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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第3話『闇のデュエルディスク』

第3話『闇のデュエルディスク』 作:エレキタパチリス

江礫紫電の書き込みに衝撃を受けたヒトミであったが、
田中とのデュエルで気を落ち着かせることができた。

しかし、その日の放課後、
事件は起こった。


第3話『闇のデュエルディスク』


尾冷「…デュエルをしたのか。」

田中「うん、ギリギリ勝てたよ!」

飛浪音「勝てそうだったけど、負けは負け。田中君強いよ。」

花田「へぇ~、ヒトミちゃんが負けるなんてね。」

尾冷「…、田中。」

田中「ん?」

尾冷「デュエルしようぜ!」

田中「…!うん!尾冷君とも初デュエルだね!」

尾冷「ああ、お前のバスターデッキはヤバそうだが、俺だってそう簡単に負けないぜ!」

飛浪音「…うっ……!?」

花田「ヒトミちゃん?」

飛浪音「…ううう……!?」

田中「飛浪音さん!?」

飛浪音「…ヒトミでいいって言ったで………!?」

尾冷「…様子が変だな。」

飛浪音「…うわあああぁぁぁ!!」

尾冷「…?」

花田「ヒトミちゃん!!どうしたの!?」

飛浪音「…逃げ……て。」

花田「え?」

すると突然、
ヒトミは不気味な笑顔を作り出した。

飛浪音「…どけ。」

花田「痛っ!!」

突然、
ヒトミが桜を突きとばした!

尾冷「お前!!大丈夫か?」

花田「…うん。」

田中「ど…どうして…」

飛浪音「テメェにも黙っててもらおうか!!」

田中「…!?」

今度は田中を蹴りとばした!

尾冷「田中!!」

飛浪音「はっはっは!ザコに用はねぇんだよ!」

尾冷「テメェどういうつもりだ!?(なんだ??極ブリの影響で怒り狂ってるのか??)」

飛浪音「…デュエルだ!テメェをぶっとばすのさ!」

尾冷「なんだと!?」

飛浪音「どうした?そっちから来ねぇなら、こっちから行くぜ!」

尾冷「うわ…、危ねぇ!」

尾冷はヒトミの攻撃をかわした

尾冷「デュエルじゃねぇのかよ!?」

飛浪音「デュエルさ!リアルのな!」

尾冷「くっ…(いや、アイツ明らかに様子が変だ。極ブリの影響だけでは、こうはならねぇだろう…。だが、ぐだぐだしてるとマジで危ねぇ…)」

尾冷「なるほど、俺と勝負とはな!ケガしても知らねぇぜ!!」

飛浪音「ケガだと!?冗談キツいぜ!そんな生ぬるいケンカと一緒にすんなよ!」

尾冷「は!?」

飛浪音「これはケンカじゃねぇ、殺し合いだ!!」

そう言うと、
ヒトミは尾冷に殴りかかった。

尾冷「おっと、危ねぇ!」

尾冷「!?(イカれてやがる!)」

飛浪音「ほう…、回避力だけはほめてやろう!」

尾冷「…聞いても無駄だと分かっててあえて聞く。」


◎回想◎
尾冷「…、おい。飛浪音で合ってるよな?」

飛浪音「え?あ…、はい。何でしょう?」

尾冷「お前が謝る必要はねぇ。間違っちゃいねぇよ。」

飛浪音「…でも蹴りに頼るなんて、我ながら情けないですよ。暴力は良くないですから…」
◎ここまで◎


尾冷「…お前、あんなヒドい目に遭っておきながら、【暴力は良くない】とか言ってたよな?…そんなヤツが何でこんなことをするんだ?」

飛浪音「…」

飛浪音「うるせぇよ!」

尾冷「ちっ…、やっぱりダメか…」


こうして尾冷とヒトミが
殴り合いを始めてしまった…
尾冷 強、飛浪音 ヒトミ、
田中 遊、花田 桜。
4人の運命は!?

この続きも気になるところだが、
みんな、あの男を忘れていないか?

