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第四話:バスタイムは決闘の中で 作:粉玉采
「湯船美人の魅力をたっぷり教えてやるとするかのう!『湯船美人 ヒダ』の効果発動!」
どんな魔法を使ったのか、突然フィールドに温泉が出現する。するとヒダは半ば強引に『柳川衆 コレサダ』を引っ張り温泉に投げ入れた。
『随分乱暴な入れ方するんだな…』
(漫画でしか見たことないわよあんな入れ方…)
数秒だった後、コレサダが顔を出してぬぐいで顔を拭きだした。呑気に歌まで歌い始める始末である。
「1ターンに一度、相手フィールド上のレベル4以下のモンスター一体のコントロールを奪う!そしてそのモンスターに湯船カウンターを一つ乗せる!」
柳川衆 コレサダ
湯船カウンター 0→1
「お、温泉で裏切られるなんて…」
「それこそがわらわ自慢の湯船美人の効能!のぼせずにいられるかのう?」
「でも『柳川衆 コレツグ』の守備力は1500!攻撃力100と1400では超えられません!」
「ならわらわは、永続魔法、『奇跡の秘湯』発動!このカードの発動処理として湯船カウンターをこのカードに置く!そしてこのカードがフィールドに存在する限り、自分フィールドの『湯船美人』の攻撃力は、自分フィールドの湯船カウンターの数×1000ポイントアップする!」
「そっ、それじゃあヒダの攻撃力は…」
湯船美人 ヒダ
ATK100→2100
『あっという間に攻撃力2000超えかよ…希、どう思う?』
(どうって…でもあのカード、早めに対処しないとまずいかもね)
「ゆくぞ!バトルフェイズ!『湯船美人 ヒダ』で、『柳川衆 コレツグ』を攻撃!」
どこからか柄杓を取り出したヒダ。熱湯をすくい、コレツグにバシャッとかける。あまりの熱さに耐えきれずコレツグが戦闘破壊されてしまった。
「続いて!『柳川衆 コレサダ』で、ダイレクトアタック!」
「ひゃああ〜!あ、あるじを裏切った挙句切りつけてくるなんてぇ〜、武士ん恥しゃらしか!(訳:武士の恥さらしよ!)」
真矢 LP4000→2600
「…なんて言ったんじゃ?わらわは一枚伏せターンエンド!」
「もう、怒ったんやけんが!武士っちして教育し直していげましゅ!(訳:もう、怒りましたよ!武士として教育し直してあげます!)ドロー!」
「手札の『柳川衆 コレノブ』は、相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できます!」
柳川衆 コレノブ
ATK2100
「さらに『柳川衆 コレノブ』の効果発動!1ターンに一度、自分の墓地からレベル4以下の『柳川衆』モンスターを特殊召喚できます!『柳川衆 コレツグ』を特殊召喚!」
柳川衆 コレツグ
ATK1400
「そしてコレノブも他の柳川衆同様、ロック効果を持っています!」
「あっという間にロックを再構築か、油断ならぬのう…」
柳川衆 コレノブ ※オリカ
星5/地属性/戦士族/効果/ATK2100/DEF1800
(1)相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2)1ターンに一度、自分の墓地のレベル4以下の『柳川衆』モンスターを選択して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(3)このカードが表側表示で存在する限り、相手は他の『柳川衆』モンスターを攻撃できない。
マグネロック、切り込みロック、相手の攻撃を封じることができるこれらの戦術は、破られた後の再構築が難しい。その点、モンスターが二体以上揃えばロックを完成させることができる柳川衆の力は驚異的だ。
(しかもコレノブを使ってお手軽展開ときた。少々骨が折れるのう)
「バトル!『柳川衆 コレノブ』で、『柳川衆 コレサダ』を攻撃!」
藤原 LP4000→3300
「これによってフィールドから湯船カウンターが一つ減り、ヒダの攻撃力は1000減ります!」
湯船美人 ヒダ
ATK2100→1100
「げ、考えたのう…」
「続いてコレツグで『湯船美人 ヒダ』に攻撃!」
藤原 LP3300→3000
「か弱い女の子に乱暴するのはいただけないのう」
「無理やり温泉に投げ入れて裏切らせるか弱い女の子がどこにいますか!私はカードを一枚伏せターンエンド!」
「わらわのターン!ドロー!まずは手札から『湯船美人 タカヤマ』を召喚!このカードが召喚に成功した時、デッキの中から『湯船美人』モンスター一体を選択し、デッキトップに置く!わらわが選ぶのは『湯船美人 アリマ』!」
湯船美人 タカヤマ
ATK100→1100
「さらにリバースカードオープン!『秘湯大発見!』デッキからカードを一枚ドローする!そしてドローしたカードが『湯船美人』モンスターだった場合、特殊召喚できる!」
『つまりさっきデッキトップにしたモンスターを特殊召喚できるってわけか!?』
「来い!『湯船美人 アリマ』!」
湯船美人 アリマ
ATK2800→3800
ヒダやタカヤマと違う大人の女性型モンスターが出現した。濡れた黒の長髪、白い柔肌と、現実世界にいたら確実に声をかけられるであろう。
希は、心なしか周りの報道陣のシャッター音が異様に多くなっているように感じた。
(男ってやつは本当に…でも、カードの効果をうまく使ったコンボ…さすがはアカデミアの教員!)
