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遊戯王5D´s 外伝/【第一話】謎の男 作:うおさ123

「レッド・デーモンズ・ドラゴンで狂気のヘルマジシャン※を攻撃!アブソリュート・パワー・フォース!!」

ドガシャン!

 漆黒の催眠術師のようなモンスターを、レッド・デーモンズ・ドラゴンの手が粉砕する。もちろん、それを操るのはジャックだ。

「ぐわぁぁぁ!!」LP300⇒LP0

 対戦相手のDホイールが倒れ、決闘が終了する。

実況「決まったぁぁぁー!!!今回もキングの圧勝だぁぁぁ!!」

キキー!

 ジャックがD・ホイール、ホイール・オブ・フォーチュンを止めてヘルメットを脱ぎ、高らかと腕を上げた。

「キングは一人、この俺だ!」

 ジャックの勝利に盛り上がる観客席に、黒いローブを着た男が一人。体格は少し長身、顔はローブに隠れて見えない。

「ほう、これがドラゴン・ウイングのシグナー、ジャック・アトラスの力か。もう少しゆっくりしていたかったが、そろそろ始めるとしよう。」
 
 その男はそうつぶやくと、飛び上がって3~40m先のフィールド中央にあるVIP観戦席の塔に着地した。人間としてはあり得ないほどの跳躍力だが、観客はそれには気づかず、いまだ歓声を上げ続けている。そして、その男は何らかのカードをかざした。

ガシャーン!!

 男がカードをかざした瞬間と同時にガラスでできている観客席の壁が大量に割れる。

「きゃー!」「なんだ!」

 いきなりの事に観客はパニックになっている。

「これは一体、どういうことだ!?」
 
 驚くジャックの目の前に黒ローブの男が飛び降りる。

「初めまして、ジャック・アトラス。」

 黒いローブの男はジャックに話しかける。

「誰だ、貴様は!?」

 驚きながらもジャックが問う。

「誰だと言われてもどう答えればいいのやら。だがまあ、これを見せればいいかな。」
 
 その男はおかしなことを言いつつも、あるカードを見せた。

「だ、ダークシンクロだと!」

 その男が見せたのは忘れるはずもないダークシンクロモンスターだった。黒いユニコーンが描かれている。

「それにその格好、まさかダークシグナー!?」
「それは違う。だが、貴様に用がある事は事実だ。シグナーのような危険因子は早めに処分しておかなければならないからな。」

 男は否定したが、ダークシンクロモンスターというのは自縛神の力によって生まれたカード、ダークいぐなー以外が持っているとは考えにくい。

「どういう意味だ!」
「私にそれに答える義務はない。まあ、どうしてもと言うのなら……」

 その男が別のカードを取り出すと、そのカードがたちまち黒いD・ホイールに変わった。形は比較的普通で、一般的に市販されているタイプのものだ。そして、そのDホイールにまたがる。

「決闘でこの私を倒す事だジャック・アトラス。それに人質はこの中にいる観客全員、君に拒否権はない。」

 先ほど見せた力をいつでも使えるという様な口ぶりで、ジャックに選択を迫る。

「人質などいらん!言われずとも貴様のような奴はこの俺が叩き潰してくれる!」

 が、ジャックは迷うことなく戦うことを選ぶ。そして、Dホイールにまたがり、

「俺に勝つことなど百年早いことを、教えてやろう。」

 そうつぶやいた。

「スピードワールド2セット、ライディングデュエル、アクセラレーション!!」

 お互いがそう叫ぶと、Dホイールは走りだし、第一コーナーを黒ローブの男が取る。

「先攻はもらう。私のターン。私はG(ガウス)・ラット※[ATK1200DEF1000]を守備表示で召喚。カードを1枚セットしてターンエンドだ。」

 男が召喚したカードは「巨大ネズミ」そっくりだったが、大きさは一回り小さく、額にGと刻まれている。

―――ガウス?聞いたことのないカードだが、今更驚くようなことではない!

