第38話 異世界の扉　作：こんにゃく

ジェイド「俺はカードを１枚セット…」
手札1

ジェイド「…２年前の事だと？」

スペード「そうですわ…貴方も知らない…あの時の事よ」

ジェイド「…」

キルヴィス「２年前か…」

通「それってこの忍者が言ってたことか？」

疾風は気絶しているため通が背負っている

一騎「多次元の…」

キルヴィス「ああ…そこまでは知らないが…まだ俺達とシンクリスが戦う以前にシンクリスで起こった爆発事故の事だと思う」

スペード「あの日は…そうですわね…雨が降っていましたわね」

…
２年前


ｻﾞｧｧｧ

スペード『嫌ですわね雨が降ってきましたわ』

スペードは研究のためか白衣姿である

ハート『大丈夫でしょ…レイナはもう子供じゃないんだし傘くらい買ってくるんじゃない？』

ハートは眼鏡をかけて白衣姿で分厚い本をめくっている

ジョーカー『皆？平気かしら？』

ハート『！ママ！！うん平気だよ準備満タン！！』

シンクリス王『…流石は私達の娘だ』ｷﾞｭｯ

シンクリス王はジョーカーの肩を抱きよせながら

ジョーカー『ええ…私たちにとってはこの１歩が大きな１歩になります』

シンクリス王『異世界の扉…精霊世界をもっと近い場所へと繋ぐ為の今回の実験だ』

ハート『よし！出来たよ！これでどうだ！！』

スペード『流石はお姉様…これは一体なんですの？』

ハート『これはねフュージニアの考古学者さんから頂いた資料を元に作った異世界の扉を開く装置！』

ハート『これを使えば必ず精霊世界に繋がるはず！！』

シンクリス王『エクサスでも最近では精霊が少なくなり作物が育ちにくくなったり私達の国でもいささか精霊の数が減り始めている』

ジョーカー『あなた…』

シンクリス王『友国エクサスを助ける為にもこの実験を成功させるぞ！』

ハート『はい！』

スペード『…』ｷﾞｭｯ

スペードはこの実験が無事上手くいくように両手を合わせた

レイナ『遅れてすみません！』

スペード『レイナちゃん！』

レイナ『えっ！この装置を作ったんですか！？』

スペード『いえ…作ったのはお姉様ですわ』

ハート『エッヘン』ﾄﾞﾔｯ

レイナ『すっごーい！お兄ちゃんも来れば良かったのに』

スペード『ジェイドは？』

レイナ『シンクリスでやることあるから来れないんだって…まぁ大体わかるけどね』

スペード『えっ？』

レイナ『はい！アリーシャさん！！お誕生日おめでとう！』

そこには無数の花束が

スペード『ええ！？』

ハート『あっ！！？忘れてたぁぁ！！そっか今日アリーシャちゃんの誕生日かぁ！！？作業に夢中で忘れてた！！』

ジョーカー『あっいけないアリーシャのプレゼント…部屋に置いてきたままだったわ』

シンクリス王『そうだね…それじゃあこの実験をさっさと終わらせてアリーシャの誕生日パーティーだ！』

スペード『レイナちゃんありがとう！とっても嬉しいですわ』

レイナ『うん！！それでね！今日お兄ちゃんは絶っっ対アリーシャさんの為にプレゼント選んでると思うんだ！お兄ちゃんアリーシャさんの事大好きだし！』

スペード『そ///そんな///』

レイナ『だから楽しみにしててね！』

スペード『う///』

レイナ『後２年かぁ』

スペード『何がですの？』

レイナ『お兄ちゃんが18歳になるんだよ？つ・ま・りアリーシャさんと結婚できる歳になるんだよ！』

スペード『！？！？！？///』

レイナ『楽しみだなぁ…アリーシャさんがお姉ちゃんかぁ』

スペード『お///お姉ちゃん///』ボフッ

ハート『ということはあたしもお姉ちゃんだよね』

レイナ『そういうことだ！』

ジョーカー『ｸｽｸｽ…賑やかになりそうね』

シンクリス王『あぁそうだね』

ハート『よし！それじゃあ始めようか！』

全員が装置に注目する

ハート『それじゃあ…いくよ』

ｶﾞｼｬﾝ

ゴォォォ ｳｨｨﾝｳｨﾝ…

ハート『…うっ…どうかな？』

