第91話 白銀の攻防　作：こんにゃく

ｳｫｫｫﾝ…謎の機械音が鳴り響き、さらにｶｼﾝｯｶｼﾝｯと鉄がぶつかるような音がする

ここはエクサス地下、元は牢獄であったが改良されエクサスの兵士達を操ることができる

巨大な機械が設置されている。

そしてその前には銀色の鎧を身に纏う男

キルヴィスとその男に対する赤髪で筋肉質の男と銀髪で美しい顔立ちであるが目付きは鋭い少女の姿があった


コレット「ふん、キルヴィス…何故貴様が裏切ったのかは知らないが…エクサスに加担をすると言うことは私達と戦うことを覚悟しての上だな？」

キルヴィス「…当たり前だ」

コレット「…なら、手加減はしなくていいな！！！」

ﾊﾞｯとディスクを構える

通「お、おい待てよ」

コレット「な、なんだ」

通が勢いに任せていたコレットを制止する

通「キルヴィスがそう簡単に裏切る分けねぇだろ？」

コレット「なっ！？何を言っているんだ！現に奴は…」

通「…もしかしたらアイツは操られてるかも知れねぇ！」

コレット「！？」

通「そうじゃなきゃ…アイツが俺達を裏切るわけないんだ…！！」

コレット「…」

根拠が有るわけではない、前に一騎が言っていた、アンナ…すなわちジョーカーがファラリス世界の人間？に操られていると言っていた

もしかしたらキルヴィスも…と

コレット（それだけ通にとっては信頼できる相手…なんだろうな…ふふっ少し妬けてしまうぞキルヴィス）

通「だからよぉ…！」

コレット「分かった」

通「え？」

コレット「お前の事は信用しているしアイツの事は昔から知っている…確かに今のアイツはらしくない」

通「コレット…」

コレット「だったら私達で正気に戻すぞ！」

通「！ああ！！サンキューコレット！」

キルヴィス「会話は済んだようだな…通、なら始めよう…ここでお前達に邪魔されるわけにはいかないからな」

通「へっ！とことん邪魔させてもらうぜ！！キルヴィス！！」

キルヴィス・通・コレット「デュエル！！」

LP4000

キルヴィス「お前達はタッグだがフィールド等の共有はない」

コレット「…そのくらいのハンデはくれてやるさぁ来い！！」

キルヴィス「ふっ…相変わらず威勢だけはいいなコレット…俺のターン」

手札5

キルヴィス「俺は永続魔法『銀卓の晩餐』を発動する。そして手札から『白銀の騎士（シルバーナイト）リーブラ』を召喚！」


白銀の騎士（シルバーナイト）リーブラ
レベル4/戦士族/光属性
攻撃力1600/守備力1000

リーブラ「ﾌﾝｯ!!」

天秤型の武器を手にした純白の騎士が現れる

コレット「むっ…あのデッキは…」

通「知っているのか？コレット」

コレット「白銀の騎士（シルバーナイト）…私達シンクリスで限られた人間に渡されるデッキカテゴリー…簡単に言えばシンクリスで行われる大会などで優勝した人間のみが持つことが許されるカード達だ」

通「やっぱアレはシンクリスで…」

コレット「全く…窃盗まがいの事をするとは…通、これは洗脳を解除するとは関係のない事だがこれはシンクリス王女として見過ごすわけにはいかない…アイツをしょっぴいてやる」

通「ハハッ…まぁ好きにやってくれ」

コレット「無論だ」

キルヴィス「さらに銀卓の晩餐の効果により『フィールドに白銀の騎士（シルバーナイト）が召喚・特殊召喚された時、１ターンに１度、そのモンスターを墓地に送ることで手札から白銀の騎士（シルバーナイト）を特殊召喚できる』」

キルヴィス「俺はリーブラを墓地に送り、手札から『白銀の騎士（シルバーナイト）白銀の騎士（シルバーナイト）カプリコルニオ』を特殊召喚」


カプリコルニオ
レベル3/光属性/戦士族/チューナー
攻1300/守1100


通「ま、まずい…この流れは…」

キルヴィス「そして墓地のリーブラの効果を発動『フィールドに白銀の騎士（シルバーナイト）が特殊召喚された事により墓地のこのモンスターを特殊召喚する』再び現れよ！リーブラ！」


リーブラ
攻1600


コレット「チューナーモンスター…まさか」

キルヴィス「俺はレベル4のリーブラにレベル3のカプリコルニオをチューニング！星雲を瞬く金色の刃をその見に宿し天駆ける白き鎧の守護者！！今現れよ！！シンクロ召喚！！レベル7！『白銀の騎士（シルバーナイト）ハイレオン』」


