第136話 英雄の復活　作：こんにゃく

レグリス「…」
LP4000
手札1

・ペンデュラムゾーン

戦刃 ツクヨミノツルギ
スケール3

龍刃 アルテマ・アシュラブレード
スケール8


装備魔法

龍刃 コンゴウノサスマタ

龍刃 ムテン・カッサイ


龍刃武将 双壁のグンショウ
守備力2500


龍刃武将 第六点覇王龍 ノブナガ
攻撃力3000/ORU2


コレット「っ」
LP4000
手札2


星眼の水晶竜（ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン）
攻撃力2800


シャウロン「…レグリスの野郎の布陣の方が圧倒的…コイツを突破すんのは…無理だろうな」

アビス『随分と買っているな…奴を』

シャウロン「買ってる…？バカ言うんじゃねぇよ…ただムカつくだけだ…」

シャウロン「だがつまんねぇな…結局レグリスが勝つだけか…少し面倒だ…」

レグリス「ノブナガの効果発動！『オーバレイユニットを１つ使い！このカードの装備カードの数だけ相手フィールドのカードを破壊する！！』」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ!! ノブナガの頭上に装備している武器が浮かび上がる

レグリス「ノブナガの装備カードは2枚！よって2枚までコレットのフィールドを破壊する！！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!

ステラアイズに向かって浮かんだ武器が襲いかかる

ステラアイズ「ゴァァッ！！！」

ステラアイズがその攻撃を受けて消え去る

コレット「ステラアイズ！！！」

レグリス「コレット！まだ終わりではない！！ノブナガ！！コレットにダイレクトアタックだ！！」

ｽﾋｬﾝｯ!!

ノブナガの太刀が炎を帯びてその刀身がさらに伸びていく

レグリス「英雄の血潮…オーバーロード・ヘル・スラッシャァ！！」


ｽﾞｶﾞｧﾝｯ!!

炎の剣がコレットを引き裂く

コレット「うぅ…きゃぁぁっ！！」
LP4000➡1000

ｽﾞｻﾞｧｧｯ

レグリス「私はカードを１枚セット…これでターンエンド」
手札0

コレット「うぅ…ぐ…」ｶﾞｸｯ

レグリス「…これで終わりか？」

コレット「な…にをこれくらいで…」

レグリス「…それでこそだ」

コレット「…私は姉様達ほど強くない…」

レグリス「…なに？」

コレット「リアンのように孤独に強くない…アリーシャ姉様のように冷静ではない…クーデリカ姉様のように気高くもない…」

レグリス「…」

コレット「だが私は…唯一誇れる事がある…！！それは！！」

コレット「お前に出会えたことだ！！」

レグリス「…なに？」

コレット「クーデリカ姉様もアリーシャ姉様もリアンも！！誰でもない！『私』が『お前』に出会った！！」

コレット「これは姉様達にも誇れることだ！！」

レグリス「…ふふ…ふははっなんだそれは」

コレット「やっぱり私は受け入れたくないんだよ…お前が敵であるなんて事が」

レグリス「…コレット」


シャウロン（…そういやよぉ…アビス）

アビス『（なんだ？）』

シャウロン（レグリスの野郎はどうして『あの時』の記憶がない）

アビス『（…）』

シャウロン（てめぇが何かしたんだろ）

アビス『（奴は今我に関する記憶はない…我が消してある）』

シャウロン（やっぱりな…どぉりで…だがこれで安心してレグリスの野郎を消せるって訳だ…）

アビス『（だが油断はするなよ）』

シャウロン（分かってるよぉ…ｹｹｹｯ）

…


一騎「綻びって言うのはなんなんだ？」

エナ「アビス…彼は深淵から逃れようと何度も何度も深淵から脱出しようと試みました」

エナ「力業ですね…無理矢理その深淵から出ようとする度に失敗し続けそしてついには光の竜…『コスモアイズ』により封じ込められてしまいました」

一騎「コスモアイズっ！？」

エナ「はい…コスモアイズとアビスの戦いは長きに続きその傷跡はデキレストでは『時空の裂け目』としてファラリスでは『時空の崖』として残り…そしてこの世界は様々な世界と『繋がった』のです」

