第56話 砕いた仮面　作：こんにゃく

カンザキ『始まった！！空中庭園エリアではシンクリスの親衛隊…ホワイトティラー隊長のメーアと！！』

カンザキ『我らがシンクリス四王女の長女！！いつも笑顔で私達国民を楽しませるハート！！』

会場に再び声援が飛び交う

ユキ「このはちゃんは無事らしいけど…やっぱり心配だな…」

ユキ「それにキルヴィスさんも全然戻ってこないし戻ってこないし…」

カンザキ『果たしてこの二人のデュエルは一体どうなるのか…私は楽しみで仕方がありません！！』

カンザキ『ホワイトティラー隊長ことメーアはその昔シンクリス四姉妹にデュエルを教えたことがあるほどの猛者』

カンザキ『かたやハートはなんと７歳の頃には史上最年少プロデュエリストと呼ばれていたほどの腕前！！』

カンザキ『さぁ！会場の皆様も温かい声援をお送りくださ』

ﾌﾟﾂﾝ

カンザキ『あ…あれ？』

突然会場の映像が途切れる

観客達もザワザワとざわめきはじめる

カンザキ『ど…どうしたのでしょうか』

…

ジョーカー「…くふふ…ここからの会話は少し刺激が強すぎるからね…」

ジョーカー「すこーしだけカットさせてもらうよ…」


一騎「ハート！！」

ハート「ん？」

一騎はハートやメーア達がいる少し大きめの空中に浮かぶ島ではなく

そこから少し離れた人が５人寝そべったら丁度いいくらいの大きさの

小さな小島にいた

一騎「ハート…お前の気持ちはわかる…だけどやっぱり俺は認められねぇんだ」

一騎「誰かを犠牲にして助けたとしても…そんなの自己満足でおわっちまう」

一騎「考え直してくれねぇか？きっと他にもお前の親父さんを助ける方法はきっとある！」

ハート「…」

メーア「私も同じ考えだ…お前が…お前達が踏みとどまってくれるというのならわざわざこんなことはしない」

メーア「…他にもっと安全な方法があるというのなら私やベクトは全面的に協力は惜しまない」

ハート「…無理だね」

一騎「っ！？どうして！」

一騎「お前はいい奴のはずだ！！誰かを笑顔にしたい…家族を守りたいって素直に思えるいい奴だ！！」

一騎「だったら…こんな…人を犠牲にしてまで…」

ハート「一騎！」

ハート「僕はそんなにいい奴なんかじゃない…僕は目的のためなら手段は選ばない」

ハート「一騎も分かってるからこそこの大会に出てるんでしょ？」

一騎「そ…それは…」

ハート「僕はもう覚悟を決めた…後は遂行するだけだ」

メーア「どうやら…引かないようだな」

ハート「もちろん♪さっきも言ったけど目的のためなら手段は選ばない」

ハート「それは例え昔私達にデュエルを教えてくれた恩師でも…倒す」

メーア「良いだろう…私もお前達を倒すためにここにいるのだから…全力でいく」

メーア「先行は私がもらう…私のターン！」
手札5


メーア「時空間蝶（タイムスペースバタフライ）アゲハを召喚！」

アゲハ
レベル4/光属性 /昆虫
攻撃力1700

メーア「私はカードを１枚セットしてターンエンド」
手札3

一騎「時空間（タイムスペース）…」

ハート「ふーん…それがママからもらった力か…」

メーア「ああ…本来ならばお前達の為に使うはずだった力だ…だが」ｳｫﾝ

メーアの瞳が輝き蝶の紋様が浮かび上がる

メーア「今は全力でお前を倒すためにこの力を使う」

ハート「そう…それじゃあ…僕の力を見せてあげるよ」

ハート「僕のターン！」
手札6

ハート「僕は手札のスケール3の『破面道化師（アランカルクラウン）エアドアタッシュ』とスケール7の『破面道化師（アランカルクラウン）ゲシュペンデクト』でペンデュラムスケールをセッティング！」

