第４話：カオスVs虫の女王　決着　作：ヴェノミヤ

～十五夜神社～

紅鳴は十五夜神社で誰かと話している
紅鳴「あぁ、遊牙は結構面白いよ」
???「ところで紅鳴、カオスの方はどうだ」
紅鳴「あぁ、カオスにはあの気配がある。おそらく、あいつが・・・」
???「カオス、あやつはどちらの道へ行くかかけをしてみないか？」
紅鳴「やめておくよ、君は勝てないだろ？僕にはさ」
???「カッカッカwそれでもかけをしたいのがギャンブラーだろ？」
紅鳴「でも、今回ので君が負けたら記念すべき四万四千四百四十四回目になるんだよ？」
???「カッカッカ。いいじゃねぇかそれでよぉ」
紅鳴「ふ～んじゃぁ掛けをしよう。僕が勝てば君は・・・何もしなくてもいい」
???「ま～たそれかぁ、それじゃぁ盛り上がらねぇよ」
紅鳴「じゃぁ、君は僕から出て行くでもいいのかい？」
???「カッカッカ！それは困る！じゃぁいいよ！その代わり、俺が勝てばお前の体俺に譲れよ！」
紅鳴「またそれか、君も僕と同じじゃないか」
???「チゲーよ！俺には欲がある！だがてめぇには欲がねぇ！」
紅鳴「あ、そっ。じゃぁいくよ～」
???「おう！」
紅鳴・???「ジャーンケーンポイ！」
紅鳴「お、僕の勝ち！」
???「またかよ！まぁいい！で、どーいうかけすんだ？」
紅鳴「う～んとね・・・」

紅鳴「カオスは闇に食われる」

カオスと女王様のデュエルは終盤となっていた

カオス　ライフ4000
女王様　ライフ2350

女王様「さぁ！ここからが本番よ！」
カオス「くるか、奴の切り札が」
女王様「私は儀式魔法！ジャベリンビートルの契約（真DM２）を発動！」

ヘラクレス・ビートルとクワガタ・アルファは１体ずつ、儀式用の器に魂を奪われ、器からは火が灯り、その器の真ん中ではクワガー・ヘラクレスの体が変化していく・・・

女王様「我下僕！ジャベリンビートル！」
カオス「しまった！」
ジャベリンビートルの攻撃力は森地形のため2950となった
女王様「オーホッホッホ！あなたの魔法罠は１枚もなく、モンスターは攻撃力2550のガルマソードしかいない。この勝負、私が勝ったも同然ねぇ！バトル！ジャベリンビートルでガルマソードを攻撃ぃ！」

ジャベリンビートル　ATK2950
ガルマソード　ATK2550

カオス　ライフ4000－４００＝3600

カオス「クソッ！」
女王様「ターンエンドよ！さぁ！次のターンで食い尽くしてあげるわ！」

カオス「さて、どうするか、今の状況では逆転は無理そうだ・・・」
遊牙「カオス・・・」
カオス「俺のターン・・・まだ、戦える・・・か。俺は魔法カード、天よりの宝札（漫画）！お互いに手札が６枚になるようにデッキからドローする！」
カオス（クッ！起死回生のカードはこないか・・・）
カオス「とにかく持ちこたえねぇと！俺はモンスターをセット！カードを１枚伏せてターンエンド！」

女王様「私のターン！ありがとねぇ、これであなたを食い尽くせる。私はプチモスを召喚！そして魔法カード、進化の繭（真DM２）発動！このカードは、芋虫モンスター１体モスの幼生へと変化させる！そしてバトル！ジャベリンビートルで伏せモンスターに攻撃ぃ！」
カオス「罠発動、メサイアの蟻地獄、ジャベリンビートルを３ターン呪縛」
女王様「くぅ・・・ターンエンド！」

カオス「俺のターン」
カオス（あのモスの幼生、怪しいな、早めに消しておきたいが、厄介なジャベリンビートルもいる。さて、どうするか）
カオス「俺はモンスターを伏せてターンエンド」

女王様「フフフ・・・私のターン！」
女王様「私はギロチン・クワガタを召喚、バトル！伏せモンスターへ攻撃！」
カオス「伏せモンスターはサターナ（真DM２）！裏側表示のサターナが攻撃された時、攻撃してきたモンスターを相手のターンで数えて３ターンの間、呪縛する！」
女王様「まぁいいわ、カードを１枚セットしてターンエンドよ」

カオス「俺のターン。俺はモンスターをセット」
女王様「ひっかかったわねぇ！その時、永続罠！ゴーゴンの眼（真DM２）！相手のモンスターが守備表示で行動を終える場合、そのカードを永久呪縛するわぁ！」
カオス「なんだと！」
カオス（欲しい！）
カオス「・・・サターナと伏せモンスターも守備表示のままターンエンドだ」
女王様「そしてそのモンスターも永久呪縛するわぁ」

