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第20話:プレア=スターナイト 作:青き眼の凡人
竜泉「すまない、みんな。貴重な一試合目を落としてしまった…」
メンバー控えスペースに戻った竜泉が深々と頭を下げる。
プレア「気にしなくていいヨー!リンちゃん…だっけ?あの子強かったから!」
良経「あとは俺たちに任せておけって!」
ミドラ「イッカイクライカルイカルイ。」
羅刹「うむ。卿はよく戦った。みなの言う通り、後は我らに任せよ。」
プレア「サァ!ここからは私のステージだヨー!」
ゴードン「意気揚々と出て来たなぁ。負けないようにこっちも張り切るかぁ!」
飛車鳥「気分上々の決戦場!星の騎士団と、無限の悪魔の対決だ!お互いの準備は整った!デュエル開始イイ!!」
「「デュエル!!」」
プレア
LP4000 デッキ35枚 手札5枚
ゴードン
LP4000 デッキ35枚 手札5枚
ゴードン「先攻は…俺みたいだな。手札から『インフェルニティ・ジェネラル』を捨て、『ダーク・グレファー』を特殊召喚!」
ダーク・グレファー
ATK1700
ゴードン「さらに『ダーク・グレファー』の効果発動!手札の『インフェルニティ・ネクロマンサー』を墓地へ捨て、デッキから『ヘルウェイ・パトロール』を墓地へ送る!」
ゴードン「『おろかな埋葬』発動!デッキから『インフェルニティ・リベンジャー』を墓地へ!」
ゴードン「まだまだいくぜ?墓地の『ヘルウェイ・パトロール』の効果!こいつを墓地から除外し、手札から『インフェルニティ・デーモン』を特殊召喚!」
インフェルニティ・デーモン
ATK1800
プレア「これでハンドレスが完成…!」
チェック「ここからが【インフェルニティ】使いの腕の見せ所です!」
ゴードン「ハンドレスが完成したことにより!デーモンの効果発動!デッキから『インフェルニティガン』を手札に加える!そしてそのまま発動!」
ゴードン「ここで俺はフィールドの『ダーク・グレファー』と『インフェルニティ・デーモン』をオーバーレイ!」
ゴードン「生者と死者の怨念集いし時、地獄の底から悪魔が目覚める!」
エクシーズ召喚!
ゴードン「来い!『インフェルニティ・アークデーモン』!」
インフェルニティ・アークデーモン
ATK1900
空中の黒い渦から巨大な悪魔が現れる。その首にはドクロで作られた首飾りがあった。
プレア「おぞましい趣味だヨ…」
ゴードン「残念だが、それはこいつらにとっちゃ褒め言葉さ。アークデーモンの効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除き、デッキから『インフェルニティ』一体を墓地に送る!この効果で、『インフェルニティ・ミラージュ』を墓地へ!」
インフェルニティ・アークデーモン
ランク4/闇属性/悪魔族/攻1900/守1000
レベル4闇属性モンスター×2
(1)1ターンに一度、このカードのX素材を一つ取り除いて発動できる。デッキから『インフェルニティ』モンスター一体を墓地へ送る。
ゴードン「そして『インフェルニティガン』の二つ目の効果発動!このカードを墓地へ送り、墓地から『インフェルニティ』を二体特殊召喚!『インフェルニティ・デーモン』!『インフェルニティ・ネクロマンサー』!」
飛車鳥「おおっと、いつの間にかデーモンが墓地に送られてるぞー!?」
チェック「…おそらく、あの時かと。」
チェックの言う『あの時』とは、ゴードンが『インフェルニティ・アークデーモン』の効果を発動した時である。アークデーモンのエクシーズ素材となっていた『インフェルニティ・デーモン』を墓地へ送り、効果を起動していたのだ。
ゴードン「1ターンに一度という効果は一回墓地に送られればスルーできるって知ってるか?『インフェルニティ・デーモン』の効果発動!デッキから『インフェルニティ・バリア』を手札に!」
ゴードン「そしてカードを一枚伏せ、『インフェルニティ・ネクロマンサー』の効果発動!墓地から『インフェルニティ・リベンジャー』を特殊召喚!」
ゴードン「レベル4、『インフェルニティ・デーモン』とレベル3、『インフェルニティ・ネクロマンサー』に、レベル1、『インフェルニティ・リベンジャー』をチューニング!」
ゴードン「地獄の死神怒りし時、百眼の竜は現れる!舞い降りろ闇よ!」
シンクロ召喚!
