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第二章:絶望 作:ヴェノミヤ

~遊戯王世界の1つ、ドラゴ達の住む世界~

“ドラゴズテイマー・アカツキ”と“ドラゴズテイマー・シオツキ”が敵を見つけた同時刻。
竜型のコロッセオの頭にある監視台から“陽炎の砂漠”を観測している“ドラゴズワード”から狼煙が上がったと連絡が入る。

そして、“ドラゴズテイマー・クロツキ”が動いた・・・


~偽竜帝国~
“月合成の儀式”それは、2つの月を融合させるものであり、禁忌である。
それをコロッセオ、光のドラゴズテイマーであるはずの“ドラゴズテイマー・シロツキ”が行おうとしている。だが・・・

シロツキは突然中断した。なぜならアカツキとその使い魔、“クリンズ・ドラゴ”による“クリンズ・コール”という技により、クロツキ達が現れたからだ。

“クリンズ・コール”はクリンズ・ドラゴの第三の目から幻影を映し出すもの。
だが、それはクリンズ・ドラゴの専用技だ。
だが、クリンズ・ドラゴの魂をパートナーであるアカツキの劍に忍ばせておくことにより、アカツキが使うことを可能とするのだ。

シロツキはやはりはうまくいかないかと思い、目の前のクロツキの幻影に構えた。
クロツキの幻影は背中に抱えた槍と鎌を手に取る。
クロツキの一撃は重いものだ。たとえ幻影で実態がなくとも、気のようなもので攻撃ができている。
さらに、実体がないため物理攻撃は通用しない。

圧倒的にシロツキがふりに思えるが、シロツキの力は“ドラゴズレジェンド”クラス。
そう簡単にダメージを与えられない。

そしてシロツキはアカツキの劍を壊すことでその幻影を消した。

そして再び儀式の準備をしようとした瞬間。背後に恐ろしい殺気を感じ、シロツキは大きく後退した。そこにはシロツキの兵士の亡骸の山。その上に見える黒い月。

ドラゴズテイマー・クロツキだった。

一件ピンチのように思えたが、シロツキは待っていたぞと歓迎する。
そして、クロツキの前に現れたのは黒い邪悪な影。
“ドラゴズ・ナイトメア”

クロツキは邪魔だと槍で攻撃するが、その攻撃はナイトメアの体をすり抜けていく。
クロツキは驚きを隠せなかった。

クロツキの攻撃は黄泉の者でさえ消し去るものだ。
それはつまり、実体を持つ者、持たぬ者全てのものを打ち砕くもののはずだった。

なのに目の前にいる禍々しい邪悪な影には通用しない。それどころか自分自身が追い詰められる感じだ。

格が違う・・・

ナイトメアはまるで、一世偽竜の英雄たちが命をかけて戦った・・・・

そんなことを考えていたらいつの間にか暗い闇の中にいた。
閉じ込められてしまったのだ。

そして、クロツキの使い魔であるドッペルズ・ドラゴはかつての親友、ミラーズ・ドラゴを前にし、止まっていた。ミラーズ・ドラゴは心の鏡、写したものの心の底を映し出す鏡。そしてドッペルズ・ドラゴは帝国側についてしまった。かつての親友のために・・・

そして、シロツキの力を分け与えられたドッペルズ・ドラゴは“ドラゴズワード・セフィス”へと進化した。

準備は整った。

ナイトメアが帝国内を覆う。次々と流れていく“変わりゆく月”。
そのバランサーとなったセフィス。
そして闇の力を注ぎ込むナイトメアとシロツキ。

そして、すべての月が1つとなるとき、儀式が完了する。


【月合成-セレーネ・シンセフィス】


それは光の月と闇の月を1つにするもの。
紅い月と闇の月を、蒼い月と闇の月を、
そして、黄泉の月を・・・

やがて、アカツキの肉体は黄泉へ行き、ありとあらゆるものを破壊する破壊神。
“ドラゴズエンペラー・アカツキ”に、
シオツキの肉体は黄泉へ行き、死の運命を操る死神。
“ドラゴズエンペラー・シオツキ”へと深化する・・・

何もできなかった悔しさに沈むクロツキ。

アカツキとシオツキが堕ちていくのを見ていることしかできないクリンズ・ドラゴとミスト・ドラゴ。
その時だった。

偽竜帝国の地下に閉じ込められた大いなる力がクリンズ・ドラゴとミスト・ドラゴに奇跡を起こした。

クリンズ・ドラゴは“セレーネ・ナイツ・ドラゴ”の幻影を、
ミスト・ドラゴは“セレーネ・アビス・ドラゴ”の幻影をまとった。

シロツキはとっさにキクヅキとボアヅキに儀式を守るように命じたが・・・


【月合成-セレーネ・フレイムアップ】
【ドラゴズ・ブレス】


“セレーネ・ナイツ・ドラゴ”はフレイムアップにより、周りの邪龍の死骸の力を取り込み、背中の炎を大きく燃焼させ、射手座を思わせる身体、弓矢で紅蓮の矢を放つ。

“セレーネ・アビス・ドラゴ”はドラゴズ・ブレスにより、自分の全ての力を解き放つ。

キクヅキとボアヅキは消し飛び、シロツキは大きなダメージを受け、ナイトメアは消し飛び、クロツキは闇から抜け出した。

だが、時はすでに遅し、
2体のドラゴズエンペラーが咆哮を上げる・・・

そしてコロッセオへ邪龍達は飛び立つ。

取り残されたクロツキは、力を使い果たし、眠っているクリンズ・ドラゴとミスト・ドラゴを抱え、コロッセオへと急ぐ・・・
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