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第四話 機械の星 作:ヨッハン
伊弉波さんのフィールド上には守備力1000の『探偵・ニルギリ』が守備表示と伏せカードが2枚。
対するクローナのフィールド上には『機皇帝グランエル∞』が攻撃力4000という悪魔的攻撃力を持っている。さらに、奴の手札には自分の手札から「機皇兵」1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる『機動要塞フォルテシモ』がある。どうやら、あの伏せカードが鍵になりそうだ。
「その伏せカード、破壊させてもらおう。『大嵐』発動!」
ぎゅおおっ!大嵐が伊弉波さんの伏せカードに襲い掛かる。
「ふっ、無駄よ!伏せカード、オープン!『ファーストフラッシュ』。『探偵』が存在する時、相手の効果の発動を無効にし破壊する!」
大嵐が強い香りのする風があたり弾き飛ばされる。
「さらに、デッキから『ファーストフラッシュ』以外の『探偵』が存在するときに発動できる、魔法・罠カードを1枚セットできる。魔法カード『クリティカルシーズン』をセット。」
「僕は『機動要塞フォルテシモ』発動。『機皇兵ワイゼル・アイン』を特殊召喚!」
機動要塞フォルテシモがフィールドを包み込む。
「バトル!『機皇帝グランエル∞』で『探偵・ニルギリ』を攻撃する!この時ワイゼル・アインの効果により『機皇』と名のつくモンスターに貫通効果を与える!」
グランエルのAパーツから強化されたビームがニルギリに放たれた。そのビームは直撃したが、ニルギリが破壊される事は無かった。
「手札の『ガード・ヘッジ』を墓地に送る事により、植物族モンスター1体はこの戦闘によって破壊されない!」
だが、ダメージは受けている。貫通ダメージは3000で残りライフは5000になっている。
ワイゼル・アインの効果は自身に使えないため、1800のダイレクトアタックは防いだ。
「ワイゼル・アインでニルギリを攻撃!これで僕はターンエンドだよ。」
ニルギリは破壊され、伊弉波さんのフィールドのカードは伏せカード2枚となった。
「よくもやってくれたわね。私のターン!ドロー。」
「僕のグランエルを倒せるかな?」
「4000?美味しすぎるわ。倒しがいがあるじゃない。残念だけどグランエルには退場してもらうわ。」
どうやら伊弉波さんのスイッチが入ったようだ。
「私は『夜薔薇の騎士』を召喚。夜薔薇の騎士は召喚時、手札からレベル4以下の植物族モンスターを特殊召喚できる。『探偵・キーマン』を特殊召喚!」
探偵って植物族なのか!?
「伏せカード、オープン!『クリティカルシーズン』発動。自分のフィールド上の『探偵』と同じレベルの『探偵』をデッキから特殊召喚できる!来て『探偵・シッキム』!」
伊弉波さんのフィールドには一人の騎士と二人の探偵が現れる。
「これでどう!?レベル3の黒薔薇の騎士にレベル4のシッキムをチューニング!」
「僕の機皇帝にシンクロを使うだなんて・・・。なめているのか!?」
「冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!」
「そのカードは!」
「『ブラック・ローズ・ドラゴン』!効果発動《ブラック・ローズ・ガイル》!」
ブラック・ローズ・ドラゴンを中心に大きな風が吹き荒れフィールドのカード全てを破壊しつくした。
「破壊されたキーマンの効果発動。このカードが破壊されたときデッキから『探偵』1体を特殊召喚する。『探偵・ダージリン』!」
ダージリンは剣を持っている攻撃的な様子だ。
「ダージリンでダイレクトアタック!」
クローナのライフは6100になったが、いまだ伊弉波さんのライフより上回っている。
「その程度のダメージでっ!!」
「相手にダメージを与えたときダージリンの効果が発動される!その与えた数値より低い攻撃力を墓地から特殊召喚できる。戻って来て!『探偵・シッキム』!!」
「なに!!」
「シッキムでダイレクトアタック!」
シッキムは攻撃力が1700。特殊召喚を見込んでの『クリティカルシーズン』だったのだ。
これによりクローナのライフは4400となった。
「ターンエンド。形勢逆転ね。」
「良いのかい?そんな余裕みたいなこと言って。」
「どういう意味?」
「見ていればわかるさ、ドロー。」
そのとき、クローナの口元が笑っている。必死に笑いをこらえているようだ。その事に気がついたのか、
伊弉波さんの顔が歪む。
「僕は手札の機皇3枚を墓地に!!究極の機皇帝!『機皇神マシニクル∞』」
