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HOME > 遊戯王SS一覧 > arc14 闇輝に光る水晶

arc14 闇輝に光る水晶 作:こんにゃく

−地下遺跡−

黒咲「それで…お前は何者なのだ?お前の話が本当ならお前の父…白蓮 滝三郎とお前との年齢の差がおかしい…奴は老人…お前はガk…いや子供すぎる」

琥珀「そうじゃのう…では成り行きを説明しようかのぉ…そうじゃな…今から5年…6年位前じゃな…事の始まりは」



−数年前−

琥珀「ねぇねぇ!パパ!!!」ヒョコッ

そんな事を言わないでくれ!!

琥珀「…パパ…?」

滝三郎「父さん…」

祖父「すまんな…私はもう長くない…この世界の政治は滝…お前に任せる」

滝三郎「そんな…っ…」

祖父「…おや…琥珀ちゃんじゃないか…そんな所にいないでこっちへおいで」

琥珀「…うん」トテトテ

祖父「ふふ、可愛い孫だ…こんな生きづらい世界で生きさせてすまないな…」なでなで

琥珀「えへへ」

滝三郎「…」

祖父「滝…私では世界を…この…劣悪の環境を変える事は出来なかった…コモンズの人間は未だに救われん…私の政治では…駄目だった…」

滝三郎「父さん!何故…何故コモンズなどを気にかける…!!」

祖父「…身分など関係ない…皆同じ人だ…」

滝三郎「…俺には分からない…父さんの考えが…何1つ…」



琥珀「わしはトップス生まれのトップス育ち…それも評議会代表一家の家系に生まれた…裕福な家族の一員とじゃった」

琥珀「わしの祖父の白蓮 宗一はとても生真面目であり、世の為人の為に動く、それこそ模範となる偉大な男じゃった…しかし」



−滝三郎の父の通夜−

滝三郎「…」

評議会代表代理「私が評議会代表の者です…本日付けで白蓮 宗一様から白蓮 滝三郎様に評議会代表が移ります…これにサインを」スッ

滝三郎「俺が…この世界を変える…?どうやって…」

評議会代表代理「それとこれを…」

滝三郎「これは…?」

評議会代表代理「…これは機密事項…評議会代表となった者のみに渡される…機密ですので…他言無用でお願いします…勿論私も内容はわかりませんので」

滝三郎「父さんが残した…手紙…?」スッ


滝三郎へ

ここに記されているものは他言無用。
私が最後にこのシティの安泰を目指すためにお前に残す。
私はこのシティの地下にある遺跡を発見した、そこには巨大な祭壇があり、壁画があった。
私は長い時間を掛けそれを解読した。そこに書かれていたものそれは
巨大な力を有する『神の力』を持った存在の事を

滝三郎「神の力…だと…?」


その力を使えば必ずこのシティは変わる、私はそう思った、今のこの劣悪な環境を変えることが出来ると
その力を有するには『神の痣』を持つ者の力が必要だと
お前にこの事を託すのはお前ならきっと正しい事に使えると信じているからだ


その神の名は




滝三郎「『ズァーク』…」



−現代−

黒咲「『ズァーク』…?」

琥珀「そうじゃ、わしはそう聞いた…」

黒咲「…この壁画に描かれている物がそれか?」

琥珀「まぁ、待て…続きがある」



−地下遺跡−

滝三郎「…ここが…」

琥珀「パパ…ここ何…?」

滝三郎「ここが父さんが残した遺跡…神の遺跡だ」

琥珀「神…?」

滝三郎「琥珀…手を見せてごらん」

琥珀「…?」

そこには鯨の文様が手の甲に浮き出ていた

滝三郎「やはり…琥珀…お前は…」

琥珀「なぁに?」

滝三郎「いや…それにしても…これが…『創世神の使い』…全ての終わりと始まりを告げる『創世神竜 ズァーク』の使いとされる神々…」

琥珀「???」

滝三郎「父さんの残した書き置きによれば『4つの魂…4つの力…4つの使い…そして4つの文様…』これらが混じり合う時、その姿を現さん…」

滝三郎「4つの文様…これは琥珀の手にあるこれだ…他の3つは何かは分からないが…」スッ

琥珀「?」

滝三郎「琥珀の力を借りる…そして俺がこの世界を…変える!!」

カァッ!!

滝三郎「お…おぉ…!!」

琥珀を中心として祭壇全体が輝き始める

ゴゴゴ…という地響き

琥珀「う…く…パ…パパ…手が…熱いよぉ…」

滝三郎「く…は…はは…ははは!!!素晴らしい!!琥珀1人でこのような現象が引き起こるのか!!ははは!!」

琥珀「ぱ…パパ…?」

滝三郎「そうだ…俺は力を…手に入れる…その為なら…」

ゴォッ!!

その瞬間、滝三郎の身に祭壇の壁画から現れる『邪悪な竜』の影が入り込む

滝三郎「ぐぅっ!?くっ…くくく…力を…もっと…力を…!!そうだ…!!全てを破壊し制覇するほどの圧倒的力を…!!!」ギラッ

琥珀「ぱ…っ!?」

カァッ!!

ドドドッ!!!

そして闇のような光が滝三郎と琥珀を包んでいく

そして

カァッ!!!

滝三郎「…おや?」

琥珀「…これは…一体…?」

目に見えて変化が見えたのは滝三郎…その姿は老人へと変わっていた。



−現代−


黒咲「何?歳をとっただと?」

琥珀「そういう事じゃ…滝三郎は不完全にもズァークの片鱗に触れてしまった…その結果がこれじゃ…わし達は代償として歳を奪われた」

黒咲「お前は?」

琥珀「わしは逆に体はあれ以来歳を取らず、逆に精神面の歳の取り方が常人の倍以上になってしもうたみたいじゃな、感覚ではもう数百年は生きとるかのような感覚じゃ」

黒咲「中々に不可解な現象だな…」

琥珀「そして…あの時一瞬でも見えた邪悪な竜…あれこそがわしはズァークだと思っておる」

黒咲「ズァーク…創世神竜などど大それた異名を持つ者が何故そのような邪悪な竜に…?」

琥珀「それはわしには分からん…だがこれを期に滝三郎は歳を取り…表面上は優しくなった」

黒咲「…」

琥珀「じゃがその奥底に秘めたる邪悪な心は…確実にこの世界を蝕んだ…お前様も分かっておるじゃろうがこのシティの格差社会は酷いものじゃ…滝三郎が議長になってからはなおさら…」

黒咲「ああ…そうだな」

琥珀「…そんな時に出会ったのが…ユーゴ様じゃった…」




琥珀「…」スッ

ホワイト「何処へ行くつもりかな?琥珀…」

琥珀「なんじゃ…文句でもあるのか?」

ホワイト「いえいえ…ですが…最近では下層に降りているらしいではないですか…あんなコモンズの所へなんて事は…」

琥珀「ふん…別になんでも良いじゃろう…好きにさせろ」

琥珀(わしはこの父親のことが嫌いだ、わしは祖父を尊敬していた…だがこやつは違う…昔からもそしてあの頃からも…)

琥珀(こやつに政治を変える気など無い…だからこそズァークの力を手にした…わしは…こやつとは違う)

琥珀(…おじいちゃんが言っていたコモンズとはどう言った人達なのか…会いにいってみたいのぉ…)



−下層コモンズ 町中−

琥珀「こ、ここじゃよ…な?」ドキドキ

琥珀「は、初めてじゃあ…こんな所に来るなんて」キョロキョロ

コモンズ男「どうしたんだ?お嬢ちゃん」

琥珀「ひやっ!?な、なんじゃ?お前様は」

コモンズ男「おう、俺はここら辺で野菜を配ってんのよ…つってもトップスから奪ったもんだけどな」

琥珀「奪う…」

コモンズ男「俺達はこうでもしなきゃ生きていけねぇからな、それでお嬢ちゃんは迷子か?」

琥珀「え、わ、わしは…」

コモンズ男「だったらあそこへ行ってみるといい、あそこは孤児院だからな、お嬢ちゃん見たいな子供を集めてるんだよ」

琥珀「…あ、ありがとう…なのじゃ」

コモンズ男「おう」



琥珀「こ、ここかの?」

女性「あら?誰かしらこんな所に」

琥珀「へ?」

女性「見ない顔ね…何処から来たの?」

琥珀「えっと…わしは…」

ユーゴ「おーい、先生!!どうかしたのか?」

女性「あら、ユーゴじゃない帰って来たの?」

ユーゴ「おう、まぁな…クロウ達が色々と持って来てくれたんだぜ」ニカッ

女性「もう!!あの子達ったら…全く…盗みは良くないって言ってるでしょ!?」

ジャック「ふん、自分達のことは自分達でやると教えたのはお前だったはずだ」

女性「ジャック!そうやって言い訳して…それとお前じゃなくて先生でしょ!!?」

ジャック「ふん…」

クロウ「まぁまぁ、先生許してやってくれよな?」

シンジ「そうだぜ」

女性「あんた達も同罪でしょうが!!」ドンッ!!

クロウ「うおっ!?先生がキレた!!」

シンジ「ズラかるぞクロウ!!」ダッ

女性「全く…いつまでたっても悪ガキ何だから…」

ユーゴ「それで?その子は?新しい子か?」

女性「それが…」

ユーゴ「まぁいいや、俺の名前はユーゴっつぅんだ、宜しくな」ニコッ

琥珀「えっと…わしは…琥珀…じゃ…」

ユーゴ「琥珀か…お前変わった喋り方してるよな!」

リン「こら、ユーゴ…初めて会った人に対してそんな事を言うんじゃありません」

ユーゴ「リン!!」

琥珀「!(また新しい子供が来た…)」

リン「初めまして、私はリン…よろしくね♪」

琥珀「う、うむ…よろしく」



ユーゴ「行くぜ!クリアウィング!!!」

クロウ「迎え撃て!!ライキリ!!」

ズガァァン!!

シンジ「やっぱソリッドビジョンシステムで見るデュエルの迫力は違うぜ」

ジャック「そうだな」

琥珀「ユーゴ!クロウ!!お前様達もデュエルをするのか!?」

クロウ「おう、まぁな」

ユーゴ「と言うか…俺たちコモンズにとってデュエルが全てだからな」

琥珀「デュエルが全て…?」

ユーゴ「おうよ!何をするにもデュエルで決着だ!」

リン「なーに言ってるのよ、それはあんただけでしょユーゴ」

ユーゴ「んな事ねぇよ!!」

ジャック「はっはっは!だがユーゴの言っている意味も分からなくもないがな」

シンジ「ユーゴのデュエル脳は絶対ぇジャックの影響だな」

琥珀「わ、わしもデュエルできるぞ!!」

ユーゴ「本当か!?」

琥珀「う、うむ…しかし…わしはデュエルできる人間が周りには居なかったからの…あまりした事は無いのじゃが」

ユーゴ「だったらやろうぜ!!デュエル!!」

琥珀「良いのか!?」

ユーゴ「当たり前だぜ!!」



ユーゴ「トドメだ!クリアウィング!!!」

ズガァァン!!