ハートの両サイド

そこからどちらも仮面が割れ、片方は全身が縛られておりケタケタと笑ったピエロ

もう片方は下半身が無くユラユラと動きまるで幽霊のようなピエロが天高く舞い上がっていく

一騎「なっ！？」

メーア「ペンデュラムだと！？」

ハート「これでレベル4から6のモンスターが同時に召喚可能…」

ハート「揺れろ！！我が眷族よ！！大いなる力は瞳の力…今開かれよ！！ペンデュラム召喚！！」

ハート「手札からレベル6『破面道化師（アランカルクラウン）ブルート・ジェスター』！！」

ブルート・ジェスター
レベル6/闇属性/戦士族/ペンデュラム8
攻撃力2500

ブルート・ジェスターは血塗られたピエロ

両腕からは大量の血液が常に流れ出ている

一騎「ハート…お前…！！」

ハート「これは僕の研究の成果さ」

メーア「研究だと？」

ハート「そう…僕は長年研究していたんだ…このペンデュラムのことを…」

一騎「ペンデュラムのこと…確か…昔はこの世界にも沢山のペンデュラム使いがいたってベンソンさんが…」

ハート「よく知ってるね一騎！えらいぞ～」

一騎「なっバカにしてるのか！？」

メーア「それで？研究の末ペンデュラムを作り出すことに成功したと言うのか？」

ハート「まぁね…これは僕個人の研究だったからママも知らなかった」

メーア「知らなかった…」

ハート「うん…だけどどうやら既にバレてたみたいだけどね」

一騎「ハートがペンデュラムを…」

ハート「まぁ今はそんな事どうでもいいでしょ？」

メーア「…そうだな」

ハート「さぁてと…じっくりくっきりと痛め付けて…僕がどれ程残忍なのか…教えてあげるよメーア」

メーア「はっその顔で残忍だと？笑わせるなお前はアイドルの方が向いているぞ？」

ハート「それは褒めているのかな？まぁどちらでもいいや」

ハート「僕は破面道化師（アランカルクラウン）エアドアタッシュのペンデュラム効果を発動」

ハート「『１ターンに１度『破面』通常魔法カードを１枚手札に加えることができる』」

ハート「僕は『破面（アランカル）パレード』を手札に加える」
手札4

ハート「さらに破面道化師（アランカルクラウン）ゲシュペンデクトのペンデュラム効果も発動するよ」

ハート「『１ターンに１度ペンデュラム効果が発動した時デッキからカードを１枚ドローできる』」
手札5

メーア「っく…手札を補充する効果か…！！」

ハート「ふふふ…これも全部一騎のおかげだよ♪」

一騎「え？」

ハート「一騎のおかげでペンデュラムのことが分かったしペンデュラムの質力も取れた…ありがと♪」

一騎「まさか…俺と最初に出会った時にデュエルをしたのは…このためだったのか…？」

ハート「んーそれは半分くらいかな」

一騎「半分？」

ハート「もう半分は内緒だよ♪」

一騎「内緒って…」

ハート「それじゃメーア…いくよ！！」

ハート「僕は破面道化師（アランカルクラウン）ブルート・ジェスターで時空間蝶（タイムスペースバタフライ）アゲハを攻撃！！」

ハート「ブラッティ・フェリオ！！」

赤黒い液体状の飛沫が螺旋状に回転しながら襲いかかる

ブルート・ジェスター
攻撃力2500
⬇
アゲハ
攻撃力1700

メーア「甘いぞ！！私は罠カード『時空間蝶舞（タイムスペースバタフライダンス）』を発動！」