そう、あの電話以来姿を見せることのなかった、中田 闘野だ。
時を少し戻し、彼のその後を追ってみよう。


中田「エリアがいるんだよ!」

田中「……!?な、何だって!?!?」

中田「とにかく噴水公園に来い!それじゃあな!」

中田は電話を切った。

中田「…声をかけてみるか。」

中田「君!」

エリア?「!」

中田「君、《水霊使いエリア》だよな?」

エリア?「!!!」

エリア?「…はい、《水霊使いエリア》です。」

エリア「なぜ、私のことを知っているのですか?」

中田「そりぁもちろん、遊戯王カードにあるからだよ!」

エリア「…!あなた、デュエリストですね?」

中田「おう!もちろんだ!」

エリア「…あなたの心、綺麗ですね。澄んだ水のように…」

中田「そうか?それはどうも!」

エリア「…待っていました。」

中田「え?」

エリア「…あなたのようなデュエリストに会えるのを。」

中田「…?」

エリア「…私のお願いを聞いてもらえませんか?」

中田「お願い?」

エリア「…はい。私についてきてもらえませんか?」

中田「おう、それだけなら構わないぜ。……いや、ちょっと待った。友達呼んじゃったから、ちょっと待ってもらねぇか?」

エリア「…お友達ですか?ダメです、あなたに、あなたに来てもらいたいのです。」

中田「マジかよ…、じゃあ、ちょっと電話する。」

エリア「…ギゴバイト!彼を止めて!」

ギゴバイト「ギゴウ!!」

中田「おい!俺の電話!!勝手に盗るなよ!」

ギゴバイト「ギゴゴ!」

エリアの相棒であるギゴバイトは、
中田の携帯を取り上げた。

エリア「…電話の電源は切りますよ。」

中田「え!?お、おい…」

エリア「…では、来てもらえますか?」

中田「…分かった。」

中田は一瞬迷ったが、
こんな経験は最初で最後かもしれない。
中田はついて行ってみることにした。

エリア「…こっちです。」

中田はエリアについていった。

中田「どこへ行くんだ?」

エリア「…私を見捨てた、【マスター】の秘密基地です。山奥にあります。」

中田「…マスター?」

エリア「はい。彼は自分の使命を諦め、私を捨てました。」

中田「!?お前、捨てられたのか?」

エリア「はい。でも私は、彼の使命を諦めてはいません!」

中田「…さっきから使命使命って、どういう使命だよ?」

エリア「…この世界に存在する、全ての【闇のデュエルディスク】を破壊すること。」

中田「…闇の……デュエルディスク?」

エリア「…はい。まず、デュエルディスクは知っていますか?」

中田「ああ、あれだろ?モンスターの映像が実際に出てきて、迫力のあるデュエルを楽しめるとかいうやつだろ?」

エリア「さすがですね。では、【闇のデュエルディスク】は知っていますか?」

中田「それは知らねぇんだよ…」

エリア「【闇のデュエルディスク】、それは、発売したその日に、生産と販売が中止になった、幻のディスクです。」

中田「1日で!?」

エリア「はい、これを改良して改めて発売したのが、あなたのよく知るデュエルディスクなのです。」

中田「へぇ~。でも何で1日で中止になったんだ?」

エリア「危険な物だったからです。」

中田「え?デュエルディスクが危険だって??」

エリア「はい。改良後のデュエルディスクでは、プレイしたカードの映像が出ますよね?」

中田「ああ。」

エリア「【闇のデュエルディスク】では、映像ではなく、本物が出現するのです。」

中田「本物だと!?」

エリア「はい、分かりやすく言えば、【闇のデュエルディスク】で強力なモンスターを召喚すれば、破壊活動や脅迫、殺人も容易なんです。」

中田「もはや凶器だな…。何でそんなもの発売しようと思ったんだ?」

エリア「私に聞かれても困ります。ただ、このディスクの開発者はすぐに生産をやめ、購入者に回収を呼びかけました。」

中田「それはそうなるわな。」

エリア「とても高価で構造も複雑なディスクのため、まだ20個しか出荷できていなかったのです。ですので、20個回収できれば、全て回収したということになるのです。そして、回収したディスクはすぐに破壊し、この世界から【闇のデュエルディスク】の存在を抹消するはずでした。」

中田「なるほどな。」

エリア「…でも、回収できたディスクは12個でした。残りの8個は、この世界の誰かが所持しているということになります。」

中田「ほう。そんな危険な物がまだ8個も残っているのか。」

エリア「…はい。そこで開発者は、【闇のデュエルディスク】に反応する探知機をつくりました。それを使って、【闇のデュエルディスク】の場所へ向かい、それを破壊するのです。もちろん、相手の抵抗に耐えられるように、開発者も【闇のデュエルディスク】を使うのです。」

