第110話 忍者の祖　作：こんにゃく

ﾌﾞｫｫｫｯ… 風が吹き抜ける、それは遺跡の入り口から出ていることが分かった

アルフレド「…やれやれ、とんでもない風だね…全く」

そしてアルフレドがその爆風の前に立つ

アルフレド「こんなものが僕に通用するわけがないだろう」ﾌﾞﾝｯ

アルフレドがそこに立っただけでなんとその風が裂け、風がやむ

アルフレド「…さてと行きますか」ﾂｶﾂｶ

…


ﾎﾞｼｭｳ… 巨大な空を飛ぶ船がアルフレドの遺跡へと降り立った

ｶﾞｺﾞﾝｯ!そこから銀髪ですこしやんちゃそうな見た目の男ガイと

実年齢と見た目が全くそぐわない小さなピンク髪の忍者少女このはが船から降りてくる

ガイ「どうやらここらしいな」

このは「そのようなのです」

ガイ「ま、遺跡っつうからどんなもんか予想はしてたけどよ、オーソドックスなTHE遺跡って感じだな」

このは「外装などどうでもいいのですよ…早くここにあるソロモンズを…」

ﾌﾞﾋｮｳ!! 遺跡の入り口へと近づいた時、その入り口からとてつもない爆風が二人を襲う

ガイ「お！？おう！！？なんだ！！？この風は！！？」

このは「この遺跡の防衛システムでござるな…！」

ガイ「くっ…！こんなの…どうやって入りゃいいんだよっ！！」

その風は二人を拒むように吹き荒れるこの状態では入ることなど到底できない

このは「退いてください」ｽｯ

するとこのはがガイの前へと出る

ガイ「お、おい…何を…」

このは「この程度…修行時代に比べれば…容易い仕掛けでござるよ！！」ﾁｬｷﾝｯ

このはが懐にしまっていた小刀を取りだしそして静かに胸の前で構える

このは「はぁぁぁっ！！」ﾌﾞﾝｯ!!

次の瞬間、このはが前で刀を振るうと風が裂け辺りに小刀が発した爆風が吹き荒れる

ガイ「いぃ！！？」

そして辺りに静寂が訪れる

このは「…では行きますよガイ」ﾁｬｷﾝｯ

ガイ「…ぐ…グレートだぜ…このは…」

…

ガイ「中は…普通だな」

ガイとこのはは遺跡の中を進んでいく、そこは何のへんてつもない遺跡と言った印象がある

ガイ「こうも何もねぇと拍子抜けだな！入り口の罠位すげぇのが…」ｶﾁｯ

ガイ「…ん？ｶﾁｯ？」

このは「っ！？これは！！」

ｺﾞｺﾞｺﾞｯ!! その時、このは達の後方から巨大な岩が転がってくる

ガイ「なっ！？なにぃ！？」

このは「古典的ですが…なかなかのトラップでござるな！！」

ガイ「う…うおぉぉっ！潰されるぅ！！」

このは「走りますよ！！」ﾀﾞｯ

ガイ「んなこと言われなくても分かってるよぉぉ！」ﾀﾞｯ

ガイとこのはは走る、しかし

ガイ「くっ！は、はえぇ！このままじゃ追い付かれるっ！！」

このは「…ガイ！」ｶﾞｼｯ

ガイ「うおっ！？」

ｼｭﾊﾞｯ!!

