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HOME > 遊戯王SS一覧 > 120話 散る雷光

120話 散る雷光 作:紅瑠璃

皆さんこんにちは。紅瑠璃です。

こないだ…そうですね日曜日に墓参りをしに行っていたので投稿できませんでしたね…。その帰りにカードショップに寄り、No.23冥界の霊騎士ランスロットを買いました。これにより今現在発売しているNo.で所持していないのが「No.64」「No.70」「No.91」の3枚のみです!まぁ、すでに皆さんは今現在発売しているNo.は既に持っていることでしょう…。残りは発売されますかね…。

さて、もうそろそろ終わりを迎える「アライブ・ザ・ハート」…実は続編と言うか、新しくと言うか始まります。そもそも最初はこの作品何て作る気がなかったのですがなぜそうなった等考えていたらこんな作品が思い付いたので序章みたいな感じで作りましたw正直、面白くないでしょう…すいません。では、本編へ。

~・~・~・~・~・~・~・~・

「はぁ…はぁ…。」

私は逃げる。いや、追いかけている。何を?もちろんNo.66と私の姉、黒羽早百合をだ。No.66…黒羽早百合…そこまで言えばわかるだろう…。私は黒羽梓…。

「何が起きているの…?」

こんな世界…何があっても不思議ではないが今までこんなことはなかった。そもそもなぜこう追いかけているのか…数分前の事だ。

~数分前~

「お姉ちゃん…。」
「大丈夫よ。早くここから逃げないと…。」
「けど、どこに…どこに逃げるの!」

確かに妹の言うとおり回りには瓦礫のやま。腐った匂い…とても生きている町とは言えない。それでも命ある限り希望は捨ててはいけない…そう、妹に言い聞かせるのと同時に自分にも言い聞かせた。両親は仕事中だが無事を知らせるメールが届いていた。先程まで「課題がめんどうだなー」何て言っていた時間が懐かしくも思える。

「ブグゴォォォ」
「何?あれ。」

梓が指差す場所を見ると金色の何かがこちらに向かってくるのが見えた。逃げる間もなく目の前に着地してきた。その姿に見覚えがある…No.66の姿だ。

「やっと見つけた…黒羽姉妹。」
「No.66…なんのようなの!」

身構える私たちにNo.66は「BF」と「RR」のデッキを渡してきた。なんのマネなのか問うと…。

「俺とデュエルしろや。」
「は、はぁ?」
「ふざけないで!私たちは…」
「それ見つけるの大変だったんだ!何がなんでもデュエルだぁ!」

No.66は羽を広げて飛ぶと黒羽早百合に向かって飛んでいき、何処かへ連れ去ってしまった。私はお姉ちゃんを助けたくて走っている。どちらの方向に行ったのかはわかるとにかく走るしかない。

~現在使われていない工場~

「いてっ!…何処よ…ここ。」
「今は使われていない工場だ。さぁデュエルしろよ。」
「なぜ、あなたは私たちとデュエルをしたいの?」
「お前たちの絆をもう一度試したくてな。それになぜかお前たちと戦っていると楽しいからよ」
「…一回しかないけど…わかったわ!その代わり、この戦いを終わらせるのに手伝いなさい!」