バチバチと音をたてながら電撃が広がる

ｳｫｫｫﾝ

すると空間が裂けていく

ハート『やった！！これって成功だよね！？』

ジョーカー『貴方！』

シンクリス王『よし！！これで…』

ｶﾞｺﾝ！！ｳｨｨﾝｳｨﾝ！！バチバチ！！

シンクリス王『なっ！？なに！！？』

ジョーカー『こ…これは！？』

ﾊﾞｷﾊﾞｷと施設を破壊しながら天空に禍々しい空間の裂け目が広がっていく

ハート『うっ！？な…なに！？』

スペード『これは…？なんですの！？』

レイナ『うぅ…』

スペード『レイナちゃんわたくしの後ろに』

レイナ『う…うん』


民間人Ａ『ん？何だあれ？』

民間人Ｂ『はぇ～すっごいなぁ～』

店員『ありがとうございました！』

ｳｨｨﾝ

ジェイド『これでいいだろう…あいつ…喜ぶかな…』

ジェイドの腕には包装されたプレゼントが

ジェイド『ん？なんだ……！？』

禍々しい球体状の何かが空に浮かんでいる

ジェイド『あれは一体！？…それに…あの場所は！！？…アリーシャ…レイナ！！』ﾀﾞｯ


ジョーカー『この現象は一体！？』

シンクリス王『わからない…だがこの現象は10年前に起きた瞬間的に空間が裂け異世界と繋がった現象に良く似ている』

ハート『つまり…失敗ってこと！？』

シンクリス王『いや…それは…ぐぅ！？』

ガッ！！と周りに強い衝撃が走る

シンクリス王『だが…まずい事態に代わりはない！アリーシャ！そこにあるレバーで装置を止めるんだ！』

スペード『は…はい！』

ｶﾞｺﾝ

シンクリス王『なっ！？と…止まらない？』

スペード『ど…どうして！？』

レイナ『…遂にこの時がきた…』

スペード『！？…レイナちゃん！！？後ろに下がっていてと』

しかしその警告を無視しレイナは異世界の扉へと近づいていく

レイナ『我らがこの世界に降り立つための『鍵』がこうも簡単に来てくれるとは…』

スペード『れ…レイナちゃん！？』

レイナ『さぁ…開くぞ…』ﾌﾜｧ

スペード『！！！？』

レイナは宙へと浮かび両手を開く

ダイヤ『姉様たち！？一体これは！！？』バッ

クローバー『うぅ…どうしたの』ｽｯ

スペード『貴方逹！！こっちに来てはダメですわよ！！』

ダイヤ『！？一体何が！？』

シンクリス王『…くっこれはまずいぞ！』

ジョーカー『一体どうすれば…』ｵﾛｵﾛ

シンクリス王『…！』ﾀﾞｯ

ジョーカー『あなた！？一体何を！？』

シンクリス王『これでなら…アンナ…子供逹を頼む』

ジョーカー『！？』

シンクリス王の手には１枚のカードが

シンクリス王『あの扉は私が止める』

ジョーカー『な！？そんな！？』

スペード『レイナちゃん！！』

レイナ『…』

レイナは聞く耳を持っていない

スペード『そんな…』

ジョーカー『まって！あなた！！』

シンクリス王『っ！！』ﾀﾞｯ

ハート『！！？パパ！？』

シンクリス王『うぉぉぉ！！我が力の集結のカードよ！！今こそ私に力を！！』ﾌﾜｧ

レイナ『なに！？』

シンクリス王『うぉぉぉ！！』ピカァー

ジョーカー『…っ！！貴方一人にそんなことはさせないわ！！』ﾀﾞｯ

スペード『お母様！！』

ジョーカー『うっ』ｷﾞｭｯ

シンクリス王『アンナ…お前…』

ジョーカー『貴方を一人にさせないわ…私と貴方はずっと一緒よ…あの子達なら大丈夫…私達の子よ？』

シンクリス王『アンナ…よし！！』

レイナ『くっ…そのカードは！！』

シンクリス王・ジョーカー『うぉぉぉ！！』

カッ

キュィィィン！！ガッ！！

スペード『お父様！お母様！！』

その瞬間だった、ジョーカー逹が吸い込まれたスペードは異世界の扉の奥を見てしまったそこには何やら人の形をした何かが見えた

スペード『うっぐぅぅ！！！？』

突然目に痛みが走る…その場にいたシンクリス四王女全員が同じように目に痛みが走った

ダイヤ『こ…これは！！？』

クローバー『うぅぅぅ！！』

