第66話 大乗寺の行方　作：マジかっ！

前回のあらすじ

遊斗と白夜が敗れて代わりに雪菜が謎の美女とデュエルをした。激闘の末、雪菜が勝利した。だが彼らが探していたのは大乗寺だった。そして雪菜がデュエルした謎の美女は大乗寺の姉だったのだ！そして大乗寺は事情を聞き学校を去る


バシャ！！

気絶してる遊斗と白夜に水をかける雪菜

周りの生徒達はもう教室に向かい広場には遊斗・白夜・池島・雪菜の4人だけになった

遊斗「うわっ！！」

白夜「なんだ⁉︎」

倒れていた2人はびっくりして立ち上がる


池島「こいつら…こんな大変な時に…」

雪菜「2人とも話を聞いて！」


大乗寺の事を説明中

遊斗「大乗寺の奴、どこへ行ったんだ！」

白夜「場所が分かればいいのだが…」

池島「お前らまさか行く気なのか⁉︎授業始まるぞ！」

遊斗「当たり前だ！大乗寺の危機は俺の危機だ！」

白夜「何を言ってるんだか…」

遊斗「学校にはお見舞いで行くって言っとけばいいんだよ！」

雪菜は呆れた顔をする、すると

⁇「俺は見たぞ」

謎の声がする方へ顔を向けると…

遊斗「お前は…カオス…」

それは制服姿の黒陽だった

だが遊斗達はまだカオスの名前が黒陽だとは知ってないので

黒陽はゆっくりと近づいてくる

池島「そういえばあいつは入院してたはず…」

雪菜「まさかまた悪さを…」

白夜「まあまあ俺の話を聞け」


白夜は入院してる時の黒陽の話をした


遊斗「なるほど…そういうことか、よろしくな！黒陽！」

池島「よ…よろしく」

雪菜「よろしく…」

遊斗以外ぎこちないあいさつになった


黒陽「まぁ無理のないな、俺のやって来た事は許されることではないからな…」

池島「…」



白夜「まあまあ…こんな暗い雰囲気も良くないし、あっ！ところで、大乗寺を見たのか⁉︎」

白夜は必死に話題を変えた

黒陽「あぁ…ココへ来る途中、ビルの上を走ってる奴を見てな」


〜黒陽の回想〜
学校へと向かう途中

黒陽「ん？」

幾つもの謎の影がビルからビルへと猛スピード移動してるのが見えた

黒陽「あれは…？」


〜回想終了〜



遊斗「それならいざ！出発！」

と遊斗達は大乗寺が行ったとされる山へと向かって歩く

池島「本当に学校サボっていいのか？」

雪菜「そうよ〜」

2人とも心配そうに言う

遊斗「1・2日休んだってバカにはならないよ！」

遊斗は笑いながら歩く

池島・雪菜「そう言う遊斗が心配なんだよ…」


大乗寺が行ったとされる山に到着

黒陽「確かここへ向かったはずだ」

白夜「ここは確か、仙念山(せんねんやま)…まさかここに…」

仙念山は霧で頂上が見えず、中国語の仙人がいそうな山
付近には他の山も多くあり、探すのはとても困難だ


遊斗「と…とにかく行こう…」

さらに奥へと進むと大きな山に阻まれ行き止まりになる

白夜「行き止まりか…どうする一旦戻るか」

池島「戻ろうぜ、学校によ〜今なら間に合うぜ…」

雪菜「う〜ん…？」

遊斗「どうした？雪菜」

雪菜が何かを見つけた


遊斗「これは⁉︎」

大乗寺流決

と木彫りで書かれた板を見つけた…


遊斗「大乗寺流決？どういう事だ？」

雪菜「これよく見ると刃物で切られた跡が…」

板を見ると[大乗寺流決]の下にも何か書かれた跡がある


白夜「あったぞ！もう片方が」

残りの板が発見され、遊斗がくっつける

遊斗「大乗寺決闘道場？」

池島「まさかこれはこの上から…」

白夜「その可能性はあるな」

雪菜「まさかこの岩山を登るわけじゃあ…」

遊斗「そのまさかだ」



遊斗と白夜は勝手に登り始める

池島「おい！マジで行くかよ！」

雪菜「ちょっと！私荷物持ってるんだけど…」

雪菜の隣から手が差し伸ばされる

黒陽「貸せ」

雪菜の荷物を取り黒陽も登り始める

雪菜「あ、ありがとう…って！私も行く事になってるじゃない！」

池島「行くしかないか…」

雪菜「そうみたいね…」

2人とも諦めて登り始める



その頃大乗寺達は…

まるで真っ直ぐな道を走る様に岩山を駆け登る。

そして頂上に到着する

頂上にはとても大きな寺があり、寺は霧で覆われて見えずらい

大乗寺「ここを見るのも久しぶりだな…」

さくら「あなたが帰ってくるのは五年振りよ」

大乗寺「俺が8歳の時か…」

