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HOME > 遊戯王SS一覧 > Arc4 優しい記憶

Arc4 優しい記憶 作:こんにゃく

中島「監視カメラハッキング完了しました」

零児「映せ」

ピッ

零児「これは…」

黒咲「ユート…」

零児「榊…遊矢…」



ユート「…俺達はエクシーズ次元…ハートランドからこの次元にやって来た」

遊矢「ああ…それは黒咲と素良のデュエルそれに柚子からも聞いている」

ユート「…平和だったあの頃…俺と瑠璃…隼は普通に生活していたんだ」

遊矢「…話せば気が楽になるかもしれない…話せるだけ俺に話してくれ」

ユート「…ありがとう…俺と瑠璃が出会ったのは今から2年前…」



ー2年前ー

ワァァァ!!

俺達の世界では「デュエルモンスターズ」は皆の「娯楽」の1つで「平和」の象徴だった

俺と隼はそこのプロ育成校「ハートランド・デュエル・スクール」のスペード校に在籍していた時に出会った。

俺と隼はスペード校の1、2番を争い互いに精進しそして一番の友となった。

そんな時だった。

俺達に追い付かんばかりに急成長を見せた少女がいた。

ユート「…あの子強いな…今まで見た事無かったけど」

黒咲「ああ…俺の妹だ」

ユート「へぇ…隼の妹…えぇ!!?」

黒咲「…おいなんだその反応は」

ユート「い、いや…隼お前妹…いたのか?」

黒咲「…言ってなかっただけだ」

ユート「…い、いやそれにしても」チラッチラッ

ユート「似てないよな…」

黒咲「ああ、瑠璃は俺に似ずに可愛らしくなった…俺の…俺達家族の誇りだよ」

ユート「…隼がそんな事言うなんてな…」



黒咲「コイツが前に話していたユートだ」

瑠璃「黒咲瑠璃です、よろしくね♪」ニコッ

ユート「っ///よ、よろしく」

黒咲「?どうしたユート」

ユート「い、いや…なんでも…」

瑠璃「ねぇ!貴方スペード校で1番強いんでしょ!?…兄さんよりも強くって…私生で貴方と会いたかったの!」ギュッ

ユート「え…えぇ!?」ワタワタ

黒咲「ユートは意外と有名なのだぞ?」

ユート「そ、そうなのか?」

黒咲「それぞれの学校のトップは有名になるからな」

瑠璃「ふふふ…よろしくね♪ユート君♪」



俺達3人は…いやそれだけじゃないこの学校で出会った仲間たちと共に育ちそして競いあった

来る日も来る日も皆で行動した…それから数週間たったある日


瑠璃「きゃっ…」バンッ!!

黒咲「他人からカードを貰ってどうする!!」

瑠璃「わ、私は…っ!」バッ!!

黒咲「る、瑠璃!!待て!!」




ユート「瑠璃こんなところにいたのか」

瑠璃「…ユート」

ユート「隼も君を思って言った事なんだ悪気はない」

瑠璃「うん…分かってるよ…」

ユート「…君のデッキはLL(リリカル・ルスキニア)っていったかな…見せて貰っても?」

瑠璃「…ん」スッ

ユート「…」

瑠璃「どうかな?」

ユート「いいデッキだ」

瑠璃「…!そうかな!!」

ユート「ああ、君の思いを感じるいいデッキだ」

瑠璃「私が兄さんの力を借りないで作ったデッキなの!兄さんに頼らないで自分で…でも…」

ユート「確かに隼が言うことも一理ある他人のカードと自身のデッキ…必ずしもシナジーがあるわけではない…」

瑠璃「…」

ユート「瑠璃…俺とデュエルしないか?」

瑠璃「え?」

ユート「よし、そうしよう」

瑠璃「ま、待ってよ!わ、私がユートに敵うはず…」

ユート「それはやってみないと分からないだろう」

瑠璃「でも…」

ユート「瑠璃が信じないで誰がデッキを信じるんだ?」

瑠璃「…うん…わかった…!やってみる…!!」

ユート・瑠璃「デュエル!!」
LP4000

ユート「先行は俺からいくぞ?」

瑠璃「うん、分かった」

ユート「俺のターン」
手札5

ユート「俺は手札から《幻影騎士団(ファントムナイツ) ダスティ・ローブ》を召喚」


《幻影騎士団 ダスティ・ローブ》
レベル3/闇属性/戦士族
攻 800/守1000


ユート「カードを1枚セットしてターンエンド…さっ…瑠璃のターンだ」
手札3

瑠璃「うん…私のターン!」
手札6

瑠璃「私は手札の《LL(リリカル・ルスキニア) ターコイズ・ワーブラ 》の効果発動!『自分フィールドにモンスターが存在しない時特殊召喚できる!』」


《LL ターコイズ・ワーブラ》
レベル1/風属性/鳥獣族
攻 100/守 100


瑠璃「『そしてこのカードが手札からの特殊召喚に成功した場合に発動できる、 自分の手札・墓地から「LL」モンスター1体を選んで特殊召喚する!』私は手札から《LL(リリカル・ルスキニア) コバルト・スパロー》を特殊召喚!」


《LL コバルト・スパロー》
レベル1/風属性/鳥獣族
攻 0/守 100


瑠璃「そして『このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する、デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える!』デッキから《LL(リリカル・ルスキニア) サファイア・スワロー》を手札に加え…『自分フィールドに鳥獣族モンスターが存在する時特殊召喚する!』」