メーア「このカードは『相手の攻撃宣言時に自分フィールドの時空間蝶（タイムスペースバタフライ）１体の攻撃力をこのターン1000ポイントアップする』！！」

メーア「これでアゲハの攻撃力は1000ポイントアップし攻撃力は2700となる！！」

アゲハは何重にも分身するとそれが1つとなり巨大化する

アゲハ
攻撃力1700➡2700

ハート「っ！！」

ブルート・ジェスターの攻撃はアゲハに弾き返され逆にアゲハの蹴りでブルート・ジェスターは吹き飛ばされ破壊される

ハート「つぅ…！！」ﾋﾞｭｫｫ
ライフ4000➡3800

ハート「…だけどペンデュラムモンスターは破壊された時墓地に行かずエクストラデッキにいくよ」

メーア「それがペンデュラムモンスターの特徴か…厄介だな」

一騎「ペンデュラムモンスターは破壊されても何度だって甦ることができるカード…まさかハートも持っていたなんて…」

ハート「恐らくだけどこの世界でペンデュラムを使えるのは一騎とあたしだけ…」

一騎「まじかよ…」

メーア「確かに珍しいが…珍しさだけでは私に勝つことはできない」

ハート「ふふ…それもそうだね…僕はカードを１枚セットこれでターンエンド」
手札4

メーア「これでアゲハの攻撃力の変化は元に戻る」

アゲハ
攻撃力2700➡1700

メーア「誰がお前たちにデュエルを教えたと思っている…私のターン！」
手札4

ハート「この瞬間！罠発動『破面（アランカル）デコイドロード』！」

ハート「このカードは『エクストラデッキに存在する表側表示のペンデュラムモンスター１体を選択し特殊召喚できる』」

ハート「私はエクストラデッキに存在する破面道化師（アランカルクラウン）ブルート・ジェスターを特殊召喚！」

ブルート・ジェスター
攻撃力2500

メーア「…たがそれでは甘いぞ！」

メーア「私は手札からもう１体の『時空間蝶（タイムスペースバタフライ）アゲハ』を召喚！」

アゲハ
レベル4/光属性 /昆虫
攻撃力1700

メーア「私はフィールドのアゲハ２体でオーバーレイ！」

メーア「無限思考の蝶よ時空間を越えその姿現せ！エクシーズ召喚！ランク4！！時空間蝶（タイムスペースバタフライ）キマダラルリ」

キマダラルリ
ランク4/光属性 /昆虫/エクシーズ
攻撃力2000

虹の羽を纏い周りに星々の光が浮いている

人形の幻惑の蝶

メーアの瞳の輝きが一段と増していく

ハート「ふふっ…ママも良くないなぁ…こんな力をメーアに与えるなんて…」

一騎「さっきから気になってたんだけど…ママ…つまりジョーカーからメーアは力を貰っているのか？」

メーア「ああ…詳しくは知らないがこの力は異世界の力らしい」

ハート「僕のママは異世界から帰ってきたのは知っているよね？」

一騎「ああ…」

ハート「そのせいかママには異世界の力を使うことができるようになった…僕の目やメーアの目が特別なのはその為なんだよねぇ」

メーア「ふっ…皮肉なものだ…お前の母親から貰った力でお前を倒すことになるとはな」

ハート「まぁ倒せればの話だけどね」

メーア「言ってくれる…私はキマダラルリの効果発動『オーバーレイユニットを1つ使い相手フィールドのモンスター１体の攻撃力を1000ポイントダウンさせるそしてキマダラルリの攻撃力を500ポイントアップする』」