大吉「中で魄(ハク)様がお待ちです…」

小吉「急ぎましょう」

大乗寺「分かった…(兄上にあうのも五年振りか…)」

寺の扉は巨大で普通の人間が押しても簡単には開かない扉で大乗寺は

大乗寺「ふん！」

手に力を込めて気を扉に送り扉が思いっきり開いた

大乗寺「⁉︎」


大乗寺が見た光景は


そこにはナイフを持った上半身裸の筋肉質で屈強な男と正座をしてる侍の服を着たポニーテールの男がいた

ポニーテールの男の横には刀が置かれている

大乗寺「兄上⁉︎」

ポニーテールに男が大乗寺の兄、[魄(ハク)]の様だ

筋肉男「お前の門下のせいで、俺の道場が破壊されたんだよ！」

筋肉質な男は怒り狂っている

魄「私達の道場は道場破りなどの卑劣な行為は行わない。それに今の門下は4人…いや5人だな…」

魄は大乗寺の存在に気づいた


筋肉男「うるさい！」

筋肉質な男は魄へとナイフを向けて走った

魄は手元にある素早く刀を取り、見えないスピードで刀を向きナイフを弾き返し、刀を筋肉質な男へと向けた


大乗寺「なんていうスピードだ…全く見えなかった…」


筋肉男「くっ…」

魄「あなたじゃ私には勝てない…もっと公平な勝負をしましょう…デュエルで…」

魄はそっと刀を鞘に収める

筋肉男「デュエルか…やってやる！もし俺が勝ったら土下座で謝れ！」

魄「いいでしょう…私が勝った場合はお引き取りしてくるますか…」

筋肉男「いいだろう！さぁ勝負だ！」


魄は後ろを向き、鎧が飾ってある所にあるデュエルディスクを取り、一礼する

魄「ご先祖様よ…私めに力を…」

そう言うとデュエルディスクをつける

魄「さぁ始めましょう」

2人「デュエル！」



その頃遊斗達は岩の崖を登っている

雪菜「はぁ…はぁ…あいつらなんて体力なの…」

池島「ほ…本当だよ…マジであ…あいつらの体力お…おかしいって…」

遊斗・白夜・黒陽は荷物を持ちながら黙々と進む(黒陽は雪菜と池島の荷物持ち、池島の荷物は途中で黒陽に渡した)

雪菜達と遊斗達にドンドン差が出来ている

2人「早すぎるだろ〜〜！！！」


その頃大乗寺はデュエルが始まった

2人「デュエル！」

筋肉男「俺の先行！俺は[カオスライダー ディルス]を召喚！」

カオスライダー ディルス
☆4/風属性/戦士族
攻撃力1400

筋肉男「[ディルス]の効果発動！手札の魔法・罠カードを１枚墓地に送り、デッキから[カオスライダー]モンスターを特殊召喚する！俺が呼び出すのは！[カオスライダー ゲオリク]！」

カオスライダー ゲオリク
☆4/風属性/戦士族
攻撃力1400

筋肉男「[ゲオリク]の効果発動！特殊召喚時、デッキから1枚ドローする！そしてその後手札から[カオスライダー]モンスター１枚を特殊召喚する！来い[カオスライダー グスタフ]！」

カオスライダー グスタフ
☆4/風属性/戦士族
攻撃力1400

筋肉男「ふっふっふこれが俺のカオスライダー軍団だ！だが、まだ行くぜ！俺は永続魔法[暴走の旗]発動！」

カオスライダー達が暴走族の旗を持ち始める

筋肉男「このカードは自分フィールドの[カオスライダー]の攻撃力を500アップする！」

カオスライダー グスタフ
攻撃力1400→1900

カオスライダー ゲオリク
攻撃力1400→1900

カオスライダー ディルス
攻撃力1400→1900

筋肉男「[カオスライダー グスタフ]の効果発動！墓地の魔法カードを除外して攻撃力を300アップ！[暴走族の旗]の効果でこの効果は他の[カオスライダー]モンスターにも適用する！」

カオスライダー全モンスター
1900→2200

筋肉男「更に魔法カード[暴走行為]発動！自分フィールドの全部の[カオスライダー]の攻撃力の半分のダメージを与える！」

大乗寺「攻撃の合計は6600…ダメージは…」

さくら「3300のダメージ」


筋肉男「行け！ライダー達よ！」

3体のライダー達は魄の囲みながら走り一斉に武器で攻撃した

大乗寺「兄上！」

なんとカオスライダー達の3体の攻撃を刀で防いでいた

筋肉男「⁉︎」

魄「…」LP4000→700

筋肉男「びっくりさせやがってだが次のターンで終わりだ…俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