琥珀「むぅぅ…っ!!」
LP0

琥珀「負けて…しもうた…」

クロウ「琥珀の奴やるなぁ」

ジャック「確かに、あのユーゴのライフを100まで削るとは」

シンジ「あんなデッキの奴コモンズに居たか?」

ユーゴ「いーややるなー!!琥珀!」

琥珀「…え?」

ユーゴ「ほとんどデュエルしなかったなんて勿体ねぇぜ!!もっともっとデュエルしようぜ! 」

琥珀「良いのか?」

ユーゴ「ああ!!」

琥珀「うむ!!よろしく頼むぞ!ユーゴ!!」



−現代−

琥珀「それがユーゴとの出会いじゃった」

黒咲「お前はどうしてコモンズと交流をしたかったんだ?」

琥珀「わしは…滝三郎のように力が絶対だとは思わん、どんな存在であろうと同じ人ならば…平等にちゃんと見てあげる…わしの祖父はそう言っておったからな」

黒咲「…」

琥珀「それからは随分と長い間…滝三郎に内緒で自宅から抜け出してはユーゴ様達に会いに行っておったのぉ…」

琥珀「じゃが…」



琥珀「ユーゴはおるか!!」

ユーゴ「おう!また来たか琥珀!!デュエルしようぜ!!」

クロウ「アイツら毎日やってて飽きねぇもんなのかね」

リン「まぁユーゴはともかく琥珀ちゃんも毎日来てはやってるもんねぇ」

ジャック「共に競い合う仲間が新たに増えたのだ、ユーゴにとっても琥珀にとっても良い事だ」

シンジ「へいへい」

女性「?あの…貴方は…って…嘘っ…」

ざわざわ

クロウ「どうかしたのか?先生…っ」

ホワイト「こんな所にいましたか…琥珀」

琥珀「…え…」

ユーゴ「ん?誰だ?」

リン「嘘…なんでこんな所に…」

ジャック「貴様…なぜこんな所に来た…評議会の人間よ」ギロ

ホワイト「おや、そんな怖い顔をしないで下され…貴方の評判は聞いて居ますよジャック・アトラス」

ジャック「何?」

ホワイト「えぇ、なんでもこの下層のコモンズでは知らぬ者はいない…コモンズの王者といえば貴方でしょう…それに私はただ自分の子に会いに来ただけですよ、はぁい」

シンジ「自分の子だと…?」

琥珀「…っ」

ホワイト「ねぇ…琥珀?」

ユーゴ「え?琥珀、あの爺さんの子供なの?」キョトン

シンジ「嘘だろ…琥珀…てめぇ!!!トップスの…それも評議会の議長の子供だったのかよ!!!」

琥珀「っ…」

シンジ「お前!!どうして黙ってた!!まさか俺達を騙してたのか!?」

リン「シンジ!!」

シンジ「っ」

リン「言葉を選びなさいシンジ…」

クロウ「そうだぜ、琥珀はトップスかもしれねぇけど関係ねぇ…お前だってこの数ヶ月琥珀と一緒にいて分かってんだろ」

シンジ「わ、悪りぃ…ついカッとなって…」

ユーゴ「そうだったのか…琥珀…お前はトップス…」

琥珀「ゆ、ユーゴ…わしは…っ」ダッ

ユーゴ「お、おい!!琥珀!!どこ行くんだよ!!」

ジャック「…貴様の子がここを離れたぞ、追わないのか?」

ホワイト「ええ、私の目的は琥珀以外にもありましてね…ジャック・アトラス…貴方に少しお話があるのです」

ジャック「何?」



琥珀「…グスッ…わしは…」

琥珀(あの目…ユーゴも…シンジも…いや…周りにいた人達全てがわしをトップスだと知った瞬間、少なからず嫌悪の目を向けた…)

琥珀「分かっておる…分かっておるのじゃ…この数ヶ月…わしはトップスとコモンズの差を間近で見て来た…酷いものじゃ…嫌われても…仕方ない…」

ユーゴ「っハァハァ…こんな所にいたのか…琥珀…」

琥珀「っユーゴ!?!?」ゴシゴシ

ユーゴ「?泣いてんのか?」

琥珀「泣いてなどおらぬは!!」目真っ赤

ユーゴ「そっか…ならいいよ、別に」

琥珀「…」

ユーゴ「気にしてんのか?トップスって事」

琥珀「…すまぬ…わしはトップスだったのに…」

ユーゴ「気にすんなって!俺達はまだ子供なんだぜ!今の俺達じゃ何も出来ないって」

琥珀「そうじゃが…わしは違う…わしの父は評議会代表…いくらでも父を説得できたはずじゃ」

ユーゴ「…」

琥珀「それでもわしはしなかった…出来なかった…ただコモンズの人達の優しさに甘えただけじゃった」

ユーゴ「別にいいんじゃねぇの?」

琥珀「え?」

ユーゴ「…俺はそんな難しい事は分かんねぇけどさ…俺は琥珀が俺達の事をそんなに思ってくれてたって事がわかっただけですげぇ嬉しいよ」

琥珀「ユーゴ…」

ユーゴ「琥珀は俺達のそばに居てくれた…トップスでも関係なく俺達の事を分かってくれた…なら俺達は友達だ、そんなもん今更変わんねぇよ!」

琥珀「っ///」ドクン

ユーゴ「だから何かあったら俺を頼れ、俺達を頼れ!クロウもジャックも…あんな事を言ったシンジだって優しいやつばっか何だ!俺達が何とかしてやるからよ!」

琥珀「ユーゴ…//」

琥珀「うむ///ありがとの!ユーゴ『様』!!」

ユーゴ「さ、様ぁ!?」

琥珀「うむ!ユーゴ様は特別じゃ!!わしの…特別な…」ニッ

ユーゴ「う…こ、こっぱずかしいよ///様つけんのやめろ///」

琥珀「いやじゃ♪ユーゴ様じゃ♪」

ユーゴ「う…もう!好きにしろ!!」

琥珀「うむ!好きにさせてもらうのじゃ!」



ユーゴ「おーい、ジャック…?」

琥珀「…奴はどこへ?」

クロウ「…評議会代表ならさっき帰ったよ…琥珀も後で帰った方がいいかもな」

シンジ「琥珀、さっきは悪かったな、怒鳴っちまって」

琥珀「いや、良い…シンジが怒る理由もわかる…わしも黙ってて悪かった」

リン「シンジより琥珀ちゃんの方がおっとな〜」ニヤニヤ

シンジ「う、うるせぇな…悪かったよ…」

ユーゴ「それでどうしたんだよ、ジャック…そんな暗い顔して」

ジャック「…」

クロウ「さっきよホワイト議長から提案があってよ」

ユーゴ「提案…?」



ホワイト「本当のキングになって見ませんか?」

ジャック「…何だと?」

ホワイト「いえ、こんな底辺の所でキングをなさるのではなく本当の意味での頂点…キングに」

シンジ「てめぇ…おちょくってんのか…!!」

ジャック「落ち着け、シンジ…それで貴様は何が言いたい」

ホワイト「はぁい、では話させて貰います…このシティではデュエルが全て…デュエルでの見世物も7年前にはありましたね、覚えて居ますでしょう?エンジョイ長次郎などのプロデュエリストを」

ジャック「…」

ホワイト「しかしそのエンジョイ長次郎が表舞台から消えてからはそう言ったものも無くなり…シティでの輝かしいデュエル舞台は姿を消しました…しかしどうでしょう?近頃ではバイクを使った…ライディングデュエルというものがあるというではありませんか」

ジャック「…それがどうした」

ホワイト「私はね、強い人間が好きなのです、圧倒的力を持ち他を圧倒する力…!!それこそが人の上に立つ人間に相応しいものだと…そう思いませんか?」

ジャック「…」

ホワイト「だからこそ貴方に相応しい…私が用意したデュエル大会…それに勝ち残る事が出来たのであれば…貴方をキングにへとしてあげましょう…もちろん…そうなればコモンズへと対処も改めさせていただきます、はぁい」

クロウ「マジ…かよ…ジャック!」

ジャック「良いだろう、貴様の提案に乗ってやる」

ホワイト「良い返事です…ではお邪魔しましたね、あっそうでした…琥珀にもちゃんと帰ってくるように言っておいてください…大切な…娘なので」ニコニコ

ジャック「…」



ユーゴ「じゃあ…ジャックがその大会で勝てば…」

シンジ「もしかしたらコモンズは何か変わるかもしれない」

ユーゴ「うぉぉ!!マジかよ!!へへっジャックなら必ず行けるぜ!!何たって俺達コモンズ最強だからな!!」

ジャック「当たり前だ!!…とはいえ…ユーゴ…みんな…俺に任せろ、コモンズも…この場所必ず俺が変えてやる」グッ

クロウ「ジャック…ああ…俺達の希望…お前に託すぜジャック」

シンジ「任せたぜジャック」

ジャック「うむ!」

琥珀「…ユーゴ様…」

ユーゴ「ん?」

琥珀「頼みがあるのじゃが…わし…今日は帰りとうない…」

ユーゴ「え?何言ってんだよ!お前の父ちゃん心配しちまうぞ!?」

琥珀「…何だか気味が悪いのじゃ…奴と一緒にいると…気味がのぉ…」

ユーゴ「んな事言ったって…」

リン「琥珀ちゃん、ユーゴの事…ユーゴ様なんて呼んでたっけ?」

琥珀「う、うむ!ユーゴ様はわしの特別なのじゃ!!」ニコニコ

リン「と、特別!?へ、へぇ」ピクピク

クロウ「ぷっ…へぇ…」

シンジ「う…お腹痛くなってきた…」

ジャック「シンジ…お前こういう事が苦手すぎではないか?」

琥珀「じゃから…ユーゴ様…お願いじゃ」上目遣い

ユーゴ「へ!?ま、まぁしょうがねぇなぁ//」にへら〜

リン「…何よユーゴ…デレデレしちゃって…」

シンジ「うっ…お腹が…」

クロウ「…お前マジか」



それから数日、わしはユーゴ達と共に施設で過ごし

そして遂にジャックが大会本戦で戦う日がやってきた

ジャック『行け!!レッドデーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!!』

ドドドッ!!

ユーゴ「すげぇ!!流石はジャックだぜ!!」

シンジ「ああ、これなら余裕で突破できるな」

琥珀「これでコモンズも…変われる…」

ユーゴ「ああ!そうだぜ!それが琥珀の父ちゃんとの約束だからな!!」

琥珀「うむ…本当に奴は約束を守るのかの…」

ユーゴ「大丈夫だって…」

ドガァァンッ!!