白銀の騎士（シルバーナイト）ハイレオン
レベル7/光属性/戦士族/シンクロ
攻2800/守2000


気高きライオンの姿をした銀色の騎士。

ハイレオン「ﾑﾝｯ!!」

キルヴィス「俺はカードをセットしてターンエンド」

手札1

コレット「ほう…シンクロ召喚を操る事が出来るとは…やるな…だが」

１度目を瞑り相手を賞賛するコレット、しかし

コレット「シンクリスのシンクロ召喚は私達こそが扱うことで真価を発揮すると言うことを見せてやろう！私のターン！」

手札6

コレット「私はフィールド魔法『星剣の丘』を発動！」

ﾊﾞｯ一瞬にして辺りが満点の星空に数多の剣が沈む場所へと姿を変えた

コレット「そして手札から『星剣（アステルエスパーダ）クリス』を召喚！！」


クリス
レベル3 /光属性/ 天使族 
攻1000 /守600


コレット「更にフィールドに星剣（アステルエスパーダ）が存在する時手札から『星剣（アステルエスパーダ）ダガー』を特殊召喚！」


ダガー
レベル2 /光属性/ 天使族/ チューナー
攻300/守100


通「よし、コレットのフィールドにもチューナーモンスターが…！」

コレット「私はレベル3のクリスにレベル2のダガーをチューニング！天駆ける星達の光よ、天より降り注げ！シンクロ召喚！！レベル5！『星剣（アステルエスパーダ）ファルシオン』！」


ファルシオン
レベル5 /光属性/ 天使族 /シンクロ
攻2300/守2000


通「よっしゃあ！どうだキルヴィス！こっちもシンクロ召喚をしてやったぜ！！」

コレット「ふっ通何を言っている、まだ私のシンクロ召喚はこんなものではない」

通「え？」

コレット「見せてやろう、キルヴィス…これが私の力だ！」

その言葉と同時にコレットの瞳が紫に輝く

コレット「私は星剣の丘の効果によりフィールドに星剣（アステルエスパーダ）が召喚・特殊召喚された時手札からフィールドに召喚・特殊召喚された星剣（アステルエスパーダ）よりもレベルの低い星剣（アステルエスパーダ）を特殊召喚する！来い！！『星剣（アステルエスパーダ）エスパドロペラ』！！」


エスパドロペラ
レベル3/光属性/天使族
攻400/守100


コレット「そして！エスパドロペラは『フィールドに存在する星剣（アステルエスパーダ）シンクロモンスターをチューナーにする事が出来る！』」

キルヴィス「…何をする気だ」

コレット「私はレベル3のエスパドロペラにレベル5のフォルシオンをチューニング！星々をその瞳に宿す水晶の竜よ！今ここにその姿を現さん！！星道より来たれよ！！シンクロ召喚！！レベル8！！『星眼の水晶竜（ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン）』！」


ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン
レベル8/光属性/ドラゴン族/シンクロ
攻2800/守2200


ステラアイズ「ｷｭﾙｧｧｧｯｯ!!」

水晶の塊が勢いよく飛び出した瞬間、空中でﾊﾟｷｨﾝｯと割れその水晶部分は翼に、そしてその中から体に星々が流れる美しい竜が現れる

通「す、ステラアイズ！？」

キルヴィス「ドラゴン…だと？」

通「最初からコイツを出すなんて…全く手を抜いてねぇ…」

コレット「当たり前だ！私は全力で相手をする！！…まさか通…キルヴィスが相手だからと手を抜くつもりだったのか？」

通「なっ！？んなわけねぇだろ！今のは言葉のあやって奴だよ」

コレット「そうか…ならいい…私はステラアイズの効果発動！『１ターンに１度、相手フィールドの表側表示で存在するカードの効果をエンドフェイズまで全て無効にしその数×500ポイント攻撃力をアップする！』」