エリア「…でも、そううまくはいきませんでした。」


◎エリアの回想◎
開発者「《水霊使いエリア》を召喚!」

エリア「…マスター、私の攻撃力は500しかありません。私を召喚したところで、《ワイルド・ラプター》は破壊できません!」

開発者「分かってるさ。直接ディスクを破壊してくれ!」

エリア「私がですか!?」

開発者「ああ、攻撃力500もあれば、俺のディスクは破壊できるだろう…」

エリア「分かりました!では行きます!!」

相手「《ワイルド・ラプター》!迎え撃て!!」

開発者「よけろ!エリア!」

エリア「はい!」

相手「《ワイルド・ラプター》のスピードに敵うかよ!!」

エリア「きゃっ!!」

開発者「エリアが破壊された!?」

相手「開発者さんよぉ、このディスクはもう俺の物だ!今更回収とか言われてすんなり返すかよ!」

開発者「くそぉ、どうすれば勝てるんだ…」

相手「《ワイルド・ラプター》!やっちまえ!!!」

開発者「…!(まともに喰らえば、俺は死んでしまう!)」

開発者「最終手段だ!《強制脱出装置》を俺に発動!」
◎ここまで◎


エリア「…いつもこんな感じで、結局こっちが逃げることになってしまうのです。」

中田「そもそも、【マスター】ってのは開発者のことだったのか。」

エリア「そうなんです。開発者こそ、私のマスターなのです。」

中田「《強制脱出装置》も実際に効果が得られるってわけか。」

エリア「はい。魔法や罠の効果も得られます。例えば、《光学迷彩アーマー》を装備すれば、透明人間になることができます。」

中田「ひえ~、本当に何でもできちまうのか…」

エリア「はい。」

中田「…でも、マスターに捨てられたってのはどういうことなんだ?」

エリア「…」

中田「…悪いな、思い出したくないなら、話さなくてもいい…」

エリア「…着いてから話しましょう。」


【闇のデュエルディスク】の恐ろしさが分かった。
もう少し歩くと……


エリア「…着きました。」

中田「ここがマスター、いや、開発者の…。こんな山奥に…」

エリア「…ギゴバイト、扉のロックを解除して。」

ギゴバイト「ゴギ!(任せろ!)」

ギゴバイト「ゴギギギ、ゴギィ!(これをこうして…!)」

ギゴバイト「ゴ…ギ…(しまった!)」

エリア「…ギゴバイト?」

ギゴバイト「ギ…(…。)」

エリア「まさか…」

ギゴバイト「ゴ、ギゴゴゴゴ!!(解除方法忘れちゃった…、あは、あはははは…)」

エリア「…何笑ってるの?これで何度目?少しは反省しろよ!」

ギゴバイト「ギギギ(ごめんなさいごめんなさい!)」

次の瞬間、
エリアの水弾が
ギゴバイトに直撃した。

エリア「…《ギゴバイト》の攻撃力は350、私の攻撃力は500。倒そうと思えば、いつでも倒せんだよ!何度も言わせるな!!」

ギゴバイト「ぎぎぃ~…(もうしません、許してください…)」

中田「!?(怖っ!)」

エリア「…済みません、とり乱しました。」

中田「いや、俺は気にしてないぜ……」

エリア「…ギゴバイト!よく見てろよ!」

エリアは10秒程度で、
扉のロックを解除した…

エリア「…どうぞ、入ってください。」

中田は秘密基地内に入った。
エリアは扉のロックをした。

中田「…、基地って聞いたからもっとデカいのかと思ってたが…」

秘密基地というよりは、洞窟だ。
しかし、そこには何もなく、
広さはコンビニ程度で、
四方行き止まりであった。

エリア「…ここは、彼が【闇のデュエルディスク】を隠した場所…」

中田「…ここが開発者の拠点だったってわけか。」

エリア「…そうですね。まずは、【闇のデュエルディスク】の実物を見せましょう。」

すると、
エリアは地面から箱のような物を引き抜いた

中田「!?なんだこれ?」

エリア「これはただの箱です。まずはこの箱のロックを解きましょう!…ギゴバイト!」

ギゴバイト「ギゴッ!」

中田「またアイツにやらせるのか?」

エリア「…!」

エリア「…やっぱ何でもない、引っ込んでて!!」

ギゴバイト「ゴギ?(え?)」

ギゴバイト「ゴギギギ、ゴギガガガギゴゥ!!(いやいや、今度はちゃんと解除できますぜ!!)」

エリア「…引っ込んでろっつってんだろうが。」

ギゴバイト「ギ…(ビクッ…)」

中田「ペットだか知らねぇが、さすがにかわいそうじゃねぇか?もっと優しくしても良いんじゃねぇーか?」

エリア「あれで良いのですよ。ギゴバイトは、私のカードイラストに紛れ込んでいる、水霊にすぎないのです。」

中田「…?そうか。まあよく分からねぇけど…」

エリア「パスワードは74364659です。」

中田「…パスワード?」

エリア「この箱のロックNoの事です。ちなみに、その数字は、《水霊使いエリア》のパスワードと同じですよ。」

中田「…そうなのか。」

エリア「では、開けてもらえますか?」

中田「俺が!?」

エリア「はい。」

中田「えっと、もう1回頼む!」

エリア「74364659です。」

中田「…こうか!よし!開いたぞ!!」

エリア「…」

中田「!?デュエルディスクだ!!」

そこには、
デュエルディスクが入っていた。
デュエルディスクを収納する際、
通常は折りたたむのだが、
このデュエルディスクは開いたままだった。

中田「ん!?デュエルの途中だったのか?エリアが召喚された状態だな。」

エリア「デュエルの途中ではありません。これが、【闇のデュエルディスク】なのです。」

中田「これが!?見た目は普通のデュエルディスクと変わらねぇ~な…」

エリア「《水霊使いエリア》のカードが召喚されているため、私はこうしてあなたと話ができたのです。」

中田「!?このエリアのカードが実体化したのが、お前ってことか?」