ハート『くっ…』

ジェイド『これは！！？』バッ！！

スペード『うっく…ジェ…イド』

ジェイド『アリーシャ…？…レイナ！！！』

レイナ『くっ貴様達…こんなところで止められる訳にはいかない！！』

カッと光始めるその瞬間、異世界の扉から無数の光の筋が飛びでる

レイナ『…くっ…だが感謝するぞシンクリスの四王女よ…貴様達のおかげで鍵を使いこの扉を開くことに成功した…これで私達の悲願が叶う』

ジェイド『どういう…ことだ？』

レイナ『っぐぅ…もうもたないか…！！！ぐぉぉぉ！！！？』

ジェイド『レイナ！！』ﾀﾞｯ

レイナ『…』ﾌﾜｧ

ジェイド『レイナ！！しっかりしろ！！レイナ！！』

レイナの体に呪印の様なものがこびりつく

スペード『…うぅ』

ジェイド『…最初から』

スペード『？』

ジェイド『最初からお前はこれが狙いだったのか』

スペード『ジェイド…？』

ジェイド『お前は最初からレイナをこうするために利用したのか！！？』

スペード『ちっちがっ！！』

ジェイド『異次元の扉を開けるためにレイナを犠牲にするために俺達を利用したのか！！？』

スペード『ジェイド…』

ジェイドの手元からプレゼントが滑り落ちる

ジェイド『…』ｽｯ

ジェイドはレイナを背負い

ジェイド『アリーシャ…すまない…今は君の顔を見ることが出来そうにない』

スペード『っ！！！』

スペードは涙が溢れそうになる。そしてそのままジェイドは去っていった

ハート『あたしのせいだ…あたしがこんなことしたからパパもママ…あたしの…あたしのせいだ』

スペード『お…お姉様！！しっかりしてくださいな！お姉様！！』

…

スペード「それから私達はお父様とお母様を救うために色々と調べあげた…しかし全くと言っていいほど進展はなかった」

スペード「ですがそんな時、奇跡が起きた…お母様が異世界から帰ってきましたの」

スペード「そしてお母様は言いましたわお父様を救うためにはソロモンズを集めもう一度今度は完璧に門を開く必要がある…と」

通「…そのためにソロモンズを…」

ジェイド「ふっ下らん」

スペード「…なんですって？」

ジェイド「下らん事に下らんと言って何が悪い…その門とやらを開き閉じるためにはこのシンクリスの人間の命を売るというのか」

スペード「ですがその方法以外ではお父様を救うことはできませんの！！」

ジェイド「だがその為に誰かを犠牲にしていい理由にはならん！！」

スペード「っ！！それは…」

ジェイド「俺はレイナを救うと決めた時、どんなことでもしてみせると誓った…だが！誰かを犠牲にしてまで俺はレイナを救おうとは思わん！！」

スペード「…！！…そんな事綺麗事ですわ！！わたくしは絶対に助けて見せますの！！そしてあの頃の家族に戻るんですのよ！！わたくしのターン！！」
手札2

スペード「わたくしは永続罠『星剣の墓標』を発動！『このカードは墓地の星剣(アステルエスパーダ)を１体を選択し効果を無効にし攻撃力を0にして特殊召喚するんですわ』！！」

スペード「もう一度復活せよ！！シュテルン・グラディウス」

シュテルン・グラディウス
攻撃力0

スペード「そしてこの効果で特殊召喚したシュテルン・グラディウスはレベルは1となるんですの」

スペード「そしてわたくしは手札より『星剣(アステルエスパーダ)マティーチェ』を召喚！！」

マティーチェ
レベル4/ 光/ 天使
攻撃力1500

スペード「そして星剣の丘の効果により召喚されたモンスターよりもレベルの低いモンスターを手札から特殊召喚しますわ！！来てくださいな！！『星剣(アステルエスパーダ) ブロンズナイフ』！！」

ブロンズナイフ
レベル3/ 光/ 天使
攻撃力1000

スペード「更にマティーチェの効果発動！『フィールドに星剣(アステルエスパーダ)が特殊召喚された時、墓地からレベル4以下の星剣(アステルエスパーダ)を１体特殊召喚するんですわ』！！」