No.66は今の姿では戦えないのか人型の機械を呼んではそいつに取りついた。私にはデュエルディスクが投げ込まれた。お互いに装着し、デッキをセットした。

「くっ…。私は闇の誘惑を発動。嘘でしょ…。BF-黒槍のブラストを除外。私はBF-蒼炎のシュラを召喚し、1枚伏せてエンド。」

「俺のターン!ドロー。俺は召喚僧サモンプリーストを召喚し、守備表示になる。そして魔法カードを捨てて、デッキからアンブラル・グールを特殊召喚。アンブラル・グールの効果で攻撃力を0にして、手札からアンブラルモンスターを特殊召喚する。俺はアンブラル・アンフォームを特殊召喚。アンブラル・アンフォームとアンブラル・グールでエクシーズ!来い俺!No.66覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル…。1枚伏せて俺はNo.66の効果を使って先程伏せたカードを対象にする。さて、エンドだ。」
「なんににでも取り付けるのかしら?それにしても攻撃しなかった。あのカードは…もしかして…私のターン。ドロー。ふっ…自分フィールドにBFが一体の場合私はBF-白夜のグラディウスを手札から特殊召喚する。さらに!BF-疾風のゲイルを特殊召喚。ゲイルの効果でNo.66を対象にするわ!」
「俺はNo.66を対象に安全地帯を発動。」
「やはりね…私はシュラでサモンプリーストに攻撃。破壊し、墓地に送ったことでシュラの効果を発動。デッキから攻撃力1500以下のBFモンスターを特殊召喚する。私はレベル3でチューナーのBF-幻影のオボロを特殊召喚。こいつはデュエル中に1度バトルフェイズ中にシンクロ召喚が出来る。私はレベル4のBF-蒼炎のシュラとレベル3のBF-白夜のグラディウスにレベル3のBF-幻影のオボロをチューニング!」
「レベルは10か。」
「出てきて!BF-暗翼のムラマサ。ムラマサの効果!シンクロ召喚に成功した場合発動できる。フィールドのカード1枚を選んでデッキに戻す。私は安全地帯を選ぶわ!」
「んなっ!」
「さぁ戻りなさい!そしてNo.66は安全地帯の効果により墓地にいく。ムラマサの攻撃力は3000…攻撃よ!」

相手のライフは3700だ。このまま押せば行ける。相手のターンだ。相手はカードを3枚伏せて終えた。回ってきた自分のターン。カードを引く。そのカードはBF-砂塵のハルマッタン…。

「私はアゲインスト・ウィンドを発動し、シュラを回収して、召喚。手札からハルマッタンを特殊召喚してシュラのレベル分レベルをあげる。バトル!シュラで攻撃」
「罠オープン!ナンバーズ・コール発動。自分の墓地の同じレベルのモンスター2体を特殊召喚し、特殊召喚したモンスター2体でナンバーズモンスターをエクシーズ召喚する。俺はアンブラル・アンフォームとアンブラル・グールでエクシーズ!再度現れよNo.66覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル!」

No.66が現れると天井を目掛け飛び、辺りを飛び回る。

「くっ…シュラ。戻ってきて…ムラマサ。いけ!」
「ナンバーズ・バリア発動。このターン、戦闘効果ではNo.は破壊されない!」

しかし切れ味は受ける。残り3200…それに比べて私は6200私はメインフェイズ2でシュラとゲイルを素材にABF-驟雨のライキリを出しだが相手は「エクストラボム」を発動した。そのカードは相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚した時、特殊召喚したモンスターを墓地に送る。その後墓地に送ったモンスターの攻撃力分のダメージを与えるカード…よく大会で見る。なぜならペンデュラム召喚でエクストラデッキから出す人が多いからだ。そして複数だしたならそれらを墓地に送り、送ったモンスターの攻撃力分のダメージを与える…奈落も使われることが多いがあれは1500以上でなければならない。まぁ、サイドに入れることはある。それで私はライキリの攻撃力分…2600ダメージを受けた。エンドの宣言をした。

「俺のターン。俺はカード1枚を伏せ、No.66の効果を発動。」
「させない!手札からエフェクト・ヴェーラーを捨てて、No.66の効果を無効にする。」
「なら、バトル…ハルマッタンに攻撃!」
「ブラック・ソニック!発動。」
「くそッ…エンドだ。」
「ドロー!うっ…。バトル。暗翼のムラマサで攻撃!」
「うがぁ!」
「終わりよ…砂塵のハルマッタンで攻撃!」
「ふっ!罠オープン!物色…攻撃宣言したモンスター以外のモンスター一体を対象にとり、そのモンスターと強制バトルを行わせる。俺は…ハルマッタンとムラマサを強制バトル!」
「なっ!で、でもまだ1300ある…。エンドよ。」

エンドフェイズにムラマサは戻ってきた。相手のターンだ。相手はカード1枚を伏せて終えた。私のターン。

「ドロー…。私はアゲインスト・ウィンドとダーク・バーストを発動。それによりダーク・バーストでオボロ…アゲインスト・ウィンドでゲイル。オボロは自分フィールドにBFモンスターがいる場合特殊召喚出来る。だから特殊召喚!」
「激流葬発動。」
「ううっ…けど、まだ通常召喚はしていない!BF-疾風のゲイル召喚!バトル!」

やっと倒した…アゲインスト・ウィンドで、ゲイルを対象にしたので私のライフは100だった。危なかった。No.66は機械から出てきて機械を破壊する。そして満足そうだった…