3つのコアを持つ巨大な機皇帝が現れる。
「墓地の『機皇獣・ワイゼル』の効果発動。このカードを除外して相手の墓地のモンスター1体を相手の場に特殊召喚できる。さぁ、帰ってきてブラック・ローズ・ドラゴン。」
「まずい!!」つい声に出てしまった。
「機皇神マシニクル∞の効果発動!相手のシンクロモンスターを取り込む!」
攻撃力が4000から6400になった。
「いけ!マシニクル∞。シッキムに攻撃しろ!!」
巨大な影がシッキムに近づき破壊した。6400-1700で4700ものダメージが伊弉波さんを襲う。
「きゃっ!!」
「僕の手札は0枚何もすることはないよ。」
伊弉波さんは身を起こしデッキからカードをドローする。
そのカードを見た瞬間、伊弉波さんの瞳は変わった。希望の瞳だ。
「私は手札から魔法カード『ブレイク&ブレイク』を発動!これにより自分の『探偵』1体は攻撃力を半分にしダイレクトアタックできる。さらに墓地の『探偵・キーマン』の効果発動!このカードをゲームから除外し相手モンスター、一体の攻撃力分だけ自分の『探偵』の攻撃力をアップする!」
ダージリンの攻撃力がアップしていく。
「行け!ダージリン、ダイレクトアタック!」
「攻撃力が8300の半分で4150だって!?」
でぃああとダージリンがクローナに斬り込んだ。
「ぬぅぅ。けど、わかっていないみたいだね。マシニクルは装備されているシンクロモンスターを墓地に送れば、その攻撃力分のダメージを与えることが出来る。僕の勝利だ!」
「ざんねん、それは不正解よ。ダージリン効果!シッキムを特殊召喚。メイン2!レベル4のダージリンとレベル4のシッキムでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!!エクシーズ召喚っ!相手のすべてを見抜く探偵よ、いまこそその力を見せ付けろ!!『探偵・ロイヤル』。」
エクシーズモンスター。俺のデッキじゃ採用していないが、その強さはエクシーズ素材を使った効果発動にある。
「ロイヤルの効果発動!エクシーズ素材をひとつ取り除いて発動する。手札を1枚墓地に送り、『探偵』が存在するときに発動できるカードを1枚、手札に加える。『ティー・スパイス』。このカードは『探偵』が存在する時、自分が受けるダメージを無効にし、相手に800ダメージを与える。カードを2枚セットしてターンエンドよ。」
つまり、2枚のうち1枚は『ティー・スパイス』になる。
「僕のターン。ドロー!!」
クローナもあせった表情をしている。ターンエンドをすぐにするのかと思ったら、奴はとんでもないカードをドローしていた。
「魔法カード『ナイト・ショット』発動。」
ナイト・ショットが破壊できるカードは1枚。
「僕が破壊するのは、・・・ひだ・・・いや右だ。」
なやんだ表情で伏せカードを破壊した。
「・・・。」
伊弉波さんは無言でカードを墓地に送る。
墓地に送られたカードは『ティー・スパイス』だった。
「ふふふ、これで僕の勝ちだね。マシニクル∞の効果発動!装備されているシンクロモンスターを墓地に送り、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。」
マシニクル∞からブラック・ローズ・ドラゴンが出てくる。
「いけ!マシニクル∞!!」
ブラック・ローズ・ドラゴンが墓地に送られる。
そのとき。
「ふふふ、あなたに勝機は無いのよ。伏せカードオープン『エクシーズ・ブロック』!」
「・・・っ!!自分フィールド上のエクシーズ素材を1つ取り除くことによって効果モンスターの効果を無効にし・・・。」
「破壊する!!次のダイレクトアタックで決まるわ。」
「墓地に存在する『機皇鳥スキエル』の効果発動!」
「っ墓地効果ああぁ!?」
「そうだ、墓地効果だがそう便利な効果じゃないんだ。」
そうして、彼はゲームから『機皇鳥スキエル』と『機皇兵スキエル・アイン』を除外した。
「こうしてお互いに2200ダメージを受ける事によって『機皇帝スキエル∞』を手札に加える。」
「・・・自爆!?」
「次のターン、僕はダイレクトアタックを受けて負けちゃうからね。」
デュエルはこうして終了した。
「ふぅぅ、さて。とりあえず事情の説明と遊十の保護して!」
「勝ったらっていたろう?」
「ふざけないで。」
「しょうがねぇ、事情だけ話してやろう。ひゃっひゃっひゃ。」
随分と久しぶりにこの笑い声を聞いた気がする。
「保護はしてくれないの?」
「もちろん。」
ひゃっひゃっひゃ。と笑う代わりに、彼は重い口をあけた。