一騎「繋がった…って」

エナ「聞こえは言いかもしれませんね…でもそれは他の…そう『異世界』と呼ばれる世界との境界が曖昧になってしまった…」

一騎「本来なら行き来する事が出来ない世界の壁が…無くなった…ってことか？」

エナ「はい…それこそ隣の世界と呼ばれる場所でさえ難しいとされていたのにこの世界の緩みにより隣だけでなく他の世界とも…」

一騎「…」

エナ「そして彼はそこに目をつけたのです…封じられ深淵から逃れる事のできなくなったアビスは他の世界に一騎さんと同じく種を巻くことで自身の力を蓄えようとした…」

エナ「勿論想定外のこともあったようですが…それが良いように働いたようです…」

一騎「想定外…ダークネス…」

エナ「そして彼は見つけたのです…自身の力を強力にする術を…」

一騎「…それって…まさかっ」

エナ「『ヌメロン・コード』です」

一騎「ヌメロン・コード…っ！！」

エナ「彼はこの力を利用しようとしました…ですが深淵の彼では不可能…だからこそ頼ったのです『種』に」

一騎「ドン・サウザンドか…」

エナ「その力はオリジナルのヌメロン・コードに匹敵する力…これを利用し私達を利用したのです」

一騎「どういうことだ…？」

エナ「世界の…書き換えです」

一騎「なっ！？」

エナ「自身の深淵の力と合わせ種から授かったヌメロン・コードの力を使い彼は過去を書き換え『事実』にしたのです」

一騎「まさかとは思うけど…」

エナ「一騎が思っている通りです…本来の正史には『デキレスト』の崩壊なんて無いんです！」

…


コレット「私は諦めない…！お前を取り戻すまで！絶対に！！」

レグリス「…君の気持ちは伝わった…だが」

コレット「だがじゃない！！これは私のワガママだ！」

レグリス「なに？」

コレット「思い出せ！通！！私との思い出を！！」

レグリス「思い出…だと？」

コレット「そうだ！！私との大切な思い出だ！！！」

…

コレット『はぁ…』

通『お前何やってるんだ？』ｶﾞﾁｬ

コレット『なっ！？お前！！？なんで人の部屋に勝手に入ってくるんだ//！！』

通『ん？おお…悪い悪い』

コレット『わ、悪いと思っているのならノックぐらい…』

通『…で？何やってるの？』ﾋｮｺｯ

通がコレットに近づき手元を見ようとする

しかし

コレット『み、見るなっ！』

コレットがそれを隠す

どうやらそれは何かを作っているのだろうと予想はついた

通『…なんで隠すんだよ』

コレット『べ、別に良いだろう…別に』

通『別に良いけど…気になる』

コレット『だ、ダメ』ﾋｭｯ

コレットの手のひらに収まるサイズのようだ、それを隠している

通『そこまで隠されると…逆に気になる！』ｻｯ

コレット『なっ！？や、やめろ！！やめろぉ！』

通『少しくらいいいだろ？』ｻｯ

コレット『良くないからこうやって…！！』ｽﾎﾟｰﾝｯ

コレット『あ…』

通『おっ』ﾎﾟｽﾝｯ

コレットの手から飛んでいった『それ』は通の手に綺麗に収まる

コレット『あ、あ、あわわわ…』ｱﾀﾌﾀ

通『これ…』

通が『それ』を凝視する

コレット『う…あうう…』

通『…俺？』

それは小さな小さなデフォルメされた通の人形だった

コレット『し、死にたい///』ﾌﾟｼｭｩ…

通『そういえば…お前って…』ｷｮﾛｷｮﾛ

通が辺りを見渡すと無数の人形がある

コレットの部屋にはアリーシャと同じく人形が無数にあるのだ

可愛らしい動物型の人形がある

通『もしかしてこれって…お前が作ってるのか？』

コレット『あ、ああ…まぬけだろう…笑うがいい…』

通『そんな事ねぇよ、すげぇよお前』

コレット『え？』

通『やっぱお前って結構女子力高いよな！ははっ』

コレット『通…』

通『まっまさか俺を作ってくれるとはな…可愛いところあるじゃねぇか』ﾆﾔﾆﾔ

コレット『な、お、お前ぇ！！///』ﾌﾟﾝｽｶ

通『はっ！それじゃあよぉ！ダイヤ！！頼みがあるんだけど…』

コレット『…？』

…

コレット「全く…ふざけた思い出だろう…」

レグリス「…確かにそんな事もあったな」

コレット「…」ｽｯ

レグリス「！」