エリア「…はい。その通りです。そして、私はここで……」


◎エリアの回想◎
マスター「《水霊使いエリア》を召喚!」

エリア「…マスター、何の用でしょうか?」

マスター「俺はとんでもないものを開発してしまった。」

エリア「…」

マスター「だから、俺が責任を持って残りのディスクを破壊する必要がある。それが俺に与えられた使命だ。」

エリア「はい。」

マスター「だが、もう無理だ。俺にはもう無理だ!」

エリア「え?」

マスター「エリア、お前はどう思う?このまま続ける意味があると思うか?所持者の所に行ったところで、どうせ追い出されるだけだ!!」

エリア「…私は諦めません!このディスクは、全て破壊するべきです!」

マスター「ははは。」

エリア「…マスター?私、面白いこと言いましたか?」

マスター「言ったさ!お前みたいなのを、諦めが悪いって言うんだよ!!」

エリア「…マスター、どうしてですか、どうして諦めてしまうのですか!?」

マスター「そこまで言うなら、もう勝手にしろよ。」

エリア「…マスター?」

マスター「これが探知機だ。俺にはもう必要ない。お前に預けておこう。」

エリア「え?」

マスター「安心しろ。俺はこのまま《水霊使いエリア》を召喚しておく。諦めないと言うなら、俺の代わりにお前が続けてくれ。」

エリア「どういう意味ですか?」

マスター「この箱に、ディスクをしまう。お前を召喚したままな。」

エリア「え!?」

マスター「ロックNoは、お前のパスワードだ。」

そういうと、
マスターは【闇のデュエルディスク】を箱にしまった。

エリア「マスター…」

マスター「…それじゃあ、俺はここを出る。」

エリア「え?」

マスター「…なぁに、心配するな。気が向いたらまた戻ってくるさ。」

エリア「…」

マスター「言い忘れたが、お前には《光学迷彩アーマー》を装備してある。外敵に襲われる心配はないさ。それじゃあな!」

エリア「行かないで下さい!!」

マスター「…俺はお前の、何だ??」

エリア「…マスターです。」

マスター「…そうさ、お前を裏切るわけねぇだろ。気が向いたら、必ず戻ってくる。少しばかり待っていてくれればいいんだ。それじゃあ、またいつか…」

そう言うと、
マスターは洞窟から出ていってしまった。

エリア「マスターあああぁぁぁ~~~!!!」

エリアはしばらく涙か止まらなかった。
◎ここまで◎


エリア「私は待ちました。何もない、この場所で。でも5年経っても、マスターは戻ってこなかったのです。」

中田「…」

エリア「私に探知機を預けたということは、私がここを離れても良い、自由に動いても良いということです。」

エリア「…逆に言えば、捨てられたのです!!」

中田「…酷い話だな。だが、【闇のデュエルディスク】とお前のことについて、なんとなく分かった気がする。」

エリア「…分かってくれたのですね。」

中田「大雑把にだが。」

エリア「…そして、私は1人で残りのディスクの破壊を再開しようとしました。」

中田「おう。」

エリア「でも、やはり1人では無理だと思いました。…全てのディスクを破壊するためには、新しいマスターを探す必要がある、そう思いました。」

中田「なるほど、開発者に見捨てられたんなら、別の奴に協力してもらおうってわけか。」

エリア「…そうなんです。では、改めて、私の願い事を聞いてもらえませんか?」

中田「ん?まあ聞くだけなら構わないが…」

エリア「…あなた、」

エリア「…私の……、」

エリア「マスターになってください!!!」

中田「!?」

中田「え!?俺がマスターに!?マスターってのは何をすればいいんだ?そもそもマスターってのは何なんだよ??」

エリア「分かりやすく言えば、【私のマスター】は【私の所持者】という意味です。」

エリア「つまり、私が召喚されているそのデュエルディスクを、あなたのものにするということです。」

中田「なんだって!?俺がこんな危険な物を貰っていいのか!?」

エリア「はい!お願いします!どうかマスターと呼ばせてください!」

中田「…要するに、俺が開発者の代わりに残りのディスクを破壊しろってことだろ?」

エリア「はい!私は《光学迷彩アーマー》をすぐに外して探していたのです!あなたのようなデュエリストを!!」

中田「…ここまで話を聞いておいて、断るわけにもいかねぇな。面白い、やってやろうじゃねえか!!」

エリア「ありがとうございます!マイマスター!!」

中田「…待ってくれ、俺には中田って名前がある。呼ぶ時はそれで良いぜ。」

エリア「いえ、マスターと呼びます!」

中田「やりずれぇ~よ(笑)そうだな、【とうや】とか【なかっち】とか【トウヤン】とか【ナカトー】とかでも構わないからさ。」

エリア「中田様はもう私のマスターなのです。マスター、これからよろしくお願いします!!」

中田「…どうしてもそれじゃなきゃダメみてぇだな。」

エリア「マスター!まずはこれを…」

中田は、エリアから
探知機と闇のデュエルディスクを受け取った。

中田「これが闇のデュエルディスク…」

エリア「まずは、練習しましょう!習うより慣れろです!!」

中田「練習?」

エリア「はい!まずは、私を墓地に置き、すぐに表側攻撃表示で元に戻してみてください!」

中田「おう、ってことは、何らかの破壊系カードと蘇生系カードが必要だな…」

エリア「必要ないですよ。あくまで【デュエルディスク】であり、【デュエル】ではありません。つまり、ルールなんてないのですよ。《水霊使いエリア》のカードを墓地へ置き、墓地の《水霊使いエリア》のカード再びフィールドに表で置けばよいのです。とにかくやってみれば分かります!!」