《LL サファイア・スワロー》
レベル1/風属性/鳥獣族
攻100/守 0


ユート「LL(リリカル・ルスキニア)はその展開力こそが真価だ…」

瑠璃「うん…兄さんのRR(レイドラプターズ)のように一杯召喚するの…でも私達のモンスターは非力よ…だからこそ力を合わせて相手を向かい討つの」

ユート「ああ、それでいいんだ」

瑠璃「え?」

ユート「瑠璃は瑠璃なんだ例え兄だとしても隼の言われた通りにする必要はない…瑠璃が決めるんだ」

瑠璃「…私が…」

ユート「まだ瑠璃のターンの筈だ」

瑠璃「…うん、私はレベル1のターコイズ・ワーブラ、コバルト・スパロー、サファイア・スワローでオーバレイ!!麗しき翼を持つ鳥たちよ。戦場に集いて気高く輝け!エクシーズ召喚!!舞い降りよ!ランク1!《LL(リリカル・ルスキニア)アセンブリー・ナイチンゲール》!」


《LL アセンブリー・ナイチンゲール》
ランク1/風属性/鳥獣族/エクシーズ
攻 0/守 0


ユート「来たか…瑠璃のエクシーズモンスター…皆で集まり…皆で力を合わせる…か…優しい瑠璃らしいモンスターだ」

瑠璃「そ、そうかな//」

ユート「うん…それじゃあ何時でも来ていいぞ」

瑠璃「よぉし…私はアセンブリー・ナイチンゲールの効果発動よ!『このカードの攻撃力は持っているオーバレイユニットの数×200ポイントアップしてその数だけ1度のバトルフェイズで攻撃できる!』」


アセンブリー・ナイチンゲール
攻0➡600


瑠璃「それにアセンブリー・ナイチンゲールは『相手にダイレクトアタックも可能!!』バトルよ!アセンブリー・ナイチンゲールでユートにダイレクトアタック!」

ビュゥゥッ!!ズバッズバッズバッ

ユート「ぐぅぅっ!!」
LP4000➡2200

瑠璃「やった!ユートにダメージを与えられた!」

ユート「はは…いきなりダメージを負ってしまったな」

瑠璃「私はこれでターンエンド!」
手札4

ユート「それじゃあ俺のターンだ」
手札4

ユート「俺は手札から《幻影騎士団(ファントムナイツ)ディスピアガウン》を召喚」


《幻影騎士団ディスピアガウン》
レベル3/闇属性/戦士族
攻1700/守500


ユート「そしてディスピアガウンのモンスター効果『1ターンに2度まで「幻影騎士団」モンスター1体のレベルを1つ上げるまたは下げる事ができる』俺はディスピアガウンとダスティ・ローブのレベルを4にする」


ディスピアガウン
レベル3➡4

ダスティローブ
レベル3➡4


ユート「俺はレベル4のディスピアガウンとダスティローブでオーバレイ!漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う、反逆の牙。今降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク4《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」


《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
ランク4/闇属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力2500/守備力2000


瑠璃「ユートのエースモンスター…!」

ユート「行くぞ、瑠璃」

瑠璃「いいえユート、アセンブリー・ナイチンゲールは『オーバレイユニットを1つ取り除くことでこのターン私が受ける戦闘ダメージは0になりフィールドの「LL」モンスターは戦闘、効果で破壊されなくなる効果があるわ』それにオーバレイユニットとなっているコバルト・スパローは『コバルト・スパローを素材としているエクシーズモンスターを効果の対象にできなくする効果もある』」

瑠璃「ダーク・リベリオンの効果は『フィールドのモンスター1体の攻撃力を半分にしてその攻撃力分アップする効果…』アセンブリー・ナイチンゲールを効果の対象にすることはできないわ!」

ユート「…ああ、そうだな」

瑠璃「…落ち着いてるわね…ユート」

ユート「どんな時も周りをよく見る事だそしてそれに対して臨機応変に対応していく…それが俺の流儀だから…そしてその耐性を持ったアセンブリー・ナイチンゲールにも冷静に対処する」

瑠璃「…え?」

ユート「トラップ発動《オーバーレイ・ハンター》このカードは『フィールドのエクシーズモンスター1体を選択する、その後フィールド全てのエクシーズ素材を持つエクシーズモンスターのオーバーレイユニットを全て墓地へ送り選択したモンスターは墓地へ送られたエクシーズ素材の数×500ポイントエンドフェイズまで攻撃力をアップさせる』俺はダークリベリオンを選択する」

瑠璃「うそでしょ!?」

ユート「確かにアセンブリー・ナイチンゲールは効果の対象にならない…こちらが攻撃しても効果でダメージに繋がらないし破壊もできない…なら対象を取らずにエクシーズ素材を奪ってしまえばいい」


ダークリベリオン
攻撃力2500➡5000


アセンブリー・ナイチンゲール
攻撃力600➡0


瑠璃「あわわ…」アタフタ

ユート「ダークリベリオン…瑠璃にダイレクトアタック、反逆のライトニングディスオベイ!」

瑠璃「きゃぁぁぁ!!」

ポコッ

瑠璃「あいたっ」コテンッ

ユート「ははは、俺の勝ちだな瑠璃」

瑠璃「やっぱり負けちゃった…」

ユート「重要なのは勝ち負けじゃない…デュエルをしたと言うことが大切なんだ」

瑠璃「デュエルをしたことが…」

ユート「…立ち話もなんだ、そのベンチにでも座ろうか」



ユート「デュエルは人との繋がりを感じさせる物だと俺は思う、戦う相手、デュエルを見ている人それらがデュエルを通して分かり合える物だと」

瑠璃「ふふ…ユートらしいね」

ユート「だから瑠璃…君のデュエルは君で決めるんだ…隼や俺の言葉ではない…自分の信じたものを…それがもし俺や隼のデュエルを目指したいと瑠璃が本当に心の底から望むのならそれが瑠璃の信じるデュエルだ…俺達も文句は言わないさ」

