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第弐話 輝きはじめる星 作:ヨッハン
このデッキは・・・。
《輝星》(シャイン・スター)シリーズのデッキだ。
俺が現実世界で作っていたデッキだ・・・。
「俺のカード・・・。」
「なんだ、やっぱりあんたのだったの?」
信じられない、この肌触りただ印刷しただけではない。本物のカードと同じ肌触りだ。
スリーブに入れたい。即行。
「どうしたの?怖気づいた?」
「いや、決してそんな事は。」
とその時だった。
「おい、デュエルしろよ!!」
そんな大声が聞こえてきた。よく見るとそこには何人かの集団と一人の少年がいた。
「やだよ!負けたら、またカードを奪うんだろ!」「負けるお前が悪いんだよ!!」
「だって1対20でライフが一緒だなんてひどいよ!!」
「じゃあ、俺と1対1でもいいぜ。」
少年が一歩下がった。どうやらあいつがボスのようだ。
「へへへ、兄貴のデッキは最強でっせ。」
手下らしき奴が言う。
「禁止カードばっかじゃないか!!」
今、俺は衝撃を受けた。なぜかって?十代が『強欲な壺』を多用してたからだ。
「公式戦じゃねぇだろ?」
「だからって、・・・あんまりだ!!」
「ちょっと待った!!」
この声は・・・。
「その悪行、私が許さないわ!!」
伊弉波さん!?
「ゆるさねぇとどうなるんだい?言ってみろよ、おい!?」
がくがく。ダメだ、伊弉波さんの膝が信じられないほど震えている・・・。
ちらっ。そんな瞳でこっちを見ないでくれ・・・。
が、ここですぐ他人のふりをしなかったのがいけなかった。
「あぁん?てめぇ、なにこっち見てんだよ!?」
「いや、別にあほな奴らだなと。」
俺はなにを言ってしまったんだ?・・・本音か。
「無意味な争いだ、そんな事している暇があったらなんでも出来るのに。」
「テメェなめてんのか?」と手下。
「おまえを舐めてもおいしくない。」おいしい人間があったら教えてほしい。舐めないが。
「お前、俺の堪忍袋の緒を切っちまったようだな。」
ん?言い過ぎたか。伊弉波さんはとっくのとうに逃げている。
「デュエルだ!!ぼこぼこにしてやる。」
逃げようとした。もちろん敵の力量もわからないのに戦うのは危険だ。
が、出来なかった。奴のデュエルディスクからアンカーが放たれて、俺のデュエルディスクを固定した。
遊星がチーム・サティスファクションの時に使っていたような物だ。
「にがさねぇよ!」
どうやら、やるしかないらしい。
「いくぞ!」
「「デュエル!!」」
俺はデッキをセットすると、デュエルディスクが複雑に変形する。
デッキが自動でシャッフルされる。上から五枚をめくり、手札にして・・・。「俺のターン!!」
向こうで奴が「俺が先行だ!」と叫んでいるが、公式じゃないなら先行は言った者勝ちだ。「ドロー!」
エクストラデッキの枚数は公開条件だ。表示された枚数は十五枚、それがわかれば問題ない。
「俺はデッキから『輝星』と名のつくカードを墓地に送り、『輝星-リベロ』発動!」
ごそごそ、と周りが騒がしい。気にせず俺はデッキから『輝星-カーナスマイナー』を墓地に送り。
「俺は手札に『輝星-シータス』を加える。」
ざわざわ、周りがうるさい。ここからが見せ場だ!
