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27 gray sand 作:Ales
3章:彼女は人類の進歩の方向が変わり、大きく跳躍するのを見守ってきた-アイザック・アシモフ『我はロボット』
「レベル10のシンクロモンスター……?お前、そんなのいたのか?」
相方が驚いた様子を見せるが、私にはそれが識別できない。世界の全てが表情を失ったように-いや、私が表情を表現の手段として認識できなくなったように思える。
光竜は光を超え、衝動と閃光が世界の全てを覆う……夢幻世界の覇者、ここに光臨-
「シンクロ召喚、《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》!」
淡く青白かった光は、突き刺すような閃光に変化した。一回り大きくなった体躯に、それを直視させまいと強烈な光を纏っている。
「何かと思ったら……攻撃力3300じゃない!それでどうやって終わらせるというの!?」
いち早く閃光から意識を逸らしたMiraが、強気にもそう口にした。しかし問われたSnowの口調は、またも緩慢なものになっていた。
「《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》の効果発動、手札の「メタフィジカ」モンスターを任意の枚数除外して、その分だけ追加攻撃出来る……」
---
《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン/Metaphysica Stellapulvis Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星10/光属性/幻竜族/攻3300/守2800
幻竜族チューナー+「ステラパルヴィス・ドラゴン」
このカードのS召喚は無効化されない。また、このカードの効果発動時に相手はカードの効果を使用できない。このカードの(1)(2)の効果はそれぞれ、1ターンに1度しか発動できない。
(1):手札の「メタフィジカ」モンスターを任意の数除外して発動する。このターン、このカード以外のモンスターは攻撃宣言できず、このカードは除外したモンスターの数まで攻撃できる。
(2):除外された「メタフィジカ」モンスター1体を墓地に戻す。その後、このカード以外のフィールド上のカードの効果を、ターン終了時まで無効にする。この効果は相手ターンでも使用できる。
(3):???
---
「手札のモンスターの数だけ……」
「追加攻撃、ですって……?」
対戦相手ふたりが気付いた頃にはもう遅かった。
「私の手札……11枚全部捨てて効果発動。これでこのターン、11回攻撃可能になった……じゃあ、終わらせるね。バトルフェイズ。《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》で《ウォークラフト・ドラゴン》を攻撃。『リボルビング・スターレイ・ファーストショット』!」
《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》ATK:3300 ATK:2800 《ウォークラフト・ドラゴン》
Ka.Ta./Mira LP:8000 → 7500
「くっ……」
「続けてダイレクトアタック。『リボルビング・スターレイ・セカンド』!」
《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》ATK:3300
Ka.Ta./Mira LP:7500 → 4200
「次。『リボルビング・スターレイ・サード』。」
言葉を発する度に、辺りの景色がぼやける。私は、何をしているのだろう。そんな事を考えても、口が開いて攻撃を指示している。
Ka.Ta./Mira LP:4200 → 900
「次。『リボルビング・スターレイ・フォース』。」
頭の中が意味のわからないもので埋め尽くされて、その意味がわからなくて混乱している。それでも、身体-主に口は動いて、やはり攻撃を指示していた。
Ka.Ta./Mira LP:900 → 0
Win:Snow/NSaver
ああ、頭が痛い。痛くないのに痛い。
「あー……」
デュエルフィールドが消え、ようやく靄が取れた。しかしその残滓がまとわりついており、Snowはカードも仕舞わずにまだどこか焦点の合わない目を彷徨わせていた。
「おい、こいつどっか飛んじまったか……?だから怪しいクスリとハーブには気をつけろって言ったのに。」
「いや待て、こいつヤク中だったの!?ってかデュエル中に服用して意味あんの?」
「Snowに限ってそのような事はないと思うが……」
デュエルを終えた三人が三様に感想を述べるが、当の本人はまだ悄然としている。
「いえ、あれは……どこか、僕に似ているような……」
おずおずと、しかしはっきりとしたSeaMirrorの声に、一人除いた全てのデュエリストが振り向いた。
「あんたに……って事は、ボルトストームみたいな何かが、あの竜にあるって事?」
「いやでも、あいつこの前の予選で少なくとも10戦はあのデッキを使ってたんだ。そんな症状が出るってわかってたら普通使うのを止めないか?」
「ふむ……だとすれば、本人に訊いてみるのが一番早くないか?」
Ka.Ta.の意見はもっともだ。しかし振り返ってSnowを見ると、心此処に非ず、といった風に空を仰いでいる。
「またメールでもしとくわ。落ち着いたら何か訊けるだろ。」
「……そうね。じゃあそれはお願いするわ。私たちはそろそろ落ちないと。」
「そうだね。じゃあ皆さん、また。」
姉妹がログアウトし、その場に残るは3人となった。やがて我に返った遊貴が二人を見ないようにしてログアウトすると、残る二人も一言二言交わして解散となった。
「姉さん、デュエル中に何を言おうとしてたの?」
VDCβを離れて現実に戻ったSeaMirrorこと加賀見海(かがみ かい)は、時を同じくして戻ってきた双子の姉-加賀見嶺(かがみ れい)にそう訊ねた。
「デュエル中?あー、あれか……」
妙なところで耳聡いわね、と溜息と共に吐き出した。
「別に何が、って訳じゃないんだけど、あの子……Snowの目の色、覚えてる?」
「朱色と言うには茶色いし、茶色と言うには赤かったかな……でもどうして?」
「だよねー。私もそう思ってたし、ほら、あんたから貰ったスクリーンショットでもそうなんだけど……あのときのあの子の目、真っ赤だったんだよ。」
「充血、とかじゃなくて?」
「そりゃ白い方が赤くなる現象でしょうが。そうじゃなくて、元々朱色っぽかったとこが、ありゃ真紅って言っても問題ないぐらいに赤くなってたんだよ。」
だから何がある、って訳じゃないし、あいつはあんな感じだったけど負けは負けだし。嶺はそう言ってひとつ伸びをすると、弟に曇りのない笑顔を見せた。
「あいつの事はあのちっこいのに任せよう。ほら、そろそろ行かないとまた怒られるよ。」
「うん、そうだね……」
2台のPCの電源が落ち、部屋の電気が消えた。
一方新田征は、HMDを外してメールを送信するだけで、すぐにVDCβを駆け回っていた。