このははガイを掴み脇にかかえる、そしてそのまま一気に加速し跳躍して転がってきた岩を避けて見せた

このは「ふぅ…なんとかなったでござるな」

ガイ「な…情けねぇ…」

このは「…情けない？」

ガイ「当たり前だろ！？女の子にこんな助けられてるなんて！」

このは「しかし…私はこれでも忍者…普通の人とは身体能力が…」

ガイ「身体能力の問題じゃあねぇ！男の…いや俺のプライドが許さねぇ！」

このは「は…はぁ」

ガイ「次こそは！俺がお前を助けてやる！意地でもな！」

このは「…勝手にするでござるよ」

ガイ「おう、勝手させてもらうぜ」

…

ガイ「ところでよ」

このは「なんでござるか？」

ガイ「この遺跡の…その…アルフレドだっけか？ソイツって…」

このは「私の弟…でした」

ガイ「…」

このは「何の目的か…いや…今思えばこのデキレストで暗躍するには忍者という立場を利用するのは当然といえば当然」

ガイ「…でもよ…お前の弟だろ？実の…養子というか義弟って訳じゃねぇだろ？だったら…」

このは「相手はファラリス…転生する事も可能なんでしょう…」

ガイ「お前はソイツと戦うのか？」

このは「何を今更…私はもうすでに何度も戦っていますよ…ユキという大切な友を失いました」

ガイ「…」

このは「ですが…私は負けるつもりも手を抜くつもりもありません…弟だった存在であろうと相手はファラリス…戦う理由が私にはあります」

ガイ「このは…」

ガイは彼女に見惚れていた、寂しそうで悲しそうでそして決意をしたその表情に

このは「私はやるのですよ…ユキの為に必ず…」

ガイ「このは…お前…」

このは「む…なんですか…さっきからジロジロと…」

ガイ「…惚れたぜ」

このは「は？」

ガイ「お前のその心意気！いいぜ！気に入った！」

このは「…はぁ…」

ガイ「俺はよぉそう言った心の奥底に真っ直ぐに芯がある奴が好きだ…お前はどっしりとしていて強い信念がある」

ガイ「…そこはマジで尊敬するぜこのは」

このは「…ガイ」

ガイ「まぁ…あれだルックスはいいし…俺好みの性格…後は…」ｼﾞﾛｯ

ガイがこのはの体を見る、感想は…小さいといった所か

ｶﾞｽｯ その瞬間

ガイ「ぬはぁ！？」

ガイの顔面にこのはの拳がめり込む

このは「お前は失礼ですね！そんな奴に惚れ込まれてもコチラが困るのです！」

ガイ「ぐ…うぅ…す…すまねぇ…俺は思った事はすぐ言葉にでちまうんだ…」

このは「…ふん！」ｽﾀｽﾀ

ガイ「…だが…ますます気に入ったぜ…俺は気に入った相手には尽くす男だぜこのは！」

そう言い意気揚々とガイはこのはに付いていった

…

このは「…なんですか、なぜ私についてくるのですか」

ガイ「いやいやいやいや…それは流石に嫌われすぎだろ！俺！」

このは「…今までの言葉をよく思い出してからその発言をするのですね」

ガイ「うぐ…悪かったよ…」

このは「はぁ…なんで私にはこんなやつが付いてきたのですかねぇ」

ガイ「それに関しては…まぁ…仕方ないだろう」

このは「はぁ…どうせならいっきが良かったのですが…いっきにも何か有るような感じでしたし…」

ガイ「一騎ねぇ…アイツって何なんだ？」

このは「…いっきはお前と違って優しく強い男なのです」

ガイ「そうじゃなくて！性格とかそんなんじゃなくてよぉ…なんつーんだ？どういった存在なんだ？」

このは「そういえば…そうですね…いっきは異世界の人間で…それで…ペンデュラムが使えて…」

ガイ「異世界の人間なのに…ペンデュラムが使えるのか…」

このは「…ソロモンズに関してもいっきは何故触れても大丈夫だったのでしょう…」

ガイ「謎だらけだな…一騎って野郎は」

このは「…私達はあまりいっきの事を知らない…のですね」

その瞬間だった

ガイ「このは！危ねぇ！！」ﾄﾞﾝｯ!!