メーア「バタフライ・エフェクト！！」

キマダラルリ「はぁぁぁ！」

キマダラルリの手のひらから発生させられた粉塵はブルート・ジェスターを包み込み

ブルート・ジェスターの力を奪っていく

ブルート・ジェスター「ぐぬぅぅぅ…！」
攻撃力2500➡1500

キマダラルリ
攻撃力2000➡2500

メーア「行け！キマダラルリ！！破面道化師（アランカルクラウン）ブルート・ジェスターを攻撃！！」

メーア「タイムスペース・スカッシュ！！！」

キマダラルリの両腕から光の剣が出てくる

そしてそれでブルート・ジェスターを切り裂く

ズバッズバ！！

ブルート・ジェスター「ぐぉぉぉ！！」

ズガガァァン！！！

ハート「ぐぅぅ…！！」ﾋﾞｭｫｫ！！！
ライフ3800➡2800

ハート「破面道化師（アランカルクラウン）ブルート・ジェスターの効果発動！」

ハート「『エクストラデッキから特殊召喚されたこのモンスターが破壊された時ペンデュラムゾーンに存在する破面道化師（アランカルクラウン）を１体特殊召喚できる』」

ハート「私は破面道化師（アランカルクラウン）ゲシュペンデクトを特殊召喚！」

ゲシュペンデクト
レベル7/闇属性/戦士族/スケール7
攻撃力2600

メーア「モンスターを特殊召喚する効果…隙がないな」

ハート「それじゃあメーアは次はどうするの？」

メーア「私はカードを１枚セットしてターンエンド」
手札2

ハート「ふふふ…それだけで大丈夫かにゃあ？」

メーア「ふっ…自身の研究で得たものが良かったからと言って調子にのり足元を掬われるなよ」

ハート「ご忠告どうも…だけどね…それはメーアにも言えることでしょ？」

メーア「…」

ハート「ｸｽｯ僕のターン！」
手札5

ハート「僕は手札から『破面（アランカル）パレード』を発動！」

ハート「このカードは『フィールドに破面道化師（アランカルクラウン）ペンデュラムモンスターが存在する時相手フィールドのモンスターを１体破壊する』」

メーア「なんだと！？」

ハート「これでメーアの時空間蝶（タイムスペースバタフライ）キマダラルリは破壊されるね♪」

ピエロの影のような集団がキマダラルリを囲う

それはまるでかごめかごめをしているような…不気味な囲い

そしてそれが徐々に近づき爆発する

ズガァァン！！

メーア「くぅ…くぅ！！」ﾊﾞﾋｭｩｩﾝ!!

ハート「さらに破面道化師（アランカルクラウン）エアドアタッシュのペンデュラム効果…１ターンに１度破面（アランカル）通常魔法カードを１枚手札に加える」

ハート「僕は『破面（アランカル）ブレイス』を手札に加える」
手札5

ハート「さらにさらに！僕はスケール8の『破面道化師（アランカルクラウン）デスヘルワインダー』をセッティング！！」

ハート「これでレベル4から7のモンスターが同時に召喚可能！！」

ハート「ペンデュラム召喚！！エクストラデッキから破面道化師（アランカルクラウン）ブルート・ジェスターそして手札から『破面道化師（アランカルクラウン）セルコルニアマイスター』！」

