遊希たちが10月改訂を語るようです　作：光芒

※キャラ崩壊注意
※台本形式注意
※Vジャンプの画像ネタです
※小説本編の世界観・時系列とは大きく異なります



詩織「皆さん、10月からのリミットレギュレーションが公開されましたよ！」
綾香「」
エヴァ「」
詩織「……どうされたのですか？」
遊希「禁止カードよ」
詩織「あっ」
千夏「この2人にはショックだったかもね」



【禁止カード】


☆無制限→禁止カード


『レベル・スティーラー』
効果モンスター
星1/闇属性/昆虫族/攻600/守0
(1)：このカードはモンスターゾーンに存在する限り、アドバンス召喚以外のためにはリリースできない。
(2)：このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。


遊希「まあ暴れてはいたけれど……」
千夏「一発禁止はエグいわね」
綾香「なんでよ！ 制限でもいいじゃない！」
エヴァ「そうデス！ 闇氷デッキでレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントを出すのに使おうと思っていたノニ！」
遊希「はい、作者の都合を代弁しない」
エヴァ「ムムム」
詩織「主に【シンクロダーク】で“PSYフレーム・ロード・Ω”を複数体シンクロ召喚する時などに利用されていたようですね。KONAMIは先行ソリティアを重く見る傾向にありますから……」
綾香「遊星どうするんだろ？ 主要カードが禁止にされたわよ？」
千夏「あの人なら別のカードで補いそう。まあ今の主人公もデッキの強力カードを禁止にされてるけど」
エヴァ「モンキーボード……普通にペンデュラム召喚してませんデシタ？」
詩織「あれは……作画が間に合わなかった、とか」
遊希「アニメの世界と現実では制限改訂が違う、と思うべきでしょうね。まあ禁止カード入れまくったデッキを持ってる、とか言ってた人もシンクロ次元にはいたけど」



【制限カード】


遊希「新しい制限カードはこの4種ね」


☆禁止→制限


『聖なる魔術師』
効果モンスター（禁止カード）
星1/光属性/魔法使い族/攻300/守400
リバース：自分の墓地に存在する魔法カード1枚を選択して手札に加える。


遊希「杏子のお気に入りカード、聖なる魔術師が制限に復帰よ。長かったわね」
綾香「8年かぁ……その時の小学1年生が中学2年生になってるわね」
詩織「でも海外では2年前に制限解除されているようですね」
遊希「海外と日本では環境が違うからね。日本でもリバースして魔法カード回収とかやってる暇がないほど環境が高速化してるのも原因かしら」
千夏「闇の仮面はとっくに無制限なのにね」
エヴァ「魔法と罠の速攻性の差というやつデスネ」


☆無制限→制限


『デビルフランケン』
効果モンスター
星2/闇属性/機械族/攻700/守500
(1)：5000LPを払って発動できる。エクストラデッキから融合モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。


千夏「まあ、当然よね」
綾香「エクストリオとか異星の最終戦士とか……新旧問わず強力な融合モンスターをあっさり出せるんだもん。むしろなんで無制限にしたのかしら？」
詩織「ライフコスト5000もそのターンに相手のライフを0にしてしまえば問題ありませんからね」


『マジェスペクター・ユニコーン』
ペンデュラム・効果モンスター
星6/風属性/魔法使い族/攻2000/守2000
【Pスケール：青2/赤2】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・ユニコーン」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)：自分のモンスターゾーンのPモンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2)：このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。


遊希「今までは【魔術師】や【EM】の陰に隠れてたけどこのカードも相当なスペックよね」
エヴァ「ペンデュラム召喚の性質も相まってコストがないようなものデス！」
綾香「まあ除外でもされない限りペンデュラムの効果で何度でもエクストラから蘇るわけだけど」


『PSYフレーム・ロード・Ω』
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/サイキック族/攻2800/守2200
チューナー＋チューナー以外のモンスター1体以上
(1)：1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに発動できる。相手の手札をランダムに１枚選び、そのカードと表側表示のこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで表側表示で除外する。
(2)：相手スタンバイフェイズに、除外されている自分または相手のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地に戻す。
(3)：このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードと墓地のこのカードをデッキに戻す。