ユーゴ「な、なんだ!?」

きゃぁぁぁ!!

シンジ「外だ!!外から声が聞こえる!!!」バッ

ユーゴ「琥珀!!」

琥珀「うむ!!」

クロウ「くっ…そ…」
LP400

リン「もう…ダメ…」
LP100

シンジ「クロウ!!?リン!!?」

ユーゴ「なっ…何がどうなって…」

琥珀「っ」

セルゲイ「対象を…見つけた…確保する」ブォォンッ!!

ガッ

琥珀「きゃっ!?!?」

ユーゴ「なっ!!?」

シンジ「琥珀!!!?」

琥珀「ゆ…ユーゴ様!!」

セルゲイ「くっはっはっは!!!目標達成!!!」ブォォンッ!!

ユーゴ「野郎っ!!逃すかよ!!」ガッ!

カチッ!!ブルゥゥン!!

クロウ「お、おい…ユーゴ…俺のDホイールで何する気だ…」

ユーゴ「…琥珀を助ける」ブォォンッ!!

シンジ「お、おい待てって!ユーゴ!!くそっ!!」バッ

シンジ「2人とも大丈夫か?」

リン「ええ…なんとか…」

クロウ「くっ…あいつ破壊神セルゲイだよな…どうしてここに…それに琥珀を…」

リン「…分からない…でも恐ろしく強かった…それに…」

クロウ「これ本当にソリッドビジョンなのか…?ダメージが…あったぞ…」

リン「…ユーゴ」

シンジ「くそっ!!クロウのDホイール以外駄目だ…セルゲイの奴に壊されてる…!!!」

クロウ「…無茶しやがって…ユーゴの野郎…」



琥珀「くっ!!離せ…離せ!!」

セルゲイ「ダメだな…これも依頼なんでな」

琥珀「依頼…じゃと…?」

セルゲイ「そうだ…もうすぐで着く」

琥珀「っ…ここは…まさか…依頼を出したというのは…」

セルゲイ「その通りだ…貴様の父…ホワイトだ」

バンッ!!


セルゲイ「連れてきたぞ」

ホワイト「良くやりましたね」

琥珀「くっ…」

セルゲイ「俺はこれで用無しだ」

ホワイト「ええ…そうですねぇ」

セルゲイ「…なら今度は俺の望みを叶えてもらう番だ」

ホワイト「はぁい、その為にこの琥珀を連れてきてもらったのですから」

ボルドー「本当に良いのですか?議長」

アスール「この者は危険人物かと…」

ホワイト「私は強い人間が好きですので…力を欲するなんて素晴らしい事だと思いますがねぇ、はぁい」

グレイ「議長がそういうのなら意義なし」

ゲール「…」

琥珀(なんじゃ…こやつらは…何者なのじゃ…?)

ホワイト「では、琥珀… あなたには協力してもらいますよ」

琥珀「協力…?まさか…っい、嫌じゃ!!アレはシティを救う力なのではない!!わしは協力はしないぞ!!」

ホワイト「そうですね…そうでしょうね…では…グレイ、ボルドー…琥珀を部屋に連れて行ってください、逃げ出さないように」

琥珀「…くっ…!」



ユーゴ「くそっ…琥珀!!どこだよ…!!」

ユーゴ「セルゲイ…あいつどうして琥珀を…」

ユーゴ「琥珀を連れて行く…そんな理由を持ってるやつなんて…1人しか思いつかねぇ…」

ユーゴ「…やるしかねぇ…クロウ達に迷惑かけるかもしれねぇけど…いや…クロウ達だって同じことをするはずだ!!」

ユーゴ「待ってろよ…琥珀!!」ブォォンッ!!



琥珀「っ」

グレイ「逃げようなんて思わないでください」

ゲール「簡単に逃げられるような場所ではない」

琥珀(こやつら…何者だか知らないが…こんな所で捕まりたくなどない…アレは…ズァークは救う者などではないのだ…!もう2度とわしは奴に力を貸さん…!!)

ピーピー!侵入者!侵入者!!直ちに排除してください

グレイ「何事だ?」ピッ

ゲール「なんだこのガキは」

琥珀「っユーゴ様…!!」

グレイ「…琥珀を連れ戻しに来たという事か」

ゲール「愚かな」

琥珀「…」バッ

グレイ「む?」

ゲール「なんのつもりだ」

琥珀「悪いのぉ…わしの王子様が迎えに来てくれたのでな」ガシャッ

デュエルディスクを構える琥珀

グレイ「お前も愚かという事か」

ゲール「逃げられると思うな」

琥珀「ふっ…っ!!」



ユーゴ「っ…流石にもうきつくなってきた…!!どこにいんだよ…琥珀…!!」

琥珀「はぁ…はぁ…よく来たのぉ…ユーゴ様…」ぼろっ

ユーゴ「琥珀!?どうしたんだよ…その怪我…!!」

琥珀「ちと、ヘマしてのぉ…流石にきついわ…デュエルディスクももう使い物にならんの…」



グレイ「ビー…ガガガ」

ゲール「ジジジ…」



琥珀「すまんな…ユーゴ様…お前様の方が疲れているというのに」

ユーゴ「そんな事気にすんなって、ほら、さっさと逃げるぜ、乗りな!」

琥珀「うむ…」

ブォォンッ…



ホワイト「おやおや…やられてしまいましたか…まだまだ改善の余地がありますかね…セルゲイ、いますか?」

セルゲイ「…ああ」

ホワイト「力を手に入れるには彼女の力が必要不可欠です…もう1度捕らえてもらえませんか?手段は…選びません」

セルゲイ「良いのか?何するか分からねぇぞ」

ホワイト「ええ、四肢を捥いででも連れて来てください、あっ、右手だけはダメですよ…大事な力なので」

セルゲイ「…ふん」



琥珀「…」

ジャック『行け!!レッド・ワイバーン!!!』

ズガァァン!!

メリッサ『凄い!!凄すぎる!!他を寄せ付けないとはこの事!圧倒的な力の前にトップスのプロデュエリストでも歯が立ちません!!』

琥珀「ジャック…すまんな…ユーゴ様…きっとジャック達にも迷惑を…」

ユーゴ「何行ってんだよ、頼れって言ったのは俺だぜ…それにクロウやジャック、シンジだって動ければ同じことをしただろうぜ」

琥珀「ユーゴ様…」

ユーゴ「安心しろ、琥珀は俺が絶対に守っ…」

ヒュルルッ!!ガシッ!

琥珀「え…?」

ユーゴ「な…」

ギュァァ!!

琥珀は巨大な錠に胴体を掴まれそして

ユーゴ「てめぇは…セルゲイ!!」

セルゲイのDホイールに磔にされる

ガンっ!!

琥珀「ぐっ…っ!!ユーゴ様っ!!」

ユーゴ「てめぇ…なんで…なんで琥珀を狙う!!」

セルゲイ「俺の事を知っているようだな…狙う理由?それを知ってどうする」

ユーゴ「けっ別に良いぜ知りたくもねぇ…ただ琥珀は返してもらう!!」

セルゲイ「んー…美しくない…貴様は実に美しくない、その程度の柔な気持ちで俺に勝てると思うな」

ユーゴ「んなもん!!やってみなきゃわかんねぇ!!」

セルゲイ「くっくくく…なら来い、相手してやる」

ユーゴ「琥珀!!待ってろよ…今すぐ助けてやっからな!!」

琥珀「ユーゴ様…」

ユーゴ・セルゲイ「デュエル!!」
LP4000

セルゲイ「先行は俺だ…俺は手札から《荊の囚人(ソーンプリズナー) ヴァン》を召喚!」


《荊の囚人 ヴァン》
星1/闇属性/悪魔族
攻 0/守 0


セルゲイ「俺はこれでターンエンド」
手札4

ユーゴ「攻撃力0のモンスターを攻撃表示で…それもセットカードもない…何かヤベェモンスターかもしれねぇな」

ユーゴ「だが…俺はそんなんじゃ止まらねぇ!!」

ユーゴ「俺のターン!」
手札6

ユーゴ「俺は手札から《SR(スピードロイド) ベイゴマックス》の効果発動!『自分フィールドにモンスターが存在しない時手札から特殊召喚できる!』」


《SR ベイゴマックス》
星3/風属性/機械族
攻1200/守 600


ユーゴ「そしてこいつが特殊召喚に成功した時『デッキからベイゴマックス以外の「SR(スピードロイド)」モンスターを手札に加える!』俺は《SR(スピードロイド) 赤目のダイス》を手札に加え…召喚!」


《SR赤目のダイス》
星1/風属性/機械族/チューナー
攻 100/守 100


ユーゴ「俺は赤目のダイスの効果発動!『自分フィールドの「SR(スピードロイド)」モンスター1体のレベルを1から6の間に変更できる!』ベイゴマックスのレベルを4に!」

ユーゴ「そしてレベル4のベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング!その躍動感溢れる、剣劇の魂。出でよ、レベル5!《HSR(ハイスピードロイド)チャンバライダー》!」


《HSR チャンバライダー》
星5/風属性/機械族/シンクロ
攻2000/守1000


ユーゴ「バトルだ!!チャンバライダーで荊の囚人(ソーンプリズナー) ヴァンを攻撃!!この瞬間チャンバライダーの効果発動!!『このカードが攻撃する時!攻撃力を200ポイントアップさせる!!』」


チャンバライダー
攻撃力2000→2200


ユーゴ「これで一気に2200のダメージだ!!」

セルゲイ「ふん、そう簡単に行くと思っているのか、俺は荊の囚人(ソーンプリズナー) ヴァンの効果発動!『相手の攻撃対象となった時、手札の「荊の囚人(ソーンプリズナー)」モンスター1体を相手に見せ更にライフを400払う事で、戦闘ダメージを0にする』」ギチィ
手札 《荊の囚人(ソーンプリズナー) ダーリ》
LP4000→3600

ユーゴ「ちっ…やっぱりそういう効果かよ…!!」

琥珀「ぐぅぅ…っ!!」ギチチ

ユーゴ「なっ!?琥珀!!?」

セルゲイ「ぐ…ふ…ぅ…くくく気づいたか?俺とこのガキは今リンクしている…俺へのダメージは一緒にこいつも受けるのさ…」

ユーゴ「なっ!?きたねぇぞ!!」

セルゲイ「くくく…そして『この効果を発動し墓地へ送られたヴァンと手札を見せたダーリを攻撃表示で特殊召喚する!』」


《荊の囚人(ソーンプリズナー) ダーリ》
星1/闇属性/悪魔族/チューナー
攻 0/守 0


ヴァン
攻撃力0


ユーゴ「ちっ…琥珀!!少し我慢してろよ!!すぐ助けてやっからな!!チャンバライダーの効果!!『こいつはバトルを2回行うことが出来る!!』よって!もう1度続けて攻撃!!」

ユーゴ「更に!攻撃することでチャンバライダーの攻撃力はアップ!!」


チャンバライダー
攻撃力2200→2400


ユーゴ「いっけぇ!!チャンバライダー!!」

セルゲイ「荊の囚人(ソーンプリズナー) ダーリの効果発動!『相手の攻撃時にライフを400払うことでその攻撃を無効にする!』」ギチチ!!
LP3600→3200

ユーゴ「なにっ!?」

ガキンッ!!