瑠璃「…」

ユート「ただそれがもし俺達が押し付けてしまっている物だとしたらそれは君のデュエルじゃない、瑠璃ならきっと見つけ出せる筈だ」

瑠璃「…ふふふ…よかった」

ユート「ん?」

瑠璃「私を見つけ出してくれたのがユートで…それで相談にのってくれたのがユートで…ありがと」スッ

ユート「うおっ///」

(瑠璃がユートの肩にもたれ掛かる)

ユート「…ふふ、こっちこそ相談に乗れて良かった」

瑠璃「ふふふ」



それからも俺達の関係は続いた…そして少しだけ変化があった。

「ユート君!」

ユート「ん?」

「こ、これ!」スッ

ユート「これは…?」

「それじゃ…!!」パタパタ…

ユート「…チョコ?今日はやけに貰うな」

黒咲「ユート…」

ユート「どうした隼」

黒咲「お前今日がなんの日か知らないのか?」

ユート「今日?」

黒咲「…バレンタインだ」

ユート「あ、ああ!そうだったな!そうだ!そうだ!あはは…バレンタイン…?」

黒咲「はぁ…」

ユート「すまん…そういう行事には疎いんだ」

黒咲「まぁあれだ異性…女が好意を抱いている異性に対して思いをチョコで伝えるという伝統行事だ…最近では異性に渡すというのも一概には言えんがユートの場合はそうだろう」

ユート「…なぜ俺が?」

黒咲「…お前はこの学校のNo.1だ…特に先日はあの「クローバー校」のエース「天城 カイト」と互角に渡り合ったのもこの事態を大きくしているのだろう」

ユート「そうか…しかし…この量はな」

黒咲「…紙袋一杯だな…それも4つ」

ユート「…ああ」

黒咲「おっと…ユート悪いなこれから朝の集会がある」

ユート「隼は風紀委員だったな」

黒咲「だから後は頼んだぞ」グイッ

ユート「お、おいそれはないぞ隼!!…行ってしまったか…それよりも…お、重い」

ユート「…しょうがない…頑張って学校にいこう」

瑠璃「ユ~ト♪」ヒョコッ

ユート「おっと…瑠璃か」

瑠璃「あら?何やら大変そうね」クスクス

ユート「…俺のファンかららしい…嬉しい限りだが一人ではとても…」

瑠璃「それじゃあ…私からはいらないかしら?」

ユート「え?る、瑠璃が…俺に?」

瑠璃「うん♪」

ユート「え、えええ…えとっほ、欲しい…です!」

瑠璃「…そんなにあるのに?」

ユート「…こう言うのも些か悪気がするが…大量のチョコより瑠璃のチョコ1つの方が…その…欲しい」

瑠璃「ん~…合格かな♪はい!これ」スッ

ユート「おっと…」パシッ

瑠璃「じゃ、また後でね///」タタタッ

ユート「瑠璃の奴…顔が赤かったな…ん?」

ユート「ハート型…か」



カサッ

ユート「…ん?手紙…?」

ユートへ

あんまりこう言うことを言えないから手紙にしておきます。
私は貴方のファンでした。私はずっと兄さんと一緒でずっとずっと兄さんの背中を追っていました。兄さんよりも強い人なんて居ないって…そう思ってました。でもそんな貴方は兄さんよりも強くって謙虚で…
初めて会った時とても嬉しくって…どんどん貴方の事を知っていくとクールでかっこいい貴方の姿だけでなく私の前で見せてくれるお茶目でおっちょこちょいな貴方が見れて嬉しく思います。
先日の相談にも乗ってくれてありがと。あの後兄さんとも仲直りできました、やっぱりユートに相談して良かった!だからこの手作りチョコを渡します。手作りだよ!手作り!!⬅重要
…えっと…最後になります

貴方の事が大好きです。返事は…OKなら…休日の明日10時にハートランド公園に来て下さい。瑠璃より


ユート「…///」ボンッ

ドサッ



翌日

瑠璃「…」

周りは休日ともあって子供達が沢山いる

瑠璃「…来ない…な」

すでに11時を回っている

瑠璃「…私だけだったのかな…ユートは…友達としてしか見てくれてなかったのかな…」

瑠璃「なんだか…寂しいな…」グスッ

ユート「おーい…!」

瑠璃「!!ユー…ト…?」

ユート「すまない…遅れた」

その日俺は

瑠璃「どうしたの!?そんなにボロボロになって!!」

ユート「い、いやぁ…」

ハートランド公園に来る途中猛犬に襲われている少女を助け迷子になっているという事でその間執拗に追ってくる猛犬から逃げながらその少女の親を探していた

ユート「良かった…まだいて」ボロッ

瑠璃「…ぷっふふ…ユートらしい…」

ユート「な、なんだと」

瑠璃「…ふふっで?その女の子は?」

ユート「大丈夫…見つかったよ」

瑠璃「良かったぁ」

ユート「それで返事なんだが…」ポリポリ

瑠璃「あ…///」ボッ

ユート「瑠璃?」

瑠璃「こ、こここ、ここ、ここにきききたって事は///」ワタワタ

ユート「瑠璃落ち着け」ガシッ

瑠璃「ひゃいっ///」

ユート「…俺はここに来た…だから…俺と…」

瑠璃「はい!」グイッ

ユート「…食いぎみだな…まだ俺は言ってないぞ」

瑠璃「///」

ユート「…ふ…よろしくな瑠璃」

瑠璃「…うん///」

ユート「あ」

瑠璃「ん?どうしたの?」

ユート「…この事は隼に内緒な?」

瑠璃「???どうして?」

ユート「いや…別にたいした事じゃないけど」

ユート(…隼に言うと面倒になりそうな気がする)



そんな事があって俺と瑠璃は付き合うことになった

ユート「お、お早う瑠璃」

瑠璃「お、おはよユート」

ユート「…」

瑠璃「…」

ユート・瑠璃(…気まずい)

黒咲(…どうしたんだ?この二人)

周りのカップルのような事はお互いに恥ずかしくて出来なくて…それでも充実した生活を俺達は送っていたんだ。

あの日までは

ユート「…最近瑠璃は何処かへ通っているようだな」

黒咲「ああ何でも「エンタメデュエリスト」と呼ばれる「大道芸師」が最近現れては皆にデュエルを教えているらしい」

ユート「へぇ」

黒咲「何でもあのカイトも通っているらしい」

ユート「カイトが?それは凄いな」

黒咲「ああ、今度俺達も行ってみよう、瑠璃の話ではかなりの実力者らしいからな…1度手合わせしてもらおう」

ユート「それは楽しみだ」

だがそんな日は訪れる事はなかった

ドガァァッ!!