千夏「レベル・スティーラーを禁止に追い込んだ真犯人も制限カード化ね。先攻で3体も出されたらたまったもんじゃないわ」
詩織「原因となった【シンクロダーク】デッキのせいで純【PSYフレーム】デッキがとばっちりを受けてしまいましたね……」
綾香「竜の渓谷みたいなものかしら？」
遊希「いい加減解放してあげましょうよ、竜の渓谷。【征竜】もいないんだし……」
エヴァ「【青眼】が力を盛り返すだけデス！」



【準制限カード】


☆無制限→準制限


『DDスワラル・スライム』
『DDラミア』

遊希「【シンクロダーク】の次に煽りを受けたのは【DD】のようね」
千夏「まあスワラル・スライムは1の効果も2の効果も優秀だもんね……」
詩織「“DDD壊薙王アビス・ラグナロク”と“DDD死偉王ヘル・アーマゲドン”を絡めることでワンショットキルをも狙えますからね」
エヴァ「ラミアは容易な自己蘇生ができるチューナーデスネ。こういうカードも嫌われやすいデス」
綾香「DDはシンクロモンスターも優秀だし、“DDD呪血王サイフリート”あたりに繋げられると厄介だからね」



☆制限→準制限


『カオス・ソルジャー-開闢の使者-』


遊希「開闢が準制限よ。どうするのよこれ」
詩織「どうすると言われても……」
綾香「凄い時代よね。エラッタされたとはいえ混沌帝龍が無制限で開闢が準制限って」
千夏「昔の遊戯王プレイヤーが見たら卒倒するわよ」
エヴァ「それだけインフレが凄いということデスカ。ドラゴ○ボールみたいデスネ」
綾香「同じジャンプ出身だからってそんなところまで真似なくてもいいのに」


『アーティファクト-モラルタ』
『甲虫装機 ダンセル』
『慧眼の魔術師』
『光天使スローネ』
『神の写し身との接触』
『真帝王領域』


詩織「これらのカードは全て過去に流行したテーマのカードですね」
綾香「どれも制限化された当初は強力なカードだったわね。今思うとだいぶ大人しく感じちゃうんだけど」
エヴァ「皆さん麻痺してマス」
千夏「影響ありそうなのは【アーティファクト】（【先史遺産】）【甲虫装機】【魔術師】【光天使テラナイト】【シャドール】【帝】。今の環境に戻ってきそうなのはあるかしら？」
遊希「どれも厳しいような気がするわ。海外からは【Kozmo】も来たし」
綾香「どうでもいいけど、作者が遊戯王に本格復帰したのは【甲虫装機】全盛期なのよ」
遊希「本当にどうでもいいわね」


『マスマティシャン』
『モンスターゲート』


千夏「そしてこの2枚もしれっと準制限に復帰ね。マスマティシャンはデッキによってはまた悪さしそうだけど」
詩織「前者は【シャドール】、後者は【インフェルノイド】でしょうか」
エヴァ「全体的に【シャドール】に追い風の制限改訂デスネ」
遊希「“エルシャドール・ネフィリム”が戻って来たらまだ顔出しそうだけど……」
綾香「ネフィリムはネフィリムで鬱陶しいカードだからねぇ」



【無制限カード】


遊希「無制限カードは全部準制限から無制限ね」


『クリッター』
『サウザンド・アイズ・サクリファイス』


綾香「エラッタされたクリッターはともかく、サウザンド・アイズ・サクリファイスがそのまま無制限……」
詩織「サウザンド・アイズ・サクリファイスは吸収モンスターの草分け的カードですが、その後類似カードがたくさん出ましたからね」
遊希「まあ“突然変異”が帰ってこないと厳しいでしょうね」
千夏「バブルマン・ネオ……」
エヴァ「似たような立場だったセルケトは報われたノニ」


『クリフォート・ツール』
『光の援軍』
『六武の門』
『堕ち影の蠢き』


エヴァ「まさかの六武の門が無制限デス！」
綾香「TF6でツァン・ディレちゃんとタッグを組んで無双しまくっていたあの過去が……」
千夏「はいはいインフレインフレ」
詩織「実際【六武衆】デッキはどうなるのでしょうか？ 必要カードが全部無制限となりましたが」
遊希「“真・六武衆-シエン”だけで相手の攻勢を止められるかと言うと……でも“大将軍 紫炎”の魔法・罠の回数制限はペンデュラムデッキに刺さっているからワンチャンスあるかないか、って感じかな」
千夏「そしてしれっと無制限のクリフォート・ツール……あれを解除しちゃうの？」
綾香「“コズミック・サイクロン”があるからね。ペンデュラムカードでも除外されちゃどうしようもないし」
詩織「光の援軍無制限……開闢準制限といい私は喜ぶべきなのでしょうか？」
遊希「まあ詩織のデッキはあくまで【竜姫神サフィラ】だからね。デッキ内容と相談ね」
エヴァ「堕ち影の蠢きも無制限デス。KONAMIは【シャドール】推しで行くのでしょうカ？」
綾香「端末世界のストーリーはまだ続いてるからね」