「俺のターン! 俺はランサー・デーモン[ATK1600DEF1400]を召喚。」

 ターンが帰り、ジャックのターンとなる。ジャックは両手が槍となっている悪魔を呼ぶ。

「そしてランサー・デーモンでG・ラットを攻撃! この時、ランサー・デーモンの効果発動。この効果でランサー・デーモンに貫通能力を与える、デモン・ランス!」

パリンッ

 G・ラットが破壊され、黒ローブの男が600ポイントのダメージを受ける。LP4000-600=3400

「だが私はG・ラットの効果を発動する。デッキから「G(ガウス)」と名のつくレベル3以下のモンスター1体を特殊召喚する。来い、G(ガウス)・モモンガ※[ATK1000DEF100](守備表示)。」

 G・ラットの効果で現れたのは「素早いモモンガ」とそっくりなモンスターだった。違いといえば、少し暗くなった配色と、額のGの刻印だった。ダメージを受けていながら、黒ローブの男は全く動じることなく、自分のカードを操る。
「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ。」

「ふ、キングともあろうものがかなり慎重だな。まあいい、私のターン。」

 黒ローブの男が挑発じみた発言をしつつ、カードを引く。

「G(ガウス)・オポッサム※[ATK0DEF0]を召喚。」

 またも、男が召喚したカードは既存カードである「おとぼけオポッサム」に似たモンスターだった。ジャックが見たのはアンドレと遊星が決闘していた時だが、それとは違い四足歩行ではなく二足歩行で立っていた。やはりこのモンスターにも額にGと刻まれている。どうやらG(ガウス)モンスター達はすべて額にGの刻印が刻まれているようだ。

「オポッサムの召喚に成功した時、デッキから「G」と名のつくモンスター1体を手札に加える。私はこの効果で「G(ガウス)・バブーン※」を手札に加える。そしてその後、オポッサムは破壊される。」

パリンッ

 G・オポッサムが破壊される。

「さらにこれにより手札のG・バブーンのモンスター効果発動!800ポイントライフを払うことで、手札からこのモンスターを特殊召喚する事ができる!ダークチューナー、G・バブーン[ATK2600DEF0]を特殊召喚!」

 もちろんG・バブーンは「森の賢者 グリーン・バブーン」によく似ていた。

「ダークチューナー…… ということは、来るのか!」

「レベル2、G・モモンガにレベル7、ダークチューナーG・バブーンをダークチューニング! 闇、光飲み込みしとき、冥府の扉が開かれる。ダークシンクロ! 駆けろ、G(ガウス)・ユニコーン※!![ATK2450DEF1600]」
 
 黒ローブの男が叫んだ瞬間、漆黒の風をまとった一角獣が現れた……
  

  to be Continued


※=オリジナルカード

 狂気のヘルマジシャン 魔法使い族・エクシーズ☆7ATK2600 DEF2400
闇属性レベル7モンスター×2 このカードのエクシーズ素材を一つ取り除く事で、相手フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力を0にする。この効果は相手ターンでも発動できる。このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、相手の手札からランダムに1枚、墓地へ送る。このカードは効果では破壊されない。

 G(ガウス)・ラット 風 獣族・効果☆3ATK1200DEF1000
このカードが戦闘で破壊された時、デッキからレベル3以下の「G」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する事ができる。このモンスターは墓地から特殊召喚された場合、レベルが2になる。

 G(ガウス)・モモンガ 風 獣族・効果☆2ATK1000DEF100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、デッキから「G・モモンガ」を任意の数だけ攻撃表示で特殊召喚する事ができる。このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、ライフポイントを800ポイント回復する。

 G(ガウス)・オポッサム 風 獣族☆1ATK0DEF0
このカードの召喚に成功した時、デッキから「G」と名のつくモンスター1体を手札に加える。その後、このカードを破壊する。このカードの特殊召喚に成功した時、墓地から「G」と名のつくモンスター1体を手札に加える。その後、このカードを破壊する。

 G(ガウス)・バブーン 風 獣族・ダークチューナー☆7ATK2600DEF0
自分フィールド上の「G」と名のつくモンスターが効果で破壊された場合、800ライフポイントを払う事でこのカードを手札・墓地から特殊召喚する事ができる。

非公開=G(ガウス)・ユニコーン

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