ユーゴ「くっ…防がれた…!!」

琥珀「くぅぅっ!!」ミチィ

ユーゴ「こ、琥珀っ…!!」

セルゲイ「…終わりか?」

ユーゴ「ちっ…俺はカードを1枚セット、ターンエンド」
手札4

ユーゴ(まずい…っ大したダメージも与えられず…あいつは自身の効果で小さなダメージで琥珀にまで…っ!!)

セルゲイ「俺のターン…貴様は美しくない」

ユーゴ「…あ?」

セルゲイ「俺には美学がある…希望へと向かう人間を踏みにじる…その時に最高の美しい花を開く」

ユーゴ「…何言って…」

セルゲイ「だが貴様は違う…希望に満ち溢れているわけではない、下向きに泥くさく…俺と同じ荊の道を突き進む者…」

セルゲイ「それでは駄目なのだ…それじゃあ美しくないのだ…希望を…怒りを…俺にぶつけてくるがいい、怒りもまた同じく美しき花を咲かす、怒りは力だ…怒りこそ希望へと繋がる力」

セルゲイ「それが頂点に来た時に摘んでやるのだ!!」

ユーゴ「聞いた話よりもヤベェ奴じゃねぇか…」

琥珀「なんたる…男じゃ…」

セルゲイ「俺は自分フィールドのレベル1の荊の囚人(ソーンプリズナー) ヴァンにレベル1のダーリをチューニング!歪曲した煩悩をさらけ出し、茨に肉塊を委ねよ!シンクロ召喚、現れろ!レベル2!!《茨の戒人(ソーン・オブサーバー)ズーマ》!」


《荊の戒人 ズーマ》
星2/闇属性/悪魔族/シンクロ
攻 0/守 0


ユーゴ「また変なのが出て来やがった…!」

セルゲイ「ズーマの効果!『このカードがシンクロ召喚に成功した時、フィールドの全てのモンスターに荊カウンターを1つ乗せる!』」


ズーマ
荊カウンター1

チャンバライダー
荊カウンター1

ユーゴ「あ?なんだこりゃ」

セルゲイ「そして手札から永続マジックカード《血鉄の荊》を発動!!『自分のライフを400払いフィールド全てのモンスターに荊カウンターを1つ乗せる…そして乗せたモンスターが「荊の戒人(ソーンオブサーバー)」モンスターの場合、更に1つ乗せる!』」
LP3200→2800


ズーマ
荊カウンター1→3

チャンバライダー
荊カウンター1→2


琥珀「くぅ…っ」ミチチ


セルゲイ「そして荊カウンターの乗ったモンスターは攻撃することができない…俺はこれでターンエンド…この瞬間!ズーマの効果発動!『自分エンドフェイズに自分フィールドにある荊カウンターの数だけそのプレイヤーは400のダメージを受ける!!』」

ユーゴ「なっ!?」

セルゲイ「くっくっくっ!!あひゃひゃひゃ!!」ギチィ…
LP2800→1600

琥珀「ぐぁぁっ!!」

ユーゴ「あのやろう…何をやってやがる…自分のライフを削って…!!琥珀にまでっ!!!」

セルゲイ「く…ふぅ…美しい…」

ユーゴ「なっ…」

セルゲイ「見ろ!!こいつの苦しむ姿を!!美しいとは思わないか!!絶望に歪む顔!貴様が助けにきてくれたと希望を抱きすぐに自分は足手まといとなる!!この絶望した顔を!!」

ユーゴ「ふざけんな!!てめぇのそんな気持ち悪ぃ趣味に琥珀を巻き込むんじゃねぇ!!俺のターン!!」
手札5

ユーゴ(あいつは自身の効果でもうライフはほとんどねぇ!!このターンで決着をつけて琥珀を救う!!)

セルゲイ「くくく…貴様、このターンで決着をつけると思ったな?」

ユーゴ「っ…」

セルゲイ「だからこそ貴様は美しくないのだ!!」

ユーゴ「そんなもん知るかよ!!」

ユーゴ(こいつの荊カウンターのせいでチャンバライダーは攻撃できねぇ…だったら…!!)

ユーゴ「俺は手札から《ダイス・ショット》発動!!『自分墓地から「SR(スピードロイド)ダイス」モンスター1体を特殊召喚する!!』」


赤目のダイス
攻撃力0


ユーゴ「そして赤目のダイスの効果により!チャンバライダーのレベルを6に!!俺はレベル6のチャンバライダーにレベル1の赤目のダイスをチューニング!!その美しくも雄々しき翼翻し!光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!現れろ!!レベル7!《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》!!」


《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》
星7/風属性/ドラゴン族/シンクロ
攻2500/守2000


ユーゴ「クリアウィング!!光の速さでセルゲイを撃ち抜け!!琥珀を助けんだ!!」

琥珀「…わしのせいで…わしが捕まってるから…ユーゴ様…焦っておる…こんな余裕のないデュエル…ユーゴ様らしくない…」

セルゲイ「くく…」ニヤッ

ユーゴ「いっけぇ!!クリアウィング!!荊の戒人(ソーン・オブザーバー)ズーマを攻撃!!疾風のヘルダイブ・スラッシャーっ!!」

セルゲイ「焦りは美しくない!!ズーマの効果発動!!『このカードが攻撃対象となった時!ライフを400払い!戦闘ダメージを0にする!』」
LP1600→1200

琥珀「っぅぅっ!!」ギチィ!

ユーゴ「なっ!?」

ズガァン!!

セルゲイ「そして『破壊されたズーマとシンクロ素材となったヴァン、ダーリを特殊召喚する!』」


ズーマ
攻撃力0

ヴァン
攻撃力0

ダーリ
攻撃力0


セルゲイ「これで終わりか?」

ユーゴ「っ…俺はこれでターンエンド」
手札4

琥珀「ゆ…ご…様…」

ユーゴ「琥珀っ…俺のせいで…!!」

セルゲイ「くくく…そうだ、それだ…希望から絶望へと下っていくその顔!!それこそが俺の生きがい!!」

ユーゴ「何言ってんだてめぇ!!」

セルゲイ「貴様に見せてやる!!その本当の意味をな!!俺のターン!!」
手札5

セルゲイ「来たか…これが俺の新たな力…感謝するぞホワイト…」

琥珀「新たな…力…じゃと…?」

セルゲイ「俺は手札から《融合》発動!!」

ユーゴ「なんだ…あのカード…!」

セルゲイ「自分フィールドのヴァン、ダーリ、ズーマを素材として融合を行う!辛苦、痛み、凡庸なる価値を骸とし、すべき脱ぎ去り今茨の道を超えよ!現れよ!《茨の超越戒人(ソーン・オーバー・サーバー)ヴァン・ダーリ・ズーマ》!!」


《茨の超越戒人ヴァン・ダーリ・ズーマ》
星8/闇属性/悪魔族/融合
攻 0/守 0


ユーゴ「合体した…!?」

セルゲイ「ヴァン・ダーリ・ズーマの効果発動!『このカードの攻撃力は自身のライフ2500のライフから引いた数値、それから2倍の攻撃力となる!』」


ヴァン・ダーリ・ズーマ
攻撃力0→2600


セルゲイ「更に!『ライフを100払い!相手モンスター1体を対象にそのモンスターの攻撃力は100になる!』」
LP1200→1100

ヴァン・ダーリ・ズーマ
攻撃力2800

ユーゴ「そうはいくかよ!!クリアウィングの効果発動!『フィールドのレベル5以上のモンスターを対象とするモンスター効果を無効にし破壊する!!』ダイクロイック・ミラー!!」

セルゲイ「甘い!!永続マジック!血鉄の荊の効果!!『相手が自分フィールドのモンスターを破壊する効果を発動した時、その発動を無効にし自分ライフに1000ポイントのダメージを与える!!』」

セルゲイ「ぐぅぅっ!!!ぐふふ…っ!!」ギリリッ!!
LP1100→100

琥珀「ぐぁぁぁっ!!」ギリリッ!!

ユーゴ「琥珀っ!!」

セルゲイ「がっはっははは!!素晴らしい!!素晴らしい表情だぞ!!」

琥珀「ぐぅぅっ!」ギリリッ…


ヴァン・ダーリ・ズーマ
攻撃力2800→4800

クリアウィング
攻撃力2500→100


セルゲイ「ホワイトからは右腕以外はどうなっても構わないと言われている…さぁ、これ以上痛めつけたらどうなるか…どれほどに美しいその顔が崩れ去るか!!」

ブチブチブチっ!!

琥珀「ぐぁぁぁっ!!」

ユーゴ「やめろ…」

セルゲイ「楽しみダァ!!!」

ユーゴ「やめろっ!!」

セルゲイ「消え失せろ!!美しくないものよ!!ヴァン・ダーリ・ズーマでクリアウィングを攻撃!!!」


ヴァン・ダーリ・ズーマ
攻撃力4800



クリアウィング
攻撃力100


ギュルル!

琥珀「ぐぅぅぁぁぁっ!!」ギリリッ!!!

ユーゴ「やめろぉぉ!!!」ブワッ!!

セルゲイ「ぬぅ!?」

ブォォンッ

クロウ「やっと…追いついたぜ…」

シンジ「突貫で修理したからな…おい…あれ…っ!!」

クロウ「あれは…!?」

ユーゴ「トラップ発動!!!《覇王水晶》!!!『自分フィールドまたは墓地のレベル7!ドラゴン族シンクロモンスター1体を選択し!そのモンスターと自分墓地、手札のチューナーモンスター1体を除外する事でドラゴン族シンクロモンスターをシンクロ召喚する!!!』」

ユーゴ「大いなる闇光蓄えし翼煌めかせ、その暗き輝きで敵を撃て!シンクロ召喚!いでよ!我が僕!!!レベル8!《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》!!」


《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》
星8/風属性/ドラゴン族/シンクロ
攻3000/守2500


セルゲイ「なにっ!?」

ユーゴ「…」

琥珀「ユーゴ…様…一体…?」

セルゲイ「く…くくく…美しい…美しい憎悪と怒り!!それこそが!!俺の追い求めていた貴様の顔!!さぁ!!その顔を歪ませてくれ!!!ヴァン・ダーリ・ズーマ!!!クリスタルウィングを攻撃せよ!!」

ユーゴ「そうはいくかぁぁ!!!クリスタルウィングの効果により!!『レベル5以上のモンスターと戦闘を行う時、そのモンスターの攻撃力分クリスタルウィングの攻撃力をアップさせる!!』」

セルゲイ「な…」


ヴァン・ダーリ・ズーマ
攻撃力4800




クリスタルウィング
攻撃力3000→7800


ユーゴ「返り討ちにしろ!!!クリスタルウィング!!!烈風のクリスタル・エッヂ!!!!」

ズギャァンッ!!ズガァン!!