『光の護封壁』


千夏「光の護封壁かぁ……昔はよく使ったなぁ。なんで制限だったんだろう」
詩織「攻撃抑制系のカードは制限されやすいですからね」
遊希「TF6でイェーガーに使われて鬱陶しかった記憶しかないんだけど」
エヴァ「あの声もありますシネ……」
綾香「あのキンキン声は舞台でも映えるわね。そういやアメリカザリガニが気づいたら声優とゲーマーになってたんだけど」
千夏「あさりどコースかしら？」
遊希「アメリカザリガニは作者が昔見てた『ボンバー○ンジェッターズ』ってアニメで声優やってたけど2人とも普通に上手かったわね」
エヴァ「クロノス教頭、オブライエン、イェーガー……皆さんお笑い関係の方が声優をやっていましたネ」
綾香「遊星の声優も吉本興業の人だしね」
千夏「めち○イケのオーディションで空中座禅してたわよね！」
詩織「あの、話がものすごく脱線してるような……」
エヴァ「最近は特撮作品に出てた人がよく出てマス！」
綾香「十六夜アキはデカイエローで、ユートはゲキブルーで、黒咲隼はキョウリュウブルーなのよね。みんな最初から上手くて驚いたわ」
遊希「声優は元々俳優の一種だったしね。声の演技も立派な演技よ」
千夏「まあ遊戯の声優や遊馬の声優も最初はアレだったしね！」
詩織「あ、あの～……」





＊





綾香「ということでこれまで新制限カードについての私見を述べてきたわけだけど」
詩織「何かあるんですか？」
千夏「これをやらずにいられないと思うわ！ エヴァ！」
エヴァ「ハイ！ 第1回『チキチキ！ なんでお前無制限カードなんだ選手権』～！！」
詩織「えっ……ええ……」
遊希「なんでガキ○使い風なのよ」
エヴァ「これからやることは題名通りのことデス！ 強力なのに無制限のカードを挙げていきまショウ！」
千夏「はい！」
エヴァ「千夏サン！」
千夏「私ね、HERO使いとしてね一つ言いたいカードがあるのよ！ 本編でも使わされた！ あんたよ“SRベイゴマックス”！！」


※SRベイゴマックス
効果モンスター
星3/風属性/機械族/攻1200/守600
「SRベイゴマックス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2)：このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「SRベイゴマックス」以外の「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。


千夏「サーチ効果を持つ“E・HERO エアーマン”が制限なのにサーチ以外に特殊召喚ができるあんたがなんで無制限なのよ！」
綾香「ダンテ制限から【SR彼岸幻影騎士団】が下火だからとかかしら？」
エヴァ「でも【SR】出張セットはあちこちのデッキに入ってるデス！」
詩織「ベイゴマックスとタケトンボーグでランク3があっという間に立ちますからね……まあ次の改訂で制限行きそうな気もしなくないです」
遊希「まあベイゴマックスは妥当ね。そうね……私はこのカードを挙げるわ」


※神の通告
カウンター罠
(1)：1500LPを払って以下の効果を発動できる。
●モンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。


遊希「同系統カードの神の宣告や神の警告は制限カード。対モンスター限定とはいえ、このカードも同様の扱いを受けるべきだとは思うけど？」
詩織「出たばかり、だからとか？」
遊希「そうね。【ABC】や【メタルフォーゼ】のカードが無制限なのは収録パックの発売から間もない、というのもあるわね。でもこのカードが収録された拡張パックは何だったかしら？」
千夏「『BREAKERS OF SHADOW』……あっ！」
綾香「発売日は2015年10月17日！ もうすぐ1年よ！」
エヴァ「1年前のカードを出たばかり、というのはちょっと苦しいデスネ」
遊希「大体発売半年経つと規制される傾向があるわよね。だったらこのカードもその中に入るはずよ？」
詩織「同じパックで初収録の“EMモンキーボード”は禁止カードとなっていますからね」
綾香「まあ次の改訂で……ね。えーと、じゃあ私はこのカードかな？ パパには悪いけど……」


