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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第2話 恐れを知らぬもの

第2話 恐れを知らぬもの 作:MTGからの刺客



Dホイーラー、不動遊紀。

リンク召喚隆盛期の現在においてシンクロ召喚をメイン戦術として扱う変わり者の決闘者で多くのドラゴン族シンクロモンスターを保有する。

自身のDホイールを所持しており、疾走決闘(ライディング・デュエル)も行う。

常に強い決闘者を探しては戦いを挑むべく足を運ぶ彼だが、それ以外の素性や情報は謎に包まれている。


ただ確実なのは、彼がシンクロモンスターに対して、何か強い執着があると言うことだ。







「―それで、辻斬りのように決闘を繰り返している、と?」

「そうだ。俺は決闘だけを、そしてその先の勝利を求めている。」

深夜のハイウェイで、遊紀はセキュリティに絡まれていた。


当然である、Dホイールの免許はあるとは言っても、彼はどう考えても未成年なのだから。


「今日の相手は名ばかりでつまらない奴だった。俺をある程度知ってるんだ、アンタには俺の相手になって貰う。これ以上俺を引き留めたいならな。」

「…元より補導する対象だ。捕まえさせてもらうぞ?」


それ以上の言葉は必要無い。

この世界での問題解決の最終的な手段は決闘に他ならない。

それはセキュリティも例外では無く、勝てば遊紀を捕縛出来る。そういうシステムだ。

決闘の結果は絶対であり、その結果による事は守らなければならない。この方法は下手な法制度より価値も効果も有るのだ。


「そのセキュリティDホイールに乗れよ。このハイウェイで疾走決闘と行こうか。」

「最初のコーナーを征した方が先行、だな?」


セキュリティの言葉に遊紀は小さく頷く。


表情に変化は無いが、その眼は爛々と輝いていた。

それは渇望であった、決闘への飽くなき渇望だ。

強い者と闘い、それを倒す。それが己の証だと言わんばかりに。



「「決闘(デュエル)!!」」


セキュリティ LP8000 手札5

遊紀 LP8000 手札5


白と黒のセキュリティ・ホイールと漆黒のDホイールが同時に走り出す。

直線を走り出した2台に差は無く、拮抗している。

しいて言えば内側のセキュリティがやや有利か、その程度の差だ。




「っ…!!」

最初のコーナーへ入る手前で、遊紀が仕掛ける。

Dホイールの降臨をを外側から滑らすようにコーナーにかなりの急角度で侵入する。

一歩間違えばクラッシュの危険性があるが、彼はそれを迷いなく実行する。

セキュリティも反応し、抜かせまいと車体を入れ込むが、ごく僅かなタイミングの速さで遊紀のDホイール「ダーク・ソウル」がその横を抜け、コーナーを先に征した。

つまり遊紀の先行である。






「俺のターン、俺は手札から『リベンジャー・ドラゴン』を召喚。」


《リベンジャー・ドラゴン》
チューナー・★1・闇・ドラゴン族
ATK0/DEF0
①1ターンに1度、自分フィールド上のカードが破壊された場合に発動出来る。墓地のこのカードを特殊召喚する。②このカードは召喚・特殊召喚されたターンのエンドフェイズまで戦闘では破壊されない。

「このカードは自分の場にレベル3以下のチューナーモンスターが存在する場合に手札から特殊召喚出来る。現れろ『エアレイド・ドラゴン』。」


《エアレイド・ドラゴン》
★4・闇・ドラゴン族
ATK1800/DEF1300
①自分フィールド上にレベル3以下のチューナーモンスターが存在する場合、このカードを手札から特殊召喚出来る。「エアレイド・ドラゴン」のこの効果は1ターンに1度だけ発動出来る。


「チューナーとモンスターが1体ずつ…早速か。」


「俺はレベル4のエアレイド・ドラゴンにレベル1のリベンジャー・ドラゴンをチューニング。『流星の如く飛翔せし烈竜よ、その一閃で我が敵を射抜け』シンクロ召喚、出でよ『バックショット・ドラゴン』!」

バックショットドラゴン/ATK2000

流線型の鋭い角と爪を持つ小型竜…先の戦いでも出したバックショット・ドラゴンだ。


「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド。」


遊紀 LP8000 手札2枚



「俺のターン、ドロー。俺は手札から《黒い旋風》を発動。」

「…なるほど、BFデッキ。」


「このカードは相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、リリース無しで召喚出来る。来い《BF-暁のシロッコ》。」