「ま、返信には時間掛かるだろ。」
今日明日にでも返事が聞きたい訳ではない。問題の核心は本人の気持ちであり、その本人の意向を無視して聞き出すほどのことでもないように思える。そして彼には、このVDCβの調査という以来も残っている。こちらも一両日中という訳にはいかないだろうが、やることがはっきりしている分、幾分かやりやすいものである。
「あとは本人次第だろうな、全部。」
少なくとも自分は頼りないだろうが、頼りになる姉がいるし、部活にも所属したようなので先輩に相談してもいいだろう。
適当に場所を決めると、デュエル待機状態に切り替えて対戦相手を待った。
もう一方、Ka.Ta.ことフランツ・ヴィクトルは寮の自室で今日のデュエルについて思いを巡らせていた。
「ふむ……どうしたものか……」
つい口をついて出る流暢な日本語に気付き、なるほどここでの生活も板に付いてきたものだ、と思考を逸らして感心する。
思えば中学の頃の短期留学がきっかけで日本の高校を志望し、留学生の受け入れの広いデュエルアカデミア・イースト校に入学してⅠ年と少し。短期の留学先であった京都とは違い、ここ東京は少し都心部に行けば空も道も狭い。学校が郊外にあるのが幸いで、前向きに捉えれば数分に一本という頻度でやってくる電車に乗ればどこへでも行けるし、それを利用すれば日本で買えるものの大半が入手できるのだから決して悪いところではない。
「しかしこうも日本語ばかりだと、母国語が不安になるな……」
両親にしたためようと置いていた便箋を手繰り寄せ、横向きにしてペンを走らせる。
『Jó estét』
こんばんは、と書いたはいいものの、手紙が届くのは大抵朝か昼だ。大名士である父はともかく、母は家にいることが多いので、手紙も届いてすぐに目を通すだろう。そう考えるとこの挨拶は不適切に見えるどころか、書いた時間が夕方から夜分というだけで自己中心的な挨拶をすると取られ、小言を言われかねない。自分で言うのも難だが面倒な両親である。
「やれやれ……」
思考が逸れてしまった。とはいえ目下の懸念事項は小さな友人に任せている。そこで無駄に心配して口出しすると信頼されていないと取られ、彼も気分を害するだろう。
「僕に出来る事は……待つことだな。」
幸いにして、懸念されている少女は友人のクラスメイトだという。席も隣ということだし、何かあれば彼が報告してくれるだろう。
そうなるといよいよ、ペンで書いてしまった『Jó estét』の文句が面倒に映るのだった。
「むぅ…………」
そしてそれらから十数分後、宮戸遊貴はベッドに腰掛けて瞬きを繰り返していた。やがて倒れ込むと、スマートフォンを起動して結局そのまま画面から目をそらす。
数分前に同盟の片割れからメールを受信していて、それに目を通したが返信する気が起きない。文言が「話したい事あるならいつでも聞く」という、非常に紳士的な内容であるにも関わらずだ。
自分の身に何が起きているのか。
自分でも判らないし、何をきっかけに何を考えていたのかも覚えていない。気付いたら頭に靄が掛かったようになり、そしてまた意識が戻ったと思ったら大量の手札があった。そしてまた靄が掛かったかと思うと、3度目に復帰した頃にはデュエルは終了していた。勿論このようなことは初めてである。交流会の予選で10回連続で使用していたし、疲労が溜まってのことではないだろう。
事が事だけに相談しづらいし、ましてや琉枝には絶対話せない。これまでも負担をかけ続けてきた姉に、これ以上は負担をかけたくない。
もっともそんな当人の心はいざ知らず、持ち前の洞察力を発揮した琉枝は、夕食の席ですぐに異変を感じ取った。だが、しきりに「だいじょうぶ」と呟きが返るばかりで何も情報は聞き出せないと悟ると、すぐにその話を止めた。遊貴にしてみれば本当にありがたい家族である。だからといって相談できる人が他にいる訳ではなく、何も解決してはいないのだが。
暗澹たる気持ちで迎えた土曜日の朝、気分はどうあれ惰眠は貪りたいものである。しかしそれを妨害するかの如く、傍らのスマートフォンが着信を告げた。
「ふぁい……もしもし……」
いかにも寝起き、という風な第一声と、いくらか気を取り直した風の「もしもし」が口から出た。
『早朝に失礼します、籐篠朱理と申します。こちら、宮戸遊貴さんの携帯で良かったでしょうか。』
びっくりして飛び起きて画面を見ると、確かに先日登録した「籐篠朱理」の文字が写っていた。
「はい……先輩、おはようございます。」
『ええ、おはよう。今日、これから時間あるかしら?』
「え……?」
時計を見ると8時過ぎである。
「今から起きますので、30分ぐらい掛かりますけど……」
『そう。じゃあ校門で待ってるわね。折角だし朝食一緒に食べましょう。そのままいらっしゃいな。』
仕方なく顔を洗って着替える。私服で学校に向かうのは何だか不思議な気分だ。
「おはようございます……」
朝食を食べずに来たので、所要時間は15分程度だっただろうか。待ち人はこんなところでも本を読んでいた。
「おはよう。いきなり呼び出してごめんなさいね……ってあら、随分可愛らしい洋服ね。」
今日の遊貴の服装は、くるぶしまで届きそうな長さの水色のワンピースに、紺色の薄地の上着である。当の遊貴にしてみれば、小学生の頃からの私服を着ただけなのでそんな意識はない。逆に言えばそれからほとんど成長していたいということだが。
「そう……ですか?」
「ええ。私が男性だったら誘拐していたわ。」
朱理は微笑と共に、さりげなく怖い事を口にした。顔を合わせて2日目には早くも棘の目立つ言葉が散見されたが、冗談だとわかっていても背筋が凍る。
「そう言う先輩も……何というか、イメージ通りですね。似合ってます。」
朱理の服装は、主張しすぎない程度に装飾のついた長袖の白いシャツに、これまたしつこくないグラデーションの、黒いロングスカート。お互い初夏らしい涼しげな格好であるが、生憎これから何をするのか聞かされていない。
「そう?ありがとう。和那なんかは全く褒めてくれないから、お世辞でも嬉しいわ……とりあえず朝食ね。行きましょうか。」
朱理はそう言うと、校門に背を向けて歩き出した。確かに休日に学校の購買が開いてるとは思えないが、全く淀みのない足取りに追いつくのは一苦労だった。
「あの、先輩……今日はどういったご用件ですか……」
「あら、言ってなかったかしら。まあ、今日の予定については朝食の席で話しましょう。」
そう言ってやはり淀みなく進み、行き着いた先は『レスキューラビットハウス』という喫茶店だった。周囲の風景といいこの店といい、石造りが多く異国情緒が漂っている。うっかりすると京町である事を忘れてしまいそうだ。
「いらっしゃいませ……」
頭に毛玉を載せた店員が迎えてくれるが、朱理はさして気にした風もなく、案内もなしに席に座った。
「いつものお願い。あなたは何にするの?」
なお、遊貴はまだ入り口に突っ立っていた。どこから突っ込めばいいのやら。
「それで、今日の事なのだけれど、まず貴女の今日の予定は?」
