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遊戯王 AstronomieseWaarneming/第壱拾壱話 最後に光る星 作:ヨッハン

「「デュエル!」」
「ライフは8000!コイントスで先行は決めるわよ。私は表。いい?」
俺は無言でうなずく。コインが音をたてて宙を舞う。伊弉波さんが自らの手の上を差し出す。
「どうやら、先行は私のようね。私のターンドロー!」
初手はどうくる・・・。
「先輩として、ここは手加減するべきなんだろうけど、手加減は無しよ!」
「そんな、大口叩いていると痛い目見ますよ。」
「ふ、その言葉そのまま返してあげる!私はカードを三枚セットしてターンエンド!」
3枚の伏せカード?
「俺のターン。俺は・・・。」
どうする、手札に除去系カードがない。だが、伊弉波さんのデッキのカードは『探偵』が存在しないと発動できないものが多い。ここは、攻める!
「『輝星-トウアーズ』を召喚。そして手札より魔法カード『輝星-リベラ』を発動!効果でデッキから『輝星-カンケル』を手札に加える。そのあと、デッキの1番上を墓地におくる。」
送られたカードは・・・。『輝星-ピスキス』狙ったカードではないが、それでもいいカードだ。
「『トウアーズ』の効果発動!デッキからモンスターカードが墓地に送られたときに、そのモンスターの効果と攻撃力を得る。さらにカンケルの効果発動!このモンスターが手札にいるとき、『輝星』と名の付くモンスターが墓地に送られたなら、このモンスターを特殊召喚できる。こい、『カンケル』!」
「ふぅん、伏せカードには興味なし?」
「さぁ?『ピスキス』の効果はシンクロ素材となるときレベルを二倍にして二体分にできる!トウアーズのレベルは4!よってレベル8になった『トウアーズ』とレベル2『カンケル』をチューニング!輝く星星よ今人々の力となり、邪心を粉砕せよ!シンクロ召喚!!割目せよ!『輝星-オリオン』!」
巨大な大男が姿を現す。
「いくわよ!リバースカードオープン!!『グレーハッカー』!相手のモンスター召喚・特殊召喚時に発動できる。そのモンスターを守備表示にする、自分が次のターン召喚・特殊召喚したモンスターは攻撃表示になる。」
「させない!『カンケル』がシンクロ素材になったシンクロモンスターに対する効果の発動をこのモンスターをゲームから除外して無効にする!」
「あまい!!リバースカードオープン!『暗躍する探偵』!自分フィールド上に『探偵』と名の付くモンスターが存在しない場合にのみ発動できる。手札の『探偵』と名の付くモンスターを特殊召喚し、相手の墓地のカードを一枚自分の手札に加える。出でよ『探偵・ダージリン』!!そして私はカンケルを手札に加える!!」
『探偵・ダージリン』は相手に戦闘ダメージを与えたとき、その数値以下の探偵を墓地から復活させるカード。
「墓地にカンケルがいなくなって無効にする効果は発動できない。これでどう?」
一歩先をいかれたか・・・。だが、手札にはこのカードもある。
「カードを2枚伏せてターンエンド。」
「下調べはこれで終了よ。私のターン。ドロー!!」

私は手札を確認し行動に出る。
「バック除去は念入りにかつ、迅速に!魔法発動『大嵐』!」
「くると思ったさ!伏せカードオープン。『輝星の白光』そして『輝く宇宙』!」
2枚とも発動されたか。
「まずは、『輝星の白光』の効果発動!自分フィールド上の『輝星』と名の付くモンスターの攻撃力を0にして、相手モンスターを守備表示にする。その後、俺はデッキから『輝星』と名の付いたカードを裏側にしてデッキから除外。」
「もう1枚は?」
「『輝く宇宙』の効果!自分フィールド上のモンスターのレベルの合計が12以上のとき、フィールド上のモンスターをすべて墓地に送ることによってエクストラデッキからシンクロ召喚!」
巨人が現れた小さな渦に飲み込まれたと思うと、渦が徐々に大きくなっていく!
「盛大に割目せよ!!『宇宙(そら)龍-Universe』!!」
渦から生まれたその龍は教科書に載っている銀河のような形をしていた。
「そのモンスターは!」
一度だけ見たことがある。ある日、エクストラデッキを見た時に見つけた明らかに他のモンスターとは違うモチーフのモンスター。
「Universeの効果発動!」
効果なら覚えている!
「デッキからカードを墓地に送って無効化する!!」自分のデッキが薄っぺらになって行く。私は多めの50枚デッキ、ドローした7枚と30枚を引いて残りのデッキが13枚。
奴のモンスター効果は相手のエクストラデッキ(今回はデッキになったが)の破壊、そして・・・。
「私は、手札から『探偵・ウバ』を召喚!『ウバ』の効果発動!手札のカンケルを墓地に送り、墓地から『探偵・キーマン』を特殊召喚!」
「レベル4のモンスターが3体!」遊十はすぐにエクシーズ召喚をすると思っているらしい。けど!
「『ウバ』のモンスター効果発動!フィールド上に『ウバ』・『キーマン』・『ダージリン』がそろった時に発動できる!相手フィールド上のカードの効果をすべて無効化し、このターン相手は効果を発動できない!」
これであなたは何もできない!
「3体のモンスターでオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!エクシーズ召喚!!すべての闇を解き明かす光!『探偵・ナショナル』!!」
風が吹き渡り、探偵が現れる。
「『ナショナル』の効果発動!オーバーレイユニットを一つ使って相手モンスター一体を手札に戻す!『Universe』をエクストラデッキへ!!」
「なに!?」
「『ナショナル』でダイレクトアタック!チェック・メイト・ジャッチ!!」
「ぐぁぁあああ!!」遊十のライフを8000から2100削り取る。チェック・メイトには程遠いが確実な一撃、そして、それは次の一撃へ繋がる!
「『ナショナル』の効果発動!自分のオーバーレイユニットに『ダージリン』が存在するときに『ダージリン』の効果発動が可能!」
「特殊召喚の効果が!」ダージリンの効果。戦闘ダメージを与えたら、その数値以下の攻撃力を持つ探偵を復活させる!
「そう、あなたがさっきたっぷりモンスターを墓地に送ってくれたから選択肢がたくさんあるわ!来て『探偵-ルフナ』!ルフナでダイレクトアタック!」
ルフナの攻撃力は効果範囲ぎりぎりの2000!これで遊十の残りライフは3900!
「これで私はターンエンドよ!さぁてどうする?」
「さすが、あのクローナを倒しただけはある!けど、デッキのほうがやばいんじゃないんですか?」
「ぐっ!!」