コレットが手を前に突き出す

そこにはあの通人形があった

コレット「…」

レグリス「…」ｺﾞｿｯ

そしてレグリスが懐の内ポケットを探る

レグリス「…」

そこには

コレット「全く…あの時…まさか『自分』を作るはめになるとはな…恥ずかしいったら無い」

レグリスの手元にはコレットの姿を模したコレット人形

コレット「これがお前と私の繋がりで絆だ！例え離れ離れになっても大丈夫なようにとお前が私に作らせたのだろう！」

レグリス「…ああ…そうだな」

コレット「デキレストだって故郷のはずだ！思い出があるはずだ！通！！」

レグリス「…」

レグリス（…コレットの声を聞くと何かを思い出しそうになる…）

レグリス（遠い昔から失われている何かの記憶を…）

レグリス（それはやはり自分と心を通わせたコレットが相手だからだろうか…）

ﾋﾟﾘｯとレグリスの脳裏に記憶が過る

レグリス（こ、これはっ！？）

一瞬、ほんの一瞬だけ『何か』の記憶が

レグリス「っ…」

コレット「通…必ずお前を…」ｸﾞｯ

コレットは拳を握りしめる

コレット「私のターン！！」
手札3

コレット「私もシンクリス四王女の一人…シンクリスという国の名を背負っている…！！」

コレット「それに恥じない女になるためにこのデュエルに全てを捧げる！！」

コレットの瞳が輝きを増していく

レグリス「こ、この現象は…！」

コレット「私は手札から『星剣（アステル・エスパーダ）クリスト・スパーダ』を召喚！」


クリスト・スパーダ
レベル1/光属性/天使族/チューナー
攻撃力600/守備力100


コレット「『このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、自分フィールドにこのカード以外にモンスターが存在しない場合墓地から光属性シンクロモンスター1体を特殊召喚しそのモンスターとこのカードでシンクロ召喚を行う！』」

レグリス「っ！！まさか…！！」

シャウロン「なに…？」

コレット「私はステラアイズを蘇生する！」


ステラアイズ
攻撃力2800


コレット「私はレベル8のステラアイズにレベル1のクリスト・スパーダをチューニング！」

コレット「その煌めく星々を宿す瞳を持つ竜よ！水晶の翼翻し！！その美しい光で闇を討て！！シンクロ召喚！レベル9！！『星眼の極水晶竜（ステラアイズ・クリスフィア・ドラゴン）』！！」


ステラアイズ・クリスフィア・ドラゴン
レベル9/光属性/ドラゴン族/シンクロ
攻撃力3000/守備力2500


ﾊﾟｷﾝｯ!! 水晶の翼は勿論だがその周りに巨大な水晶が４つ浮いている

レグリス「進化したと言うのか…！！」

シャウロン「ほう…面白くなってきたじゃねぇか…これはレグリスもどうなるかわかんねぇぞ…ｸｸｸｯ」

コレット「私のお前への思いが…この力を与えたのだ」

レグリス「私への…」

コレット「…」

スゥ…コレットは大きく息をのみそして吐き出す

コレット「さっきお前が聞きそびれたこと…言ってやろう」

レグリス「…なに？」

コレット「…私はお前が好きだ」

レグリス「…」

コレット「前にも一度言ったな…だがあの時は確か目が好きとか…言っていたような気がする…」

コレット「だが…あれは…えー…そう…照れ隠しだ…だがもうそんなふぬけたことは言わない…私はお前が男として好きだ」

レグリス「ふ…こんな時に何を…」

コレット「私はお前に思いを伝えた…だから受け取ってもらおうかっ！」ﾋﾞｼｯ

レグリス「受けとるって…無理矢理だな…」

コレット「あ///当たり前だ///こんな恥ずかしい思いをしているんだからな！///」

レグリス（この感覚はなんだ…『俺』はどうしたら良いんだ…？）

レグリス（…コレットの１つ１つの言葉が俺の心を揺らす…）

レグリス「参ったな…」

コレット「い、行くぞ！通！！！クリスフィア・ドラゴンの効果発動！『１ターンに１度！相手フィールドの表側表示のカードの効果を全て無効にし！このカードの攻撃力はこの効果が発動した時に存在する相手のカード枚数×500ポイントアップさせる！！』」