ゴードン「『ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン』!」
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン
ATK3000
ゴードン「『ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン』の効果発動!1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル6以下の闇属性の効果モンスター1体をゲームから除外して発動!このカードはこのターンのエンドフェイズ時まで、この効果を発動するためにゲームから除外した効果モンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る!俺が除外したのは『インフェルニティ・ミラージュ』!」
ゴードン「ミラージュの効果は自身をリリースし、墓地から『インフェルニティ』を二体特殊召喚する効果。」
ゴードン「『インフェルニティ・ミラージュ』扱いの『ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン』をリリースし、墓地から『インフェルニティ・デーモン』と『インフェルニティ・ネクロマンサー』を特殊召喚!」
麟「ええっと、デーモンもネクロマンサーも一回墓地に送られてるから…」
ユーリ「効果は発動可能…本当に面白いデッキですね。」
ゴードン「デーモンの効果発動!デッキから『インフェルニティ・ブレイク』を手札に加える。カードを一枚伏せ、ネクロマンサーの効果発動!墓地から『インフェルニティ・リベンジャー』を特殊召喚!」
ゴードン「レベル4『インフェルニティ・デーモン』とレベル3『インフェルニティ・ネクロマンサー』にレベル1『インフェルニティ・リベンジャー』をチューニング!」
ゴードン「その龍の炎は煉獄すら生ぬるい!死神の真の恐怖、ここに味わえ!」
シンクロ召喚!
ゴードン「『煉獄龍 オーガドラグーン』!」
煉獄龍 オーガドラグーン
ATK3000
ゴードン「…俺はこれでターンエンド!」
飛車鳥「恐ろしいっ!通常召喚を全く使わずにここまでの布陣を整えるとは!」
チェック「…ですが『インフェルニティ・ジェネラル』の効果を使えばさらに展開できたはず…」
羅刹「さしずめ、プレアの『スターナイト・ダンス』を警戒してのことだろうな。」
良経「ああ。『スターナイト・ダンス』をくらえば態勢を立て直すのは難しい。展開手段の一つでもあるジェネラルを使ってしまったらなおさらな。」
ミドラ「…フーン」
その時竜泉は何を思ったか、プレアの足元をじっと見ていた。それも相当真剣な眼差しだった。それに気づいた羅刹が「どうかしたのか」と問おうとすると。
竜泉「…まずい。プレアは『アレ』をやる気だ」
プレア「イッツ、マイ、ターン!ドロー!!私は手札から『セイクリッドの星痕』を発動するヨー!!」
ゴードン「『セイクリッドの星痕』…【セイクリッド】デッキのドローソースか、通しはしないぜ!『煉獄龍 オーガドラグーン』の効果発動!」
プレア「アラー、破壊されちゃったヨー!ならしょうがない、『サイクロン』を発動!」
ゴードン「カウンター罠、『インフェルニティ・バリア』発動!その『サイクロン』は無効にさせてもらうぜ!」
プレア「だったら『ブラック・ホール』発動!そのモンスター達を破壊させてもらうヨー!」
ゴードン「しまった…防ぎようが無い!」
プレア「これで邪魔者はいなくなったヨー!手札から『セイクリッド・レオニス』を召喚だヨー!」
セイクリッド・レオニス
ATK1000
プレア「レオニスがフィールドにいる限り、私はメインフェイズの時に通常召喚に加えて一度、『セイクリッド』モンスターを召喚できるヨー!というわけで『セイクリッド・グレディ』を召喚だヨー!」
セイクリッド・グレディ
ATK1600
子供「ママー!プレアデスは出るかな!?」
観客「ううーんと…無理そうねぇ…レオニスのレベルが3でグレディのレベルが4だから…」
子供「でもカウストが出ればプレアデスを出せるよ!」
プレア「(ごめんね、今私の手札にはセイクリッドはいないんだ…)バトル!レオニス、グレディの順でダイレクトアタック!」
ゴードン
LP4000→3000→1400
ゴードン「やれやれ…ここまでとはな…」
プレア「私はこれでターンエンドだヨー!」
その時、プレアの足がステップを刻む。
竜泉「…来る!!」
ゴードン「俺のターン、ドロー!(『死者蘇生』か…ここはネクロマンサーを…)」
その時、どこからともなく音楽が流れ、観客がざわつき始める。
ゴードン(なんだ?何が起きてるってんだ?)
