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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第一話 サテライトの荒くれ者

第一話 サテライトの荒くれ者 作:海馬マジック

〝キーンコーンカーンコーン〟



授業の終わりを告げるチャイムがなった。
ここはデュエルアカデミア。デュエリストたちの養成所。


ずっと疑問に思ったんだけど、なんでチャイムの音がありきたりなの?ここデュエルアカデミアでしょ!
普通と違うんだから!

...どうでもいいけど。


ボクはデュエルアカデミア高等部の女子生徒 ツァン ディレ。

このデュエルアカデミアでも指折りの天才よ!
第一人称で「ボク」って言っているけど強がっているだけなのかも...って思う時があるんだよね。


さぁてと。
学校も終わったことだし、どこかに行こうかなぁ。


近々、このネオドミノシティでWTGPが開催されることになった。
大会でいい結果が出れば、ボクの成績も上がる。
でも、その大会ではパートナーが必要。

パートナーとデュエルとか超面倒なんだけど...。

あまり他人と喋らないボクはパートナー作りが未だできていない。

このままでは成績を残すことはできない!
一刻も早くパートナーを組まないと!


?「ツァンちゃん!」

ボクが教室から出ようとすると、いきなり声を掛けられた。


またアイツ!


女子に人気の 釜戸野 牧雄 だった。

またボクを誘いに来た!
確かに今はパートナーがほしいけど、コイツだけは絶対にイヤ!


釜戸野「あのさぁ...パートナーの件なんだけど。僕とどうだ...」

教室にはツァンディレの姿はなかった。



   ◇  ◇  ◇



ツァン「ふぅ~上手く逃げおおせた!あんなイチャイチャしてくる男子嫌いなのよ!」


1階の廊下まで来た。

もういいや。今日はすぐに帰ろ。


?「うあぁぁーー!!!」

帰路につこうとしていたボクの足がふと止まった。


何?向こうの方だ。


デュエルスペースで誰かがデュエルしているのかな?

ボクはコッソリ覗いた。


??「へへへ。ざまぁねぇなぁ!」


濃い眉毛とボサボサの黒髪をした男子生徒がいた。

目つきはものすごく悪く、悪人のような面構えだった。
オマケに制服も乱れている...。

さっき放ったセリフも含め、どうも好きになれない。


モブ「く...くそぉー!!なんなんだよぉーーー!!!」

デュエルで敗北したらしいその生徒は走ってデュエルスペースを出た。


濃い顔男「へん!サテライト出身だからといいオレを馬鹿にするからだ。当然の末路だぜ!」

え?サテライト出身?
...だからこんなに性格が歪んでいるの?


ボクが考えていると、その生徒に声を掛けられた。

濃い顔男「おい、そこの女!さっきからなんだ!オレのことを見やがって!気に食わねぇ...」


ヤバ!
見つかった!!


濃い顔男「お前もオレを変な感じに見るのか...やっぱ、サテライトとネオドミノシティが繋がったところで何も変わりゃしなかった...サテライト出身だからといい、侮蔑のまなざしを送ってくる...」


...何よ。

ツァン「あんたねぇ!このボクに対して態度がデカすぎるのよ!」

濃い顔男「はぁ?意味不明。何が言いたいんだ?」


うん、確かに意味不明。
イラついて声が滑った。
でも、ここでボクの面子が潰れるのはなんとしてでも食い止める。

このムカつく奴をコテンパンにしてやるんだから!


ツァン「デュエルよ」

濃い顔男「デュエル?...何でそうなる。まあ、いい。二度とサテライト出身だからといって、馬鹿にできなくしてやるよ!」


絶対に勝つ!



 ◇  ◇  ◇



ツァン「よぉ~し!準備OK」

濃い顔男「恐れおののけ!」


「「デュエル!」」



■ツァン 先行
LP4000 

■濃い顔男 後行
LP4000




・1ターン目・


ツァン「ボクのターン!ドロー」

中々いい手札じゃん。まずは...。

ツァン「この子で。『六武衆―ザンジ』を召喚』



〇『六武衆―ザンジ』 光属性
✪4
【戦士族・効果】
攻1800/守1300

◎自分フィールド上に「六武衆-ザンジ」以外の「六武衆」と名のついたモンスターが存在する限り、このカードが攻撃を行ったモンスターをダメージステップ終了時に破壊する。このカードが破壊される場合、代わりにこのカード以外の「六武衆」と名のついたモンスターを破壊する事ができる。