優雅な仕草でコーヒーに口を着けた後、朱理が切り出した。窓の外の景色といい店の内装といい、また台詞といい所作といい、ヨーロッパを舞台にしたアメリカ映画にありそうなシチュエーションだ。’’I have no plan.’’と言うのは趣がないが、’’As you wish.’’と言うとまるで告白を受けた様な言い回しになる。
「18時は帰らないと条例に引っかかる……」
結局のところ、どちらよりも興のない返事になってしまった。
「それは、18時までなら大丈夫と考えていいのかしら?」
無粋な返答も全く意に介さず、朱理はあくまで自分のテンポで話している。遊貴が頷いたのを見て、言葉を続けた。
「今日は日本橋に行こうと思っているの。それで、一緒に選んで欲しいのよ。」
「はい……?」
そういう事なら琉枝に訊いた方がいいかもしれない。
「部活で電子書籍閲覧用のタブレットを導入しようと思ったのよ。著作権の切れた本なんかだと無料で入手できるからわざわざ古書店に行かなくても済むし、部費を新書に回す事もできるようになるわ。」
「なるほど……」
そういうことなら、確かに琉枝に聞くまでもない。店を出た二人は、京都駅からJRで難波へと向かった。
日本橋に行く場合、市営地下鉄の恵美須町駅が最寄りとなる。しかし乗り換えの都合で割高になるので、奈良方面からだと私鉄の日本橋駅から歩くと安上がりである。京都駅からとなると、どういう訳か値の張る路線で行かないといけないので少々不便である。もっとも、「部費で出せる」とのことなので、遠慮無く片道800円の旅に入る。二人往復で3200円。近くて遠い京都大阪間。
「どの機種にするかは決めてあるんですか?」
「いいえ。今日を逃すと中々買いに行けないものだから、現地で決めてしまえばいいと思っているわ。」
毒舌も毒舌なら、行動の大胆さも意外なものである。
なお、この時間に行ってもお店が開いていない、ということに気付いたのは京都駅前でのことである。結局、適当な時間になるまでプラットフォームで読書なりスマホを弄るなりして過ごすことになった。お互い、抜けているところはほとんど同じらしい。
「在庫があってよかったわね。一応学校の備品という扱いになるのだから、同じ製品にしたいとは思っていたのだけれど、2台安く買えてよかったわ。」
「そうですね。読みやすい端末でした……」
大手チェーンコーヒーショップで優雅に食事を頂く、割と優雅な昼下がり。1周するまでもなく、希望の端末を半額近い値段で販売していた店で即決してしまい、さて歩き回るであろう事を覚悟していた二人は急に時間が空いてしまったのだ。
「ところで、私の方にばかり付き合わせても悪いから、貴女も行きたいところがあるなら付き合うわよ。」
窓の外を見上げると、ゲームセンターのビルが幾つか見える。他の建物より目立って見えるのは、アーケードゲーマーの性だろうか。
「じゃあ、ゲームセンター……」
意外なことに、朱理は乗り気であった。
「ええ、いいわ。」
そんな訳で、おおよそゲームセンターには似つかわしくない格好の二人はタイ○ーステーションに乗り込んでいた。遊貴の今日の気分はビート○トリームであり、やや狭めの通路を抜けて当該筐体に向かっていた。
「何か希望の曲とか……ありますか?」
「ないわ。音楽をあまり聴かないから、私の知っている曲が収録されているとも思えないし、私のことは気にせずに好きにしていいわよ。」
朱理は携帯ゲーム機片手に答えた。ゲームに全く興味がないと遊貴は勝手に思っていたので、少し意外である。
ちっこいのが大画面を物凄い勢いで殴っている……もとい、つついている姿は割と愉快なのか、ちらほらと眺める人が現れる。このゲーム、手が大きい方が圧倒的に有利なデザインなのだが、そのハンデをものともせずてきぱきと処理していく。
やがて曲が終わってちらりと隣を見ると、筐体にもたれている朱理はゲーム画面に集中している。ちらりと覗いてみると、これまた意外なことにレースゲームをやっている。普段本を持って優雅な時を過ごしている先輩は、ゲームとはいえ200km/h超の弾丸を巧みに操っている。遊貴自身はあまりレースゲームをやらないのだが、素人目にも彼女がかなりの腕前であることは分かる。人は見かけによらぬとはこの事か。むしろ美夏といいこの先輩といい、類は友を呼ぶというヤツだろうか。
その後、何もすることがないなら部活動でもしましょうか、という朱理の声で学校へ戻り、例の如くに無言で読書を始めた。なお、本日購入したタブレットは一度学校側に提出し、機能制限をかけてから文学部の備品になるとのこと。
「…………私にはどちらでもいいことなのだけれど。」
十数分経過しただろうか、不意に朱理が口を開いた。
「はい?」
「貴女、何か嫌な出来事でもあったの?今日一日、雰囲気が暗いわよ。」
「え……?」
---
《2016/07/28追記》
何故か途切れていたのをバックアップから修正。展開に影響はありません。
「レベル10のシンクロモンスター……?お前、そんなのいたのか?」
相方が驚いた様子を見せるが、私にはそれが識別できない。世界の全てが表情を失ったように-いや、私が表情を表現の手段として認識できなくなったように思える。
光竜は光を超え、衝動と閃光が世界の全てを覆う……夢幻世界の覇者、ここに光臨-
「シンクロ召喚、《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》!」
淡く青白かった光は、突き刺すような閃光に変化した。一回り大きくなった体躯に、それを直視させまいと強烈な光を纏っている。
「何かと思ったら……攻撃力3300じゃない!それでどうやって終わらせるというの!?」
いち早く閃光から意識を逸らしたMiraが、強気にもそう口にした。しかし問われたSnowの口調は、またも緩慢なものになっていた。
「《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》の効果発動、手札の「メタフィジカ」モンスターを任意の枚数除外して、その分だけ追加攻撃出来る……」
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《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン/Metaphysica Stellapulvis Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星10/光属性/幻竜族/攻3300/守2800
幻竜族チューナー+「ステラパルヴィス・ドラゴン」
このカードのS召喚は無効化されない。また、このカードの効果発動時に相手はカードの効果を使用できない。このカードの(1)(2)の効果はそれぞれ、1ターンに1度しか発動できない。
(1):手札の「メタフィジカ」モンスターを任意の数除外して発動する。このターン、このカード以外のモンスターは攻撃宣言できず、このカードは除外したモンスターの数まで攻撃できる。
(2):除外された「メタフィジカ」モンスター1体を墓地に戻す。その後、このカード以外のフィールド上のカードの効果を、ターン終了時まで無効にする。この効果は相手ターンでも使用できる。
(3):???
