交流(共通)

一言掲示板 管理人連絡掲示板 遊戯王雑談掲示板 雑談掲示板

メインメニュー

クリエイトメニュー

その他

遊戯王ランキング

注目カードランクング


カード種類 最強カードランキング


種族 最強モンスターランキング


属性 最強モンスターランキング


レベル別最強モンスターランキング


デッキランキング

HOME > 遊戯王SS一覧 > 第14話 開始される闇の戦闘

第14話 開始される闇の戦闘 作:風鼠


大和「…いや、昨日要件はちゃんと連絡したでしょ、房川さん」
房川「…そうだっけか?」
大和「まったく、この房川さんは…」
遊矢(この人が…房川秋次郎。…俺には、ただの中年オヤジって感じで裏社会を牛耳っていた人には見えないけど…)
房川「‥そこの洟垂れ坊主も連れかい。」
遊矢(洟垂れ坊主って…)
大和「えぇ、この子は榊遊矢君。…遊勝さんの息子だよ」
房川「…!あぁ、あの「遊勝」の息子か!懐かしいな、あの野郎、突然行方不明になりやがって…」
遊矢「泣き虫って、房川さん俺の父さんの事知ってるんですか!?」
房川「…ああ、知ってるぜ。アイツにデュエルの基本を叩きこんだのは俺だからな。…よくデュエルで負けて泣いてたっけ。…時が立つのも早いもんだな。…で、その遊勝のガキ連れて何の話を聞きてぇんだ、若僧」
大和「…今回は裏社会について多少聞きたい事があってね。」
房川「…その話かい。ちょいと部屋を変えようか、おい今空いてる部屋あるか?」
モブ2「え、あ~そうですね~23号室とか25号室が空いてますが。」
房川「…ちょいと、こいつらと25号室で長話してくるからよ。この卓頼むわ。」
モブ2「了解っす!」

25号室
房川「…で、俺に聞きたいことってのは、いったいなんなんだ、若造」
大和「…昨日の襲撃事件について、ですかね。僕は今回の襲撃事件、裏社会の人間が関わってると考えてね。」
房川「…その根拠はあんのかい。」

大和「…具体的な根拠はありません。…ですが、襲撃された少女の話によると、気になる事が3つ程ありましてね。まず1つ目、襲撃してきた人物は現在LDSの塾生しか習えない筈のエクシーズ召喚を使用した事。…もちろん、襲撃してきた人物はLDSの塾生及び関係者ではない事はわかっております。2つ目は、通常のデュエルで本来アクションデュエルでしか発生しないはずの衝撃が発生した事。…この手段は現在調べている最中です。」
房川「LDSでもない奴が、エクシーズ召喚を操り、アクションデュエルでもないのに衝撃を与える…。エクシーズはともかく衝撃の方は、裏社会のデュエルじゃ、一般的な仕様だからな…。…で三つ目はなんだい?」

大和「…3つ目は、襲撃した人物はデュエル後、「博士」と呼ばれる人物と電話をしていた事です。…」
房川「…「博士」…。…確かに裏社会でそう呼ばれる野郎はいるが…。…若造、何で今回の事件を知りてぇんだ?こ」
大和「…少女を襲撃した人物が、うちの塾の生徒でね…。様子もおかしかったらしい。」
房川「…そういう事かい。そういう事なら話すしかないわな、「博士」
本名、経歴、年齢一切不明。誰がいつそう呼び始めたのも不明。分かっているのは、洗脳においては裏社会でも1、2を争う実力者だってことと…」
遊矢「…ことと?」
房川「最近、野郎は傭兵稼業のいかれた組織に所属したって噂を聞いた事だ。
戦闘員の確保の為にその組織でお前の生徒を洗脳したんじゃ…」
大和「…情報ありがとうございます。…もうそろそろLDSの会議に召集されているので…遊矢君、行くよ」
遊矢「え、あ、はい!」
房川「…戦うつもりなら気ぃ付けろよ。裏社会じゃ、既に融合、シンクロ、エクシーズが今や当たり前の様に使われている。
もしかしたら、ペンデュラムとやらも、研究され使用され始めているかもしれねぇ」