女王様「私のターン、ターンエンドよ」
女王様（あと３ターン・・・）

カオス「俺のターン、ターンエンド」

女王様「私のターン、バトル！ジャベリンビートルは呪縛から解放される！よってジャベリンビートルでサターナを攻撃！」

ジャベリンビートル　ATK2950
サターナ　DEF６００
サターナ死亡

女王様「ターンエンドよ」
女王様（あと２ターン）

カオス「俺のターン、ターンエンドだ」

女王様「私のターン。このターンでギロチン・クワガタも呪縛から解かれる。バトル、伏せモンスターに攻撃」

ジャベリンビートル　ATK2950
デス・ストーカー　DEF８００
ギロチン・クワガタ　ATK2200
シャドウ・ファイターDEF

カオス「デス・ストーカー（真DM２）を戦闘破壊したモンスターの攻撃力は３００ポイントダウンする。シャドウ・ファイター（真DM２）は表になった時、俺のフィールドにもう一体のシャドウ・ファイターを表側守備表示表示で特殊召喚する」
女王様「チィ、とりあえず、シャドウ・ファイターは永久呪縛される。カードを１枚伏せてターンエンドよ！」
女王様（あと１ターン！）

カオス「俺のターン！俺はドッペルゲンガーを召喚！ドッペルゲンガー（真DM２）の攻撃力は相手フィールド上の１番攻撃力の高いモンスターと同じ攻撃力となる！」

ドッペルゲンガー　ATK2650

カオス「バトル！ドッペルゲンガーでモスの幼生に攻撃！」
カオス(モスの幼生はおそらくあのモンスターの幼生、今のうちに破壊しなければ！！）
女王様（無駄よ！罠発動！硫酸のたまった落とし穴（DM３）！相手の攻撃力3000以下のモンスターが攻撃してきた時に発動され、そのモンスターを破壊する！）
カオス「くそっ！カードを１枚伏せ、ターンエンド！」

女王様「私のターン！この時、モスの幼生はモスのさなぎとなる！そして次のターン、そのさなぎから私の一番のお気に入り、究極完全態・グレート・モスが生まれるのよ！オーホッホッホ！」
カオス「やはりそうか・・・」
女王様「じゃぁこのターンのバトルフェイズ行くわよ！ギロチン・クワガタでシャドウ・ファイターに攻撃！」

ギロチン・クワガタ　ATK2200
シャドウ・ファイター　DEF６００

女王様「そして！ジャベリンビートルでプレイヤーへダイレクトアタック！」

その時、ジャベリンビートルは具現化した。

カオス「！！」
紅羽「逃げろカオス！はさみに挟まれたら真っ二つだ！」
カオス「ぐあぁ！」
カオスは危機一髪逃れた

カオス　ライフ3600－2650＝９５０

遊牙「カオス！！」

カオス「く、くそぉ・・・」
女王様「オーホッホッホ！いいわぁ、その顔。その苦痛うに歪んだ顔。いいわぁもっと見せて頂戴！ターンエンド！」

カオス（このターンで何かできなければ、間違いなく俺の負け、だが、俺のデッキのほとんどは攻撃力の低いモンスター、それにたいし、相手はパワーがそこそこあるモンスターばかりで、それどころか森地形によって攻守ともに５００のボーナス・・・これでは・・・もう・・・）

カオスは諦めて目をつぶってしまう・・・

謎の声(ふ～ん、そんなことで諦めちゃうんだ～）
カオス（誰だ！！）
謎の声がカオスの頭の中に響いてくる
謎の声（君はこんなに弱かったんだねぇ）
カオス（ふざけるな！俺は、俺は！）
謎の声（弱くない？だったらこんなところであきらめないでよ。応援してるんだから・・・さ）
カオス（ま、待て！お前は一体！）

女王様「どうしたの？サレンダーするの？しないの？」
カオス「・・・サレンダーする」
女王様「ニィ・・・」
カオス「わけねぇだろキモ蟲」
女王様「ん、なんですってぇ！もぉう許さないわよぉ！！」
カオス「フンッ」
カオス（まったく、こんなところで、諦めれるかっ！）
カオス「俺のターン！ドロー！・・・このカードは！！俺は！魔頭を持つ邪竜を召喚！そして、このカードを発動！このカードは！」
女王様「説明なんていいわ、さっさと処理を行いなさい」
カオス「そうか、後悔するぞ？ターンエンドだ」