コレット「カードの枚数は全部で7枚！！3500ポイントアップ！！」


クリスフィア・ドラゴン
攻撃力3000➡6500


コレット「そしてクリスフィア・ドラゴンは『１度のバトルフェイズに3度の攻撃を可能とする！』」

シャウロン「攻撃力6500の3回攻撃だと！？」

レグリス「そう…来るか…！！」

コレット「バトルだ！！クリスフィア・ドラゴンでノブナガを攻撃！！！」

コレット「星流のフルスター・ブルーム！！！」

ｶﾞｯｶﾞｯｶﾞｯ!! クリスフィア・ドラゴンの体が水晶へと変化する

そして周りの水晶と共に回転しながらノブナガに向かっていく


クリスフィア・ドラゴン
攻撃力6500

⬇

ノブナガ
攻撃力3000


シャウロン「これは…もしかするかもしれねぇ…！！あのレグリスが俺様の手を下さずに倒れるっ！！」ﾆﾔｯ

レグリス「装備魔法コンゴウノサスマタの効果！！『このカードが装備されている間に発生する戦闘、効果によるダメージを半分にし！そのダメージをお互いに与える！！』」

コレット「言ったはずだ！！クリスフィア・ドラゴンの効果により表側表示の効果は無効になっていると！！」

ｶｯｶｯｶｯ!!

再びクリスフィア・ドラゴンから光が溢れそれが装備されているコンゴウノサスマタを貫く

レグリス「っ！！」

コレット「ゆけぇ！！！」

ｽﾞｶﾞｧﾝｯ!!

レグリス「うぐぁぁ！！！」
LP4000➡500

コレット（届いてくれ…通…！！）

その時だった

レグリス（…こ…れ…は…）

レグリスの頭にノイズのような記憶が甦る…それはどんどんと鮮明になっていく

レグリス「…」

コレット「まだだ！！クリスフィア・ドラゴン！！グンショウを攻撃！！」

続けてクリスフィア・ドラゴンがグンショウに攻撃を仕掛ける


クリスフィア・ドラゴン
攻撃力6500

⬇

グンショウ
守備力2500


ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!

その爆音が鳴り響くなかレグリスは未だに倒れたままだった

コレット「…これで最後だ…通！！！クリスフィア・ドラゴンで通にダイレクトアタック！！」

コレット「戻ってこい！！通！！！」

すさまじい勢いでクリスフィア・ドラゴンがレグリスに襲いかかる

シャウロン「っやった…」

レグリス「トラップ発動『ドミネント・エクシーズ』！！」

レグリス「このカードは『このターンに破壊され墓地に送られたエクシーズモンスター1体をフィールドに攻撃表示で特殊召喚しその後このカードはそのカードのエクシーズ素材となりそのカードはこのターン戦闘で破壊されない』！！」

レグリス「現れよ！ノブナガ！！」


ノブナガ
攻撃力3000/ORU1


コレット「なっ…！！？」

レグリス「そして墓地の紅蓮龍紋陣の効果発動！『墓地のこのカードを除外しフィールドに炎属性モンスターが存在する時！戦闘、効果によるダメージを1度だけ0にする！！』」

シャウロン「防ぎやがったっ！？」

コレット「っ通…」

レグリス「…これで終わりだな」

コレット「まだ…終わった訳ではない…！私はカードを2枚セットしてターンエンド…この瞬間クリスフィア・ドラゴンの効果は終了し元の攻撃力へと戻る」
手札0


クリスフィア・ドラゴン
攻撃力6500➡3000


シャウロン「そうだ…まだアイツにはセットカードが２枚存在する…これで…仕留めることも可能だ」

コレット「…私では…駄目なのかっ」

レグリス「俺の…ターン！！」
手札1

レグリス「…俺は墓地のムテン・カッサイの効果発動！『墓地のこのカードを除外しデッキからムテン・カッサイを手札に加える！』」
手札2

レグリス「手札からムテン・カッサイそして装備魔法『龍刃 クリムゾン・ランス』を発動！」

レグリス「クリムゾン・ランスの効果によりノブナガの攻撃力を500上げる」


ノブナガ
攻撃力3000➡3500


レグリス「…そしてノブナガの効果発動！オーバレイユニットを１つ使い相手フィールドのカードを装備カードの数だけ破壊する！！ 」

レグリス「セットされたカードを破壊！！」

ノブナガがその炎の太刀で凪ぎ払う

ﾊﾞｷﾝｯ!!

コレット「っ！！」

シャウロン「防ぐ手段を奪われたっ！！」

レグリス「さらにクリムゾン・ランスの更なる効果を発動『このカードと相手フィールドのカード１枚を破壊しデッキからこのカード以外の装備魔法を手札に加える！』」

レグリス「これでクリスフィア・ドラゴンも…破壊だ」

ﾊﾞｷﾝｯ!!