このは「きゃっ！？」

ﾎﾞﾌﾝｯ このはは考え事をしていたせいか反応が遅れガイがこのはを突き飛ばす

ガイ「うおっ！？」

そのままガイが穴の空いた床に吸い込まれていく

このは「ガイ！？っ！」

ｶﾞｺﾝ

そしてその穴はガイが落ちると同時に閉じてしまった

このは「ま…まずいのですよ…それはっ！」ﾀﾞｯ

このはは走る、何処へいけばいいのか分からないが今は走るしかないのだ

このは「私の不注意でこんなことにっ！！」

…

アビス『…』

ここは深淵、何もなくただ闇が蠢くこの場所にただ一人『神』が存在した

アビス『…力が…皆ぎってくるようだ…』

アビス『どうやら我の力が戻ってきているようだ…』

シャウロン「その通りだ…アビス」

シャウロンの声のみが響く

アビス『…シャウロンか』

シャウロン「ホラよ、これが俺の始まりのソロモンズだ」ｽｯ

アビス『…成る程…全ては我の思惑通りといった所か』

シャウロン「ああ、だが…他のファラリスの奴等の事やあの一騎という奴のお仲間はどうする？」

アビス『…それに関しても大丈夫であろう…何故なら全ての『世界』はいずれ闇へ還るのだから』

シャウロン「…」


…

ガイ「…いつつ…こ…ここは…？」

ガイは辺りを見渡した、すると

ガイ「！？」

そこには

アルフレド「…ん？」

少女「うぅ…」

そこには倒れこんだ少女と黒フードのアルフレドの姿があった

アルフレド「誰…？…ああ…そういえば…あの時もいた…まぁいいや…今僕気分が悪いんだよねぇ…何処かへ行ってくれると助かる」

ガイ「おいおい…そんな光景を見せられてはいそうですかって言って引き下がれるわけないだろう」

アルフレド「…はぁ…こいつはこの遺跡の番人…始まりのソロモンズを持っているから倒したまで」

ガイ「だけどそこまでやる必要はねぇんじゃねぇの？」

アルフレド「コイツらはこの程度じゃ死なない…いや…既に『死んで』いると言った方が正しいか」

ガイ「なん…だと？」

アルフレド「コイツは…この番人は…俺の『妹』だ」

ガイ「なっ…！！？」

少女「うぅ…お兄…」

ガイ「だったらどうして！！」

アルフレド「…はぁ…本来僕と共に『死んだ』者は僕と共にファラリスへと転生する…だがこの子…シズクだけはファラリスに転生する事はなかった…だが今謎が解けたよ…」

アルフレド「まさか…こんな所に…ね」

このは「ガイ！！」ｶﾞｼｯ

その時だった

檻のように隔離された場所にこのはの姿があった

アルフレド「…このはじゃないか…君もここに…いや当然だよねぇ」

このは「お前は！アルフレド！！」

アルフレド「…まぁいいさ…僕はソロモンズを手に入れたし…それに…」ｽｯ

アルフレド「シズク…お前もファラリスに来るんだ…タツフミも待っているよ」

シズク「駄目だよ！お兄！！お兄は騙されてるんだよ！！」

このは「お兄…？」

アルフレド「騙されているだって…？何を…」

その時だったアルフレドの雰囲気が変わる、いつものお調子者の雰囲気ではない怒りと憎しみの負の感情である

アルフレド「何を言っているんだ！！シズク！！！僕達が受けた屈辱を忘れたか！！」

シズク「それは…だけど…それは誰かが私達を…！！」

アルフレド「誰かって誰だ…シズクの方こそ騙されているんじゃあないか？この遺跡を作った人物に」

シズク「そんなっ！エナちゃんはっ！！」

アルフレド「エナ…エナだと？…エナといえばトウセンの…」

アルフレド「シズク…お前は何を知っている…エナに唆されのか？」

シズク「そんなことっ！」

アルフレド「僕はね…許せないんだよ…この世界の人間が…僕や僕の家族にした事を許すことなんて…できない」

シズク「っ！！」

ガイ「…何があったか知らねぇが…アルフレド！てめぇがこの世界を憎んでいる事はよーく分かった…だからこそ俺達世界は抗わせてもらうぜ！」

アルフレド「…はぁ…このはといい君といい面倒な人間が僕に関わってくる…全く面倒だよ」ｷﾞﾛｯ

闇の力…ファラリスの力が辺りを覆っていく

このは「なっ！？なんとおぞましい力っ！」

シズク「あ、あの！！」

ガイ「あ？」

シズク「お…お兄を止めてください…きっとお兄は真実を知らないだけだから…」

ガイ「言われなくてもそのつもりだぜ！！」

このは「待つのです！ガイ！今私もそっちに！！」ｶﾞﾝｯ

鋼鉄の檻を刀で切りつけるしかし