中田「わ…分かった、とりあえず墓地に置けばいいんだな。」

エリア「はい。」

エリア「ひゃっ…!」

中田「…よし、置いたぞ。」

中田「…?」

中田「あれ?エリアは?」

中田「お~い、置いたぞ!?」

さっきまでそこにいたエリアが、
突然姿を消したのだ。

中田「困ったなぁ~。とりあえず、フィールドに戻せって言ってたよな。」

中田は、墓地の《水霊使いエリア》を取り出し、
再びフィールドに置いてみた。

エリア「マスター!よくできました!!久しぶりに墓地へ行ってきましたよ!」

中田「わ!ビックリした!!」

エリア「失敗しなくて良かったですよ。戻してくれなかったら、自力でフィールドには戻れないので、封印されたも同然でしたよ。」

中田「なるほどな。仕様はだいたい把握した。何度やれても蘇るってことか。」

エリア「はい、例えば私が破壊されたら、勝手に墓地へ送られます。しかし、この時にマスターが墓地からフィールドに置いてくれれば、再び現れるのです!」

中田「ほ~う。」

エリア「つまり、【闇のデュエルディスク】同士の対峙では、プレイングよりも手さばきが重要なのです。」

中田「なるほどな、どちらかのディスクが壊れるまで、勝負は終わらねぇってことか…」

エリア「はい、どちらかのディスクが壊れるか、どちらかのマスターが死ぬまで、勝負は終わりません。」

中田「マスターが死ぬまで!?」

エリア「いわゆる直接攻撃です。現実の人間はライフポイントが8000もありません。1撃当たったら終わりだと思ってください。」

中田「なんだと!?(…マジかよ、これは、とんでもないことになっちまったな…。引き受けるべきではなかったかな。)」

エリア「つまり、マスターはあらゆるカードを使って、身を守る必要があります。」

中田「なるほどな。」

エリア「…前のマスターは、メカの開発力は確かなものだったのですが、遊戯王カードの知識は乏しく、いつも私や《強制脱出装置》に頼っていました。私のような弱小モンスターで相手に挑むなんで無謀ですよね。」