希は、改めて自分がどこにいるのかを実感した。
(これがデュエルアカデミア!これが本当のデュエル!…面白くなってきたわ!)
「ま、このカードを発動したターン、わらわは攻撃できない、ターンエンドじゃ。」
「私のターン!ドロー!コレノブの効果で、墓地から『柳川衆 コレサダ』を特殊召喚!」
「いくら並べようと『奇跡の秘湯』の効果で攻撃力が上がったアリマを倒すことはできんぞ?どうするつもりじゃ?」
「まだまだ!手札のこのカードは、自分フィールド上の『柳川衆』モンスター三体をリリースして、特殊召喚できます!」
『やけに重い条件だなぁ。ひょっとして今から出てくるのがエースか?』
「コレノブ、コレサダ、コレツグをリリース!いやしくも義に背いて生きんよりは、寧ろ死するに如かず!柳川衆の真髄、これに見よ!『柳川衆の総大将 ムネシゲ』!」
柳川衆の総大将 ムネシゲ
ATK3200
総大将の名にふさわしい煌びやかな具足を身につけた武者が現れた。鋭い目で敵を見据え、その刀には雷が迸っている。
「この効果で特殊召喚に成功したムネシゲの効果発動!相手フィールド上のモンスターを全て破壊します!」
ムネシゲが刀を振り下ろす。すると相手フィールドを落雷が遅い、観衆が気づいた時には藤原のフィールドのモンスターは消えていた。
「これでトドメ!ムネシゲで、ダイレクトアタック!柳川剣閃!」
「墓地のアリマの効果発動!このカードが破壊されたターン、受けるダメージは半分となる!」
藤原 LP3000→1400
「凌がれたっ!?」
「ふふーん、アカデミアの教員をこれしきで倒せると思ったら大間違いじゃ!」
「くっ、ターンエンド…でもこっちにはムネシゲがいます!次のターンで必ず!」
「それはどうかのう?わらわのターン!…ここまでうまく事が運ぶとは思ってなかったのじゃ。」
「!?どういう意味ですか!?」
攻撃力3200のモンスターを立てている真矢とフィールドがほぼガラ空きになっている藤原。どこをどう見ても真矢が有利なのは一目瞭然だ。だというのに『うまく事が運んだ』とはどういう意味なのだろうか。
『ブラフってわけじゃなさそうだよな…』
(…まさか、あの永続魔法)
「わらわは永続魔法、『奇跡の秘湯』を墓地に送り、このカードのもうひとつの効果を発動するのじゃ!自分の墓地から『湯船美神』融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスターをエクストラデッキから融合召喚するのじゃ!」
「墓地融合!?」
「現世に現れし極楽の湯!今堪能せよ!融合召喚!のぼせ注意じゃ!『湯船美神 キヌガワ』!」
湯船美神 キヌガワ
ATK3800
「キヌガワの効果発動!除外されている『湯船美人』モンスター一体を選び、その攻撃力分、相手フィールドのモンスター一体の攻撃力を下げる!わらわは『湯船美人 アリマ』を選択!よってムネシゲの攻撃力は、2800ポイント下がる!」
柳川衆の総大将 ムネシゲ
ATK3200→400
「…本来ならこんな力押しは避けたかったのじゃが、致し方あるまい。それに、たのしかったぞ!わらわがキヌガワを出したのは久しぶりじゃ!バトル!キヌガワで、『柳川衆の総大将 ムネシゲ』に攻撃!鬼怒・大熱湯!」
真矢 LP2600→0
(まったく歯が立たなかった…でも、次こそは…!)
