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DX 学院の姫君 十和野ななせ

黒壱(クロイツ)さん の作成したオリジナルカードです。


DX 学院の姫君 十和野ななせ
種類・種族 カテゴリー名
【サイキック族/ペンデュラム/効果】 ダブルクロス
属性 レベル 攻撃力 守備力
6 1200 2200
5 5
「DX学院の姫君十和野ななせ」の②③のP効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分は「DX」モンスターしか特殊召喚できない。この効果は無効にされない。②:自分メインフェイズに、自分フィールドの「DX」モンスター1体を対象として発動できる。対象のモンスターの上に絆カウンターを1つ置く。③:手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「DX学院の姫君十和野ななせ」以外の「DX」モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
「DX 学院の姫君 十和野 ななせ」の①②③のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分がダメージを受けなかったターンのエンドフェイズに発動できる。このカードの上に絆カウンターを2つ置く。②:このカードの上に置かれた絆カウンターを1つ取り除き、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。対象のカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。③:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「ダブルクロス」カード1枚を墓地に送る。選んだカードが「DX」モンスターの場合、代わりにエクストラデッキに表側表示で加えることができる。
作者 作成日時
黒壱(クロイツ)さん 2016/08/11 19:42



黒壱(クロイツ)
「な、長かった。
何でこう長くなってしまうんでしょう。
それはともかく、お嬢様先輩枠の人です。


主人公の親友・友里からの評価:
「んん? 十和野先輩について聞きたいだぁ? お前先輩を狙ってんのか? やめとけファンに殺されるぞ」
「十和野ななせ、十和野学院高校3年生。身長165センチ、体重53キロ。スリーサイズは上から88のD、62、90。ヒューッ、是非とも見てみたい!」
「スポーツ万能頭脳明晰、美人でしかも奥床しい謙虚で清楚な性格だ。完璧超人って本当にいるんだなぁ」
「この学院の創始者のお孫さんだそうだ。実家の十和野家はこのあたり一帯を治めてた武家で、元は由緒正しい清和源氏の系列らしい。学院資料館に記録もある」
「家族構成は祖父、両親、それから現在行方不明中のお兄さんがいる。お兄さんは北斗(ほくと)って名前で、3年前に出奔してそれっきりらしいな」
「好きなものは猫と……極秘情報だが、結構アニメとかラノベが好きらしいぞ。ソースは秘密だ。嫌いなものは犯罪行為。趣味は読書。良く図書室に居るところを目撃されているな」
「噂だが、男子が2人がかりで運ぶ重たい荷物を、1人で軽々持ったとか……ま、あのお姫様がそんな怪力とか、マジ話なわけ無いよな!」