ブルート・ジェスター
攻撃力2500

セルコルニアマイスター
レベル7/闇属性/戦士族/スケール2
攻撃力2200

メーア「なっ…高レベルのモンスターをこんなに…！！」

ハート「ふふん♪僕はさっき手札に加えた破面（アランカル）ブレイスを発動しちゃうよ♪」

ハート「このカードは『自分フィールドの破面（アランカル）と名の付くモンスターのレベルを1つ上げる』」

ブルート・ジェスター
レベル6➡7

ゲシュペンデクト
レベル7➡8

セルコルニアマイスター
レベル7➡8

ハート「そしてレベル8のゲシュペンデクトとセルコルニアマイスターでオーバーレイ！！」

ハート「地獄より舞い降りた道化師よ、嘲笑い…故知らぬ愚民どもを全て滅ぼせ！」

ハート「エクシーズ召喚！！『ＧＤ，72破滅道化(ルインクラウン)アンドロマリウス』」

アンドロマリウス
ランク8/闇属性/悪魔族/エクシーズ
攻撃力3000

一騎「こいつは…！！」

砕け散った仮面を付け高笑いをしている地獄からきた道化師

ハート「この攻撃を…防ぐことはできるかな？」

ハート「バトルだ！ブルート・ジェスターでダイレクトアタック！！」

ハート「ブラッティ・フェリオ！！」

メーア「罠発動！『時空間蝶の幻影（タイムスペースバタフライミラージュ）』！」

メーア「このカードは『墓地の時空間蝶（タイムスペースバタフライ）を１体攻撃表示で特殊召喚する』」

メーア「私は時空間蝶（タイムスペースバタフライ）アゲハを特殊召喚！」

アゲハ
攻撃力1700

メーア「そして『特殊召喚したモンスターはこのターン破壊されない』！」

ハート「そんな事関係ない！やっちゃえ！ブルート・ジェスター！！」

ブルート・ジェスター「はぁ！！」

ブルート・ジェスター
攻撃力2500
⬇
アゲハ
攻撃力1700

メーア「うぐぁ…！！」ｽﾞｱｯ！！
ライフ4000➡3200

メーア「っく…だがアゲハは破壊されない」

ハート「まだ攻撃は残っているよ！やれアンドロマリウス！」

ハート「ヘルフレイム・ブレイクアウト！！！」

巨大な火の玉が頭上より降り注ぐ

ズガガァァ！！！

アンドロマリウス
攻撃力3000
⬇
アゲハ
攻撃力1700

メーア「ぐ…う…うわぁぁぁ！！」ﾌﾞﾜｯ

メーア「がっ…っっ！！」ﾄﾞｻｯ
ライフ3200➡1900

一騎「でもなんでメーアはアゲハを召喚したんだ？このターン破壊されないのならダメージを軽減できるキマダラルリを召喚すれば良かったのに…」

ハート「僕はカードを１枚セットしてターンエンド」
手札1

メーア「っく…」

ハート「メーア…君では僕は止められない…僕に勝つことなんて出来やしない」

メーア「何…？」

ハート「何かを手に入れるためには何かを捨てなければならない…僕は捨てたんだ…人間性を」

メーア「人間性だと…？ふん…馬鹿馬鹿しいな」

ハート「なに？」

メーア「お前は…いやお前達はまだ捨てきれていない…だからこそ私やベクトはお前達の前に立ち塞がる」

メーア「止めてやるさ…その為に私達はここにいるのだから…私のターン！」
手札3

ハート「…」

メーア「私は手札から『時空間蝶（タイムスペースバタフライ）コンピョウ』を召喚」

コンピョウ
レベル3/光属性 /昆虫/チューナー
攻撃力1500

メーア「私はレベル4のアゲハにレベル3のコンピョウをチューニング！」

メーア「時空の花に誘われて、光の道を突き進む幻惑の蝶！今現れよ！シンクロ召喚！！時空間蝶（タイムスペースバタフライ）レフェレナント！」

レフェレナント
レベル7/光属性 /昆虫/シンクロ
攻撃力2600

四枚羽の美しい人形の蝶…藍色に輝くその体は静かに銀河の色を宿している

一騎「このモンスターを召喚するためにあえてアゲハを特殊召喚したってことか…」

メーア「レフェレナントの効果を発動！『１ターンに１度相手フィールドのモンスター１体の攻撃力を0にする！』」

メーア「私は破滅道化(ルインクラウン)アンドロマリウスを選択！」

メーア「バタフライ・ディスピアー！！」

複数の蝶の幻影がアンドロマリウスを取り囲む

アンドロマリウス「ぐぉぉぉ！！」
攻撃力3000➡0

メーア「バトルだ！レフェレナントで破滅道化(ルインクラウン)アンドロマリウスを攻撃！」

メーア「デッド・バタフライ・ストーム！！」

ﾋﾞｭｫｫ！！！

巨大な蝶の竜巻がアンドロマリウスを襲う

一騎「この攻撃が通ればハートのライフは0に…」

ハート「罠発動！『デモンズ・デスパレード・ボックス』！」

ハート「このカードは『受けるダメージを半分にしこのカードをレベル8のモンスターとしてフィールドに特殊召喚する』！」

デモンズ・デスパレード・ボックス「イーィヒッヒッ！」

巨大な顔が張り付いた箱が天空から現れる

ハート「っ… 」
ライフ2800➡1300