ゴードンがプレアの方を見やった時、信じられない光景があった。
プレア「Aaow!!」
プレアが踊り出していたのだ。しかもグレディとレオニスがプレアの後ろに移動し、バックダンサーとなっている。
観客「な、なんだありゃ?」
飛車鳥「こ、これは一体?」
チェック「どういうことなんでしょう?」
アマンダ「何やったんですか、あれ!?」
麟「…どういうこと?これ、どういうことなの?」
ユーリ「こんなこと初めてですよ、ルーシャス。」
ルーシャス《ええ。私もです…》
誰もかれもが、この状況を、プレアの真意を、理解できなかった。
プレア「As he came into the window
It was the sound of a crescendo
He came into her apartment
He left the bloodstains on the carpet
She ran underneath the table
He could see she was unable
So she ran into the bedroom」
ゴードン「歌まで歌い始めたぞ…もういい、プレイを続行…」
その時。ゴードンの身体に異変が起こった。
ゴードン「なんだこりゃ…!?身体がうごかねぇ…!!」
竜泉「始まったな…『スターナイト・ダンス ACT2』が。」
良経「な、なんだよこれ!?観客まで踊り始めてるぞ!?」
竜泉「一流のダンサーの踊りは、見ている人まで踊りたくなってしまうという…。『スターナイト・ダンス ACT2』がまさしく『それ』なのさ。」
羅刹「…妙だな。何故それほどの才がありながら決闘者となったのだ?」
竜泉「この大会の前に、俺にだけ話してくれたんだがな。プレアからもし『スターナイト・ダンス ACT2』をやったら話して欲しいって頼まれているんだ…あいつはな。児童性的虐待の被害者なんだ。」
良経「な!?」
ミドラ「!?」
羅刹「なんと…!!」
竜泉「そのショックで、まともに喋れなくなってしまったらしい。今でこそ気丈に振る舞ってるがあの変な口調を聞くに、まだそのことを引きずってるんだろう。だがそんな時、一つの曲に出会った。数百年前の大スター、マイケル・ジャクソン。あいつと同じ、児童性的虐待の被害者の歌だったんだ。」
竜泉「プレアはその曲を聴いて、深く感動したって言ってた。そして、自分もマイケルと同じように、児童性的虐待を受けている世界中の子供達の力なき声を届かせる為に、歌手を志した。」
竜泉「だが現実はそう上手くいかなかった。デュエルモンスターズの広がりは、他の娯楽に悪影響を及ぼしていたんだ。音楽だってその例外じゃなかった。歩けど歩けど、音楽事務所なんてものは無く、あるのはデュエル塾だのプロデュエリストの事務所だったらしい。」
プレア(もう音楽は必要とされてないのかもしれない…だけど!私は諦めないヨ…!!音楽だけが駄目なら、デュエルモンスターズと音楽を融和した一種のショーの可能性を示すのみだヨ…!!)
ゴードン(くそっ!このまま動けなければ、試合放棄とみなされ負けになってしまう!何か…何か手は無いのか!?)
プレア「Youve been hit by Youve been hit by
A smooth criminal」
あとがき
一部英文としておかしい部分がありますが、見逃してください。
なんでアポストロフィが使えないんですかね?
それと最近ガチで悩んでいることがあります。
うわっ…私の小説、他の方と比べてサービスシーン無さすぎ…?