図書室の扉を開けた僕は、鼻をくすぐる香りに気付いた。独特の、しかし不快にならない不思議な香りである。
広大な図書室。この学院でもかなり充実した施設のひとつだ。
いつも使っている一角に向かうと、案の定そこには先客の姿がある。
「くぅ……すぅ……」
眠り姫がいた。
色素の薄い肌とまっすぐな長い髪が、傾き始めた午後の光に照らされている。シルバーフレームの眼鏡が水面のように光を受けて、嫋やかに伏せられた瞼を奥床しく隠していた。
手許には読みかけの文庫本。どうやら読んでいる最中に居眠りしてしまったようだ。
十和野ななせ、通称ナナ先輩のこんな無防備な姿は珍しい。基本的に、彼女はいつも完璧に振る舞う。ただ、僕に対しては気を許してくれているようで、少し特別な顔を見せてくれる。自惚れでなければ、の話だが。
この図書室にいる間は何故か取り巻きが近付かない。だからこんな緩んだ状態なのだろう。訊きたいことがあったのだが、これを起こしてしまうのは申し訳ない。
「やれやれ。自分でどうにかするか……」
ふと気付くと、先輩の口許からつぅ、と輝く雫が溢れようとしていた。
「いかん」
ハンカチを取り出し、そっと彼女の艶やかな唇に添えた。
「んっ……」
瞼が震え、眠り姫が目を覚ました。
「おや、起こしてしまったようですね、姫」
「はれぇ……◯◯さん……? おはようございます……」
蕩けたような顔で微笑んだナナ先輩だったが、ふと僕の手にしたハンカチに目を留めた。
唇に手をやり、その違和感から事態を察したのだろう。白い肌が見る間に茹で上がる。
「あ、あのっ。今わたくし……」
「いえ、何もありませんでした。学院の姫君、ナナ先輩が涎を垂らして居眠りしていたとかそんなはしたない姿見せるわけ無いじゃないですか。それはさておき、このハンカチは洗わず家宝にしますね」
「い、いやぁっ! ダメです許しませんっ! 洗いなさい洗わせて下さいっ!」
涙目で飛び付こうとするも、机に阻まれて突っ伏す。
「ははは、いやぁ貴重なものを見ました。写メって待ち受けにすれば良かったなぁ」
「ううっ、一番見せたくない方に恥ずかしいところを……これは口封じをするしかありませんね」
「その唇で塞いでくれるなら喜んで差し出しますよ」
「そういうからかい方は辞めて下さい。どう反応したら良いのかわかりません……」
真っ赤になった顔を手で覆う。細い指先から目を覗かせてこちらを睨む姿は、可愛らしいが少し迫力がある。
「心配しなくとも、他の誰にも口外するつもりはありませんよ。したところで何のメリットも無い。……いや、ナナ先輩を脅して好きなように出来るかも」
「捩じ切りますよ?」
笑顔で言う。
何をかは恐くて訊けない。
「……で、でも◯◯さんに無理やり云々というシチュエーションは、ちょっと興味あるかも知れません……」
「もしもし? 下心が口から出てますよ?」
「あうっ!?」
慌てて口を塞ぐ。
こんな隙だらけで、良く完璧超人だとか言われるものだ。ちょっと俄かに信じがたい。
「ナナ先輩の寝顔は素敵なので、恥じる必要は無いですよ。例えるなら夏目漱石の『夢十夜』みたいな」
「第一夜の話ですか? それだとわたくし死んでしまうような……」
「大丈夫、百年経ったらまた会えます」
「……貴方のような意地悪な方を、百年も待たせておく自信がありません」
「先輩がもう少しサービスしてくれたら、百年だろうが千年だろうが待ちますよ」
「ほ、本当ですか? わたくしを待ってくれるのですか?」

さて……。

①:冗談です。
②:本気です。
③:もちろん、他の子も一緒で良ければ。
④:今から先輩がしてくれるサービス次第です。



「それで、今日はどうなさったのですか?」
おっと。先輩と話すのが楽しすぎて忘れていた。
「猫の飼い方を教えて欲しいんですよ。今朝、子猫と運命の出会いをしまして。先輩飼ってましたよね?」
「まぁ! はい、飼ってますよ。お役に立てれば良いのですが……その子猫ちゃんは生後何か月ぐらいなのですか?」
「いえ、それはちょっとわからないですね。一応毛布とミルクは出しておいたんですが」
「いけません! こんなところで話し込んでいる暇はありませんよ、早く会いに行きましょう!」
「今からですか?」
「もちろんです。まだ生まれて間も無いなら、放置しておいては危険ですもの。……決して◯◯さんの家にすぐにでもお邪魔したいというわけでは無いですよっ。お邪魔しても構わないですか構いませんよね!?」
「構わないんですが落ち着いて下さい」
がたがたと立ち上がり、ふんす、と鼻息荒く言い訳する先輩。
まぁ言っていることは正しいので、お言葉に甘えることにした。
「爺やに頼んで車を出してもらいましょう。ハリーですハリーハリーっ!」
「図書室ではお静かに……」