女王様「オーホッホッホッホ私のターン！さぁ！モスのさなぎが脱皮するわよ！おいでなさい！究極完全態・グレート・モス！！」

究極完全態・グレート・モス「キシュィィィン！」

女王様「究極完全態・グレート・モス（真DM２）は毎ターン、相手のモンスターを１００ポイントずつ弱体化させる効果を持つ。でも、あなたはこのターンでお・わ・り。バトル！ギロチン・クワガタで魔頭を持つ邪竜に攻撃！」

ギロチン・クワガタ　ATK2200
魔頭を持つ邪竜　DEF９００
ギロチン・クワガタは魔頭を持つ邪竜の左頭を切り落とした。そこから何かが充満していく

女王様「さぁ！これで止めよ！ジャベリンビートル！究極完全態・グレート・モス！やつを食い尽くしなさい！！」

ジャベリンビートル「キシュラーー！！」
究極完全態・グレート・モス「シュシュシューー！！」
具現化した２体の最大級昆虫族モンスターが襲い掛かり、砂埃が視界を隠す

女王様「オーホッホッホ！やったわ！私の勝ちね！」


カオス「それはどうかな！」
女王様「な、なんですって！！？」

カオス　ライフ９５０

女王様「ど、どうして！？？」
カオス「お前のモンスターを見てみな！」
女王様「こ、これは！？？」

ギロチン・クワガタとジャベリンビートルと究極完全態・グレート・モスはもがき苦しんでいる

女王様「！！！」
カオス「俺が説明不要といったカードはこのカードだ！」
女王様「こ、このカードは！！」
カオス「魔法カード、死のデッキ破壊ウイルス（真DM２）！このカードは攻撃力1000以下のモンスター１体に「このカードが破壊された時、フィールドをウイルス地形に変化させる」という能力を与える強化カード！！そしてウイルス地形は攻撃力1500以上のモンスターを裏であろうと表であろうと、問答無用に抹殺する！」
女王様「ヒ、ヒィィィ！」
カオス「さぁ、どうする？サレンダーするか？」
女王様「ま、まだよ！ターンエンド！」

カオス「いくぞ！俺のターン！」

女王様（確かに私のデッキに残っているのはすべて攻撃力1500以上の昆虫族のみ、でもまだ私のデッキには森があと２枚残ってる！それさえ引ければ！）

カオス「俺は闇（真DM２）発動！これによりフィールドは闇地形と化す！」

遊牙「自分でウイルス地形を解いた！」
紅羽「このターンで決めるのね♪」

カオス「俺はガーゴイル・パワードを召喚！闇・エネルギー（真DM２）発動！これによりガーゴイル・パワードの攻撃力は地形効果と合わせ1000ポイントアップし攻撃力2600！！」
女王様「い、いやぁぁ！！」
カオス「逝け！ガーゴイル・パワードでプレイヤー攻撃！！」

女王様　ライフ2350－2600＝０

女王様「ギョエェェェ！！」

遊牙「やったぜカオス！」
カオス「・・・あぁ」
遊牙「カオスどうした？」
カオス「いや、何もない」
遊牙「？」
カオス（あの声はなんだったんだ・・・）

女王様「ヒィィィ！！お、お待ちください！私は、私はぁぁぁ！！！ギギャァァァ！」
女王様は突如発狂し、そのままカードになってしまった。そのカードとデッキは吸血ノミが回収し、そのまま逃げていった

紅鳴「大変だったね～」
遊牙「あ！紅鳴！今までどこ行ってたんだよ！」
紅鳴「ちょっとね」
カオス「紅鳴」
紅鳴「何？カオス」
カオス「このカード、ありがとな、このカードがなければ俺は負けていた」
カオスは死のデッキ破壊ウイルスを取り出した
紅鳴「いいよ！じゃ、君が大切に持っててね～」
カオス「フッ」

遊牙「カオスいいな～。俺にも何かくれよ！」
カオス「お前は先生からデッキ貰ったろ、それで我慢しろ」
遊牙「うぅ～」

紅羽「紅鳴、なぜあのカードをカオスに？」
紅鳴「なに？紅羽、興味あるの？」
紅羽「いや、別に」
紅鳴「・・・それにしてもこの場所はすでに奴らにばれたみたいだね。また別の場所に移動する？」
紅羽「いや、ここにはあのドラゴンが祀られている。それを守るのが私の使命、生きる理由だ。それに、お前はここから離れることができないだろ」
紅鳴「そうだったねw」
紅羽「・・・紅鳴、そろそろ遊牙かカオス、どちらにするか決めないのか？」
紅鳴「・・・あぁ、カオスは取られるよ。あの、僕と同じ、あいつに・・・」