コレット「ダイクロイック・プリズム！！！」

ｷﾝｯｷﾝｯステラアイズから放たれた光の波動は同じくステラアイズから放たれた水晶に反射しながら相手のカードを包み込む

コレット「無効にした枚数は銀卓の晩餐とハイレオン！！よって攻撃力が1000ポイントアップする！！」


ステラアイズ
攻/2800→3800


コレット「更に！ステラアイズには『無効にした枚数に付き追加攻撃ができる！！』無効にした枚数は2枚！！よって2回攻撃が可能！！」

通「攻撃力3800の2回攻撃…キルヴィスのフィールドには攻撃力2800のハイレオンのみ…この攻撃が通るのであればこの攻撃で…」

コレット「バトルだ！！ステラアイズでハイレオンを攻撃！！」

コレット「星流のスターブルーム！！！」

ｶﾞｼﾝｯｶﾞｼﾝｯステラアイズが再びクリスタルモードとなり身を伏せる、そしてそのまま体を高速回転し天高く舞い上がり青白い光を纏いながらハイレオンに突撃していく

ステラアイズ
攻3800

↓

ハイレオン
攻2800

キルヴィス「『白銀の葛藤』を発動『このカードは相手の攻撃宣言時、自分の墓地のレベル4以下の白銀の騎士（シルバーナイト）モンスター1体を選択し特殊召喚する』俺は墓地のカプリコルニオを特殊召喚する」

通「あのトラップは…！！」


カプリコルニオ
守1100

キルヴィス「そしてお前のステラアイズの攻撃力は特殊召喚したカプリコルニオの攻撃力分ダウンする」

コレット「な、なんだと！！？」

ステラアイズ
攻3800→2500

キルヴィス「カプリコルニオは『墓地から特殊召喚に成功した時、レベルを1つ変動させる効果がある』俺はカプリコルニオのレベルを1つ上げる」

カプリコルニオ
レベル3→4

コレット「くっステラアイズの攻撃力がハイレオンを下回った…ステラアイズ！！バトルを中断だ！！」

ｷﾞｭﾙﾙﾙｯステラアイズの回転が止まり瞬時にクリスタルモードからドラゴンモードへと変貌する

キルヴィス「逃さん…白銀の葛藤の更なる効果を発動！『この効果を使用したバトルは中断することができない！』よってバトルを続行する！！ハイレオン！！ステラアイズを切り裂け！！」

ハイレオン「ﾊｧｧｯ!!」

ｽﾞﾊﾞｼｭｯ!!!ハイレオンの一撃がステラアイズを一刀両断する

コレット「くぅぅっ！！！ぐぁぁぁっっ！！」
LP4000→3700

ﾋﾞｭｱｯコレットの体が宙に舞い上がる

そして後方へと吹き飛ばされ滑り込む

コレット「くっ…」

キルヴィス「安心しろ、白銀の葛藤は相手モンスターを破壊することができない…お前のステラアイズは破壊されてはいない」

通「なっ！？戦闘破壊されねぇのかよ！！？」

キルヴィス「そうだ」

通（前回かっこよく俺はノブナガを守ったけどやらなくても良かったのかよぉ～）

コレット「先手必勝と行きたかったが…やむ終えん、私はカードを1枚セット！ターンエンドだ」

手札1

キルヴィス「この瞬間、白銀の葛藤の効果は終了しステラアイズの攻撃力は元の数値へと戻る」

ステラアイズ
攻2500→2800


コレット「すまない、通…何も出来なかった」

通「気にすんなって…コレットは十分やってくれた…」

キルヴィス「俺のターン」

手札2

キルヴィス「俺は手札から『白銀の騎士（シルバーナイト）テラヴァーゴ』を召喚！」


テラヴァーゴ
レベル4/戦士族/光属性
攻1400/守1500


騎士というよりはまるでお姫様のような格好をした女の子が現れる

キルヴィス「そして俺はレベル4のテラヴァーゴにレベル4のカプリコルニオをチューニング！烈戦と光戦を終結し、天駆ける星を貫く、純潔の騎士！今現れよ！シンクロ召喚！！『白銀の騎士（シルバーナイト）アルマリンクス』！」


白銀の騎士（シルバーナイト）アルマリンクス
レベル8/戦士族/光属性/シンクロ
攻2700/守2300


アルマリンクス「ﾆｬｧｧ」

通「くっ…！！」

キルヴィス「そしてシンクロ素材として墓地に送られたテラヴァーゴの効果発動『フィールドのモンスター1体の効果を無効にする』俺はハイレオンの効果を無効」

コレット「なっ！？自らのモンスターの効果を無効にするだと！？」

通「いや！！これは…来るぞ！！」

キルヴィス「この瞬間、アルマリンクスの効果により『白銀の騎士（シルバーナイト）が戦闘または効果が無効となった時、その発動を無効にしアルマリンクスの攻撃力を無効となったモンスターの攻撃力分アップさせる！』」