セルゲイ「ぐぉぉっ!?!?」ブワッ!!
LP100→0

琥珀「きゃっ…!!」ブワッ!!

クリスタルウィングの攻撃でセルゲイそして琥珀はハイウェイから落下していく

ユーゴ「ぐぅぅっ…う…う…」

ユーゴ「はっ!!俺は…いったい…?」

クロウ「ユーゴ!!!琥珀が!!!」

ユーゴ「っ!!琥珀!!」

そしてユーゴは落下していく琥珀を発見する

ユーゴ「琥珀!!!…クリスタルウィング!!琥珀を…!!」

ユーゴはクリスタルウィングに飛び乗り落下する琥珀に手を伸ばす

ユーゴ「うぉぉぉ!!」バッ!

琥珀「ユーゴ様っ!!」バッ!!

しかし

ギチィッ!!

ビタァァッ!!

ユーゴ「なっ!!」

後ろを振り返るとボロボロのヴァン・ダーリ・ズーマの荊がクリスタルウィングを捕らえていた

セルゲイ「ぐ…ふふ…そうだ…その顔が見たかった…お前の絶望する顔が…」にへら…

ユーゴ「セルゲェェェイ!!!」

琥珀「ユーゴ様ぁぁぁ!!」

ユーゴ「琥珀ぅぅぅ!!!」

そのまま落下していく琥珀とセルゲイ



−現代−

琥珀「…そこから先は覚えておらん…つい先日にあった話なのじゃ」

黒咲(…セルゲイ、そして豹変したユーゴ…ユーゴはユートと遊矢に似た顔…さらには「覇王」と名のつくカード)

黒咲「…ん?まて…つい先日だと?」

琥珀「なんじゃ?何かおかしいか?」

黒咲「俺達は3日前にこの世界に来た…それはユーゴも同じの筈だ…」

琥珀「世界じゃと?どういうことだ」

黒咲「お前が話したんだ、俺も少し話してやる」

黒咲説明会中

黒咲「といった具合だ」

琥珀「なる程の…ユーゴ様もそのような事に…それにリンまで…」

黒咲「…1つ聞きたいことがある」

琥珀「なんじゃ?」

黒咲「お前はロジェという名を知っているか?」

琥珀「?なんじゃその名は」

黒咲「なる程、理解したぞ…お前はここで捕まっていた…そしてお前はロジェの名を知らない…」

黒咲「そしてロジェがこの街にたどり着いたのは2年前だと言うことをお前の父ホワイトに聞いた…つまりお前は2年以上前から捕まっていた可能性がある」

琥珀「なんじゃと!?かぁー!まさか違う形で歳を重ねてしもうたのかの!!」

黒咲「…意外とそんなに気にしていないのだな」

琥珀「気にしていても仕方ないじゃろ…それにしても…わしが捕まっていたということは…滝三郎の奴め…」

黒咲「それだけじゃない…俺もチラリと見ていたが…セルゲイと言う奴は生きていた」

琥珀「まぁ、わしが生きているのだからな…だとすればやはり滝三郎の奴…何かしでかすつもりじゃな」

黒咲「それはなんだ?」

琥珀「それだがおおよそはついておる…ズァークの復活…と言うわけではないじゃろうな…どちらかといえば奴は御したいと思うておるじゃろう」

黒咲「そのズァークの力をか?」

琥珀「そうじゃ、絶対無比の力…それにはわしの力が必要じゃった…この紋様の力が」スッ

黒咲「!それは…今しがた俺にも出て来たぞ」スッ

琥珀「なんじゃと!?…まて…4つの痣…それがわしや…隼の物であるのなら…?」

黒咲「…4つ…」

琥珀「それに…隼の話ならばこの世界の他にも隼のいた世界、融合を使うアカデミア…そしてスタンダードと呼ばれる世界があるのじゃな?」

黒咲「ああ…それにホワイトはセルゲイに融合のカードを…それも2年以上も前から持ち知っていたと言う事になる…」

琥珀「奴は知っていた…他にも世界があり4つの痣の事を…!!」

黒咲「だとすれば俺達が他の世界から来ている事…奴は端から知っていた…!!」

琥珀「隼!!時間がないかもしれん!!奴はすでに…動き始めておる!!!」

月影「話は聞かせてもらったでござる!黒咲殿!」

黒咲「月影!」

琥珀「なんじゃ?」

月影「拙者の名は月影…琥珀殿よろしく頼むでござる」

琥珀「おお、なんだかかっこいいのぉよろしく頼むのじゃ」

月影「琥珀殿の話が本当であるのなら…やはり零児殿の目測通りでござったな」

黒咲「ああ、なら…この世界でやることは2つ、素良が言っていた、アカデミアの人間であるロジェの排除、そしてホワイトの野望を打ち破ること…これがこの次元でやるべき事だ」

月影「左様…ならば早速地上へと戻るでござる」

黒咲「セレナや柚子達は無事かどうかも確かめる必要があるからな」



ロジェ「…どうです?準備は進みましたか?」

研究員「は、はい!調整は…」

ロジェ「そんな事はいい!ならば早くそれを榊遊矢に取りつけろ!!次に試合で確認するまで…」

研究員「は、はぁ…」

ロジェ「何をしている?早く行け!!貴様の役目だろう!」

研究員「は、はいぃぃ!」




ユーゴ「…」

ユーゴ(3年前のあの時…俺は、琥珀を救えなかった…)



−3年前−

クロウ「ユーゴ…」

ユーゴ「くそっ…くそぉぉぉ!!!」

シンジ「…クロウ…今はそっとしておけ」

クロウ「あ、ああ…」

シンジ「それにしてもユーゴのやつ…モンスターに乗っていたぞ?」

クロウ「ああ、俺も見た…ソリッドビジョンは所詮はモンスターの映像を立体的に見せてるだけだ」

シンジ「なのにあいつ…乗っていた…触れていた…」

クロウ「ユーゴ…お前は一体…」



−現代−

ユーゴ「それから…俺は…いや…俺のせいでジャックはきっと…」

研究員「えっと…榊遊矢…榊遊矢…」

ユーゴ「よし、気合い入れるか…!!くよくよしてても仕方ねぇ!!!」

研究員「いた…えっと…これを…ヘルメットに…よし…」



ロジェ「取り付けて来ましたか?」

研究員「は、はい!バッチリです!」

ロジェ「なら…」

遊矢『行け!!オッドアイズ!!!』

ロジェ「これはどういう事だ?全く反応がないが…まさか…」

研究員「そ、そんな!!失敗なんて…」

ロジェ「…まさか取り付ける相手を間違えたとか…」

研究員「それこそ…私はちゃんと顔も確認しましたよ!?」

ロジェ「いや待て…顔を確認…まさか貴様…」スッ

そこにはユーゴの顔写真が乗った書類が

研究員「そうです、この顔です…間違いではありませんよね?」

ロジェ「はぁ…貴様は本当に愚かだ、こいつはユーゴ…確かに榊遊矢に似ているが別人だ」

研究員「ええ!?」

ロジェ「やってくれたな…いや…まて…奴も相当な実力者だったはず…上手くいけば…」

ロジェ「手違いはあったが…次の試合で確認してやる…ユーゴもキングに突き立てる槍になるかどうかを…」



メリッサ「はぁ…流石に疲れるわ〜」

カメラマン「そうですねぇ…」

メリッサ「1日でやる量じゃないわよ本当…とはいえ遊矢!あの子強いわ〜クールでかっこいいし、将来が楽しみね」

カメラマン「はは…メリッサさんの年齢…」

メリッサ「何よ?」

カメラマン「なんでもありません…」

メリッサ「ねぇ、ちょっと…」

カメラマン「どうかしました?」

メリッサ「あんまり街中の方を写してなかったから分かんなかったけど…なんか騒がしくない?」

カメラマン「あーそうですね…何かあったんですかね?」

メリッサ「ほら、あそこ…」

カメラマン「ん?なんだあの団体…こっちに来てますね」

コモンズ達「革命を起こすぞぉぉ!!」

うぉぉぉ!!

メリッサ「え…ヤバくない…どうなってんの?」

カメラマン「ま、まぁセキュリティーもいるし大丈夫、大丈夫」

メリッサ「本当かな〜?まぁ私達には関係ないけど」

カメラマン「あっそういえば、次試合のセルゲイ対モーゲイ何ですが相手選手が逃げ出し不戦勝扱いで繰り上げだそうです」

メリッサ「まぁ、あんな試合の後だしね〜わかるわそれじゃあ次は?」

カメラマン「クロウ対ユーゴ…です!」



ユーゴ「クロウ…」

クロウ「よう」

ユーゴ「…」

クロウ「シンジの事は大丈夫だって、大監獄に入れられた時だって平気な面してただろ?」

ユーゴ「そう…だな」

クロウ「それにジャックやセルゲイだって上に行けば必ずぶち当たる…そこで真意を確かめてやろうぜ」

ユーゴ「…ああ、そうだな」

クロウ「よし、ならどっちが勝っても負けても恨みっこなし!!真剣勝負しようぜ…久しぶりによぉ」

ユーゴ「!…ああ…そうだな、こんな機会滅多にないしな!!」

メリッサ「さぁ!さぁ!第3回戦!第2試合!ユーゴ対クロウ!!どんな勝負が待ってるのかしら!」

トップス「さっきからやけに外が騒がしいな…」

メリッサ「んんっえーと外の事は気にしないでデュエルに集中してくださいね〜」

ジャック「…」



−3年前−

ジャック「なんだと!?」

ホワイト「ええ、あなたの所…ユーゴ君にこんなにされてしまいましてねぇ…」

ジャック「貴様…我が友を愚弄するつもりか!!!」

ホワイト「いえいえ、ですが本当のことですので…この責任…どうしてくれましょうか?私は一応トップスなのでね…コモンズの…あんなチンケな施設の1つや2つ…潰す事は可能ですよ?」