濃い顔男「六武衆か...シブいな」

ツァン「う...うるさいわね!カードを1枚セットしてターンエンド!」



ツァン LP4000
手札4
■『六武衆―ザンジ』
□セットカード1




・2ターン目・


濃い顔男「オレのターンになったみたいだな。ドロー!くっくっく...モンスターをセット。カードを2枚伏せてターンエンド」



濃い顔男 LP4000
手札3
■セットモンスター1
□セットカード2




・3ターン目・


動きナシか...。
でも、2枚ある伏せカードが怪しい...。

ツァン「ボクのターン。ドロー!」

きたきた。

ツァン「ボクは永続魔法『六武衆の結束』を発動!」



〇『六武衆の結束』
永続魔法

◎「六武衆」と名のついたモンスターが召喚・特殊召喚される度に、このカードに武士道カウンターを1個乗せる(最大2個まで)。このカードを墓地に送る事で、このカードに乗っている武士道カウンターの数だけ自分のデッキからカードをドローする。



こっからめちゃくちゃ展開するもんね。


ツァン「来て!『六武衆―カモン』」



〇『六武衆―カモン』 炎属性
✪3
【戦士族・効果】
攻1500/守1000

◎自分フィールド上に「六武衆-カモン」以外の「六武衆」と名のついたモンスターが存在する限り、1ターンに1度だけ表側表示で存在する魔法または罠カード1枚を破壊する事ができる。この効果を使用したターンこのモンスターは攻撃宣言をする事ができない。このカードが破壊される場合、代わりにこのカード以外の「六武衆」と名のついたモンスターを破壊する事ができる。



ツァン「『六武衆の結束』の効果発動!「六武衆」と名の付いたモンスターの召喚により、武士道カウンターを1つ乗せる!」

まだまだ!

ツァン「はいはーい。ボクのフィールドに「六武衆」と名の付いたモンスターがいるので、手札から『六武衆の師範』を特殊召喚!」



〇『六武衆の師範』 地属性
✪5
【戦士族・効果】
攻2100/守800

◎自分フィールド上に「六武衆」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。このカードが相手のカードの効果によって破壊された時、自分の墓地に存在する「六武衆」と名のついたモンスター1体を手札に加える。「六武衆の師範」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。



ツァン「『六武衆の結束』に武士道カウンターを乗せる!これでカウンターは2つ。ここで『六武衆の結束』の効果を使う!このカードを墓地に送り、乗っていた武士道カウンターの数だけドロー!」

これで2枚ドロー。
いい感じにカードが来る。


ツァン「自分フィールドに「六武衆」が2体以上いるので、このカードを特殊召喚!いくよ!ボクの切り札『大将軍 紫炎』!」


フィールドに雄々しき武者の姿が現れる。

うん。いつ見てもカッコ良い!



〇『大将軍 紫炎』 炎属性
✪7
【戦士族・効果】
攻2500/守2400

◎自分フィールド上に「六武衆」と名のついたモンスターが2体以上存在する場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手プレイヤーは1ターンに1度しか魔法・罠カードの発動ができない。このカードが破壊される場合、代わりにこのカード以外の「六武衆」という名のついたモンスターを破壊する事ができる。



濃い顔男「ち!どんどん出てきやがる...」


へへー。
どう?ボクの力。

ツァン「今更謝ったって、許してあげないよ!」

濃い顔男「謝るかよ」


相手にはセットカードがあるけど、迷ったって仕方がない。
ここは...攻める!

ツァン「バトルフェイズ!『六武衆―ザンジ』でセットモンスターを攻撃!」

セットカードは発動しなかった。


セットモンスターは『仮面竜』。



〇『仮面竜』 炎属性
✪3
【ドラゴン族・効果】
攻1400/守1100

◎このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。



ツァン「ドラゴン族デッキね」

いかにも男の子が作るデッキって感じ。


●『六武衆―ザンジ』攻1800→『仮面竜』守1100〝破壊〟



濃い顔男「ザンジの効果はダメージステップ終了時だ。この場合は戦闘破壊になる」

ツァン「分かっているわよ!」

濃い顔男「じゃあ、『仮面竜』の効果を使うとするか...デッキから『仮面竜』を守備表示で特殊召喚!」


デッキを圧縮する気ね...。
でも!