中田「へへっ、それなら心配するな!俺はデュエルには自信あるぜ!」

エリア「!!新しいマスターは頼もしいですね!では、もっと色々な練習をしましょう!」

こうして、中田は【闇のデュエルディスク】で、
色々なカードの動きを試してみた。
そして、気が付けばもう夜だった。

エリア「暗いですね、マスター。」

中田「へへ、心配するな。俺は《闇をかき消す光》を発動!洞窟を照らせ!!」

すると、
秘密基地内は明るく照らされた。

エリア「凄いです、マスター!もう扱いに慣れてきていますね!」

中田「ああ、ちょろいもんだぜ!」

こうして、練習は夜中まで続いた。

エリア「マスター!人間は睡眠も大切です。そろそろ寝るべきですよ!」

中田「甘いな!《治療の神 ディアン・ケト》を発動!」

中田「おばさん!俺の疲労を回復させてくれ!!」

エリア「ま、マスター!?イラストに描かれているのは【神】ですよ!?【おばさん】は失礼です!」

ディアン・ケトの魔法により、
中田の疲労は回復した。

中田「よし!寝るぞ!!」

エリア「え?何のために回復したのですか?」

中田「…確かに疲労は回復したが、精神的な疲れは寝て回復するのが一番だ。」

エリア「精神的な疲れ…ですか?」

中田「ああ。今日は色々あって疲れた。お前も寝た方がいいぜ。」

エリア「…私がですか?では私をデッキに戻してください。」

中田「…ん?お前もここで寝れば良いじゃねぇか。」

エリア「ま、マスター!?」

中田「なんだよ。とりあえず俺は寝るからな。」

そういうと中田は布団もかけずに、
その場で横になり眠りはじめた。

エリア「マスター!私はどうすれば!?」

中田「うるさいな~。寝れば良いじゃねぇか。」

エリア「召喚されたまま、どうやって寝るというのですか?」

中田「は?」

中田「…!」

中田「まさかお前、寝たことねぇのか??」

エリア「…召喚されたまま寝たことはないです。」

中田「…そうか。お前、ずっと起きていたのか、何年も。」

エリア「…はい。私は遊戯王カードのモンスターです。人間と違って睡眠は必要ありません。」

中田「…無理すんなって。」

エリア「…マスター??」

中田「…簡単なことだ。俺みたいに地面に背中を付けてみろ。」

エリア「…はい、マスターが言うなら…」

中田「そうだ。後はそのまま目を閉じるんだ。」

エリア「…はい。こうですか?」

中田「おう!合ってるぞ!後は朝までずっとそのままの状態でいれば良い!」

エリア「…え、ずっとですか?」

中田「そうだ!!ずっとそのままだ。それじゃあ、おやすみ。」

エリア「…お、おやすみなさい!マスター!!」

エリアは、中田の隣で寝た。
数分もすれば、
中田は熟睡していた。

エリア「…これが、人間の睡眠なんですね。」

中田「zzz」

エリア「…マスター?」

中田「zzz」

エリア「…寝てしまったようですね。」

2人はこうして眠りについたが、
目覚めたのは夕方だった。

中田「うわわ!!大変だ!!今何時だ?」

エリア「…マスターの声?目が覚めたのですね。」

エリアは立ち上がった。

エリア「…不思議です。人間の睡眠方法で、かなり疲れがとれたと思います。マスターに感謝です。」

中田「それはどうも!ところで今何時だ!?」

エリア「…時刻ですか?時刻なら…」

中田「そうだ!携帯返せ!携帯!」

エリア「…これですね。」

中田「やべーよ、時間しだいでは遅刻しちまう!」

中田は電源を入れて時刻を確認した。

中田「は?」

中田は自分の目を疑った。
時刻的には、もう放課後だった。

中田「マジかよ!」

中田はいつも携帯の目覚ましで起きていたが、
電源が切られていたため、
寝過ごしてしまったのだ。

エリア「時刻が分かったようですね。マスターのそれはまた預かります。」

中田「は?しょうがねぇな。」

携帯電話を再びエリアに渡した。

エリア「では早速、探知機を起動してください。」

中田「は?もう行くのかよ」

エリア「実践は大切です。心配しないでください、危なくなったら《強制脱出装置》で逃げれば良いのです。すぐに使えるようにポケットにでも入れておくと良いですよ。」

中田「分かった。じゃあ早速行ってみますか!」

中田は探知機を起動し、
残り8個の【闇のデュエルディスク】の位置を確認した。

中田「うわ!?」

エリア「マスター!?どうしましたか?」

中田「…いや、」

中田「位置的にデュエハイだ。」

エリア「でゅえはい?」

中田「俺の学校だ!!皆が危ねぇ!《カース・オブ・ドラゴン》を召喚!」

エリア「!」

中田「《光学迷彩アーマー》を3枚発動!ほら、早くつかまれ!」

エリア「は、はい!」

中田「頼んだぞ!《カース・オブ・ドラゴン》」

中田は《カース・オブ・ドラゴン》に乗ってデュエハイに向かい、
すぐに着いた。

中田「よし。」

中田は、
ディスク上の全てのカードをデッキに戻した。

中田「おっと、エリアは出しておこう!エリアを召喚して《光学迷彩アーマー》をエリアに装備だな。」

エリア「…ここがマスターの学校ですね。」

中田「ああ、面倒なのことになるから、あんまり喋るなよ。」

エリア「はい。探知機の縮尺は変更できます。では、慎重に探しましょう。」

中田「おう。」

マスターは探知機を使って、
闇のデュエルディスクを探し始めた。

中田「!?何事だ!?」

1年1組の教室だ。
この学校の教室は、壁がガラス張りなので、
廊下から中の様子が見えるのだ。

エリア「…マスター?」

そこには、
田中、花田が倒れていた。
更に、ヒトミと尾冷が血を流していた。

中田は急いで教室に入った。

中田「おい!大丈夫か!?何事だ!?」

飛浪音「ん?お前は…」

中田「ヒトミ!何があった?」

尾冷「…ソイツに………近寄らない方が…良い……ぞ。」

中田「は?」

飛浪音「消えろ!!」

中田「うわっ」

中田はヒトミの攻撃を受けてしまったが、
ヒトミは疲れ切っていたため、
大きなダメージにはならなかった。

中田「くっ…、明らかにおかしいな。(間違いない、この教室のどこかにあるはずだ。だが今はそれよりも…)」

エリア「マスター!!《Ωメガネ》のカードがデッキにあるはずです!それをマスターに装備してみてください!」

中田「!?《Ωメガネ》を?分かった、やってみる。」

中田「エリアの《光学迷彩アーマー》を外す!そして、《Ωメガネ》を俺とエリアに1枚ずつ装備!!」

尾冷「…!!(何事だ?あのモンスターは!!)」

すると、《Ωメガネ》を通して、
さっきまで見えなかった物が見えた。

エリア「あれは!!」

中田「アイツは!」

なんとそこには、
烏賊津がいたのだ!

中田「おい、烏賊津!!そこで何をしている!!」

烏賊津「なんだと!?俺が見えるのか?」

尾冷「…!?(烏賊津だと?)」

エリア「マスター!気を付けてください!その男が身に着けているディスクこそが、【闇のデュエルディスク】です!」

中田「マジかよ!ってことは、アイツが握っているアレは…」

エリア「《エネミーコントローラー》 です!」

中田「エネコン!?」

中田「…そうか!」

中田は、教室で何が起きていたのかが分かった気がする。
闇のデュエルディスクを手にし、《光学迷彩アーマー》を装備した透明人間の烏賊津が、
《エネミーコントローラー》を使ってヒトミを操作していたのだ。