「墓地のカーナスマイナーの効果発動!デッキから墓地に送られたこのカードを特殊召喚できる!いけ!カーナスマイナー!」
ソリッドビジョンに子犬が映し出される、その子犬は半透明で中に小さな星が見える。
輝星は星座がモチーフになっている。こいつは仔犬座だ。
「カーナスマイナーは特殊召喚に成功したとき、レベルを調整できる。レベルを6に!!」
奴は呆然としてみている。
「手札から『輝星-スコーピオン』を召喚!・・・いくぞ!!」俺はエクストラデッキに手を伸ばす。
「レベル6のカーナスマイナーにレベル3スコーピオンをチューニング!!」場の二体を墓地に送る。
「空に輝く星星よ、たしかなる形となり。人々を導け!!シンクロ召喚!割目せよ!!『輝星-サドテリゥス』!」場に下半身馬の、俗に言うケンタウロスが現れた。
「サドテリゥスの効果発動。相手のエクストラデッキを確認する!」
「お、お、俺のか!?」
久しぶりに喋ったな、と思いつつエクストラデッキを確認。お、いい奴がいるじゃないか。
「その中の一枚を墓地に送りそのランク、もしくはレベル×300ポイントダメージを与える。俺が選ぶのは、『超弩級砲塔列車グスタフ・マックス』!」
「な、なんだよそのカードは!その効果禁止だ!!」
「3000ポイントのダメージ!!」「ぐぁぁ!!」
残りライフは1000か、予想済みだ!
「手札の『シータス』の効果発動!このカードはフィールド場のシンクロモンスターをリリースして特殊召喚できる。こい、シータス!」
鯨がケンタウロスを飲み込み、現れた。
「シータスはリリースしたモンスターの効果を得る。」「まさか・・・。」
「『サイバー・エンド・ドラゴン』を選択!」「やめてくれ!!」
「3000ポイントのダメージ!!」「ぐぁぁっ!!」
俺の勝ちだ!
次回予告
「ねぇ、そのカード何なの?」
「へゅ~流石だねぇ。」
「市民にお前と言われるとは、ヒーッヒッヒッヒ!」
次回『ピエロに弄ばれる星』
「だれが、どんぐりピエロだ!!」
《輝星》(シャイン・スター)シリーズのデッキだ。
俺が現実世界で作っていたデッキだ・・・。
「俺のカード・・・。」
「なんだ、やっぱりあんたのだったの?」
信じられない、この肌触りただ印刷しただけではない。本物のカードと同じ肌触りだ。
スリーブに入れたい。即行。
「どうしたの?怖気づいた?」
「いや、決してそんな事は。」
とその時だった。
「おい、デュエルしろよ!!」
そんな大声が聞こえてきた。よく見るとそこには何人かの集団と一人の少年がいた。
「やだよ!負けたら、またカードを奪うんだろ!」「負けるお前が悪いんだよ!!」
「だって1対20でライフが一緒だなんてひどいよ!!」
「じゃあ、俺と1対1でもいいぜ。」
少年が一歩下がった。どうやらあいつがボスのようだ。
「へへへ、兄貴のデッキは最強でっせ。」
手下らしき奴が言う。
「禁止カードばっかじゃないか!!」
今、俺は衝撃を受けた。なぜかって?十代が『強欲な壺』を多用してたからだ。
「公式戦じゃねぇだろ?」
「だからって、・・・あんまりだ!!」
「ちょっと待った!!」
この声は・・・。
「その悪行、私が許さないわ!!」
伊弉波さん!?
「ゆるさねぇとどうなるんだい?言ってみろよ、おい!?」
がくがく。ダメだ、伊弉波さんの膝が信じられないほど震えている・・・。
ちらっ。そんな瞳でこっちを見ないでくれ・・・。
が、ここですぐ他人のふりをしなかったのがいけなかった。
「あぁん?てめぇ、なにこっち見てんだよ!?」
「いや、別にあほな奴らだなと。」
俺はなにを言ってしまったんだ?・・・本音か。
「無意味な争いだ、そんな事している暇があったらなんでも出来るのに。」
「テメェなめてんのか?」と手下。
「おまえを舐めてもおいしくない。」おいしい人間があったら教えてほしい。舐めないが。
「お前、俺の堪忍袋の緒を切っちまったようだな。」
ん?言い過ぎたか。伊弉波さんはとっくのとうに逃げている。
「デュエルだ!!ぼこぼこにしてやる。」
逃げようとした。もちろん敵の力量もわからないのに戦うのは危険だ。
が、出来なかった。奴のデュエルディスクからアンカーが放たれて、俺のデュエルディスクを固定した。
遊星がチーム・サティスファクションの時に使っていたような物だ。
「にがさねぇよ!」
どうやら、やるしかないらしい。
「いくぞ!」
「「デュエル!!」」
俺はデッキをセットすると、デュエルディスクが複雑に変形する。
デッキが自動でシャッフルされる。上から五枚をめくり、手札にして・・・。「俺のターン!!」
向こうで奴が「俺が先行だ!」と叫んでいるが、公式じゃないなら先行は言った者勝ちだ。「ドロー!」
エクストラデッキの枚数は公開条件だ。表示された枚数は十五枚、それがわかれば問題ない。
「俺はデッキから『輝星』と名のつくカードを墓地に送り、『輝星-リベロ』発動!」
ごそごそ、と周りが騒がしい。気にせず俺はデッキから『輝星-カーナスマイナー』を墓地に送り。
「俺は手札に『輝星-シータス』を加える。」
ざわざわ、周りがうるさい。ここからが見せ場だ!