と、いうわけで私の小説のサービスシーンについてちょっとしたアンケートをとります。選択肢は三つ。下のABCの中から一つ選んでください。
A.サービスシーンの一つも書かないとかSS作家として恥ずかしく無いのか?
B.そんなことどうでもいいから早く続き書けボケ
C.てめえのSSなんざ石ころほどの価値もないんだからさっさと無期限投稿延期しろ
この三つのどれかを選んでください。
それでは。
メンバー控えスペースに戻った竜泉が深々と頭を下げる。
プレア「気にしなくていいヨー!リンちゃん…だっけ?あの子強かったから!」
良経「あとは俺たちに任せておけって!」
ミドラ「イッカイクライカルイカルイ。」
羅刹「うむ。卿はよく戦った。みなの言う通り、後は我らに任せよ。」
プレア「サァ!ここからは私のステージだヨー!」
ゴードン「意気揚々と出て来たなぁ。負けないようにこっちも張り切るかぁ!」
飛車鳥「気分上々の決戦場!星の騎士団と、無限の悪魔の対決だ!お互いの準備は整った!デュエル開始イイ!!」
「「デュエル!!」」
プレア
LP4000 デッキ35枚 手札5枚
ゴードン
LP4000 デッキ35枚 手札5枚
ゴードン「先攻は…俺みたいだな。手札から『インフェルニティ・ジェネラル』を捨て、『ダーク・グレファー』を特殊召喚!」
ダーク・グレファー
ATK1700
ゴードン「さらに『ダーク・グレファー』の効果発動!手札の『インフェルニティ・ネクロマンサー』を墓地へ捨て、デッキから『ヘルウェイ・パトロール』を墓地へ送る!」
ゴードン「『おろかな埋葬』発動!デッキから『インフェルニティ・リベンジャー』を墓地へ!」
ゴードン「まだまだいくぜ?墓地の『ヘルウェイ・パトロール』の効果!こいつを墓地から除外し、手札から『インフェルニティ・デーモン』を特殊召喚!」
インフェルニティ・デーモン
ATK1800
プレア「これでハンドレスが完成…!」
チェック「ここからが【インフェルニティ】使いの腕の見せ所です!」
ゴードン「ハンドレスが完成したことにより!デーモンの効果発動!デッキから『インフェルニティガン』を手札に加える!そしてそのまま発動!」
ゴードン「ここで俺はフィールドの『ダーク・グレファー』と『インフェルニティ・デーモン』をオーバーレイ!」
ゴードン「生者と死者の怨念集いし時、地獄の底から悪魔が目覚める!」
エクシーズ召喚!
ゴードン「来い!『インフェルニティ・アークデーモン』!」
インフェルニティ・アークデーモン
ATK1900
空中の黒い渦から巨大な悪魔が現れる。その首にはドクロで作られた首飾りがあった。
プレア「おぞましい趣味だヨ…」
ゴードン「残念だが、それはこいつらにとっちゃ褒め言葉さ。アークデーモンの効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除き、デッキから『インフェルニティ』一体を墓地に送る!この効果で、『インフェルニティ・ミラージュ』を墓地へ!」
インフェルニティ・アークデーモン
ランク4/闇属性/悪魔族/攻1900/守1000
レベル4闇属性モンスター×2
(1)1ターンに一度、このカードのX素材を一つ取り除いて発動できる。デッキから『インフェルニティ』モンスター一体を墓地へ送る。
ゴードン「そして『インフェルニティガン』の二つ目の効果発動!このカードを墓地へ送り、墓地から『インフェルニティ』を二体特殊召喚!『インフェルニティ・デーモン』!『インフェルニティ・ネクロマンサー』!」
飛車鳥「おおっと、いつの間にかデーモンが墓地に送られてるぞー!?」
チェック「…おそらく、あの時かと。」
チェックの言う『あの時』とは、ゴードンが『インフェルニティ・アークデーモン』の効果を発動した時である。アークデーモンのエクシーズ素材となっていた『インフェルニティ・デーモン』を墓地へ送り、効果を起動していたのだ。
ゴードン「1ターンに一度という効果は一回墓地に送られればスルーできるって知ってるか?『インフェルニティ・デーモン』の効果発動!デッキから『インフェルニティ・バリア』を手札に!」
ゴードン「そしてカードを一枚伏せ、『インフェルニティ・ネクロマンサー』の効果発動!墓地から『インフェルニティ・リベンジャー』を特殊召喚!」
ゴードン「レベル4、『インフェルニティ・デーモン』とレベル3、『インフェルニティ・ネクロマンサー』に、レベル1、『インフェルニティ・リベンジャー』をチューニング!」
ゴードン「地獄の死神怒りし時、百眼の竜は現れる!舞い降りろ闇よ!」
シンクロ召喚!