遊矢「ペンデュラムまで?!」
房川「裏社会は、表社会よりそういうデュエルの最新技術ってのは普及しやすいんだ。裏社会では「勝利を掴む力こそ全て」なんだ。負けたら財産から家族まで全てを失っちまう。裏社会で生き抜いていくにゃ、力を付けて勝ち続けるしかねぇ。融合だろうが、エクシーズだろうが…たとえイカサマだろうがな、勝つためならどんな手段を使ってでも勝つ。・・・それが裏社会の暗黙の掟だ。」
大和「…本当に今日はありがとうございました。」
房川「いいってことよ。」


遊矢(…気になる事が1つある…何故大和塾長は裏社会の人と交流が…)
大和「…遊矢君、今僕が何故裏社会の人と繋がりがあるのか?とか考えてる?」
遊矢「え!…はい。何故」
大和「僕は、一度光の道を踏み外した時期があってね。房川さんとは、その時期に戦った事がきっかけで知り合ったんだよ。」
遊矢「その時の勝敗は」
大和「…僕の惨敗だよ。1ターン目で何もできずに負けちゃってね。いわゆる1ショットキルって奴だ。」
遊矢「大和塾長が!?」
大和「あの人は、それ位強いって事だよ。…すこし急ごうか。会議の時間が迫ってるからね」

LDS会議室
(ガチャリ)
大和「…いや~、すいません。会議に少し遅れました。」
零児「12分の遅刻だ。大和塾長、シンクロの講師長から話しを聞いている」
大和「…、零児さん、連れも会議に参加するの許可してくれますか?」
遊矢「…」
零児「榊遊矢か…いいだろう。」
大和「…ありがとうございます。」
零児「…今回の会議には梁山泊塾の代表として、勝鬨も参加している。」
遊矢「勝鬨!何故お前が」
勝鬨「…本当は塾長が来る予定だったんだが、急に体調を崩されてな。代わりに会議に参加する為に特例で俺が来ただけだ。…呼ばれた理由も話しも大体聞いてる。」
零児「…本日、各コースの講師長と梁山泊そして念導学塾の塾長を招集し会議を開いたのは、他でもない。会議の題材はもちろん「襲撃事件について」だ。…御存じの通り昨日、襲撃事件が多発した。LDSだけでも報告を受けた生徒数は約500名以上。その内デュエルによって負傷し、病院に搬送されたのが約300名以上。」
勝鬨「天下のLDSも落ちぶれたもんだ。」
遊矢「勝鬨!」
零児「…その襲撃した犯人グループの多くが、エクシーズ、シンクロ、融合のいずれか1つを使用している事も我々の調べで判明している。犯人グループは我々以上の高度なデュエルの知識を有する人物が関わっているものと思われます。」
大和「…!知識を有する可能性の非常に高い人物が1人」
零児「‥その話を詳しくお聞きしたい」
大和「とある人物からの情報ですが、裏社会で「博士」の愛称で知られる人物です。彼は裏社会で「デュエル」も「洗脳」の技術に優れた人物です。そして、その人物は傭兵組織に所属して何かの研究を行っているという話も聞きました。今回の事件にこの人物…いえ、彼が所属する組織が深く関わっていると思います。」
零児「それは、信用できる情報か?」
大和「えぇ、確実に信頼できる筋からの情報です。…房川秋次郎、赤羽社長、あなたも聞いたことのあるはずの人物のはずです。」
零児「…あの人か…確かに。その人からの情報ならば、確実だろう。ならばその情報を元に捜査を…」

