擬人の少女 クーシャ

にゃる
「何気にレアな水属性機械族。だから何だ。

クーシャ…本名・クタリエラ・ベルモント。アンドロイド。携帯ではない。
人間にそっくり。青い瞳とホワイトな髪は何かもう神々しさも感じる。141cm、体重は要望により非公開。70-55-73の哀れなほど薄っぺらな……と言いたいが身長的にはそれほど酷くも……ない？

「皆さん、おはようございます」
元気な声で教室に入ってくるのは、私と祀里ちゃんのクラスを担任している先生、アナスタシア・イリイーニシュナ・パブロワ先生。今年で40代らしいが、見た目的には高校生どころか中学生でも通用する。身長は150cm。ちなみに子持ち。見た目は子どもでも、１１国籍のこのクラスを担任するだけあって語学には堪能だ。英語、独語、仏語、スペイン語、ポルトガル語、母語の露語、アラビア語、タミル語、伊語、中国語、日本語、その他諸々２８ヶ国のマルチリンガルだ。そんな先生の後ろに、誰かがくっついてきていた。
アナスタシア先生よりも小さい背、先生と同じように真っ白な肌。しかし、まるで作り物のように光る眼は鮮やかな瑠璃色をしていた。
「今日は皆さんに転入生を紹介しますね」流暢なクイーンズ・イングリッシュで話す。
転入生は耳元で浮くバレッタをぴこぴこ動かしながら、ホワイトボードに備え付けのペンで名前を書く。……読めないロシア語筆記体で。教室の皆が困惑。読めない。本気で。何処で切るのかとか、どれがどの文字かとか、まるで分からない。全く。さっぱり。それに気づいたのか、少女は筆記体を消し、アルファベット、アラビア文字、キリル、日本語で名前を一通り書き、向かい合った。
「ワタシの名前、識別番号はDEF-400、個体名《クタリエラ》。ベルモント製作所でベルモント博士に作られたアンドロイドデス。よろシクお願いしマス」
ざわざわ。えー、アンドロイドって言った？何この子ー。可愛いなぁクタリエラちゃん。
色々な声が響く中、クタリエラは証拠を見せるため、行動に出る。
「疑問に思うノモ致し方ありまセン。証拠ならありマスよ」
と言って彼女は手首から先をぽんと抜いた。切断面、と言えばいいのか分からないけど、それは随分とメカメカしかった。
「まあこんなところデス。よろしくお願いしマス」
クタリエラは再度お辞儀。アイサツは実際大事。顔を上げると、彼女はこちらを睨んでいた。いや、睨んでいたというのは自意識過剰かもしれない。一瞬険のある表情をしたかと思うと、すぐに真顔に戻り、先生に次を催促した。
「ああ、そうね。クーシャちゃんの席はあの小春ちゃんの後ろの席ね」
クタリエラが近づいてくる。
「……何か、変な転入生が来たね、祀里ちゃん」
「いえ、その。初対面の人を変とか言うのはよくないと思うのですが」
クタリエラが横を通る時。ボソッと呟いた。
「コハル、マツリ、ワタシはあなたタチの秘密を知ってマス」
……本格的に、何なんだろう。
続く。」(2016-06-27 06:37)

ター坊
「メカ娘か！
フム、順番的にコイツが水属性枠になる筈だが…？敵か味方か気になる所です。
フォトスラの特殊召喚効果と墓地肥やしがなかなか良い噛み合い。フェネクスで釣り上げても良さそう。」(2016-06-27 07:13)