牙楼風狸を攻撃！この瞬間！ソードファンネル・アサルトの効果により『相手フィールドのモンスターの攻撃力を500下げます！』」

サーニャ「ドラッド・ファンネル！」


ソードファンネル・アサルト
攻撃力2600

⬇

牙楼風狸
攻撃力2800➡2300

アルフレド「ぐぅっ！！やるね…」
LP4000➡3700

サーニャ「終わりではありませんよアルフレド…ソードファンネル・アサルトは『相手モンスターを破壊した時、デッキから機械人形(マシンドール)モンスター1体を特殊召喚します！』」

サーニャ「現れよ！『機械人形(マシンドール Ⅱ スラッシュ・スラスター)』！」


機械人形(マシンドール)　Ⅱ(ツー)スラッシュ・スラスター
ユニオン
レベル4/光属性/機械族
攻撃力1000/守備力1600


サーニャ「そして速攻魔法『スピード・ユニオン』発動『自分フィールドに存在するユニオンモンスターを素材として合体召喚を行います』」

サーニャ「サーニャはブラスト・アームとスラッシュ・スラスターを除外！」

サーニャ「来てください！『機械人形(マシンドール)　ⅠⅡ(ワンツー)ブラスト・スラスター』！」


機械人形(マシンドール)　ⅠⅡ(ワンツー)ブラスト・スラスター
ユニオン
レベル6/光属性/機械族
攻撃力2600/守備力1700


サーニャ「ではブラスト・スラスターでダイレクトアタックです！」

ﾌﾞｩﾝ!!

ブラスト・スラスターの拳がアルフレドを吹き飛ばす

アルフレド「があっ！！？」
LP3700➡1100

サーニャ「決まりました」

アルフレド「ぐっ…やるじゃん…結構…今のは効いたよ」

アルフレド「君をそこまでかり立たせるのは一騎って奴の存在かい？」

サーニャ「はい」

アルフレド「そう…彼の正体はトウセンから聞いて知ってるんだろう？」

サーニャ「だからなんです？」

アルフレド「ふん…アイツじゃ何も変えられない…所詮アイツは偽物なんだ」

サーニャ「一騎が何者であろうと変わりません…サーニャは一騎やガイの思いを背負って戦います」

アルフレド「ハッ！！兄妹揃って誰かの為って事かい！？下らないね！！」

サーニャ「そういう貴方も誰かのために戦っているのでは？」

アルフレド「っ！！？」

サーニャ「貴方はこのはの弟でした…例えアルフレドという存在だったとしてもそれは変えられない事実…そんな貴方が…このはの弟が勝手な理由で世界を…デキレストを破壊するはずがありません」

アルフレド「は…はは…君に何がわかる」

サーニャ「このはを見ればわかります…兄妹は…家族は似るものです」

アルフレド「君のそういう態度…本当にムカつくなぁ…！！」

サーニャ「…サーニャはメインフェイズ2でソードファンネル・アサルトの合体を解除します」

アルフレド「なに？」

サーニャ「『ソードファンネル・アサルトをエクストラデッキに戻し除外されているアサルト・ユナイト・ガールとソード・ファンネルをフィールドに特殊召喚します』」


アサルト・ユナイト・ガール
攻撃力1900


ソード・ファンネル
攻撃力2300


サーニャ「このターンサーニャは『ソードファンネル・アサルトを特殊召喚する事はできなくなりました』しかし」

サーニャ「アサルト・ユナイト・ガール、ソードファンネル、ブラスト・スラスターの３体を除外する事で新たな合体召喚を行います」

サーニャ「完全無欠の機械姫よ、我が魂混じりて、聖なる少女に光の喝采を！！超越合体『機械人形(マシンドール)　ＥＸ(エクストラ)パーフェクト・オリジン・アサルト』！！」