コレット「なっ！！？」

キルヴィス「アルマリンクスの攻撃力はハイレオンの攻撃力分アップする！」


アルマリンクス
攻2700→5500


コレット「私のステラアイズの攻撃力を…超えた…！？」

キルヴィス「バトルだ、ゆけ！！アルマリンクス！！！ステラアイズを打ち払え！！」

キルヴィス「デストロリンクス！！」

大きく飛翔し光る翼と共に蹴りを仕掛ける

アルマリンクス
攻5500

↓

ステラアイズ
攻2800

キルヴィス「これで終わりにしてやろうコレット！」

コレット「くぅっ！！」

通「いや…そうはいかねぇぜキルヴィス！！手札から『龍刃武将 玄武のヨシムネ』の効果を発動！『相手の攻撃を無効にし！特殊召喚する！』」


ヨシムネ
レベル4/炎属性/ドラゴン族
攻0/守0


ﾊﾞｷｨｨﾝｯアルマリンクスの攻撃が弾きとび守られる。

コレット「通！」

通「これでアルマリンクスの攻撃は無効だ！！」

キルヴィス「ふん…そうかならばハイレオンの効果を発動しよう」

通「なっ！！？ハイレオンの効果！！？」

キルヴィス「ハイレオンは『フィールドのこのカード以外の白銀の騎士（シルバーナイト）の攻撃が無効となった時、このカードの攻撃力を800ポイントアップする！』」


ハイレオン
攻2800→3600


キルヴィス「まだ攻撃は残っている…ハイレオン！やれ！！」

キルヴィス「ステロンド・スラッシャー！！！」

コレット「っ！！トラップ発動！『クリスタル・クライシス』！！」

ｽｷｭｩｩｩｯ!!!

コレット「このカードは『フィールドのクリスタルと名のつくモンスターが攻撃対象となった時、１度だけ戦闘で破壊されずその後自分のデッキからレベル4以下のクリスタルと名のつくモンスターを１体特殊召喚する！』」

通「クリスタル…？」

キルヴィス「だが、ダメージは受けてもらう」

コレット「くっ…あぁ、その攻撃は受けてやる…ただし！私はデッキから『星剣（アステルエスパーダ）クリスタル ランス』を特殊召喚！」
LP3700→2900


クリスタル ランス
レベル3/光属性/天使族
攻1300/守1500


水晶の体と刃を持つ槍

通「おお…！」

コレット「ふふっ…私の新たな力だ…通よ驚いたか？」

通「ああ！すっげぇなコレット！こんなもんまで身に付けてるなんて！」

コレット「ふっ…さぁ！キルヴィス！お前の攻撃は終わった！ターンエンドをしろ！！」

キルヴィス「…俺はこれでターンエンド、この瞬間、アルマリンクスの攻撃力は元の数値へと戻る」

アルマリンクス
攻5500→2700

コレット「よし！通！お前のターンだ！見せつけてやれ、お前の強さを」

通「任せてくれ！俺のターン！」

手札5

通「俺は『龍刃知将 カンベイ』を特殊召喚！」


カンベイ
レベル5/炎属性/ドラゴン族
攻1000/守1000


通「カンベイは『フィールドに龍刃武将が存在する時、手札から特殊召喚できる！』」

通「更に！俺はカンベイをリリースし手札から『龍刃武将 ヒデヨシ』を特殊召喚！」


ヒデヨシ
レベル8/炎属性/ドラゴン族
攻3000/守1800

長い凪鉈を振りかざし全身に紅い鎧を身につけた龍が現れる

通「そして！装備魔法『龍刃 大蛇斬』をヒデヨシに装備する！」

ﾄﾞｫｫﾝｯ空から落ちてきた刀は尋常じゃ無いほど巨大な代物だった

通「バトルだ！！ヒデヨシでアルマリンクスを攻撃！！」

ヒデヨシ
攻3000

↓

アルマリンクス
攻2700

ｽﾞｶﾞｶﾞｧｧﾝ‼ヒデヨシの薙刀がアルマリンクスを貫いた

キルヴィス「くっ！！」
LP4000→3700

通「それだけじゃない！ヒデヨシは『装備カード１つに付き追加攻撃ができる！』大蛇斬を装備したヒデヨシはもう1度、続けて攻撃可能だ！！」

コレット「なっ！？通！！？ヒデヨシの攻撃力は3000…ハイレオンは先程の効果により攻撃力が上昇したまま…このままでは返り討ちだぞ！？」

通「いいやそうじゃねぇぜコレット！！大蛇斬の効果発動！『このカードを装備したモンスターがバトルする時、フィールドの龍刃武将１体をリリースすることで相手フィールドのモンスター１体の攻撃力を1000下げる！』俺はヨシムネをリリースする！！」