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「手札のモンスターの数だけ……」
「追加攻撃、ですって……?」
対戦相手ふたりが気付いた頃にはもう遅かった。
「私の手札……11枚全部捨てて効果発動。これでこのターン、11回攻撃可能になった……じゃあ、終わらせるね。バトルフェイズ。《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》で《ウォークラフト・ドラゴン》を攻撃。『リボルビング・スターレイ・ファーストショット』!」
《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》ATK:3300 ATK:2800 《ウォークラフト・ドラゴン》
Ka.Ta./Mira LP:8000 → 7500
「くっ……」
「続けてダイレクトアタック。『リボルビング・スターレイ・セカンド』!」
《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》ATK:3300
Ka.Ta./Mira LP:7500 → 4200
「次。『リボルビング・スターレイ・サード』。」
言葉を発する度に、辺りの景色がぼやける。私は、何をしているのだろう。そんな事を考えても、口が開いて攻撃を指示している。
Ka.Ta./Mira LP:4200 → 900
「次。『リボルビング・スターレイ・フォース』。」
頭の中が意味のわからないもので埋め尽くされて、その意味がわからなくて混乱している。それでも、身体-主に口は動いて、やはり攻撃を指示していた。
Ka.Ta./Mira LP:900 → 0
Win:Snow/NSaver
ああ、頭が痛い。痛くないのに痛い。
「あー……」
デュエルフィールドが消え、ようやく靄が取れた。しかしその残滓がまとわりついており、Snowはカードも仕舞わずにまだどこか焦点の合わない目を彷徨わせていた。
「おい、こいつどっか飛んじまったか……?だから怪しいクスリとハーブには気をつけろって言ったのに。」
「いや待て、こいつヤク中だったの!?ってかデュエル中に服用して意味あんの?」
「Snowに限ってそのような事はないと思うが……」
デュエルを終えた三人が三様に感想を述べるが、当の本人はまだ悄然としている。
「いえ、あれは……どこか、僕に似ているような……」
おずおずと、しかしはっきりとしたSeaMirrorの声に、一人除いた全てのデュエリストが振り向いた。
「あんたに……って事は、ボルトストームみたいな何かが、あの竜にあるって事?」
「いやでも、あいつこの前の予選で少なくとも10戦はあのデッキを使ってたんだ。そんな症状が出るってわかってたら普通使うのを止めないか?」
「ふむ……だとすれば、本人に訊いてみるのが一番早くないか?」
Ka.Ta.の意見はもっともだ。しかし振り返ってSnowを見ると、心此処に非ず、といった風に空を仰いでいる。
「またメールでもしとくわ。落ち着いたら何か訊けるだろ。」
「……そうね。じゃあそれはお願いするわ。私たちはそろそろ落ちないと。」
「そうだね。じゃあ皆さん、また。」
姉妹がログアウトし、その場に残るは3人となった。やがて我に返った遊貴が二人を見ないようにしてログアウトすると、残る二人も一言二言交わして解散となった。
「姉さん、デュエル中に何を言おうとしてたの?」
VDCβを離れて現実に戻ったSeaMirrorこと加賀見海(かがみ かい)は、時を同じくして戻ってきた双子の姉-加賀見嶺(かがみ れい)にそう訊ねた。
「デュエル中?あー、あれか……」
妙なところで耳聡いわね、と溜息と共に吐き出した。
「別に何が、って訳じゃないんだけど、あの子……Snowの目の色、覚えてる?」
「朱色と言うには茶色いし、茶色と言うには赤かったかな……でもどうして?」
「だよねー。私もそう思ってたし、ほら、あんたから貰ったスクリーンショットでもそうなんだけど……あのときのあの子の目、真っ赤だったんだよ。」
「充血、とかじゃなくて?」
「そりゃ白い方が赤くなる現象でしょうが。そうじゃなくて、元々朱色っぽかったとこが、ありゃ真紅って言っても問題ないぐらいに赤くなってたんだよ。」
だから何がある、って訳じゃないし、あいつはあんな感じだったけど負けは負けだし。嶺はそう言ってひとつ伸びをすると、弟に曇りのない笑顔を見せた。
「あいつの事はあのちっこいのに任せよう。ほら、そろそろ行かないとまた怒られるよ。」
「うん、そうだね……」
2台のPCの電源が落ち、部屋の電気が消えた。
一方新田征は、HMDを外してメールを送信するだけで、すぐにVDCβを駆け回っていた。
「ま、返信には時間掛かるだろ。」
今日明日にでも返事が聞きたい訳ではない。問題の核心は本人の気持ちであり、その本人の意向を無視して聞き出すほどのことでもないように思える。そして彼には、このVDCβの調査という以来も残っている。こちらも一両日中という訳にはいかないだろうが、やることがはっきりしている分、幾分かやりやすいものである。
「あとは本人次第だろうな、全部。」
少なくとも自分は頼りないだろうが、頼りになる姉がいるし、部活にも所属したようなので先輩に相談してもいいだろう。
適当に場所を決めると、デュエル待機状態に切り替えて対戦相手を待った。
もう一方、Ka.Ta.ことフランツ・ヴィクトルは寮の自室で今日のデュエルについて思いを巡らせていた。
「ふむ……どうしたものか……」
つい口をついて出る流暢な日本語に気付き、なるほどここでの生活も板に付いてきたものだ、と思考を逸らして感心する。
思えば中学の頃の短期留学がきっかけで日本の高校を志望し、留学生の受け入れの広いデュエルアカデミア・イースト校に入学してⅠ年と少し。短期の留学先であった京都とは違い、ここ東京は少し都心部に行けば空も道も狭い。学校が郊外にあるのが幸いで、前向きに捉えれば数分に一本という頻度でやってくる電車に乗ればどこへでも行けるし、それを利用すれば日本で買えるものの大半が入手できるのだから決して悪いところではない。
「しかしこうも日本語ばかりだと、母国語が不安になるな……」
両親にしたためようと置いていた便箋を手繰り寄せ、横向きにしてペンを走らせる。
『Jó estét』
こんばんは、と書いたはいいものの、手紙が届くのは大抵朝か昼だ。大名士である父はともかく、母は家にいることが多いので、手紙も届いてすぐに目を通すだろう。そう考えるとこの挨拶は不適切に見えるどころか、書いた時間が夕方から夜分というだけで自己中心的な挨拶をすると取られ、小言を言われかねない。自分で言うのも難だが面倒な両親である。
「やれやれ……」
思考が逸れてしまった。とはいえ目下の懸念事項は小さな友人に任せている。そこで無駄に心配して口出しすると信頼されていないと取られ、彼も気分を害するだろう。
「僕に出来る事は……待つことだな。」
幸いにして、懸念されている少女は友人のクラスメイトだという。席も隣ということだし、何かあれば彼が報告してくれるだろう。
そうなるといよいよ、ペンで書いてしまった『Jó estét』の文句が面倒に映るのだった。
「むぅ…………」
そしてそれらから十数分後、宮戸遊貴はベッドに腰掛けて瞬きを繰り返していた。やがて倒れ込むと、スマートフォンを起動して結局そのまま画面から目をそらす。
数分前に同盟の片割れからメールを受信していて、それに目を通したが返信する気が起きない。文言が「話したい事あるならいつでも聞く」という、非常に紳士的な内容であるにも関わらずだ。