クリスフィア・ドラゴンが粉々に砕け散る

しかし

コレット「クリスフィア・ドラゴンの効果発動！『このカードがフィールドを離れた時！！光属性、ドラゴン族を墓地から除外する事で再びクリスフィア・ドラゴンを復活させる！！』」

再びその光の粒子が結合しクリスフィア・ドラゴンが復活する

コレット「っこれで！！」

レグリス「…俺はデッキから手札に加えた『戦刃 魔王黒刀』をノブナガに装備する！！」

レグリス「魔王黒刀は『ノブナガにしか装備できず…装備モンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせる』」

黒い炎を帯びたその太刀がノブナガに装備される

ノブナガ
攻撃力3000➡4000


レグリス「バトルだ！！ノブナガでクリスフィア・ドラゴンを攻撃！！！」


ノブナガ
攻撃力4000

⬇

クリスフィア・ドラゴン
攻撃力3000


コレット「墓地のトラップ！！『クリスタル・サイン』の効果発動！」

シャウロン「墓地の…まさかあの女…破壊されることも想定して…」

コレット「『このカードを除外し！フィールドの光属性モンスターを守備表示にし！戦闘、効果による破壊を無効にする！！』」

ｷﾗﾝ!!

クリスフィア・ドラゴンが輝きを放つ

シャウロン「これで破壊は免れ…」

レグリス「魔王黒刀の効果発動！『１ターンに１度、このカード以外の自分フィールドの装備魔法を破壊することで相手が発動するカードの効果を無効にする！！』」

コレット「なっ！！？」

レグリス「これで…終わりだ…俺はムテン・カッサイを破壊し！その効果を無効にする！！」

レグリス「英雄の血潮…オーバー・ロード・スラッシャァ！！」

ｷﾞｭｱﾝｯ!!

一撃、その一撃はクリスフィア・ドラゴンを一刀両断にした

コレット「っ！！！」
LP1000➡0

コレットが吹き飛び倒れる

シャウロン「な…勝ちやがった…あの状況から…！！」

レグリス「…」

シャウロン「レグリス…っ！！」

レグリスは倒れたコレットへと近寄る

そして

コレット「やはり…私では…駄目か…？」

レグリス「…いいや…そうじゃねぇ」ｷﾞｭｯ

レグリスがコレットの手を握る

コレット「私はただ…」

レグリス「分かってる…分かってるよ…」

コレット「…通」

レグリス「…コレット…」

レグリス「－－－」

そしてレグリスはコレットに対して何かを伝えた

その言葉を聞きコレットは優しい顔つきになる

コレット「…！」

コレット「ふふ…分かった…」

レグリス「…ありがとう」

そしてレグリス優しく頭を撫でると

コレットは静かに淡い光となって消えていった

シャウロン「…ケケケッ感動的じゃないかレグリス…」

シャウロン「いや～それにしても勝ってよかったよぉ…うんうん」

レグリス「…ああ、ありがとう」

シャウロン「…」ﾆﾔｧ

シャウロン「それじゃあ…」

シャウロンが座り込んでいるレグリスの後ろから手を伸ばす

ｶﾞｼｯ

しかし

シャウロン「あ？」

その手はレグリスによって阻まれる

シャウロン「…なんの真似だ？」

レグリス「…全て思い出したぜ…シャウロン…」

シャウロン「…何？」

レグリス「コレットのあの一撃…光が俺の封印されていた記憶を呼び覚ました…」

シャウロン「っ！！」ﾊﾞｯ

シャウロンがレグリスの手をはねのけて後方へと下がる

シャウロン「…てめぇ…」

レグリス「『この場所』で何があったのかも…『あの時』何があったのかも全部な…！！」

シャウロン「…そうかよ…だったら都合がいい…てめぇは俺様が直々に潰してやらねぇと気がすまねぇと思ってたからなぁ」

レグリス「コレットには感謝しなくちゃあな…それに一騎達にも…キルヴィスにも…」

レグリス「…アビス…いるんだろう？シャウロンの中に」

シャウロン「…その通りだ…っでどうする気だぁ？」

レグリス「俺が…倒す…今ここで…！！」

シャウロン「…はっ」

通「この太刀洗 通がな！！！」

…


続く

次回

シャウロン「今の俺様はファラリス4人の力を得た存在！！あの時とは違ぇんだよ！！レグリス！！」

通「キルヴィス…一騎…お前達には謝っても謝りきれねぇ…だからよぉ…ここで俺が大元を叩く！！待ってろ…一騎！！」

一騎「次回 『龍王と罪王』一気に駆け上がれ！」