『勝負あり。勝者 藤原 雅。』
勝敗を告げるアナウンス。今ここに『最初の』入学デュエルが終了した。
「ただいま、希ちゃん!」
元の席に戻ってきた真矢の顔は充実しているようだった。
「あら、負けたのに随分清々しい顔してるわね。」
「だって、デュエルアカデミアの教員と、それも担任の先生とデュエルできたんだよ!?それだけで満足だよ!」
「そっか。」
『いい性格してるじゃないの、希も見習わねえとな?』
(あんたに言われたくないわ、スケベ死神。)
『おいおい、今になって朝のこと引っ張ってくるのか?』
(まさか、私はそんな器の狭い人間じゃないわ、スケベ死神。)
『コイツ…俺をからかってるだけだなこりゃあ』
『それでは続きまして首席入学者と準首席入学者のデュエルになります。呼ばれた生徒は前のデュエルスペースまで移動してください。』
「あれ?もう一戦あるの?」「みたいね。にしても首席と準首席か…是非とも参考にさせてもらうわ。」
『一年四組、遊原 希さん。』
「…そんなヒマなかったみたい。」
「すごい希ちゃん!準首席だったの!?」
「私も今知ったわ…結構高かったのね、私の点数。それじゃ行ってくるわ」
「行ってらっしゃーい!」
『すげえな、お前準首席だったのか!?明日は槍が降ってくるぜ』
(失礼すぎない?でも相手は格上の首席か…どんなヤツなんだろ…)
『一年一組、聖道 神愛人(せいどう しあと)』
名前を呼ばれた生徒がデュエルスペースまで移動してくる。身長は165cmほど、光を受けて光り輝く金色の髪、洗練された歩き方が神々しく見える。
(あいつが首席か…)
『結構イケメンじゃないの。まあ俺には劣るがね』
(黙って)
希の反対側に陣取ったその生徒がいきなり天に手をかざす。
「天界の神に告げられた…『聖』なる『道』を歩む、『神』に『愛』されし『人』…そうっ!」
くるりとその場でフィギュアスケート選手のようにスピンする。
「我が名はっ!『聖道 神愛人』ッ!!」
希は心の中でため息をつく。
(なんで藤原先生といいコイツといい変わり者ばっかりに会うのかな…)
『お前も結構な変わり者だと思うが?』
(うるさい)
「今ここにいるのは選ばれし生徒!さあっ!どちらが学園最強の生徒か、決めようではないか!」
「ハア…最強だのなんだのに興味はないけど、やるからには勝つ。それだけよ。」
(頑張って、希ちゃん…!)
(準首席か…担任として応援してやるかのう!)
(行くわよ、アデス!)
『おう!』
(さあ、参るぞ!)
『……』
『承知しました。』
「「デュエル!!」」
どんな魔法を使ったのか、突然フィールドに温泉が出現する。するとヒダは半ば強引に『柳川衆 コレサダ』を引っ張り温泉に投げ入れた。
『随分乱暴な入れ方するんだな…』
(漫画でしか見たことないわよあんな入れ方…)
数秒だった後、コレサダが顔を出してぬぐいで顔を拭きだした。呑気に歌まで歌い始める始末である。
「1ターンに一度、相手フィールド上のレベル4以下のモンスター一体のコントロールを奪う!そしてそのモンスターに湯船カウンターを一つ乗せる!」
柳川衆 コレサダ
湯船カウンター 0→1
「お、温泉で裏切られるなんて…」
「それこそがわらわ自慢の湯船美人の効能!のぼせずにいられるかのう?」
「でも『柳川衆 コレツグ』の守備力は1500!攻撃力100と1400では超えられません!」
「ならわらわは、永続魔法、『奇跡の秘湯』発動!このカードの発動処理として湯船カウンターをこのカードに置く!そしてこのカードがフィールドに存在する限り、自分フィールドの『湯船美人』の攻撃力は、自分フィールドの湯船カウンターの数×1000ポイントアップする!」
「そっ、それじゃあヒダの攻撃力は…」
湯船美人 ヒダ
ATK100→2100
『あっという間に攻撃力2000超えかよ…希、どう思う?』
(どうって…でもあのカード、早めに対処しないとまずいかもね)