「楽しかった。とても良かった。」
「そう。なら、約束通り手伝ってね。」
「承知!」

後ろから階段を上がる音がする。ふりかえると妹の梓だった。私は一歩踏み出したその時だった。長年使われていない床が抜け落ちてしまった。ビスが弱ったのかわからないが私とNo.66は工場の底…奈落の底に落ちていった。見えたのは聞こえたのは必死に私の名を呼び覗きこむ妹の姿だった。

~鈴菜vsNo.82~

「もうくたばれよ!胸の穴…向こうの景色まで見えるぞ。」
「うるさい…。切り落とすぞ。」

加奈人君を守るために自分の身を呈して庇った鈴菜の体には傷が多かった。何より胸に空いた傷が一番大きかった。心臓部分が開いてるからだしかし何故だろうか…こいつを倒すまでは死なない。私は爪をナイフで受けとめはじき、攻撃する。私は限界を超えた体でピンクの竜と戦っている。

「せいやぁ!」
「いつになったら死ぬんだよ!」
「少なくともあんたを倒してからだ…。」

私は普通のナイフでは倒せないと判断し、特殊な5本のナイフ…十字架の形をしたナイフ…私はクロスナイフと読んでいる物を使うことにした。この武器は特別な術を使えるお気に入りだ。5本の内3本を投げる…弾かれたがそれでいい。しかも弾かれ刺さった場所も丁度良い。

「無駄なことは…するなよぉ!」
「うぐっ!」

No.82の爪が腹に刺さる。さらに0距離でブレスも食らう。ここしかない!私はクロスナイフの1つを足元に刺しNo.82を引き剥がし地面に叩きつける。残りの1つのクロスナイフをNo.82ではなく遠くの壁に投げて刺す。これで準備は終わった。

「雷光!」

壁や地面の五ヶ所にクロスナイフが刺さっている。その等を上から見たときその図の中に対象にする物がいる。自分の血をナイフに捧げる。そうすればナイフから光が放たれナイフが刺さっている範囲内の敵を光が包み攻撃する。私の必殺技…。光は弱まり私はNo.82の元に行くとカードになっていた。倒したらしい…。

「鈴菜…さん…。」
「加奈人君!平気?」
「僕は大丈夫…鈴菜さんが助けてくれたから。そんなことより鈴菜さんこそ!血だらけだし、右目…ないし。早く治療した方が…」
「私は大丈夫だよ。もうそろそろお父さんとお母さんが来るからね♪」

大丈夫な訳がない。しかし加奈人君を心配させたくない…。何て思っていると加奈人君の両親が現れた。私は両親のもとに加奈人君を送ると手を降った。加奈人君には「まだ仕事があるから一緒にいけないんだ」と嘘をついて…。私は手を降る。笑顔で…そして加奈人君の姿が見えなくなった。もうダメだ…

「ごめんね…。」

私は力がなくなるように倒れた。同時に視界も薄れ、私から何もかも止まるのを気持ち悪かったが感じた。

~アストライアー本部~

宇佐美は蜜柑と真保と京子とタカミネを送り出してから帰って来た…。私たち…神無月風那と桐谷真澄は屋上につれてこられた。高いとこから見ると町の破壊され具合がわかる。宇佐美はボソッと放った言葉に私も真澄もショックを受けた。

「藍野鈴菜が…死んだ。」
「なっ!?」
「そんな…そんなわけ…。」
「これは事実よ…。このままでは朱音は気づくでしょうね…。」
「な、何でそんなことがわかるんですか!実際に見てもないのに!」

私…神無月風那は怒りを隠せない…。見てもないのにそう断言したことに対して。鈴菜さんを殺した相手に対して。

「何でって…私の目は見えるのよ…全て。そうね…もう町の人は一握り…暴れたいなら暴れてきて良いわよ…何しても良いわよ。そうそう…桐谷真澄…。」
「はい…。」
「悲しいのはわかるわ…けど、いつまでも囚われてはいけないわ。そこでこの刀をあげる。」

宇佐美真奈子が私にくれた刀…名前を聞くと「花園岬」と言うらしい。しかも私ならもう既に使えるともいう。そう言うと宇佐美真奈子は姿を消した。私は神無月風那と顔を見合わせてどうするか聞いたが風那ちゃんはすぐに刀を抜いて解放した。

「鬼門殻蜻蛉!さぁ!行けッ!」

私も立ち止まってはいけない…それを風那ちゃん、アストライアーで学んだ。悲しみを乗り越えなければならない。私は刀を握りしめ、鬼門殻蜻蛉に乗った。
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