トバルカイン「重要そうな会議に不審なおじさんが失礼するよぉ~っとぉ~。」
大和「!」
零児「誰だ貴様!」
突然現れた人物に会議室にいた全員の視線が向けられた。
遊矢(この人…一切入ってきた気配を感じなかった…一体何者…)
トバルカイン「おぉ~怖い怖いぃ、そんなに睨まないでくれよぉ~、おじさんこうみえてメンタル弱いんだからよぉ~」
零児「どこから入って来た!」
トバルカイン「真正面からぁ~」
エクシーズ講師長「会議に呼ばれた私たち以外の立ち入りは警備員に禁止されていたはずだ!それに、ここまで監視カメラが何台もあって、警報がならないはずがないだろ」
トバルカイン「そんな大声出さないでくれよぉ~おじさん、二日酔いで頭が痛いんだからよぉ~。あんな「ざるな警備」おじさんにかかれば楽勝楽勝~。おじさん、魔法使いなんでぇ~。それにおじさん、上からの任務で来たわけだしぃ~」
零児「…任務だと…」
トバルカイン「…そうそうぅ~、まぁ、おじさんこれをここに置きに来ただけなんだけどねぇ~」
空いている机の上に、画面の付いた箱を置く
トバルカイン「…ポチッとなぁ~」
???『…い、通信がわ‥いな…、博士…早くした…』
博士『は‥ここを…うして‥これで良し…これで通信は良好のはずです』
大和「!」

数秒間の砂嵐の後画面に白い軍服を着る人物が現れる

???『いやはや、失礼した、LDS関係者諸君。』

零児「貴様は一体、何者だ。」

???→少佐『私か?私は…そうだな、「少佐」とでも名乗っとこうか。ついでに紹介しておこう。君たちの目の前にいる男は「トバルカイン少尉」だ。』
トバルカイン「どうもぉ~」
大和「…少佐とやらいくつか、なん個か質問はOKかな?」
少佐『…ほう、あなたは…元プロデュエリストの…。いいでしょう…答えられる範囲なら時間が来るまで何でも答えようではないか。』
大和「…まず最初の質問。貴方の組織に「星原美海」という少女が属しているますかね?」
零児「…!」
少佐「…星原美海…この少女の事かね?」
少佐は、一人の少女が映された写真を画面に映す。
大和「…!えぇ、この子の事です。」
少佐『属しているとも。彼女は私たちにとって貴重な人材だ。‥彼女の事について何か聞きたいのかね?」
大和「…1つだけ。彼女は自らの意思で「貴方の組織」に参加したのか?』
少佐『そうとも。「今の」彼女の意思だ。』
大和「…そうですか。」
少佐『…他に質問は無いかね?』
勝鬨「…貴様らの組織は一体、なんなんだ。」
少佐『…私たちの組織の名は「ラグラロク」だ。…半世紀ほど前から傭兵稼業をやっている。』
零児「私からの質問は2つ。貴様らの組織は、今回の襲撃事件に関わっているのか?お前たちの目的は一体なんだ?」
少佐『ふむ、まず前者の質問。事件に関わっているのか、という質問に対しては、ああ、関わっている。私たちは主犯だ。』
零児「…!」
少佐『そして後者の質問に対しては、私達の目的は…「ない」』
大和「目的が…ないだと?」
少佐「そうとも!私たちはただ「戦闘」ができれば良い!」
少佐と語る男は興奮気味に語りだす…
少佐「この世界には、目的の為にどんな手段をも厭わないというやつがいるが、私たちは違う!私たちは「戦闘」という手段を行えれば、いかなる目的だろうともかまいやしない!たとえ、それが「革命」だろうとも、「鎮圧」だろうとも「世界征服」だろうとも!戦闘、戦闘だ!戦闘こそ、私の、私たちが唯一生きていると実感できる唯一の時だ!素敵だろ?」
勝鬨「狂ってる…」
少佐『…?ほう、君たちが狂気を語るのかね?梁山泊代表。』
勝鬨「あぁ、お前狂っているよ!」