ジャック「っぐ…む…貴様…」ギリッ

ホワイト「…では1つ提案があります」

ジャック「…なんだ」

ホワイト「ええ、実に簡単ですよ?ユーゴ君の処分や君の大切なあの施設の取り壊しを無しにするのと引き換えにすれば…なおさら…」

ジャック「要件を言え」

ホワイト「ええ、それは…貴方に抑止力になってもらいたいのです」

ジャック「抑止力だと?」

ホワイト「貴方はコモンズ出身のこのシティのキングとなりました…だからこそ貴方には今一番力がある…このシティで常に頂点に君臨し他者とは違う格の違いを見せつけるのです…そうすれば…ユーゴ君の処分はなかったことにしましょう…」

ジャック「…貴様…」



−現代−

ジャック(それから俺は君臨し続けた…この椅子から常にコモンズとトップスを見続けて来た…)

ジャック(ユーゴやクロウ達が無事であるのなら俺はそれでよかった…だが)

ジャック「奴らは成長し続けて来た…俺の手など借りずともずっとな…」

ジャック「登ってくるといいユーゴ、クロウ…お前達もまた俺に臨むに相応しい男達だ」



遊矢「ふぅ…」

ユート『お疲れだ遊矢』

遊矢「ああ…そうだな」

ユート『だが次の試合との間には長い休憩時間がある、そこで体を…』

遊矢「そうはいかないさ」

ユート『…柚子達か』

遊矢「やはり心配なんだ、その休憩の時に休んでる場合じゃない」

ユート『…そうか』

遊矢「よし、ユーゴとクロウの対戦…気になるところだ」

ユート『ああ、ちゃんと見ておこう』



ユーゴ「行くぜ、クロウ!!」

クロウ「おう!!」

ユーゴ・クロウ「デュエル!!」
LP4000

クロウ「先行はもらった!!俺のターン!俺は手札から《BF(ブラックフェザー) 蒼天のジェット》を召喚!」


《BF蒼天のジェット》
星1/闇属性/鳥獣族
攻 100/守 800


クロウ「そして手札の《BF(ブラックフェザー) 突風のオロシ》の効果発動!『自分フィールドに「BF(ブラックフェザー)」モンスターが存在する時!手札から特殊召喚できる!』」


《BF突風のオロシ》
星1/闇属性/鳥獣族/チューナー
攻 400/守 600


クロウ「俺はレベル1のジェットにレベル1のオロシをチューニング!漆黒の翼羽ばたかせ秘めたる刃で風を切れ!シンクロ召喚!飛来せよ!《A BF(アサルトブラックフェザー)雨隠れのサヨ》!」


《ABF 雨隠れのサヨ》
星2/闇属性/鳥獣族/シンクロ
攻 800/守 100←


クロウ「俺はこれでターンエンドだぜ」
手札3

ユーゴ「よっしゃ!!クロウとのデュエルなんて超久しぶりだからな!手加減なんてできやしねぇぜ!!」

クロウ「そうだ!今だけは無駄なこと考えずにデュエルしようぜ!!」

ユーゴ「おう!」

ロジェ「やりなさい」

研究員「はっ」カタカタ

ユーゴ「俺の…ううっ!?」ビッーー!!

クロウ「?ユーゴ…?」

ユーゴ「うぐぅ…がっ…」

メリッサ「どうしたのかしらユーゴ…」

ジャック「…どうした…ユーゴ…」

遊矢「ユーゴ…?」

ユーゴ「うぐぁぁっ!!!?!?」ビリリッ!!

クロウ「ユーゴ!!?大丈夫かよ!!?」

ユーゴ「俺の…」フラッ…

ドンッ!!

ユーゴ「俺のターン!!」ギロッ!!
手札6

クロウ「ユーゴ…っ!?」

ユーゴ「俺は手札から…マジックカード《ダイス・ショット》発動!!!『自分墓地に「SR(スピードロイド) ダイス」モンスターが存在しない時!!デッキから「SR(スピードロイド) ダイス」モンスターを効果を無効にし特殊召喚する!!』」

ユーゴ「現れろ!!《SR(スピードロイド) 六目のダイス》!!!」


《SR(スピードロイド) 六目のダイス》
星6/風属性/機械族/チューナー
攻2500/守2500


ユーゴ「そして手札の《SR(スピードロイド) トライゴール》を召喚!!」


《SR(スピードロイド) トライゴール》
星1/風属性/機械族
攻0/守0


ユーゴ「俺は!!レベル1のトライゴールにレベル6の六目のダイスをチューニング!!その美しくも雄々しき翼翻し、闇光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、レベル7!《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》!」


《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》
星7/風属性/ドラゴン族/シンクロ
攻2500/守2000


ユーゴ「俺は更に!!手札から《覇王の咆哮》をクリアウィングに装備!!!」

ドンッ!!

禍々しい黒い鎧がクリアウィングに装着される

遊矢「っ覇王…!!」

ユート『あれは…!!』

遊矢とユートは思い出す…自分が自分でないような感覚に陥った時、覇王の力が生み出されたことを

遊矢「ユーゴ…っ!」

ユーゴ「バトルだ!!!クリアウィングで…雨隠れのサヨを攻撃!!!旋風のヘルダイブ・スラッシャァァ!!」


クリアウィング
攻撃力2500



雨隠れのサヨ
守備力100


クロウ「っどうしちまったんだよ…ユーゴの奴…!!俺は!雨隠れのサヨの効果!!『このカードは1ターンに2度まで戦闘で破壊されない!!』」

メリッサ「クロウ!守備表示でモンスターを出すことで本人の破壊耐性を使いこれを防ぐぅ!!」

ユーゴ「覇王の咆哮の効果発動!!『装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時!守備力を攻撃力が超えていれば貫通ダメージを与える!!』」

クロウ「なにっ!?」

ユーゴ「行け!!クリアウィング!!!」

ギュルルッ!!

ゴガァァァンッ!!

クロウ「う…うわぁぁぁっ!!!」ギュルルッ!!
LP4000→1600

ドガァァッ!!

遊矢「なっ…く、クロウ!!!」

メリッサ「嘘…でしょ…会場が…」

ざわざわ…

クロウ「ゲホッゲホッ…くそっ!派手にやってくれるな…!!前の壁が場外へと繋がる道になっててよかったぜ…つってもやっぱ会場に戻っ…」

ユーゴ「うぉぉぉ!!!」ブォォンッ!!

クロウ「…どうやらそうはいかねぇみたいだな…ならこのままデュエルやってやる!!」

メリッサ「な、なんと!!ユーゴの一撃で会場に穴が空きそこからクロウとユーゴが飛び出した!!その先に待ち受けているのは本来なら決勝で使われる筈のハイウェイ!!」

メリッサ「アドリブだけど…中々面白いことになってきたじゃない…操縦士さん!お願ーいあの2人を追って」

操縦士「は、はい!」

メリッサ「…とはいえどうしちゃったのかしらユーゴ…様子がおかしいわ」

ユーゴ「俺はこれでターンエンド」
手札3

クロウ「ちっ…ユーゴ…どうしちまったんだよ!!何があった!!」

ユーゴ「…」

クロウ「…マジで何かあったらしいな…考えられるとしたら…ロジェ…あいつしかいねぇ…!!」

クロウ「やるしかねぇ!ユーゴを助けられるのは今は俺だけだ!!俺のターン!!」
手札4

クロウ「俺は手札から《BF(ブラックフェザー) 白夜のグラディウス》の効果発動!『俺のフィールドに「BF」を(ブラックフェザー)モンスターが1体存在する時、手札から特殊召喚できる!』」


《BF 白夜のグラディウス》
星3/闇属性/鳥獣族
攻800/守1500


クロウ「俺はレベル3のグラディウスにレベル2のサヨをチューニング!!黒き烈風よ、絆を紡ぐ追い風となれ!シンクロ召喚!飛び立て、《A BF(アサルトブラックフェザー)五月雨のソハヤ》!」


《ABF 五月雨のソハヤ》
星5/闇属性/鳥獣族/シンクロ
攻1500/守2000


クロウ「ユーゴ!!何があったかしらねぇが!!このデュエルは真剣勝負!後で後悔するんじゃねぇぞ!!俺はソハヤの効果発動!!『このカードがシンクロ召喚にし成功した時、墓地の「ABF(アサルトブラックフェザー)」モンスター1体を特殊召喚する!!』こい!!雨隠れのサヨ!!」


サヨ
攻撃力800


クロウ「そしてソハヤもまたシンクロ召喚されている場合チューナーモンスターとして扱う!俺はレベル2のサヨにレベル5のソハヤをチューニング!!漆黒の翼濡らし、そぼ降る雨に響け。雷鳴の一撃!シンクロ召喚!突き抜けろ!《A BF(アサルトブラックフェザー)涙雨のチドリ》!!」


《ABF 涙雨のチドリ》
星7/闇属性/鳥獣族/シンクロ
攻2600/守2000


クロウ「そして!チドリは『墓地に存在する「BF(ブラックフェザー)」モンスターの数だけ攻撃力が300アップする!!』」

遊矢「まずいっ!」

ユート『クリアウィングにその効果は…!!』

ユーゴ「クリアウィングの効果発動!!『レベル5以上のモンスターが効果を発動した時!その発動を無効にし破壊する!!』ダイクロイック・ミラー!!」

クロウ「俺が…知らないわけないだろ!!ユーゴ!!手札から《BF (ブラックフェザー)旋風のラナータ》の効果発動!!」

クロウ「『自分フィールドの「BF(ブラックフェザー)」モンスターの破壊する効果の発動を無効にしこのカードを手札から特殊召喚する!!』」


《BF 旋風のラナータ》
星3/闇属性/鳥獣族
攻1500/守0←


ガキンッ!!

メリッサ「防いだ!」

クロウ「そしてチドリの効果で攻撃力アップ!!」


チドリ
攻撃力2600→4100


クロウ「バトルだ!!!涙雨のチドリでクリアウィングを攻撃!!」


チドリ
攻撃力4100



クリアウィング
攻撃力2500


ズギャァンッ!!!