このは「なんて堅さ…これでは…！！」

ガイ「このは！安心しろ！ここは俺に任せな！」

このは「何を言って！？」

ガイ「ふっ！ここで男を見せて…お前を惚れさせて見せる！」

このは「なっ！？ふ…ふざけてる場合じゃ…」

ガイ「ふざけてねぇぜ！大真面目さ…！アルフレド！！ここは俺が相手だ！！」

アルフレド「ふ…まさか君…このはに惚れているの？…」

ガイ「…悪いか？お前は一応弟だったんだろう？」

アルフレド「…仮だけどね」

ガイ「…だったらアイツはいい女だぜ…お前が一番知ってるんじゃあねぇの？」

アルフレド「…あっそ…来るならこいよ…相手してやる」

ガイ「…」

ガイ・アルフレド「デュエル！！」
LP4000


ガイ「先行は俺がもらうぜ！」

アルフレド「…良いだろう、来いよ」

ガイ「俺のターン！」

手札5

このは「…大丈夫でしょうか…ガイ…」

ガイ「俺は手札から『DF（ドライブ・フォーマー）スコープ・ホイールローラー』を召喚！」


スコープ・ホイールローラー
レベル4/地属性/機械族
攻撃力1700/守備力1500


ﾌﾞｫｫｫｯ‼ 巨大なホイールローラーが大地を砕き突き進む

ガイ「DF（ドライブ・フォーマー）モンスターは共通効果に『召喚、特殊召喚に成功した時守備表示になる』効果がある！」

ガイ「俺はカードを１枚セットしてターンエンドだ！」

手札3

このは「…変則的な戦い…あれがガイのデッキですか…」

アルフレド「このはもそこにいることだし…僕の本来のデッキを紹介してあげよう」

ガイ「本来のデッキだと？」

アルフレド「僕のターン！」

手札6

アルフレド「畏怖怪物（スケアリー・モンスターズ） デストロイ・オーガを召喚」


デストロイ・オーガ
レベル4/闇属性/悪魔族
攻撃力1800/守備力1200


ﾄﾞﾝｯ!! 巨大な腕と赤みかかった体をした鬼が現れる

このは「あれが…アルフレドの本来のデッキ…！」

アルフレド「ファラリスの力が戻り、やっとこの世界で使うことが出来るようになったんだ…君にも僕の準備運動の相手になってもらうよ」

ガイ「準備運動だとぉ？」

アルフレド「畏怖怪物（スケアリー・モンスターズ）デストロイ・オーガのモンスター効果を発動『１ターンに1度、相手フィールドにこのモンスターよりも攻撃力の低いモンスターが存在する時、そのモンスターを破壊する』」

アルフレド「僕のデストロイ・オーガの攻撃力は1800…君のスコープ・ホイールローラーは攻撃力1700…つまり君のモンスターは破壊される」

ガイ「そうは行くかよ！トラップ発動！『臨時交代（スペーション・チェンジ）』！」

ガイ「このカードは『自分フィールドの機械族モンスター１体を手札に戻し、手札から同じ属性の機械族モンスター１体を特殊召喚する！』」

ガイ「俺は！スコープ・ホイールローラーを手札に戻し…手札から『DF（ドライブ・フォーマー） デュアル・モード・モービル』を特殊召喚！」


デュアル・モード・モービル
レベル6/地属性/機械族
攻撃力2600/守備力1500

ｶﾞｵﾝｯ! 特大サイズのモービルが地面から現れる

ガイ「これでお前のモンスターの効果の対象となったモンスターは消えたぜ！」

このは「かわした！！うまいでござるよ！」

アルフレド「それに…上級モンスターまで出されちゃうなんて…やれやれ…君は随分と『やる』デュエリストだね」

アルフレド「…なら…僕は手札の『畏怖怪物（スケアリー・モンスターズ） スライムスワロー』の効果を発動し『フィールドの畏怖怪物（スケアリー・モンスターズ）モンスター１体をリリースすることで手札からこのモンスターを特殊召喚する』」


スライムスワロー
レベル5/水属性/悪魔族
攻撃力2200/守備力500


全てを飲み込まんとするスライムがデストロイ・オーガを食らって出現する

アルフレド「そして墓地へ送られたデストロイ・オーガの効果発動『このカードがフィールドから離れ墓地へ送られた時、デッキから同じくデストロイ・オーガを効果を無効にして２体特殊召喚する』」


デストロイ・オーガ
攻撃力1800


デストロイ・オーガ
攻撃力1800


アルフレド「僕は更にフィールドのスライムスワローの効果を発動『１ターンに1度、自分フィールドに畏怖怪物（スケアリー・モンスターズ）と名の付く同名モンスターが1組以上存在する時、デッキからマジックカードを１枚手札に加える』」