きゃぁぁぁっ!!

ユート「っ!!!隼!!瑠璃!!皆!!!」

ユート「一体何が起こってる!!」

「アカデミア」と呼ばれる人間が俺達「ハートランド」市民を無差別に襲い始めた

焼けた我が家、消えた人、思い出の詰まった公園、ハートランドの象徴が破壊され

俺の見知った世界はがらりと変わった

突如「機械兵」と共に現れたアカデミアにより

ユート「どうしてこんなことを…!!!」

黒咲「ユート!!」

ユート「隼!!瑠璃は!!」

黒咲「っ!それを俺が聞こうとしていた!!くそっ!!瑠璃は何処に!!」

ユート「…出来るだけ皆固まって行動しよう…俺達はこっち…隼達はそっちで瑠璃を探すぞ!!」



俺達はアカデミアと戦いながら人々を助けそして

ユート「…瑠璃…?」

瑠璃「どうしてこんなことを…デュエルは…皆を笑顔にする物なのに…!!どうして!!」

ユート「瑠璃!!そこは危ない!!俺の側へ!!」

俺達は生き残った、だが町は一夜にして廃墟とかした

生き残った人々、戦えない人々を守るため俺達戦える人間は「レジスタンス」を結成し少ない食料と寝床の確保、そして迫り来る「残党狩り」のアカデミアを向かい討った

隼や俺は最前線に立ち瑠璃は子供や病気の人々の世話係として生活していた

瑠璃「ねぇユート」

ユート「ん?」

瑠璃「…最前線に行くの…止めてくれないかな」

ユート「どうして?」

瑠璃「だって…!!日に日にレジスタンスの仲間の数が減ってるじゃない…!!どんどん…どんどん!!1人づつ着実に!!」

ユート「…」

瑠璃「…いつかユートまで居なくなっちゃったらって考えたら私…嫌だよ…」

ユート「それはできない」

瑠璃「っ」

ユート「今、レジスタンスには俺…そして隼やカイト達の力が必要だ…1人でも欠けたらアカデミアの襲撃に耐えられない」

瑠璃「…でもユート…今日だけで何人のアカデミアと戦ったの?」

ユート「さぁな…50から上は数えてない」

瑠璃「っっ…ユート…最近鏡とか…水面で自分の顔見たことある?」

ユート「?」

瑠璃「凄く恐い顔になった…ユートだけじゃない最前線に立ってる人達みんな…兄さんもそう…!!私もう見てられない!!昔のユートに戻って!!」

ユート「…無理だ…あの頃に戻れない…戻る時…それはアカデミアを叩き潰してからだ…!!!」バッ!!

瑠璃「ユート…ユートのバカッ…!!」


ユート「…すまない…瑠璃…だが俺達は必ずっ!!!」


でもこの頃からだったのかもしれない

俺や隼は瑠璃を蔑ろに…いや違うハートランドを「救う」という目標ではなくアカデミアに「復讐」するという目的に変わっていたのは

笑顔も楽しみも安らぎも思いやりも…俺達はこの戦いの中で捨ててしまったんだ。

そして悲劇が起こってしまった。

黒咲「ユート!!瑠璃の姿を見なかったか!!」

ユート「隼!?どうした!!瑠璃がどうしたって!?」

黒咲「瑠璃の姿が見えない…他の仲間にも聞いたが…」

ユート「っ」

昨日の会話もあってか俺は瑠璃がアカデミアと戦いにでも行ったのかと考えた…

ユート「探そう…隼…危険かもしれないが…手分けして難民キャンプ外も徹底的に探すんだ!」



俺達は瑠璃を探した、そして俺は見つけたんだ瑠璃を…瑠璃と「ある男」を


ユート「瑠璃!!瑠璃ぃ!!くそっ…何処に…!!!」

ドガァァッ!!

ユート「っ!!なんだっ…!!今の音…アカデミアか…!!」

タッタッタッ

ユート「っ!!瑠…璃…」

「ん?」

そこには瑠璃を担ぎ上げた「俺と同じ顔」を持つ男の姿があった

ユート「お前は…」

「…僕と同じ顔…?」

ユート「瑠璃を…瑠璃をどうするつもりだ!!」

「…残念だけどこの子は回収させてもらうよ」

ユート「何!?」

「理由は聞かないで…マジックカード《ヴァイオレット・フラッシュ》」カァッ!!

ユート「ぐぅっ!!ま、待て!!!」

俺はソイツを逃がしてしまった…だが顔は俺と同じという最大の特徴があった

逃がすわけにはいかない…瑠璃とあんな喧嘩のようなことをしたまま別れる訳にはいかないとそう思った

ブォォンッ!!キキィッ!!

そして俺はすぐにソイツに追い付いて見せた「俺と同じ顔」を持つ男に

ユート「…貴様は…一体何者だ…瑠璃をどうするつもりだ…貴様は「融合」なのか!?」

「てめぇは!!!「あの時」の!!それに俺は「融合」じゃねぇ!!「ユーゴ」だ!!!間違えんじゃねぇ!!」

ユート「ユーゴー…やはりアカデミア!!!」

ユーゴ「だから融合じゃねぇっての!!あ~もう!!あったまきた!!てめぇには俺の大切な物を奪った借りがある!!ここで決着を着けさせてもらうぜ!!」ブォォンッ!!