大乗寺「一気にライフが700までに…」

さくら「ふっ…(さぁどう巻き返すのかしら？)」


魄「私のターン、ドロー…魔法発動[エクシーズカメレオン]。相手フィールドのモンスターと同じ属性・レベルのモンスターを手札から特殊召喚する。あなたの[カオスライダーグスタフ]はレベル4・風属性のモンスター。私は[英霊将-カ風狸]を手札から特殊召喚」

英霊将-風狸(ふうり)
☆4/風属性/戦士族
攻撃力1600

武士の幽霊の背後に狸の妖怪がうっすら見える

魄「そして私は[英霊将-ふらり火(び)]召喚」

英霊将-ふらり火
☆4/炎属性/戦士族
攻撃力1900

武士の幽霊の背後に炎に包まれた鳥の妖怪がうっすらみえる



大吉「これであいつも終わりだな」

小吉「あぁ！」


魄「私はレベル4の[英霊将-風狸]と[ふらり火]でオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚！吹かざる者風の如し、燃え盛る者炎の如し、出陣の時。[英霊将軍-酒呑童子]」

英霊将軍-酒呑童子
ランク4/闇属性/戦士族
攻撃力2000

鎧や兜をつけた武将
二刀流でORUは両方の刀を回っている


筋肉男「攻撃力2000！そんなんじゃ俺のモンスターはおろか、ライフも削ることも出来ねえぜ！」

魄「[酒呑童子]の効果発動。ORUを1つ取り除き発動。取り除いたORUのモンスターの属性で決まる効果…取り除いたのは炎属性の[ふらり火]。攻撃を倍にする。」

英霊将軍-酒呑童子
攻撃力2000→4000

筋肉男「くっ…」

魄「バトルだ！」

筋肉男「そうは行くか！！！永続罠カード[同胞の鉄壁]発動！俺のフィールドに同じ属性・同じ種族のモンスターが2体以上いるときお前のモンスターは俺のモンスターに攻撃出来ない！はぁ〜はっは！」

魄「ならば…もう一つORUを取り除く…」


筋肉男「何⁉︎」

魄「取り除いたORUは風属性の[風狸]。相手プレイヤーに直接攻撃が行える」

筋肉男「何だと！直接攻撃だと…」

魄「敵を討て[酒呑童子]よ」


筋肉男「う…うわぁぁ！」

酒呑童子は二刀で筋肉男を切った


筋肉男「ぐわぁぁ〜」LP4000→0


さくら「いつ見ても綺麗な勝ち方ね」

魄「私の勝ちだ…あなたには立ち去ってもらおう…」


筋肉男「くっ……」

大吉「往生際が悪いぞ！早く消えろ！」


筋肉男「野郎共来い！！」


子分達「うおおおお！」

大人数で重い扉を開けた

子分達は木刀や釘バット・金属バットなどの武器を持っている

およそ30〜40人ほどいる

筋肉男「行け！奴を倒せ！！」

子分達「行くぜぇ！！」


大乗寺「兄上が！」

さくら「大丈夫よ…あの人なら」

余裕の顔をするさくら達


魄は刀を抜く

そして襲いかかる軍団を素早く、確実に攻撃を当てる

そして全員倒れる


魄「峰打ちだ…」

筋肉男「こいつら化け物だぁー！！」

筋肉男は倒れた子分を置いて1人で逃げた

大吉「おい！荷物(子分)を忘れてるぞ！」



その頃遊斗達は…

白夜「やっと頂上だ！みんな頑張れ！」

黒陽「…」

遊斗「あと少しだ！雪菜達も頑張れ！」

雪菜・池島「お〜」


するといきなり筋肉男が上から落ちていった


遊斗「何だ！今の！」

白夜「まだ来るぞ！！」

子分達も全員上から落ちてきた

雪菜「何よ！今のは！」

池島「上で何が起きたんだ⁉︎」.


すると

大吉「あ」

白夜「あ」


筋肉男と子分達を投げたばっかりの大吉と頂上に着きかけた白夜が目があった

大吉「お前らどうやって…」

白夜「登ってきたんだよ！下から！」

大吉「落としてやる！」

白夜「待て待て待て！話を聞け！！」

大きな石を持ち遊斗達に投げようとする

遊斗「まさか投げる気か⁉︎」

大吉に大乗寺が近寄る

大乗寺「どうした！大吉！」


遊斗「その声は大乗寺か！助けてくれ！そこのデカ物に俺たち落とされる！！」


大乗寺が崖をのぞくと遊斗がしがみついている

大乗寺「大吉…これは俺の仲間だ…」

大きな岩を地面に下ろす

大吉「こいつらは守様の知り合いですか…」

大乗寺「あぁ…そうだ…」


そしてみんな頂上に着いた

寺の中から見る魄とさくら

魄「あいつらは…」

さくら「どうやら守の仲間のようね…」

魄「仲間か……」

魄は何処かへ行く

さくら「…」


第66話終わり