自分の身に何が起きているのか。
自分でも判らないし、何をきっかけに何を考えていたのかも覚えていない。気付いたら頭に靄が掛かったようになり、そしてまた意識が戻ったと思ったら大量の手札があった。そしてまた靄が掛かったかと思うと、3度目に復帰した頃にはデュエルは終了していた。勿論このようなことは初めてである。交流会の予選で10回連続で使用していたし、疲労が溜まってのことではないだろう。
事が事だけに相談しづらいし、ましてや琉枝には絶対話せない。これまでも負担をかけ続けてきた姉に、これ以上は負担をかけたくない。
もっともそんな当人の心はいざ知らず、持ち前の洞察力を発揮した琉枝は、夕食の席ですぐに異変を感じ取った。だが、しきりに「だいじょうぶ」と呟きが返るばかりで何も情報は聞き出せないと悟ると、すぐにその話を止めた。遊貴にしてみれば本当にありがたい家族である。だからといって相談できる人が他にいる訳ではなく、何も解決してはいないのだが。
暗澹たる気持ちで迎えた土曜日の朝、気分はどうあれ惰眠は貪りたいものである。しかしそれを妨害するかの如く、傍らのスマートフォンが着信を告げた。
「ふぁい……もしもし……」
いかにも寝起き、という風な第一声と、いくらか気を取り直した風の「もしもし」が口から出た。
『早朝に失礼します、籐篠朱理と申します。こちら、宮戸遊貴さんの携帯で良かったでしょうか。』
びっくりして飛び起きて画面を見ると、確かに先日登録した「籐篠朱理」の文字が写っていた。
「はい……先輩、おはようございます。」
『ええ、おはよう。今日、これから時間あるかしら?』
「え……?」
時計を見ると8時過ぎである。
「今から起きますので、30分ぐらい掛かりますけど……」
『そう。じゃあ校門で待ってるわね。折角だし朝食一緒に食べましょう。そのままいらっしゃいな。』
仕方なく顔を洗って着替える。私服で学校に向かうのは何だか不思議な気分だ。
「おはようございます……」
朝食を食べずに来たので、所要時間は15分程度だっただろうか。待ち人はこんなところでも本を読んでいた。
「おはよう。いきなり呼び出してごめんなさいね……ってあら、随分可愛らしい洋服ね。」
今日の遊貴の服装は、くるぶしまで届きそうな長さの水色のワンピースに、紺色の薄地の上着である。当の遊貴にしてみれば、小学生の頃からの私服を着ただけなのでそんな意識はない。逆に言えばそれからほとんど成長していたいということだが。
「そう……ですか?」
「ええ。私が男性だったら誘拐していたわ。」
朱理は微笑と共に、さりげなく怖い事を口にした。顔を合わせて2日目には早くも棘の目立つ言葉が散見されたが、冗談だとわかっていても背筋が凍る。
「そう言う先輩も……何というか、イメージ通りですね。似合ってます。」
朱理の服装は、主張しすぎない程度に装飾のついた長袖の白いシャツに、これまたしつこくないグラデーションの、黒いロングスカート。お互い初夏らしい涼しげな格好であるが、生憎これから何をするのか聞かされていない。
「そう?ありがとう。和那なんかは全く褒めてくれないから、お世辞でも嬉しいわ……とりあえず朝食ね。行きましょうか。」
朱理はそう言うと、校門に背を向けて歩き出した。確かに休日に学校の購買が開いてるとは思えないが、全く淀みのない足取りに追いつくのは一苦労だった。
「あの、先輩……今日はどういったご用件ですか……」
「あら、言ってなかったかしら。まあ、今日の予定については朝食の席で話しましょう。」
そう言ってやはり淀みなく進み、行き着いた先は『レスキューラビットハウス』という喫茶店だった。周囲の風景といいこの店といい、石造りが多く異国情緒が漂っている。うっかりすると京町である事を忘れてしまいそうだ。
「いらっしゃいませ……」
頭に毛玉を載せた店員が迎えてくれるが、朱理はさして気にした風もなく、案内もなしに席に座った。
「いつものお願い。あなたは何にするの?」
なお、遊貴はまだ入り口に突っ立っていた。どこから突っ込めばいいのやら。
「それで、今日の事なのだけれど、まず貴女の今日の予定は?」
優雅な仕草でコーヒーに口を着けた後、朱理が切り出した。窓の外の景色といい店の内装といい、また台詞といい所作といい、ヨーロッパを舞台にしたアメリカ映画にありそうなシチュエーションだ。’’I have no plan.’’と言うのは趣がないが、’’As you wish.’’と言うとまるで告白を受けた様な言い回しになる。
「18時は帰らないと条例に引っかかる……」
結局のところ、どちらよりも興のない返事になってしまった。
「それは、18時までなら大丈夫と考えていいのかしら?」
無粋な返答も全く意に介さず、朱理はあくまで自分のテンポで話している。遊貴が頷いたのを見て、言葉を続けた。
「今日は日本橋に行こうと思っているの。それで、一緒に選んで欲しいのよ。」
「はい……?」
そういう事なら琉枝に訊いた方がいいかもしれない。
「部活で電子書籍閲覧用のタブレットを導入しようと思ったのよ。著作権の切れた本なんかだと無料で入手できるからわざわざ古書店に行かなくても済むし、部費を新書に回す事もできるようになるわ。」
「なるほど……」
そういうことなら、確かに琉枝に聞くまでもない。店を出た二人は、京都駅からJRで難波へと向かった。
日本橋に行く場合、市営地下鉄の恵美須町駅が最寄りとなる。しかし乗り換えの都合で割高になるので、奈良方面からだと私鉄の日本橋駅から歩くと安上がりである。京都駅からとなると、どういう訳か値の張る路線で行かないといけないので少々不便である。もっとも、「部費で出せる」とのことなので、遠慮無く片道800円の旅に入る。二人往復で3200円。近くて遠い京都大阪間。
「どの機種にするかは決めてあるんですか?」
「いいえ。今日を逃すと中々買いに行けないものだから、現地で決めてしまえばいいと思っているわ。」
毒舌も毒舌なら、行動の大胆さも意外なものである。
なお、この時間に行ってもお店が開いていない、ということに気付いたのは京都駅前でのことである。結局、適当な時間になるまでプラットフォームで読書なりスマホを弄るなりして過ごすことになった。お互い、抜けているところはほとんど同じらしい。
「在庫があってよかったわね。一応学校の備品という扱いになるのだから、同じ製品にしたいとは思っていたのだけれど、2台安く買えてよかったわ。」
「そうですね。読みやすい端末でした……」
大手チェーンコーヒーショップで優雅に食事を頂く、割と優雅な昼下がり。1周するまでもなく、希望の端末を半額近い値段で販売していた店で即決してしまい、さて歩き回るであろう事を覚悟していた二人は急に時間が空いてしまったのだ。
「ところで、私の方にばかり付き合わせても悪いから、貴女も行きたいところがあるなら付き合うわよ。」
窓の外を見上げると、ゲームセンターのビルが幾つか見える。他の建物より目立って見えるのは、アーケードゲーマーの性だろうか。
「じゃあ、ゲームセンター……」
意外なことに、朱理は乗り気であった。
「ええ、いいわ。」
そんな訳で、おおよそゲームセンターには似つかわしくない格好の二人はタイ○ーステーションに乗り込んでいた。遊貴の今日の気分はビート○トリームであり、やや狭めの通路を抜けて当該筐体に向かっていた。
「何か希望の曲とか……ありますか?」
「ないわ。音楽をあまり聴かないから、私の知っている曲が収録されているとも思えないし、私のことは気にせずに好きにしていいわよ。」
朱理は携帯ゲーム機片手に答えた。ゲームに全く興味がないと遊貴は勝手に思っていたので、少し意外である。