ハート「そしてデモンズ・デスパレード・ボックスの攻撃力は受けたダメージ分の攻撃力となる」

デモンズ・デスパレード・ボックス
攻撃力1500

メーア「くっ！」

ハート「そ・れ・に」

アンドロマリウス「…」
攻撃力0

メーア「なんだと！？アンドロマリウスが破壊されていない！！？」

一騎「どうして…！！」

ハート「アンドロマリウスは『手札を１枚墓地に送る事で戦闘、効果での破壊を無効にできる』」
手札0

メーア「バカな…！！これがソロモンズの力…！！」

ハート「違うよメーア…これが僕の力だ」

メーア「…私はカードを2枚セットしてターンエンド」
手札0

ハート「メーア…君は僕を止めるとか言っていたね…だけどね…それは無理だ」

メーア「何？」

ハート「君程度のデュエリストでは僕はおろか…妹達の足元にも及ばない！！」

ハート「僕のターン！！」
手札1

ハート「僕は魔法カード！『デスパレード・ドロー』を発動！」

ハート「これで僕は『手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする』！」
手札5

ハート「そしてアンドロマリウスの効果を発動！『オーバーレイユニットを1つ使い手札を全てを捨てる』」
手札0

メーア「手札を全て捨てるだと…？」

ハート「そして『捨てた枚数だけこのターンに攻撃することができる』」

メーア「なっ！？」

一騎「え！？アンドロマリウスは今はレフェレナントの効果で攻撃力が0のはずじゃ…」

ハート「破面道化師（アランカルクラウン）デスヘルワインダーのペンデュラム効果を発動！」

ハート「１ターンに１度『自分フィールドのモンスター１体の攻撃力を自分フィールドの破面道化師（アランカルクラウン）モンスターと同じにする』！」

ハート「僕は破面道化師（アランカルクラウン）ブルート・ジェスターと同じ攻撃力2500にする！」

アンドロマリウス
攻撃力2500

メーア「だが！！レフェレナントの攻撃力は2600！！その攻撃力では届かない！！」

ハート「ｸｽｯ…僕は破面道化師（アランカルクラウン）エアドアタッシュのペンデュラム効果…１ターンに１度デッキから破面（アランカルクラウン）通常魔法を手札に加える効果を使い…」

ハート「『破面仮面（アランカルマスク）』を手札に加える」

ハート「そしてそのまま破面仮面（アランカルマスク）を発動！」

ハート「このカードは『フィールドのモンスターの攻撃力を発動しているペンデュラムスケールの差分300ポイントアップする』！」

ハート「エアドアタッシュとデスヘルワインダーのスケールの差は3…よって1200ポイント攻撃力がアップする！」

ブルート・ジェスター
攻撃力2500➡3700

アンドロマリウス
攻撃力2500➡3700

一騎「そんな…攻撃力が3700だって！？」

ハート「メーア！君じゃ僕を止められない！！僕はブルート・ジェスターで時空間蝶（タイムスペースバタフライ）レフェレナントを攻撃！！」

ハート「ブラッティ・フェリオ！！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!

メーア「っ！！舐めるな！！罠発動！『時空間（タイムスペースバタフライ）アップヴェーア』！！」

メーア「このカードは『モンスターの破壊を無効にし受けるダメージを0にする』！！」

ｽﾞﾊﾞﾊﾞｯ!!!

レフェレナントの攻撃は目の前で霧散する

ハート「まだ攻撃は残っているよ！！アンドロマリウスでレフェレナントを攻撃！！」

ハート「ヘルフレイム・ブレイクアウト！！」

ギュァァァン！！

メーア「っく！！まだだ！！罠発動！『時空間蝶（タイムスペースバタフライ）ビギングラン』発動！！」

メーア「このカードは『フィールドの時空間蝶（タイムスペースバタフライ）はこのターン戦闘で破壊されず受けるダメージを半分にする』！！」

レフェレナント「はぁぁ！！」

アンドロマリウス
攻撃力3700
⬇
レフェレナント
攻撃力2600

メーア「くっ！！ぅぅ！！」ｽﾞｻﾞｧｧ!!
ライフ1900➡1450

一騎「メーア！！」

一騎（この衝撃…あの時の忍者とのデュエルと同じ…）

ハート「まだ…攻撃は残ってる…分かってるよね…メーア…」

メーア「…」

ハート「もう一度攻撃！！ヘルフレイム・ブレイクアウト！！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!

一騎「くっ！！」ﾋﾞｭｱｯ!!

一騎の立っている場所にまで衝撃がくる

メーア「ぐあぁぁぁ！！！」ﾌﾞﾜｯ

メーア「ぐっ！！」ﾄﾞｼｬｧｧ
ライフ1450➡900

ハート「まだまだ！！もう一度！！ヘルフレイム・ブレイクアウト！！！」

メーアは業火に包まれる

ｺﾞｷﾞｬｬｧｧﾝ!!

