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遊☆戯☆王 Royal evolute/第1話 運命の出逢い 作:ポンちゃん

「え、ええと...?」
少年が目を覚ますと、そこには無機質な天井が広がっていた。
「おめでとう、君の入学を認めよう、蒼希くん。」
その声の男が何を言っているのかは分かった。だがイメージと違う。
「確か自分、スポーツ推薦で県立の...」
「あれは嘘だ。君の両親には既に説明してある。事後説明だがな。」
すると、ここもなにかの学校なのか?誘拐ではないのか。と少し安堵する。
「君は中学時代に、遊戯王で世界大会予選においてベスト16に入ったことがある、と記録がある。間違いではないかね?」
「間違いはないですが、今はもうデッキも...」
そう言いかけたところで、男が視界に現れる。手に持ったバッグを蒼希に渡して、
「ここに着替え1週間分と昔の君のデッキとまったく同じレシピのもの、デュエルディスクを用意してある。ここは...デュエリストの育成校だ。深い理由は後にわかることになるだろうが、今の日本には君の力が必要だ。やってくれるね?」
そこで蒼希は迷う。
やらない、と言ったらどうなるのか、と。
そんな思考を遮るように
「まぁやらなければやらないで君が海に投げ出されるだけだが。」
「そうですか、じゃあやります。死ぬのは嫌なのでね。」
「そう言ってくれるとありがたいよ。君には...おっと、時間だね。じきに入学式が始まる。この部屋を出て右の階段を一番上まで上がることだ。」

そう言われると、男の姿と声が消える。
「結局デュエルからは離れられない、か。皮肉な運命だよ全く。」
少年は部屋を出て、階段を登っていく。

一番上まで上がったところで、少年は喝采を受ける。
「ここは...なるほどな。」
なんとか見たことがあるデュエルのフィールド。力を示せということか。と少年は理解する。
「意地でも乗り気にしてくる作戦と見た。で、お相手は、と。」
相手は白い装束を纏った少女であり、服装が黒の長い髪と紅色の眼を目立たせている。
「お嬢さん、君が対戦相手だね。よろしく。」
蒼希はデッキをデュエルディスクにセットしながら、そう話しかける。
「誰だか分からんが、つまらんデュエルにはするなよ?」
少女はそう言うと、デュエルディスクを構える。
「やるかぁ...」

「「決闘!」」

「俺のターン!闇竜星―ジョクトを通常召喚、効果を発動するよ。」

「良いだろう。」

「手札の竜星カード二枚を捨てて、デッキから秘竜星―セフィラシウゴと地竜星―ヘイカンを特殊召喚、そしてジョクトとシウゴでシンクロ召喚!」

「まぁ順当なコンボだな。」

「集いし星の咆哮よ、今輝きへと連なれ!シンクロ召喚!顕現せよ、輝竜星―ショウフク!」
「ショウフクの効果でヘイカンを破壊して、墓地から風竜星―ホロウを特殊召喚。カードを一枚伏せてターンエンド。」

「その布陣なら1ターンで仕留めてやる。私のターン!」
「花王従者マイカゼを手札から墓地に送り、効果発動。デッキから「花王」カード1枚を除外する。私は、花王従者ハナビシを除外。
更に除外された花王従者ハナビシの効果で、デッキの上から3枚を除外する!」

「除外を操る...霊獣に似ているな。」

「あんなものと一緒にされては困る。続けるぞ。
私は手札から花王従者ナズナを通常召喚。その効果で手札から「花王」カード二枚を捨てて、デッキから「花王」モンスター2体を効果を無効にして特殊召喚する。現れよ、花王従者ハナビシ、花王従者サクラ!」

「ジョクトみたいな効果のカードもあるのか。面白いカテゴリだな!」

「そうだろう。だが真髄はここからだ。ハナビシとサクラに、ナズナをチューニング!」
「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚。現れよ、スターダスト・ドラゴン!」
「更に、手札から「花王陣召集花弁」を発動。デッキから花王従者ビャクダンを特殊召喚。ビャクダンの効果で手札から花王従者ユズリハをさらに特殊召喚!」