ゴードン「『ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン』!」
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン
ATK3000
ゴードン「『ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン』の効果発動!1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル6以下の闇属性の効果モンスター1体をゲームから除外して発動!このカードはこのターンのエンドフェイズ時まで、この効果を発動するためにゲームから除外した効果モンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る!俺が除外したのは『インフェルニティ・ミラージュ』!」
ゴードン「ミラージュの効果は自身をリリースし、墓地から『インフェルニティ』を二体特殊召喚する効果。」
ゴードン「『インフェルニティ・ミラージュ』扱いの『ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン』をリリースし、墓地から『インフェルニティ・デーモン』と『インフェルニティ・ネクロマンサー』を特殊召喚!」
麟「ええっと、デーモンもネクロマンサーも一回墓地に送られてるから…」
ユーリ「効果は発動可能…本当に面白いデッキですね。」
ゴードン「デーモンの効果発動!デッキから『インフェルニティ・ブレイク』を手札に加える。カードを一枚伏せ、ネクロマンサーの効果発動!墓地から『インフェルニティ・リベンジャー』を特殊召喚!」
ゴードン「レベル4『インフェルニティ・デーモン』とレベル3『インフェルニティ・ネクロマンサー』にレベル1『インフェルニティ・リベンジャー』をチューニング!」
ゴードン「その龍の炎は煉獄すら生ぬるい!死神の真の恐怖、ここに味わえ!」
シンクロ召喚!
ゴードン「『煉獄龍 オーガドラグーン』!」
煉獄龍 オーガドラグーン
ATK3000
ゴードン「…俺はこれでターンエンド!」
飛車鳥「恐ろしいっ!通常召喚を全く使わずにここまでの布陣を整えるとは!」
チェック「…ですが『インフェルニティ・ジェネラル』の効果を使えばさらに展開できたはず…」
羅刹「さしずめ、プレアの『スターナイト・ダンス』を警戒してのことだろうな。」
良経「ああ。『スターナイト・ダンス』をくらえば態勢を立て直すのは難しい。展開手段の一つでもあるジェネラルを使ってしまったらなおさらな。」
ミドラ「…フーン」
その時竜泉は何を思ったか、プレアの足元をじっと見ていた。それも相当真剣な眼差しだった。それに気づいた羅刹が「どうかしたのか」と問おうとすると。
竜泉「…まずい。プレアは『アレ』をやる気だ」
プレア「イッツ、マイ、ターン!ドロー!!私は手札から『セイクリッドの星痕』を発動するヨー!!」
ゴードン「『セイクリッドの星痕』…【セイクリッド】デッキのドローソースか、通しはしないぜ!『煉獄龍 オーガドラグーン』の効果発動!」
プレア「アラー、破壊されちゃったヨー!ならしょうがない、『サイクロン』を発動!」
ゴードン「カウンター罠、『インフェルニティ・バリア』発動!その『サイクロン』は無効にさせてもらうぜ!」
プレア「だったら『ブラック・ホール』発動!そのモンスター達を破壊させてもらうヨー!」
ゴードン「しまった…防ぎようが無い!」
プレア「これで邪魔者はいなくなったヨー!手札から『セイクリッド・レオニス』を召喚だヨー!」
セイクリッド・レオニス
ATK1000
プレア「レオニスがフィールドにいる限り、私はメインフェイズの時に通常召喚に加えて一度、『セイクリッド』モンスターを召喚できるヨー!というわけで『セイクリッド・グレディ』を召喚だヨー!」
セイクリッド・グレディ
ATK1600
子供「ママー!プレアデスは出るかな!?」
観客「ううーんと…無理そうねぇ…レオニスのレベルが3でグレディのレベルが4だから…」
子供「でもカウストが出ればプレアデスを出せるよ!」
プレア「(ごめんね、今私の手札にはセイクリッドはいないんだ…)バトル!レオニス、グレディの順でダイレクトアタック!」
ゴードン
LP4000→3000→1400
ゴードン「やれやれ…ここまでとはな…」
プレア「私はこれでターンエンドだヨー!」
その時、プレアの足がステップを刻む。
竜泉「…来る!!」
ゴードン「俺のターン、ドロー!(『死者蘇生』か…ここはネクロマンサーを…)」
その時、どこからともなく音楽が流れ、観客がざわつき始める。
ゴードン(なんだ?何が起きてるってんだ?)