アルフレド「僕はマジックカードを１枚手札に加え…そしてフィールドのレベル4のデストロイ・オーガ２体でオーバレイ！」

ガイ「オーバレイ…ってことはエクシーズ！」

アルフレド「弱者を食らいありとあらゆる知恵を貪る金色の獣よ、全てを葬り大地を焼き払え！エクシーズ召喚！ランク4！『GD，6 ディザスター・ファレフォール』！！」


ディザスター・ファレフォール
ランク4/闇属性/悪魔族/エクシーズ
攻撃力2600/守備力0


ﾄﾞﾝｯ!! 巨大な体にライオンのような体、頭は鬼と馬が融合したような見た目をした怪物が現れる

このは「まさか…これが…」

ガイ「始まりの…ソロモンズ…！」

シズク「あ…ああ…ついにお兄の手に始まりのソロモンズが…」

アルフレド「…感じる…これが僕のソロモンズ…僕だけのソロモンズ…素晴らしい」

ガイ「っ！忍者の祖だかなんだか知らねぇがさっさと来い！返り討ちにしてやる！」

アルフレド「そう焦るなよ…この世界の人間は全て僕が葬り去る…その人間の一人目なんだ…もっと気長に生きてみたいと思わないのか？」

ガイ「生憎俺は負けるつもりなんてない、そこにいるこのはに俺は告白をするつもりだからな！」

このは「はぁ…まだそんな事を…デュエルに集中するのですよあのバカは」

アルフレド「…何がそんなにこのはの事を気に入ったのか分からないけどそれは無理だ…君は間違いなくこのデュエルで負けて消えるんだから」

ガイ「…やってみろよ」

アルフレド「…僕はディザスター・ファレフォールのモンスター効果を発動『オーバレイユニットを１つ使い、自分フィールドのモンスター１体を選択しそのモンスターと同名モンスターをデッキから１体特殊召喚する』」

アルフレド「現れよ、スライムスワロー！」


スライムスワロー
攻撃力2200


アルフレド「そしてスライムスワローの効果によりフィールドに畏怖怪物（スケアリー・モンスターズ）と名の付くモンスターが1組以上存在する時、デッキからマジックカードを１枚手札に加える」

このは「なんてことです！？もう一体あのスライムモンスターが増えたのです！」

アルフレド「ふふっ…君のDF（ドライブ・フォーマー）は召喚・特殊召喚時は守備表示になるんだっけ？そのせいかそのモンスターの守備力は1500…簡単に倒せちゃうんだよねぇ！」

アルフレド「バトルだ！ディザスター・ファレフォールでデュアル・モード・モービルを攻撃！」

アルフレド「ディザスター・フレア！！」

闇の炎が焼き払う

このは（このままではガイはっ！！）

このは「ガイ！！！」

ガイ「手札のスコープ・ホイールローラーの効果発動だぜ！」

アルフレド「何！？」

ガイ「『相手の攻撃、効果の宣言時手札のこのカードを特殊召喚する！』」


スコープ・ホイールローラー
守備力1500


ガイ「そしてこの瞬間！DF（ドライブ・フォーマー）の共通効果！『フィールドにDF（ドライブ・フォーマー）モンスターが召喚、特殊召喚されたことにより表示形式を変更できる！』」

ガイ「デュアル・モード・モービルを攻撃表示に変更！」


デュアル・モード・モービル
攻撃力2600

ｷﾞｬｨｨﾝｯ! モービルは直立しそこから手足が伸び、スタイリッシュなロボットへと変貌する

このは「変形…サーニャといいこの兄妹はロボットが好きですね…」

ガイ「そして！スコープ・ホイールローラーが特殊召喚された時！『攻撃対象は全てスコープ・ホイールローラーとなる』！」

アルフレド（ちっ！ディザスター・ファレフォールの効果を狙って攻撃した事が裏目にでたな…）

ガイ「俺は！攻撃表示となったデュアル・モード・モービルの効果発動！『このモンスターの表示形式が変わった時！デッキから『融合』または『フュージョン』と名の付くカードを１枚フィールドにセットすることができる』！」

アルフレド「だけど！バトルは続行だ！ディザスター・ファレフォールでスコープ・ホイールローラーを攻撃する！！」


ディザスター・ファレフォール
攻撃力2600

⬇

スコープ・ホイールローラー
守備力1500


アルフレド「この瞬間！ディザスター・ファレフォールの効果発動！『相手モンスターを破壊した時！そのモンスターの攻撃力、守備力を半分にしてエンドフェイズまでそのコントロールを得る』！」