機械人形(マシンドール)　ＥＸ(エクストラ)パーフェクト・オリジン・アサルト
レベル10/光属性/機械族
攻撃力4000/守備力2800


サーニャにとってこのモンスターはサーニャ自身です

サーニャは何もわかっていませんでした

でも

ガイはずっとサーニャを見ていてくれました

ずっと一緒に居てくれました。

そんな彼が逃げずこの男に立ち向かったのには意味がある

それはアルフレドがサーニャ達と同じ姉弟だったからでしょう

きっと伝えたいことがあったのでしょう

サーニャ「だからこそサーニャがその思いを引き継ぐのです、パーフェクト・オリジン・アサルトの効果発動です！『１ターンに１度、デッキ・手札・墓地からユニオンモンスター1体をこのカードに装備カードとして装備する』することができます。サーニャはデッキからⅡ(ツー)スラッシュ・スラスターを装備します」

サーニャ「スラッシュ・スラスターの効果により『パーフェクト・オリジン・アサルトの攻撃力を1000アップ』」


パーフェクト・オリジン・アサルト
攻撃力4000➡5000

アルフレド「へぇ…攻撃力5000…確かに…予想以上…だけどねサーニャ、君の攻撃は終わっている」

サーニャ「果たしてそうでしょうか」

アルフレド「は？」

サーニャ「マジックカード『ラスト・アタック・ユニオン』発動！」

サーニャ「『このターンに戦闘を行っていないモンスター1体を選択し除外されている融合ユニオンモンスターを含むユニオンモンスターを3体を墓地に戻しそのモンスターはこのターンもう一度バトルを行うことができる！！』」

アルフレド「なっ！？ま、まさか…バトルフェイズ終了後に攻撃だとっ！？」

サーニャ「アルフレド…貴方にはちゃんとこのはに謝ってもらいますよ」

アルフレド「っ！！」

サーニャ「もう一度バトルです！！パーフェクト・オリジン・アサルト！！アルフレドにダイレクトアタック！！！」

サーニャ「パーフェクト・デストロイ・レイ！！！」

空中に展開されたファンネルが1つに集結するそして、無差別に無数の光線を撃ちだしアルフレドに向かっていく

アルフレド「くっ！！！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!

煙と炎が吹き荒れる

サーニャ「…」

ｽｩｩｩ

サーニャ「！！？」

アルフレド「…僕としたことが…まったく…今日は何度も…いや…違うな…」

アルフレド「このはと戦ったあの日から僕は少し慢心していたようだね」
LP550

サーニャ「…な…何故」

アルフレド「僕は手札の『畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ) デッド・キマイラ』の効果を発動していた」


デッド・キマイラ
レベル5/闇属性/悪魔族
攻撃力400/守備力2500


サーニャ「…手札」

アルフレド「『自分の墓地に同名モンスターが一組以上存在する時、ライフを半分払い相手ターンにこのカードをフィールドに特殊召喚できる、そしてこのカードが相手に破壊され墓地へ送られた時墓地から同名の畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)2体をフィールドに特殊召喚する』」

アルフレド「僕は墓地からスライムスワローを2体特殊召喚！」


スライムスワロー
攻撃力2200


スライムスワロー
攻撃力2200


アルフレド「残念だけど君じゃ僕は倒せない」

サーニャ「そんな事…ありません！サーニャはパーフェクト・オリジン・アサルトの更なる効果を発動！『１ターンに１度、相手フィールドのモンスター1体をゲームから除外します』！」

アルフレド「そうくるかい…だけど駄目だね！！速攻魔法『ソニック・エクシーズ』発動！」

サーニャ「ここで速攻魔法っ！？」

アルフレド「『自分フィールドの同じ種族、同じ属性で同じレベルのモンスター2体でエクシーズ召喚を行う！！』」

サーニャ「っ！！」

アルフレド「喰らえ…大地を海を空を…この世の全てに仇なす不死の怪物よ…絶望の断崖より現れよ！！エクシーズ召喚！！ランク5
！！『畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ) イモータル・ヒュドラ』！！」


イモータル・ヒュドラ
ランク5/闇属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力3000/守備力1800


ｷﾞｭｱﾝｯ!!