ちっこいのが大画面を物凄い勢いで殴っている……もとい、つついている姿は割と愉快なのか、ちらほらと眺める人が現れる。このゲーム、手が大きい方が圧倒的に有利なデザインなのだが、そのハンデをものともせずてきぱきと処理していく。
やがて曲が終わってちらりと隣を見ると、筐体にもたれている朱理はゲーム画面に集中している。ちらりと覗いてみると、これまた意外なことにレースゲームをやっている。普段本を持って優雅な時を過ごしている先輩は、ゲームとはいえ200km/h超の弾丸を巧みに操っている。遊貴自身はあまりレースゲームをやらないのだが、素人目にも彼女がかなりの腕前であることは分かる。人は見かけによらぬとはこの事か。むしろ美夏といいこの先輩といい、類は友を呼ぶというヤツだろうか。
その後、何もすることがないなら部活動でもしましょうか、という朱理の声で学校へ戻り、例の如くに無言で読書を始めた。なお、本日購入したタブレットは一度学校側に提出し、機能制限をかけてから文学部の備品になるとのこと。
「…………私にはどちらでもいいことなのだけれど。」
十数分経過しただろうか、不意に朱理が口を開いた。
「はい?」
「貴女、何か嫌な出来事でもあったの?今日一日、雰囲気が暗いわよ。」
「え……?」
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《2016/07/28追記》
何故か途切れていたのをバックアップから修正。展開に影響はありません。
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96 | 30 自由に歩いて | 1068 | 2 | 2016-04-01 | - | |
102 | 31 気持ち隠して | 1075 | 2 | 2016-04-03 | - | |
121 | 32 シャボン玉ひとつ | 1082 | 0 | 2016-04-05 | - | |
60 | 33 その日まで | 965 | 2 | 2016-04-07 | - | |
77 | 34 少しずつ埋めるように | 1078 | 2 | 2016-04-09 | - | |
119 | 35 碧の道に沿うように | 1120 | 2 | 2016-04-11 | - | |
67 | 36 信じた夢を目指して | 993 | 2 | 2016-04-13 | - | |
158 | 37 Revive → | 1220 | 2 | 2016-04-15 | - | |
122 | 38 道標を探すのなら… | 1066 | 2 | 2016-04-17 | - | |
84 | 39 Element of SPADA1 | 1084 | 2 | 2016-04-19 | - | |
120 | 40 さよならトリップ・1 | 994 | 2 | 2016-04-21 | - | |
112 | 41 In the Zone・1 | 1114 | 2 | 2016-04-23 | - | |
64 | 42 In the Zone・2 | 987 | 2 | 2016-04-25 | - | |
49 | デッキ詳説:XD (最終稿?) | 1041 | 0 | 2016-04-26 | - | |
117 | 43 星の扉・1 | 1008 | 2 | 2016-04-27 | - | |
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153 | 46 笑顔の訳 | 1139 | 4 | 2016-05-03 | - | |
82 | 47 Element of SPADA2 | 1165 | 2 | 2016-05-05 | - | |
60 | 48 星の扉 part2 | 1115 | 2 | 2016-05-07 | - | |
51 | 49 Wings of Tomorrow | 1184 | 2 | 2016-05-09 | - | |
69 | 閑話休題 ゆきみかりんのパーフェクトry | 1257 | 2 | 2016-05-11 | - | |
111 | 50 In the Zone・3 | 1000 | 4 | 2016-05-13 | - | |
74 | 51 星の扉 part3 | 1123 | 4 | 2016-05-15 | - | |
99 | 52 星の扉 part4 | 1226 | 5 | 2016-05-17 | - | |
109 | 53 さよならトリップ part.2 | 1169 | 3 | 2016-05-19 | - | |
82 | 閑話休題2:座談会 | 1160 | 2 | 2016-05-21 | - | |
110 | 第2部予告・キャラ紹介 | 1367 | 0 | 2016-05-23 | - | |
110 | 54 開幕前の旋風 | 1224 | 2 | 2016-05-26 | - | |
112 | 55 コピーとオリジナルとコピー 前編 | 1126 | 2 | 2016-05-29 | - | |
52 | 56 コピーとオリジナルとコピー 中編 | 1048 | 2 | 2016-06-01 | - | |
93 | 57 コピーとオリジナルとコピー 後編 | 1060 | 2 | 2016-06-04 | - | |
70 | 58 螢火の幽霊娘 | 1068 | 2 | 2016-06-07 | - | |
119 | 59 Brave Sword | 1188 | 4 | 2016-06-10 | - | |
112 | 60 Braver’s Soul | 1122 | 2 | 2016-06-13 | - | |
113 | 幕間 久実のだらだラジオ01 | 1155 | 0 | 2016-06-14 | - | |
83 | 61 紙一重の差で | 1202 | 2 | 2016-06-16 | - | |
73 | 62 Beyond the fate | 1051 | 2 | 2016-06-19 | - | |
108 | 63 一点突破! | 1119 | 2 | 2016-06-22 | - | |
95 | 64 交わされた約束 | 990 | 2 | 2016-06-25 | - | |
113 | 65 狂イ咲ケ焔ノ華 | 1172 | 2 | 2016-06-28 | - | |
103 | 66 光と焔 | 1144 | 2 | 2016-07-01 | - | |
106 | 67 Rifling fate | 1090 | 2 | 2016-07-04 | - | |
56 | 68 Gunslinger in... | 1060 | 2 | 2016-07-07 | - | |
119 | 幕間 久実のだらだラジオ02 | 1064 | 2 | 2016-07-10 | - | |
41 | 69 Extra-Zero 8 | 1020 | 2 | 2016-07-13 | - | |
120 | 70 軍靴の鳴動 | 995 | 2 | 2016-07-16 | - | |
135 | 71 休憩の過ごしかた | 1063 | 2 | 2016-07-19 | - | |
121 | 72 激戦の予感 | 1224 | 2 | 2016-07-22 | - | |
100 | 10000閲覧感謝特番(特番とはry) | 1064 | 2 | 2016-07-25 | - | |
116 | 73 幻竜と隼 | 1074 | 2 | 2016-07-28 | - | |