このは「コントロール奪取…！！いかにももみじ…いや…アルフレドらしいっ！！」

アルフレド「これで君のモンスターは僕のものだ！」


スコープ・ホイールローラー
攻撃力750


ガイ「だがお前のモンスターじゃあ今の攻撃表示となったデュアル・モード・モービルを倒すことはできねぇぜ」

アルフレド「…ふ…確かにそうだね…だけど」

アルフレド「…僕を誰だと思っているんだい？僕はアルフレド…ファラリス七賢者であり忍の祖…仙道アルフレドだ！！」

アルフレド「速攻魔法『RUM（ランクアップマジック）カオス・ダークネス・フォース』を発動！」

ガイ「ランクアップだと！！？」

アルフレド「このカードは『自分フィールドのエクシーズモンスターを同じ種族でランクの１つ高いモンスターにランクアップさせる』」

アルフレド「弱者を食らって抗う者共を膝まずかせる醜悪の獣よ、大地を海を焼き、混沌を呼び起こせ！ランクアップエクシーズチェンジ！！現れよ！ランク5！！『GD，6 リザスター・ファレフォール』！！」


リザスター・ファレフォール
ランク5/闇属性/悪魔族/エクシーズ
攻撃力2800/守備力100


ガイ「は…始まりのソロモンズをランクアップさせるなんて…マジかよコイツは…！」

アルフレド「当たり前だろう…僕は仙道アルフレド…君のような凡人を倒すなど訳はない」

ガイ「っ！」

アルフレド「バトルを続行する！リザスター・ファレフォールでデュアル・モード・モービルを攻撃する！」

アルフレド「リ・ディザスター・フレア！！！」


リザスター・ファレフォール
攻撃力2800

⬇

デュアル・モード・モービル
攻撃力2600

ガイ「うおっ！！」
LP4000→3800

アルフレド「この瞬間！RUM カオス・ダークネス・フォースの効果により『自分フィールドのモンスターぎ相手モンスターを破壊した時、このカードでランクアップしたソロモンズは攻撃力が500ポイントアップする！！』」


リザスター・ファレフォール
攻撃力2800→3300

アルフレド「更に！リザスター・ファレフォールの効果発動！『相手モンスターを破壊した時！エンドフェイズまでそのモンスターのコントロールを奪う！』」


デュアル・モード・モービル
攻撃力2600

このは「なっ！？また！！」

アルフレド「この布陣！！今の君には無力！！散るがいい！！」

ガイ「…お前の方こそ俺の事を誰だと思っているんだ？」

アルフレド「…何？」

ガイ「教えといてやるぜ七賢者アルフレド…俺の名はガイ、フュージニア10代目王のガイだ」

ガイ「そして…お前を倒す男だと言うことをな！！速攻魔法！『歯車の融合（ガジェット・フュージョン）』発動！」

ガイ「このカードは『フィールドに存在する、機械族モンスターと手札の決められた素材の機械族モンスターを使い融合召喚を執り行う！』」

アルフレド「速攻魔法で融合だと…！！」

ガイ「俺はフィールドのデュアル・モード・モービルとスコープ・ホイールローラーに手札のジョイント・トラックを融合する！」

アルフレド「バカなっ！僕のフィールドのモンスターをも利用するだと！！？」

ガイ「大地を滑走する重機よ、大地を持ち上げる者よ、数多の機重をまとめる機械と混じりて今ここに出現せよ！融合召喚！レベル11！『DF（ドライブ・フォーマー） タイラント・トラクター』！！」


タイラント・トラクター
レベル11/地属性/機械族/融合
攻撃力3300/守備力2800


ｸﾞﾙｫﾝｯ!! 両サイドに巨大なシャベルに更に背中部分には岩石を大量に詰め込むことができるであろう荷台がある

このは「ガイ…なかなか考えてるのですね…」

ガイ「このは！どうだ！！見直したか！？」

このは「…少しは」

アルフレド「はっ…なんだ…この僕をこのはの好感度上げに使うなんて…嫌な王様も居たもんだ」

ガイ「好感度上げだけじゃねぇぜ…きっちりお前を倒す算段は付いているぜ」

アルフレド「…へぇ…やってみなよ…出来るもんならさ」

…

続く

次回

ガイ「俺の魂は！拳は！お前を絶対にぶっ倒す！！」

アルフレド「僕はこの世界を潰す！その障害は必ず取り払う！！」

シズク「お兄を…助けて…ください…」

一騎「次回『譲れぬ思い』 一気に駆け上がれ！！」