ｶﾞｧｧｯ!!!大蛇斬の刀身から8つの頭を持つ蛇の怨念がハイレオンを包み込む


ヒデヨシ
攻3000

↓

ハイレオン
攻3600→2600

コレット「うまいぞ通！」

思わず女の子らしい声で誉めてしまうコレット

通「ゆけ！ヒデヨシ！！ハイレオンをぶったぎれ！！」

ﾌﾞｯﾋﾟ☆ｶﾞﾝ!!ハイレオンを真っ二つに切り裂いた

キルヴィス「ぐぅぅぅっ！！」
LP3700→3300

コレット「よし！これで奴のモンスターは全て倒した！！！」

通「どんなもんだ！キルヴィス！！」

キルヴィス「墓地のアルマリンクスの効果発動！」

コレット「な！？」

キルヴィス「『フィールドの白銀の騎士が破壊され、墓地に送られた時このカードを除外し破壊されたモンスターをフィールドに再び特殊召喚する！』」

通「っ！！」

キルヴィス「再び顕現せよハイレオン！」


ハイレオン
攻2800


通「くっ…！！」

コレット「破壊される事は…想定済みと言うことか…！」

キルヴィス「詰めが甘いな通」

通「何？」

キルヴィス「通…お前は確かに俺のデッキを使いこなし自分の物とした…だが所詮は俺のデッキ…対処は容易い」

通「っ！！」

キルヴィス「ならば答えは１つだ…ノブナガを出すんだな」

コレット「！」

キルヴィス「そのモンスターこそ俺の知らない真のお前のモンスター…俺を倒したいと思うのなら全力でかかっこい！！」

通「…俺はカードを１枚セット、ターンエンドだ」

手札1

コレット「通…」

通「はっ…アイツの言うとおりだな…たく…どうやら心のどこかでアイツに勝てないと思っちまってるのかも知れねぇ」

コレット「なに…？」

通「前に、１度キルヴィスと戦った時、俺は…負けていた、少なくとも勝つことは出来てなかった」

コレット「…」

通「それくらい強ぇ…アイツは今まで会ってきた奴の中でずば抜けてだ…」

コレット「…確かに奴のデッキは半ば拾ったデッキ…それも自国の得意とする召喚方法ではない戦術を使うデッキ…それをここまで使いこなすとは…やはり鬼神と呼ばれただけではある」

通「だからブルッちまってた…それが今のターンでの答えだ…だけど」

通はコレットの方を見る

通「…今は一人じゃない…お前が隣でいてくれる」

コレット「…通」

通「だからもうビビらねぇ…このターン、絶対に凌ぎきってやるぞ！コレット！！」

コレット「ふっ…勿論だ通！奴の攻撃など私達にかかればどうということなどない！！」

キルヴィス「会話は済んだか？なら…このターンで終わらせるぞ、通！コレット！！俺のターン！」

手札2

キルヴィス「お前達には見せなければならいな…」

通「何？」

キルヴィス「この俺が何故鬼神と呼ばれていたのかを…」

コレット「…お前はエクサス、フュージニア…そしてシンクリスを代表する猛者達を次々と破り無敗だった」

通「なに？」

コレット「その強さは無類の強さ、圧倒的力は他の者を寄せ付けずそして鬼神と称される迄になった」

キルヴィス「その通りだ、俺は過去の栄光といえど、１度このデキレストの頂点に君臨した…そして、それは今なお落ちぶれていないと言うことをお前達に見せてやろう！俺はハイレオンの効果発動！」

ｶﾞｼｯｶｧｧﾝ‼ハイレオンが剣を地面に突き刺す

キルヴィス「『１ターンに１度、手札から白銀の騎士（シルバーナイト）１体を特殊召喚する！！』」

ﾊﾟｧｧｧｯ!!天から光が降り注ぎそして

キルヴィス「現れよ！『白銀の騎士（シルバーナイト）アシストケロン』！」


アシストケロン
レベル3/光属性/戦士族/チューナー
攻400/守100

亀の甲羅のような鎧を着こんだ騎士が現れる

キルヴィス「そして！フィールドに白銀の騎士（シルバーナイト）が特殊召喚された事により墓地からリーブラを特殊召喚する！」


リーブラ
攻1600


キルヴィス「俺はレベル4のリーブラにレベル3のアシストケロンをチューニング！蒼天の彼方の星空よ、天駆ける星を砕くその力、今ここに降臨せよ！シンクロ召喚！レベル7！『白銀の騎士（シルバーナイト） ハイウルフ』！！」