97 | 74 薄氷 | 1007 | 2 | 2016-08-01 | - | |
123 | 【告知】一万閲覧感謝祭について【重点】 | 1215 | 7 | 2016-08-02 | - | |
99 | 74 バード・ストライク | 966 | 2 | 2016-08-04 | - | |
101 | 75 革命と終端 | 1010 | 2 | 2016-08-07 | - | |
105 | 76 Soldier’s Ballad | 907 | 4 | 2016-08-10 | - | |
108 | 77 Full Boost! | 961 | 2 | 2016-08-13 | - | |
113 | 78 Dead heat | 1048 | 2 | 2016-08-16 | - | |
115 | 79 フューチャー・リビジョン | 983 | 2 | 2016-08-19 | - | |
102 | 幕間 久実のだらだラジオ03 | 1042 | 2 | 2016-08-22 | - | |
118 | 80 それぞれの「加速度」 | 913 | 2 | 2016-08-25 | - | |
42 | 81 EDEN | 973 | 4 | 2016-09-01 | - | |
54 | 82 闇夜の錦 | 972 | 2 | 2016-09-05 | - | |
119 | 83 月影 | 1190 | 2 | 2016-09-09 | - | |
82 | 84 宵待桜と日照の龍 | 973 | 2 | 2016-09-13 | - | |
108 | 85 Sakura Sunrise | 1074 | 2 | 2016-09-18 | - | |
74 | 閑話休題:お詫びとおまけ | 1033 | 2 | 2016-09-22 | - | |
44 | 86 宵闇に舞え、幽玄の桜 | 976 | 4 | 2016-09-26 | - | |
77 | 87 ‘‘fascination’’ | 960 | 4 | 2016-10-05 | - | |
46 | 88 曙光の歌 | 823 | 2 | 2016-10-13 | - | |
80 | 89 夜露に濡れた朝陽 | 1027 | 2 | 2016-10-18 | - | |
149 | 90 9.A.M. | 1148 | 2 | 2016-10-26 | - | |
120 | 幕間 久実のだらだラジオ04 | 1109 | 2 | 2016-11-01 | - | |
103 | 91 Gwin to run | 932 | 2 | 2016-11-09 | - | |
112 | 92 ライトニング・マイル | 929 | 4 | 2016-11-15 | - | |
128 | 93 双振 | 990 | 2 | 2016-11-20 | - | |
40 | 94 鉛と金と | 891 | 2 | 2016-11-25 | - | |
99 | 95 剣と牙 | 975 | 2 | 2016-11-29 | - | |
102 | 96 剣戟連閃 *ミス有・未修正 | 1044 | 4 | 2016-12-04 | - | |
110 | 97 Follow Tomorrow | 1040 | 6 | 2016-12-06 | - | |
62 | 幕間 久実のだらだラジオ05 | 943 | 3 | 2016-12-07 | - | |
58 | 番外編1-1 plan 8 to B | 971 | 3 | 2016-12-11 | - | |
108 | 番外編1-2 †渚の大魔王† | 1001 | 5 | 2016-12-15 | - | |
143 | 番外編1-3 灼熱<(ヮ)> | 1033 | 4 | 2016-12-18 | - | |
95 | 番外編2-1 籐篠塾・開講? | 904 | 5 | 2016-12-21 | - | |
87 | 番外編2-2 実践?籐篠塾 | 1052 | 3 | 2016-12-23 | - | |
105 | そぴあちゃんのくり(ry | 1121 | 3 | 2016-12-25 | - | |
116 | 番外編2-3 対面する者たち | 1036 | 3 | 2016-12-30 | - | |
59 | 番外編2-4 集結と収束 | 894 | 7 | 2017-01-03 | - | |
96 | 番外編2-5 勝負の鍵は右端に・1 | 973 | 3 | 2017-01-05 | - | |
121 | 【番外編の】閑・話・休・題【番外編】 | 1089 | 2 | 2017-01-10 | - | |
87 | 番外編2-6 勝利の鍵は右端に・2 | 1000 | 5 | 2017-01-13 | - | |
129 | 番外編2-7 因縁と銃弾と一瞬の隙・1 | 1018 | 2 | 2017-01-15 | - | |
101 | 番外編2-8 因縁と銃弾と一瞬の隙・2 | 898 | 4 | 2017-01-18 | - | |
122 | 番外編2-9 因縁と銃弾と一瞬の隙・3 | 983 | 4 | 2017-01-22 | - | |
111 | 番外編 2-10 山場と御山と一撃必中1 | 1070 | 9 | 2017-01-27 | - | |
57 | 番外編 2-11 山場と御山と一撃必中2 | 1073 | 8 | 2017-01-31 | - | |
113 | 番外編2-12 服と感性と(pt.1) | 920 | 4 | 2017-02-04 | - | |
105 | 番外編2 前半終了の幕間 | 1017 | 9 | 2017-02-06 | - | |
124 | 番外編2-13 服と感性と(pt.2) | 875 | 2 | 2017-02-10 | - | |
126 | 幕間 論争、宇宙まで | 945 | 2 | 2017-02-14 | - | |
113 | 番外編2-14 服と感性と(pt.3) | 933 | 2 | 2017-02-16 | - | |
112 | 【緊急?更新】今後の方策について | 999 | 2 | 2017-02-18 | - | |
99 | 番外編2-15 服と感性と(pt.4) | 987 | 10 | 2017-02-21 | - | |
115 | 番外編2-16 漁火と陣風と(pt.1) | 1066 | 2 | 2017-02-26 | - | |
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83 | 番外編File-X 静かな夜に? | 960 | 2 | 2017-12-25 | - | |
96 | Over the Period -御品書 | 867 | 2 | 2018-06-14 | - | |
54 | OtP0 Boat | 762 | 2 | 2018-07-07 | - | |
72 | OtP02 Serenade | 802 | 0 | 2018-07-14 | - | |
66 | OtP03 Dirge | 780 | 0 | 2018-09-01 | - | |
74 | OtP04 Requiem | 779 | 2 | 2018-09-17 | - | |
91 | OtP05 Period | 788 | 2 | 2018-09-24 | - | |