※ドラゴン・目覚めの旋律
通常魔法
(1)：手札を1枚捨てて発動できる。攻撃力3000以上で守備力2500以下のドラゴン族モンスターを2体までデッキから手札に加える。


遊希「あー……【青眼】が強いのはこのカードの存在があるわね」
綾香「手札1枚をコストにしなきゃいけないけど、青眼の場合“伝説の白石”や“太古の白石”をコストにしちゃえばアドバンテージになるじゃない？」
千夏「手札消費2枚で青眼の白龍と青眼の亜白龍を同時にサーチ出来るのよね……亜白龍を特殊召喚したら手札の青眼はそのまま残すなりトレード・インでドローに変えるなり出来ちゃうものね」
詩織「このカードの登場時点で青眼の強化が決まっていたかどうかはわかりませんが、後発カードによって過去のカードの価値が上がることはよくありますからね……」
エヴァ「同様の理由で“復活の福音”もありそう……でしょうカ？」
遊希「ただあれは蘇生できるドラゴンはレベル7・8に限られてるからあまり影響受けないと思うわ」
エヴァ「さあ、次は詩織サンの番デス！」
詩織「わ、私もやはり言わなくてはいけないのですか？ そうですね……たぶんないと思いますが……」


※テラ・フォーミング
通常魔法
(1)：デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。


エヴァ「おお！ ずいぶんと思い切りマシタネ！」
詩織「ええと、最近の強いテーマにはどれも強力なフィールド魔法が存在していると思ったので……」
綾香「直接強化に繋がるサーチカードは規制されやすいからね……」
千夏「ただテラフォを規制すると他の中堅～ファンデッキも弱体化を食らうリスクがあるのよね」
遊希「制限、かどうかはわからないけど準制限はあり得るかもね」


『次回制限改訂にひっかかりそうなカード』


遊希「取り敢えず【メタルフォーゼ】と【ABC】は間違いなく規制がかかるわね」
千夏「海外で暴れてた【Kozmo】は……今のところは【ABC】に制圧されてるようね。やっぱりまずはABCかしら？」
綾香「デッキテーマ以外では“強欲で貪欲な壺”は確定よね？」
エヴァ「あれはデメリットカードかと思いきや普通に3積みされてマスネ……」
詩織「『餅カエル』は……まだ早いですかね？」
綾香「あれも危ないでしょ？ だってバハムート・シャークから普通に出てくるのよ？【カエル】じゃないデッキでも」
遊希「……ブリキンギョとバブルマンでHEROでも出てくるわね。まあ浮幽さくらで消されるわけだけど」
千夏「あれは見過ごしてあげてもいーんじゃないのー？（棒）」
遊希「おい」
千夏「だってエアーマンもシャドーミストも規制されてHERO息してないんだもん！」
詩織「バハムート・シャークが巻き添えで規制される可能性もありますよね……」
エヴァ「シャークさんが可哀想デス……【テラナイト】のせいで規制された【光天使】のようデス……」
綾香「バリアン涙目」


『今後の環境について』


綾香「まあ前でも触れたけど規制されなかった【ABC】と【メタルフォーゼ】の2強かしら？【青眼】はその2つに押されて最近大人しいけど」
詩織「ところがそうもいかなそうなんですよ」
綾香「えっ？」
千夏「新制限を適用した大会があったんだけど、そこの優勝デッキが【SRAF帝】【Kozmo】【堕天使】だったのよ」
綾香「マジ？ 規制が緩くなったAFと帝が早速優勝したのね？」
遊希「ABCやメタルフォーゼにも言えることだけど強いデッキとはいつでも対策が立てられるものよ。青眼が環境トップだったころは光メタのカードがサイドに入ってたし」
エヴァ「機械族が流行ればキメラテック・フォートレス・ドラゴンが対策として入れられ、ペンデュラムが流行れば魔法・罠対策が流行るのデス」
詩織「それができるからこそこのゲームはここまで持っているのでしょうね」
千夏「まあ結局は使う人によるのよね！ 上手い人が使えば中堅デッキでも環境デッキに勝てるし、その逆もしかりなのよ」
遊希「それを言ってしまうとどうしようもないんじゃ……」




遊希たちが10月改訂を語るようです　　　終