現代


ユート「…ソイツは「シンクロ」と呼ばれる召喚方法駆使して俺に戦いを挑んできた」

遊矢「シンクロ…」

ユート「決着は隼達が合流したため着かなかったがかなりの使い手だった…だがアカデミアにはシンクロ何てものを使うデュエリストは存在しなかった…だから俺は奴を「融合の手先」と決めつけていた」

遊矢「決めつけていた…と言うことは今は違うんだな?」

ユート「ああ、この次元に来て分かったことがあるそれはアカデミアは俺達を「エクシーズ次元」と呼んでいた現に俺達の世界ではエクシーズが主流だった」

遊矢「そしてアカデミアは「融合」…」

ユート「君達の世界では全ての召喚方法が存在するようだが何れも俺達の世界ほど普及していない…かわりに君の「ペンデュラム」が存在する」

遊矢「そしてシンクロを使う俺達と同じ顔…つまり」

ユート「ああ、この次元には同じ顔の君がいた…となればシンクロを使う「シンクロ次元」と言うものが存在しそこにも俺達と同じ顔の人間がいる…と」

遊矢「…そのシンクロ使いとも会話が噛み合わなかったのは瑠璃を連れ去ったのは別人だったからか…?」

ユート「…その可能性は十分に考えられる…だからといって融合の手先という考えもまだ捨てきれない」

遊矢「…」

ユート「俺はこの次元に来て柚子と出会えて本当によかった…俺の本来の目的は相手を殲滅することではない…ハートランドを平和にする…皆にもう1度笑顔を取り戻す事だったと」

遊矢「…ユート」



零児「…今の彼の話がエクシーズ次元での話か」

黒咲「ああ…全くアイツらの関係などとっくに気づいていた…隠す必要など無かった…」

零児「信用しているのだな」

黒咲「当たり前だ、ユートは俺の親友だからだ」

零児「…そうか…それにしてもシンクロ使いか…」

ドガァァッ!!

零児「っ!?」

黒咲「どうした!?映像が途切れたぞ!!」

中島「…社長、どうやら監視カメラが何者かに破壊された模様です」

零児「…なに?」

黒咲「くっ!!何が起こっている!」



シュー…

「いっててて…今度は何処だ…?」

遊矢「…バイク…?」

ユート「お前は…!」

「あん?うおっ!?廃墟じゃねぇ!!なんだここ!!?って…あーー!!!?」ビシッ

遊矢「…騒がしい奴だな」

「てめぇはあの時の!!!」

ユート「そういうお前こそ…融合の手先」

「だから!!融合じゃねぇ!!ユーゴだ!!てめぇ!今度という今度は逃がさねぇ!!ここで会ったが100年目!!絶対に倒してやる!!」

遊矢「…はぁ…」スッ

ユート「待て遊矢…ここは俺にやらしてくれ」

遊矢「何?」

ユート「先程ももしかしたら俺達は互いに勘違いしているかもしれないと言ったが奴はどうにも人の話を聞かない性格らしい…ここはデュエルを通して聞いてもらうのが一番だ」

遊矢「…なるほど…そう言うことなら俺は一切手出しをしない」

ユート「…ありがとう」

ユーゴ「お喋りは終わったか!!始めようぜ!!」

ユート「…」

ユート・ユーゴ「デュエル!!」
LP4000

ユーゴ「先行は俺からいくぜぇ!!」ブォォンッ!!

遊矢「…バイクに乗ったままデュエルを…?」

ユーゴ「俺のターン!!俺は『自分フィールドにモンスターが存在しない時!手札から《SR(スピードロイド) ベイゴマックス》を特殊召喚!!」


《SR ベイゴマックス》
レベル3/風属性/機械族
攻1200/守600


ユーゴ「そして!ベイゴマックスが『召喚、特殊召喚に成功した時!デッキから「SR ベイゴマックス」以外の「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える!』俺は《SR(スピードロイド) 三つ目のダイス》を手札に加え召喚!!」


《SR 三つ目のダイス》
レベル3/風属性/機械族/チューナー
攻 300/守1500


ユート「来るか…!」

ユーゴ「俺は!レベル3のベイゴマックスにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!!十文字の姿もつ魔剣よ。その力ですべての敵を切り裂け!シンクロ召喚!!現れろ、レベル6!《HSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマ》!」


《HSR 魔剣ダーマ》
レベル6/風属性/機械族/シンクロ
攻2200/守1600


ユーゴ「魔剣ダーマの効果発動!『墓地の機械族モンスター1体を除外し相手に500ポイントのダメージを与える!!』俺は墓地のベイゴマックスを除外し!てめぇに500ポイントのダメージだぜ!!食らいな!!」

チュドンッ!!

ユート「ぐぅっ!!」
LP4000➡3500

ユーゴ「俺はこれでターンエンド!さぁてめぇのターンだぜ!前の時みたいに邪魔される前に決着をつけてやる!!」
手札4

遊矢「手札を1枚しか消費せずにシンクロ召喚…セットカードもない…ユート…気を抜くなよ」

ユート「決着は着けるさ…ただしこのデュエルには勝たせてもらう!!俺のターン!!」
手札6

ユート「俺は!手札から《幻影騎士団(ファントムナイツ) ラギットグローブ》を召喚!!」


《幻影騎士団 ラギットグローブ》
レベル3/闇属性/戦士族
攻1000/守500


ユート「そして『自分フィールドに「幻影騎士団」モンスターが存在する時手札から《幻影騎士団(ファントムナイツ)サイレントブーツ》を特殊召喚!』」


《幻影騎士団 サイレントブーツ》
レベル3/闇属性/戦士族
攻 200/守1200


ユート「俺はレベル3のラギットグローブそしてサイレントブーツでオーバレイ!!戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ!エクシーズ召喚!!現れろ!ランク3《幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ブレイクソード》!!」


《幻影騎士団(ファントム・ナイツ) ブレイクソード》
ランク3/闇属性/戦士族/エクシーズ
攻2000/守1000


ユーゴ「出たなエクシーズ召喚!!」

ユート「ラギットグローブこ効果により『このカードを素材としてエクシーズ召喚したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする!!』」


ブレイクソード
攻撃力2000➡3000


ユート「バトルだ!!ブレイクソード!!魔剣ダーマを攻撃!!!」


ズバシュッ!!!