ユーゴ「っ…!!」
LP4000→2400

メリッサ「クリアウィングを破壊したぁ!」

ユート『よし、これで…』

ユーゴ「俺は!破壊された覇王の咆哮の効果発動!!『このカードが破壊された時!自分フィールドにモンスターが存在せず相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在する場合、デッキから「覇王」トラップカード1枚を選択しセットできる!!』」

クロウ「なにっ!?」

ユーゴ「そして!!俺はデッキから《覇王水晶》をセットし!発動!!『自分フィールドまたは墓地のレベル7!ドラゴン族シンクロモンスター1体を選択し!そのモンスターと自分墓地、手札のチューナーモンスター1体を除外する事でドラゴン族シンクロモンスターをシンクロ召喚する!』」

ユーゴ「俺は墓地のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンと手札の《SR(スピードロイド) 赤目のダイス》を除外しシンクロ召喚を行う!!大いなる闇光蓄えし翼煌めかせ、その暗き輝きで敵を撃て!シンクロ召喚!いでよ!我が僕!!!レベル8!《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》!!」


《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》
星8/風属性/ドラゴン族/シンクロ
攻3000/守2500


クロウ「クリスタルウィング…っ!!」

メリッサ「な、何よあれぇ!?」

遊矢「ユーゴのクリアウィングが…」

ユート『進化した…!!?』

クロウ「っく…まさかソイツがこんなにも早く出てきちまうなんてな…!!」

ユーゴ「…」ギラリ

クロウ「正気じゃねぇとはいえユーゴはユーゴ…流石のデュエルタクティクス…!!俺は!カードを1枚セットしターンエンド!」
手札1

ユーゴ「俺のターン!!」
手札4

ユーゴ「全てを破壊する!!」

クロウ「おいおい正気じゃないっつってもよぉ…何物騒なことを…」

ロジェ「おやおや、まさか刺激を与えたら予想以上の効果になるとは…これはなんだか面白い事になりそうです…くくく」

ユーゴ「俺は!墓地のSR(スピードロイド) 六目のダイスの効果発動!『墓地のこのカードを除外し墓地または除外されているこのカード以外の「SR(スピード) ダイス」モンスター1体を手札に戻す!』」
手札5

ユーゴ「更に手札から《SR(スピードロイド)バンブー・ホース》を召喚!」


《SR バンブー・ホース》
星4/風属性/機械族
攻1100/守1100


ユーゴ「バンブー・ホースの効果により『手札から「SR(スピードロイド)」モンスター1体を特殊召喚する!!』こい!!赤目のダイス!!」


赤目のダイス
攻撃力100


ユーゴ「赤目のダイスの効果によりバンブー・ホースのレベルを3にし!赤目のダイスをチューニング!幾千の顔を持つ迷宮の影よ、その鋭き刃で混沌の闇を切り裂け!シンクロ召喚!レベル4《HSR(ハイスピードロイド)快刀乱破ズール》!」」


《HSR快刀乱破ズール》
星4/風属性/機械族/シンクロ
攻1300/守1600


ユーゴ「まだだ!!墓地に存在するトライゴールの効果発動!『自分フィールドに「HSR(ハイスピードロイド)」モンスターがシンクロ召喚された時!墓地のこのカードを除外することで「SR(スピードロイド)」モンスター1体をフィールドに特殊召喚する!!』再び甦れ!赤目のダイス!!」

クロウ「まだくんのかよ!!相変わらずだなおい…!」

ユーゴ「赤目のダイスの効果によりズールのレベルを5にし!レベル5の怪盗乱破ズールにレベル1の赤目のダイスをチューニング!!現れろ!《HSR(ハイスピードロイド) 魔剣ダーマ》!!」


《HSR魔剣ダーマ》
星6/風属性/機械族
攻2200/守1600


ユーゴ「バトルだ!!!クリスタルウィングで涙雨のチドリを攻撃!!」

遊矢「…クリスタルウィングの方が攻撃力は低い…何をする気だ…?」

ユーゴ「クリスタルウィングの効果により『戦闘を行う相手モンスターのレベルが5以上の場合!その攻撃力分!クリスタルウィングの攻撃力をアップする!!』」


クリスタルウィング
攻撃力3000→7100



チドリ
攻撃力4100


メリッサ「なんとぉ!?攻撃力を一気に上げたぁ!!」

ユーゴ「烈風のクリスタロス・エッヂ!!!」

クロウ「甘ぇんだよ!!ユーゴ!!!おめぇの事で分からねぇことなんてねぇ!!トラップ発動!!《BF(ブラックフェザー) スパイラル》!!『自分フィールドの「BF(ブラックフェザー)」モンスター1体を選択し!そのモンスターを自分の次のスタンバイフェイズまで除外する!!』」


チドリ→除外


クロウ「そして!『このカードがバトルフェイズで発動した時!相手モンスター1体の攻撃を無効にする!!』」

バチィ!!

ユーゴ「ぐぅっ!!!」

メリッサ「防いだぁ!!」

遊矢「…」スッ

ユート『遊矢?どうした?』

遊矢「…クロウの事は信じている…だがやはり今のユーゴは正気じゃない」

ユート『…』

遊矢「ユートも分かるだろう…あの力を…すべてを破壊するという衝動に駆られるあの…」

ユート『…ああ』

遊矢「…俺達は2人だからなんとかなった…隼や素良がなんとかしてくれたから大丈夫だった…」

ユート『…』

遊矢「もしもの時の為にも俺達も準備をしておくんだ」

ユート『…そうだな、ユーゴを助ける為だ…』

遊矢「それに…ユーゴのあの状況は意図的に行われた可能性もある…それを確かめる為にも…だ」



ユーゴ「ならば…魔剣ダーマでラナータを攻撃!!そして!!『魔剣ダーマが守備表示モンスターを攻撃した時!!守備力を攻撃力が超えていればその数値分のダメージを与える!』」

メリッサ「また貫通ダメージ!?」

ユーゴ「滅びろ!!人間共よ!!」

ギュルル!!


魔剣ダーマ
攻撃力2200



ラナータ
守備力0


クロウ「訳わかんねぇこと言ってんじゃねぇぞ!!ユーゴ!!!旋風のラナータの効果発動!!『このカードが攻撃対象になった時!表示形式を変更できる!!そしてこのカードが攻撃表示で存在する限り!自分フィールドの「BF(ブラックフェザー)」モンスターは戦闘、効果で破壊されない!!』」


ラナータ
攻撃力1500


ユーゴ「クリスタルウィングの効果発動!『1ターンに1度!相手モンスターの効果を無効にし!破壊する!そして破壊したモンスターの攻撃力分!クリスタルウィングの攻撃力をアップする!!』」

クロウ「BF(ブラックフェザー) スパイラルの効果はまだ終わってねぇ!!『このカードが発動したターン!!レベル4以下の「BF(ブラックフェザー)」モンスターは効果で破壊されない!!』」


ドガォォンッ!!

クロウ「ぐっ…!!」
LP1600→900

メリッサ「流石3回戦まで残った男!クロウ!!ダメージを受けたものの最小限に…」

クロウ「いーや…まだだぜ…」

ユーゴ「…魔剣ダーマの効果により『墓地の機械族モンスターを除外する事で相手に500ダメージを与える!』」


SR バンブー・ホース→除外


クロウ「ぐぁぁっ!!」バリバリっ!!
LP900→400

ユーゴ「…俺はカードを2枚セットしターンエンド、この瞬間フィールドから墓地へ送られた乱破ズールの効果により『墓地から「SR(スピードロイド)」モンスター1体を手札に加える!』」
手札1 赤目のダイス

クロウ「くっ…やってくれるぜ…本当に…」

ユーゴ「…」

クロウ「…でもよ…俺はこんなんじゃ諦めねぇぞ…」

クロウ「そんな状態になったてめぇと決着つけてもつまらねぇ!!早く戻ってこい!!ユーゴ!」

ロジェ「無駄です、その程度の呼び声でどうなると思っているのですか」

ユーゴ「…」

クロウ「っち…!!しょうがねぇ…」スッ

クロウのブラックバードが淡く光る

クロウ「徳松のおっさんに返してもらった俺の魂のカード…今こそ使う時だ…!!俺のターン!!この瞬間!フィールドを離れていたチドリをフィールドに特殊召喚する!!」
手札2


チドリ
攻撃力2600→4100


クロウ「…」

メリッサ「でもチドリを出したとしてもクリスタルウィングの効果で攻撃力を上げられてしまう…クロウはどうするのかしら」

クロウ「更に手札からマジックカード《黒羽の鳳玉》を発動!『自分墓地に存在する「BF(ブラックフェザー)」モンスター1体を特殊召喚する!』来い!BF(ブラックフェザー) 突風のオロシ!」


オロシ
攻撃力400


クロウ「…ああ、分かってる…お前もユーゴを正気に戻してぇよな…行くぞ!俺はレベル7の涙雨のチドリにレベル1の突風のオロシをチューニング!!黒き疾風よ!!秘めた翼を羽ばたかせ、虚空の彼方に飛翔せよ!光差す道となれ!!レベル8!!《アサルト・ブラックフェザー・ドラゴン》!!!」


ガシャンッ!! ブラックバードの側面から勢いよく飛び出したカードから出現する竜


《アサルト・ブラックフェザー・ドラゴン》
星8/闇属性/ドラゴン族/シンクロ
攻2800/守1600


メリッサ「ど、どど、ドラゴン!?クロウまさかのここでドラゴンを召喚!!?」

ジャック「ほう、久方ぶりに見えたな…クロウのドラゴンよ」

クロウ「こいつで目を覚まさせてやる!俺はアサルト・ブラックフェザー・ドラゴンの効果発動!『1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体に黒羽カウンターを1つ乗せる!』」

ユーゴ「ならば…クリスタルウィングの効果発動!!」

クロウ「そうはいかねぇな!ラナータの効果により自分フィールドの「BF(ブラックフェザー)」モンスターは戦闘、効果で破壊されねぇ!そしてアサルト・ブラックフェザー・ドラゴンは『フィールド、墓地に存在する時!「BF(ブラックフェザー)」モンスターとして扱う効果があるのさ!!』」

ユーゴ「だが!効果は無効となった!!」

クロウ「ふっ…せっかちはいけねぇな!アサルト・ブラックフェザー・ドラゴンの更なる効果を発動!『1ターンに1度、相手モンスターが自分フィールドの「BF(ブラックフェザー)」モンスターに対し効果を発動した時!その発動を無効にし!そのモンスターはこのカードが存在する限り効果を発動できず、相手モンスター全てに黒羽カウンターを1つ乗せる!』」

クロウ「アサルト・ブラックフェザー!!ブラック・ウィンド!!」

ドガガッ!

ユーゴのフィールドのモンスターに羽が突き刺さる


クリスタルウィング
黒羽カウンター2

魔剣ダーマ
黒羽カウンター1


クロウ「それだけじゃねぇ!アサルト・ブラックフェザー・ドラゴンの本領発揮はここからだ!!『1ターンに1度、フィールドの黒羽カウンターを全て取り除き、取り除かれたモンスターは自身の持っていた黒羽カウンター1つにつき700ポイント攻撃力がダウンし相手は取り除かれた黒羽カウンター1つにつき700ポイントのダメージを受ける!』」

クロウ「ブラック・オーブ・バースト!!!」

ズガガガッ!!