次回予告
「これが『パッチワーク』さ。」
「よろしくね、居候。」
「WSGP・・・。」
次回『何も知らない星』
「君にも能力がある。」
対するクローナのフィールド上には『機皇帝グランエル∞』が攻撃力4000という悪魔的攻撃力を持っている。さらに、奴の手札には自分の手札から「機皇兵」1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる『機動要塞フォルテシモ』がある。どうやら、あの伏せカードが鍵になりそうだ。
「その伏せカード、破壊させてもらおう。『大嵐』発動!」
ぎゅおおっ!大嵐が伊弉波さんの伏せカードに襲い掛かる。
「ふっ、無駄よ!伏せカード、オープン!『ファーストフラッシュ』。『探偵』が存在する時、相手の効果の発動を無効にし破壊する!」
大嵐が強い香りのする風があたり弾き飛ばされる。
「さらに、デッキから『ファーストフラッシュ』以外の『探偵』が存在するときに発動できる、魔法・罠カードを1枚セットできる。魔法カード『クリティカルシーズン』をセット。」
「僕は『機動要塞フォルテシモ』発動。『機皇兵ワイゼル・アイン』を特殊召喚!」
機動要塞フォルテシモがフィールドを包み込む。
「バトル!『機皇帝グランエル∞』で『探偵・ニルギリ』を攻撃する!この時ワイゼル・アインの効果により『機皇』と名のつくモンスターに貫通効果を与える!」
グランエルのAパーツから強化されたビームがニルギリに放たれた。そのビームは直撃したが、ニルギリが破壊される事は無かった。
「手札の『ガード・ヘッジ』を墓地に送る事により、植物族モンスター1体はこの戦闘によって破壊されない!」
だが、ダメージは受けている。貫通ダメージは3000で残りライフは5000になっている。
ワイゼル・アインの効果は自身に使えないため、1800のダイレクトアタックは防いだ。
「ワイゼル・アインでニルギリを攻撃!これで僕はターンエンドだよ。」
ニルギリは破壊され、伊弉波さんのフィールドのカードは伏せカード2枚となった。
「よくもやってくれたわね。私のターン!ドロー。」
「僕のグランエルを倒せるかな?」
「4000?美味しすぎるわ。倒しがいがあるじゃない。残念だけどグランエルには退場してもらうわ。」
どうやら伊弉波さんのスイッチが入ったようだ。
「私は『夜薔薇の騎士』を召喚。夜薔薇の騎士は召喚時、手札からレベル4以下の植物族モンスターを特殊召喚できる。『探偵・キーマン』を特殊召喚!」
探偵って植物族なのか!?
「伏せカード、オープン!『クリティカルシーズン』発動。自分のフィールド上の『探偵』と同じレベルの『探偵』をデッキから特殊召喚できる!来て『探偵・シッキム』!」
伊弉波さんのフィールドには一人の騎士と二人の探偵が現れる。
「これでどう!?レベル3の黒薔薇の騎士にレベル4のシッキムをチューニング!」
「僕の機皇帝にシンクロを使うだなんて・・・。なめているのか!?」
「冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!」
「そのカードは!」
「『ブラック・ローズ・ドラゴン』!効果発動《ブラック・ローズ・ガイル》!」
ブラック・ローズ・ドラゴンを中心に大きな風が吹き荒れフィールドのカード全てを破壊しつくした。
「破壊されたキーマンの効果発動。このカードが破壊されたときデッキから『探偵』1体を特殊召喚する。『探偵・ダージリン』!」
ダージリンは剣を持っている攻撃的な様子だ。
「ダージリンでダイレクトアタック!」
クローナのライフは6100になったが、いまだ伊弉波さんのライフより上回っている。
「その程度のダメージでっ!!」
「相手にダメージを与えたときダージリンの効果が発動される!その与えた数値より低い攻撃力を墓地から特殊召喚できる。戻って来て!『探偵・シッキム』!!」
「なに!!」
「シッキムでダイレクトアタック!」
シッキムは攻撃力が1700。特殊召喚を見込んでの『クリティカルシーズン』だったのだ。
これによりクローナのライフは4400となった。
「ターンエンド。形勢逆転ね。」
「良いのかい?そんな余裕みたいなこと言って。」
「どういう意味?」
「見ていればわかるさ、ドロー。」
そのとき、クローナの口元が笑っている。必死に笑いをこらえているようだ。その事に気がついたのか、
伊弉波さんの顔が歪む。
「僕は手札の機皇3枚を墓地に!!究極の機皇帝!『機皇神マシニクル∞』」
3つのコアを持つ巨大な機皇帝が現れる。