サーニャ「そんな…バカな」

アルフレド「これで君のモンスターの効果の対象は無くなった…さ、今度こそなにもできないだろ？」

サーニャ「サーニャはカードを１枚セット…ターンエンド」
手札0

アルフレド「…僕を倒すだっけ？それが幻想であることを教えてあげるよ、僕のターン」
手札4

アルフレド「僕は畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)イモータル・ヒュドラの効果発動！『オーバレイユニットを１つ使い相手フィールドのカードを１枚破壊する』」

サーニャ「パーフェクト・オリジン・アサルトは『カードの効果の対象にならず戦闘及びカードの効果で破壊されません！』」

アルフレド「ふーん…それじゃあその伏せているカードを対象としようか」

サーニャ「くっ！！」

アルフレド「確かに厄介だね戦闘でもカードの効果でも破壊されないなんて…でも」

アルフレド「それさえも僕にとってはなんら障害でもない！『RUM(ランクアップマジック) セカンド・スキップ・フォース』を発動！！」

アルフレド「このカードは『墓地に存在する妖怪モンスター1体をランクの3つ高いモンスターにランクアップさせる！！』」

アルフレド「絶対無比の力をその身に宿し、絶望の記憶を喰らい尽くす、怒りの狸よ、今ここに降臨せよ！ランクアップエクシーズチェンジ！！ランク8！！地上の人間を全て滅ぼせ！！『妖怪忍童 烈導狸神(れっどうりしん)』！！」


烈導狸神
ランク8/闇属性/獣族/エクシーズ
攻撃力3000/守備力2400


サーニャ「な…」

アルフレド「まぁ…セカンドスキップフォースでランクアップさせたモンスターはこのターンのエンドフェイズ時に破壊され僕はライフを半分にされちゃうんだけどね…まっどうでもいいか」

アルフレド「そして僕は手札から畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)デストロイ・オーガを召喚」


デストロイ・オーガ
レベル4/闇属性/悪魔族
攻撃力1800/守備力1200



アルフレド「そして烈導狸神の効果発動！『オーバレイユニットを全て取り除き、相手フィールド全てのモンスターを攻撃力、守備力を半分にしてコントロールを得る！！』」

アルフレド「君のモンスターは一見して無敵に見えるねぇ！だけど君のモンスターは『効果を受けない』訳じゃない『効果の対象にならない』だけ！よって！対象を取らない全体に及ぼす効果は範疇さ！！」

アルフレド「ゴッド・ラクーン・ロア！！」

サーニャ「そんなこと…サーニャが一番わかっています！！墓地のトラップ発動！『機械人形の心(マシンドール・ハート)』！！」

アルフレド「墓地からトラップだと…？まさか破壊されることも想定していたのか…！」

サーニャ「『このカードが墓地に存在する時、自分フィールドに機械人形(マシンドール)モンスターが存在し相手がマジック、トラップ、モンスター効果をライフを半分払うことで無効にする！！』」
LP4000➡2000

アルフレド「そうか…」ｸｽｯ

アルフレド「だが駄目だね！！僕は速攻魔法『スケアリー・インパクト』発動！」

サーニャ「ま…だ…速攻魔法がっ！！」

アルフレド「『自分フィールドに同名の畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)が一組以上存在する時、その内の１体をリリースし相手が発動したマジック、トラップ、モンスター効果を無効にする！』」

サーニャ「同名モンスター！？貴方のフィールドには畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)は存在しますが同名モンスターはいないはずっ！！」

アルフレド「…ふふっ…イモータル・ヒュドラは『フィールドに表側表示で存在する時、自分フィールドにこのカード以外の畏怖怪物(スケアリー・モンスターズ)が存在する場合そのモンスターと同名カードとして扱う事ができる』」