ハイウルフ
レベル7/光属性/戦士族/シンクロ
攻2500/守2200


ハイウルフ「ﾜｫｫｫﾝｯ」

銀色の鎧を来た真っ白な狼、手には曲剣を持っている

キルヴィス「アシストケロンが『シンクロ素材となった時、そのシンクロモンスターのレベルは1つ上がる』」

ハイウルフ
レベル7→8

キルヴィス「俺はハイウルフの効果発動！『バトルフェイズの間、白銀の騎士（シルバーナイト）の攻撃力はそのレベル×200ポイント攻撃力がアップする！！』」

ハイレオン
攻2800→4400

ハイウルフ
攻2500→4100

コレット「攻撃力…4000超えのモンスター…！！！」

キルヴィス「バトルだ！まずはハイレオンでステラアイズを攻撃する！！」

キルヴィス「ステロンド・スラッシャー！！！」

通「っ！！コレット！！」

ハイレオン
攻4400

↓

ステラアイズ
攻2800

コレット「私はフィールドのクリスタルランスの効果発動！『このカードを守備表示にしフィールドのクリスタルモンスターの表示形式を変更する！そして…守備表示にしたモンスターはこのターン戦闘で破壊されない！』」

ﾊﾞｷｨｨﾝｯステラアイズが一瞬にしてクリスタルモードへと姿を変えて攻撃を弾き返す

キルヴィス「成程…なら、俺はハイウルフでヒデヨシを攻撃する！」

キルヴィス「ステロンド・クラッシュッ！！！」

ﾋﾞｭｫｫｯ

ハイウルフ
攻4100

↓

ヒデヨシ
攻3000

通「っぅ！！ぐぅぅ！！」

ﾌﾞﾜｯ!!激しい突風が通を襲う

通「ぐぁぁっ！！」
LP4000→2900

通は吹き飛ばされ壁に衝突する

通「くっ… 」

コレット「通！？無事か！！？」

キルヴィス「無事では済まさんぞ通！！ハイウルフの更なる効果『このカードが相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターのレベル×200のダメージを相手に与える！！』」

コレット「なっ！！？」

キルヴィス「破壊したヒデヨシのレベルは8！よって1600ポイントのダメージだ！」

ハイウルフ「ﾜｫｫｫﾝｯ!!!」

ハイウルフが吠える、その瞬間声の衝撃が通に襲いかかる

ﾊﾞｷﾊﾞｷｨｨ!!通はそのまま壁にめり込んだ

通「がっ…はっ！！」
LP2900→1300

コレット「通！！！」

コレットはすぐに通に駆け寄る

コレット「通っ！！しっかりしろ！」

通「くっ…そ…やってくれるぜ…」

キルヴィス「まだ息があるとはな…その精神力と忍耐力は流石と言っておこう」

通「だてにこの世界で生きてきたんでな…この位は…余裕だ」

コレット「っ通…あまり無理は…」

通「これは俺が招いた結果だ…俺が怖じけずかないでノブナガを出していればレベルを持たないエクシーズなら今の効果ダメージは防げた」

コレット「だが…」

通「今は後悔をしている場合じゃない…コレット…次のターン…お前に任せる」

ﾎﾟﾝｯと通はコレットの肩に手を置いた

コレット「くっ…通…お前…」

キルヴィス「…俺はカードを１枚セットしてターンエンド、この瞬間ハイウルフの効果は終了する」

ハイレオン
攻2800

ハイウルフ
攻2500

手札0

コレット「ふっ…だがやはり通…お前は強いな…それならば私もお前の言葉…引き受けなければなるまいな！」

スッとコレットは立ち上がりキルヴィスをにらめつける

コレット「キルヴィス！お前はこのターンで敗北する！私の本気を見せてやろう！」

キルヴィス「…」

続く


次回


通「これが俺達の絆だ！！」

コレット「ゆけ！！ステラアイズ！！キルヴィスを貫け！！」

キルヴィス「…この俺を舐めるなよ、俺はここで負けるわけにはいかんのだ！！！」

一騎「次回『龍刃水晶』一気に駆け上がれ！」





この話と次の話の間に

・通
・コレットとステラアイズ

をpixivに上げます頑張ります！