ツァン「『六武衆―カモン』で攻撃!」


●『六武衆―カモン』攻1500→『仮面竜』守1100〝破壊〟



濃い顔男「またまた『仮面竜』の効果発動だ!デッキから『仮面竜』を守備表示で特殊召喚!」


ツァン「続けて攻撃!『六武衆の師範』!」


●『六武衆の師範』攻2100→『仮面竜』守1100〝破壊〟



濃い顔男「『仮面竜』の効果だ!デッキから『ドレッド・ドラゴン』を守備表示で特殊召喚!」



〇『ドレッド・ドラゴン』 炎属性
✪2
【ドラゴン族・チューナー・効果】
攻1100/守400

◎このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキからレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を手札に加える事ができる。



ツァン「もう!『大将軍 紫炎』で攻撃!」


●『大将軍 紫炎』攻2500→『ドレッド・ドラゴン』守400〝破壊〟



濃い顔男「『ドレッド・ドラゴン』の効果!戦闘破壊時、デッキからレベル3以下のドラゴン族モンスターを手札に加える。オレは『ミンゲイドラゴン』を選択」



〇『ミンゲイドラゴン』 地属性
✪2
【ドラゴン族・効果】
攻400/守200

◎ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、このモンスター1体で2体分のリリースとする事ができる。自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果は自分の墓地にドラゴン族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。この効果で特殊召喚されたこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。



く...!
ボクともあろう者が1ダメージも与えられないなんて...!

ツァン「カードを1枚伏せてターンエンド!」



ツァン LP4000
手札2
■『六武衆―ザンジ』『六武衆―カモン』『六武衆の師範』『大将軍 紫炎』
□セットカード2




・4ターン目・


濃い顔男「オレのターン。面白くなってきたぜ...ドロー」


ツァン「ちょっと!そんな余裕かいている暇あるわけ?それともハッタリ?」

濃い顔男「なわけwwオレは魔法カード『二重召喚』を発動!」



〇『二重召喚』
通常魔法
◎このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。



ツァン「『二重召喚』...!?」


濃い顔男「俺は通常召喚を二回行える。『ミンゲイドラゴン』を召喚」


何か来る...!


濃い顔男「いくぞ...!2体分の生贄となる『ミンゲイドラゴン』を生贄に捧げ...」


〝ゴゴゴ...ゴゴゴ...ゴゴゴ...〟


何?この威圧感は...ソリッドビジョンの誤作動?
大地から伝わってくるような感じ...。
よく分からないけど何か大物が来る...!


濃い顔男「いくぞぉ!デュエルモンスターズの支配者の一角!目障りな敵を粉砕だ!『青眼の白龍』!!」



えええぇぇぇーーーー!!!


濃い顔男「これが...これが世界に3枚しかないという『青眼の白龍』だぁ!!」



〇『青眼の白龍』 光属性
✪8
【ドラゴン族】
攻3000/守2500

○高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。



なんでコイツが伝説のカードを!?しかも、世界に3枚しかないというのに!!
サテライト出身でこんなレアカードを手に入れられるハズが...。


濃い顔男「さらにオレは『滅びの爆裂疾風弾』を発動!!」



〇『滅びの爆裂疾風弾』 
通常魔法

◎自分フィールド上に「青眼の白龍」が表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。このカードを発動するターン「青眼の白龍」は攻撃する事ができない。



げぇぇ...しかも!


青眼の白龍が強大なブレスを吐く。
六武衆たちは鎧もろとも粉砕された。

〝ババババ...〟


濃い顔男「お前のフィールドのモンスター全滅!!」


ツァン「ク...!ボクは破壊された『六武衆の師範』の効果を発動!墓地から『六武衆の師範』を手札に加える!」


濃い顔男「どうした?サテライトのクズのくせに伝説のカード持ちだというのが衝撃だったか?」

ツァン「うるさい!」


濃い顔男「『滅びの爆裂疾風弾』が使われたターン、『青眼の白龍』は攻撃できない。カードを1枚セットしてターンエンド」



濃い顔男 LP4000
手札0
■『青眼の白龍』
□セットカード3




・5ターン目・


ツァン「ボ...ボクのターン!ドロー!」


で...伝説のカードがなんだってのよ!
要は勝てばいいだから!


ツァン「永続魔法『六武衆の結束』!」

濃い顔男「またか...」

ツァン「そして罠カード『六武衆推参!』を発動!」



〇『六武衆推参!』
通常罠

◎自分の墓地に存在する「六武衆」と名のついたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。



ツァン「ボクはこの効果で墓地から『六武衆―ザンジ』を呼び戻す!この瞬間、『六武衆の結束」に武士道カウンターが乗る!」


巻き返す!