アルフレド「つまり今のイモータル・ヒュドラはデストロイ・オーガって事さ！！」

サーニャ「ば、バカな…」

アルフレド「僕はデストロイ・オーガをリリースし！その効果を無効！」

アルフレド「そしてリリースされたデストロイ・オーガの効果発動！『このカードがフィールドを離れた時！デッキからデストロイ・オーガ2体を特殊召喚する！！』」


デストロイ・オーガ
攻撃力1800


デストロイ・オーガ
攻撃力1800


アルフレド「さて…と…それじゃあ烈導狸神の効果を使わせてもらうよ」

ｼｭﾊﾞﾝｯ!! 風がパーフェクト・オリジン・アサルトを包み奪い取る


パーフェクト・オリジン・アサルト
攻撃力5000➡2500


アルフレド「これで終わりだねぇサーニャ」

サーニャ「…」


ガイやユキの事を考えると胸がざわつきます…何故でしょうか

それはきっと同じ志を持っていたからでしょう

何かを成し遂げようと同じ心をもった仲間だったからです

どちらもアルフレドに負けました、でもきっと後悔はしていないはずです

どちらも『託した』はずなんです

サーニャには立ち向かう勇気があります

そしてサーニャにもその『役目』があるはずなのです

ユキ…ガイが『彼女』に託したように『私』も『彼女』に託しましょう

それだけじゃないのです

サーニャ「クーデリカ…一騎…任せましたよ…サーニャはここまでです」

アルフレド「グッバイ、サーニャ」

アルフレドのフィールドのモンスター全てがサーニャに攻撃を開始する

それはつんざくような音ともに全てを吹き飛ばした

サーニャ「…」ｼｭｰ…
LP2000➡0

アルフレド「…何か伝えることでもあるかい？このはや一騎に」

サーニャ「伝えなくても…伝わって…います」

アルフレド「はぁ？」

サーニャ「サーニャの役目は終わった…のです…後は信じてますから…あの人達を…」

アルフレド「あっそ…」ｽﾀｽﾀ

アルフレドがサーニャに背を向けて去ろうとする

サーニャ「救いますよ…彼らなら…ファラリスもデキレストもいえ…全ての世界を」

アルフレド「！！」ﾊﾞｯ‼

アルフレドが振り返るともうそこにはサーニャの姿はなかった、淡い光となって消えていったのだった

アルフレド「ふん…どちらの世界も救う…ね…馬鹿馬鹿しい」

アルフレド「…本当に馬鹿馬鹿しいよ」

…


シャウロン「…ふん…アルフレドの野郎が勝ちやがったか…俺はアイツが気に入られねぇからな…」

シャウロン「まっ別にアイツなら負けようが構わなかったが…アルフレド、シリウス…ｸｸｸｯ」

シャウロン「そのまま体力を使ってくれよぉ…この俺様の為になぁ」


…

一騎「くっ！！どうだ！？」

クーデリカ「不味いかも…一人…追ってきてる」

このは「…追ってくるとすれば」

ジェイド「トウセンか」

遊姫「トウセン…」

コレット「…」

ジェイド「…心配か？」

コレット「！？」

ジェイド「キルヴィスの事だ…アイツは間違いなくレグリスと戦うだろう」

コレット「…私は」

ジェイド「俺も心配だ」

コレット「え！？」

ジェイド「俺は心配だ、アリーシャの事がな…アイツはミラと戦うだろう」

ジェイド「ミラは俺が戦ってきた相手の中で一番腕が立つデュエリストだ心配にならない方が無理な話だ」

コレット「ジェイド…」

ジェイド「だがそれでも俺達は進まなければならない…どんな結果になろうともアイツラが残ると言った以上俺達は進まなければならない」

遊姫「進まなきゃ…リアン…」ｷﾞｭｯ

一騎「ジェイドの言うとおりだぜ…俺達は止める…目的はアビス…！！」

トラクリボー『奴さえ止めることができればきっとファラリスだって…』

ジェイド「だがそれには奴等との衝突は避けられない…やるしかない」

全員が頷く

クーデリカ「くっ！！このままじゃ追い付かれる！！皆！！来るよ！！」


トウセン「逃しはしないぞ！！一騎！！！」

…


リアン「うちは遊姫の為…皆の為に戦える！！」

スピカ「私とて同じ気持ちです！ファラリスの皆の為に私は戦うのです！！」

リアン「遊姫…うちに力を頂戴！！」

一騎「次回『創造せし竜』一気に駆け上がれ！！」