中田「…ヒトミがいきなり襲ってきた理由が分かったぜ。」

烏賊津「くっ!やっちまえ!!」

中田「させるかよ!俺は《所有者の刻印》を発動!!」

飛浪音「ぶっころ………!?」

烏賊津「何だ!?何でコントローラーが動かない!?」

飛浪音「……?」

烏賊津「何だ、何が起きた!?」

飛浪音「…!トウヤン!!」

中田「ふう…、正気に戻ったようだな。」

飛浪音「え?あ…あれ?何か、全身が痛むんだけど……。…ってその人はエリア!?」

中田「ああ。話すと長くなる。ちょっと黙って見ていてくれ。」

烏賊津「あの野郎!何をしやがった!」

中田「俺は《魔法除去》を発動!対象はお前の《光学迷彩アーマー》だ!!」

烏賊津「何だと!?」

するとその瞬間、
烏賊津の透明化が解除された。

尾冷「…!!お前!!!」

烏賊津「ちっ…バレちまったか。」

尾冷「いつからそこに居た!?」

烏賊津「ずっと前からいたぜ!ったく、格ゲーっぽくて楽しかったのによ。」

尾冷「は?」

中田「許さねぇ!俺は《デモンズ・チェーン》 をテメェに発動!!」

烏賊津「うわっ」

烏賊津は壁に縛りつけられた

尾冷「なっ……」

飛浪音「…何なの?これ?」

烏賊津「くそ!離せ!離せ!」

中田「お前には少し黙っててもらおうか。」

烏賊津「チクショー!!」

中田「…さてと、まずはこれだな。出番だぜ!おばさん!!」

エリア「!?ですから、神様です!!」

中田は《治療の神 ディアン・ケト》を、
闇のデュエルディスク上で発動した。

中田「…あの縛られた男以外の、治療を頼む!!」

こうして
田中、花田、尾冷、ヒトミの傷が癒えた。

田中「!中田君!無事だったんだね!」

中田「ああ、お前こそ無事で良かった。」

花田「!!エリア!?」

田中「本当だ!!そこにいるのはエリアだね!」

飛浪音「私たち、夢でも見ているの?」

エリア「マスター、この者たちは…?」

中田「友達と同級生だ。お前とディスクのこと、コイツらに話しても良いか?」

エリア「…、良いですよ。」

中田は、昨日のできごとを
全て話した。

尾冷「…信じられんが、あれを見る限り本当だな。」

烏賊津「離せコノヤロー!!」

花田「見た目は普通のディスクなのに…」

中田「ああ、そして、アイツは《光学迷彩アーマー》を使い、透明人間となった。更にエネコンを使って、ヒトミを操った!」

飛浪音「え?」

尾冷「そのようだな。(やっぱり、飛浪音はあんなことするようなやつじゃねぇよな。)」

飛浪音「私が操られたってどういうこと?」

花田「何にも覚えてないの?ヒトミちゃんがいきなり暴れ出して、大変だったんだよ!」

飛浪音「え!?…ごめん、よく覚えてないけど、謝っておくよ。」

尾冷「ごめんで済むかよ。俺なんて死にかけたんだぜ。まあ、操られてたんだから仕方ねぇけどな。」

飛浪音「え!?私が尾冷君を!?」

田中「そうだよ。ヒトミさんと尾冷君が殴り合いを始めちゃって。」

飛浪音「!?そ、そんなことしてたの私!?ってことは中田君がもう少し遅かったら私死んでたかも…」

尾冷「…おいおい、危なかったのは俺の方だぜ。ったく、女子1人も倒せなかった俺が情けないぜ…」

飛浪音「え?私が尾冷君に勝てるわけな……」

中田「まあまあ、終わったことだ!互角だったってとこだろ?それよりも、アイツが気になる。」

烏賊津「…」

中田「お前、何でこんなことをしたんだ?」

烏賊津「…尾冷のやつをぶっ潰したかった。ただそれだけだ!」

尾冷「…それなら正々堂々かかってこいよ!それとも何だ?俺にビビってたのか?」

烏賊津「くっ…」

飛浪音「…でも、それなら《エネミーコントローラー》で尾冷君を飛び降り自殺させちゃえば良い気が…」

尾冷「真顔で怖いこと言うなよ!!」

烏賊津「…別に殺す気はなかった。ただ、爆のやつを蹴ったお前と、憎き尾冷を同時に痛めつけるには、これが一番だったってわけだ。」

花田「仮にそうだとして、どうやってそのディスクを手に入れたわけ?」

烏賊津「!!」

尾冷「…話せよ。」

烏賊津「…あれは、尾冷のやつが俺の家から出た後のことだった…」


◎烏賊津の回想◎
烏賊津「これで全部だ…」

爆「これだろ…」

尾冷「…確かに受け取った。明日お前らも田中に謝っておけ。」

烏賊津「ああ、分かってるって(誰が謝るかバーカ!)。それより用が済んだなら消えろ!俺の家はこの後使うんだよ!!」

尾冷「そうか。それじゃあ。」

尾冷は烏賊津の家から
帰って行った。

爆「烏賊津さん、今日何かすんのか?」

烏賊津「ああ、憎き尾冷を倒す方法を考えようぜ?」

爆「なるほど、まあ2人掛かりでいけば余裕だろ?」

烏賊津「!?」

爆「!?竜巻!?こっちへ来るぞ!」

何と、2階の窓から
小さな竜巻が入ってきたのだ。

烏賊津「うわ!?…人?」

そして、その竜巻の中から、
人が出できたのだ!

???「お前らのことは見ていたぞ。」

烏賊津「誰だテメー!」

???「悔しいだろ?だが簡単にリベンジできる方法がある。」

爆「何だと!?」

烏賊津「…?」

???「これを使え。」

爆「お!知ってるぞ!!デュエルディスクだろ!!」

烏賊津「…そんな物でどうしろと。」

???「《ハリケル》を召喚!」

すると、部屋の中で
竜巻が発生した!