48 | 幕間りたーんず01 新・メタフィジカ | 680 | 0 | 2018-09-28 | - | |
118 | OtP06 Anthem | 812 | 2 | 2018-10-14 | - | |
83 | OtP07 Perfectly | 880 | 2 | 2018-10-19 | - | |
53 | OtP08 Possession | 665 | 2 | 2018-11-02 | - | |
45 | OtP09 Bloomin’ | 768 | 2 | 2018-11-22 | - | |
79 | OtP10 Danger! | 789 | 2 | 2018-12-09 | - | |
102 | OtP11 Vidofnir | 890 | 2 | 2018-12-22 | - | |
80 | OtP12 Sigmund | 730 | 2 | 2019-01-01 | - | |
48 | OtP13 Quantum | 793 | 2 | 2019-01-11 | - | |
90 | OtP14 Vicious | 795 | 2 | 2019-01-25 | - | |
84 | OtP15 Quantize | 762 | 3 | 2019-01-29 | - | |
80 | OtP16 Fragments | 825 | 2 | 2019-02-04 | - | |
63 | OtP17 Nornir | 674 | 2 | 2019-02-15 | - | |
73 | OtP18 Beyond the End | 688 | 2 | 2019-02-20 | - | |
62 | OtP第三幕 コラボ企画おしながき | 632 | 2 | 2019-02-24 | - | |
89 | OtP19 Deflect | 734 | 2 | 2019-03-01 | - | |
50 | OtP20 Jokulhaups | 654 | 2 | 2019-03-11 | - | |
52 | OtP21 Expedition | 717 | 2 | 2019-03-15 | - | |
45 | OtP22 Lindwurm | 734 | 2 | 2019-03-19 | - | |
43 | OtP23 Swords | 651 | 2 | 2019-03-24 | - | |
55 | 【OtP】決戦前特番嘘ですごめんなさい | 695 | 2 | 2019-04-01 | - | |
109 | OtP24 Charge | 712 | 2 | 2019-04-08 | - | |
107 | OtP25 Manque | 707 | 2 | 2019-04-21 | - | |
60 | OtP26 Lightning | 623 | 2 | 2019-05-03 | - | |
59 | OtP27 Blaze | 729 | 2 | 2019-05-22 | - | |
60 | OtP28 Prelude | 806 | 2 | 2019-09-29 | - | |
77 | OtP29 Phantom | 690 | 0 | 2021-01-02 | - | |
49 | OtP30 mare-Nectaris | 541 | 2 | 2023-01-22 | - | |
17 | OtP31 Enclosure | 212 | 1 | 2023-11-06 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/03/23 新商品 QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE カードリスト 追加。
- 03/29 22:45 評価 7点 《時の魔術師》「 【ギャンブル】におけるエース枠的な一枚(多分)…
- 03/29 22:22 評価 1点 《水精鱗-サルフアビス》「総合評価:手札の水精鱗4枚は重すぎる…
- 03/29 22:09 掲示板 過度な荒らしに対する削除依頼板
- 03/29 21:54 評価 7点 《星態龍》「初のLV11のシンクロモンスター。 S一色の6,7期でもこ…
- 03/29 21:15 評価 8点 《クレーンクレーン》「召喚時にLV3を吊り上げられるモンスター。 …
- 03/29 19:35 評価 3点 《魔力誘爆》「総合評価:《フレンドリーファイア》などで良いので…
- 03/29 19:29 評価 4点 《バブル・ブリンガー》「総合評価:同名モンスターの蘇生でアドを…
- 03/29 18:57 評価 9点 《氷水艇エーギロカシス》「《氷水啼エジル・ギュミル》、《相剣大…
- 03/29 18:42 評価 8点 《火霊媒師ヒータ》「お腹がかわいい 惚れました 2:1交換かつ…
- 03/29 17:25 評価 2点 《サイバー・エスパー》「 この性能のくせして何故かレリーフ仕様…
- 03/29 17:20 評価 10点 《旧神ノーデン》「かつて《簡易融合》がまだそれほどの罪を背負…
- 03/29 17:10 評価 6点 《カメンレオン》「召喚時に守備力0のモンスターを吊り上げる事が…
- 03/29 16:43 デッキ 最新のサンダー・ドラゴン
- 03/29 15:51 評価 2点 《魅惑の女王 LV7》「 このスケスケ衣装に美しい肌が魅惑なの…
- 03/29 15:48 評価 5点 《外神ナイアルラ》「フリー素材で2体素材の戦闘能力を持たない汎…
- 03/29 15:38 評価 2点 《魅惑の女王 LV5》「 このぶりっ子で何でもねだってきそうな…
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- 03/29 15:21 一言 直接的な要因は未界域の誘発ケア運用で間違いないと思います。後1ラウ…
- 03/29 14:56 評価 10点 《帝王の溶撃》「EX0枚でアドバンス召喚を行うデッキ以外では採用…
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
手札のメタフィジカを除外という重いコストもリカバリーできるのがいいですね。それでいてさらに隠された第3の効果が……ステラパルヴィスはどこまで高みに至るのか。
しれっと遊貴とデュエルした双子姉弟とおっさんの本名が明らかになりましたね。
前回の話でも触れていましたが、Ka.Ta.さんは外国人だったんですね。それでいておっさん呼ばわりされてる割に実は学生だったという。
これまでHNだけだった登場人物の本名が続々明かされ、そして先輩方も本格登場。ストーリーが急速に進んでいく予感がして楽しみです!
(2016-03-27 00:48)
おかげさまで第3章、無事突入です。
下級を除外してシンクロモンスターで回収する、というのは他のメタフィジカでもあったのですが、こいつは一際強力というか、厄介というか……脳筋?そういえばメタフィジカのシンクロモンスターは脳筋集団でしたね。
本名について、そう言えば何で今まで隠して何だろうという疑問がわきまして、そこに何ら意味がないどころか理由もなかったのでじゃあ公開していいじゃないか、という結論の元固有名詞がどっさり増えました。Ka.Ta.については、実は美夏と面識があったという……
先輩方の活躍は主にセカンドシーズンですが、この二人については袖摺り合った縁と思って重要ポジションです。展開については些か性急な気もしますが、ゆっくり読んで頂ければ幸いです。 (2016-03-27 15:13)