ブレイクソード
攻撃力3000



魔剣ダーマ
攻撃力2200

ユーゴ「そうはいくかよ!!墓地の三つ目のダイスの効果発動!『墓地のこのカードを除外し相手の攻撃を1度だけ無効にする!!』」

パキンッ!!

ユート「何っ!!?」

遊矢「やはり防ぐ手段を持っていたか」

ユーゴ「はっ!甘ぇぜ!!そんなんで俺にダメージを与える事ができると思ってんのかよ!!」

ユート「…俺はカードを1枚セットしてターンエンド」
手札3

ユーゴ「俺のターン!!」
手札5

ユーゴ「お前がその気にならねぇって言うならこっちから行かせてもらうぜ!『フィールドに風属性モンスターが存在する時手札から《SR(スピードロイド)タケトンボーグ》を特殊召喚!!」


《SRタケトンボーグ》
レベル3/風属性/機械族
攻 600/守1200


ユーゴ「そして『コイツをリリースすることでデッキから「SR」チューナーモンスターを特殊召喚出来る!俺はデッキからチューナーモンスター《SR(スピードロイド) 赤目のダイス》を特殊召喚!!」

レベル1/風属性/機械族/チューナー
攻 100/守 100


ユーゴ「俺は!レベル6の魔剣ダーマにレベル1の赤目のダイスをチューニング!!行くぜ…コイツがてめぇと戦いたがってるんだ!!その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!!現れろ、レベル7!《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》!」


《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》
レベル7/風属性/ドラゴン族/シンクロ
攻2500/守2000

遊矢「!」ドクンッ

ユート「っ…」

遊矢「なんだ…この感じは…それにシンクロドラゴン…」

ユーゴ「俺は更に手札から《SR(スピードロイド) シェイブー・メラン》を召喚!!」


《SRシェイブー・メラン》
レベル4/風属性/機械族
攻2000/守 0


ユーゴ「シェイブー・メランの効果発動!『1ターンに1度!フィールドのモンスター1体の攻撃力をこのカードを守備表示にすることで800ポイントダウンさせる!!』」

遊矢「これでブレイクソードの攻撃力を下げる気か…?」

ユーゴ「俺はその対象をクリアウィングに発動!」

遊矢「なに!?」

ユーゴ「そして!!クリアウィングの効果発動!『レベル5以上のモンスターに対して効果が発動した時ソイツを破壊し破壊したカードがモンスターだった場合その攻撃力分クリアウィングの攻撃力をアップする!!』ダイクロイック・ミラー!!!」

ギュィンッ!!バキンッ!!


クリアウィング
攻撃力2500➡4500


遊矢「…自分のモンスターの効果を利用して攻撃力を…意外と頭を使ったデュエルを…」

ユーゴ「これで大ダメージだ!!バトルだ!!クリアウィングでブレイクソードを攻撃!!旋風のヘルダイブスラッシャァァ!!」


クリアウィング
攻撃力4500



ブレイクソード
攻撃力3000

ズガァァンッ!!

ユート「ぐぅぅっ!!だが!!破壊されたブレイクソードの効果発動!『墓地から「幻影騎士団」2体のレベルを1つ上げて特殊召喚する!』」
LP3500➡2000


《幻影騎士団 ラギットグローブ》
レベル3➡4
守500


《幻影騎士団 サイレントブーツ》
レベル3➡4
守1200

ユーゴ「俺はこれでターンエンド、この瞬間クリアウィングの効果は終了し攻撃力が元の数値へ戻る」
手札3

クリアウィング
攻撃力4500➡2500


ユーゴ「さぁ、出せよ…てめぇの切り札…「あのドラゴン」を」

ユート「…なに?」

ユーゴ「コイツがそのあのドラゴンと戦いたがってんだ…来な」

ユート「…俺のターン!!」
手札4

ユート「…俺は!レベル4のサイレントブーツそしてラギットグローブでオーバレイ!!漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙、今降臨せよ!!エクシーズ召喚!!現れよ!!ランク4!!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!!」


《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
ランク4/闇属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻2500/守2000


遊矢「っ!!!?」

ダークリベリオン「ゴァァァッ!!」

クリアウィング「キシャァァッ!!」

遊矢「な、なんだ…この…感覚…それに…」カァーッ!!

遊矢「《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》…なぜお前まで輝いて…」

ユーゴ「…全てを壊す」

ユート「…全てを奪う」

遊矢「ユート…?」

ユーゴ・ユート「全てを破壊する!!」ドンッ!!

遊矢「っ!!様子が可笑しい…何が…!!」

ユート「エクシーズ素材となったラギットグローブの効果によりダークリベリオンの攻撃力を1000ポイントアップさせる!!」


ダークリベリオン
攻撃力2500➡3500


ユート「そしてダークリベリオンの効果発動!『オーバレイユニットを2つ使い相手モンスター1体の攻撃力を半分にしてその攻撃力分ダークリベリオンの攻撃力をアップする!!』トリーズン・ディスチャージ!!!」

ユーゴ「クリアウィングの効果発動!レベル5以上のモンスターを対象にする効果を無効にし無効にしたカードがモンスターの場合その攻撃力分クリアウィングの攻撃力をアップする!!ダイクロイック・ミラー!!!」

ユート「トラップ発動!!!《幻影翼(ファントム・ウィング)》!!『フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動する!! そのモンスターの攻撃力は500アップし、 このターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない!!』」


ダーク・リベリオン
攻撃力3500➡4000

バキンッ!!