「はあぁっ、かわいいです……」
「ナナ先輩も可愛いですよ」
普段なら顔を真っ赤にして動揺する筈の言葉に耳も貸さず、先輩は蕩けた顔で子猫の肉球をぷにぷに触っている。弄りがいが無いと言うか何と言うか。
子猫は一応独り立ちできる年齢だったようで、緊急の処置などは必要なかった。代わりに部屋がしっちゃかめっちゃかにされていて閉口したが、まぁ可愛いものは正義だから仕方ないのだ。
「やっぱりこの年頃の子が最高ですね。ウチの子なんてぷっくぷくに丸くなっちゃって、性格も凄くふてぶてしいんですよ? ……あぁ、子猫と遊んでいると心がぴょんぴょんしますっ」
「何だか知能指数の低下が見られるんですが、それで良いんですか先輩……」
「良いんですよぅ。うりうり、ここが良いのですか〜?」
このまま先輩の暴走ぶりを見ていても飽きないが、さすがに心が痛くなってきた。
その時折良くというべきか、玄関が開く音が聞こえた。
「ただいま〜、じゃなくてお邪魔しまーす。◯◯、ドアの鍵ちゃんとかけておかないと危ないよーっ」
仄である。
……おや? そう言えば2人は顔を合わせたことがあっただろうか。
「先輩、ナナ先輩。少し良いですか?」
「えへへ〜……はっ」
戻ってきた。
「は、はい何でしょう? わたくしはしょうきにもどりました」
「それ戻ってない」
おもむろに子猫をクッションに乗せ、背筋を正してこちらに向き直る。必死で取り繕っているが、口許が引き攣ってるぞ。
「仄が来ました。僕の友人なのですが」
「えっ、赤槻さん?」
「誰かお客さんいるのー?」
がちゃ。居間の扉が開き、赤髪の幼馴染みが顔を出した。
2人の目が合う。
「…………」
「…………」
沈黙。
「……お邪魔しました」
「あああ、待って下さい赤槻さん、誤解ですっ!?」
「……何で支部長がここに」
「す、すいません。お二人が親しい仲とは知らず……」
ジト目の仄と、恐縮する先輩。不思議な光景だ。
「2人は知り合いだったのか。紹介する手間が省けたな」
「てやっ」
のほほんとした僕の言葉に、仄は足刀を蹴り出した。こめかみにつま先の直撃を受けてもんどりうつ。
「……今のは痛かった。痛かったぞ」
「黙りなさい女誑しっ! 鐡さんだけじゃなく十和野先輩にまで手を出して!」
「人聞きが悪いな。僕はうっかり女性に話しかけることも出来んのか」
「そうじゃないけど、そうじゃないけどもう! 何か色々アレなのっ!」
「あ、あの赤槻さん。その辺りにしてあげて下さい。わたくしが彼の誘いに舞い上がってしまったのが悪いので……」
「ナナ先輩、さりげなく誤解を招く言い方しないで下さい」
「……う〜」
納得行かなそうな顔のままで、しかし矛を収めて僕を助け起こす仄。
「……ごめんね、痛かった? たんこぶ出来てない?」
「重傷だ。仄と先輩にナデナデしてもらわねば命に関わる」
「うん、重症なのは前からかな」
言いながら、律儀にこめかみを撫でてくれる仄。チョロ、もとい良い奴である。
微妙に先輩が羨ましそうな顔をしている。撫でてくれても一向に構わんのだが。
とりあえず場が落ち着いたところで、万能解説呪文カクカクシカジカを唱える。
「……なるほど、先輩と◯◯は猫好き友達なんだ」
膝の上に乗せた子猫の前足で遊びながら、仄が言う。
「うむ。それで今日は助言をお願いしようと呼んだのだ。決してそれに乗じて良からぬことをするつもりだったわけではないぞ」
「えっ?」
先輩が意外そうな顔をした。ちょっと待て何だその反応は。
再び仄が胡乱気な表情になるが、さすがに突っ込みは無かった。
「あたしの方は、とりあえず子猫の様子を見に来たのと、後これ昨日の我が家のカレーの残りね。作り置きで悪いんだけど」
「まったく構わない。一晩寝かせた方がカレーは美味いのだ。しかし、何か所用でもあるのか?」
「鐡さんに街の案内をしてあげようと思って」
「これからか? もうすぐ日も暮れるが、土日ではいかんのか」
「出来るだけ早い方が良いと思って。……構いませんよね、先輩?」
「はい、沙更ちゃんのこと宜しくお願いします」
……最近身内の人間関係に驚くことが多いのだが、ここの2人も関係があったのか?
「鐡さんは十和野先輩の遠い親戚で、今先輩と一緒に住んでるんだって」
「はい、そうなんですよ」
遠い親戚……胡乱な言葉だが、十和野家の大きさを考えるとあり得るのかも知れん。
「まぁ、そういうことなら良いのだが。最近何かと物騒だというし、僕も同行しようか?」
「気持ちは嬉しいけど逆に足手まといなので、のーせんきゅう。ゆっくり猫の相手をしてて欲しいな。……あ、そう言えばその子、名前はどうするの?」
「む。そうだな……」
何と言う名前にしたものか。