ユーゴ「ぐぅっ!!」
LP2400→300


クリスタルウィング
攻撃力3000→1600

魔剣ダーマ
攻撃力2200→1500


クロウ「行くぞ!ユーゴ!!!俺は手札から装備魔法!《BF(ブラックフェザー) ウィング・ブレイド》をアサルト・ブラックフェザー・ドラゴンに装備し!バトルだ!!」

クロウ「アサルト・ブラックフェザー・ドラゴンでクリスタルウィングを攻撃!!!ブラックフェザー・インパクト!!!」


アサルト・ブラックフェザー
攻撃力2800



クリスタルウィング
攻撃力1600


チュドンッ!!

メリッサ「これで決まればユーゴの敗北は決定するぅ!!」

ユーゴ「そうは…いかないっ!!!トラップ発動!《覇王戦撃》!!『自分フィールドの「覇王」モンスター1体が戦闘を行う時!このカードを発動出来る自分フィールドのモンスター1体をリリースする事で選択したモンスターの攻撃力をリリースしたモンスターの元々の攻撃力分攻撃力をアップさせる!!』」


魔剣ダーマ→リリース

クリスタルウィング
攻撃力1600→3800


メリッサ「再びユーゴのクリスタルウィング!攻撃力を上回る!!」

クロウ「っ…!!分かってんだよ…!そんな事…!!てめぇは歳下の癖に俺をいつも追い抜いて行きやがる…!!だけどよぉ…少しくらいは…デュエルで兄ちゃんらしいところ見せやがれってんだ!!装備魔法ウィング・ブレイドの効果発動!!『1ターンに1度!装備モンスターが自身よりも攻撃力の高いモンスターと戦闘を行う時!その戦闘で装備モンスターは破壊されず戦闘ダメージを0にする!そしてその相手モンスターに黒羽カウンターを1つ乗せ、エンドフェイズにこのカードの効果で黒羽カウンターが乗ったモンスターの攻撃力は0となる!!』」

メリッサ「なんとぉ!!クロウ!!これも返す!!!」

バチィィ!!

クロウ「少しくらいかっこいいところ…見せてやるつってんだ!!ユーゴ!!」

ジャック「このまま行けば、クリスタルウィングは黒羽カウンターにより攻撃力は0となりさらにアサルト・ブラックフェザー・ドラゴンの効果で効果すら発動することはできない…次のターンクロウにターンが回れば戦闘破壊され…ユーゴは敗北…だが…」

ユーゴ「俺はもう1枚のトラップ発動!!《覇王乱撃》!!」

クロウ「っ!!」

ユーゴ「『自分フィールドのレベルが7、8またはランクが4のドラゴン族モンスターが存在する時、相手はそのモンスターに攻撃しなければならない!!そして攻撃がすでに終了している場合!相手はもう1度続けてそのモンスターに攻撃をしなければならない!!』」

クロウ「なっ!?!?」

メリッサ「強制効果!!?」

ユーゴ「やれ!!!クリスタルウィング!!!烈風のクリスタロス・エッジ!!!」

ギュルルルッ!!ズバァァン!!

クロウ「ぐぁぁっ!!」ブワッ
LP400→0

クロウはその一撃で大きく吹き飛ばされる

メリッサ「え!?ちょっとやばくない!?今の一撃!!!?」

ブォォンッ!!

ガシッ

キキィ!!

ジャック「む?」

メリッサ「ええ!?あれって!!?」

クロウ「う…うう…ゆ…遊矢…?」

ユーゴ「…」キキィ…

遊矢「大丈夫か、クロウ」

クロウ「どうして…」

遊矢「…ユーゴのあの状態には俺にも覚えがある…普通には起こり得ぬことだ…だからあとは俺に任せろ、必ず俺がユーゴを助けてやる」

クロウ「…情けねぇよな…かっこいいところ見せるっつったのに…」

遊矢「いや…クロウ…あんたはカッコよかった…友を守ろうとデュエルで語りかけたあんたのその姿勢は…」

クロウ「遊矢…」

遊矢「そこのヘリに乗っている奴にクロウの事は任せよう…ユーゴ…待たせたな」

ユーゴ「…」ギロッ

ユート『どうやら奴も本能的に俺達と戦いたいようだな』

遊矢「律儀に待っていたという事はそういう事だろう…なら望み通り…」

ユート『まて遊矢』

遊矢「どうした?」

ユート『この対戦カードは予期せぬ事だ、お前はこの後本来の決勝も控えている…ここで体力を消耗するのは良くない…』

遊矢「ふっ…そんな事は建前だろうユート」

ユート『…バレていたか、本音を言えば…ユーゴとの戦いは1度目は中断…2度目は敗北…何度も負けてばかりでは俺のプライドが許せないのでな!!』

遊矢「いいよ、ユートのその気持ちは分からなくはない…それに…ユーゴのクリアウィング、クリスタルウィングにはユートのエクシーズモンスターは相性がいいだろう」

ユート『俺に任せてくれ、遊矢』

遊矢「勿論…」スッ

ユート「よし、行くぞユーゴ!!リベンジマッチだ!!!」

ユーゴ「…」

ユート・ユーゴ「デュエル!!!」
LP4000




続く


次回

始まったユーゴ対ユート、遊矢の体を借りユーゴの猛攻を凌ぐ
2人の想いはユーゴを動かす事はできるのか
そしてその頃遂に動くロジェ、彼の指示でセレナ、柚子を確保しようとセルゲイが襲いかかる。
更に不穏な動きを見せるのはセロジェだけではなかった。






《B・F革雷のレヴォリーク》
星7/風属性/昆虫族/シンクロ
攻2700/守1000

チューナー+チューナー以外のモンスター

①このカードがS召喚に成功した時、相手フィールドの魔法、罠カード1枚を選択し破壊する。その後相手に1000ダメージを与える。②このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時相手に500ダメージを与える。③このカードがS素材となり墓地へ送られた時、このカードを素材としたSモンスターは以下の効果を得る。●このカードがフィールドに存在する時、自分ターンのエンドフェイズ時にこのカードによる戦闘ダメージが0の場合このカードのレベル×200ポイントのダメージを与える。


《怒首蜂》
−通常魔法−
①自分フィールドにレベル6以下の「B・F」Sモンスターが存在する時、そのモンスターをチューナーモンスターとして扱い墓地からレベル4以下の「B・F」モンスター1体を特殊召喚する。




《律戦の魔術師》
星4/闇属性/魔法使い族
攻1400/守1000

①相手のLPが回復した時このカードは手札から特殊召喚できる。②このカードがフィールドに存在する時相手がLPを回復した場合、相手は回復したLPの倍のダメージを受ける。③自分が効果によるダメージを受けた時、そのダメージを無効にする。



《RR ターンアップ・レイニアス》
星3/闇属性/鳥獣族/スケール3
攻600/守500

【P効果】
①1ターンに1度、自分のデッキから「RR」魔法、罠カード1枚を手札に加える。

【モンスター効果】



《RR ヘジィ・レイニアス》
星4/闇属性/鳥獣族/スケール5
攻1100/守1000

【P効果】
1ターンに1度、自分フィールドにモンスターが存在せず相手フィールドにのみモンスターが存在する時、自分墓地から「RUM」カード1枚をフィールドにセットできる。この効果は相手ターンでも発動出来る。

【モンスター効果】


《RR リカバリー・コンドル》
星4/闇属性/鳥獣族/スケール2
攻1800/守1000

【P効果】

【モンスター効果】
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①このカードが墓地に存在する時、フィールドの「RR」Xモンスター1体のX素材を全て取り除きこのカードをEXデッキに表側表示で送る。②このカードがEXデッキに存在する時、相手フィールドに存在するXモンスター1体を選択しそのモンスターのX素材を1つ取り除く事でEXデッキから特殊召喚できる。この効果は相手ターンでも発動出来る


《RR トルネード》
−速攻魔法−

このカード名のこの効果は1ターンに1度しか発動できない
①自分フィールドに「RR」モンスターが存在する時、相手が発動する魔法、罠、モンスター効果の発動を無効にする。②自分フィールドにモンスターが存在せず相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在する時墓地のこのカードを除外し墓地から「RR」モンスター1体を攻撃力を0にして特殊召喚出来る。


《ラプターズ・アップ・マシンガン》
−装備魔法−

このカード名はフィールドに1枚しか存在できない。
①このカードは「RR」モンスターにのみ装備できる。装備モンスターはエンドフェイズまで攻撃力を半分にする事で相手に直接攻撃ができる。②装備モンスターをリリースすることで墓地から「RUM」カード1枚を選択し同じ効果を発動できる、リリースしたモンスターがXモンスターの場合デッキから選択しそのカードを墓地へ送る事で同じ効果を発動できる。


《白鮫》
星1/水属性/魚族
攻100/守100

①墓地から特殊召喚されたこのカードはチューナーとして扱う。②S素材として墓地へ送られたこのカードは相手の直接攻撃宣言時、墓地のこのカードを守備表示で特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したこのモンスターが墓地へ送られた時ゲームから除外される。


《白闘気鯱》
星7/水属性/魚族/シンクロ
攻2600/守1800


チューナー+チューナー以外のモンスター

①このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。②このカードが相手により破壊された時、墓地の水属性モンスター1体を除外し、墓地から特殊召喚できる。③墓地から特殊召喚されたこのカードはチューナーとして扱う。



《白転生》
−通常魔法−

①自分フィールドにモンスターが存在せず相手フィールドにのみモンスターが存在する時、墓地から「白」Sモンスター1体を特殊召喚する。


《白海》
−永続魔法−

①1ターンに1度自分墓地からレベル4以下の「白」モンスター1体を特殊召喚出来る。②このカードが相手により破壊され墓地へ送られた時、デッキから「白」モンスター1体を手札に加える。
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ター坊
シンクロ次元でまさかの第2の黒幕が登場した上、意味が異なるズァークが出てきました。シンクロ次元編、完全に別物になってきましたな。
それと研究員の致命的ミスによって発生したミラクル。電気ショックでユーゴが覇王化してクロウを叩き潰しました。しかしブラックフェザー・ドラゴンのアサルト化は嬉しいですね。ということは遊星やアキも…いや、まさかな。
(2017-09-29 22:12)
カズ
アニメではop詐欺で終わってしまったユーゴvs遊矢(ユート)が遂に...これは今から楽しみです!
覇王龍ではなく創世神竜となっていたズァークや、輪廻シンクロを操る琥珀に宿った「痣」など、まだまだシンクロ次元編の謎は残されていますが、遊矢達は立ちはだかる苦難を乗り越えられるのか。
(2017-09-30 23:29)
こんにゃく
コメントありがとうございます!
シンクロ次元…かなり変わってきました…大丈夫でしょうか?
op詐欺と呼ばれた遊矢とユーゴの戦いはやって見たかったのです、はい
アサルトブラックフェザードラゴンは完全に願望。出て欲しかった…
痣の伏線などはもしかしたらそこまで深い内容じゃないかもしれないしあるかもしれない(ガバガバ) (2017-10-10 11:26)

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