メーア「がっは…」
ライフ900➡450

一騎「ハート！！もうやめろ！！メーアの負けだ！！これ以上やる必要はないだろ！！？」

ハート「…駄目だよ一騎…これを覚悟した上でメーアは僕に立ち向かってきたんだ…」

ハート「一騎…僕はそれほどに本気なんだよ例え自分達を世話をしてくれた人間だろうと…」

ハート「歯向かう人間は全て排除する」ｷﾞﾛｯ

一騎「…ハート…」

ハート「止めだアンドロマリウス！最後の一撃！！ヘルフレイム・ブレイクアウト！！」

一騎「っ！！やめろぉぉぉ！！！」

巨大な火柱がメーアを襲う

レフェレナントもろとも業火に焼けれ光に溶ける

メーア「ぐあぁぁぁ！！！」ﾋﾞｭｧｧｧ!!
ライフ450➡0

メーア「う…ぐ…」ﾄﾞｻｯ

一騎「メーア！！！くっ！」

一騎は自身のD・ホイールに乗る

一騎「くっ…行けるか…」

一騎がいる小島とハート達がいる島の間は15メートル程度

一騎「うぉぉぉ！！」ﾌﾞｫｫﾝ

スピードをつけて一気に飛翔する

ｶﾞｯ!ｷｭｲｨｨﾝ!!

一騎「メーア！！」ﾊﾞｯ

一騎はメーアに駆け寄る

メーア「すま…ない」

メーアの瞳の輝きは既に失われ目が空ろだった

一騎「おい…どうしたって言うんだ一体…」

メーア「私では…彼女達を止められなかった…ベクト…そしてジェイドに…言ってくれ」

メーア「後は…お前達に…まか…せ…」

するとメーアの体から光の玉のような物が飛び出てくる

そしてそれは天高く上り消える

一騎「お…おい！メーア！！メーア！！！」

ハート「無駄だよメーアの魂は既に異世界に送られた」

一騎「なに！？」

ハート「そうして…数多の魂を使うことで異世界の扉は開かれる…僕たちと戦うと言うことは…己の魂を賭けることになる」

一騎「己の…魂…」

ハート「これでわかったかな？僕に勝つことができなければシンクリスの人間は全てそこにいるメーアのようになる」

ハート「止められるものなら止めてみなよ…一騎」

そしてハートその言葉を言い残すとD・ホイールで去っていく

一騎「ハート…」

カンザキ『えぇと映像が途切れてしまっていますがなんとハートVSメーアはなんとハートに軍配が上がったそうです』

会場からはブーイングがおこる

カンザキ（まったく何故映像が止まってしまったのでしょうか…）

カンザキ『さぁさ！気を取り直していきましょう！！皆さん！！』

…

一騎「…」ﾌﾞｩｩﾝ

一騎は空中庭園を後にしていた…

一騎「メーア…アイツは本当にハート達の事を思っていた…」

一騎「だからこそ…その思いを無駄にしちゃいけねぇ…俺が何とかしなくちゃな…」

すると

一騎「ん？あれは…」カァ！

一騎の目の前には全ての場所がクリスタルで出来た場所にたどり着いていた

ｷｷｨ

一騎「ここは…」

そして…一騎の目の前の大空洞そこには

一騎「通！！」

通「！一騎か」

一騎「…それにあれは」

ダイヤ「…お前が一騎か」

一騎「まさか…通…こいつがお前が言っていたダイヤか」

通「一騎…こいつと俺のデュエルにはお前の手出しは無用だぜ」

ダイヤ「一対一の真剣勝負…それこそが私達のデュエルだ」

通「そう言うことだ」

一騎「通…」

通「俺には俺の…ダイヤにはダイヤの意地があるってもんだ…そいつを今回はこのデュエルにぶつける」

ダイヤ「それでこそ私が認めた男…そうでなくってはな！！」

通「…」

ダイヤ「…」

お互いに少し微笑みを浮かべていた

通・ダイヤ「デュエル！！！」

続く

次回

一騎「通とダイヤ…お互いを認めあった者通しのデュエルが始まる…一対一の真剣勝負その先に有るものは一筋の信念だった」

一騎「次回『剣の心』一気に駆け上がれ！！」