スペード「現れよ！！星剣(アステルエスパーダ)トレンチナイフ！！」

トレンチナイフ
レベル2/ 光/ 天使 /チューナー
攻撃力200

一騎「流石はシンクロ…目まぐるしい召喚の数々だ」

スペード「わたくしはレベル4のマティーチェにレベル3のブロンズナイフにレベル1のシュテルン・グラディウスそしてレベル2のトレンチナイフをチューニング！！」

スペード「貫く信念は一翠に研ぎ澄まされた刃…明鏡止水の名に置いて全てを切り裂け！！シンクロ召喚！！！現れよ！！『ＧD，15！！ 星剣(アステルエスパーダ) エリゴスクレイモア』！！」

エリゴスクレイモア
レベル10/ 光/ 天使 /シンクロ
攻撃力2700

一騎「ソロモンズ！？」

通「…あれが本来のダイヤのソロモンズってことか…」

ジェイド「…やはり貴様もソロモンズを…レイナのために…狩らせてもらうぞ！！貴様のソロモンズを！！！」

スペード「そうは行きませんわ！！ここで貴方を倒し貴方のソロモンズを奪い去る！！」

スペード「エリゴスクレイモアの効果発動！！『相手フィールドのモンスターを１体選んで破壊し破壊したモンスターを装備カードとしてこのモンスターに装備するんですわ』！！」

ジェイド「なんだと！？」

スペード「わたくしはジェイドのコスモアイズを破壊し装備しますわ！！ジャスティス・クレイモア！！！」

ジェイド「くっぅぅ！！コスモアイズ！」

スペード「そしてエリゴスクレイモアの攻撃力は装備したモンスターの攻撃力分3000ポイントアップしますの」

エリゴスクレイモア
攻撃力2700➡5700

一騎「まずい！このままだとライフが2000のジェイドは…！！」

キルヴィス「やはり…昔と変わらないということか…」

ジェイド「…」

…

ジェイド『レイナ…一体どうしたというんだ…』ｷﾞｭｯとレイナの手を握る

レイナ『…』

ｶｧｧ

レイナの体が輝き始める

ジェイド『っく…今度は一体なんだ？』

するとジェイドの目の前には１枚のカードが

ジェイド『これは…』

ジェイド『コスモ…アイズ？…ぐっ！？』

コスモアイズから力が流れ込んでくる…

ジェイド『…これはこのカードの記憶…？ソロモンズ…？…これがレイナの体を蝕んでいるというのか？』

…

ジェイド「あの日からずっと…俺はソロモンズを探してきた…コスモアイズと共に…」

ジェイド「だからこそこんなところで終わる訳にはいかない！！俺は罠カード！！『宇宙爆発(コスモスペースインパクト)』発動！！」

ジェイド「このカードは『相手フィールドの表側表示で存在する魔法・罠カードを１枚破壊する！！』」

ジェイド「俺は装備カードとなっているコスモアイズを破壊する！！」

スペード「っぅ！！例えそんな事をしたとしても意味は有りませんわ！！ライフ2000の貴方じゃこの攻撃は受けきれませんの！！」

ジェイド「俺は手札より『空間(スペース)バグ』を特殊召喚する！！」

ジェイド「このカードは『自分フィールドにモンスターが存在しない時相手のバトルフェイズをスキップする』！！よってその攻撃は無効！！」

バグ
光 /昆虫 /レベル4
攻撃力0

スペード「なっ！？悪あがきを…！！」

ジェイド「コスモアイズは我が魂…レイナと俺の魂のカードだ…確かに返してもらったぞ」

スペード「ですが…今の貴方に出来ることなど有りませんわ！！」

ジェイド「そんな事はないさ…俺のターン！！！」
手札１

ジェイド「ふっ…これが俺とレイナの絆のだ！！俺は『空間(スペース) スパイダー』を召喚！！」

光/ 昆虫 /レベル3/ チューナー
攻撃力1200

ジェイド「そしてレベル4のバグにレベル3のスパイダーをチューニング！！」

ジェイド「空間を統べる偽害の昆虫よ、その王たる翼を羽ばたかせ、舞い降りよ！シンクロ召喚！！レベル7『越空間昆虫(テラスペースビートル)・ヘルヘラクレス』！」

ヘルヘラクレス
光/ 昆虫/ レベル7
攻撃力2500

ジェイド「ヘルヘラクレスの効果発動『１ターンに１度相手フィールドのモンスターを破壊する！！』空間振動波！」

スペード「なっ！！？…くぅっ！！！」

スペード「ですが貴方のヘルヘラクレスは攻撃力が2500…わたくしのライフは3000有りますのよ？それじゃあわたくしを倒すことは…！」

ジェイド「…いや俺は墓地の『宇宙爆発(コスモスペースインパクト)』の更なる効果発動『墓地のこのカードをゲームから除外しこのカードで破壊したカードが墓地にある時、そのカードを自分の手札に加える』」