ユーゴ「うぉぉぉっ!!」

ユート「ぐぉぉっ!!!」

遊矢「くっ…何が起こっているか分からないが…二人共まともじゃない!!くっ!!ユート!!しっかりしろ!!」

ユート「バトルだ!!俺はダークリベリオンで…!!!」

遊矢「デュエルは争うだけのものでは無いのではないのか!!!」

ユート「っ!!」

遊矢「人々を笑顔にできる…それが瑠璃との約束だと…ユートが言ったんじゃないか!!」

ユート「…瑠…璃…そうだ…俺は…」ガクッ

遊矢「ユート!!」ダッ

ユート「俺は…これで…ターンエンド」
手札4

遊矢「しっかりするんだユート…大丈夫か?」

ユート「ああ、俺はな…だが」

ユーゴ「俺のターン!!」
手札4

遊矢「っアイツ…!!!」

ユーゴ「俺は!!手札から《SR(スピードロイド) パチンゴーカート》を召喚!!」


《SRパチンゴーカート》
レベル4/風属性/機械族
攻1800/守1000


ユーゴ「『1ターンに1度!手札から機械族モンスター1体を捨て、 フィールドのモンスター1体を対象として発動できる!! そのモンスターを破壊する!!』俺は手札の三つ目のダイスを墓地へ送りダークリベリオンを破壊する!」


バキンッ!!

遊矢「っ!!破壊されたっ!!」

ユーゴ「バトルだ!!クリアウィングでダイレクトアタック!!!旋風のヘルダイブスラッシャ…ァァ…あ?」

ギュィィィンッ!!

ユート「っ!!遊矢危ない!!」ガッ

遊矢「っ!ユート!!!」

ズガァァンッ!!

ユート「ぐぁぁぁっ!!」ブワッ
LP2000➡0

遊矢「ユート!!!」

ユーゴ「んあ?あれ…俺…あれれれ?」

遊矢「ユート!!しっかりしろ!!ユート!!」

ユート「…っ頼む」

遊矢「え?」

ユート「君の力で…笑顔を…皆に…笑顔を…」スッ

遊矢「バカな事を言うな…その願いは自分で叶えるものだ…だからしっかりするんだっ!!」

ユート「遊矢…うぐっ」ピカァァッ!!

遊矢「っ!!」



ユーゴ「あれ?俺…何をして…アイツとデュエルしててそれで…」カァッ!!

ユーゴ「うおっ!?今度はn」スッ

柚子「遊矢ぁ!!」

遊矢「…柚子…?」

柚子「遊矢無事!?ここで今凄い音がして!!」

遊矢「柚子…俺…」スッ

柚子「えぇ!?遊矢!!?しっかりして遊矢!!!」



零児「そうか…」

中島「はい…彼…ユートの所持していた「デッキ」は発見できず榊遊矢は未だに眠りについています」

零児「…」

黒咲「くっ!!俺があの場に居れば!!!こんなことには!!」

零児「君にはまだ今日の戦いがある…あまり大事にしてほしくはないな」

黒咲「何!?だがそのせいでユートは!!!」

零児「…監視カメラには映らなかったが強大なシンクロのエネルギーが検出された…勿論エクシーズも」

黒咲「っ」

零児「昨晩の出来事は私も真意を知りたい…あの場にいた榊遊矢に聞くのが一番だが…今は君は大会に集中してもらおう…そちらは私がやる」

黒咲「…っ癪だが分かった…ただし貴様が何もできぬと言うのならこの俺が直接問いただす…いいな!!」

零児「…ああ、分かった」



…矢…遊……矢…遊矢…

遊矢「うぅ…ぐ…」

柚子「遊矢…」

洋子「まだ目を覚まさないかい?ソイツ」

柚子「…」

洋子「全く女の子にこんなに心配されるなんてこの子も駄目な子だよ」

柚子「そんなことありません!遊矢はいつだって…!」

洋子「ふふふ…そんなにうちの遊矢を庇ってくれるのかい?こりゃ柚子ちゃんに貰ってもらわないとねぇ」

柚子「えぇ!?///」

ドドドッ!!!

洋子「ん?」

バンッ!!

ミエル「ダーリーーーン!!!」

柚子「えぇ!!?」

洋子「誰!?」

ミエル「ダーリンしっかり!!ダーリン!!」

柚子「えっと…貴方は確か…遊矢とデュエルしたっていう…方中ミエル…?」

ミエル「ダーリンが目を覚まさないからって聞いて居てもたってもいられなくなったの!!ここはミエルに任せて!!」

洋子・柚子「はぁ…」




洋子「なんだかドッと疲れた」

柚子「そうですね…あの子好きなだけやって去っていきましたね…」

遊矢「…ん…」

遊矢…遊矢…!

遊矢「誰だ…俺を呼ぶ声は…」

柚子「ええ!?おばさん!!遊矢が目を覚ましました!!」

洋子「本当かい!?」

柚子「遊矢!!」バッ!!

遊矢「うぐ…っえっと…柚子?」

柚子「よかった…やっと目を覚ました…」ギュゥ

洋子「柚子ちゃんあんたが気を失ってる間ずっと側にいたんだよ?」

遊矢「気を失って…そういえば…そうか…柚子ありがとう」ギュ

洋子「おほほほ…後は若い二人に任せましょうかね」バタン

遊矢「…柚子…聞きたいことがある」

柚子「ん?なに…?」ギュゥ

遊矢「あっ…えーと…それとそろそろいいかな?」

柚子「へ?…あっう、うん///ごめんね///」バッ!!

