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遊戯王5D´s 外伝/【第十四話】龍亜の仲間 作:うおさ123

フィールドのまとめ

龍亜 手札2枚(一枚は《ダブルツールD&C》) LP500
モンスター 《パワー・ツール・ドラゴン》
魔法・罠 セットカード×2=《D・フォーム》 《不明》

紫のローブの男 手札0枚 LP400
モンスター 《デモンズ・エメラルドグリーン》《デモンズ・コマンド》
魔法・罠 なし


――こんな状況でどうすれば……。それにさっきあいつが言った事って、本当に……

『龍亜、我が主よ』

 龍亜の頭の中に太くしっかりした声が響いた。

「だれ!?」

 龍亜が突然知りもしない声が頭の中に直接聞こえたため戸惑う。

『私は今、貴方の傍におります。分かりませぬか?』
「え、もしかして……パワー・ツール・ドラゴン!!?」

 龍亜が驚いて叫ぶ。

「ん、あのガキ、まさか『対話』を……?」
『ええ。私は常に貴方に呼びかけていましたが、やっとお話しする事が叶いました』

 玩具の様な姿をした機械竜は、ただのソリッド・ヴィジョンなのだが、嬉しそうに龍亜を見ていた。しかし、当の本人である龍亜はなぜか浮かない顔をしていた。

『どうかなさいましたか?』

 パワー・ツール・ドラゴンが心配そうに聞くと、

「ねえ、《パワー・ツール・ドラゴン》。俺はお前の事、仲間だと思ってる。……けど、お前は俺に勝手に使われて嫌だったか? 俺、謝りたいんだ。今まで、お前らが傷ついて、苦しんでるのも、何も考えてなくて。だから、だから……」
『それ以上は不要です。確かに、私達デュエルモンスターズの精霊は自分たちを勝手に操る決闘者たちを、疎ましく思っていたのかも知れません』

 うなだれながら龍亜は尋ねた。それに対するパワー・ツール・ドラゴンの返事を聞いて、龍亜の表情がさらに暗くなる。

『しかし、貴方は違った。貴方は私達モンスターが倒れたら、それを悲しんでくれた。活躍すれば褒めてくれた。そして、私達を大切にしてくれた』
「パワー・ツール・ドラゴン……」
『だからこそ貴方を我が主として認めているのです、私達は。貴方が私達の事を仲間と呼んでくれるのならば、これ以上の喜びはありません』

 そう言う《パワー・ツール・ドラゴン》の後姿はソリッド・ヴィジョンのハズなのだが、少し嬉しそうに見えた。

「うん、ありがとう。俺、お前らの事、信じてるよ。」

 そう言って、龍亜は自分のデッキを見つめると、その中の1枚、1枚のモンスター達が笑い掛けてくれているような気がした。

「話は済んだかよ、チビシグナー?」

 見計らったかの様に、紫のローブの男が龍亜に挑発するようなセリフを放つ。

「ああ、済んださ。お前がふざけた事って言った、モンスターとの絆を見せてやる!」
『行きましょう、我が主!』

 龍亜の言葉に《パワー・ツール・ドラゴン》も続く。

「ハッ、てめえのモンスターの攻撃力は《ダブルツールD&C》を装備したとしても3300だ。攻撃力が3700の《エメラルドグリーン》には勝てねえよ」
「そんなのはまだ決まってない! 俺は《パワー・ツール・ドラゴン》のモンスター効果発動。1ターンに1度、デッキからランダムに装備魔法1枚を手札に加える。パワー・サーチ!」

 デッキから装備魔法《ハリケーン・バレット》が龍亜の手札に加わる。

「俺は手札に加えた《ハリケーン・バレット》を《パワー・ツール・ドラゴン》に装備!」

 《パワー・ツール・ドラゴン》の注射器のようなもの消え、ガトリングガンが左腕に装備される。

「《ハリケーン・バレット》は装備モンスターを破壊する事で、好きな数だけフィールド上の魔法・罠カードを破壊できる。俺は俺のセットされたカード二枚を破壊する!」
「自分のカードを破壊するだと!? 勝負を投げやがったか!」