烏賊津「…おい!俺の家が!」

???「心配するな。《ハリケル》は力を最小限に抑えている。」

爆「ひぃぃぃ~、な…何が起きてるんだよ……」

???「このディスクは、特別なディスクだ。出したカードが実体化する。」

烏賊津「なんだと!?」

???「面白いコンボを紹介しよう。【アーマーコントロール】だ。」

爆「何だそれ?」

???「この2枚のカードをくれてやろう!!やり方は簡単だ。《光学迷彩アーマー》を自分自身に装備することで透明人間になれる。後は思う存分暴れるが良いさ。」

烏賊津「…まさか!!」

???「気付いたようだな。では、さらばだ!!」

烏賊津「おい!待てって!!」

彼はもう1つのディスクを取りだし、
そこに《ハリケル》を召喚し、
立ち去ってしまった。

爆「ひゃ~、怖かった。」

烏賊津「お前、ビビってんのかよ!」

爆「だ、だってよ…」

烏賊津「…おもしれえ。おもしれえよこれは。」

爆「な、何がだよ!」

烏賊津「…ちょうどいい。尾冷のついでにあの女も痛めつけてやる。」
◎ここまで◎


烏賊津「…そういうことだ。」

飛浪音「…!ってことはその竜巻はあの時の!」


◎回想◎
江礫「それより、これ本当にヒトミがやったのか!?」

飛浪音「…うん、爆君はやっちゃった。烏賊津君は仲間割れ……かな?」

江礫「なっ、なんてヤツだ…化け物か!」

飛浪音「…今、何か言った?」

江礫「あ~、いや何でもない。す、すげぇな!」

田中「ありがとう!ボクが取り返さなきゃいけなかったのにね……」

飛浪音「そ…そんな、お礼なんて……。」

江礫「でも怪我がなくて良かった。俺も感謝するぜ!」

飛浪音「あ、ちなみに、これ怪我だけどね(笑)」

江礫「…!うわあ!大丈夫かよ!」

飛浪音「どうだろうね?」

田中「ごめん、ボクのせいで…」

飛浪音「いいのいいの、こんなの2週間もすれば治るんじゃない?」

田中「…そうかなぁ~………。」

江礫「!おい!何だあれ!」

飛浪音「ん?」

尾冷「…?」

田中「どうしたの?」

江礫「今、あそこに竜巻が発生してたんだが、急に消えたみてぇだな…」

飛浪音「何バカなこと言ってるの?幻覚でも見た?」

江礫「おかしいなぁ…確かにさっき…」

田中「気のせいだよ!…」
◎ここまで◎


田中「江礫君が見たっていう竜巻は…」

飛浪音「…多分、その竜巻だね。」

中田「…ところで、何でヒトミと尾冷のことを恨んでるんだ?」

飛浪音「トウヤンは昨日のこと知らないの!?まあ、後で話すよ。」

中田「…あ、ああ。さてと、目的を忘れちゃいけねぇ。エリア!」

エリア「はい!何でしょう!!マスターがずっと声をかけてくれなかったので、寂しかったですよ。」

中田「…そ、そうか、悪かった。あのディスクを破壊してくれないか?」

エリア「…分かりました!」

エリアは、烏賊津のディスクに水弾を放ち、
闇のデュエルディスクを破壊した。

尾冷「…すげぇ~な……。」

烏賊津「くそ…」

中田「…ナイス!これであと7個だ!!」

そう言うと、中田はデュエルディスクのカードを全てデッキに戻し、
デュエルディスクを折りたたんだ。

烏賊津「や、やっと解放された!!」

烏賊津はどこかへ走り去ってしまった…

中田「…俺のディスクのことは、あんまり広めるなよ。」

田中「分かってるよ!」

飛浪音「ありがとうね、おかげで助かったよ。」

中田「へへっ。」

尾冷「…さて、改めて、デュエルしようぜ。」

田中「今から?」

尾冷「ああ、嫌なら結構だが。」

田中「…よし、それじゃあやろうか!」

中田「おいおい、こんなやつのデュエル、無理して受ける必要ないんだぜ。」

田中「尾冷君は、もう悪い人じゃないから大丈夫!」

中田「あ?そうなのか?」

尾冷「…安心しろ、もうコイツに危害を加えるつもりはない。」

中田「そ…そうか。(俺がいない間に何があったんだ?)」

飛浪音「さっちゃんはどうする?デュエル見てから帰る??」

花田「どっちでも良いよ。」

飛浪音「よし!じゃあ観戦しよっか!」

花田「うん!」

中田「…俺も見るとするか。」

こうして、
尾冷と田中のデュエルは無事に始まることとなった。


【第3話『闇のデュエルディスク』完】
残りディスク:7
第4話へ続く…



★おまけコーナー★
田中「今日の最強カードは、えっと……」

尾冷「まだデュエル始まってないから、今日はこのコーナーいらない気が…」

中田「俺の活躍を見ていなかったとは言わせないぜ!今日の最強カードはこれだ!!」


《所有者の刻印》
通常魔法
フィールド上の全てのモンスターのコントロールは、元々の持ち主に戻る。


中田「ノーコストでモンスターを取り返せるカードだ!」

飛浪音「でも、魔法だから結局《精神操作》を止められないんだよね…」

中田「何を言っている!!《洗脳解除》と違って《サイクロン》も怖くないんだぜ!!」

尾冷「…お前、実際にデッキに入れて使ったことがあるのか?」

中田「…いや、それは……、ねぇーぜ!」

花田「使ったこともないのに、最強カードとか言っちゃうなんて…」

江礫「そんなクズカードをこのコーナーに持ってくるとはな。」

飛浪音「…!また出てきた!紫電君はどうして本編じゃなくてこっちに顔出すわけ!?しかもクズカードは言いすぎっ!!」

尾冷「…なんか荒れてきたな……。」

田中「えっと、次回は、ボクと尾冷君のデュエルだね!」

尾冷「…ああ、本気でいかせてもらおう!」

エリア「それでは次回のデュエルにご期待ください…」

飛浪音「あくまでそのセリフはあなたなんですね…」
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