2日目:捜索編　作：ドクダミ2号

翔「……外に出たまではいいが………地理が分からん、迷ったな。完全に。さぁて、どうしたものか。」



一方その頃ユイ達は、騒ぎを聞きつけた山崎、ナナリア、遊貴、勇を入れ翔の捜索にあたっていた。
ユイ「翔ー！どこだー！」
ナナリア「翔ーー！！」
山崎「全く……ダメだなぁ、こういう時は………こうするのさ！」
遊貴「？」
山崎「すぅ……キャベツーーー！！！出てこーーい！！！おーい！キャベツ頭ーーー！！」
遊希「結構……酷いこと言いますね………。」
山崎「あれ？ダメか………。」



その頃………
山崎「………キャベツ頭ーーー！！」
翔「クソッタレ……後で覚えとけよあんにゃろう………。さて………で、降参する？」
男「ぐがが……痛い痛い！！」
翔「ったく、ただでさえ機嫌悪いっちゅうのに………。」
男「クソ！ふざけやがって……！俺にこんな事して、ただで済むと思うなよ………！」
翔「ご勝手に。………帰るか。あ、でも気まずいかぁ………、まぁいいや。」
男「……行ったか………。こうなったら、ちょっと嫌だがあいつらに応援を頼もう………。……あぁ、俺だ。少し頼みたいことがあってな。………。」


翔「………あ。」
ユイ「…いた！どこ行ってたんだ！？」
翔「ち………悪いが、謝罪なら聞かんぞ。じゃぁな。」
ナナリア「おい！話ぐらい………って、行ってしまった……相変わらず足が速いなぁ………。」
山崎「おーおー、流石は超人様ってか？とにもかくにも、これで謝るのが更にめんどくさくなったな。で？どうする？」
ナナリア「探す………しかないな。どこに向かったんだ？」
強志「確か…そっちの方に………。」
勇「はぁ……あいつ、本当覚えてろよ！てか何で俺まで？なぁなぁ、俺何でこんな事してんの？バイト中なのに。」



ユイ「……うーん、あれは違うなぁ。髪色からして違う。」
美夏「そうだねー。でもさぁ、翔さんの髪色緑で良かったね。お陰で見分けがつきやすいよ。」
遊貴「何で緑なのかは突っ込んじゃダメ……？」
ナナリア「変に突っ込んでやるな。また凹むぞ。と言うか、お前もマリンブルーじゃないか、言えてないだろう。」
遊貴「むぅ……。」
強志(ナナリアさん気にしてはいたんだ………。)


美夏「ねぇねぇ！あれは！？そうっぽくない！？フード被ってるけど！」
山崎「はぁーー……美夏ちゃん、翔はねもっとチビだよ。少なくとも俺らのクラスで前から2番目ぐらいに。」
ナナリア(あれ？確か翔は173cm………平均高すぎじゃないか？)
ユイ「マジか、俺よりも大きいのに………。てか山崎さんって結構高いよな？」
山崎「ふふふ……180だ！驚いたか？」
ユイ「別に。」
山崎「あ、そう……。」シュン……


勇「ん？あっちが騒がしいぞ？」
ナナリア「まさかとは思うが………喧嘩してないだろうな！？翔ーー！」
ユイ「ちょ！ナナリアさん！！………あれ？どうしました？」
ナナリア「………ふぅ。暴れた後みたいだ。もういない。」
美夏「うっそ………さっきまで騒がしかったのに！？」
勇「ここまで来るともはや謎の範囲内だな………。」







ユイ「結局どこにいるかわかんねぇし！！」
遊希「そ、そんなぁ……。」
ユーノ「どうにかならないんですか？このままじゃ………。」
山崎「うーん、そうだな……裸になれば出てくるんじゃーーー」
ナナリア「アホ！！………で、本当にどうする？これはだいぶ拗ねてるぞ？」
ユイ「これって拗ねてるっていいます！？怒ってるの間違いですよね！？」
ナナリア「これは拗ねている。カワイイ奴だ。」
遊貴「あぁ……ナナリアさんは恋人の行動は全て可愛く見えるタイプか………。」
勇「それはどうでも良いから………ん？誰か来たぞ？それも怪しそうな奴ら。」
一同「？」




翔「いたた……足が………あれ？そういえばここ……何だかここビルと廃ビルばっかだな。他の施設はないのか？………ホテルに帰るのは嫌だなぁ……話ぐらいしとけば良かったか……。ん？あれは……？」
男「ほら！キビキビ歩け！てめぇらはあのガキをおびき出す人質になるんだからよ！」
遊貴「……むぅ。」
翔「ありゃ、遊貴ちゃんじゃねぇか！何であんなとこに……いや、まさかな？って！」
ナナリア「翔……どこにいるんだ！？助けてくれ！」
翔「うわっちゃーー……ナナリア………！クソ、やっぱりあいつか！やっちまったな……取り敢えずホテルに戻って………いや、止めておこう。ただでさえ迷惑かけてんのに、ここで戻って「応援を！」なんて言ったら、軽蔑されるわ！………やるしかねぇ！おい！」
男「あぁ！？……てめぇはさっきのガキ！！」
ナナリア「翔！？お前どこから！？」
遊貴「でも……ちょうど良かった。助けて……！」
翔「言われなくても！！おら！」
男「ぎにゃあああ！！！」
翔「どこにあるやら、次元の狭間………じゃなくて！！ナナリア！！遊貴ちゃん！大丈夫だったか！？」
ナナリア「馬鹿！お前のせいで、他の奴らも捕まってるんだぞ！！」
翔「デュエルで身を守れよ！！」
遊貴「むぅ………あの人たち凶器持ってる。デュエルする気ほとんどないよ。」
翔「はいぃ！？マジですかい！？流石にびっくりだわぁ……しゃーねーなー。やるしかなさそうだな！」

救出編に続く………？