第七十八話　アカデミア祭　作：くちなし

・咲夜は放課後、一人で部室へ行く。そして、ドアを開けた。するとそこでハルヒが朝比奈さんの服を剥いでいる状況だった！咲夜は止めようとしたが朝比奈さんが泣き目で「出てって」と言われたので慌てて出る。何を考えてるんだ、ハルヒの奴。


さて、部室から出る朝比奈さんの抵抗も次第に聞こえなくなった。と、同時にハルヒの「入っていいわよ」
との声もした。中へ入ると白桃が本を読んでいた。あれ、擬宝珠が居ない。荷物はあるのに。

咲「擬宝珠は？」
ハ「アンタが来るちょっと前に出てったわ。すぐ戻るって言ってた」
咲「で、朝比奈さんはどこなんだ？」
ハ「さっき、個室に閉じこもっちゃったわ」
　朝比奈さん、お気の毒です。そしてお前はしゃあしゃあと言うな。

ハ「連れてくるわ！みかんちゃん！出てきなさい！」
　ハルヒが個室に向かって手を伸ばす。そして無理矢理朝比奈さんを引っ張り出した。

ハ「どう？可愛いでしょ？」
　朝比奈さんが恥じらって立っている。朝比奈さんはバニーガール、、じゃなくて「黒魔導士クラン」の格好。

咲「その姿は？」
ハ「みかんちゃんの衣装よ。これで映画撮るの！」
　そう言った。白桃はずっと本を読んでいる。止めないのかよ。

そのあと、擬宝珠がやってきていきなり外へ連れられ、行先はマンションの屋上。

ハ「みかんちゃん、撮るわよ！サキ、カメラ頼むわ」
　そう言った。ちなみに、白桃は部室に残っている。

ハ「よーい！アクション！」
み「⋯⋯この街ですか⋯⋯世界征服を企む悪い人が居るのは⋯⋯世界征服なんて私がさせません⋯⋯！」

ハ「ハイ、カット！いいじゃん！この調子でどんどん行くわよ！」

ハルヒの言葉通り、その日から「撮影」という名の地獄が一か月続く。
この期間、昼休み、休日は全て撮影に充てられ、毎日疲れ果てることになった。
ハルヒ曰く「撮影期間、カレンダーは全部黒字よ！」だってさ。


そしてかなり長い一か月間が過ぎ、アカデミア祭当日。
当日はハルヒから自由行動が許された。久しぶりのフリータイム。

咲「とりあえず、時間の限り回ってみるか」
　そう言って最初に向かったのは白桃達がやっている「お化け屋敷」。普通に涼しかった。次に行ったのは
　朝比奈さんの所がやっている「メイド喫茶」。並んでいた奴が皆オタク眼鏡だったのは気のせい。朝比奈さんの
メイド服が非常に似合っていた。次は校庭へ行き、ドッヂボールを30分。帰って来た時、下駄箱に手紙。
『午後七時に部室にて』とあった。

ちなみに映画も見てみたが実に朝比奈さんが可愛く映っていた。
そんで、部室に戻ったのは午後4時。すると、人が一人増えていた。

ハ「紹介するわ。『音梨咲』ちゃんよ」
梨「よろしく⋯⋯」
　例えるなら幽鬼うさぎ似のヤンデレ女子という感じ。「ヤンデレはやめてくれ」と願ったのに⋯⋯

そして夕方6時半。寮に戻ってきていた咲夜は手紙の事を思い出す。あれは誰からか？色々超常だな⋯⋯
咲夜は部室に向かう準備をした。


第七十九話へ続く