ゴードンがプレアの方を見やった時、信じられない光景があった。
プレア「Aaow!!」
プレアが踊り出していたのだ。しかもグレディとレオニスがプレアの後ろに移動し、バックダンサーとなっている。
観客「な、なんだありゃ?」
飛車鳥「こ、これは一体?」
チェック「どういうことなんでしょう?」
アマンダ「何やったんですか、あれ!?」
麟「…どういうこと?これ、どういうことなの?」
ユーリ「こんなこと初めてですよ、ルーシャス。」
ルーシャス《ええ。私もです…》
誰もかれもが、この状況を、プレアの真意を、理解できなかった。
プレア「As he came into the window
It was the sound of a crescendo
He came into her apartment
He left the bloodstains on the carpet
She ran underneath the table
He could see she was unable
So she ran into the bedroom」
ゴードン「歌まで歌い始めたぞ…もういい、プレイを続行…」
その時。ゴードンの身体に異変が起こった。
ゴードン「なんだこりゃ…!?身体がうごかねぇ…!!」
竜泉「始まったな…『スターナイト・ダンス ACT2』が。」
良経「な、なんだよこれ!?観客まで踊り始めてるぞ!?」
竜泉「一流のダンサーの踊りは、見ている人まで踊りたくなってしまうという…。『スターナイト・ダンス ACT2』がまさしく『それ』なのさ。」
羅刹「…妙だな。何故それほどの才がありながら決闘者となったのだ?」
竜泉「この大会の前に、俺にだけ話してくれたんだがな。プレアからもし『スターナイト・ダンス ACT2』をやったら話して欲しいって頼まれているんだ…あいつはな。児童性的虐待の被害者なんだ。」
良経「な!?」
ミドラ「!?」
羅刹「なんと…!!」
竜泉「そのショックで、まともに喋れなくなってしまったらしい。今でこそ気丈に振る舞ってるがあの変な口調を聞くに、まだそのことを引きずってるんだろう。だがそんな時、一つの曲に出会った。数百年前の大スター、マイケル・ジャクソン。あいつと同じ、児童性的虐待の被害者の歌だったんだ。」
竜泉「プレアはその曲を聴いて、深く感動したって言ってた。そして、自分もマイケルと同じように、児童性的虐待を受けている世界中の子供達の力なき声を届かせる為に、歌手を志した。」
竜泉「だが現実はそう上手くいかなかった。デュエルモンスターズの広がりは、他の娯楽に悪影響を及ぼしていたんだ。音楽だってその例外じゃなかった。歩けど歩けど、音楽事務所なんてものは無く、あるのはデュエル塾だのプロデュエリストの事務所だったらしい。」
プレア(もう音楽は必要とされてないのかもしれない…だけど!私は諦めないヨ…!!音楽だけが駄目なら、デュエルモンスターズと音楽を融和した一種のショーの可能性を示すのみだヨ…!!)
ゴードン(くそっ!このまま動けなければ、試合放棄とみなされ負けになってしまう!何か…何か手は無いのか!?)
プレア「Youve been hit by Youve been hit by
A smooth criminal」
あとがき
一部英文としておかしい部分がありますが、見逃してください。
なんでアポストロフィが使えないんですかね?