「ゆくぞ!バトルフェイズ!『湯船美人 ヒダ』で、『柳川衆 コレツグ』を攻撃!」
どこからか柄杓を取り出したヒダ。熱湯をすくい、コレツグにバシャッとかける。あまりの熱さに耐えきれずコレツグが戦闘破壊されてしまった。
「続いて!『柳川衆 コレサダ』で、ダイレクトアタック!」
「ひゃああ〜!あ、あるじを裏切った挙句切りつけてくるなんてぇ〜、武士ん恥しゃらしか!(訳:武士の恥さらしよ!)」
真矢 LP4000→2600
「…なんて言ったんじゃ?わらわは一枚伏せターンエンド!」
「もう、怒ったんやけんが!武士っちして教育し直していげましゅ!(訳:もう、怒りましたよ!武士として教育し直してあげます!)ドロー!」
「手札の『柳川衆 コレノブ』は、相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できます!」
柳川衆 コレノブ
ATK2100
「さらに『柳川衆 コレノブ』の効果発動!1ターンに一度、自分の墓地からレベル4以下の『柳川衆』モンスターを特殊召喚できます!『柳川衆 コレツグ』を特殊召喚!」
柳川衆 コレツグ
ATK1400
「そしてコレノブも他の柳川衆同様、ロック効果を持っています!」
「あっという間にロックを再構築か、油断ならぬのう…」
柳川衆 コレノブ ※オリカ
星5/地属性/戦士族/効果/ATK2100/DEF1800
(1)相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2)1ターンに一度、自分の墓地のレベル4以下の『柳川衆』モンスターを選択して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(3)このカードが表側表示で存在する限り、相手は他の『柳川衆』モンスターを攻撃できない。
マグネロック、切り込みロック、相手の攻撃を封じることができるこれらの戦術は、破られた後の再構築が難しい。その点、モンスターが二体以上揃えばロックを完成させることができる柳川衆の力は驚異的だ。
(しかもコレノブを使ってお手軽展開ときた。少々骨が折れるのう)
「バトル!『柳川衆 コレノブ』で、『柳川衆 コレサダ』を攻撃!」
藤原 LP4000→3300
「これによってフィールドから湯船カウンターが一つ減り、ヒダの攻撃力は1000減ります!」
湯船美人 ヒダ
ATK2100→1100
「げ、考えたのう…」
「続いてコレツグで『湯船美人 ヒダ』に攻撃!」
藤原 LP3300→3000
「か弱い女の子に乱暴するのはいただけないのう」
「無理やり温泉に投げ入れて裏切らせるか弱い女の子がどこにいますか!私はカードを一枚伏せターンエンド!」
「わらわのターン!ドロー!まずは手札から『湯船美人 タカヤマ』を召喚!このカードが召喚に成功した時、デッキの中から『湯船美人』モンスター一体を選択し、デッキトップに置く!わらわが選ぶのは『湯船美人 アリマ』!」
湯船美人 タカヤマ
ATK100→1100
「さらにリバースカードオープン!『秘湯大発見!』デッキからカードを一枚ドローする!そしてドローしたカードが『湯船美人』モンスターだった場合、特殊召喚できる!」
『つまりさっきデッキトップにしたモンスターを特殊召喚できるってわけか!?』
「来い!『湯船美人 アリマ』!」
湯船美人 アリマ
ATK2800→3800
ヒダやタカヤマと違う大人の女性型モンスターが出現した。濡れた黒の長髪、白い柔肌と、現実世界にいたら確実に声をかけられるであろう。
希は、心なしか周りの報道陣のシャッター音が異様に多くなっているように感じた。
(男ってやつは本当に…でも、カードの効果をうまく使ったコンボ…さすがはアカデミアの教員!)
希は、改めて自分がどこにいるのかを実感した。
(これがデュエルアカデミア!これが本当のデュエル!…面白くなってきたわ!)