スペード「なんですって！？」

ジェイド「俺が破壊したのはコスモアイズ…よって俺の手札に戻ってくる」

ジェイド「そして素材となった『空間(スペース)スパイダー』の効果発動！『このカードを素材としてシンクロ召喚を行ったモンスターは２体のモンスターの素材として扱う』」

ジェイド「よってヘルヘラクレスは２体分のモンスターとなったことにより俺はレベル7のヘルヘラクレス２体をリリースすることで手札からコスモアイズを特殊召喚する！」

ジェイド「閃光を貫く一筋の誓い！！今現れろ！！『宇宙眼の煌角竜（コスモアイズ・グリッター・ドラゴン）！！！」

コスモアイズ
攻撃力3000

スペード「そんな…バカな…！」

ジェイド「…俺はコスモアイズでスペードにダイレクトアタック！！！殲滅のトゥインクルブラストォォォ！！」

コスモアイズ「コァァォ！！！」

チュドン！！！

スペード「っ！！！」

その場にへたりこむスペード

ハート「よっと！」バキン！！

ジェイド「なっ！？」

ハート「ただいま！スペード！！」

スペード「お…お姉様…」

ハート「いやぁゴメンゴメン気になって戻ってきちゃった」

ジェイド「貴様…！！」

ハート「いやぁ許してよ…今回は君の勝ちでいいからさ…それとも全力の出せないスペードに勝って満足？」

ジェイド「…！貴様…」

ハート「はいはい…スペード…立てる？」ｽｯ

スペード「あ…ありがとうございますわ…」

ハート「今日はもう帰ろう…」

スペード「はい……ジェイド…」

その瞬間ハートとスペードの姿は見えなくなった

一騎「消えた…？」

通「…」

一騎「ジェイド…お前」

ジェイド「ふん…俺のやることは変わらない…お前も油断しているならば一気に狩りとるぞ」ｽｯ

一騎「ま…待ってくれジェイド！！俺達の目的は同じだろ！？だったら」

ジェイド「例え目的が同じだろうと俺は貴様と組むつもりはない…仮に奴等を止めるとしても貴様は足手まといだ」ｽﾀｽﾀ

一騎「…ジェイド」

通「けっ！感じ悪りぃヤツだな」

キルヴィス「…許してやってくれ…アイツにはアイツの複雑な気持ちってやつがある」

通「…」

…

ダイヤ「…」

ハート「それじゃあスペードを見ていてね」ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ

スペード「…」

ベットで寝かせられているスペード

ダイヤ「姉様」

スペード「…負けちゃったわ」

ダイヤ「…」

スペード「あの人…強くなってた」

ダイヤ「アリーシャ姉様嬉しそうね」

スペード「当たり前よ…だけどもう負けられないわ」

ダイヤ「…」ｽｯ

スペード「…そうね」

ダイヤ「私も手を抜いている暇などないかもしれない」

スペード「…覚悟があるのね」

ダイヤ「…勿論」ｳｩﾝ

ダイヤの瞳の刻印が強く浮き出て輝く

スペード「！…それなら…わたくしも…ですわね」ｳｩﾝ

スペードもまた瞳の刻印が強くなり輝く

スペード「…わたくし逹は必ずやり遂げなければなりませんわ…その為には例え誰が相手でも…」

ジョーカー「そうだね」

スペード「お母様」

ジョーカー「君達には決勝で…活躍してもらうよ？…その為には君たち二人は怪我を治してもらわないと…全ては私達の計画の為に」

ジョーカー「それまでゆっくり休みなさい…スペード…ダイヤ…あとはハートとクローバーに任せて」

…

続く

一騎「大会二日目…俺は迷いを断ち切れないでいた…ジェイドのことシンクリス四王女のこと…そんな中でソロモンズを持った大会参加者と戦うことになる」

一騎「次回『葛藤の中で』一気に駆け上がれ！！」