「手札をすべて使い切る豪快なコンボ...それに見合った展開力...強いな。」

「まだまだ。ビャクダンの効果発動!ビャクダンと墓地のナズナ、サクラ、ハナビシを除外して、それを素材に融合召喚!」

「シンクロだけでなく、融合まで!?」

「白く香る者よ。花を紡ぎし者よ。小さく強き者よ。春を迎えし者よ。今一つになりて、花王呼び出す贄とならん!融合召喚、異彩を放つ大輪の腐花、「腐花王 ラフレシア」!」
「四枚以上を素材として融合召喚されたラフレシアは、500ライフポイントを払い、相手フィールド上のモンスター一体の攻撃力を吸収する!選ぶのはショウフク!」

??? ライフ4000→3500
ショウフク 攻撃力2300→0
ラフレシア 攻撃力0→2300

「ソリティアは好かないなぁ...でも、まだ終わらないんだろ?」
一応、確認する。
「いや、こんなものだ。だがラフレシアは場にいる他のモンスターの攻撃力を500下げ、他のモンスターの数だけ攻撃力を高める。」

ラフレシア 攻撃力2300→4300
スタダ 2500→2000
「決まったな。ラフレシアでショウフクを攻撃。」

「生憎、まだ負けちゃいられないんだ。罠カード、幻の咆哮。発動!
攻撃力0のモンスターが戦闘を行う時、その守備力分のライフを回復する!」
蒼希 ライフ4000→6600

「だが攻撃は通させてもらう!」

蒼希 ライフ残り2300

「さらにスターダストでダイレクトアタック!」

蒼希 ライフ2300→300

「仕損じたか...だが次で確実に仕留める...」

その言葉を受け、歓声が更に大きくなる。

「さて、と。どうしようもねぇな...」

目を瞑り、考えてみる。

諦めを込めながら、山札の上に手をかける。

そこで世界が光に満ちた。
(まさか、人間がここにたどり着くとは...なるほどねぇ。)
(ねぇ、ベル?お祝いに力を貸してあげようよ!)
何の話をしているんだろう...だがこの状況が好転することを願い、カードを引く。

「...俺のターン、ドロー!」
(さぁ、)
(勝とう。)

「雰囲気が変わったな。何か引き当てたか。」

「叡智の勇士(アカシック・ブレイブ) ベルを召喚。
ベルは召喚に成功した時、デッキから「叡智の賢竜(アカシック・ドラグーン) リング」を特殊召喚し、その処理が成功した場合コストとして自分フィールドのカード一枚を破壊する!」

ベル ATK1600
リング ATK500

「なるほど、成功保証か。いいカードを持っているじゃないか。見たことはないがデュエルディスクが認証したのなら正規のカードなのだろう。」

実を言うと蒼希も初めて見るカードだ。しかし声と共に使い方が何となく身に入ってくる。

「俺はその効果で風竜星―ホロウを破壊。ホロウの破壊時効果でデッキからビシキを特殊召喚。」
「更に幻竜族が特殊召喚されたことにより、ビシキとお前の場のラフレシアを素材として破壊し、バトルフェイズ開始時にエクストラデッキから「より良き未来を選ぶもの ベル&リング」を融合召喚する。」

「融合召喚の素材として相手を破壊だと!?」

そう、召喚ルール効果による破壊ならばスターダストには防ぐことが出来ない。

「ビシキの効果で、トウテツを特殊召喚し、バトルフェイズに移行する。」

「叡智を覗く女神よ、円転の竜を従え、戦場を駆けぬけろ!融合召喚。現れ出でよ、より良き未来を選ぶもの ベル&リング!」

ベル&リング ATK2500

「バトルだ、ベル&リングでスターダストドラゴンを攻撃!」

「相打ちか。閃光龍にしておくべきだったかもな...後悔先に立たずとはよく言ったものだ。」

「行け、リング!ユズリハを攻撃!更にトウテツとベルで攻撃して、トドメだ!」

「強いな。いいデュエルだった。」

そこで、世界が閉じた。
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イイネ タイトル 閲覧数 コメ数 投稿日 操作
10 第1話 運命の出逢い 478 0 2016-05-16 -

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