「ま、このカードを発動したターン、わらわは攻撃できない、ターンエンドじゃ。」
「私のターン!ドロー!コレノブの効果で、墓地から『柳川衆 コレサダ』を特殊召喚!」
「いくら並べようと『奇跡の秘湯』の効果で攻撃力が上がったアリマを倒すことはできんぞ?どうするつもりじゃ?」
「まだまだ!手札のこのカードは、自分フィールド上の『柳川衆』モンスター三体をリリースして、特殊召喚できます!」
『やけに重い条件だなぁ。ひょっとして今から出てくるのがエースか?』
「コレノブ、コレサダ、コレツグをリリース!いやしくも義に背いて生きんよりは、寧ろ死するに如かず!柳川衆の真髄、これに見よ!『柳川衆の総大将 ムネシゲ』!」
柳川衆の総大将 ムネシゲ
ATK3200
総大将の名にふさわしい煌びやかな具足を身につけた武者が現れた。鋭い目で敵を見据え、その刀には雷が迸っている。
「この効果で特殊召喚に成功したムネシゲの効果発動!相手フィールド上のモンスターを全て破壊します!」
ムネシゲが刀を振り下ろす。すると相手フィールドを落雷が遅い、観衆が気づいた時には藤原のフィールドのモンスターは消えていた。
「これでトドメ!ムネシゲで、ダイレクトアタック!柳川剣閃!」
「墓地のアリマの効果発動!このカードが破壊されたターン、受けるダメージは半分となる!」
藤原 LP3000→1400
「凌がれたっ!?」
「ふふーん、アカデミアの教員をこれしきで倒せると思ったら大間違いじゃ!」
「くっ、ターンエンド…でもこっちにはムネシゲがいます!次のターンで必ず!」
「それはどうかのう?わらわのターン!…ここまでうまく事が運ぶとは思ってなかったのじゃ。」
「!?どういう意味ですか!?」
攻撃力3200のモンスターを立てている真矢とフィールドがほぼガラ空きになっている藤原。どこをどう見ても真矢が有利なのは一目瞭然だ。だというのに『うまく事が運んだ』とはどういう意味なのだろうか。
『ブラフってわけじゃなさそうだよな…』
(…まさか、あの永続魔法)
「わらわは永続魔法、『奇跡の秘湯』を墓地に送り、このカードのもうひとつの効果を発動するのじゃ!自分の墓地から『湯船美神』融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスターをエクストラデッキから融合召喚するのじゃ!」
「墓地融合!?」
「現世に現れし極楽の湯!今堪能せよ!融合召喚!のぼせ注意じゃ!『湯船美神 キヌガワ』!」
湯船美神 キヌガワ
ATK3800
「キヌガワの効果発動!除外されている『湯船美人』モンスター一体を選び、その攻撃力分、相手フィールドのモンスター一体の攻撃力を下げる!わらわは『湯船美人 アリマ』を選択!よってムネシゲの攻撃力は、2800ポイント下がる!」
柳川衆の総大将 ムネシゲ
ATK3200→400
「…本来ならこんな力押しは避けたかったのじゃが、致し方あるまい。それに、たのしかったぞ!わらわがキヌガワを出したのは久しぶりじゃ!バトル!キヌガワで、『柳川衆の総大将 ムネシゲ』に攻撃!鬼怒・大熱湯!」
真矢 LP2600→0
(まったく歯が立たなかった…でも、次こそは…!)
『勝負あり。勝者 藤原 雅。』
勝敗を告げるアナウンス。今ここに『最初の』入学デュエルが終了した。
「ただいま、希ちゃん!」
元の席に戻ってきた真矢の顔は充実しているようだった。
「あら、負けたのに随分清々しい顔してるわね。」
「だって、デュエルアカデミアの教員と、それも担任の先生とデュエルできたんだよ!?それだけで満足だよ!」
「そっか。」
『いい性格してるじゃないの、希も見習わねえとな?』
(あんたに言われたくないわ、スケベ死神。)
『おいおい、今になって朝のこと引っ張ってくるのか?』
(まさか、私はそんな器の狭い人間じゃないわ、スケベ死神。)
『コイツ…俺をからかってるだけだなこりゃあ』
『それでは続きまして首席入学者と準首席入学者のデュエルになります。呼ばれた生徒は前のデュエルスペースまで移動してください。』
「あれ?もう一戦あるの?」「みたいね。にしても首席と準首席か…是非とも参考にさせてもらうわ。」
『一年四組、遊原 希さん。』
「…そんなヒマなかったみたい。」
「すごい希ちゃん!準首席だったの!?」
「私も今知ったわ…結構高かったのね、私の点数。それじゃ行ってくるわ」
「行ってらっしゃーい!」
『すげえな、お前準首席だったのか!?明日は槍が降ってくるぜ』
(失礼すぎない?でも相手は格上の首席か…どんなヤツなんだろ…)
『一年一組、聖道 神愛人(せいどう しあと)』
名前を呼ばれた生徒がデュエルスペースまで移動してくる。身長は165cmほど、光を受けて光り輝く金色の髪、洗練された歩き方が神々しく見える。
(あいつが首席か…)
『結構イケメンじゃないの。まあ俺には劣るがね』
(黙って)
希の反対側に陣取ったその生徒がいきなり天に手をかざす。
「天界の神に告げられた…『聖』なる『道』を歩む、『神』に『愛』されし『人』…そうっ!」
くるりとその場でフィギュアスケート選手のようにスピンする。
「我が名はっ!『聖道 神愛人』ッ!!」
希は心の中でため息をつく。
(なんで藤原先生といいコイツといい変わり者ばっかりに会うのかな…)
『お前も結構な変わり者だと思うが?』
(うるさい)
「今ここにいるのは選ばれし生徒!さあっ!どちらが学園最強の生徒か、決めようではないか!」
「ハア…最強だのなんだのに興味はないけど、やるからには勝つ。それだけよ。」
(頑張って、希ちゃん…!)