ツァン「手札から『六武衆の師範』を呼ぶ!武士道カウンターがもう1つ乗る!武士道カウンターが2つ乗った『六武衆の結束』を墓地へ送って、2枚ドロー!」


手札が5枚になった。
順調。


ツァン「自分フィールド上に「六武衆」が2体以上いるので、『大将軍 紫炎』を手札から特殊召喚!」


濃い顔男「また、ぞろぞろと...」


ツァン「そしてモンスターを1体伏せる」


濃い顔男「モンスターが揃っても攻撃力が青眼に届かないぜ」


ツァン「馬鹿じゃないの?ボクが無意味な行動に出るわけないでしょ?」永続魔法『連合軍』を発動!」



〇『連合軍』
永続魔法

◎自分フィールド上に表側表示で存在する戦士族・魔法使い族モンスター1体につき、自分フィールド上の全ての戦士族モンスターの攻撃力は200ポイントアップする。



ツァン「場の戦士族は3体!よって上昇値は600ポイント!」


●『六武衆―ザンジ』攻1800→2400
●『六武衆の師範』攻2100→2700
●『大将軍 紫炎』攻2500→3100


濃い顔男「なんてこった!」


ツァン「お情け無用!『大将軍 紫炎』の攻撃!」


仲間の力を得た大将軍が伝説のカードを斬る!...と思いきや...。

濃い顔男「罠発動!『バーストブレス』!『青眼の白龍』を生贄に捧げ、青眼の攻撃力...3000以下の守備力しか持たないモンスター共を消し去る!!」



〇『バーストブレス』
通常罠

◎自分フィールド上のドラゴン族モンスター1体を生け贄に捧げる。生け贄に捧げたモンスターの攻撃力以下の守備力を持つ表側表示モンスターを全て破壊する。



ツァン「伏せカードがこんなカードだったなんて!?」


「六武衆」たちはまたも全滅。

〝ズバババ...〟


ツァン「『六武衆の師範』の効果を使う!師範を手札に」


「六武衆」の持つ破壊身代わり効果がさっきから使えない!
全体除去ばかり使ってきてホント腹立つ!

またキレイに一掃されちゃった...いや!

ボクのフィールドにはさっき伏せたセットモンスターが生き残っていた!

ボクを守って!


ツァン「カードを2枚セットしてターンエンド...」


お互い、LPが減らない...。



ツァン LP4000
手札1
■セットモンスター1
□セットカード4




・6ターン目・


濃い顔男「オレのターン!ドロー!」

手札1。


濃い顔男「よし!魔法カード『青眼の壺』発動!」



〇『青眼の壺(ブルーアイズ・ポット)』(オリカ)
通常魔法

◎自分の墓地かフィールドに『青眼の白龍』が存在する場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。このターンのエンドフェイズ時、自分は手札2枚を捨てる。『青眼の壺』は1ターンに1枚しか発動できない。



濃い顔男「オレの墓地には『青眼の白龍』がいるので、2枚ドロー!」

手札を増やしてきた!


濃い顔男「魔法カード『トレード・イン』!」



〇『トレード・イン』
通常魔法

◎手札からレベル8のモンスターカードを1枚捨てる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。



濃い顔男「手札から『青眼の白龍』を捨て、2枚ドロー!」


えええぇぇぇーーー!!!(パート2)

2枚目ぇーーー!!?


濃い顔男「これはいい手札だ。このデュエル、もらったぜ!」

ツァン「な...なんですって!!」


しかも、ここにきて勝利宣言だなんて!


濃い顔男「オレは墓地の『ミンゲイドラゴン』の効果を使わせてもらうぜ!オレのフィールドにモンスターがいないので、墓地から『ミンゲイドラゴン』を特殊召喚!」


また、大物が来るの!?


濃い顔男「『ミンゲイドラゴン』をリリース!地の底から湧き上がる竜の咆哮!この声をきけ!『青眼の白龍』!」

えええぇぇぇーーー!!!(パート3)

3枚目ぇーーー!!?