「墓地のカーナスマイナーの効果発動!デッキから墓地に送られたこのカードを特殊召喚できる!いけ!カーナスマイナー!」
ソリッドビジョンに子犬が映し出される、その子犬は半透明で中に小さな星が見える。
輝星は星座がモチーフになっている。こいつは仔犬座だ。
「カーナスマイナーは特殊召喚に成功したとき、レベルを調整できる。レベルを6に!!」
奴は呆然としてみている。
「手札から『輝星-スコーピオン』を召喚!・・・いくぞ!!」俺はエクストラデッキに手を伸ばす。
「レベル6のカーナスマイナーにレベル3スコーピオンをチューニング!!」場の二体を墓地に送る。
「空に輝く星星よ、たしかなる形となり。人々を導け!!シンクロ召喚!割目せよ!!『輝星-サドテリゥス』!」場に下半身馬の、俗に言うケンタウロスが現れた。
「サドテリゥスの効果発動。相手のエクストラデッキを確認する!」
「お、お、俺のか!?」
久しぶりに喋ったな、と思いつつエクストラデッキを確認。お、いい奴がいるじゃないか。
「その中の一枚を墓地に送りそのランク、もしくはレベル×300ポイントダメージを与える。俺が選ぶのは、『超弩級砲塔列車グスタフ・マックス』!」
「な、なんだよそのカードは!その効果禁止だ!!」
「3000ポイントのダメージ!!」「ぐぁぁ!!」
残りライフは1000か、予想済みだ!
「手札の『シータス』の効果発動!このカードはフィールド場のシンクロモンスターをリリースして特殊召喚できる。こい、シータス!」
鯨がケンタウロスを飲み込み、現れた。
「シータスはリリースしたモンスターの効果を得る。」「まさか・・・。」
「『サイバー・エンド・ドラゴン』を選択!」「やめてくれ!!」
「3000ポイントのダメージ!!」「ぐぁぁっ!!」
俺の勝ちだ!
次回予告
「ねぇ、そのカード何なの?」
「へゅ~流石だねぇ。」
「市民にお前と言われるとは、ヒーッヒッヒッヒ!」
次回『ピエロに弄ばれる星』
「だれが、どんぐりピエロだ!!」
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43 | 第壱話 始動する星 | 817 | 0 | 2013-05-04 | - | |
52 | 第弐話 輝きはじめる星 | 906 | 0 | 2013-05-05 | - | |
75 | 第参話 ピエロに弄ばれる星 | 903 | 0 | 2013-05-08 | - | |
63 | 第四話 機械の星 | 821 | 0 | 2013-05-15 | - | |
44 | 第伍話 何も知らない星 | 663 | 0 | 2013-05-31 | - | |
61 | 第六話 加速する星 | 741 | 0 | 2013-06-08 | - | |
53 | 第七話 突き破る星 | 770 | 0 | 2013-06-23 | - | |
52 | 第八話 幼き星 | 777 | 0 | 2013-06-29 | - | |
46 | 第九話 正義の星 | 678 | 0 | 2013-07-13 | - | |
93 | 第壱拾話 用意を始める星 | 817 | 0 | 2013-07-27 | - | |
158 | 第壱拾壱話 最後に光る星 | 1950 | 0 | 2013-08-14 | - |
更新情報 - NEW -
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