コラボ企画 解説……？　作：名無しのゴーレム

秀「……はい、という訳でまさかの第2回、『余り者の巣窟』始まるよ〜！」

智「今回はなんと、ゲストをお招きしています！」

秀「そう！ それでは早速登場していただきましょう。ター坊さん作の『遊戯王 カオスジェネレーション』の主人公、ユイ！」



ユイ「……えっと、何処だここ？」



秀「おいおい、ここは8割のノリと2割のカンペで構成された自由自在ワールドだぜ？ もっとテンション上げていけよ！」

ユイ「いや、そんなこと言われてもな……そもそもお前たちは何者なんだ？」

智「えーと、まずここは……」

秀「しゃらくせぇ！」

ユイ「！？ いきなり大声を出すなよ！」

秀「俺は秀、こいつは智！ はい説明終わり！ 本題に移るぞ！」

ユイ「ちょっと待て！ 何の説明にもなってないぞ！」

智「……諦めなよ。ここじゃあ詳しい解説なんか望めないから。……解説コーナーだけど。」

ユイ「……？？」

秀「さて、今回のテーマは……智！」

智「『ユイとディレクターが振り返るコラボ企画』、『ディレクターの1人反省会』が主なコーナーだね。」

秀「つまり俺たちの出番はほとんどないってことか。……あー、かったりい。」

ユイ「急にテンションが下がったな……」

秀「このまま進行を進めると俺も暇だし、先に『アレ』をしておくか。」

ユイ「……『アレ』？」

智「兄さん、何をする気だよ。」

秀「決まってるだろ？ ……智、これを読め。」

智「ん？ これって……『カオスジェネレーション』の……121話？ ずいぶん長いことやってるんだね。ふむ……！？」

ユイ「どうかしたのか？」

智「あ、いや……何でもないよ。」

ユイ「急に距離を置いてきて何もないわけないだろ。それに何が書いてあるんだ？」

秀「……読まない方がいいぞ？」

ユイ「そう言われても気になるだろ。どれどれ…………おい、これって！？」

智「……その、まあ。」

秀「……若いっていいなぁー（棒読み）」

ユイ「なんでこんなものがあるんだよ！」

秀「ここは何でもありの世界だからな。……それはいいとして。本人からしてこれはどうなんだ？ こんなものを世間に広めてしまうというのは。」

ユイ「いや、別に俺が広めた訳ではないし……じゃない！ 待て、これが世間に広まってるだって！？ どうしてそんなことに！？」

秀「ああ、でも安心しろ。ユイには関係ない世界でのことだし、何よりここを出たらここでのことはなかったことになるからな。」

ユイ「安心出来るか！ 俺はいいにしても、美羽と遊月が……」

秀「……ほう。つまり、ユイに限れば何を言ってもいいと？」

ユイ「……それで2人については何も言わないなら。」

智（……こんなことを言えるからあんなことになったんだろうなぁ……。というか、なんか兄さんが悪役っぽくなってるんだけど。）

秀「なら遠慮なく……どうだったんだ？」

ユイ「どうって……そりゃあ、まあ……」

智「兄さん、あんまり言わせちゃ駄目だよ。最悪こっちが被害を被るかもしれないし。」

秀「……それもそうか。じゃあ一つだけ。……2人のこと、どう思ってるんだ？」

ユイ「……最初は、一緒に闘う仲間だった。でも思いを伝えられてからは、それ以上の思いになっていったんだ……」

秀「ふむふむ。それで？」

智（兄さん、なんでこんなに食いついてるんだろう……）

ユイ「……ずっと一緒にいられる訳ではないかもしれない。けど、せめて今の間だけでも2人を幸せにしてあげたい……そんな感じかな。」

秀「…………」

智「…………」

ユイ「な、なんで黙り込むんだよ。」

秀「いや〜、まさかこんなイイハナシダナー展開になるとは思わなかったからさ。」

智「このコーナーは基本シリアスからは程遠いから……ちょっと面食らっちゃって。」

ユイ「……おい。」

秀「さてと、ゲスト弄りもこれくらいにして、さっさと次のコーナーに入るとするか！」

智「それじゃあ僕たちは退散するから、後は任せたよ。」

ユイ「え？ お、おーい！ ……誰もいないんじゃ何をしていいか分からないんだけどな……」

『ここにいるぞ！』

ユイ「……うわ！ あ、あなたは！？」

『私はこのコーナーのディレクター。今からユイさんには私とコラボ企画について振り返ってもらいます。』

ユイ「……どうしてカンペで会話を？」

『この世界には知らない方がいいこともある……』

ユイ「……まあ、それなら。それで？ 振り返るって具体的には？」

『そうですね。まずは第1話、強志がユイさんたちと出会った話から。』

ユイ「ああ、あれか。俺も美羽も急なことで驚いたよ。」

『そういえば登場時から凉花と一緒にいましたよね。それはどうしてなんですか？ あと、美羽さんと2人でいたのにも理由が？』

ユイ「えっとな……凉花に会ったのは強志と合流する数十分くらい前だったな。凉花は俺たちを見つけるとこちらに駆け寄って来たんだ。そして仲間を一緒に探して欲しいと言われて……それであの場面になる訳だ。」

『なるほど。ではもう一つの方は？』

ユイ「俺が美羽と2人きりだった理由か？ それは美羽が一度街を歩いてみたいと言ったから、俺が付き添っていただけだよ。」

『ご回答ありがとうございます。それでは次に。ユイさんはあの黒いものを見てどう思いましたか？』

ユイ「『アレ』か……最初はよく分からないな、くらいの気持ちだったけど、大量の『アレ』に囲まれたときはどうしようもないって思ったよ。幸い、なんとか助かったけど……」