濃い顔男「驚くのはまだ早い!オレは罠カード『リビングデッドの呼び声』を発動!墓地の『青眼の白龍』1体を復活!さらに、これにチェーンして、速攻魔法『銀龍の轟咆』!墓地に存在するもう1体の『青眼の白龍』を復活させる!」



〇『リビングデッドの呼び声』
永続罠

◎自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。



〇『銀龍の轟咆』
速攻魔法

◎自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。「銀龍の轟咆」は1ターンに1枚しか発動できない。



たった1ターンでフィールドに3体の『青眼の白龍』が並んだ。

世界に3枚しか存在しないカードを3枚場に揃えたのだ。


濃い顔男「ククク...圧巻だなぁ!バトルだ!『青眼の白龍』でセットモンスターを攻撃!滅びのバースト!」

ツァン「させるもんですか!罠カード『聖なるバリア-ミラーフォース―』!」



〇『聖なるバリア―ミラーフォース―』
通常罠

◎相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスターを全て破壊する。



ツァン「伝説のカードもこれで終わりだわ!」

青眼の攻撃が光の波動により、はね返される。

濃い顔男「それだけか?」

ツァン「え?」

濃い顔男「必殺の手はそれだけか?カウンター罠『王者の看破』!!」

ツァン「!?」



〇『王者の看破』
カウンター罠

◎自分フィールド上にレベル7以上の通常モンスターが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。



濃い顔男「オレのフィールドにレベル7以上の通常モンスター『青眼の白龍』がいるので、聖バリの発動を無効!そして破壊!!」

ボクの最後の秘策が...!!

はね返された波動を青眼がさらに跳ね返す。

〝バーン〟


濃い顔男「攻撃は続行中!」


セットされていたモンスターがリバースされる。

『ツンドラの大蠍』



〇『ツンドラの大蠍』 地属性
✪3
【昆虫族・効果】
攻1100/守1000

○砂漠ではなく、ツンドラに分布する珍しい真っ青なサソリ。



濃い顔男「ん?『ツンドラの大蠍』?なんでこんなバニラモンスターを...」

ツァン「...(汗」


そうこう言っている内に『ツンドラの大蠍』は『青眼の白龍』に瞬殺された。


●『青眼の白龍』攻3000→『ツンドラの大蠍』守1000〝破壊〟



これでボクのフィールドはガラ空き...。

濃い顔男「これで終わりだ!ダブル・ブルーアイズ!喝采のダブルバースト・ストリーム!!」


2体の伝説のモンスターのダイレクトアタック。


ツァン「キャアアアァァァーーー!!!」

ツァン LP4000→0


濃い顔男「オレの勝ちみたいだなぁ!!!」



濃い顔男 WIN



 ◇  ◇  ◇



濃い顔男「筋は結構良い。だけど、このオレに勝つことはできなかったようだな」


...。


濃い顔男「...どうした?ショックで喋ることができなくなったか?」


ツァン「貸して!」

濃い顔男「うお!オレのブルーアイズを!返しやがれ!」

ツァン「...これ、本当に本物?」

濃い顔男「な!?疑うのか!!これは正真正銘、本物のブルーアイズだぞ!あの海馬社長が使っていた3枚のブルーアイズ...世界にたった3枚しかないものだ!」


ツァン「なんで伝説のレアカードをあんたが持っているのよ!しかも、世界に3枚しかないカードを全部!」


濃い顔男「ククク...知りたいか?オレは海馬社長に最も信頼されていた部下 磯野の息子 天賀山 玄!そしてこの3枚のブルーアイズは海馬社長から託されたんだ」


なおさら、えええぇぇぇーーー!!!



>つづく






◆今回の目玉カードのコーナー◆


ツァン「このコーナーでは、ボクが今回出たカードについて紹介するよ!今回の一番の目玉カードはコレ!」


『青眼の白龍』


ツァン「遊戯王をやっている者ならば誰もが知っている...ハズよ!遊戯王をやっていない人もこのカードの名前くらいは聞いたことはあるかしら。初期の遊戯王ではかなり目立つ高攻撃力3000を初めて身に着けた、まさに遊戯王の看板モンスターよね!」






◇今回の新オリカ紹介のコーナー◇


玄「このコーナーでは、ストーリーに出てきたオリカを主人公のオレが紹介するぜ!今回の新オリカは1枚」


『青眼の壺』


玄「フィールドか墓地に『青眼の白龍』がいれば、ノーコストで2枚もドローできる鬼畜ドローカードだ!エンドフェイズにはカードを2枚捨てる代償があるが...それでも強い...!今じゃ、墓地肥やしなんざ簡単にできるからな。条件も楽々クリアだ。あの女の前では威張っていたが、実は運に頼っていたぜ...」






●海馬コーポレーション

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