やはり、図星のようだ。今まで暇つぶしに付き合っている時に気がついていたが伊弉波さんのデッキは40枚より多い、けれども60枚は無い。残っているとしたらせいぜい10枚程度。けど、このままでは・・・。
「けど、モンスターの攻撃力云々はこっちの方が上回っていると思うけど!?」
「そう、だからこそ!『輝星の白光』の効果発動!」
「それはさっき『オリオン』を守備表示にした・・・!」
「そう、このカードの効果で除外していたカードの効果をスタンバイフェイズ開始時に発動できる!」
ポケットからそのカードを取り出す!
「『輝星-ホロロギウム』効果発動!!さっきのターン、フィールドを離れたレベル9以上のシンクロモンスターを特殊召喚できる。その代わりレベルの数×100ポイントのダメージを受ける!帰って来い『Universe』!」
「けれども、1200のダメージは受けてもらうわ!!」
「ぐっ。けど、伊弉波さんは知っているはずだ。このモンスターが自分のターンのフェイズ終了時に発動する効果を知っているはず!そして、その能力が与える効力を!!」
時計からUniverseが飛び出してくる。復活した龍は強烈な咆哮を上げた!!
Universeのモンスター効果は相手のエクストラデッキ(今回はデッキになったが)の破壊、そして・・・!
「「自らのエクストラデッキの破壊!」」
「スタンバイ終了!Universeの効果発動!エクストラデッキの一番上のカードを墓地に送る!!」
墓地に送ったのは『輝星-サドテリゥス』!最初に使ったシンクロモンスターだ、
「サドテリゥスの効果発動!このモンスターがエクストラデッキから墓地に送られたとき相手フィールド上のモンスターのレベル×100ダメージを与える!」
「ルフナのレベルは5。500ダメージだけよ!」
「メインフェイズ!『輝星-レプス』を召喚!メインフェイズ終了時、効果発動!エクストラデッキのカード1枚を墓地に送る!送られた『輝星-アンドロメダ』の効果発動!デッキから墓地に送られたときに相手フィールド上のモンスターを守備表示に変更できる。『レプス』の効果発動!エクストラデッキのカードが墓地に送られたとき、1ターンに1度ドローできる。」
「守備表示にされたところで!!」
「バトル!!『Universe』で『ナショナル』を攻撃!スター・コンプレッション・ブレス!!」
「『ルフナ』の効果発動!相手の攻撃宣言時、自分のモンスターの表示形式を変更できる!『ナショナル』の表示形式を変更する!」
「なにを!!」
「私がさっきのターン、墓地に送ったオーバーレイユニットは『探偵・キーマン』!」
「まさか・・・。」
「『探偵・キーマン』の効果発動!墓地のこのモンスターをゲームから除外して『Universe』の攻撃力の分『ナショナル』の攻撃力をアップする!!」
ナショナルの攻撃力が2100から6100になる!!
「まだだぁ!!手札の『輝星-カリーナ』を墓地に送って、相手モンスターの攻撃力分だけ攻撃力をアップする!」
Universeの攻撃力は4000+6100=11000!!
「ハイ・スター・コンプレッション・ブレス!!」
龍の吐いた光線によって巨大な爆発が巻き起こる!
「なぅあああ!!」
伊弉波さんのライフが4000そぎ取られる!
「バトルフェイズ終了時、エクストラデッキの上のカードを墓地におくる!!送ったカードは『輝星-ヴァーゴ』!効果発動このモンスターがデッキから墓地に送られたとき!自分はデッキからカードを2枚ドローし、1枚墓地に送る!」
伊弉波さんのライフは残り3500。これで決める!!
「魔法カード『RE・サイン』発動!墓地の光属性モンスターを特殊召喚する。『輝星-ヴァーゴ』を特殊召喚!」
穀物を持った女性が現れる。
「ヴァーゴの攻撃力は墓地の『輝星』の数×500の攻撃力がアップする!!攻撃力4500!」
「バトルフェイズは終わっているのよ?そんなモンスターを出してどうする気?」
「メインフェイズ2終了!デッキの一番上を墓地に送る『輝星-アウリガ』!このモンスターがデッキから墓地に送られたときデッキからレベル4以下の『輝星』を手札に加える!俺は2体目の『カリーナ』を手札にくわえる!」
「そんな!!」
「俺はターンエンド!エンドフェイズ終了時墓地に送るが・・・。」
送ったカードは効果を発動しないカードだった。
「私の・・・ターーーーン!!ドロー。」祈るようにカードを引く伊弉波さん。
「何を叫ぼうと!!」
「私は『探偵-ラトゥナプラ』を召喚!!このモンスターの攻撃力は相手のもともとの攻撃力と今の攻撃力がもっとも違うモンスター同じになる!」
「違うモンスター!?まさか・・・!!」
「ヴァーゴは攻撃力が0を墓地のモンスターでアップさせている。だから、今の攻撃力の5500が上昇した数値になる。つまり攻撃力5500!!」
「残念!!不正解よ!そこにいるウサギちゃんは?」
言われた先を見ると攻撃力1000の『レプス』だった。けど伊弉波さんは忘れているのか手札の『カリーナ』を・・・。