遊矢「…ユートはどうなった?」

柚子「ユート…?え!?遊矢、ユートに会ったの!?」

遊矢「ああ、それだけじゃない…もう一人…シンクロを使う俺と同じ顔のユーゴもいた筈だ」

柚子「…ごめんね…遊矢しか見なかった」

遊矢「…そうか…所で大会は?」

柚子「え!?あっそうだった!大丈夫だよ遊矢は午後からだから…えーと今は…」ピピピ

柚子「え!?」

遊矢「どうした?」

柚子「方中ミエルが負けた…?さっきまでここにいたのに」

遊矢「なんだって?彼女が負けるなんて…」

柚子「相手は「月影」…お互いに一歩も譲らなかったけど最後は月影っていう人が圧倒したって」

遊矢「…それほどの手練れがこの大会にはいるのか」

柚子「あっ!そうだ!!お父さんや皆に言わなきゃ!!遊矢が目を覚ましたって!!」

遊矢「…おいおい、いくらなんでも大袈裟すぎでは…」

柚子「そんなことないよ!それじゃ遊矢!また後でね」ガチャ!バタン

遊矢「ふっ…」

『遊矢』

遊矢「っ!?誰だ!!」

『ようやく目を覚ましたようだな…良かった』

遊矢「その声…まさかユートなのか?」

スッ

遊矢の目の前に半透明のユートの姿が現れた

ユート『ああ』

遊矢「ユート…どうして…」

ユート『分からない…だがどうやら俺は遊矢の中にいるらしい』

遊矢「俺の中って…」

ユート『俺自身のデッキはどうやら俺が身に付けているみたいだが…それを』スッ

遊矢「これは…ダークリベリオン」

ユート『そのカードはどうやら君のエクストラデッキに行ってしまったらしい』

遊矢「この状況…どうしたらいい」

ユート『分からないな…とりあえず大会とやらに行くべきではないのか?あの毎網チャンピオンシップに』

遊矢「…そうだな…この事はそのあと考えよう」

ユート『ああ…そうだ、後』

遊矢「ん?」

ユート『柚子は花の香りがするんだな、瑠璃とはまた違ういい匂いだ』

遊矢「…五感共有してるのか…ユート…あまり柚子への過激な発言は避けてくれ今猛烈に君に殺意が沸いた」

ユート『っす、すまない…』

遊矢「まぁ、瑠璃とは長い間接してないからユートは瑠璃に飢えてるからなしょうがない」

ユート『…その言い方はあまり…』

遊矢「事実だろ?」

ユート『…』




続く

次回

「アカデミア進撃1」


熱血!ユート塾!!!


ユート「さて、今回のオリカはコイツだ」


《オーバーレイ・ハンター》
一通常罠カード一

①このカードが発動したターンフィールドのXモンスターはX素材を取り除いて発動する効果の発動ができない。フィールドの表側表示のXモンスター1体を選択する、その後フィールドに表側表示で存在するX素材を持つXモンスター全てのX素材を全て墓地へ送る。選択したXモンスターはこの効果で墓地へ送られたX素材の数×500ポイントエンドフェイズまで攻撃力をアップする。


ユート「エクシーズ素材を全て墓地送る効果と強化する効果、対象をとらずにフィールドのエクシーズモンスター全てに効果がおよび何よりもアセンブリー・ナイチンゲールのようなエクシーズ素材があるからこそその力を発揮する能力を封じることができる」

ユート「更に墓地へ送られたカード1枚につき500ポイントと上昇幅が大きいのも特長だ」

ユート「イメージイラストは「カイト」っぽい人がエクシーズ素材を奪っている(お前の魂ごとっ!のようなシーン)様子のイラストだ」

ユート「何気にこのターンのエクシーズモンスターの効果を封じる効果もある対エクシーズカードとなっている」

ユート「以上で今回の塾講習は終わりだ」



このSSに関係ないですがpixivにて遊牙と美遊を上げました。
これからSSは筆が進む方を先に出しますのでがんばります!




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ター坊
今明かされるナストラルの日常!
瑠璃との出会いからバレンタイン、レジスタンスまで色々あったんですね。そしてナストラル、遊矢と話すの早くねぇか?
あと、イラスト確認しました。一騎の子供達ということで顔は遊牙が、髪は美遊が受け継いでますね。アカデミアの制服もカッコいいです。 ミユチャン ノ フトモモ prpr
(2017-03-01 15:59)
パニー
よかった、黒崎と (2017-03-01 18:25)
パニー
途中で送ってしまって申し訳ありません。
それにしても、黒咲さんがちゃんと兄さんしていて黒咲ファンの私は大変嬉しいです!
ア-クファイブ本編では描写されていなかった日常シ-ンもしっかり描かれており、とても満足です。もしかしたらア-クファイブよりもこちらの作品の方がキャラの使い方が全然上手いかも・・・ (2017-03-01 18:31)
ギガプラント
最後の会話で笑いましたw
全体的にアニメより先にいろいろなところに気づくといった感じですね。
本編に無かったユートと瑠璃の過去話なども面白いです。

遊牙と美遊のイラストも拝見いたしました。色のせいもあってややダークな雰囲気で格好いいですね。 (2017-03-01 19:38)
こんにゃく
コメントありがとうございます!!
ナストラルの日常書くの楽しい…もっとやりたい…話すのが早い?いいえアニメが遅いのです!
キャラの扱いが上手いですって!?ありがたいです、しかしそれはアニメの下地があるからなので私の力は本の些細なものです。
本編にない黒咲さんとユート良かったですかね?
後は多分イラストへのコメントありがとうございます!気づいたと思いますが二人とも両親の髪の毛の色と目は引き継がれています。 (2017-03-03 10:09)

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