それと最近ガチで悩んでいることがあります。
うわっ…私の小説、他の方と比べてサービスシーン無さすぎ…?
と、いうわけで私の小説のサービスシーンについてちょっとしたアンケートをとります。選択肢は三つ。下のABCの中から一つ選んでください。
A.サービスシーンの一つも書かないとかSS作家として恥ずかしく無いのか?
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イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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54 | 番外編:キャラ設定 | 429 | 3 | 2016-11-25 | - | |
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57 | 第21話:ACT2に抗え | 376 | 4 | 2017-01-30 | - | |
63 | 番外編:闇人と貴人の由来 | 436 | 2 | 2017-02-02 | - | |
102 | 第22話:闘神 | 603 | 3 | 2017-02-09 | - | |
113 | 第23話:魔王再臨 | 615 | 3 | 2017-02-13 | - | |
50 | 第24話:魔王を止めろ | 418 | 1 | 2017-02-17 | - | |
61 | もういい。 | 486 | 0 | 2017-02-18 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/03/23 新商品 QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE カードリスト 追加。
- 04/25 10:46 評価 10点 《儀式魔人リリーサー》「ドラグーン登場後に禁止となったSS封じ…
- 04/25 10:16 評価 8点 《デーモンの呼び声》「毎ターン使用可能な上級《悪魔族》専用の蘇…
- 04/25 09:55 評価 1点 《竜殺者》「召喚・反転召喚時に表のドラゴン族1体を破壊できるモ…
- 04/25 09:54 評価 1点 《チャッチャカアーチャー》「《チャッチャカアーチャー》《チャッ…
- 04/25 09:00 デッキ 墓守(リミテッドデュエル)
- 04/25 08:42 評価 6点 《グランドタスク・ドラゴン》「2除去+3000打点だからダムド並みの…
- 04/25 08:36 評価 9点 《貪欲な壺》「《強欲な壺》から始まった壺シリーズの古参カードで…
- 04/25 05:42 評価 10点 《苦渋の選択》「1:5交換とかいう謎ムーブを見せてくれるカード …
- 04/25 05:37 デッキ ハンフリー
- 04/25 05:04 評価 10点 《儀式魔人リリーサー》「正直、他の召喚法に比べコスパが悪い儀…
- 04/25 02:00 評価 8点 《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》「総合評価:送りつけてデ…
- 04/25 02:00 SS Report#59「蝕みの鱗粉」
- 04/25 01:29 評価 3点 《絵画に潜む者》「地属性、悪魔族、通常モンスターと言えば、所属…
- 04/25 01:23 評価 8点 《青眼の混沌龍》「進化系が出た後に進化前が登場した珍しいパター…
- 04/25 01:16 評価 10点 《獣装合体 ライオ・ホープレイ》「ホープデッキの脳筋だけじゃな…
- 04/25 01:12 評価 8点 《フォーチュンレディ・エヴァリー》「《フォーチュンレディ》のエ…
- 04/25 01:01 評価 5点 《グランドタスク・ドラゴン》「最強パックPOTEの中では数少ない微…
- 04/25 01:00 評価 7点 《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》「かつて…
- 04/25 00:00 コンプリート評価 ねこーらさん ⭐STARTER DECK(2013)⭐
- 04/25 00:00 コンプリート評価 ねこーらさん ⭐ABYSS RISING⭐
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
感想ですが、フレアにそんな暗い過去があったとは・・・それを感じさせないプレアのエンタメデュエルに惹かれました!
次回も楽しみにしております! (2017-01-20 07:36)
さて、プレアのエンタメに翻弄されてしまったゴードンさん、このままでは負けてしまうがどうするのか...? (2017-01-20 11:49)
ゆっくりと自分のペースで書きたい物を書いて行けばよいのです……
しかしデュエル中に踊りだすとはたまげたなぁ (2017-01-20 14:55)
特にから揚げさんはアマンダへのパイタッチをご所望ときたよ…(第6話であれだけ怒ったのは何だったんだ?)
だけども時期が時期だからすぐには書け無さそう…下手したら本編完結後になるかも…
それでもいいなら待っててもらえますかね…? (2017-01-21 08:54)