「そんなわけ無いでしょ?」
伊弉波さんは追い詰めた兎を狩る狩人の目をしていた。

「ラトゥナプルで攻撃!!チェクメイト!!」
「手札の『輝星-カリーナ』の効果発動!!」
レプスの攻撃力が上昇していく。
「そう、あなたはそうするしかない!私は2体目の墓地の『探偵・キーマン』をゲームから除外!!」
伊弉波さんは完全に勝った気でいるようだ、残念!!
「手札の『輝星-カリーナ』の効果っ発動!!!」
さすがに伊弉波さんは3枚目を用意は出来ていなかっただろう!
兎から放たれる壁と探偵の回し蹴りがぶつかり合う、フィールドに大きな衝撃が走る!
次のターンの俺の攻撃で!!

「冗談!!」
な、なに・・・?兎の力と探偵の力が拮抗して、両者が弾けた・・・。
「な、なんで・・・?」
「『探偵-ラトゥナプラ』の効果は相手のもっとも高いモンスターと同じになる。という事は、上昇したレプスの攻撃力と同じになる。しっかり数値は見なきゃダメよ?」
「そうか・・・!」けど、それでも・・・。
「そう。けどね『探偵-ラトゥナプラ』は戦闘破壊されたとき、そのモンスターの攻撃力と同じダメージをお互いに与えるの!!」
「引き分け!?」
「墓地の『オータムナル』は自分が効果ダメージを受けるときに除外してライフの回復にすることができる!」
先ほどの戦闘を起こしていた場所から、爆発が巻き起こる。
衝撃は俺だけに伝わり、伊弉波さんには届かなかった。
「・・・負けた。」

「はい、お疲れ。」伊弉波さんが紅茶を差し出してくる。
「ありがとうございます。」
「いやぁ、墓地肥やし。ありがたかったわ。」
「あの、効果完全にデッキ破壊なんですよ、選択肢はもうこれしかないって言う状態になるべきなんですけどね・・・。」
「決着が明らかに早いからね。」
「最近、もうスピード勝負になってますし、『オピオン』湧いて出たら俺のデッキ終了ですし。」
「そうよねぇ」
あれ、なんだか一人忘れている気がする・・・陽菜さん?
よく見ると肩をぶるぶると震わせている。そういえば、あの約束みたいなのはどうなったんだ?
「あぁ、陽菜の話は忘れていいよ。」
「あぁ、すいません。」
「ちょっとアキナン・・?」
「いいのよ、まぁノリみたいのだったから。」
「ちょっと、2人がなんで、いい感じになっているのよ!!」
「デュエルがそういうものだからでしょ?」と伊弉波さんの弁。
なるほど、おっしゃるとおりで!

次章予告

「よっ、ひさしぶりだな。」
「鳥部!」
活動を活発化させるDEQ。

「ついに、スタンディングデュエリストの祭典が始まるぅーー!!」
開催されるWSGP.

「はぁ、めんどうせぇな。」
「これの生みの親に会わなければね!」
「悪い、助かった。」
現れる様々なデュエリスト。

「うあああ!!」
覚醒する能力達。

後半の観察会が始まる・・・。
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