①:ネコ
②:タマ
③:ホノカ
④:ナナ
⑤:ササラ
(2016-08-11 19:42)

名無しのゴーレム
「遊戯王とは全く関係ないところでSSにしたらどういう反応を受けるんだろうなぁ……と、圧倒的な文量を読みながらぼんやりと思っていました。姫君と見て高嶺の花系かな? と思ったら割と接しやすい感じでほっこり(主人公にだけなのかもしれませんが)。選択肢は③、④で行きましょう。おふざけが好きっぽい主人公ならこんな感じの言動をしそうな気がします……というか主人公に個性がつきすぎて選択肢の意味が無いような気も。ギャルゲというよりひぐ〇しの男主人公を動かしてるみたいな気分です。
P殺しとも言えるフリーチェーンの魔法罠破壊のモンスター効果。P効果でリクルートも行えるので、状況に応じて使い分けていきたいところです。」(2016-08-11 22:39)

海藻
「漂うラブコメ臭。最初のシリアスどこいった。
Pゾーンにあればカウンターをデメリット無しに乗せることができ、手札1枚からリクルートも可能とかなり便利なカード。モンスターゾーンにある時はサイクロンとして活躍しつつ、破壊されればサーチかリクルートを行えるのも強力です」(2016-08-11 22:48)

黒壱(クロイツ)
「名無しのゴーレムさん>
返信遅れて申し訳ないです。
ひぐらしの原作はやったことないんですよね〜。絵がアレだから……。


選択肢:5-③
ナナ先輩はがっくりと肩を落とした。
「そういうオチだと思いました……」

選択肢:6-④
「じゃあナナで」
「ええっ!?」
「だ、ダメそれは。色んな意味でダメ」
「何故だ?」
「何故ってそれは」
仄は微妙な顔で先輩を見た。
「先輩、何か言ってあげて下さい。このままじゃ先輩ペットにされちゃいますよ!」
「……ペット。◯◯さんのペット……うふふ、一緒のベッドで寝たり、抱き締められて可愛がられたり、あんなことやこんなことも。うふふ……」
「既にダメなことになってるッ!?」
「はっ?」
戻ってきた。
「ご、ごめんなさい。わたくしには刺激が強すぎました……」
よくわからないが、とりあえず保留となった。」(2016-08-16 11:08)

黒壱(クロイツ)
「海藻さん>
シリアスの伏線はばら撒かれています。(・ω・)ノ
今回は指揮官としての能力が優先されているので、リクルートなどの状況に応じた部下の運用が主になってます。」(2016-08-16 11:17)


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