『そこで第2話に移るわけですね。強志とのタッグデュエルはいかがでしたか？』

ユイ「やっぱり相手が強かったな。1人じゃどうやっても勝てなかった気がするよ。……本当に、強志がいて良かった。」

『敵の戦術については？』

ユイ「時戒神は厄介な相手だった。それでも一番印象に残っているのは最後のエクシーズモンスターかな。攻撃力10万は驚いた。でも、それ以上に衝撃だったのは……」

『オベリスクの巨神兵の攻撃力∞ですか？』

ユイ「……まあ、やっぱり。あんなのは初めて見たからな。」

『そうですか……では次の話に進みましょう。凉花と美羽さんのタッグデュエルですね。』

ユイ「ああ、大体の内容は美羽から聞いたけど……あっちも大変だったみたいだな。」

『あちらの敵は口が悪かったですね。正直女の子にぶつけるのは多少の抵抗がありましたが……』

ユイ「……ん？ ぶつけるってどういう……」

『続けましょう。あちらはあちらでなかなかパワーカードが多かったですよね。』

ユイ「……みたいだな。特に最後に出たシンクロモンスターがエグかったとか。」

『ワイズ・フォース・ドラゴンですか。それほど活躍しませんでしたが、一対一ではかなり厳しい闘いになっていたでしょう。』

ユイ「実際、恭治の乱入がなかったら負けていたらしいからな……」

『……実は、当初は彼とメアリーさんか遊月さんのタッグデュエルも計画していたのですが、さすがに収拾がつかなくなる気がして止めておきました。』

ユイ「……さっきから思ってたんだけど、まさかあんたが今回の……」

『いよいよ最終話。最後に現れた敵はユイさんたちの意思を問いました。』

ユイ「……そうだな。思ったままのことを言って、そうしたら向こうは引いてくれたよ。」

『ほうほう。そうしてようやく事態は収束を迎えたわけですね。』

ユイ「……けど、完全に解決したって話でもない。あいつらは一旦は手を引いてくれたが……」

『ユイさんたちが失敗した場合、再び世界を修正しに来る。最後にそう言い残していましたね。』

ユイ「……ああ。失敗するつもりはないけど、やっぱり意識してしまうよ。あんなのが俺の世界に来て、皆を襲うのかと思うと……」

『きっとユイさんたちなら大丈夫ですよ。』

ユイ「……ありがとう。」

『さて、最後に……いつもユイさんたちの活躍は拝見させていただいてます。これからもたくさんの苦難が待っていることでしょうが、私はここから応援しています。ですから……頑張ってください。』

ユイ「応援されてるって言われると変な気分だな……でも、そんな風にいってもらえて嬉しいよ。期待に応えられるようにしないとな。」

『これで座談会は終わりです。ありがとうございました。』

ユイ「いや、こちらこそ。」

『それではユイさんの退場になります。』

ユイ「え？」



カパッ



ユイ「！？ うわあぁぁぁ！！ 何だよこれぇぇ！！」






『……ユイさんも退場したところで、私個人での反省会と参りましょう。一人語りになりますので、つまらないことになるかもしれませんが。』



『まあ反省会と言っても冗長になるといけませんので、最低限反省したい部分のみを挙げていきたいと思います。』



『まずは……根本的な話になりますが、企画の構想を練り始めてからだいぶん時間が経ってしまったことですかね。およそ4ヶ月ほど前からコラボしたいなぁと思いながら、けれど諸事情が重なり今に至ってしまいました。そのせいもあり、コラボ企画でのカオスジェネレーションの時期がかなり以前のものに……』



『次はデュエルの内容について。実はかなりノリで書いていて（いつもそうです）、それによって一部展開に納得がいかない場面も出来てしまいました。他の方のオリカを使うことの経験はありましたが、タッグデュエルとなるとかなり事情が異なりました。双方に活躍の場を与えて、なおかつボスの威厳を残すということの難しさときたら……これを糧にして、これからに活かしていきたいです。』



『では最後に私から感想を。……初めてのコラボ、最初はキャラクターの動かし方を考えるのも緊張しましたが、終盤の辺りになると割と勢いでいってしまいました。強志よりもずっと主人公らしいユイに、少し気弱ではありますが心の芯では強さを持っている美羽。彼らは異世界から来た敵にも自然と立ち向かい、危機にあった強志たちを助けてくれました。そんな彼らと出会うことで強志たちも成長し、これからの戦いに向かうための新たな力を得ました。コラボ企画ではあまり本編に絡ませないほうがいいかもとは思いましたが、恐らく本編中で唯一になるであろうコラボでしたので、思い切ってこんな風に……この度のコラボの許可をくださったター坊さん、本当にありがとうございました。』







秀「……あれ？ これで終わりじゃないのか？」

智「……『ついでに次回予告よろしく！』だってさ。なんのついでなんだか。」

秀「まあいいじゃないか。ええと……次回は凉花視点だと。」

智「へぇ。本当にディレクターは凉花をヒロインにする気みたいだね。」

秀「みたいだな。内容は……『エクシーズ次元での過去話にする予定。アニメで瑠璃を見たら我慢出来なくなりました。』……欲望満載だな。」

智「……相変わらず突拍子のないことを。」

秀「これで本当に終わりみたいだぞ。ちなみに次の『余り者の巣窟』は何もなければ本編終了後になるそうだ。」

智「ふーん……！？ 待った、それっていつの話だよ？」

秀「さあ？ 最終盤って言ってるし、何年もかかるってことはなさそうだが……それでは、またいつか！」

智「嘘ぉ！？ ……お願い、早く本編終わってくれ〜〜！！」