《BF-暁のシロッコ》
ATK2000


「黒い旋風の効果でデッキから《BF-月影のカルート》を手札に加える。そして手札から《BF-黒槍のブラスト》を攻撃表示で特殊召喚だ。」


《BF-黒槍のブラスト》
ATK1700

「暁のシロッコの効果を発動する。ブラストに攻撃力を集中させるぞ。」

《BF-黒槍のブラスト》
ATK1700→3700


「それは通せない。バックショット・ドラゴンの効果を発動。このカードをリリースして相手フィールドのカードを1枚破壊出来る。この効果に対してカードの効果は発動出来ない。『サクリファイス・ブレイク』、ブラストを破壊だ。」

「流石に、そう上手くは行かんな…ターンエンド。」



セキュリティ LP8000 手札3枚



「俺のターン、ドロー。」

遊紀 LP8000 手札3枚


「リバースカードオープン、《ロストパワー・ディセント》。墓地のシンクロモンスター1体を特殊召喚する。そのモンスターの効果は無効とになり、攻撃力は0となる。戻れ《バックショット・ドラゴン》。そして、このカードは自分の場にシンクロモンスターが存在しする場合、手札から特殊召喚出来る。来い《マグネトロン・ドラゴン》。」

《バックショット・ドラゴン》
ATK0

《マグネトロン・ドラゴン》
ATK1200


「俺はレベル5のバックショット・ドラゴンにレベル3のマグネトロン・ドラゴンをチューニング。『災厄のの黒竜よ、我が胸に燃ゆる怒りを喰らいて、力と成せ』シンクロ召喚、喰らえ《ディザスター・ドラゴン》!」


《ディザスター・ドラゴン》
シンクロ・★8・闇・ドラゴン
ATK2500/DEF2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①このカードが相手モンスターを破壊した場合、相手に破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える。②シンクロ召喚されたこのカードをリリースして発動する。相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を破壊する。この効果は相手ターンでも発動出来る。③1ターンに1度、自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送り発動する。墓地のこのカードを効果を無効にして特殊召喚する。



それは遊紀が扱う他のドラゴンと同じように、禍々しく攻撃的な姿のドラゴンだった。
黒い甲殻にはまるで血塗れのような赤い模様があり、4本の長い角と巨大な翼を持つ黒竜は、月に向かって咆哮を上げた。



「知っているぞ。記録で見たことがあるが、これが噂に聞く決闘者・不動遊紀のエースモンスターか。」



「マグネトロン・ドラゴンの効果で1ドロー…行くぞ、バトルだ。ディザスター・ドラゴンで暁のシロッコを攻撃!『デッドエンド・ブラスター』!」

「ぐっ…!!」


セキュリティ LP8000→7500


「ディザスター・ドラゴンの効果発動、このカードが相手モンスターを破壊した場合、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える。『デュアル・ディザスター』!」

「ぐうっ!!こいつは…!!」


セキュリティ LP7500→5500



「俺はカードを1枚伏せてターンエンド。」


遊紀 LP8000 手札2枚





「ふぅ…桁外れのパワーだ。《ディザスター・ドラゴン》、噂では聞いていたが、まさかこれほどとは。」

そして、遊紀のデュエル・タクティクスもだ。明らかにその年齢の決闘者から逸脱した実力を、彼は持っている。



「だが、まだまだこれからだ。ドロー!俺は手札から《BF-極北のブリザード》を召喚。ブリザードの効果で墓地のブラストを守備表示で特殊召喚。そして《黒い旋風》の効果で《BF-突風のオロシ》を手札に加える。」


《BF-極北のブリザード》
ATK1300


「今度はこちらかいくぞ!俺はレベル4のBF-黒槍のブラストにレベル2のBF-極北のブリザードをチューニング『漆黒の力、大いなる翼に宿りて、神風を巻きおこせ!』シンクロ召喚、吹きすさべ《BF-アームズ・ウィング》!」


《BF-アームズ・ウィング》
ATK2300


「そして俺は手札から《BF-突風のオロシ》を特殊召喚。」

《BF-突風のオロシ》
ATK400


「バトルだ、俺はアームズ・ウィングでディザスター・ドラゴンを攻撃!『ブラック・チャージ』!」

「手札にカルートが居るのは知っている、ディザスター・ドラゴンの効果発動、このカードをリリースして、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を破壊する。この効果でアームズ・ウィングを破壊する。」

「ならオロシで攻撃。」

「ん…」

遊紀 LP8000→7600




「…アームズウィングは囮だ。行くぞ!手札から《死者蘇生》を発動、舞い戻れアームズ・ウィング!そして場のオロシとチューニング『黒き旋風よ、天空へ駆け上がる翼となれ!』シンクロ召喚!《BF-アーマード・ウィング》」


《BF-アーマード・ウィング》
ATK2500


「来たか…BFの象徴のシンクロモンスター、アーマード・ウィング。」

「俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ。」


セキュリティ LP5500 手札1枚



「(面白くなってきたな…これこそ、俺の求めている決闘だ。そして、俺は、お前を喰らって更なる道へと進む。)」





<第3話へと続く>
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