「墓地の『機皇獣・ワイゼル』の効果発動。このカードを除外して相手の墓地のモンスター1体を相手の場に特殊召喚できる。さぁ、帰ってきてブラック・ローズ・ドラゴン。」
「まずい!!」つい声に出てしまった。
「機皇神マシニクル∞の効果発動!相手のシンクロモンスターを取り込む!」
攻撃力が4000から6400になった。
「いけ!マシニクル∞。シッキムに攻撃しろ!!」
巨大な影がシッキムに近づき破壊した。6400-1700で4700ものダメージが伊弉波さんを襲う。
「きゃっ!!」
「僕の手札は0枚何もすることはないよ。」
伊弉波さんは身を起こしデッキからカードをドローする。
そのカードを見た瞬間、伊弉波さんの瞳は変わった。希望の瞳だ。
「私は手札から魔法カード『ブレイク&ブレイク』を発動!これにより自分の『探偵』1体は攻撃力を半分にしダイレクトアタックできる。さらに墓地の『探偵・キーマン』の効果発動!このカードをゲームから除外し相手モンスター、一体の攻撃力分だけ自分の『探偵』の攻撃力をアップする!」
ダージリンの攻撃力がアップしていく。
「行け!ダージリン、ダイレクトアタック!」
「攻撃力が8300の半分で4150だって!?」
でぃああとダージリンがクローナに斬り込んだ。
「ぬぅぅ。けど、わかっていないみたいだね。マシニクルは装備されているシンクロモンスターを墓地に送れば、その攻撃力分のダメージを与えることが出来る。僕の勝利だ!」
「ざんねん、それは不正解よ。ダージリン効果!シッキムを特殊召喚。メイン2!レベル4のダージリンとレベル4のシッキムでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!!エクシーズ召喚っ!相手のすべてを見抜く探偵よ、いまこそその力を見せ付けろ!!『探偵・ロイヤル』。」
エクシーズモンスター。俺のデッキじゃ採用していないが、その強さはエクシーズ素材を使った効果発動にある。
「ロイヤルの効果発動!エクシーズ素材をひとつ取り除いて発動する。手札を1枚墓地に送り、『探偵』が存在するときに発動できるカードを1枚、手札に加える。『ティー・スパイス』。このカードは『探偵』が存在する時、自分が受けるダメージを無効にし、相手に800ダメージを与える。カードを2枚セットしてターンエンドよ。」
つまり、2枚のうち1枚は『ティー・スパイス』になる。
「僕のターン。ドロー!!」
クローナもあせった表情をしている。ターンエンドをすぐにするのかと思ったら、奴はとんでもないカードをドローしていた。
「魔法カード『ナイト・ショット』発動。」
ナイト・ショットが破壊できるカードは1枚。
「僕が破壊するのは、・・・ひだ・・・いや右だ。」
なやんだ表情で伏せカードを破壊した。
「・・・。」
伊弉波さんは無言でカードを墓地に送る。
墓地に送られたカードは『ティー・スパイス』だった。
「ふふふ、これで僕の勝ちだね。マシニクル∞の効果発動!装備されているシンクロモンスターを墓地に送り、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。」
マシニクル∞からブラック・ローズ・ドラゴンが出てくる。
「いけ!マシニクル∞!!」
ブラック・ローズ・ドラゴンが墓地に送られる。
そのとき。
「ふふふ、あなたに勝機は無いのよ。伏せカードオープン『エクシーズ・ブロック』!」
「・・・っ!!自分フィールド上のエクシーズ素材を1つ取り除くことによって効果モンスターの効果を無効にし・・・。」
「破壊する!!次のダイレクトアタックで決まるわ。」
「墓地に存在する『機皇鳥スキエル』の効果発動!」
「っ墓地効果ああぁ!?」
「そうだ、墓地効果だがそう便利な効果じゃないんだ。」
そうして、彼はゲームから『機皇鳥スキエル』と『機皇兵スキエル・アイン』を除外した。
「こうしてお互いに2200ダメージを受ける事によって『機皇帝スキエル∞』を手札に加える。」
「・・・自爆!?」
「次のターン、僕はダイレクトアタックを受けて負けちゃうからね。」
デュエルはこうして終了した。
「ふぅぅ、さて。とりあえず事情の説明と遊十の保護して!」
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「ふざけないで。」
「しょうがねぇ、事情だけ話してやろう。ひゃっひゃっひゃ。」
随分と久しぶりにこの笑い声を聞いた気がする。
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