 紫のローブの男が叫ぶのと同時にバルルル、と銃声が鳴り響き龍亜のセットされたカード、《D・フォーム》と《D・ブラスター》が破壊され、《パワー・ツール・ドラゴン》の左腕のガトリングガンが爆発する。
「《パワー・ツール・ドラゴン》は装備魔法を身代りに生き残れるが、てめえは3枚もカードを無駄にしている。何考えてやがんだ」
「当然、お前に勝つためだ! 俺は破壊された《D・ブラスター》の効果発動! このカードが破壊された時、自分の墓地からディフォーマー1体のレベルを1にして特殊召喚できる。俺は《D・グルーン》を墓地から特殊召喚! その後、《ハリケーン・バレット》の効果により、破壊されたカードの枚数分、破壊されたカードのプレイヤーはデッキからカードをドローする」

 スティックのりの様なロボットが守備表示で場に出され、龍亜がカードを2枚ドローする

「レベル1のチューナーと《パワー・ツール・ドラゴン》ってことは……!」
「行くぞ! 俺はレベル7の《パワー・ツール・ドラゴン》にレベル1となった《D・グルーン》をチューニング! 世界の未来を守るため、勇気と力がレボリューション! シンクロ召喚、進化せよ、《ライフ・ストリーム・ドラゴン[ATK2900DEF2400]》!!」

 《パワー・ツール・ドラゴン》の装甲が剥がれていき、今までは見える事のなかった生物としての筋肉や皮膚、腕などが現れ、伝説のドラゴンへと生まれ変わった。

「《ライフ・ストリーム・ドラゴン》のモンスター効果発動! 《ライフ・ストリーム》のシンクロ召喚に成功した時、ライフ2000以下のプレイヤーのライフポイントを2000まで回復させる!」

龍亜 LP500→2000 紫のローブの男 LP400→2000

「これで振り出しに戻そうってか。もう少しばかり、楽しめそうだな!」
「これで終わりじゃない! 俺はさらに魔法カード《アームズ・コンデンサー》を発動。自分の手札の装備魔法カード1枚を墓地へ送る事で、デッキの中から罠カード1枚を発動することができる。俺が発動するのは、《バスター・モード》!」

 龍亜のデッキから罠カード《バスター・モード》が発動され、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》が光に包まれる。

「来てくれ! 《ライフ・ストリーム・ドラゴン/バスター[ATK3400DEF2900]》!!」

 古ぼけた羽が頑強な金属に補強され、右腕にはガントレット、体には黄金の鎧がついている。まさに完全武装である。

「《ライフ・ストリーム・ドラゴン/バスター》の特殊召喚に成功した時、自分のライフポイントを4000まで回復させる!」

龍亜 LP2000→4000

「一気に3000ポイント以上もライフを回復しやがるとはな。だが、それでも俺のモンスターの攻撃力には届かねえよ!」
「まだだ、《ライフ・ストリーム・ドラゴン/バスター》のもう一つの効果発動! 俺のライフを100まで払い、このカードの攻撃力をこのターンの終わりまで、払ったライフポイントの数値分アップさせる! ライフ・イズ・ストロングランス!!」
「なんだと!!?」

龍亜 LP4000→100
《ライフ・ストリーム・ドラゴン/バスター》ATK3400+3900=7300

 《ライフ・ストリーム・ドラゴン/バスター》の右腕に光の槍が現れる。

「行っけぇ! 《ライフ・ストリーム・ドラゴン/バスター》で《デモンズ・コマンド》を攻撃、スーパー・ライフ・バースト!!」

 轟音と共に《ライフ・ストリーム・ドラゴン/バスター》が光の矢を《デモンズ・コマンド》に投げつける。

ドゴォオオ!!!

 爆音が響き渡り、爆風が辺りを包み込んだ。


  続く

なんか最近一週間に一度投稿になっている気がする……もうちょっと頑張らなければ。
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