(準首席か…担任として応援してやるかのう!)
(行くわよ、アデス!)
『おう!』
(さあ、参るぞ!)
『……』
『承知しました。』
「「デュエル!!」」
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同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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70 | 序章 | 624 | 0 | 2017-03-31 | - | |
103 | 第一話:元死神と女の子 | 1386 | 4 | 2017-04-01 | - | |
76 | 第二話:あの世へGo straight! | 791 | 5 | 2017-04-02 | - | |
66 | 第三話:波乱の入学デュエル | 747 | 4 | 2017-04-03 | - | |
90 | 第四話:バスタイムは決闘の中で | 758 | 2 | 2017-04-05 | - | |
94 | 第五話:歯車の天使 | 752 | 3 | 2017-04-08 | - | |
134 | 設定集 | 674 | 0 | 2017-04-10 | - | |
107 | 第六話:ランチタイムの襲撃者 | 635 | 3 | 2017-04-12 | - | |
132 | 第七話:芸術の剣 | 859 | 3 | 2017-04-14 | - | |
173 | 番外編:私は執事セバスチャン | 722 | 3 | 2017-04-15 | - | |
113 | 懲りずに番外編:みなさんありがとう! | 758 | 3 | 2017-04-16 | - | |
101 | 質問返答のお時間 | 703 | 0 | 2017-04-24 | - | |
102 | 第八話:陰謀 | 708 | 2 | 2017-04-24 | - | |
82 | 第九話:希の大会前夜 | 680 | 2 | 2017-04-26 | - | |
115 | 第十話:遊原塔子 | 757 | 2 | 2017-04-29 | - | |
125 | 第十一話:死神姫と愉快な蛇 | 754 | 3 | 2017-05-15 | - | |
110 | 第十二話:漫画家騒動!? | 912 | 3 | 2017-05-18 | - | |
116 | 第十三話:eye scream | 847 | 1 | 2017-06-01 | - | |
110 | お久しぶりです&謝罪 | 1396 | 2 | 2017-08-02 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/03/23 新商品 QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE カードリスト 追加。
- 04/24 09:57 SS 5話 仕方なき事、スカウト受諾
- 04/24 09:25 評価 1点 《ハーピィ・レディ -鳳凰の陣-》「特定の条件下でのみ相手モン…
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- 04/24 08:54 評価 7点 《マジカル・コンダクター》「海外生まれの魔法使い族の下級モンス…
- 04/24 08:50 評価 10点 《氷剣竜ミラジェイド》「対象を取らない除外という最高品の除去…
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- 04/24 08:43 評価 8点 《炎星皇-チョウライオ》「総合評価:炎属性回収でき、手札から運…
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- 04/24 07:58 評価 7点 《豊穣のアルテミス》「モンスターゾーンに存在する限り、カウンタ…
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真矢も善戦しましたが、惜しくも届かず。やはり先生の壁は高かったようですね。さて、まさか希が優等生、それも次席だとは思いませんでした。対戦相手の神愛人も某サンシャインを彷彿とさせる自己紹介を披露したところで、2人のデュエルがスタート。どうなるのか楽しみです。
(2017-04-05 19:59)
ぶっちゃけ藤原先生のモンスターの元ネタは温泉の名所が元ネタです。いつか真矢は先生を超えられるのか…
>まさか、希が優等生、それも次席だとは思いませんでした。
希「まさかって…基本好きなように生きてるけどやる時はやるわよ、私。」
アデス『だがそれで次席ってのは結構すごいんじゃねーのか?』
神愛人の自己紹介は某サンシャインじゃなくて某仮面ライダーをイメージしてたんですけどね…まあ、元ネタはこんなにテンション高くないけど。 (2017-04-07 17:57)