少佐『そうか、私たちの狂気は、梁山泊のデュエルが認めてくれるというわけだ。…ならば私も問おうじゃないか、君たちが信じるデュエルの正気は、いったいどこの誰が保証してくれる?私たちは裏社会の傭兵だ!これまでにいったい何人の人生を壊してきたと思ってる!暴力で両の掌が血に染まり、横たわる肉の塊をみて無邪気に喜ぶ集団にかね?いかれてる?なにをいまさら!半世紀ほどいうのが遅いぞ!よろしい!もう結構だ!ならば、私を、私の組織を止めてみろ!だが、私の敵はおまえ達梁山泊じゃない!すこし黙っててくれないか私の敵はお前じゃない!敵はLDSだけだ!…明日明朝、再び戦場の地にてお会いしよう、LDS!いや、赤羽零児!(ブツ)』

遊矢(…?!)「いつの間にか、おっさんがいない?!」
零児「!…逃したか」


舞網市
21時38分
スイレン「…よし、戦闘開始!戦闘員各自分散し、こどもだろうが大人だろうが手当たり次第、襲撃せよ!」
戦闘員「っは!」
修一「…ふぁあ~やっと開始か~。退屈だった分僕もたのしんでこなきゃね~」
スイレン「あぁ、本当の楽しみはこれから…血生臭い残虐な戦いの…なぁ!」


現在のイイネ数 71
作品イイネ
↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)

ター坊
ただ戦闘をしたい…。なんとも狂った集団。こんな連中相手に遊矢は戦い抜けるのか? (2015-08-12 07:15)
風鼠
ター坊さん、コメントありがとうございます。
多分、彼ら「ラグラロク」はもっと狂わせます(キャラ的にも、話的にも)ので、遊矢にとっては、デュエルに対する価値観から考え方の相違からきつい戦いになりますね~。 (2015-08-12 11:47)

名前
コメント

同シリーズ作品

イイネ タイトル 閲覧数 コメ数 投稿日 操作
112 第2話遊勝塾VS 念導学塾 デュエル01 1347 0 2014-10-12 -
81 第3話 VS 念導学塾 デュエル01後半 1000 0 2014-10-13 -
99 第4話VS念導学塾デュエル02 873 0 2014-10-14 -
44 第5話 VS念導学塾02後半 922 2 2014-10-19 -
54 第6話vs念導学塾02終盤 1108 1 2014-10-26 -
45 第07話vs念導学塾03 857 0 2014-11-30 -
66 第08話VS 念導学塾03中編 744 0 2015-01-18 -
82 第09話VS念導学塾03後編 717 0 2015-03-09 -
46 第10話動き出す陰謀 976 2 2015-04-23 -
42 第11話 崩れ去る日常 795 0 2015-05-30 -
107 第12話 襲い来る邪星 870 3 2015-07-05 -
45 第13話 裏社会との接触 755 0 2015-07-30 -
71 第14話 開始される闇の戦闘 769 2 2015-08-11 -
39 第15話 激突!ラグラロクVS2人の塾長 742 0 2015-08-12 -
57 第16話 雷神VS戦姫とサイコロ 761 2 2015-08-19 -
108 第17話 狂気じみた罰 768 0 2015-08-28 -
89 第18話竜の伝説 623 2 2015-09-10 -
82 第19話エンタメVS風船と傀儡VS竜 997 2 2015-09-11 -
38 第20話赤き竜の猛攻 802 2 2015-09-13 -
108 第21話 ラグラロクVS熱血 797 2 2015-09-22 -
115 第22話 可能性喰らう竜VS戦神 864 2 2015-09-23 -
109 第23話蘇りし邪悪なる意思 923 4 2015-10-25 -
64 第24話 最後の1体!時を止める青竜 688 2 2016-02-16 -
90 第25話絶望歌う歌姫 872 2 2016-03-10 -
170 第26話反逆の黒炎 1185 0 2016-05-29 -

更新情報 - NEW -


Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
Amazonバナー 駿河屋バナー 楽天バナー Yahoo!ショッピングバナー